2013年7月

Similar documents
資料 3-2

0611_8.xdw

面設備が設けられており 現に人の生活の本拠として使用されている家屋 入居者の募集が行われている家屋 随時その所有者 賃借人 転借人の居住の用に供されている家屋のいずれかに該当し 事業 ( 宿泊させるもの 入居させるものを除く ) の用に供されていないものである また 宿泊とは 旅館業法と同様に 寝具

「北海道にふさわしい民泊」

イ. 主たる規制内容 ( 施行令第 1 条 ) 別紙一覧表の通りウ. 旅館業の経営には 都道府県知事の許可を要する ( 法第 3 条 1 項 ) 施行令の基準への不適合 公衆衛生上不適当などの事情 = 適合措置を命令 違反すれば 許可取消し又は停止 ( 怯第 7 条の 2 第 8 条 )/ 更に 無

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

Microsoft Word - ③別添1

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

度設計のあり方が示された 本報告書に基づき 新たな法制化が検討されてい る (3) 国家戦略特別区域における民泊国家戦略特別区域において民泊を制度化している自治体は 現時点で大田区と大阪府 大阪市である 政令で定められている最低宿泊日数を6 泊 7 日から 2 泊 3 日に引き下げる要件緩和の検討が

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

資料3

0622民泊検討会報告書(反映)

住宅宿泊事業法(平成29年6月16日法律第65号)〔通称:民泊法〕

行役員の任期は 現行規約第 17 条第 2 項の定めにより 平成 28 年 11 月 1 日より 2 年間となります ( 執行役員 1 名選任の詳細については 添付資料 第 2 回投資主総会招集ご通知 をご参照ください ) 3. 補欠執行役員 1 名選任について執行役員が欠けた場合又は法令に定める員

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

平成 28 年 1 月 19 日付の報道発表資料によれば 2015 年の訪日外国人旅行者数は前年比 47.1% 増の 1,973 万 7 千人で 過去最高であった 2014 年を 600 万人余り上回り 1970 年以来 45 年ぶりに訪日外国人旅行者数が出国日本人数を上回ったとのことです このとこ

事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

資料2旅館業法整理(案)

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

新しい民泊ルールがスタート!

旧なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であるこ用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であることに留意するものとする

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

Tokyo_Newsletter Template_A4

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

< F2D A7926E8AEE8F8095D2967B95B C52E6A74>

<4D F736F F D B A815B836782CC8A C98C5782E9834B C4>

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

< F2D D834E838D94C5817A8E9E935F FC90B38FC897DF DF94D48D8693FC82E829202E6A7464>

消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法施行令

< F2D322E89FC90B38FC897DF8FF095B62E6A746463>

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

<4D F736F F D208E9197BF E88E68EE58CA C490BA96BE95B62E444F43>

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

持及び修繕が図られるよう 必要な措置を講ずること を定めるとともに 上記のほか 都市公園の維持及び修繕に関する技術的基準は 国土交通省令で定めるものとする 5 認定公募設置等計画に基づき公募対象公園施設を設ける場合における第 6 条第 項の規定の適用について 現行において 一の都市公

(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

はじめに ü ホームシェア ( 民泊 ) は 新産業創出による経済効果 空き家問題の解消 地域への波及効果による地方創生など多くのメリットをもたらすもの ü このたび 住宅宿泊事業法 ( いわゆる民泊新法 ) が国会で成立し ホームシェアに関する法的環境の整備がなされたことは 大変大きな意義があると

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

とまれる株式会社 特区民泊 農家民泊の実績あり コンセプト都市部における民泊 インバウンド急増による 宿泊不足と空き家問題の解消 実績 特区民泊の登録 緩和した簡易宿所の登録 コンセプト地方における民泊 農家民宿での生活体験と生産品による地方消費促進 イベント開催による宿泊施設不足の解消など 実績

個人情報の保護に関する規程(案)

大田区における 特区民泊 のポイント 訪日外国人客の増加等を背景に 区内旅館等の客室稼働率が上昇 2020 年東京オリンピック パラリンピックの開催に向け 外国人来訪者のさらなる増加が見込まれている 宿泊施設の不足が見込まれる中 羽田空港を擁する 国際都市おおた として 安全性や衛生面に配慮した滞在

