市町村合併の推進状況について

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2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

笠縫東学区まちづくり協議会会則 ( 名称 ) 第 1 条本会は 笠縫東学区まちづくり協議会 ( 以下 協議会 という ) と称する ( 事務所 ) 第 2 条協議会の事務所は 滋賀県草津市集町 58 番地の8に置く ( 目的 ) 第 3 条協議会は 地域住民が主体となって地域共通の願いの実現ならびに

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

横浜市市民活動推進条例の全部改正

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

基本理念 1 市民参加及び協働は 市民の豊かな知識及び社会経験並びに創造的な活動を尊重して推進されなければならない まちづくりの基本理念 変更 まちづくりは 市民一人一人が市民参加を行い 協働を行うとともに できるところから自立的に活動して地域の実情に合わせて取り組むことを基本とし 次のことを考慮し

 

道州制基本法案(骨子)

9川総行推第29号

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

寒川町自治基本条例

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第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

平成19年6月

平塚市自治会地区連合会交付金交付

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かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

はじめに

第2章

市町村合併の推進状況について

ア建築物の部材等が落下し 飛散するおそれのある状態イ建築物の老朽化又は台風等の自然災害により 倒壊又は損傷するおそれのある状態ウ建築物の外壁 窓等が剥落し 建築物の外部から内部が見通せる状態エ竹木その他の土地の定着物が 道路との境界線を越え通行の妨げになっている状態オ物が大量に堆積されている状態カね


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三島市議会基本条例 平成 31 年 3 月 22 日 条例第 15 号 目次 前文 第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章議会及び議員の活動の原則等 ( 第 3 条 第 7 条 ) 第 3 章市民と議会との関係 ( 第 8 条 第 10 条 ) 第 4 章市長等と議会との関係 (

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

資料編

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

活動状況調査

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(3) 障害を理由とする差別障害を理由とする不当な差別的取扱いを行うこと又は合理的配慮の提供をしないことをいいます (4) 障害を理由とする不当な差別的取扱い客観的にやむを得ないと認められる特別な事情なく 障害又は障害に関連する事由により障害者を区別し 排除し 又は制限すること 障害者に障害者でない

地域総合支援協議会

( 案 ) 平成 29 年月日 旭川市長西川将人様 中央 新旭川まちづくり推進協議会 会長 平成 29 年度中央 新旭川地域のまちづくりに関する提言書 提言事業 : 囲碁による地域づくり事業 ( 主体的な地域づくり事業 ) 松野和彦 中央 新旭川まちづくり推進協議会 ( 以下 中央 新旭川まち協 と

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

書 ( 様式第 1 号 ) に次に掲げる書類を添付して 市長に提出しなければならない (1) 発表会開催要項又はこれに準ずる書類 (2) 収支予算書 (3) 発表会に参加する者の名簿 ( 学生等により構成される団体が補助金の交付を受けようとする場合に限る ) (4) 前 3 号に掲げるもののほか 市

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

静岡市スポーツ競技大会出場補助金交付要綱(案)

日本学術会議会則

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

3. さいたま市議会の議決すべき事件等に関する条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は さいたま市議会基本条例 ( 平成 21 年さいたま市条例第 55 号 ) 第 25 条の規定の趣旨にのっとり 市行政における基本的な計画の策定等を地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 96 条第

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

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2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

( 受給資格証の再交付 ) 第 5 条条例第 6 条の規定により交付を受けた受給資格証を破損し 又は亡失したことにより受給資格証の再交付を受けようとするときは 重度心身障害者等医療費受給資格証再交付申請書 ( 様式第 4) を市長に提出しなければならない ( 受給資格の確認 ) 第 6 条条例第 6

2 第 3 条について (2) と (3) を別だてする趣旨がわかりません 知識 経験を有し 市長が必要と認める者 で良いと思います 第 3 条第 2 項第 2 号に規定する 知識経験を有する者 とは 市民の参画と協働に関する深い知識や豊富な経験を有する方のことです また 同項第 3 号の規定は 公

