一太郎 11/10/9/8 文書

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あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

121022資料1さっぽろビジョン(素案)

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八戸高専だより第148号

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札幌市道路位置指定審査基準

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PowerPoint プレゼンテーション

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平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

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区(支部)社協会費関係相談記録


平成 30 年度事業報告について ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 ) ( 特定非営利活動に係る事業 ) 1. 特定非営利活動に係る事業 (1) 事業の成果 地球温暖化対策の推進に関する法律 第 24 条の規定に基づき 川崎市において設置された 川崎市地球温暖

2 5, ,3 6, % 8.% % 8.%.%.%.6%.5% 2.9%.%.9% 6.3% 6.3%.% 88.%.% 9.6% 9.8% 9.8% A B C D E B/A C/B E/B

Q3 現在の川幅で 源泉に影響を与えないように河床を掘削し さらに堤防を幅の小さいパラペット ( 胸壁 ) で嵩上げするなどの河道改修を行えないのですか? A3 河床掘削やパラペット ( 胸壁 ) による堤防嵩上げは技術的 制度的に困難です [ 河床掘削について ] 県では 温泉旅館の廃業補償を行っ

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1. 応募書類の提出 1) 提出期限 2017 年 6 月 30 日 ( 金曜日 )17:00( 日本時間 ) 必着 2) 提出方法 グローバル賞 岡山地域賞 各部門の募集要項を確認のうえ 応募に必要な資料等を 以下 の応募先に電子メールにて提出してください (A) グローバル賞募集要項 3 4 ペ

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5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

受講場所 東京工業大学田町キャンパスキャンパス イノベーションセンター 713 号室 (JR 田町駅芝浦口徒歩 1 分 ) 定員 30 名 (1 コースあたり ) コースの概要 (1) 環境科学 ~ 人間と地球の調和を目指して ~ 地球温暖化 大気汚染 エネルギー 資源 絶滅危惧種の生物 リスク 環

吹田市告示第  号

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議会改革度調査2013 テーマ別分析② 政務活動費

ハザードマップポータルサイト広報用資料

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

「標準的な研修プログラム《

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7 仕様書 3ページ 11 策定委員会 のメンバー構成が決まっていれば ご教示いただけますでしょうか 8 その他新施設の敷地の候補地について 開示できるようであればお示しください 9 実施要項 1ページ 2⑸ ここに示されている 消費税額及び地方消費税額 は 契約時の8% を見込むという理解でよろし

1. 応募書類の提出 1) 提出期限 2018 年 6 月 29 日 ( 金曜日 )17:00( 日本時間 ) 必着 2) 提出方法 グローバル賞 岡山地域賞 各部門の募集要項を確認のうえ 応募に必要な資料等を 以下 の応募先に電子メールにて提出してください (A) グローバル賞募集要項 3 4 ペ


2012 年度教員免許更新講習 ( 担当教員森要 大森隆夫 橋本敬三 ) タイトル : 工業科教育と理科教育に役立つ工学実験概要 : 講習 1 日目に以下の3つの実験のうち1つを行い リポートを提出させる 講習 2 日目にデジタルスライドを作成させ 実験の研究発表を行なわせる 1 走査型電子顕微鏡に


東日本大震災における施設の被災 3 東北地方太平洋沖地震の浸水範囲とハザードマップの比較 4

(12) 参加資格 1 平成 24 年度 ( 財 ) 日本卓球協会の登録会員であること 平成 24 年度 ( 財 ) 日本卓球協会のゼッケンを着用の事 2 小学生の部ホープスは平成 12 年 4 月 2 日以降生まれたものであること カブは平成 14 年 4 月 2 日以降生れたものであること バン

22年5月 目次 .indd

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重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

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( 様式 3) 25 行第 256 号平成 26 年 3 月 12 日 内閣総理大臣殿 いわき市長清水敏男 印 定住緊急支援事業計画の変更について 平成 26 年 2 月 7 日付けで提出した いわき市定住緊急支援事業計画について 福島定住等緊急支援交付金制度要綱第 5の5の規定に基づき 別添のとお