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

事業内容を補完し又は一体不可分として捉えることができる業務については行うことが可能であると考えられることから 債務保証や質権設定がこのような趣旨で行われるのであれば可能であると考えられます LPSにおいて出資一口の金額は均一であることが必要でしょうか LPS 法において出資一口の金額は均一でなければ

予防課関係の要綱,通達改正案

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

Microsoft Word - 増改築の取扱い

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

別記様式第一号 ( 第一条関係 ) 免許申請書 ( 第一面 ) 宅地建物取引業法第 4 条第 1 項の規定により 同法第 3 条第 1 項の免許を申請します この申請書及び添付書類の記載事項は 事実に相違ありません 地方整備局長北海道開発局長山形県知事 殿 申請者商号又は名称 郵便番号 ( - )

記 第 1 参議院合同選挙区選挙の執行に関する事項 1 合同選挙区都道府県 ( 法第 5 条の6 第 1 項に規定する合同選挙区都道府県をいう 以下同じ ) の選挙管理委員会は 法第 22 条第 2 項の規定による選挙人名簿の登録が行われた日現在において選挙人名簿に登録されている選挙人の数 ( 参議

Microsoft Word - 【様式第一号】免許申請書(電話番号、写真番号、撮影年月日)

項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用

問 4. 登録制度に関する次の記述のうち 誤っているものはどれか a. 第 2 種旅行業を営もうとする者は その主たる営業所の所在地を管轄する都道府県知事に新規登録の申請をしなければならない b. 平成 18 年 4 月 1 日に登録の有効期間が満了となる旅行業者に対して 同年 4 月 15 日に更

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

Microsoft PowerPoint - ①介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて

1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

2 満たした場合には 事業を行う SPC 自体には不動産特定共同事業の許可は不要とし 届出により事業を行うことを可能とした ( 旧法 40 条の 2 第 1 項 同 2 項 ) もっとも 事業に対する規制の一律の適用が制度の利用を妨げており 他の証券化手法との関係での競争力 利用率は低い現状があり

Microsoft Word - 【通達】健康増進法の一部を改正する法律の公布について(健発0725第1号)

回答作成様式

金融商品取引法の改正 ~ インサイダー取引規制に係る見直しについて 1. はじめに 2013 年 4 月 16 日に 金融商品取引法等の一部を改正する法律案 が第 183 回国会に提出され 同年 6 月 12 日に成立 同月 19 日に公布されました ( 平成 25 年法律第 45 号 以下 改正法

< F2D90AE94F58BC CA926D95B62E6A7464>

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

手続が不要となるため キャッシュ アウト完了までのスケジュールを短縮することができるようになると見込まれています また 全部取得条項付種類株式の取得では新株予約権を強制的に取得することができないのに対し 株式等売渡請求制度では新株予約権をも対象とすることができるため 新株予約権の処理に関して個別の保

日本における不動産取引に関連する法律 日本の民法では 契約関係にある当事者同士が対等 公平であることが原則とされている 一方 土地や建物などの不動産を売買するときや賃貸借するときは 事業者と消費者との間に交渉力や情報量などに差が生じる こうしたことがトラブルにつながることを防ぐために 不動産取引の様

スライド 1

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

Taro-ã†«æ¶‹ã†Šï¼‹éŁ·å®Ÿæ¬¡éŁ·å¾„ver2ï¼›ã•’è¦†ç¶±ï¼‹è«®åŁ‘çfl¨ï¼›ã•‚å¥³æ´»æ³Ł .jtd

<4D F736F F D F C F91E A8E91904D91F582CC817582C282DD82BD82C44E CE8FDB8FA C789C182CC82A8926D82E782B92E646F63>

別紙 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令の一部を改正する政令案 等に対する御意見及び御意見に対する警察庁の考え方について 1 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令の一部を改正する政令案について (1) 店舗型性風俗特殊営業として規制される営業への 出会い系喫茶営業

