Similar documents
untitled



FPU58.pdf

3 4

国立大学経営力戦略 に盛り込むべき事項イメージ 1. 大学の将来ビジョンに基づく機能強化の推進 各大学の機能強化の方向性に応じた取組をきめ細かく支援するため 国立大学法人運営費交付金の中に 3 つの重点支援の枠組みを新設し 評価に基づくメリハリある配分を実施 これにより 新研究領域の開拓 地域ニーズ

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

資料 3 産総研及び NEDO の 橋渡し 機能強化について 平成 26 年 10 月 10 日経済産業省

Japan Beverage Report 2017

TSRマネジメントレポート2014表紙

知創の杜 2016 vol.10

九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 九州大学百年史第 7 巻 : 部局史編 Ⅳ 九州大学百年史編集委員会 出版情報 : 九州大学百年史. 7, 2017

cs_京大広報712号.indd


政策評価書3-3(4)

第3節 重点的な取り組み


平成18年度標準調査票

副学長 教学担当 中村 久美 新しい大学づくりに向けた教育の展開 巻頭言 2012年6月に文部科学省が公表した 大学改革実行プラン は 激動の社会における大学機能の再構築を掲げています 教学に関し ては ①学生の主体的な学びの創出や学修時間の拡大化をはじめと する大学教育の質的転換 ②グローバル化に

0-1表紙

01-02_入稿_0415

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

国立大学改革について

PowerPoint プレゼンテーション

NICnet80

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

北見市総合計画.indd

profile

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査


新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

平成23年9月29日WG後修正

12_15_中期計画表紙.ai

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

注 : 平成 年度募集研究種目 国際的に評価の高い研究の推進 研究費の規模 / 研究の発展 H には 新たに基盤研究 (B) 若手研究 (A) の 種目に基金化を導入 若手研究 9 歳以下 ~ 年 (A) 500~,000 万円 (B) ~500 万円 研究活動スタート支援 年以内年間 50 万円以

PowerPoint プレゼンテーション

にしむらだより161号.indd

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

経営理念 宇宙と空を活かし 安全で豊かな社会を実現します 私たちは 先導的な技術開発を行い 幅広い英知と共に生み出した成果を 人類社会に展開します 宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来 宇宙航空分野の基礎研究から開発 利用に至るまで一貫して行

アニュアルレポート2016

TAKASAKI-CITY GUIDE BOOK NEW TAKASAKI-CITY GUIDE BOOK

国立大学経営力戦略(本文)

にしむらだより162号.indd

イノベーション活動に対する山梨県内企業の意識調査

HIv13_H1H4-ol

1

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

にしむらだより159号.indd


Microsoft Word - 02 大都市 本文.doc

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

2

プロダクトオーナー研修についてのご紹介

<4D F736F F F696E74202D EF8B638E9197BF82CC B A6D92E894C5816A E >

Microsoft Word - 05GLM 松下.doc

untitled

ニュースリリース 平成 26 年 10 月 24 日中日信用金庫株式会社日本政策金融公庫 日本公庫 地方公共団体 地域金融機関 中間支援組織と連携し ソーシャルビジネス支援ネットワークを設立 このたび 中日信用金庫 ( 理事長 : 山田功 ) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) は 地域の

本文/110 国際競争時代のコストP21‐41

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

名称未設定-1

2014 年度事業計画書 2014 年 3 月 25 日 一般社団法人日本テレワーク協会 1

ステップアップ研究費応募要領

日本を持続的発展可能な社会にするための 大学と社会の連携による地域創生実現に向けての提言 東海地区を Society 5.0 の地域モデルとして世界でも有数の Tech Innovation Smart Society にするために 第 5 回人生 100 年時代構想会議松尾議員提

P00041

夢と希望に満ちた 輝かしい明日の イノベーション実現へ Innovation for 明日 with 夢と希望 YK Inoas Co.Ltd. 株式会社YKイノアスは 総合化学メーカーである電気化学工業株式会 社 東証第一部上場 グループの中核商社として 2016年 平成28年 に は創業100年

活動状況調査

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

自己点検・評価表

構築等 相手国の意思決定が必要な政策面で懸念される点がある 今後 全体設計の実現に向け た強固な活動が期待される 4-1. 国際共同研究の進捗状況について本プロジェクトは統合データベースと観測評価システムの開発を第一段階とし 物理モデルの構築 シナリオ解析に基づく評価 システムと技術の開発へと順次進