平成16年度第1回○○区地域協議会次第

介 紹 と ご 特 し お の 員 役 会 窓 同!! 集 いるの て し 何 て っ 員 紹介します を 同窓会役 と ご し お な ない役員の主 ら か わ に 外 意 いてます 動 れ こ れ あ ぬって 勤務の合間を 星 野 広樹 さん 健康栄養学科 2010年卒 田 澤 祐 美 さん 理

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東京大学学内広報 NO.1405 ( )

屋外広告物のしおり


中期目標期間の業務実績報告書

区(支部)社協会費関係相談記録

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問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

1月

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留学ジャーナル『2016年夏休み留学動向』を発表

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2. 大和川について が 難波津 現在の大阪 から船で大和川をさか 奈良県には奈良盆地のほぼ全域を流域とし 大阪 のぼり 初瀬川から三輪山麓の海石榴市 つばい 平野を西に横切って大阪湾に注ぐ全長68kmの一級 ち に上陸 飛鳥の宮に至ってから1400年となる 河川である大和川が流れている 記念すべき

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2014年8月号.indd

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マッチングシステムの使い方

2. 開催内容開催期間 : 平成 29 年 8 月 21 日 ( 月曜日 )~9 月 15 日 ( 金曜日 ) 開催場所 :( 出張面接審査 ) 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 ( イベント開催場所 ) 仙台市 盛岡市主催 : 特許庁 東北経済産業局共催 :( 独 ) 工業所有権情報


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Microsoft Word - 最終審査応募概要2014

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つるい27-6月号PDF.indd

01. 申込者情報の登録各種集会の企画者 講演者 一般講演の講演者 聴講のみ ( 事前参加申込 ) の方全員に必要な手続きです STEP1 ログイン画面 種別 を選択してください ログイン情報入力画面が開きます 正会員 の場合会員 ID パスワードを入力し, 次のページへ進む ボタンをクリックしてく

写真 豊岡第一樋管地点 ( 久慈川側 ) 写真 豊岡第一樋管地点 ( 堤内地側 ) 写真 水路擁壁の転倒 写真 水路擁壁の転倒 b) 地点 1-2( 湛水防除事業豊岡排水場, 河口から約 1.0km, 右岸 ) 堤外側法面におけるごみ

目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る


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Transcription:

いわき地域環境科学会会報 ふぃーるど FIELD No.130 < 目次 > ご案内 創立 30 周年記念事業 1 平成 30 年度発表会 2 報告 NPO 法人いわき環境研究室 3 いわき自然エネルギー研究会 5 連載 昔日の下川海岸 -その1 6 新川のはじまり水だより (8) 9 事務局から 7 月 ~8 月事務局会議報告 11 ご案内 創立 30 周年記念事業のご案内 昨年度よりご案内のように, 当会の設立 30 周年を迎え記念事業を下記のとおり開催いたします 会員の皆様には, ぜひご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます 記 記念講演会 1. 日時平成 30 年 10 月 28 日 ( 日 ) 13:00~16:00( 受付開始 12:30) 2. 場所福島工業高等専門学校専攻科棟 1 階多目的講義室 第 1 講義室 3. 内容記念誌発刊報告, 環境科学遺産発表, 記念講演 (2 件 ), 懇親会 記念植樹 1. 日時平成 30 年 12 月 2 日 ( 日 ) 2. 場所湯ノ岳山荘 こちらについては いわきの森に親しむ会 で実施する育樹祭に加わらせていただく形になりますので, 人数とりまとめの都合上, 参加ご希望の方は 10 月 15 日 ( 月 ) までに事務局までお知 1

