マイナンバー対策セミナー(実践編) 「マイナンバー対策マニュアル」を利用した具体的な対策方法について

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(I12) 土木学会特定個人情報取扱規程 平成 28 年 1 月 22 日制定 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 公益社団法人土木学会 ( 以下 学会 という ) における 行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) 個人情報の保護に関する法律

公 印 規 程

個人情報保護規程例 本文

特定個人情報取扱要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は この組合の 個人情報保護方針 および 特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) に基づき この組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条

中小企業向け はじめてのマイナンバーガイドライン

特定個人情報取扱規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人埼玉県社会福祉協議会 ( 以下 本会 という ) は 個人 番号及び特定個人情報を適正に取り扱うことを目的として 本規程を定める ( 用語の定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによる (1) 番号法行政手続に

14個人情報の取扱いに関する規程

個人情報分析表 類型 K1: 履歴書 職務経歴書 社員基礎情報 各種申請書 誓約書 同意書 入退室記録 教育受講者名簿 理解度確認テスト 本人から直接取得 社員管理に利用する 保管庫に保管する 廃棄する 残存 1. 同意を得ないで取得する 1. 目的外利用する 1. 紛失する 1. 廃棄物から情報漏

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

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( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

特定個人情報取扱細則 ( 目的 ) 第 1 条この細則は 当組合の個人情報保護方針及び特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) 等に基づき 当組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条この細則で

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公益財団法人岩手県南技術研究センター特定個人情報取扱規程 平成 28 年 4 月 1 日制定 規程第 14 号 第 1 章目的等 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益財団法人岩手県南技術研究センター ( 以下 センター という ) が 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関す

特定個人情報取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 岩手県建設業厚生年金基金 ( 以下 当厚生年金基金 という ) における個人番号及び特定個人情報 ( 以下 特定個人情報等 という ) の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本

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第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 日立国際電気企業年金基金 ( 以下 基金 という ) における個人番号及び特定個人情報 ( 以下 特定個人情報等 という ) の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規程において 個人情報 とは 個

特定個人情報取扱規程

10 配当 剰余金の分配及び基金利息の支払調書作成事務 11 不動産の使用料等の支払調書作成事務 12 不動産等の譲受けの対価の支払調書作成事務 13その他の支払調書作成事務 2 利用の範囲を変更した場合は 本人に通知 または公表する 第 2 章取得 ( マイナンバーの提出依頼 ) 第 5 条事務取

Ⅰ. マイナンバー制度概要 マイナンバー法の厳しい罰則規定 ( 民間企業 個人に係わるもの ) 行為懲役罰金 1 正当な理由がなく マイナンバーファイルを 提供 4 年以下 200 万円以下 2 不正な利益を得る目的で マイナンバーを 提供 盗用 3 年以下 150 万円以下 3 不正アクセス等によ

2015 年 2 月 13 日版 わかる! マイナンバー 特定個人情報取扱い ガイドライン 株式会社ワイイーシーソリューションズ 本資料について 本内容は 2014 年 12 月末時点の政府などの公開情報をもとに 当社の解釈にて作成しておりますので 今後の法改正 制度設計等により変更になる可能性があ

Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

(2) 情報資産の重要度に応じた適正な保護と有効活用を行うこと (3) 顧客情報資産に関して 当法人の情報資産と同等の適正な管理を行うこと (4) 個人情報保護に関する関係法令 各省庁のガイドライン及び当法人の関連規程を遵守すると共に これらに違反した場合には厳正に対処すること ( 個人情報保護 )

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程の見直しを行わなければならない 1 委託先の選定基準 2 委託契約に盛り込むべき安全管理に関する内容 (2) 個人データの安全管理措置に係る実施体制の整備 1) 実施体制の整備に関する組織的安全管理措置 金融分野における個人情報取扱事業者は ガイドライン第 10 条第 6 項に基づき 個人データの

P004: 個人情報取り扱い細則 個人情報取り扱い細則 制定平成 26 年 9 月 1 日初版 改定平成 28 年 4 月 1 日第二版 株式会社 **** 個人情報保護 管理者 1/6

常任幹事会運営規程

3 部門管理者は 個人データの取扱いを外部に委託する場合には その委託先における個人データの取扱状況等の監督を行わなければならない 4 個人データの取扱いにかかる事項であってこの細則に定めのない事項については 取扱者の申請に基づき 部門管理者がこれを承認して行う 5 部門管理者は 個人データの組織的

(3) 利用 保管方法 要介護認定情報等の申出にて発生する厚生労働省 大学内での倫理審査の文書 研究方法のマニュアル等は 研究室で適切に管理する 厚生労働省より提供を受けた要介護認定情報等の保存媒体の保管場所は 研究室の戸棚に保管し 施錠する 要介護認定情報等の利用場所は 研究室のみとする サーバ室