ファンド名説明 ifree 8 資産バランス 本を含む世界の 8 資産へ均等に分散投資します 株式および不動産投資信託に投資することで世界の経済成 の果実を享受するとともに これらとは値動きの異なる債券にも投資することで安定した収益の確保も期待できます これまで預貯 中 だったお客様が幅広く資産を分

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

- 1 - 厚生労働省 令第二号国土交通省住宅宿泊事業法(平成二十九年法律第六十五号)の規定に基づき 住宅宿泊事業法施行規則を次のように定める 平成二十九年十月二十七日厚生労働大臣加藤勝信国土交通大臣石井啓一住宅宿泊事業法施行規則(法第二条第一項第一号の国土交通省令 厚生労働省令で定める設備)第一条

Microsoft Word - 所有者周知用(全体).doc

社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

目次 1. 目論見書制度の概要 1 2. 目論見書の電子交付 2 3. 目論見書の国際比較 ( 日 米 欧 ) 4 4. 参照条文 7

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院


2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

5-クロース?75_5-クロース?44

一について人口密集地域であり 簡易宿所が密集する地域を抱えていることから 全国的に見てもいわゆるホームレスの数が多い地域であると推測される東京都(特別区の区域に限る ) 川崎市 横浜市 名古屋市及び大阪市における野宿生活者等の数について各地方公共団体に聴取したところ それぞれの地方公共団体で 野宿生

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

(頭紙)公布通知

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

<4D F736F F D D F8C668DDA F090E BA90BF92868FAC8AE98BC690558BBB F4390B32E646F63>

会員限り

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

一団地認定の職権取消し手続きの明確化について < 参考 > 建築基準法第 86 条 ( 一団地認定 ) の実績件数 2,200 ( 件 ) 年度別 ( 住宅系のみ ) S29 年度 ~H26 年度 実績件数合計 16,250 件 用途 合計 ( 件 ) 全体 17,764 住宅系用途 16,250

<945F96F B3816A2E786264>

5 種類の合法的な民泊 既存住宅を活用した新たに制定される 問合せ先 観光庁観光産業課 各都道府県等 : 民泊制度コールセンター よいみんぱく 問合せ先 各自治体保健所 簡易宿所営業としての サテライト型民泊 国家戦略特区に限定される 特区民泊 問合せ先 各自治体の窓口 イ

< 賃貸住宅管理業者登録制度 > 国土交通省では 賃貸住宅管理業の適正化を図るため 平成 23 年から任意の登録制度として賃貸住宅管理業者登録制度を実施しています 賃貸住宅管理業者登録制度では サブリースを含む賃貸住宅管理業の遵守すべきルールを設けており 登録業者は このルールを守らなければなりませ


第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

汚染の除去が行われた場合には 指定を解除その他 区域の指定等 1 要措置区域 ( 法第 6 条 ) 土壌汚染の摂取経路があり 健康被害が生ずるおそれがあるため 汚染の除去等の措置が必要な区域 汚染の除去等の措置を都道府県知事等が指示 ( 法第 7 条 ) 土地の形質の変更の原則禁止 ( 法第 9 条

「恒久的施設」(PE)から除外する独立代理人の要件

Transcription:

