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これで解決 Web サービス相互運用性 Windows と Java 岡崎隆之サン マイクロシステムズ株式会社ソフトウエア ビジネス統括本部 http://blogs.sun.com/okazaki

セッション概要 Web サービスを相互運用する際の 考慮すべき点とその解決方法 (Project Tango) をご紹介します Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 2

Web サービス を利用した相互運用を考える Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 3

システム A システム B システム A とシステム B を連携したい Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 4

システム A システム B TCP/IP ネットワークケーブルを繋ぎ TCP/IP で通信 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 5

システム A システム B HTTP TCP/IP データの転送方式として HTTP を利用する Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 6

システム A システム B SOAP や REST HTTP TCP/IP アプリケーション間の連携を Web サービスによって行う Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 7

システム A システム B SOAP や REST 満たせないビジネス要件 HTTP TCP/IP トランザクション セキュリティ 信頼性メッセージング 相互運用性 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 8

システム A システム B 独自フレームワーク SOAP や REST HTTP TCP/IP 典型的には 独自フレームワークによって問題を解決 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 9

独自フレームワーク SOAP やREST HTTP TCP/IP 独自フレームワーク SOAP や REST HTTP TCP/IP 独自フレームワーク SOAP や REST HTTP TCP/IP 独自フレームワーク SOAP や REST HTTP TCP/IP 独自フレームワーク SOAP や REST HTTP TCP/IP 独自フレームワーク SOAP やREST HTTP TCP/IP コストがかかる相互運用性保証に時間もかかる Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 10

Project Tango Web Service Interoperability Technologies (WSIT) https://wsit.dev.java.net Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 11

システム A JAX-WS Project Tango(WSIT) システム B HTTP TCP/IP 注 ) JAX-WS: Java から Web サービスを利用するための API 仕様 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 12

システム A JAX-WS Project Tango(WSIT) システム B HTTP JAX-WS, SOAP, WSDL, WS- AtomicTransaction, WS- TCP/IP Coordination, WS- SecureConversation, WS- ReliableMessaging, WS- Trust, MTOM/XOP, WS- Security, WS-Policy,... Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 13

システム A JAX-WS Project Tango(WSIT) システム B HTTP TCP/IP Project Tango は 大雑把に言うと 標準仕様を組み合わせたランタイムライブラリです Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 14

システム A JAX-WS Project Tango(WSIT) システム B HTTP TCP/IP Project Tango は 大雑把に言うと 標準仕様を利用した実装 SOAP トランザクション セキュリティ 標準仕様を組み合わせたランタイムライブラリです 信頼性メッセージング 相互運用性検証済み Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 15

システム A JAX-WS Project Tango(WSIT) システム B HTTP TCP/IP Project Tango は 新しい API ではありませんライブラリと設定を追加するだけ Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 16

Java アプリ.NET アプリ Project Tango (WSIT) Windows Communication Foundation (WCF) Project Tango は.NET フレームワーク (WCF) と相互接続検証を行っています Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 17

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 18

Project Tango のスタック JAX-WS ツール NetBeans や Sun Java Studio によるサポート セキュリティ (WS-SecureConv. WS-Trust, XWSS) 高信頼性 (WS-Reliable Messaging) SOAP ベースのメッセージング (WSA, MTOM) トランザクション (WS-AtomicTransaction WS-Coordination) メタデータ (WSDL, MEX Policy) JAXB ベースの XML データバインディング (XSD, XPATH) HTTP TCP SMTP Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 19

トランスポート プロトコル JAX-WS ツール NetBeans や Sun Java Studio によるサポート セキュリティ (WS-SecureConv. WS-Trust, XWSS) 高信頼性 (WS-Reliable Messaging) SOAP ベースのメッセージング (WSA, MTOM) トランザクション Project Tango (WSIT) は (WS-AtomicTransaction WS-Coordination) HTTP や SMTP などの メタデータ (WSDL, MEX Policy) 主要な普及したトランスポートプロトコルを利用します JAXB ベースの XML データバインディング (XSD, XPATH) HTTP TCP SMTP Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 20