(4) 予算 決算について適正な会計処理が行われていること 2 前項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当するものは対象外とする (1) 市が事務局に参加している団体 (2) 営利を目的としている団体 (3) 宗教の教義を広め 儀式行事を行い 及び信者を教化育成することを主たる目的とする団体

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

豊中市防犯カメラ設置事業補助金交付要綱(案)

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用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

職員互助会会則

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座間市自治会総連合会規約 第一章総則 ( 名称 ) 第 1 条本会は 座間市自治会総連合会 ( 以下 市自連 という ) と称する ( 事務所 ) 第 2 条市自連本部は 座間市役所ふれあい会館内に置く 第二章事業と目的 ( 目的 ) 第 3 条市自連は 地区自治会連合会 ( 以下 地区自連 という

参考資料1 委員会規約

流山市子ども・子育て会議

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

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目次 序章調査研究の概要 調査の背景 目的 調査内容 調査体制及び調査のスケジュール... 6 第 1 章全国自治体向けアンケート調査 全国自治体向けアンケート調査 特徴ある自治体の取組状況 第 2 章先進的取組の現

を目的に 活動団体が主体となり 住民自治組織の推薦を受け 住民主体による地域づくりやコミュニケーションづくりを推進するために継続的に実施する事業で 次に掲げるものをいう ) ア石巻市震災復興基本計画実施計画に基づき実施される事業又は国 県等が実施する復興事業の対象とならない市街地のうち 特に被害が大

イ受注者又は受注関係者との請負の契約により公契約に係る業務に 従事する者 ⑸ 社会的価値公契約に係る施策の実施にあたり 確保されるべき公正労働基準その他規則で定めるものをいう ( 基本方針 ) 第 3 条市は 次に掲げる事項を公契約の実施に係る基本方針とする ⑴ 公契約における法令遵守の徹底を図り

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浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

1. 国内主要観光都市の入込観光客数の比較 鎌倉市 ( 資料 ) 日本観光協会 全国観光動向 平成 15 年度 同 平成 4 年度 ( 資料 ) 鎌倉市観光基本計画 ( 平成 8 年度策定 ) 2. 主要観光施設の時間帯別入込み比率 34

平成24年度「全国自治体の子育て支援施策に関する調査」報告書

パブリック・コメントが事後となった理由

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も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

基づく事業協同組合並びにこれらに準ずる団体 ⑶ 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 244 条の2 第 3 項に規定する指定管理者 ( 以下 指定管理者 という ) ⑷ 地方自治法第 260 条の2 第 1 項に規定する地縁による団体及び町会 自治会その他これらに準ずる団体 ⑸

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

号様式 ) によるものとする 2 受給資格者証の有効期間は 子どもが出生した日又は本市へ転入した日から18 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までとする ( 助成の請求等 ) 第 4 条条例第 8 条第 1 項の規定により保険医療機関等が支払を受けようとするときは 診療報酬の例により社会保険診

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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練馬区空き家等対策に関する基本的な方針

弘前市町会等事務費交付金交付要綱

(5) 事業者等自転車及び自動車の製造 輸入 販売又は修理を業として行っている者及びそれらの者の団体並びにその他の事業者をいう (6) 所有者等自動車の所有権 占有権若しくは使用権を有する者若しくは最後に有した者又は自動車を放置した者若しくは放置させた者をいう (7) 廃物自転車又は自動車としての機

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税源配分及び財政調整 < 税源配分 > 特別区と大阪府の事務分担に応じて財源を配分するとともに 特別区間の税源偏在の解消を図るために必要な税財源を大阪府の税源として配分 特別区税 大阪府が賦課徴収する税を除く市町村税( 個人市町村民税 市町村たばこ税 軽自動車税等 ) 大阪府税 市町村税のうち法人市

Microsoft Word _研修機関等認定要領

宝塚市条例第 33 号宝塚市市街化調整区域における開発行為及び建築物の新築等に関する条例目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章市街化調整区域において行うことができる開発行為及び建築物の新築等 ( 第 3 条 第 4 条 ) 第 3 章北部地域において行うことができる開発行為及