2017 年 6 月号 (Vol.11) REIT 実務に関連する近時の法令制定等について Ⅰ. はじめに Ⅱ. 住宅宿泊事業法の制定 Ⅲ. 投信協会規則の改正 森 濱田松本法律事務所弁護士尾本太郎 TEL. 03 6212 8307 taro.omoto@mhmjapan.com 弁護士江橋翔 TEL. 03 6266 8953 sho.ebashi@mhmjapan.com 弁護士芳野涼 TEL. 03 6266 8590 ryo.yoshino@mhmjapan.com Ⅰ. はじめに 本ニュースレターでは REIT 実務に関連する近時の法令制定等を取り上げます まず ここ数年 話題になっている民泊サービス ( 住宅 ( 戸建住宅 共同住宅等 ) の全部又は一部を活用して 宿泊サービスを提供するものをいいます 1 ) に関する法制度として 平成 29 年 6 月 9 日 住宅宿泊事業法が国会において可決 成立し 同月 16 日に公布されました また 平成 29 年 3 月 9 日には海外不動産保有法人の株式又は出資の保有について一般社団法人投資信託協会の不動産投資信託及び不動産投資法人に関する規則が改正 施行されました 本ニュースレターにおいては これらのうち REIT 及び資産運用会社に関係する項目について解説します なお 制度の詳細をすべて記載しているわけではないことにご留意ください Ⅱ. 住宅宿泊事業法の制定 1. 概要 住宅宿泊事業法は ここ数年 (i) 民泊サービスが我が国でも急速に普及していること (ii) 急増する訪日外国人観光客のニーズや大都市部での宿泊需給の逼迫状況等に対応するため 民泊サービスの活用を図ることが重要であること (iii) 民泊サービスの活用に当たっては 公衆衛生の確保や地域住民等とのトラブル防止に留意したル 1 民泊サービス のあり方に関する検討会作成の平成 28 年 6 月 20 日付 民泊サービス の制度設計のあり方について ( 民泊サービス のあり方に関する検討会最終報告書 ) 1 頁の定義を用いています なお 民泊サービス のあり方に関する検討会は 厚生労働省医薬 生活衛生局生活衛生 食品安全部長及び観光庁審議官により開催された検討会です 1

ールづくり及び無許可で旅館業を営む違法民泊サービスへの対応が急務であることを背景として 平成 29 年 3 月 10 日に国会に提出され 平成 29 年 6 月 9 日 国会において可決 成立し 同月 16 日に公布されたものです 従来 民泊サービスに関する法制度としては 主として1 旅館業法 2 国家戦略特別区域法の特区民泊がありましたが 2 新たに3 住宅宿泊事業法に基づく民泊サービスが制度化されたことになります 2. 従来の法制度 (1) 旅館業法宿泊サービスの提供に関する制度を規律する法令としては 従来より 旅館業法が存在しており 同法によれば 旅館業 ( 宿泊料を受けて 人を宿泊させる営業をいい 営業形態によりホテル営業 旅館営業 3 簡易宿所営業及び下宿営業に分類されます ( 旅館業法第 2 条 ) ) を経営しようとする者は 都道府県知事等の許可を受ける必要があります ( 旅館業法第 3 条 ) 民泊サービスを反復継続して有償で提供する場合 旅館業に該当し 原則として 旅館業法の許可が必要となりますが 民泊ニーズに対応するため 平成 28 年 4 月 1 日付で旅館業法施行令等が改正され 旅館業のうち簡易宿所営業 ( 宿泊する場所を多数人で共用する構造及び設備を主とする施設を設け 宿泊料を受けて 人を宿泊させる営業で 下宿営業以外のものをいいます ) に係る許可要件 ( 客室の延床面積の基準や玄関帳場等の設置義務 ) が緩和されました もっとも かかる許可を得るためには 旅館業法施行令等に定められた施設の設備の基準を満たす必要があるほか 建築基準法の用途規制や消防法の規制についてホテルや旅館と同様の規制に服します (2) 国家戦略特別区域法の特区民泊旅館業法の特例として 国家戦略特別区域法に基づく民泊サービスの制度があります これは 国家戦略特別区域会議が 国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業 ( 国家戦略特別区域において 外国人旅客の滞在に適した施設を賃貸借契約等に基づき一定期間以上使用させるとともに外国人旅客の滞在に必要な役務を提供する事業として一定の要件に該当する事業をいいます 4 ) を定めた区域計画について内閣総理大臣の認定を申請し 内閣総理大臣の認定を受けたときは 当該国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業を行おうとする事業者が一定の要件に該当している旨の都道府県知事等の認定を受けることにより 旅館業法の適用が除外される制度 2 この他にも農山漁村体験民宿業 ( 農山漁村滞在型余暇活動のための基盤整備の促進に関する法律に基づくもの ) やいわゆるイベント民泊 ( 観光庁観光産業化 厚生労働省医薬 生活衛生局生活衛生 食品安全部生活衛生課による イベント民泊ガイドラインについて に基づくもの ) があります 3 なお ホテル営業及び旅館営業の営業種別を統合すること等を内容とする旅館業法の一部を改正する法律案が第 193 回国会に提出されておりましたが 同国会では成立には至りませんでした 4 なお 事業で用いる 施設 が外国人旅客の滞在に適したものであることを求めていますが 施設の 利用者 を外国人に限定するものではありません 2

