平成24年度エネルギー消費統計結果概要

Similar documents
平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

29付属統計表(全体)

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 20 年 300, , ,080 48, , ,954 60, , ,246 32,505 平

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 17 年 313, , ,854 50, , ,534 61, , ,321 36,193 平

28付属統計表(全体)

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

30付属統計表(全体)

28付属統計表(全体)

3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

第3章 総務省統計局が提供する地域メッシュ統計の編成項目_2 経済センサス

(Microsoft Word - 20\212T\220\340.doc)

産業廃棄物の排出 処理状況について 1. 調査方法 (1) 調査対象 1 調査対象 2 対象業種 3 対象廃棄物 47 都道府県 日本標準産業分類( 平成 19 年 11 月改訂 )/ 総務省 をもとに抽出した産業廃棄物の排出が想定される大分類 18 業種廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する産

エネルギー需給実績について 本エネルギー需給実績について 平成 28 (216 ) におけるエネルギー需給実績 は 各種一次統計等の確報値により取りまとめたものです ただし 一部の一次統計等で確報未発表の部分があること等から 今後一次統計値が修正されることがあるので 次のエネルギー需給実績発表時に平

2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

(Microsoft Word - 21\212T\220\340)

鎌倉市

お金をめぐる最近の動き

⑤資料4~8高卒状況の推移

⑤資料4~8高卒状況の推移(更新)_

(Microsoft Word - \214\213\211\312\202\314\212T\220\340.doc)

2 業種別排出量産業廃棄物の業種別排出量を図 1-2 及び表 1-1 に示す 調査の結果 電気 ガス 熱供給 水道業 ( 下水道業を含む ) からの排出量が最も多く 約 100,543 千トン ( 全体の 25.7%) 次いで建設業が約 81,845 千トン ( 同 20.9%) 農業 林業が約 8

産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成20年度実績)

地球温暖化対策推進法に基づく


都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

第 3 章隠岐の島町のエネルギー需要構造 1 エネルギーの消費量の状況 ここでは 隠岐の島町におけるエネルギー消費量を調査します なお 算出方法は資料編第 5 章に詳しく述べます (1) 調査対象 町内のエネルギー消費量は 電気 ガス 燃料油 ( ガソリン 軽油 灯油 重油 ) 新エ ネルギー (


宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

地球温暖化対策推進法に基づく

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

地球温暖化対策推進法に基づく

H26-5-all

H26-5-all

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

Ⅰ 事業所に関する集計 1 概況平成 26 年 7 月 1 日現在の本道の事業所数 ( 国及び地方公共団体の事業所を含む 事業内容不詳の事業所を含む ) は 25 万 3,139 事業所 従業者数は 245 万 7,843 人となっており 全国順位は 事業所数 従業者数ともに 東京都 大阪府 愛知県

<8DB289EA8CA782CC8FA48BC BD90AC E8FA48BC6939D8C7692B28DB88A6D95F1816A2D322E786477>

毎月勤労統計調査平成22年06月分結果確報

第 2 章 我が国における IT 関連産業及び IT 人材の動向 1. IT IT IT 2-1 IT IT 大分類 A 農業, 林業 B 漁業 C 鉱業, 採 業, 砂利採取業 D 建設業 E 製造業 F 電気 ガス 熱供給 水道業 G 情報通信業 H 運輸業, 郵便業 I 卸売業, 小売業 J

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

障害者雇用率発表資料

企業情報サイトマニュアル

結  果  の  概  要

愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

2015 年 6 月 19 日 ジェトロバンコク事務所 タイ日系企業進出動向調査 2014 年 調査結果について ~ 日系企業 4,567 社の活動を確認 ~ 1. 調査目的 タイへの日系企業の進出状況については 2008 年当時の状況について ( 独 ) 中小企業基盤 整備機構が タイ日系企業進出

29年6月労働市場月報表紙

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企

工場等に対する省エネ法の変遷 我が国は 石油ショックによる石油価格の高騰やグローバル競争の激化等を背景として 世界に率先して省エネ対策等に取り組んできた < 省エネルギー対策の変遷 ~ 日本の省エネは 60 年の歴史 ~> 熱管理規則制定 熱管理法施行

