低濃度 PCB 廃棄物 トレ - サビリティシステムについて 株式会社イーシス 2013 年 4 月 17 日
1. 社会的背景 ~ 産業廃棄物 ~ 動向 〇様々な法律の制定および法令改正による違法行為への厳罰化〇排出事業者に対する罰則規制などで排出元責務を追及〇電子マニフェスト (JWNET) による情報化の促進活動が活発化 排出事業者の責任 産業廃棄物を排出する事業者の責任としては 主に 4 つの責務があります ( 廃棄物処理法第 3 条 ) 適正処理 自己処理責任の原則 ( 法第 3 条第 1 項 ) 事業者は その事業活動によって生じた廃棄物を自らの責任において適切に処理しなければならない 廃棄物の資源化 再利用 減量化の努力 ( 法第 3 条第 2 項 ) 物の製造者等は その事業活動によって生じた廃棄物の資源化 再利用 減量に努めなければならない 処理困難物の発生防止 ( 法第 3 条第 2 項 ) 物の製造者等は 製品や容器等が廃棄物になった場合に 処理が困難にならないようしなければならない 国 地方公共団体の施策への協力 ( 法第 3 条第 3 項 ) 事業者は 廃棄物の減量や適正な処理の確保に関し 国と地方公共団体の施策に協力しなければならない 2
1. 社会的背景 ~ 低濃度 PCB 廃棄物 ~ 背景 PCB を使用していない変圧器 ( トランス ) などの重電機器等の中には 低濃度の PCB に汚染された絶縁油を含むもの ( 低濃度 PCB 廃棄物 ) が数多く存在することが明らかとなっています 低濃度 PCB 廃棄物も PCB 廃棄物として法律に基づく適正な保管 処分等が義務付けられています 低濃度の PCB による汚染の有無の確認と適正処理 低濃度の PCB による汚染状況を確認するには まず当該機器の銘板によりメーカーや製造年月等を確認し メーカーや ( 一社 ) 日本電機工業会の HP 問合せ窓口において PCB 混入のおそれの有無を確認する必要があります この結果 絶縁油中の PCB 濃度が 0.5mg/kg を超過した場合には PCB 廃棄物 ( 低濃度 PCB 廃棄物 ) として関係法令に基づき届出を行うとともに 適正保管 適正処理を行う必要があります 低濃度 PCB 廃棄物の処分について 低濃度 PCB 廃棄物は 国の無害化認定を受けた施設又は都道府県知事等の許可を受けた施設で処理していただくことになります 3
2. 低濃度 PCB 廃棄物トレーサビリティシステムとは マニフェストの管理だけでは無く 回収から引渡 処分までの 個体レベルでの廃棄物の流れを管理 見える化 するシステムです 以下の管理を実施 A. 各地方自治体殿への届出番号と処分を行う廃棄機器との紐付け管理 B. 個体 ( 廃棄機器 ) の 2 次元バーコードラベルを廃棄物に貼り付ける事で個体とマニフェストの紐付け管理 C. 収集運搬 ( 回収 引渡 ) および処分時に個体 2 次元バーコードの読み込りを行う事で 個体 ( 機器 ) レベルにて回収 引渡 処分の適切な廃棄処理およびトレース ( 履歴 ) 管理 メリット 収集運搬業者および処分業者にて廃棄物の個体レベルでの状況管理が行われており 排出事業者としても安心して委託する事が可能 システムを利用し 適性に運搬処理を行う事で 排出事業者からの信頼を獲得する事が可能 電子マニフェストにも対応している為 収集運搬時の省力化が図られ 事務工数削減によるコスト削減が可能 4
3. トレ - サビリティシステムの全体概要 個体情報 (QR シール ) 5
4. システム機能概要 システム機能概要 A.2 次元バーコードを利用した廃棄物のトレースが可能 排出事業者 収集運搬 処理センターの 2 次元バーコードを印字した施設カードおよび担当者カードの発行 システムにて処理状況ステータス ( 回収 受入 処分 ) の参照 B. 廃棄物の個体管理が可能 個体情報を管理する為 2 次元バーコードが印字された個体シールの発行 C. 高いセキュリティ 管理センターへのアクセスは IC カードによる認証を行い アクセス制限が可能また データは全てデータセンターにて管理 D. 運用状況として 以下の情報を管理 マニフェスト情報 ( 交付番号 ) 排出事業者情報 収集運搬業者情報 廃棄物情報 回収 受入 処分に関する日時情報及び GPS 情報 E. 排出事業者の届出書類との紐付管理 F. マニフェストとの連携が可能 紙または電子によるマニフェスト情報 ( 交付番号 ) との紐付 6