です ( 国家戦略特別区域法第 13 条 )( 以下 本制度に基づき行われる民泊サービス を 特区民泊 といいます ) 現在のところ 大田区 大阪府 大阪市及び北九州 市に関して区域計画が認定され 特区民泊に関する条例が制定されています 本制度による都道府県知事等の認定を受けるための要件としては 施設を使用さ せる期間が 3 日から 10 日まで 5 の範囲内において条例で定める期間 6 以上であるこ と ( 以下 滞在期間要件 といいます ) 施設の各居室の床面積が 25 m2以上である こと 外国人旅客の滞在に必要な役務が提供されることなどがありますが ( 国家戦 略特別区域法施行令第 12 条 ) 滞在期間要件があることから 1 泊 2 日のサービス 提供はできないといった問題点が指摘されています 3. 住宅宿泊事業法の制定 (1) 基本的な考え方以上の法制度に加え 民泊サービスの提供に関するより一般的な法制度として 今般 住宅宿泊事業法が制定されることとなりました まず 住宅宿泊事業法の基本的な考え方は 住宅を活用した宿泊サービスの提供であって 一定の要件 の範囲内のものについて 旅館業法とは別の法制度を整備するものであり その範囲内において旅館業法の特則を設けるものです ( 一定の要件 を超えるものについては 住宅宿泊事業法の対象外であり 旅館業法に基づく営業許可が必要となります ) 7 また 住宅宿泊事業法は 民泊サービスに関係する事業者として 住宅宿泊事業者 住宅宿泊管理業者及び住宅宿泊仲介業者の 3 つを定め それぞれについて規制を設けています (2) 住宅宿泊事業と年間提供日数住宅宿泊事業法においては 上記 一定の要件 として 既存の旅館 ホテルとは異なる 住宅 として扱い得るような合理性のあるものを設定することが必要であると考えられています 8 かかる観点から 住宅宿泊事業法は 住宅宿泊事業を 旅館業法第 3 条の 2 第 1 項に規定する営業者以外の者が宿泊料を受けて人を宿泊させる事業であって 人を宿泊させる日数として国土交通省令 厚生労働省令で定めるところにより算定した日数が 1 年間で 180 日を超えないもの と定義しており ( 第 2 条第 3 項 ) これにより 住宅宿泊事業法に基づき行う住宅宿泊事業について 180 日の年間提供日数の上限が設けられています ただし 地域の実情に応じて 都道 5 当初は 7 日から 10 日まで とされていましたが 特区民泊の普及の妨げとなっているとされ 現在の規定に改正されました 6 各条例により 大田区においては 7 日 大阪府 大阪市及び北九州市においては 3 日とされています 7 民泊サービス の制度設計のあり方について( 民泊サービス のあり方に関する検討会最終報告書 ) 4 頁 8 民泊サービス の制度設計のあり方について( 民泊サービス のあり方に関する検討会最終報告書 ) 6 頁 3