平成 21 年経済センサス 基礎調査確報集計結果 (2) 産業分類別 - 従業者数 ( 単位 : 人 %) 北海道 全国 従業者数従業者数 (*2 (*2 A~S 全産業 A~R 全産業 (S 公務を除く )

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

全産業 14,112 人 3.2% 2 か月連続の増加おもな産業厚生労働省群馬労働局 平成 30 年 9 月 28 日 職業安定部職業安定課労働市場情報官 電話 ( 内線 ) 310 有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 1.79 倍 全国 10 位 / 全国 1.63 倍 前

一企業当たりの事業所数は 14. 事業所 ( 前年度差.6 事業所減 ) 常時従業者数 499 人 ( 前年度比.8% 減 ) 売上高は 23.4 億円 ( 同 2.9% 減 ) 製造企業の一企業当たりの売上高は 億円 ( 前年度比 3.9% 減 ) 営業利益は 1 億円 ( 同.6%

製造業 ページ 303 調査対象数 1,695 調査対象数 1,541 調査対象数 971 調査対象数 464 総資本経常利益率 (%) 自己資本経常利益率 (%)

事業所

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

経済センサス活動調査速報

2 外国人労働者の属性 (1) 国籍別にみると 中国 ( 香港等を含む 以下同じ ) が全体の 57.4% を占め 次いで フィリピンが 15.0% となっている また ベトナムについては対前年同期比で 62 人 (52.1%) 増加しており 同 181 人 (4.2%) を占めている 図 1 別表

経済センサス活動調査速報

H30情報表紙 (H30年度)


Microsoft Word - bosyuuyoukou

商業販売額の動向 平成 27 年 6 月の商業販売額は38 兆 4360 億円 前年同月比 0.9% の増加となった これを卸売業 小売業別にみると 卸売業は26 兆 9790 億円 同 0.9% の増加となった 小売業は11 兆 4570 億円 同 0.9% の増加となった なお 商業販売額の季節

平成24年経済センサス-活動調査

3.届出排出量・移動量の経年変化の概要について

平成 29 年度 高校 中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人 求職状況 取りまとめ ~ 高校生の求人倍率は 2.08 倍 求人数は前年比 15.7% 増 ~ 厚生労働省は このほど 平成 30 年 3 月に高校や中学を卒業する生徒について 平成 29 年 7 月末現在の公共職業安定所 ( ハロー

波及効果の具体的計算方法 直接効果の推計 1 ( 需要増加額の推計 ) 合計額 ( 単位 : 百万円 ) 開催運営費 10.0 来場者支出額 90.0 飲食費 0.6 交通輸送費 3.0 広報関連経費 1.5 施設 機器レンタル料 1.0 アルバイト人件費 1.6 警備料 2.3 宿泊費

企業経営動向調査0908

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

( エ ) 厚生労働省所管の雇用関係助成金について, 不正受給処分がなされていない又はなされてから3 年以上経過していること ( オ ) 県税, 消費税及び地方消費税, 労働保険料を滞納していないこと ( カ ) 労働関係法令の違反を行っていないこと ( キ ) 性風俗関連営業, 接待を伴う飲食店営

平成12年工業統計調査結果表(速報)

データで見る福岡市

次に 製造業における製造品出荷額の構成比について 図 および図 に示す 福島県の製造業は 情報通信機械器具製造業 の割合が高く 次いで 化学工業 電子部品デバイス電子回路製造業 の順である 特に 情報通信機械器具製造業 は全国の構成比と比較して非常に高く 全国の情報通信機械器

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

扉〜目次

北陸 短観(2019年6月調査)

14, , , , , , ,

北陸 短観(2016年12月調査)

平成26年経済センサス‐基礎調査(確報)結果の公表

正 島根 公表資料(1P)

北陸 短観(2019年3月調査)

平成29年科学技術研究調査結果 要約

【2010】Ⅲ_Ⅲ人数・規模等

Microsoft PowerPoint - 木工çfl£æ¥�HP訟輛çfl¨ .ppt [äº™æ‘łã…¢ã…¼ã…›]