らせください 問合せ先いわき地域環境科学会事務局 担当 : 山田 (TEL:0246-46-0800,E-mail:yamada@fukushima-nct.ac.jp) ご案内 第 30 回発表会 当会では, いわきの環境に関する情報交換や意見発表の場として毎年発表会を開催しています 今年度は, 設定テーマについては 30 周年記念事業の一環として募集しました いわきの環境科学遺産 についてご発表いただく予定です 自由テーマにつきましては, 従来通りいわき地域の環境に関する調査や研究についての内容をご発表いただきます 会員の皆様の日頃の活動からの思いなどをご披露いただきたいと考えていますので, ぜひご応募ください 下記の内容で発表会を開催いたしますので, どうか奮って発表参加をお願いいたします 記 ⑴ 日時平成 31 年 1 月 19 日 ( 土 )13:30~17:00( 予定 ) ⑵ 場所パルシステム福島 みんなの交流館 ⑶ 発表内容自由テーマ設定テーマ いわき地域の環境科学遺産 ⑷ 発表方法等 発表の形式は, パワーポイント等を使用した口頭発表です 発表時間は 1 件につき標準 20 分間です. ただし,5 分間程度のショートスピーチから発表時間 30 分程度のロングプレゼンも可能で, 事務局が発表者と相談の上決定します 発表要旨集に掲載する原稿を,A4 サイズで4ページ以内にまとめていただきます ⑸ 発表参加申し込み等 発表申し込み〆切 : 平成 30 年 12 月 7 日 ( 金 ) 事務局発表会担当まで発表者名とタイトルをご連絡ください 要旨集原稿提出〆切 : 平成 31 年 1 月 11 日 ( 金 ) 原稿は電子ファイルでご提出ください ⑹ 問合せ 申込み先いわき地域環境科学会事務局 ( 発表会担当 : 山田 ) 970-8034 いわき市平上荒川字長尾 30 福島工業高等専門学校電気電子システム工学科 Tel.0246-46-0800,Fax.0246-46-0807,E-mail:yamada@fukushima-nct.ac.jp 2

NPO 法人いわき環境研究室からの報告 ( 平成 30 年 7 月 1 日 ~8 月 31 日 ) [1] 好間第 4 小学校支援 (3 回目 ) 源流から河口まで 7 月 6 日 学校からバスで好間川上流の雨降山に到着 天気が良くないためカッパを着用し 沢沿いに水源地を目指しました 源流では流れに手を入れ 14 の冷たさを実感し サワガニも採取しました バスで移動し 好間川と夏井川が合流する地点を直にみることができました いよいよ夏井川河口に到着 太平洋を眺め 波の音を聞きながら お弁当を食べました 最後は 河口でカニを捕まえました [2] 小学生を対象とした夏休み自由研究学習支援講座を開催 7 月 22 日 パルシステム福島との共催で みんなの交流館 を会場に実施しました申し込みが多く 小学生 34 名 ( 保護者含め61 名 ) となり 対応には少し苦労しましたが どのコーナーも歓声が起き 活気溢れる講座となりました 最後には 夏休み自由研究について テーマの選定 実験や観察の仕方 データのまとめ方など参考となる講義を行いました 1) サイフォンコーナー : 水槽の水をホースだけで傾けずに空の水槽に効率よく移す実験 コップの底に穴があるのに水が漏れない不思議なコップづくり マリオットの瓶 や ヘロンの噴水 を体験しました 2) 表面張力コーナー : 水滴が丸くなったり 1 円玉が水に浮かんだりと 表面張力によって面白い現象が起きることを実験 体験を通して学んでもらいました 3

勝手に登る楊枝 や シャボン膜の不思議な造形 ひとりでにスイスイ走る船 の他 針金アメンボ 作りにも挑戦しました 3) 最初に 浮沈子を製作 飾り付けを行いました その後 なぜ浮沈子が 浮いたり沈んだりするかを 真空ポンプを使った実験や大きなペットボトルを使って解説しました [3] 小川町関場地区農地水環境保全会 身近な水路の水環境を調べる を開催 7 月 29 日 ( 日 ) 午前に開催しました 参加児童は 22 名 当初 農業排水路及び小川斜め堰での水生生物調査等の屋外での調査を予定していましたが 生憎の雨天のため 屋内で予め採取していた水生生物をマイクロスコープで観察しました また 4 箇所の河川及び水路 ( 斜め堰 小玉川 農業排水路 新川 ) の水質分析 (COD におい 透視度 導電率 ) を行いました その水質分析結果をレーダーチャートに表し 水質の違いの原因を考え 身近な水環境についてスライドで説明しました なお 4 箇所の水質には大きく差異があり 小玉川はきれいであったが 新川はかなり汚いことが分かりました 川や水路で見られる水生生物や魚類等について説明後 アメンボが何故浮くのか? の実験に取り組み 理解を深めあいました [4] ふくしま環境教育フォーラム 2018 に参加 ( コミュタン福島 ) 8 月 4 日 ( 土 ) 三春にある コミュタン福島 にて ふくしま環境教育フォーラム 2018 が開催されました 昨年に続き 2 回目の参加です ワークショップを通して 高校生とふくしま環境活動支援ネットワーク団体等との交流を促進し 相互の活動を向上させるイベントです 我々のコーナーには 50 名ほどが訪れ メイン展示である 手作り水車からエネルギーを学ぶ と 浮沈子から アルキメデスの原理 パスカルの原理及びボイルの法則を学ぶ に関し 種々の実験装置を使って 説明しました 多くの方から分かりやすい展示であるとの意見を頂きました 4