三鷹市指定管理者制度導入の基本方針(仮称)検討試案

- 2 - 項五その他本会の目的を達成するために必要な事項(役員)第五条本会に次の役員を置く 会長一名副会長七名以内理事七名監事三名(役員の任期)第六条役員の任期は 二年とする ただし 任期満了後も 新役員が選任されるまでの間は 引き続きその職務を行うものとする 2補欠により選任された役員の任期は

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

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生涯現役促進地域連携事業に係る企画書の評価等について 1 評価委員会の設置等 (1) 厚生労働省職業安定局雇用開発部高齢者雇用対策課 ( 以下 事務局 という ) に生涯現役促進地域連携事業の企画書評価のため 生涯現役促進地域連携事業企画書等評価委員会 ( 以下 評価委員会 という ) を設置する

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[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

Transcription:

地域自治区制度について 資料 3

平成 16 年の地方自治法改正により創設 地域自治区制度 趣旨等 地域協議会の権限 地域協議会の構成員 設置期間 事務所 予算編成権 住民自治の充実の観点から 区を設け 住民の意見をとりまとめる地域協議会と住民に身近な事務を処理する事務所を置くもの 市町村に地域自治区を置く場合 当該市町村の全域に置かなければならない ( 合併時は例外 ) 住居表示に地域自治区の名称を冠することとはされていない ( 合併時は冠する ) 法人格なし 条例で定める地域自治区の区域に係る重要事項等について市町村長が意見聴取 / 市町村長等に対する意見具申権 ( 重要事項の例 ) 区域内の公の施設の設置及び廃止 区域内の公の施設の管理のあり方 ( 意見を述べることができる事項の例 ) 地域福祉に関する事項 地域の環境保全に関する事項 ( 選任 ) 地域自治区の区域内に住所を有する者のうちから 市町村の長が選任 多様な意見が適切に反映されるものとなるよう配慮しなければならない ( 任期 ) 4 年以内において条例で定める期間 制限なし ( 合併時は 合併協議で定める期間 ) あり 市町村の事務を分掌するとともに地域協議会の事務を処理 事務所長にかえて 区長を置くことはできない ( 合併時は可 ) なし 市町村において地域自治区に係る予算を措置 1

地域自治区の概況 一般制度 設置団体数 設置期間 17 団体 (123 自治区 ) 大半の団体で設置期間を設けていない 条例に定める市町村の施策に関する重要事項であって 地域協議会の意見を聴かなければならない事項 市町村の基本構想の作成等に関する事項 : 51% 各種公的施設の管理に関する事項 : 24% 町村建設計画 ( 合併市町村基本計画 ) の変更に関する事項 : 20% 市町村建設計画の執行状況に関する事項 : 20% 予算編成に関する事項 : 11% 平成 19 年 10 月 1 日時点 ( 参考 ) 地域協議会の意見を聴かなければならないとされている ( 重要 ) 事項の例 岩手県花巻市 - 建設計画に関する事項 - 基本構想及び総合計画に関する事項 - 各種地域計画に関する事項 秋田県横手市 - 建設計画に関する事項 - 基本構想に関する事項 - 地域振興のための基金の活用に関する事項 - 地域づくり予算の協議及び執行に関する事項 千葉県香取市 - 基本構想等 ( 建設計画を含む ) のうち その区域に係る重要事項 ( 予算を含む ) - 区域内の公の施設の設置及び廃止に関する事項 - 区域内の組織及び機構の重要な変更に関する事項 山梨県甲州市 - 甲州市まちづくり計画の変更に関すること - 基本構想及び総合計画その他これらに準ずる計画の作成又は変更に関する事項 2

地域協議会の構成員の状況 一般制度 構成員属性 構成員の約 70% が 公共的団体等を代表する者 公募については 全体の約 10% 構成員定数 15 名 ~20 名としているものが約 70% 平成 19 年 10 月 1 日時点 ( 参考 ) 地域協議会の構成員を推薦する公共的団体の例 自治会連合会民生児童委員協議会老人クラブ連合会地域婦人会連絡協議会 PTA 協議会子ども会育成連絡協議会 自治公民館連絡協議会消費者団体連絡協議会消防団本部農業協同組合農政推進協議会漁業協同組合 地区体育会連合会商工会振興会青少年育成協議会地区社会福祉協議会保育所 幼稚園関係団体 3