ワークス採用見通し調査

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

事業所規模 5 人以上 (1 表 ) 月間現金給与額 産 業 ( 単位 : 円 %) 現金給与総額 きまって支給する給与 所定内給与 特別に支払われた給与 対前月増減差 対前年同月増減差 全国 ( 調査産業計 確報値 ) 278, , ,036

08飯山(__26.2月).xls


Microsoft PowerPoint - 【H ~】企業立地促進法優遇措置.ppt

労働市場月報ひょうごH25年6月内容(参照)_ xls

[1] 最終エネルギー消費の動向

若年者雇用実態調査

1 概 況

★外国人公表資料本文

★外国人公表資料【完成版】

Transcription:

平成 26 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 28 年 4 月 平成 26 年度エネルギー消費統計における調査の結果 当該調査対象の産業分野における最終エネルギー消費量計は 3,854PJ 1 ( 原油換算 9,952 万 kl) でした 最終エネルギー消費量をエネルギー種別割合で見ると 燃料 ( 石油 石炭製品 + ガス + 再生可能等 ) が 37.2% 電力が 52.6% 蒸気 熱が 10.2% です ( なお 廃タイヤ 廃プラ スチック その他の再生可能 未活用エネルギーの 1.2% は燃料に含まれています ) 部門別にみると 非製造業 ( 第一次産業 ) のエネルギー消費量は 167PJ であり エネルギー種別消費内訳としては石油 石炭製品の割合が 72.4% ガス( 天然ガス 都市ガス ) が 1.7% 電力が 25.4% 蒸気 熱が 0.5% です 製造業 ( 第二次産業で 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量は 1,753PJ であり エネルギー種別消費内訳としては石油 石炭製品の割合が 21.7% ガス ( 天然ガス 都市ガス ) が 11.2% 電力が 47.7% 蒸気 熱が 18.2% です 業務部門 ( 第三次産業 ) のエネルギー消費量は 1,934PJ であり エネルギー種別消費内訳としては石油 石炭製品の割合が 22.0% ガス( 天然ガス 都市ガス ) が 13.4% 電力が 59.4% 蒸気 熱が 3.8% です 第 1 図エネルギー消費量 ( 部門別 燃料種別 ) 2 0 20 40 60 80 100 % 合計 926PJ (24.0%) 458PJ (11.9%) 47PJ (1.2%) 2,029PJ (52.6%) 393PJ (10.2%) 非製造業 121PJ (72.4%) 3PJ (1.7%) 42PJ (25.4%) 1PJ (0.5%) 製造業 380PJ (21.7%) 196PJ (11.2%) 21PJ (1.2%) 837PJ (47.7%) 319PJ (18.2%) 業務部門 425PJ (22.0%) 260PJ (13.4%) 26PJ (1.4%) 1,149PJ (59.4%) 73PJ (3.8%) 石油 石炭製品ガス再生可能等電力蒸気 熱 1 PJ( ペタ ジュール ) はエネルギー量の単位で 千兆 (10 の 15 乗 ) ジュール 1 ジュール 0.239 カロリーです 例えば 0 の水 1 リットルを 100 まで沸騰させるには 418kJ( キロ ジュール )=418,000J が必要です ( 参考 )4 人家族の家庭が 1 年間に使用するエネルギーが 全国平均で 43GJ( ギガ ジュール )=43,000,000,000J です 2 各カテゴリーには下記燃料を含みます 石油 石炭製品 :LP ガス (LPG プロパンガス ) 灯油 A 重油 ガソリン 軽油 その他原油類 石油製品類 石炭系燃料 ガス : 都市ガス その他ガス体エネルギー 再生可能等 : 太陽光発電 風力発電 小水力発電 その他の再生可能 未利用エネルギー 電力 : 購入電力 自家発電 蒸気 熱 : 蒸気 温水 冷水 その他熱源数値はそれぞれ四捨五入しているため 合計と内訳が一致しない場合があります ( 以下 同様 ) 1