データ バインディング JAX-WS ツール NetBeans や Sun Java Studio によるサポート セキュリティ (WS-SecureConv. WS-Trust, XWSS) 高信頼性 XML/Java トランザクション間のデータ (WS-AtomicTransaction メタデータバインディングには WS-Coordination) (WSDL, JAXB 2.x を利用しますMEX Policy) (WS-Reliable Messaging) SOAP ベースのメッセージング (WSA, MTOM) JAXB ベースの XML データバインディング (XSD, XPATH) HTTP TCP SMTP Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 21

メッセージング JAX-WS ツール NetBeans や Sun Java Studio によるサポート セキュリティ (WS-SecureConv. WS-Trust, XWSS) メッセージングには SOAP を利用します 高信頼性 (WS-Reliable Messaging) SOAP ベースのメッセージング (WSA, MTOM) トランザクション (WS-AtomicTransaction WS-Coordination) メタデータ (WSDL, MEX Policy) JAXB ベースの XML データバインディング (XSD, XPATH) HTTP TCP SMTP Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 22

メタデータ JAX-WS ツール NetBeans や Sun Java Studio によるサポート セキュリティ (WS-SecureConv. WS-Trust, XWSS) 高信頼性 (WS-Reliable Messaging) SOAP ベースのメッセージング (WSA, MTOM) トランザクション (WS-AtomicTransaction WS-Coordination) WSDL や WS-Policy 等を利用してメタデータを交換します メタデータ (WSDL, MEX Policy) JAXB ベースの XML データバインディング (XSD, XPATH) HTTP TCP SMTP Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 23

ビジネス要件の解決 JAX-WS ツール NetBeans や Sun Java Studio によるサポート セキュリティ (WS-SecureConv. WS-Trust, XWSS) 高信頼性 (WS-Reliable Messaging) SOAP ベースのメッセージング (WSA, MTOM) トランザクション (WS-AtomicTransaction WS-Coordination) メタデータ (WSDL, MEX Policy) 各種ビジネス要件を満たすため JAXB ベースの XML データバインディング (XSD, XPATH) 様々な Web サービス仕様を利用します HTTP TCP SMTP Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 24

ツールによるサポート JAX-WS ツール NetBeans や Sun Java Studio によるサポート セキュリティ (WS-SecureConv. WS-Trust, XWSS) 高信頼性 (WS-Reliable Messaging) SOAP ベースのメッセージング (WSA, MTOM) トランザクション (WS-AtomicTransaction WS-Coordination) 生産性を向上させるため メタデータ (WSDL, MEX Policy) 様々なツールによるサポートを提供します JAXB ベースの XML データバインディング (XSD, XPATH) HTTP TCP SMTP Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 25

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 26

セキュリティ WS-Security > メッセージの完全性 機密性 単一メッセージの認証による保護品質の提供 WS-SecureConversation > 複数のメッセージをやり取りする際の安全なセキュリティ コンテキスト トークン WS-SecurityPolicy > Web サービスのセキュリティ ポリシを定義 WS-Trust > クライアント側とサーバ側のセキュリティトークンの要求 発行および信頼関係の管理 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 27

WS-Security: 完全性や機密性 完全性 > メッセージが転送中に改ざんされていないことを保証 機密性 > 目的の受信先のみにメッセージが転送されることを保証 送信元の認証 > メッセージの送信元を識別する Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 28

WS-SecureConversation セキュリティ コンテキスト トークンを利用して SecureConversation のセッションを作成 管理し セッション内におけるメッセージ交換の保護 クライアント サーバ ブートストラップ セッションマネジャ SecureConversation で保護されたアプリケーションメッセージ Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 29

WS-SecurityPolicy: ポリシー Web サービスごとのセキュリティ ポリシの定義と ポリシー情報の交換 > 例 : 個人情報を取り扱う Web サービスはセキュリティ強度の高い認証 通信方式を利用する クライアント (1) WSDL の要求 (2) WSDL とポリシの返信 (3) セキュアな送信 (4) セキュアな返信 サーバ Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 30

WS-Trust : 信頼関係の管理 クライアント サーバ間の信頼関係の管理 セキュリティ トークンの要求 発行 クライアント サーバ 信頼 セキュリティ トークン サービス (STS) アイデンティテイデータベース Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 31