64

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

CHIBA KOGYO BANK REPORT Contents Profile 01 CHIBA KOGYO BANK REPORT 2016

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

東北公益文科大学 第 2 期吉村プラン 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 ~ 庄内から日本の教育を変える大学づくり ~ 2017 年 4 月 1 日

再下版島_ (特集1).indd

INTERVIEW

.{...iNo.25.j

Interview 2 3

2015 年度 ~2017 年度中期経営経営計画 14 中計 1. 当社が目指すもの企業理念と Vision E 2.11 中計 中計 (2nd STAGE / 2012~ 年度 ) の成果 - Vision E における 11 中計の位置づけと成果 - 1

Microsoft PowerPoint - daigakusyoukai30.pptx

月報私学2013年10月号

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.

NGGAUM_特別対談_再.indd

BC2007_11_ indd



資料1 第1回会議のポイントについて

主要論点(案)に関する委員・専門委員提出資料 分割2

<4D F736F F D E382E C955D89BF A F816988A E58A77816A2E646F63>

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

国立大学経営力戦略 ( 平成 27 年 6 月 ) 1. 基本的考え方 我が国社会の活力や持続性を確かなものとする上で 新たな価値を生み出す礎となる知の創出とそれを支える人材育成を担う国立大学の役割への期待は大いに高まっており 社会変革のエンジン として 知の創出機能 を最大化していくことが必要 国

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

資料7(追加) 「データで見る産学連携の現状と分析」

< F DC58F4994C5816A>


Transcription:

NAGOYA UNIVERSITY PROFILE 2016

02 04 12 14 16 18 20 22 24 26 31 32

02 2016_PROFILE 03

Takayuki Hashimoto Seiichi Matsuo Takayuki Hashimoto Seiichi Matsuo 04 2016_PROFILE Discussion 05