5. システム利用イメージ 排出事業者 収集運搬業者 処理センター 委託書類 ( 廃棄物リスト等 ) の作成 廃棄物の排出 収集運搬を行う廃棄物の登録 個体シール印刷 回収機器への貼付 廃棄物の回収 ( 積み込み ) および個体 2 次元バーコードの読取および担当者カードでの承認 2 引渡時に個体シールの 2 次元バーコード読取 担当者カードでの承認 3 処分投入時に個体シールの 2 次元バーコード読取 確認 事務所作業 廃棄物リスト 1 データ登録 8 履歴情報の確認 回収引渡処分 2 個体管理シール印刷 現場作業 3 個体管理シールの貼り付け 5 運搬 処分 排出事業者承認カード 4 交付番号登録 ( 紙の場合 ) マニフェスト情報登録 個体シールの読み取り および排出承認処理 処理センター承認カード 6 個体シールの読み取りおよび受入承認処理 7 個体シールを読み取り後 処分 7
6. システム画面イメージ ( 回収前作業 ) 廃棄機器 ( 個体情報 ) の登録および 2 次元バーコード印刷画面 機器情報登録画面 2 次元バーコード印刷画面 8
6. システム画面イメージ ( 回収 引渡時 ) 回収作業 引渡作業時のスマートフォン操作画面 回収時 メインメニュー 処理選択 ドライバー 情報読込 引渡時 紙 電子マニフェスト選択 マニフェスト情報登録 マニフェスト情報読込 個体 ( 機器 ) 情報読込 排出事業担当者承認 処分施設情報読込 処理選択 ドライバー 個体 ( 機器 ) 個体 ( 機器 ) 情報読込 情報読込 情報読込 正常に読込むと 色が変化する データ送信 GPS データ取得後 回収 引渡データ送信 終了 9
6. システム画面イメージ ( 回収後 ) マニフェストの状態確認 ( 回収時 ) の画面 マニフェストイメージの確認が可能 内容参照 ステータスの確認が可能 10
6. システム画面イメージ ( 引渡 処分後 ) マニフェストの状態確認 ( 処分後 ) の画面 ステータスの確認が可能 履歴参照 個体毎の履歴情報の確認 11
7. システム利用機器 ( 推奨機器 : スマートフォン版 ) 使用機器名 情報端末機 (PC) インターネットに接続可能である事 IC セキュリティカード スマートフォン スキャナ短距離無線通信 ( 無線方式 ) ラベルプリンタ (2 次元バーコードラベルプリンタ ) 用 途 廃棄物情報の登録 委託情報の検索 委託台帳の作成 システム仕様要件を満たした現在お使いの PC で使用可能 運搬業者及び処分業者が使用する PC に装着 管理センターのセキュリティを保つために 管理センターへのアクセス時に PC 及び本人認証を実施 収集運搬時に当機器にて個体シールの読取を実施 (OS:Android) マニフェストデータ等を通信にて管理センターへ送信 排出事業者 ID カードの読み込み 運搬者の ID カードの読み込み及び容器ごとの受託情報 (2 次元バーコード ) の登録 管理センターへの送信 処分先の施設管理者 ID カードの読み込み等 PC からラベルプリンタを介して QR シートに委託情報を印刷 モバイルプリンタ ( 受注票用 ) 排出事業者に記録保存用として受注票を作成 12
8. 機器以外の使用物説明 個体 2 次元バーコードシール 品目選択帳 個体に貼り付け 各段階でスマートフォン ( スキャナ ) で読取ります 回収時に 対象品目の分類と合致するものを読込選択します 施設 担当者カード 施設又は担当者の認証用のカードとして使用します 施設カードには 作業を行う施設の情報と 取り扱い品目情報が 2 次元バーコードに印字されています 担当者カードには 作業を行う人物の情報 または承認を行う人物の情報が 2 次元バーコードに印字されています 引取票 回収承認時 収集運搬事業者の携帯するモバイルプリンタから排出者控 運搬控 処分先控の 3 部印刷します 印刷日時 排出施設名 回収品名 ( 荷姿 容量別 ) 回収個数 運搬先 運搬担当者 管理番号 2 次元バーコードを印字します 管理番号を印字することにより 引取票から個体確認を行いやすくします 13
9. 問い合わせ先 株式会社イーシス 160-0008 東京都新宿区三栄町 25 番地ネオ寺島ビル 3F 代表 TEL:03-5919-4670 FAX:03-3358-7122 URL:http://www.e-sis.co.jp 低濃度 PCB 廃棄物トレーサビリティシステム担当迄