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資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

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新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

平成29年度 中学校英語科教育 理論研究

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幼児の実態を捉えると共に 幼児が自分たちで生活をつくり出す保育の在り方を探り 主体的 に生活する子どもを育むための教育課程及び指導計画を作成する 3 研究の計画 <1 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉える 教育課程 指導計画を見直す <2 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉え その要因につ

平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす


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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

愛媛県学力向上5か年計画

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

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訂されている 幼稚園 小 中学校学習指導要領改訂の基本的な考え方として 次の 3つがあげられる 1. 子供たちに求められる資質 能力を明確にし それらを社会と共有していくという社会に開かれた教育課程を実現していく 2. 現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で 知識の理解の質を高めていく 3

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

第○学年 ○○科指導計画

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

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41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

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回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

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「標準的な研修プログラム《

表 1 協働的問題解決を実現する授業づくりの視点 ( 平成 28 年度版 ) Ⅰ. 授業前の構想に関する視点 1 問題の設定 1 身近な問いや切実感のある問い, 社会や地域に貢献できる問題を学習題として設定すること 2 1 つの概念について, 多様な考えが出せる問題を設定すること 3 問題解決の結果

(2) 授業者が学びの見通しを持つ ( 学習目標の明確化 ) 問題解決的な学習に取り組む際, どのような場面で, どのようにして, どのような力を子どもたちに付けるのか, 単元や授業における目標を明確にして学びを見通しておくことが大切です 目標が不明確であると, 作業や体験などの活動そのものに, 子

(2) 平成 26 年度からの研究社会の変化に対応し未来を拓くために必要な 思考力 を育成するための新教科 未来思考科 を位置付けた教育課程, 新教科の指導内容, 指導方法及び評価方法についての研究開発を行っている 本校が考える 思考力 とは, 平成 24 年度に出された国立教育政策研究所のプロジェ

り込んで獲得するものではなく 探究の過程を通して 自分自身で取捨 選択し 整理し 既にもっている知識や体験と結び付けながら 構造化され 身に付けていくものである そして こうした過程を経て獲得された知識は 実社会 実生活における様々な課題の解決に活用可能な生きて働く知識 すなわち概念として形成されて

2、協同的探究学習について

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

資料1 児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ(第1~第3回)における主な意見等

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日本・OECD共同イニシアチブプロジェクトの取組報告1 (岸学 東京学芸大学名誉教授)

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

H27 国語

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

習う ということで 教育を受ける側の 意味合いになると思います また 教育者とした場合 その構造は 義 ( 案 ) では この考え方に基づき 教える ことと学ぶことはダイナミックな相互作用 と捉えています 教育する 者 となると思います 看護学教育の定義を これに当てはめると 教授学習過程する者 と

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

新しい幼稚園教育要領について

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小中学校表紙(新)

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

社会科学習指導案

平成20年度

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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○数学科 2年 連立方程式

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

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今年度の校内研究について.HP

思ったこと や 考えたこと が混同した学習になります 調べる時間には 提示資料を中心に記述させましょう 考えさせる時間には 調べて分かったことから なぜなのか どうして ~するのか まとめさせましょう 最後に 話し合う時間には 教科書から読み取った情報と考えを分けて交流させましょう そして 教師によ

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第○学年○組 学習指導案

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

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Taro-H29結果概要(5月25日最終)

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

各教科 科目において 基礎的 基本的な知識 技能の習得とともに 知識 技能を活用する学習活動を重視すること 各教科 科目において 義務教育と高等学校との間の系統性を重視した円滑な接続を図ること 豊かな心や健やかな体の育成のため 道徳教育の充実や健やかな心身の育成についての指導の充実を図ること 生きる

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

学習指導要領の趣旨を実現する授業づくりのポイント


THE ANNUAL REPORTS OF HEALTH, PHYSICAL EDUCATION AND SPORT SCIENCE VOL.36, 65-69, 報告書 ( 体育研究所プロジェクト研究 ) 体育 保健体育科におけるアクティブ ラーニングの視点による授業改善 ベースボ

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(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

解答類型

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カリキュラムマネジメント 新学習指導要領をはじめとして 行政文書では カリキュラム マネジメント と表記されるが 学術論文では報告者を含めてカリキュラムとマネジメントを一体的に捉える意図などにより のない表記が多い 大阪教育大学田村知子

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

H30全国HP

成績評価を「学習のための評価」に

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7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

Transcription:

北海道教育大学附属函館小学校教育研究大会研究説明平成 29 年 7 月 27 日 主体的 対話的で深い学び を保障する授業の具現化 ~ 学びの文脈 に基づいた各教科等の単元のデザイン ~