職員に係る個人番号関係事務 職員の配偶者に係る個人番号関係事務 職員以外の個人に係る個人番号関係事務 給与所得 退職所得の源泉徴収票作成事務雇用保険届出事務労働者災害補償保険法に基づく請求に関する事務健康保険 厚生年金保険届出事務国民年金の第 3 号被保険者の届出事務報酬 料金等の支払調書作成事務

特定個人情報取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 弟 1 条この規定は 特定個人情報 ( 個人番号をその内容に含む情報をいう 以下同じ ) が慎重に取り扱われるべきものであることに照らして考え 医療法人社団主体会 ( 以下 法人 という ) が保有する特定個人情報の適正な取り扱いの確保に関し必要な

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イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

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んだ者をいう 13 従業者本会の組織内にあって 直接または間接に本会の指揮監督を受けて本会の業務に従事している者をいい 従業員のみならず 本会との間の雇用契約にない者 ( 理事 監事 各委員会委員等及び派遣職員等 ) を含む 14 特定個人情報の取扱い特定個人情報の取得 安全管理措置 保管 利用 提


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総論 Q1 民間事業者はどのような場面でマイナンバーを扱うのですか A1 民間事業者でも 従業員やその扶養家族のマイナンバーを取得し 給与所得の源泉徴収や社会保険の被保険者資格取得届などに記載し 行政機関などに提出する必要があります 原稿料の支払調書などの税の手続では原稿料を支払う相手などのマイナン

特定個人情報取扱規程 平成 29 年 4 月 1 日制定 第 1 章目的等第 1 条 ( 目的 ) この規程は 一般社団法人粒子線治療推進研究会 ( 以下 この法人 という ) が 行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用などに関する法律 ( 以下 番号法 という ) 及び 個人情報の

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必要となる教育を行うとともに 実施結果について指定する書面により甲に提出しなければならない 第 10 条乙は 甲がこの特記事項の遵守に必要となる教育を実施するときは これを受けなければならない ( 知り得た情報の保持の義務 ) 第 11 条乙は 本契約の履行に当たり知り得た受託情報を第三者に漏らして

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(3) 労働者災害補償保険法に基づく請求に関する事務 (4) 私学共済制度 厚生年金保険届出事務 (5) 報酬 料金等の支払調書作成事務 (6) 不動産の使用料等の支払調書作成事務 (7) 不動産等の譲受けの対価の支払調書作成事務 ( 特定個人情報等の範囲 ) 第 5 条前条の事務において使用される

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報主体の権利利益及びプライバシーの侵害の防止に関し 必要な措置を講じるよう勤める 2 本センターの職員等は 業務上知り得た個人情報を漏えいし または不当な目的に使用してはならない 第 2 章 管理体制及び責任 ( 管理体制 ) 第 6 条本センターは 個人情報の適切な管理を効果的に実施するため 役割

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事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

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平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

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5. 個人情報保護マネジメントシステムの継続的改善当社は 個人情報を保護し 適切に取り扱うための個人情報の取扱いに関する法令 国が定める指針その他の規範を遵守し 更に日本工業規格 個人情報保護マネジメントシステム- 要求事項 (JIS Q 15001:2006) に準拠した個人情報保護マネジメントシ

管理区分 非管理版 文書番号 PMS-007 制定年月日 改訂年月日 改訂番号 1 購入希望の場合は P マークの取得及び更新に必須となる文書のサンプルです ページ最後の購入方法をご確認ください 修正可能なワードファイルで提供して

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2 目次 1. 個人情報保護法 とは 2. 個人情報 とは 3. 事業者が守るべき 4 つのルール 4. (1) 取得 利用に関するルール (2) 保管に関するルール (3) 提供に関するルール (4) 本人からの開示請求等に関するルール ( 参考 ) 罰則匿名加工情報認定個人情報保護団体個人情報保

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プライバシーポリシー ( 個人情報保護に関する基本方針 ) 株式会社ビットポイントジャパン ( 以下 当社 といいます ) は 個人情報の保護とその適正な管理が重要であることを認識し 個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 といいます ) 関連法令 ガイドラインその他の規範を遵守すると

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学校法人東京女子大学特定個人情報等取扱規程 (2015 年 12 月 17 日制定 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 学校法人東京女子大学個人情報の保護に関する規程第 1 条第 3 項 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第

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マイナンバー対策セミナー ( 実践編 ) マイナンバー対策マニュアル を利用した具体的な対策方法について 2015 年 9 月 -10 月