府県等は 一定の条件のもとで条例で定めるところにより 区域を定めて 住宅宿泊事業を実施する期間を制限することができるとされています ( 住宅宿泊事業法第 1 8 条 ) (3) 住宅宿泊事業の 2 類型住宅宿泊事業法は 住宅宿泊事業を行おうとする者は 都道府県知事等に届出を行う必要があることとし ( 住宅宿泊事業法第 3 条第 1 項 かかる届出をして住宅宿泊事業を営む者を 住宅宿泊事業者 といいます ) 住宅宿泊事業をいわゆる 家主居住型 と 家主不在型 に区別した上で それぞれの性質に応じて 適正な管理や安全面 衛生面の確保に関する規制を設けています まず 家主居住型 は 住宅提供者が 住宅内に居住しながら ( 原則として住民票があること ) 当該住宅の一部を利用させるものをいいます 9 家主居住型においては 住宅内に居住する住宅提供者による管理が可能となることから この点を踏まえ 家主居住型による住宅宿泊事業については 住宅宿泊事業者に対し 住宅宿泊事業の適正な遂行のための措置 ( 宿泊者の衛生 安全の確保 騒音の防止のために配慮すべき事項の宿泊者に対する説明 苦情への対応 宿泊者名簿の作成 備付け 標識の掲示等 ) に関する義務を課すこととしています ( 住宅宿泊事業法第 5 条から第 10 条まで及び第 13 条 ) が 住宅宿泊管理業者 ( 下記 (4) で説明します ) への委託は義務付けられていません 次に 住宅宿泊事業法では 家主不在型 として 届出住宅の居室の数が一定の数を超える場合及び届出住宅に人を宿泊させる間 家主が不在となる場合を規定しています 家主不在型による住宅宿泊事業については 住宅宿泊事業者に対し 上記の住宅宿泊事業の適正な遂行のための措置を住宅宿泊管理業者に委託することを義務付けています ( 住宅宿泊事業法第 11 条 ) また 都道府県知事等は 住宅宿泊事業者を監督するものとされています ( 住宅宿泊事業法第 15 条から第 17 条まで ) (4) 住宅宿泊管理業者に係る制度住宅宿泊事業法では 住宅宿泊管理業 ( 上記 家主不在型 の住宅宿泊事業者から委託を受けて 報酬を得て 上記の住宅宿泊事業の適正な遂行のための措置 ( 標識の掲示を除きます ) 等を行う事業をいいます ) を営もうとする者は 国土交通大臣の登録を受ける必要があるとされています ( 住宅宿泊事業法第 22 条 かかる登録を受けて住宅宿泊管理業を営む者を 住宅宿泊管理業者 といいます ) 住宅宿泊事業法では 住宅宿泊管理業者に対し 住宅宿泊管理業の適正な遂行のための措置 ( 住宅宿泊事業者への契約内容の説明等 ) 及び上記の住宅宿泊事業の適正な遂行のための措置 ( 標識の掲示を除きます ) の代行に関する規制を設けていま 9 民泊サービス のあり方に関する検討会作成の平成 28 年 6 月 20 日付 民泊サービス の制度設計のあり方について ( 民泊サービス のあり方に関する検討会最終報告書 ) 4 頁の定義を用いています 4

す ( 住宅宿泊事業法第 29 条から第 40 条まで ) また 国土交通大臣は 住宅宿泊管理業者を監督するものとされています ( 住宅宿泊事業法第 41 条から第 45 条まで ) (5) 住宅宿泊仲介業者に係る制度住宅宿泊事業法では 住宅宿泊仲介業 ( 報酬を得て 住宅宿泊事業者と宿泊者との間の宿泊契約の締結の仲介を行う事業をいいます ) を営もうとする者は 観光庁長官の登録を受ける必要があるとされています ( 住宅宿泊事業法第 46 条 ) 住宅宿泊事業法では 住宅宿泊仲介業者に対し 住宅宿泊仲介業の適正な遂行のための措置 ( 住宅宿泊仲介業約款の届出 住宅宿泊仲介業務に関する料金の公示 宿泊者への契約内容の説明等 ) に関する規制を設けています ( 住宅宿泊事業法第 53 条から第 60 条まで ) 観光庁長官は 住宅宿泊仲介業者を監督するものとされています ( 住宅宿泊事業法第 61 条から第 66 条まで ) (6) 施行までの流れ住宅宿泊事業法は 公布の日 ( 平成 29 年 6 月 16 日 ) から起算して 1 年を超えない範囲内において政令で定める日から施行されます ( 住宅宿泊事業法附則第 1 条本文 ) ただし 住宅宿泊事業 住宅宿泊管理業又は住宅宿泊仲介業に係る届出又は登録に係る改正は公布の日 ( 平成 29 年 6 月 16 日 ) から起算して 9 か月を超えない範囲内において政令で定める日に施行されるため これらの届出や登録の申請は 制度開始前から行うことが可能です ( 住宅宿泊事業法附則第 1 条但書 第 2 条 ) 4.REIT 実務への影響 住宅宿泊事業法の制定により 民泊サービスがより一般的なものとなるため 特に住居用途の物件に投資する投資法人は 投資対象とするマンション等の賃貸住宅において民泊サービスを提供することについてどのような方針を採用するかをあらかじめ検討することが望ましいと思われます その上で 民泊サービスに関する問題 紛争等が生じることを防ぐため 民泊サービスの提供を許容する場合又は民泊サービスの提供を禁止する場合のいずれにおいても 区分所有建物の管理規約に民泊サービスの提供に対する対応を記載することが考えられます Ⅲ. 投信協会規則の改正 投資法人による海外不動産投資については 平成 25 年 6 月の投資信託及び投資法人に関する法律 ( 以下 投信法 といいます ) の改正 ( 平成 26 年 12 月 1 日施行 ) により 一定の要件を満たす海外不動産を保有する現地法人 ( 以下 海外不動産保有法人 5