特色ある事例 1 愛知県豊田市 豊田市においては 平成 17 年 10 月に地域自治区 ( 一般制度 ) を設置 現在 12 の地域自治区を設置 平成 17 年 10 月に 6 つの旧町村に設置 平成 18 年 4 月に 旧豊田市内に 6 つ設置 地域協議会委員数は計 448 人 うち約 75% は公共的団体等を代表する者 約 15% は公募 約 1 0% は地域の行政運営に関し優れた見識を有する者等 住民が主体となって実施する わくわく事業 に対する補助金の交付にあたって 地域協議会において 公開審査を実施 各地域協議会には 補助金の財源として 一地区 あたり 500 万円が配分 豊田市内計 26 地区 ( わくわく事業 の例 ) 保険 医療又は福祉の推進を図る事業 地域の伝統 文化等の振興を図る事情 スポーツの振興を図る事業等 4

特色ある事例 2 岐阜県恵那市 恵那市においては 平成 17 年 1 月に地域自治区 ( 一般制度 ) を設置 現在 13 の地域自治区を設置 平成 17 年 1 月に 5 つの旧町村に設置 平成 19 年 4 月に 旧恵那市内に 8 つ設置 地域協議会委員数は計 282 人 うち約 85% が公共的団体等を代表する者 各地域自治区ごとに 地域協議会が認定する まちづくり実行組織 を設置 5 億円を 平成 18~22 年度の 5 年間で 市内の 13 地域自治区に人口等に応じて配分し この まちづくり実行組織 が行う各種事業に助成 ( 事業の例 ) 防犯パトロール 防犯マップづくり 町並み保存等 5

地域自治区制度によらない協議会等の設置事例 条例による事例 1 神奈川県川崎市 川崎市自治基本条例により区民会議を設置 区民会議は 区における課題を 参加及び協働により解決することを目的として調査審議する場 ( 例 ) 子育て支援 身近な環境の改善 まちの活性化 区長及び市長等は 区民会議の調査審議の結果を尊重し その内容を市政等に反映するよう努める 同会議の構成員は 20 名以内 区内に住所を有する人のほか 区内に勤務又は通学する人 区内で事業活動を行う人なども含まれる ( 参考 ) 川崎市自治基本条例 ( 抄 ) ( 区民会議 ) 第 22 条それぞれの区に 区民 ( その区の区域内に住所を有する人 その区の区域内で働き 若しくは学ぶ人又はその区の区域内において事業活動その他の活動を行う人若しくは団体をいいます ) によって構成される会議 ( 以下 区民会議 といいます ) を設け 参加及び協働による区における課題の解決を目的として調査審議します 2 区長及び市長等は 区民会議の調査審議の結果を尊重し その内容を区における暮らしやすい地域社会の形成及び市政に反映するよう努めます 川崎市区民会議条例 ( 抄 ) ( 組織等 ) 第 4 条区民会議は 委員 20 人以内で組織する 2 委員は 次に掲げる者のうちから 市長が委嘱する (1) 区の区域内において規則で定める分野における活動を行う団体から推薦された者 (2) 区民会議の委員に応募した者 (3) その他区民会議の目的を達成するために区長が必要と認めた者 3 委員の任期は 2 年とする ただし 補欠の委員の任期は 前任者の残任期間とする 6