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 32

信頼性メッセージング WS-ReliableMessaging > 送信中に失われたメッセージの再送処理 送信中に消失 自動的に再送 > 順番どおりにメッセージが送信されることを保証 > 少なくとも 1 回送信 多くとも 1 回送信などの保証 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 33

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 34

トランザクション トランザクション化された Web サービスのサポート > アトミック性 (Atomicity) 一貫性 (Consistency) 独立性 (Isolation) 永続性 (Durability) の保証 WS-Coordination > 分散アプリケーションの動作を調整し 分散トランザクションの結果が矛盾なく一致するようにする WS-AtomicTransaction > ACID トランザクションを Web サービスに適用する アプリケーションサーバのトランザクション マネージャを利用 トランザクション利用のために新しい API を覚える必要はありません Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 35

アノテーションによる指定 トランザクションをサポートする Web サービスの実装 @javax.jws.webservice @javax.ejb.stateless @javax.ejb.transactionmanagement(container) [1] public class Bank { } @javax.jws.webmethod @javax.ejb.transactionattribute(required) [1][2] void transferfunds(...) throws... ; [1] ステートレス EJB のデフォルト ここでは明示的に宣言しています [2] 実装上の制限により One Way メッセージではトランザクションは利用できません Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 36

Transacted Web サービスの定義 <wsdl:definitions> <!-- WS-AT ポリシ アサーションの定義 --> <wsp:policy wsu:id="transactedpolicy1" > <wsat:atassertion wsp:optional="true /> <wsat:atalwayscapability/> </wsp:policy> <wsdl:binding name="bank" type="tns:bankporttype" > <!-- ポリシーによってトランザクションサポートに --> <wsdl:operation name="transferfunds" > <wsp:policyreference URI="#TransactedPolicy1"... </wsdl:operation> </wsdl:binding> </wsdl:definitions> Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 37

クライアント側のトランザクション import javax.annotation.resource; public class ATMClient { @javax.jws.webserviceref static BankService service; public void selectedtransferfunds() { @Resource javax.transaction.usertransaction ut; } Bank bank = service.getbank(); ut.begin(); bank.transferfunds(... ); ut.end(); } JTA(Java Transaction API) の UserTransaction を使ってトランザクション境界をコントロール Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 38

分散トランザクション (1).NET クライアント主導の分散トランザクションの解決 1: TxnCreate 3: TxnCommit.NET Web Svc.NET Client 2a: Invoke Java Web Svc 4b: MSDTC Protocol <<root>> MS Coordinator 2b: Register 4b: XA Protocol 2c: WS-Coor Protocol 4a: WS-AT Protocol <<subordinate>> Java Coordinator Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 39

分散トランザクション (2) Java EE/WSIT クライアント主導の分散トランザクションの解決 1: TxnBegin 3: TxnCommit Java Web サービス Java クライアント 2a: Invoke.NET Web サービス 4b: XA Protocol <<root>> Java Coordinator 2b: Register 4b: MSDTC Protocol 2c: WS-Coor Protocol 4a: WS-AT Protocol <<subordinate>> MS Coordinator Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 40

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 41

WSIT を利用する開発形態 NetBeans WSIT プラグイン XML 手書きまたはその他 IDE WSIT 設定ファイル (wsit-*.xml) Java EE アプリ (META-INF/wsit-*.xml) Servlet アプリ (WEB-INF/wsit-*.xml) + WSIT の設定ファイルを作成 パッケージ化し WSIT 対応のアプリケーションサーバにアプリケーションを配置する Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 42

NetBeans WSIT プラグイン 高信頼性メッセージングなどに関する設定を作成した Web サービスに対してダイアログから設定 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 43

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 44

Project Tango を使うために必要な物 Project Tango(WSIT) の利用のために必要なもの > GlassFish v2 または Tomcat 5.5 > Apache Ant 1.6.5 以上 > Project Tango(WSIT) の配布ファイル [1] > NetBeans 5.5 と WSIT プラグイン [2] + [1] WSIT は GlassFish v2 リリース時に GlassFish に含まれた形で提供されるようになりますが 現在は別々に配布されています [2] WSIT プラグインはアップデートセンタ経由で配布されています Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 45