といいます ) の株式に係る議決権の過半取得が解禁され ( 投信法第 194 条第 2 項 ) 投資法人による海外不動産保有法人を通じた海外不動産への間接投資が可能となっています 10 もっとも 投資信託協会の定める不動産投資信託及び不動産投資法人に関する規則 ( 以下 不動産投信規則 といいます ) により 投資法人が不動産投信規則上の 不動産投信等 に該当するためには 規約において財産の総額の 2 分の 1 を超える額を 不動産等及び不動産等を主たる投資対象とする資産対応証券等に対する投資として運用することを目的とする旨を規定する必要があるところ ( 不動産投信規則第 3 条第 1 項 ) 従前は 海外不動産保有法人の株式が 不動産等 に含まれていなかったため 財産の総額の 2 分の 1 以上を海外不動産保有法人の株式に投資しようとする投資法人は 不動産投信規則上の 不動産投信等 に該当しないこととなっていました ( 改正前の不動産投信規則第 3 条第 2 項 ) このため 財産の過半を海外不動産保有法人を通じて海外不動産に投資しようとする投資法人にとっては実務上の制約となっていました しかし 平成 29 年 3 月 9 日に 不動産投信規則において上記の投信法の改正に対応する改正がなされることとなり 投資法人による海外不動産に対する投資拡大が期待されます 改正の主な内容は以下のとおりです 不動産等 の定義に 海外不動産保有法人のうち資産のすべてが不動産及び当該不動産に係る金銭債権等である法人が発行する株式又は出資に係る規定が追加されました ( 改正後の不動産投信規則第 3 条第 2 項第 10 号 ) 11 これにより 財産の総額の 2 分の 1 以上を海外不動産保有法人の株式に投資しようとする投資法人も 不動産投信等 に該当することとなりました 不動産の評価 に 海外不動産保有法人の株式又は出資の評価額に係る規定が追加されるとともに 外貨建て資産について 外貨建て価額と邦貨換算した価額を併記することが各規定に追加されました ( 改正後の不動産投信規則第 6 条第 1 項第 1 号 第 6 号 第 7 号 第 2 項 ) ( 当事務所に関するお問い合せ ) 森 濱田松本法律事務所広報担当 mhm_info@mhmjapan.com 03-6212-8330 www.mhmjapan.com 10 これに関連する事項として 外国子会社合算税制について当事務所発行の TAX LAW NEWSLETTER 1 月号 (Vol.22 23 合併号 ) 及び REIT NEWSLETTER 3 月号 (Vol.10) が解説をしておりますので 併せてご参照ください TAX LAW NEWSLETTER 1 月号 (Vol.22 23 合併号 ) http://www.mhmjapan.com/ja/newsletters/tax-law-nl/22.html REIT NEWSLETTER 3 月号 (Vol.10) http://www.mhmjapan.com/ja/newsletters/reit-nl/13.html 11 なお 東京証券取引所の定める有価証券上場規程における 不動産等 では 海外不動産保有法人のうち 資産の全てが不動産及び流動資産等である法人が発行する株式 が対象とされており ( 有価証券上場規程第 1201 条第 12 号 同施行規則第 1201 条第 10 項 ) 不動産投信規則における文言と差異があります 6