研究説明 1. 本校における アクティブ ラーニング (AL) について 2. 本校の研究と小学校学習指導要領のつながり 3. 授業づくりに必要な視点 AL 手段 手法授業改善の視点 本校の研究 PDCA サイクル 小学校指導要領 ( 平成 32 年度 ~) 資質 能力の育成 主体的 対話的で深い学び のために必要なことを探る

1. 本校における AL について (1) ALの定義 ( 授業観の転換 ) (2) ALの目的 (3) これまでの本校の取組 ( 研究テーマ ) (4) ALのための手立て (5) ここまでの課題

(1) AL の定義 附属函館小学校における アクティブ ラーニング のとらえ 子供が自分自身の思考において活動する能動的な学び 北海道教育大学附属函館小学校平成 28 年度 研究のまとめ より

(2) AL の目的 生涯にわたり, 多様な場面において 使える いわゆる汎用的な資質 能力 ( 附属函館小学校平成 28 年度 研究のまとめ 総論 ) 1 資質 能力 を育成する 子供一人一人が, その可能性を最大限に発揮し, よりよい社会と幸福を自ら作り出していくための資質 能力 ( 論点整理 2015.8.26) 2 各教科等の目標を達成する

(2) AL の目的 授業観の転換 これまでの授業観 ( 教え重視 ) 内容を学ぶ 教師が何を教えるか 主体は教師 これからの授業観 ( 学び重視 ) 内容を学ぶ + 問題解決の方法を学ぶ 子供が何をどのように学ぶか 主体は子供

(3) これまでの研究の取組 平成 25~28 年度 初等教育におけるアクティブ ラーニングの実践 平成 25 年度 自主的 主体的な学び協同的な学び課題解決型の学び 平成 26 年度指導のネットワーク化 ( 直接型 間接型 ) 平成 27 年度 平成 28 年度 育む資質 能力課題設定と振り返り 学びの文脈がある単元構成必要感のある協同的な学び目的に応じた弾力的な振り返り

(4) AL を促す手立て 主体的な学び ゴールイメージの共有する 学びに自覚的になる 振り返りの時間を充実する 人との関わり合いにより, 学習計画をたてるなど 対話的な学び 学習形態の工夫 相手意識をもったコミュニケーションを促す 伝え合う力の育成 対話的に学ぶよさに触れる など 時間 ( 意見交流 実験 ) を確保する 課題を自分事としてとらえる 創造性の要素が強い課題を設定する 視覚化により立場を明確にする 疑問を束ねる 単元テーマ を設定する 両方に有効 など

(5) これまでの研究の課題 課題の工夫, 課題の困難さの調整 ( 主体的な学び ) 学びのプロセス ( プログラム的思考を含む ) をより重視する など 子供の思い ( 活動 ) を過度に重視した単元計画は, 単元途中に修正が何度も必要になり, 準備などが難しい 大きな視点 ( 資質 能力の育成 ) とともに 学びの文脈 を捉え直す

2. 本校の研究と新学習指導要領のつながり (1) 各教科等の目標 (2) 育成を目指す資質 能力 (3) 主体的 対話的で深い学び

(1) 各教科等の目標 資質 能力の三つの柱

(1) 各教科等の目標 知識 技能 思考力 表現力 判断力等 学びに向かう力 人間性等

(2) 育成を目指す資質 能力 見方 考え方 知識 技能 思考力 表現力 判断力等 学びに向かう力 人間性等

(3) 主体的 対話的で深い学び

(3) 主体的 対話的で深い学び 北海道教育大学附属函館小学校が考える 深い学び 主体的 対話的な学びを通して, 各教科等における 見方 考え方 を鍛えるとともに, 資質 能力を獲得しながら, 本時 ( 単元 ) の目標の達成に向かっている学び

各教科等の 目標の達成 深い学び 各教科等の見方 考え方を鍛える 物事を捉え思考する 主体的な学び 対話的な学び 各教科等における資質 能力の獲得 育成

新しい時代に求められる 資質 能力 の育成 教育課程全体 国語科の目標の達成 社会科の目標の達成 算数科の目標の達成 特別活動の目標の達成 深い学び 各教科等における資質 能力の獲得 育成 深い学び深い学び深い学び

各教科等において身に付けた知識及び技能を 活用したり, 思考力, 判断力, 表現力等や学び に向かう力, 人間性等を発揮させたりして, 学 習の対象となる物事を捉え思考することにより, 各教科等の特質に応じた物事を捉える視点や考 え方 ( 以下 見方 考え方 という ) が鍛え られていく * 資質 能力 * 見方 考え方 ( 次期 ) 小学校学習指導要領第 1 章総則より

