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この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 錠中 ) ラミクタール錠小児用 2mg Lamictal Tablets 2mg For Children ラミクタール錠小児用 2mg ラミクタール錠小児用 5mg ラミクタール錠 25mg ラミクタール錠 100mg ラミクタール錠小児用 5mg Lam

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DRAFT#9 2011

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

ラモトリギン錠25mg/100mg「アメル」

* 用法 用量 てんかん患者に用いる場合 : 成人 : 単剤療法の場合: 通常 ラモトリギンとして最初の2 週間は1 日 25mgを1 日 1 回経口投与し 次の2 週間は1 日 50mgを1 日 1 回経口投与し 5 週目は1 日 100mgを1 日 1 回又は2 回に分割して経口投与する その後

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

Q. SJS の好発時期は? A. 原因医薬品の服用後 2 週間以内の発症報告が多いです しかし 数日以内あるいは 1 カ月以上経過してから発症することもあるので注意が必要です 眼病変は 皮膚などの他の粘膜病変とほぼ同時期 あるいは半日ないし一日程度先行して認められ 両眼性の急性結膜炎を生じます Q

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D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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④資料2ー2

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過去の医薬品等の健康被害から学ぶもの

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Transcription:

1/5 PMDA からの医薬品適正使用のお願い ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構 No.6 2012 年 1 月 ラミクタール錠 ( ラモトリギン ) の重篤皮膚障害と用法 用量遵守 早期発見について ラミクタール錠は 用法 用量 を遵守せず投与した場合に皮膚障害の発現率が高くなることが示されている ( 表 1 参照 ) ため 用法 用量 を遵守することが平成 20 年 10 月の承認時より注意喚起されています しかし 平成 20 年 12 月より平成 23 年 11 月までの期間において スティーブンス ジョンソン症候群等の重篤な皮膚障害が 397 例報告され 用法 用量が確認された 251 例のうち 約 6 割の 152 例は承認の用法 用量から逸脱した使用でした ( 表 2 参照 ) 用法 用量を遵守してください 最大 1 日投与量を超えないこと 定められた増量の時期を早めないこと バルプロ酸ナトリウム(VPA) 併用時には投与開始 2 週間の間は連日投与ではなく 隔日投与すること ( 成人のみ ) 患者さんへ重篤な皮膚障害について服薬指導を行ってください 重篤な皮膚障害などの副作用が出る場合があること 皮膚障害の初期症状が出たらすぐに受診すること 用法 用量を守ること < 初期症状 > 眼の充血 咽頭痛 口唇 / 口腔内のただれ 発熱 (38 以上 ) 全身倦怠感 発疹等

表 1 国内臨床試験における皮膚障害の発現率 (VPA 併用時 ) 皮膚障害の発現率注 2 承認用量より高い用量群 10.4%(18 例 /173 例 ) うち重篤 5 例 承認された用法 用量注 1 群 2.9%(3 例 /102 例 ) うち重篤 1 例 注 1) 本剤の承認された用法 用量は添付文書又は表 3 を参照すること 注 2) 粘膜疹を含む全ての発疹について集計 ( 発現率 = 発現例数 / 解析対象症例数 ) 表 2 販売開始後の重篤な皮膚障害発現例における用法 用量遵守状況 用法 用量の遵守状況注 2 ( 主な事象の件数注 3 ) 承認された用法 用量注 1 から逸脱した症例 (152 例 160 件 ) 60.6%(152 例 /251 例 ) 中毒性表皮壊死融解症 9 件 スティーブンス ジョンソン症候群 33 件 過敏症症候群 27 件 承認された用法 用量を遵守した症例 (99 例 113 件 ) 39.4%(99 例 /251 例 ) 中毒性表皮壊死融解症 2 件 スティーブンス ジョンソン症候群 20 件 過敏症症候群 8 件 注 1) 本剤の承認された用法 用量は添付文書又は表 3 を参照すること 注 2) 平成 20 年 12 月より平成 23 年 11 月までに報告された重篤な皮膚障害発現症例 397 例のうち 用法 用量が確認された 251 例について集計 注 3) 複数の事象が認められた症例を含む 重篤な皮膚障害 (Stevens-Johnson 症候群 ) を発現した症例 症例 1 30 歳代 女性 てんかん治療のため VPA を服用中の患者 本剤 25mg を隔日投与を開始し 本剤の投与開始 15 日目に本剤を 25mg/ 日に増量した さらにその 7 日後 ( 投与開始 22 日目 ) に本剤を 50mg/ 日に増量した 投与開始 36 日目に全身性痒感 熱感が出現し 翌日本剤の服用を中止した 本剤中止 1 日後 皮膚科を受診し 薬疹疑いで入院 入院後よりステロイドパルス療法施行 ( メチルプレドニゾロン 500mg/ 日点滴 ) となる 本剤中止 16 日後 薬疹は徐々に軽快し 退院 症例 2 20 歳代 女性 双極性障害 2 型の治療のため VPA 炭酸リチウム等を服用中の患者 本剤 12.5mg/ 日の投与を開始した 本剤の投与開始 10 日目に本剤を 25mg/ 日に増量した 投与開始 16 日目に眼が赤くなってきた 投与開始 17 日目に口唇が腫れてしびれてきたため 救急病院を受診したところ 細菌感染の疑いで点眼剤と抗生剤が処方された 投与開始 20 日目に A 院 ( 総合内科 ) を受診し 細菌感染が疑われた 投与開始 21 日目に B 院 ( 内科 ) を受診後 C 院の内科を受診 その後 C 院皮膚科を受診し Stevens-Johnson 症候群と判明したため 入院 入院後 ステロイド治療開始 投与開始 36 日目に軽快し C 院退院 2/5