Project Tango を使うための準備 (1) GlassFish の入手 > GlassFish v2 Main branch b15 [1] の入手 GlassFish のインストール > java -Xmx256m -jar glassfish-installer-v2-b15-platform.jar GlassFish のセットアップ > 展開された配布ファイル内の設定ファイルを使ってセットアップ > ant -f setup.xml [1] https://glassfish.dev.java.net/public/downloadsindex.html#promoted_binary_builds Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 46

Project Tango を使うための準備 (2) [1] WSIT ファイルの入手 > https://wsit.dev.java.net よりバイナリを入手 > 入手した jar ファイルを実行しファイルを展開 > java -jar wsit-1_0_m20060827-fcs-bin-b03c-14_sep_2006.jar GlassFish にインストール > 展開した WSIT 配布ファイルに含まれる ant スクリプトを利用 > ant -Das.home=[AS のインストール場所 ] -f wsit-on-glassfish.xml install [2] [1] このページの手順は GlassFish v2 リリース後には不要となる手順です [2] https://jax-ws.dev.java.net/servlets/projectdocumentlist?folderid=5648&expandfolder=5648&folderid=5648 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 47

Project Tango を使うための準備 (3) NetBeans の入手とインストール > http://jp.netbeans.org より入手しインストール WSIT プラグインのインストール > メニューの ツール アップデートセンター より WSIT プラグインを入手 インストール GlassFish を開発環境用サーバとして登録 > 実行時 ウインドウの サーバ よりサーバ登録 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 48

Web サービス作成と WSIT の設定 (1) NetBeans 上にプロジェクトを作成 > プロジェクトの実行環境として Glassfish v2 を選択 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 49

Web サービス作成と WSIT の設定 (2) Web サービスの作成 > メニュー 新規作成 から Web サービスを選択 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 50

Web サービス作成と WSIT の設定 (3) WSIT の設定 > 作成した Web サービスを選択 右クリックし Edit Web Service Attributes を選ぶ Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 51

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 52

Project Tango のロードマップ オープンソース開発 WSIT Early Access 版 製品化されることで Sun からの商用サポート 製品化 GlassFish Sun Java System App. Server 9.1 JavaES 6.0 NetBeans 5.5 Plugin Early Access 版 NetBeans Plugin JavaOne 2006 2007 注 : ロードマップは予告なく変更される場合があります Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 53

GlassFish と Project Tango GlassFish v2 m3 12 月初旬 GlassFish v2 リリース 2007 年 4 月末頃 JavaOne 2006 2007 注 : ロードマップは予告なく変更される場合があります GlassFish の最新ロードマップ : http://www.glassfishwiki.org/gfwiki/wiki.jsp?page=milestones Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 54

Project Tango (WSIT) の仕組み > セキュリティ > 信頼性メッセージング > トランザクション > ツールサポート Project Tango (WSIT) を使う Project Tango 今後の動向 まとめ 参考資料 Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 55

まとめ Project Tango(WSIT) は Web サービス相互運用性の問題を解決するオープンソース プロジェクトです Project Tango(WSIT) は標準ベースの技術です Project Tango(WSIT) を利用する際にプログラムの変更は必要ありません Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 56

参考資料 関連サイト > https://wsit.dev.java.net - Project Tango Web サイト > https://glassfish.dev.java.net - Project GlassFish Web サイト > http://msdn.microsoft.com/webservices/indigo/ - Project Indigo(WCF) チュートリアル > http://java.sun.com/webservices/interop/reference/tutorial/doc/index.html Web サービス相互互換性ポータル > http://java.sun.com/webservices/interop/ > http://msdn.microsoft.com/webservices/building/interop > http://mssoapinterop.org/ws/ Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 57

ご静聴ありがとうございました ご質問をどうぞ Copyright 2006 Sun Microsystems K.K. 58

これで解決 Web サービス相互運用性 Windows と Java Takayuki Okazaki takayuki.okazaki@sun.com http://blogs.sun.com/okazaki