06 2016_PROFILE Discussion 07

08 2016_PROFILE Discussion 09

10 11 2016_PROFILE Discussion

12 13 2016_PROFILE

NU MIRAI 2020 2016_PROFILE 14 15

16 17 2016_PROFILE Interview 01 NU MIRAI 2020 YUSHU MATSUSHITA

HIDEYO KUNIEDA 18 2016_PROFILE 02 NU MIRAI 2020 Interview 19

21 2016_PROFILE Interview 03 NU MIRAI 2020 20 2016_PROFILE YOSHIHITO WATANABE

04 NU MIRAI 2020 22 23 2016_PROFILE Interview SHIGEAKI ZAIMA

アドバンテージになるはずです そうし イノベーション創出 地域への貢献など た資源を活かし 収益に結びつけていき を目的に 皆さまからの寄附金を活用さ たいと思います せていただきます 優秀な人材の輩出や もちろん 従来の国からの競争的資金 研究成果の還元によって 社会や産業界 獲得にも力を入れています 本学が取り に貢献し 応援して良かった と思える 名古屋大学基金 組む研究の意義をいかに魅力的に伝 大学へ成長していきたいと思います 金を基金として積み立て その運用益で日本人学生の海外 えられるかが重要ですので 大学として リサーチ アドミニストレーター 1を置 1 リサーチ アドミニストレーター 研究者とともに研究活動の企画 マネジメント 研究成果の 活用促進を行うことにより 研究活動の活性化や研究開発 マネジメントの強化を支える人材 2 2006年3月 自主財源を確保することを目的に創設 寄附 派遣や優秀な留学生への奨学金など 名古屋大学の国際 化のために重点的に活用している 使途の特定された寄附 については その意向に従って使用される 民間の知恵を大学にも き 申請書作成のレクチャーを行った 05 NU MIRAI 2020 財務基盤の強化 社会との連携を強化し 自立的な財務基盤の構築を目指す 理事 財務 施設整備担当 副総長 大学院経済学研究科教授 24 した 学外の企業経営者から 民間企業 きました 大型のプロジェクトの場合に ではどのようなコスト削減や収益管理 は 担当理事のもとにチームを組んで対 をしているかなど さまざまなアドバイ 応するなどした結果 競争的資金の獲得 スをいただいています 持続可能な財務 や科学研究費補助金の採択率向上など 基盤をつくるために我々が抱えている 着実に成果が出ています 課題について議論を重ねる中 具体的な アイデアもいただきました 今後は そ 名古屋大学基金の重要性 れを実行していくための体制を学内に 構築していかなければなりません として 基金の重要性が高まっています した設備の更新を支援する制度をつく 本学は創立70周年事業の一つとして名 り 一人ひとりの省エネ意識を高めるた 古屋大学基金 を設け 地域の企業を中 めの具体策も検討しているところです 心に寄附をお願いしてきました 現在は また これまで部局単位で行っていた作 企業のほか 卒業生や教職員 学生 保護 業を見直し 集約できる部分は集約する 活発化させるオープンイノベーション 者の方々など本学関係者や地域の方々 など 大学の常識を見直す視点も必要だ の場を設け 新たな研究成果の創出を目指 にも応援をお願いしています と感じています 木村彰吾理事が現在の取り組みを語ります SHOGO KIMURA 金獲得に向けてのサポートを強化して コスト削減については 省エネを目的と 活発な教育研究活動を支える堅固な財務基盤が欠かせません 木村彰吾 昨年 本学は財務戦略会議を立ち上げま 一方で 大学が自身の裁量で使える資金 名古屋大学が今後も発展を続けていくには 研究成果を原動力に り 場合によっては添削を行ったりと資 2 現在 日本の国立大学の財政は厳しい状 していきます もちろん 成果がビジネス NU MIRAI 2020 では創基150周年に 2020年 本学が世界の誰からも選ばれ 況に陥っています 国立大学の収入の多 や財務に結びつくかどうかは すぐに判 あたる2021年に基金目標額100億円を る大学になるためには 学生が学びやす くを占める運営費交付金は この10年 断できるものではありません ノーベル 掲げています 達成には体制も人的パワー い快適な施設と豊かな自然に恵まれた 削減の一途をたどってきました 一方 賞を受賞した赤﨑勇特別教授が青色発 も含め 戦略的に強力な推進が必要です キャンパスの美しさを維持していく必 で 教育 研究活動が活発になるほど支 光ダイオードを発明したように 当初は 部局の先生方にも協力を依頼し 全学を 要があり そこは大学として支援をしな 出は増えていきます 今の社会状況から 誰も予想だにしなかった成果が後々生 あげて目標達成に取り組もうとしてい ければならないと思っています そして 見て 再び運営費交付金が増額されるこ まれることもあります だからこそ 研 ます また 留学生の支援をしたい こ これまで以上に日本人学生と留学生が とは考えにくく 大学は自己収入を増や 究者の裁量や創造性を狭めることが の研究に役立ててほしい など寄附への 交流するグローバルキャンパスとなり す道を広げていくほかありません その あってはなりません 財務は厳しくと ニーズはさまざまあり その要望にお応 新たなノーベル賞受賞者が生まれるよ ために本学では NU MIRAI 2020 の柱 も 研究の最初の部分は大学が支援でき えできる運営方法や 大勢の方に応援い うな環境になることも期待しています の一つとして 財務基盤の強化を掲げて るようにしたいと考えています ただくためのシステムの導入も考えて 今後も戦略的な財務マネジメントに取 います また 国立大学運営の規制緩和を見すえ いるところです り組み 大学全体のアクティビティの向 具体的な取り組みの一つが 産学官連携 大学が行う収益事業の一つとして企業 名古屋大学基金では 世界で活躍できる 上を支えていきたいと思います を通じた共同研究による外部資金獲得 研修の受け入れも検討しています 本学が 人材育成のための教育改革 留学生の受 です 既に社会実装をキーワードに連携 蓄積してきた教育 研究成果は産業界に け入れと日本人学生の留学支援 将来の は進んでいますが 研究者同士の交流を とっては大きな魅力であり 新規事業の ノーベル賞受賞につながる研究推進や 2016 _ PROFILE Interview 木村彰吾 財務基盤の強化 25

00 27 2016_PROFILE 26 2016_PROFILE Year at Nagoya University 2015-2016 7 4 9 2 2 5 56 10 10 10 12 SPRING SUMMER WINTER AUTUMN TOPICS

TOPICS 00 29 2016_PROFILE 28 2016_PROFILE

TOPICS Messages from students SAYAKA KAWAI 30 00 2016_PROFILE 31

00 32 2016_PROFILE