高校生のパネル発表では いわき市から参加した磐城農業高校が優秀賞に選ばれました [5] 赤沼環境保全会主催の農村水環境学習支援 8 月 5 日 ( 日 ) 福島県の 水との共生 出前講座として 赤沼環境保全会主催で赤沼構造改善支援センターを会場に開催されました 児童 13 名 ( 他に保護者 役員各 9 名 ) が参加しました 今年は少雨の影響か例年調査農の水路には ほとんど魚影が見られなかったため 支援センター近くの水路で生き物調査に挑戦しました 魚はタモロコが多数 ヨシノボリとドジョウが 1 尾ずつ捕れました 昨年多かったボラは見られませんでした その他ではアメリカザリガニ タニシ アマガエル アメンボもたくさん捕れました その後 4 班に分かれて赤川上流 三夜川 農業用水 横川の4カ所の水を COD 透視度 におい 導電率の 4 項目の水質分析をしました 次いで 赤沼でこれまで採捕した魚類 水生生物 水生昆虫についてパワーポイントで説明しました 最後にアルミの針金を使ってアメンボを製作しました 子どもたちは自作したアメンボが水の上に浮かぶと大喜びでした 報告 いわき自然エネルギー研究会 の動き ( 第 22 報 ) 1 自然エネルギー研究会を開催します 研究会も今年度で解散の見込みです これまでの活動を振り返り 今後の対応についても意見交換をしたいと思いますので 会員の方の積極的なご参加をお待ちしております 日時 :9 月 22 日 ( 土 ) 10 時 30 分 ~ 会議後 湯の岳山荘内の自然エネルギー施設見学 簡単な昼食 解散場所 : 湯ノ岳山荘 2 平窪自然塾の動きから平 4 小 6 年生対象に自然エネルギー活用などのアンケート調査を実施しました 結果は 今後平窪地区でのエネルギー利用の在り方を考える上での参考にする予定です 5

連載 昔日の下川海岸 - その 1 江尻陽三郎 ( 会員 ) 写真 1. 下川海岸からの八﨑の遠望 写真 2. 下川海岸と防潮林 写真 3. 下川海岸の岩山と大剣の海食崖 写真 4. 大剣海食崖の天然穴 昔は米の積み出しに利用されたと言われ 地元では 俵転がし穴 と呼ばれていました これから 3 回に亘って 昭和 20 年代末 ~30 年代末にかけての市内泉町の下川海岸の風景を撮影した写真を掲載させて頂きます 被写体の場所は 現在の藤原川河口の港大橋付近から大剣ふ頭の西側の岬 八崎 ( はっつぁき ) にかけての海岸です この辺りは 昭和 47 年頃に始 6

まった大剣工業団地の大規模造成に伴い 殆ど原型をとどめないほどに開発されてしまった場所で 持続可能な地域社会を考える上でも 我々に重い課題を提起している地域であると言えるでしょう 写真 1~10 の写真は江尻慎一郎氏 写真 11 12のそれは安島勤氏 ( いずれも市内泉町に在住 ) の撮影によるものです 写真 5. 下川海岸写真 6. 下川海岸の岩山で遊ぶ子供達写真 5 写真 6: 前回掲げた写真 3の岩山を反対側より望んだものです この辺の河口では ハゼやセイゴなどが良く釣れました 簡単な釣り道具で十分で お金も殆どかからず 子供たちの格好の遊び場になっていました 写真 7. 下川海岸の岩山写真 8. 天狗岩 ( 下川 大剣海岸 ) 7