3/5 ラモトリギンの添付文書 ( 抜粋 ) 警告 本剤の投与により皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) 及び中毒性表皮壊死症 (Lyell 症候群 ) 等の重篤な皮膚障害があらわれることがあるので 本剤の投与にあたっては十分に注意すること 用法及び用量に関連する使用上の注意 発疹等の皮膚障害の発現率は 定められた用法 用量を超えて投与した場合に高いことが示されているので 併用する薬剤の組み合わせに留意して 用法 用量 を遵守すること なお 体重換算等により調節した用量に一致する錠剤の組み合わせがない場合には 調節した用量に最も近く かつ超えない用量になるよう錠剤を組み合わせて投与すること ラモトリギンに関するその他の注意事項は ( )> 医薬品関連情報 > 添付文書情報 ( 医薬品 ) を参照して下さい ラモトリギンの商品名 ( 会社名 ) ラミクタール錠小児用 2mg/ 同錠小児用 5mg/ 同錠 25mg/ 同錠 100mg( グラクソ スミスクライン株式会社 ) 表 3 本剤の用法及び用量 てんかん患者における抗てんかん薬との併用療法に用いる場合 ( 成人 ) VPA を併用しない場合 (1) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注 1) を併 (2) (1) 以外の抗てんかん薬注 2) を併 1~2 25mg を隔日投与 50mg/ 日 3~4 25mg/ 日 100mg/ 日 (1 日 2 回に分 に従 5 以降 1~2 週間毎に 25~50mg ずつ漸増する 1~2 週間毎に最大 100mg ずつ漸増する う 維持用量 100~200mg/ 日 200~400mg/ 日 (1 日 2 回に分 (1 日 2 回に分

4/5 表 3 本剤の用法及び用量 ( 続き ) てんかん患者における抗てんかん薬との併用療法に用いる場合 ( 小児 ) VPA を併用しない場合 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注 1) を併 本剤のグルクロン酸 抱合を誘導する薬剤注 1 ) を併用しない場合 (1) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注 1) を併 (2) (1) 以外の抗て んかん薬注 2) を併 1~2 0.15mg/kg/ 日 0.6mg/kg/ 日 (1 日 2 回に分 3~4 0.3mg/kg/ 日 1.2mg/kg/ 日 (1 日 2 回に分 5 以降 1~2 週間毎に最大 0.3mg/kg ずつ漸増する 1~2 週間毎に最大 1.2mg/kg ずつ漸増する VPA を併用する場 合に従う 維持 用量 1~5mg/kg/ 日 1~3mg/kg/ 日 5~15mg/kg/ 日 ( 最大 200mg) ( 最大 200mg) ( 最大 400mg) (1 日 2 回に分 (1 日 2 回に分 (1 日 2 回に分 双極性障害における気分エピソードの再発 再燃抑制に用いる場合 ( 成人 ) VPA を併用しない場合注 3) 単剤療法の場合 (1) 本剤のグルクロン酸抱 合を誘導する薬剤注 1) を (2) (1) 以外の 薬剤注 4) を併 併 1~2 3~4 25mg/ 日 50mg/ 日 25mg を隔日投与 50mg/ 日 25mg/ 日 100mg/ 日 単剤療法の場合に従う (1 日 2 回に分 次ページにつづく

5/5 表 3 本剤の用法及び用量 ( 続き ) 双極性障害における気分エピソードの再発 再燃抑制に用いる場合 ( 成人 )( 続き ) VPA を併用しない場合注 3) 単剤療法の場合 (1) 本剤のグルクロン酸抱 合を誘導する薬剤注 1) を (2) (1) 以外の 薬剤注 4) を併 併 100mg/ 日 50mg/ 日 200mg/ 日 5 (1 日 2 回に分 200mg/ 日 100mg/ 日 6 300mg/ 日 6 以降 ( 最大 400mg/ 日 ) ( 最大 200mg/ 日 ) 7 以降 300~400mg/ 日 ( 最大 400mg/ 日 ) (1 日 2 回に分 単剤療法の場 合に従う ( 増量は 1 週間以上の 間隔をあけて最大 100mg ずつ ) ( 増量は 1 週間以上の 間隔をあけて最大 50mg ずつ ) ( 増量は 1 週間以上の間隔 をあけて最大 100mg ず つ ) 注 1) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤の例 : フェニトイン カルバマゼピン フェノバルビタール プリミドン等 注 2) 本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない又は影響が明らかでない薬剤の例 : ゾニサミド ガバペンチン トピラマート等 注 3) 本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤を投与されている患者は バルプロ酸ナトリウムを併の用法 用量に従うこと 注 4) 本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤の例 : リチウム オランザピン等 本情報の留意点 * PMDAからの医薬品適正使用のお願い は 薬事法に基づき報告された副作用感染症症例等の中から 既に添付文書等で注意喚起しているものの 同様の報告の減尐が見られない事例などについて 医薬品の適正使用推進の観点から医療関係者により分かりやすい形で情報提供を行うものです * この情報の作成に当たり 作成時における正確性については万全を期しておりますが その内容を将来にわたり保証するものではありません * この情報は 医療従事者の裁量を制限したり 医療従事者に義務や責任を課すものではなく 医薬品の適正使用を推進するための情報として作成したものです 発行者 : 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 お問合わせ先 : 安全第二部 TEL. 03-3506-9435( ダイヤルイン ) FAX. 03-3506-9441