1 はじめに マイナンバー対策 の本質を理解する マイナンバー対策 は あらゆる対処をすることにより リスクを潰そうとする取り組みではない マイナンバー対策 の目的は リスクを管理できるようになることである マイナンバー対策マニュアル P1-P3 2

2 ゴール像 マイナンバー対策 のゴール像は 効率 コストパフォーマンス が加味された状態で 持続的にリスク管理の PDCA が回せている状態を指す マイナンバー対策マニュアル P4-P9 3

3 ゴールに至るプロセス マイナンバー対策 とは 以下の3 点の作業を実施することである 1 業務範囲を限定する 2 基本方針 取扱規定 オフィスマニュアル を作成する 3 整備したルールの通りに運用が回るよう歯止めをかける マイナンバー対策マニュアル P10-P14 4

4 プロセスの実践 1 業務範囲を限定する 誰が? マイナンバーを取り扱うメンバーを限定できないか? 取り扱う職員を限定する 業務種別毎に区別する ( 収集 利用 廃棄 ) 何を? マイナンバーが記載された資料の取り扱いを限定できないか? 収集 保管 廃棄の注意点 利用時の注意点 いつ? どこで? マイナンバーを取り扱う時間を限定できないか? マイナンバーを取り扱う場所を限定できないか? 時間で区分できるか? 事務所内のレイアウトの見直し 別添資料 1 なぜ? マイナンバーを取り扱う業務を限定できないか? 税に関する分野の洗い出し ( 年末調整 確定申告 その他 ) どのように? マイナンバーを取り扱う手段を限定できないか? 電子申告と紙での申告 マイナンバー対策マニュアル P15-P16 5

4 プロセスの実践 2 基本方針 を作成する 関係法令 ガイドライン等の遵守 個人情報に関する法令 ガイドライン等を遵守する旨を記載します 利用目的 個人情報の利用目的を明らかにする旨を記載します 適切な管理 収集 利用 保管 提供において 個人情報を適正に取り扱う旨を記載します 別添資料 2 継続的な改善 基本方針 等を定期的に見直し 継続的に改善する旨を記載します 問い合わせ先 個人情報の取扱に関する質問や苦情等の受付窓口を設定する旨を記載します マイナンバー対策マニュアル P16-P17 6

4 プロセスの実践 2 取扱規程 を作成する 適用範囲 取扱規程 を適用する範囲を記載します 定義 取扱規程 の中で扱う用語の定義を記載します 組織体制 個人情報保護責任者等 各種責任者の責務を記載します 適切な管理 監査 収集 利用 保管 提供において 本人確認 安全管理措置 監督責任 説明責任 を適正に実施するための取扱方法を記載します 運用状況を確認し 必要に応じて見直し 是正するための手順を確立するとともに それらを確実に実施する旨を記載します 別添資料 3 継続的な改善 取扱規程 等を定期的に見直し 継続的に改善する旨を記載します マイナンバー対策マニュアル P17 7

4 プロセスの実践 2 オフィスマニュアル を作成する 本人確認 マイナンバーを正しく収集するために 確認作業を行うこと 安全管理措置 漏えい 滅失 毀損の防止等のために措置を講じること 監督責任 個人番号関係事務を委託する場合にも 委託者自らが果たすべき安全管理措置と同等の措置が講じられるように 必要かつ適切な委託先の監督を行うこと 別添資料 4 説明責任 ( 提供する側が ) 根拠を持って提供できるように 収集時に目的を通知または公表すること マイナンバー対策マニュアル P18 8

4 プロセスの実践 3 整備したルールの通りに運用が回るよう歯止めをかける 従業者への啓蒙活動の実施 個別の対処を導入する オフィスマニュアル マイナンバー対策マニュアル P19-P20 9

オフィスマニュアル 項目必要とされるもの ( 例 ) 1. 本マニュアルの目的 - 2. 定義 - 3. 役割 責任 セキュリティ体制図 4. 物理的区画およびアクセス制御 レイアウト図 4.1. 物理的区画 事務室の区分の検討 4.2. アクセス可能者 およびアクセス制御方法 施錠システム 鍵管理簿 来訪者受付表 5. 入退室のルール 従業員証 入室権限管理簿 5.1. 従業者の入退室 従業員証 5.2. 来訪者への対応 入館証 来訪者受付表 別添資料 4 オフィスマニュアル P1-P3 は既出のもの 10