地域自治区制度によらない協議会等の設置事例 ( 続 ) 条例による事例 2 兵庫県神戸市 神戸市まちづくり条例により まちづくり協議会制度を創設 住み良いまちづくりを推進することを目的として住民等が設置した協議会を まちづくり協議会として認定する制度 まちづくり協議会は 地区のまちづくりの構想に係る提案を まちづくり提案 として策定することができる 市長は 施策の策定及び実施にあたっては まちづくり提案 に配慮するよう努める 構成員は 町内会 自治会役員 青少年委員 民生委員 PTA 等 ( 参考 ) 神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例 ( 神戸市まちづくり条例 )( 抄 ) ( まちづくり協議会の認定 ) 第 4 条市長は まちづくり提案の策定 まちづくり協定の締結等により 専ら 地域の住み良いまちづくりを推進することを目的として住民等が設置した協議会で 次の各号に該当するものをまちづくり協議会として認定することができる 1 地区の住民等の大多数により設置されていると認められるもの 2 その構成員が 住民等 まちづくりについて学識経験を有する者その他これらに準ずる者であるもの 3 その活動が 地区の住民等の大多数の指示を得ていると認められるもの ( まちづくり提案の策定 ) 第 7 条まちづくり協議会は, 住み良いまちづくりを推進するため, 住民等の総意を反映して地区のまちづくりの構想に係る提案をまちづくり提案として策定することができる ( まちづくり提案への配慮 ) 第 8 条市長は, 住み良いまちづくりを推進するための施策の策定及び実施にあたっては, まちづくり提案に配慮するよう努めるものとする 7

地域自治区制度によらない協議会等の設置事例 ( 続 ) 条例によらない事例 静岡県静岡市 静岡市区民懇話会設置要綱 により区民懇話会を設置 同懇話会は地域の諸問題に関すること 区の魅力ある地域づくり等について区長に提案 同懇話会の構成員は 市 区において活動する団体の代表者 区民等 (10 人程度 ) ( 参考 ) 静岡市区民懇話会設置要綱 ( 抄 ) ( 設置 ) 第 1 条静岡市は 区の区域に居住し 通学し 又は通勤する市民 ( 以下 区民という ) の参画により区の魅力ある地域づくりを推進するため それぞれの区に区民懇話会 ( 以下 懇話会 という ) を置く ( 所掌事務 ) 第 2 条懇話会は 次に掲げる事項について審議し 区長に提案するものとする (1) 地域の諸問題に関すること (2) 区の魅力づくり事業に関すること (3) 区民交流の促進に関すること (4) 区の特性を活かしたまちづくりに関すること (5) 前各号に定めるもののほか その他区における施策に関すること ( 組織 ) 第 3 条懇話会は 委員 10 人程度をもって組織する 2 委員は 次に掲げる者のうちから区長が委嘱する (1) 市内全域を活動区域とする団体の代表者 (2) 区の区域に所在する団体の代表者 (3) 区民 3 区長は 前項第 3 号に掲げる者を委員に選任するに当たっては 公募の方法によるよう努めるものとする 8

第 27 次地方制度調査会答申の概要 ( 地域自治組織関連 ) 今後の地方自治制度のあり方に関する答申 ( 平成 15 年 11 月 )( 抄 ) 第 1 基礎自治体のあり方 4 基礎自治体における住民自治充実や行政と住民との協働推進のための新しい仕組み 住民自治の強化を図るとともに 行政と住民が相互に連携し ともに担い手となって地域の潜在力を発揮する仕組みをつくっていくため 基礎自治体内の一定の区域を単位とする地域自治組織を基礎自治体の判断によって設置できることとすべき 地域自治組織のタイプとしては 一般制度として行政区的なタイプ ( 法人格を有しない ) を導入すべきであるが 市町村合併に際し 合併前の旧市町村のまとまりにも特に配慮すべき事情がある場合には 合併後の一定期間 合併前の旧市町村単位に特別地方公共団体とするタイプ ( 法人格を有する ) を設置できることとすることが適当 地域自治組織には 地域協議会 ( 仮称 ) 地域自治組織の長及び事務所を置く 地域自治組織の長は 基礎自治体の長が選任 地域協議会の構成員は 原則として無報酬 地域自治組織 ( 一般制度 ) は 住民に身近なところで住民に身近な基礎自治体の事務を処理する機能 住民の意向を反映させる機能 さらに行政と住民等が協働して担う地域づくりの場としての機能を有する 区域をはじめ基本的な事項は 基礎自治体の条例で定める 基礎自治体の長が地域協議会の構成員を選任するに当たっては 地域を基盤とする多様な団体から推薦を受けた者や 公募による住民の中から選ぶこととするなど 地域の意見が適切に反映される構成となるよう配慮する必要 9