製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,578PJ ( 構成比 90.0%) で 残りの 174PJ( 構成比 10.0%) は管理部門で消費されています 製造部門の最終エネルギー消費量 (1,578PJ) を業種別内訳でみると 食料品製造業 17.0% 化学工業 14.2% 窯業 土石製品製造業 7.8% 輸送用機械器具製造業 7.7% などとなっています なお 製造業のエネルギー消費の約 8 割を化学工業 鉄鋼業等石油等消費動態統計の対象事業所が占めていますが 本エネルギー消費統計の対象には含まれていません (8 ページの図をご参照ください ) 第 2 図製造業 ( 製造部門 ) の業種別エネルギー消費量 飲料 たばこ 飼料製造業 69PJ 4.4% 金属製品製造業 81PJ 5.1% 非鉄金属製造業 81PJ 5.2% その他 424PJ 26.8% 合計 1,578PJ 電子部品 デバイス 電子回路製造業 92PJ 5.8% 食料品製造業 269PJ 17.0% 化学工業 223PJ 14.2% 窯業 土石製品製造業 124PJ 7.8% 輸送用機械器具製造業 122PJ 7.7% プラスチック製品製造業 ( 別掲を除く ) 94PJ 5.9% 2

業務部門のエネルギーの 19.9% を卸売業 小売業が 15.0% を医療 福祉が消費しています 業務部門 ( 第三次産業 ) の最終エネルギー消費量 (1,934PJ) を業種別内訳でみると 卸売業 小売業 19.9% 医療 福祉 15.0% 宿泊業 飲食サービス業 13.7% 生活関連サービス業 娯楽業 10.7% となっています 卸売業 小売業のエネルギー消費量 (385PJ) の 41.9% は飲食料品小売業 ( スーパー コンビニ等 ) 6.3% は飲食料品卸売業が消費しています 宿泊業 飲食サービス業のエネルギー消費量 (265PJ) の 53.9% は飲食店 34.2% は宿泊業が消費しています 第 3 図業務部門の業種別エネルギー消費量 その他, 508PJ, 26.3% 卸売業, 小売業, 385PJ, 19.9% 情報通信業, 43PJ, 2.2% 合計 1,934PJ 医療, 福祉, 291PJ, 15.0% 運輸業, 郵便業, 78PJ, 4.1% 教育, 学習支援業, 157PJ, 8.1% 生活関連サービス業, 娯楽業, 207PJ, 10.7% 宿泊業, 飲食サービス業, 265PJ, 13.7% 3

業務部門で従業者 1 人当たりエネルギー消費原単位が大きい業種は 宿泊業となっています 業務部門の主要業種の従業者 1 人当たりエネルギー消費原単位は 飲食料品小売業 68GJ 3 / 人 各種商品小売業 73GJ/ 人 飲食店 48GJ/ 人 宿泊業 160GJ/ 人 洗濯 理容 美容 浴場業 112GJ/ 人 情報サービス業 14GJ/ 人となっています 第 4 図従業者当たりエネルギー消費量 ( 業務部門主要業種 ) GJ/ 人 200 150 160 112 100 68 73 50 48 14 0 飲食料品小売業 各種商品小売業 飲食店宿泊業洗濯 理容情報 美容 浴場業サービス業 業務部門で延べ床面積当たりエネルギー消費原単位が大きい業種は 洗濯 理容 美容 浴場業 飲食店 飲食料品小売業です 業務部門の主要業種の延べ床面積当たりエネルギー消費原単位は 飲食料品小売業 2.3GJ/ m2 各種商品小売業 0.9GJ/ m2 飲食店 2.5GJ/ m2 宿泊業 1.0GJ/ m2 洗濯 理容 美容 浴場業 3.4GJ/ m2 情報サービス業 1.1GJ/ m2などとなっています 第 5 図延べ床面積当たりエネルギー消費量 ( 業務部門主要業種 ) GJ/ m2 4.0 3.5 3.4 3.0 2.5 2.0 2.3 2.5 1.5 1.0 0.9 1.0 1.1 0.5 0.0 飲食料品小売業 各種商品小売業 飲食店 宿泊業 洗濯 理容 美容 浴場 業 情報サービス業 3 GJ( ギガ ジュール ) はエネルギー量の単位で 十億 (10 の 9 乗 ) ジュールです 4