オフィスマニュアル 項目必要とされるもの ( 例 ) 6. 情報の管理ルール 個人情報管理台帳 情報の移送記録簿 持出管理表 メディアシュレッダー 廃棄記録簿 6.1. 情報の収集 取得のルール 利用目的の明示資料 個人情報管理台帳 ( 保存期間の設定 ) 個人情報管理台帳の形式 個人情報の保管方法についての検討 6.2. 情報の保管 廃棄のルール - 6.2.1. 情報の保管 ファイルサーバ キャビネット ( 鍵つき ) 6.2.2. 情報の廃棄 シュレッダー メディアシュレッダー 溶解業者の選定 6.3. 情報の提供 利用 流通のルール - 6.3.1. 情報の送信 パスワードの設定 ( ルール ) 6.3.2. 情報の移送 郵送 ( 配送 ) 手段の選定 6.3.3. 情報の持ち出し 持出管理表 別添資料 4 オフィスマニュアル P4-P5 は既出のもの 11

12 オフィスマニュアル 個人情報管理台帳の形式 個人情報の保管方法についての検討 ( 達人を利用した管理のイメージ ) 収集保管利用廃棄 デ タ管理の達人 本人確認書類 Cube テ ータヘ ース マイナンバー 本人確認書類 の読みとり 事務所内サーバに保管 電子申告データに変換 マージ 送信 税務署 Cube テ ータヘ ース マイナンバーの削除処理 紙での管理 本人確認書類 本人確認書類 ( 現物 ) の回収 本人確認書類 事務所内にファイリング 保管 PDF 本人確認書類 事務所内サーバに保管 ( 原本は削除 ) 個人情報管理台帳の作成 コヒ ー本人確認書類 コピーを添付して提出 プリントアウトを添付して提出 PDF 本人確認書類 税務署 税務署 本人確認書類 現物をシュレッダー 溶解処理

オフィスマニュアル 項目 必要とされるもの ( 例 ) 7. 業務委託利用時のルール - 7.1. 委託先の選定 選定基準の検討 設定 7.2. 委託先との契約 契約内容の確認 7.3. 委託先の監督 - 7.4. 委託 および再委託の際の注意 - 8. 事務所利用のルール 実施要項 8.1. 一時離席時の実施事項 PCロック スクリーンセーバーの設定 8.2. 帰宅時の実施事項 キャビネット( 鍵つき ) 8.3. 最終退出時の実施要項 実施チェックリスト 8.4. 宅配便等利用時の実施要項 来訪履歴 8.5. 複合機 (FAX コピー機) 利用時の実施要項 - 別添資料 4 オフィスマニュアル P6-P7 は既出のもの 13

オフィスマニュアル 項目必要とされるもの ( 例 ) 9. 鍵の利用ルール 鍵管理簿 10.PC 等の情報機器 記録媒体の利用ルール 10.1.PC 等の情報機器 記録媒体の払い出し 作業報告書 設定内容管理簿 払い出し管理簿 10.2. 払い出しを受けた PC 等の情報機器 記録媒体の管理 セキュリティワイヤー 10.3.PC 等の情報機器 記録媒体の持ち出し 持出管理簿 10.4.PC 等の情報機器 記録媒体の持ち込み - 10.4.1. 私物の情報機器 記録媒体 禁止とする 10.4.2. 保守業者等の情報機器 記録媒体 持込管理簿 10.5.PC 等の情報機器 記録媒体の返却 払い出し管理簿 別添資料 4 オフィスマニュアル P8-P9 は既出のもの 14

オフィスマニュアル 項目必要とされるもの ( 例 ) 11. 情報システムおよびネットワークの利用ルール ネットワーク管理簿 11.1.ID パスワードの管理 ID パスワード管理簿 11.2. インターネットの利用 インターネット利用規定 11.3. 悪意のあるソフトウェア等への感染防止 インターネット利用規定 11.4. 電子メールの利用 インターネット利用規定 12. 従業者の配属時 異動時の実施事項 教育計画書 教育実施管理簿 誓約書 12.1. 配属時 払い出し管理簿 教育計画書 教育実施管理簿 誓約書 12.2. 異動時 払い出し管理簿 13. 従業員への教育 教育計画書 教育実施管理簿 14. ルール遵守状況の確認 - 15. 管理方法の見直し および当マニュアルの改編 - 別添資料 4 オフィスマニュアル P10-P13 は既出のもの 15

16 おわりに マイナンバー対策 は リスクを管理できるようにすることです 目の前のリスクを潰すためにむやみにコストをかけるのではなく 効率よく管理していただくために NTT データでは最善のサービスと情報をご提供して参ります

17 つづいて 達人シリーズ は マイナンバー対策 において 業務範囲の特定 を効率よく行うための重要なソフトウェアです 達人シリーズ のマイナンバー対応における改変点 大幅なセキュリティ機能の追加の状況を第二部でご覧ください

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