写真 8: 左側に見える白色の岩は 天狗岩と呼ばれていました 同写真の右側に見える岩山 を南側から撮ったのが写真 7 です 写真 9. 下川海岸の日の出写真 10. 藤原川の渡し舟詳しい説明は紙幅の都合上 割愛させて頂きます いつか機会があれば ミニ講演会のような形でご説明するのが適当かと思います 写真 10: 少なくとも昭和 20 年代末までは 下川地区と小名浜の間には橋はなく 両地区の間の往来はこのような渡し船に依っていました 写真 11. 神笑地区南側の下川海岸 ( 昭 32.8.) 写真 12. 常磐炭鉱保養所 悠々荘 写真 11: 左下の川の一帯が 現在の湾岸道路のあるところです 当時の光景をご存じの方には 殊更感慨深いものがあるのではないでしょうか 写真 12: 神笑地区の岸辺に建てられていた常磐炭鉱の保養所です 夏休みの間は 臨海学校なども賑わっていました 8

連載 新川のはじまり水だより (8) いわき科学の里主宰諸橋健一 ( 会員 ) むかし 新川は古川 ( ふるかわ ) と呼ばれていました 小島あたりの川幅は 3mぐらい 小鮒やどじょうがとれる子ども達の自然とのふれあいの場でもありました 内郷 平地区は 大雨が降るたびに氾濫を繰り返す古川の氾濫原でした 上流の高野から洪水によって運ばれた洪積層が堆積し 小さな平野がつくられました はじめは 砂州が形成 それが たび重なる洪水によって次第に埋められ 湿地になったのでしょう 小島あたりは 地名のとおり 小洲 ( おじま ) のようになっていたと思われます 洲と島とは 植生があるかないかで区別しています 昭和 9 年に古川は新川と改名 二級河川に指定されます その後幾度か河川改修が行われ 川は掘り下げられ 川幅は広げられます 川が深く掘り下げられることによって 沿岸の地下水位は下がります そして 湿地は農地や宅地に適した土地になっていきます しかし それでも川はたびたび溢れました 昭和 40 年代後半のことです 市役所周辺が水没 市庁舎に入れなくなったという経験もしました 昭和 52 年 9 月のいわき市を襲った大水害 これを契機に 河川激甚災害対策特別緊急事業が実施されます 新川は 幅 58m の都市河川に生まれ変わりました 昔から 新川沿岸の人が新川をめぐって環境活動を行っています 昔は川をきれいにする運動や魚の放流事業 最近では 新川で石炭を探そう とか 新川の地質を調べよう など 新しい活動形態が目立ちます 平成 3 年 小島ポンプ場が完成 これで 内郷綴町から夏井川までの雨水排水ポンプ場は 8 カ所になります ほぼ 洪水対策は完了ということでしょうか 新川は 下流域の短い区間に 8 つのポンプ場を持つ珍しい川となります これは この地が水害常態地帯だった証拠でもあります 平地区に 昭和 33 年から下水道が整備されることになります 下水道は汚水の処理だけではありません 雨水の排除も重要な役割の一つです 元の新川は北部処理区中部 1 号雨水幹線に生まれ変わります 径 2.9 2.6m の幹線は 今の新川公園の地下を流れ 北白土第一ポンプ場まで続いています 確か 雨水排水ポンプ場の設計値は 時間当たり降水量 47.4 mmに耐えられるもの 50mm ぐらいの大雨までは大丈夫だと思います 言い換えれば これを超えたら 氾濫のおそれがあるということ 新川流域の水循環のバランスがどこかで崩れると災害が発生するということです いわき科学の里は 10 年前に設立されました 今年 10 周年を迎えます 降水量の観測をはじめてほぼ 2 年 いわき地域環境科学会会員の中でも 新川流域の降水や流域の水循環について関心を持っている方は少ないと思います でも 観測して記録すること これは 環境科学の基本だと思うのです 今 役に立たなくても観測を続け データを公表していくつもりでいます 地球温暖化時代の今 100 年前に観測したデータが 過去との比較データとして役立っているのですから 平成 30 年 7 月までの月別降水量観測値を次ページに示します 9