業務部門は業種によってエネルギー消費構成が大きく異なっています 飲食料品小売業 情報サービス業では エネルギー消費のうち電力が占める割合が 8 割以上です 飲食料品小売業については 主として空調や照明 情報サービス業では機器運用に電力を消費していると考えられます 各種商品小売業では燃料 ( 灯油 A 重油 LPG ガス ) の消費が約 2 割 飲食店では燃料の消費が約 4 割 宿泊業では燃料の消費が約 6 割 洗濯 理容 美容 浴場業では燃料の消費が約 6 割を占めています 各種商品小売業では空調や照明の電力消費が比較的多い一方で 飲食店及び宿泊業では空調 照明 厨房 洗濯 理容 美容 浴場業は給湯や蒸気発生のための燃料消費が主であると考えられます 第 6 図エネルギー消費構成 ( 業務部門主要業種 ) % 100 80 60 40 0.1 1.3 0.2 4.7 5.5 3.7 5.4 7.8 87.5 82.0 0.0 2.9 18.4 20.0 12.7 22.5 6.7 15.9 2.9 28.1 4.1 24.3 0.5 0.5 4.5 0.3 90.6 灯油 A 重油 LPG ガス電力その他 20 58.1 39.7 24.5 0 0.9 0.9 0.7 2.5 飲食料品 各種商品 小売業 小売業 16.1 飲食店 宿泊業 洗濯 理容 美容 浴 場業 3.7 情報サービス業 消費量 [PJ] 飲食料品各種商品洗濯 理容情報飲食店宿泊業小売業小売業 美容 浴場業サービス業 灯油 2.1 0.1 4.2 11.5 3.0 0.1 A 重油 0.2 1.1 0.0 20.4 29.8 0.1 LPG 7.6 1.5 26.2 6.1 4.4 0.0 ガス 8.8 2.2 28.4 14.4 25.8 0.8 電力 141.2 23.5 82.8 35.9 26.0 15.3 その他 1.4 0.3 0.9 2.3 17.1 0.6 5

売上高当たりのエネルギー消費は 業種別に様々です 事業所規模による効率の差は 製造業では食料品製造業 業務部門では宿泊業 飲食店などで大規模なものほど効率が良い傾向にあります 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) の売上高当たりエネルギー消費量は 食料品製造業では 6~8GJ/ 百万円程度 輸送用機械器具製造業で 1~6GJ/ 百万円程度などとなっています 売上高当たりエネルギー消費量が大きい業種は食料品製造業ですが 事業所規模が大規模なものはエネルギー効率が良くなる傾向があります 業務部門で売上高当たりエネルギー消費量が大きい業種は宿泊業 飲食店などですが 事業所規模が大規模なものはエネルギー効率が良くなる傾向にあります 第 7 図事業所規模別の売上高当たりエネルギー消費量 GJ/ 百万円 10 5 0 8.1 8.3 7.8 5.8 4.1 3.2 3.7 3.4 3.1 2.1 2.2 1.8 4~9 人 10~19 人 20~29 人 食料品製造業金属製品製造業輸送用機械器具製造業 製造業 6.9 6.6 6.6 6.9 6.4 4.7 3.9 4.3 4.1 3.5 3.5 3.7 3.1 2.5 2.1 2.2 2.7 2.7 1.9 2.0 1.4 1.8 1.1 30~49 人 50~99 人 100~199 人 200~299 人 300 人 ~ 繊維業はん用機械器具製造業 GJ/ 百万円 30 25 20 15 10 5 0 業務部門 24.5 19.9 19.0 18.8 19.4 18.6 17.0 14.3 10.3 8.5 9.0 9.4 6.5 5.5 4.7 3.4 2.7 3.1 4.1 4.6 4.3 2.6 1.8 4.8 3.6 2.4 1.6 3.8 0.8 1.2 0.4 0.6 0.5 2.3 0.8 0.4 4.2 0.4 0.50.4 4~9 人 10~19 人 20~29 人 30~49 人 50~99 人 100~199 人 200~299 人 300 人 ~ 情報サービス業 各種商品小売業 宿泊業 飲食店 医療業 6