各教科等において身に付けた資質 能力を 発揮し, 思考することにより, 見方 考え 方 が鍛えられていく ( 次期 ) 小学校学習指導要領第 1 章総則より

3. 授業づくりに必要なこと 研究内容 1 資質 能力の育成を支える 学びの文脈 について 研究内容 2 主体的 対話的で深い学び を保障する具体的手立てについて

研究内容 1 資質 能力の育成を支える 学びの文脈 について 学びの文脈 子供の興味 関心 学習活動のつながりの中で, 学びの連続性, 必要感, 関連性を自覚しながら学ぶ ( 平成 28 年度までのおさえ )

研究内容 1 資質 能力の育成を支える 学びの文脈 について 学びの文脈 教師のねらい 他教科等とのつながりや, 発達段階をふまえた, 資質 能力のつながりを理解し, 目標を達成する ( 平成 29 年度から追加したおさえ )

研究内容 1 資質 能力の育成を支える 学びの文脈 について 子供の興味 関心 学習活動のつながりの中で, 学びの連続性, 必要感, 関連性を自覚しながら学ぶ ( 平成 28 年度までのおさえ ) 学びの文脈 育成を目指す資質 能力を共有する 教師のねらい 他教科等とのつながりや, 発達段階をふまえた, 資質 能力のつながりを理解し, 目標を達成する ( 平成 29 年度から追加したおさえ ) より主体的 対話的で 深い学び 主体的 対話的で深い学び の実現には, 各教科等の学びがつながることが大切です ( カリキュラム マネジメント入門 田村学 )

3. 授業づくりに必要なこと

研究内容 2 主体的 対話的で深い学び を保障する具体的手立てについて 深い学び のために 主体的 対話的 な方法で学ぶ 指導 支援の例 1. 動機づけにかかわる支援 (1) 見通しや予想を立てる (2) 価値や期待を高める課題提示 (3) ジャンプの課題 (4) 振り返り場面における子供同士の相互評価 (5) 教師による価値づけ 2. 学習活動の工夫 (1) ペア グループ学習 ギャラリー ウォーク ワールドカフェ ピア インストラクション みつばち交流 (2) 思考ツールの活用 (3) 言語活動の充実 ( 外化する場面の保障 対話形式の発表の重視 ) (4) 自己評価場面の保障 ( メタ認知 )

研究内容 2 主体的 対話的で深い学び を保障する具体的手立てについて 深い学び のために 主体的 対話的 な方法で学ぶ 指導 支援の例 3. 学習過程の工夫 ( 広義での カリキュラム マネジメント ) (1) 単元計画の工夫 問題解決型の学び 単元を貫く言語活動 探究的な学び (2) 指導 支援のネットワーク化 (3) 教科横断的な指導

研究内容 2 主体的 対話的で深い学び を保障する具体的手立てについて

深い学びに関連する 見方 考え方 を明記しています 資質 能力 の三つの柱に合わせ, 目標 各学年の目標 本単元の目標 が分類されて表されています 上の目標に合わせ, それぞれを評価の視点 1~3 としています

資質 能力 について他教科等や前学年でのつながりを表しています 研究内容 1 子供のどのような姿が見られれば, 深い学び が実現していると言えるかを, 教科の目標と照らし合わせて記載しています ( 深い学び AL の評価 ) 主体的 対話的で深い学び を保障する手立てについて 3 つ表しています 研究内容 2

3 つ目の手立ては,AL に有効に働くと考えられる ICT の活用にかかわる手立てが示されています 単元の大まかな流れと, 学びの文脈がわかるよう示しています また, 主体的 対話的で深い学び を保障する手立てが, 単元でどのように位置づいているのかを示しています 研究内容 2

各教科等で育成を目指す資質 能力を踏まえて本時の目標を設定します 研究内容 1 主体的 対話的で深い学び を保障する手立てについては, 下線を引いています 研究内容 2 具体的な子供の姿を想定し, 学びの文脈 ( 本時, 単元 ) がある授業を構想します 研究内容 1 本時の目標の達成状況を評価するため, 単元の評価規準を具体化し, 本時の評価規準を設定します 研究内容 1

研究説明 1. 本校における アクティブ ラーニング (AL) について 2. 本校の研究と小学校学習指導要領のつながり 3. 授業づくりに必要な視点 AL 手段 手法授業改善の視点 本校の研究 PDCA サイクル 小学校指導要領 ( 平成 32 年度 ~) 資質 能力の育成 主体的 対話的で深い学び のために必要なことを探る