月別降水量観測値 ( 単位mm ) 年月 新川上流域新川下流域対照地域高野平小名浜川前 平成 28 年 9 月 326.5 216.0 257.0 244.5 10 月 60.5 47.0 51.5 61.5 11 月 98.5 72.5 73.5 68.0 12 月 82.0 59.0 64.5 74.0 平成 29 年 1 月 50.0 30.0 55.5 28.0 2 月 21.5 11.5 15.0 15.5 3 月 99.5 78.5 98.5 47.0 4 月 154.5 114.5 125.5 96.5 5 月 172.5 84.0 76.0 103.5 6 月 162.0 156.0 149.5 87.5 7 月 155.0 123.0 100.0 248.5 8 月 198.5 126.0 120.0 189.5 9 月 265.5 159.5 179.5 158.5 10 月 424.5 285.5 284.0 287.0 11 月 49.5 30.5 39.5 23.0 12 月 30.0 27.0 22.5 32.0 平成 30 年 1 月 38.0 25.5 34.0 31.5 2 月 9.0 4.0 9.5 2.0 3 月 344.0 222.5 239.0 191.5 4 月 146.0 120.5 140.0 99.0 5 月 200.5 150.5 202.0 144.5 6 月 156.5 72.5 112.0 44.5 7 月 107.5 74.0 76.5 139.0 平 小名浜 川前は福島地方気象台発表値 10

事務局から 平成 30 年度 7 月 ~8 月事務局連絡会議報告 & 事務局連絡会議への参加のお誘い 会の活動の活性化に向けて, 事務局連絡会議の内容のダイジェスト版を会員の皆様にお伝えして います 今回は,7 月と 8 月の事務局会議の内容です 7 月事務局連絡会議日時 : 平成 30 年 7 月 2 日 ( 月 )18:30~19:55 会場 : 福島高専専攻科棟 1 階多目的講義室出席者 :11 名議事内容 : 報告事項 (1) 事務局関係 ( 会員の動向, ホームページの更新状況 アクセス状況 ) (2) 事業 プロジェクト関係 ( 総会資料 会費請求書および振込用紙の発送 ) (3) 編集委員会関係 ( EQUAL 31 号, ふぃーるど 129 号の発送 ) (4) 会員個人の活動状況 ( 各種会議への参加報告 ) (5) 関連団体の活動状況 ( いわき環境研究室, いわき自然エネルギー研究会から ) 協議事項 (1) 30 周年記念事業について 1 環境遺産の選定スケジュール 2 記念講演会の実施方式 3 記念誌発行のスケジュール 4 記念植樹のアナウンス (2) その他 8 月事務局連絡会議日時 : 平成 30 年 8 月 7 日 ( 月 )18:30~20:20 会場 : 福島高専専攻科棟 2 階第 2 講義室出席者 :8 名議事内容 : 報告事項 (1) 事務局関係 ( 会員の動向, ホームページの更新状況 アクセス状況 ) (2) 事業 プロジェクト関係 (7 月の会の活動 ) (3) 編集委員会関係 (4) 会員個人の活動状況 ( 各種会議への参加報告 ) (5) 関連団体の活動状況 ( いわき環境研究室, いわき鳴き砂を守る会から ) 11

協議事項 (1) 30 周年記念事業について 1 事業全体のスケジュール 2 環境遺産の選定スケジュール 3 記念講演会の実施方式 4 記念誌発行のスケジュール 5 記念植樹のスケジュール (2) 第 22 回子供環境研究発表会の計画について (3) 会報 ふぃーるど 130 号の編集 (4) 会報 ふぃーるど の県立図書館への寄贈について (5) 寄付金について (6) 講座開催の提案 (7) その他 * いわき地域環境科学会事務局では, 原則毎月第 1 月曜日の 18 時 30 分から 20 時 50 分 ( それよりも早く終わることもあります ) に福島高専にて事務局連絡会議を開催しています 会の活動の状況を詳しく知ることもできますし, 各自が考えていることを会の活動に反映させることも可能です 事務局連絡会議に関心のある方 一度出席してみようという方は, 事務局担当の山田までご一報ください 皆様のご参加をお待ちしております 次回の事務局連絡会議は, 都合により 9 月 5 日 ( 水 )18 時 30 分からとなっております 事務局担当 福島高専電気電子システム工学科山田貴浩 電話 :0246-46-0800 FAX:0246-46-0807( 学科共用 ) 電子メール :yamada@fukushima-nct.ac.jp 2018.9.1 No.130 発行 : いわき地域環境科学会福島工業高等専門学校地域環境テクノセンター内 970-8034 いわき市平上荒川字長尾 30 TEL. 0246(46)0837 FAX. 0246(46)0843 E-mail:mail@essid.org 12