当該調査対象の産業分野におけるエネルギー消費量は前年度比 13.5% の減少となっています 調査の対象となった産業部門 ( 非製造業と製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く )) 業務部門のエネルギー消費総量( 3,854 PJ: 直接エネルギー投入 ) は 前年度 (4,454 PJ) 比 13.5% の減少です 製造業では 1,753PJ で 1.6% の減少 業務部門は 1,934PJ で 22.0% の減少です エネルギー消費総量の減少 13.5% へのエネルギー種別の寄与は 石油 石炭製品 3.4% の減少 ガス 3.1% の減少 再生可能等 0.1% の増加 電力 6.4% の減少 蒸気 熱 0.6% の減少です 第 8 図エネルギー消費量の比較 ( 平成 19 年度 ~26 年度 ) PJ 産業部門 業務部門 非製造業 製造業 0 200 400 600 800 1,000 1,200 238 157 159 142 180 187 194 167 977 818 849 素材型製造業 747 877 932 950 900 464 361 335 340 機械器具製造業 364 381 378 385 476 399 364 その他製造業 374 459 480 454 468 145 94 113 電気 ガス 熱供給 水道業 108 93 183 274 123 539 482 451 卸売業 小売業 483 470 463 381 385 794 753 593 宿泊業 飲食等サービス業 552 617 703 585 472 296 283 273 医療 福祉 319 267 339 276 291 983 983 839 その他業務 645 739 720 963 663 平成 19 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度 第 9 図エネルギー消費量の増減分の内訳 -25-20 -15-10 -5 0 5 % 合計 -284PJ (-6.4%) -138PJ (-3.1%) -152PJ (-3.4%) 2PJ (0.1%) -27PJ (-0.6%) -1PJ (0.0%) 3PJ (0.1%) 製造業 -20PJ (-1.1%) -24PJ (-1.4%) 13PJ (0.7%) 業務部門 -40PJ (-1.6%) -265PJ (-10.7%) 0PJ (0.0%) -139PJ (-5.6%) -100PJ (-4.0%) 石油 石炭製品ガス再生可能等電力蒸気 熱 7

参考. 平成 26 年度エネルギー消費統計調査について資源エネルギーの低廉かつ安定的な供給確保 地球環境問題への対応 革新的エネルギー技術や再生可能エネルギーの開発 化石燃料の高度 有効利用のために 資源エネルギー庁では様々な政策を実施しています また 政策立案にあたっては どの部門で どのようなエネルギーを どのように消費しているのかを的確に把握することが必要です 平成 26 年度エネルギー消費統計調査は 平成 26 年度 ( 平成 26 年 4 月から 27 年 3 月 ) の業種別 エネルギー種別のエネルギー消費実態を把握するために 平成 27 年 4 月に実施しました 本調査は 産業部門及び業務部門の業種別 エネルギー源別 地域別の最終エネルギー消費量を把握するために 既存の統計調査で把握できていない業種 規模の事業所について 総務省の事業所母集団データベース ( 平成 25 年次フレーム ) を母集団名簿として全国の全事業所から無作為抽出した約 17 万事業所に対しての調査を行っています ( 下図参照 ) また 調査結果集計の際には最新の母集団名簿である事業所母集団データベース ( 平成 26 年次フレーム ( 速報 )) を使用しています 平成 26 年度エネルギー消費統計調査の把握範囲 詳細な結果は 経済産業省資源エネルギー庁のホームページに記載しています 本調査結果についてのお問い合わせ先経済産業省 資源エネルギー庁総合政策課戦略企画室 100-8931 東京都千代田区霞が関 1-3-1 ホームページ : エネ庁 で検索してから 資源エネルギー庁ホームページ を表示し 統計 各種データ エネルギー消費統計調査 をクリックしてください 8