一時預かり事業について

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(2) 設備について 認可基準 ( 下線 : 必須 ) 幼保連携型 建物及び附属施設の設置場所 同一敷地内又は隣接する敷地内 ( 公道を挟む程度 ) 既存幼稚園 保育所からの移行の場合の特例 1~3 をすべて満たせば 同一敷地内にない場合も設置可 1 教育 保育の適切な提供が可能 2 子どもの移動時

流山市子ども・子育て会議

PowerPoint プレゼンテーション

(1) 家庭的保育事業 項目 国基準 区分 保育業者 家庭的保育者 市町村長が行う研修を修了した保育士 保育士と同等以上の知識及び経験を有すると市町村長が認める者 家庭的保育補助者 市町村長が行う研修を修了した者 数 0~2 歳児 3:1( 家庭的保育補助者を置く場合 5:2) 保育を行う専用居室

事業者向けFAQ(よくある質問)【第6版】 3

2 就学前の教育 保育施設の認可について旧制度では 保育所 幼稚園等の設置について 各根拠法令に基づき 県知事による認可等の手続きがありましたが 新制度においては 地域型保育事業 ( 小規模保育事業 家庭的保育事業等 ) について 新たに認可制度が設けられ 市が定める設備および運営の基準 ( 彦根市

趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規


3 前項の規定にかかわらず 満 3 歳以上の子どもの教育及び保育時間相当利用児の保育に従事する職員は 保育士の資格を有する者でなければならない ただし 幼稚園型認定こども園又は地方裁量型認定こども園にあっては 保育士の資格を有する者を当該職員とすることが困難であると認められるときは 幼稚園の教員の免

子育て支援事業要件事業例就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行規則(内閣府 文部科学省 厚生労働省令)第2条第1号に掲げる事業第2号に掲げる事業第3号に掲げる事業第4号に掲げる事業第5号に掲げる事業取扱基準別表 ( 第 7 条関係 ) 地域の子ども及びその保護者が相互

【資料2-2】公定価格単価表(案)

別表 独自基準の概要 項目国基準県条例本市条例 ( 案 ) 職員配置 ( 調理員 嘱託医 ) 規定なし 規定なし 調理員 嘱託医を必置とする ( ただし調理業務を委託又は外部搬入する場合は調理員不要 ) 嘱託医について 既存幼稚園が幼稚園型認定こども園の認定を受ける場合は 学校保健安全法で規定されて

3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

防府市一時預かり事業実施要綱

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

2 職員資格 (1) 満 3 歳未満の子どもの保育に従事する職員は 保育士であることが必要です (2) 満 3 歳以上の子どもの保育に従事する職員は 幼稚園の教員の免許状を有する者を又は保育士であることが必要です (3) 満 3 歳以上の子どもの共通利用時間の保育に従事する職員は 原則 幼稚園の教員

1 一時預かりの形態について Q: 一時預かり事業にはどのような形態があるのか A: 千葉市では 一般型 ( 基幹型 ) 余裕活用型 幼稚園型の3 形態に分かれます (1) 一般型通常保育の定員数とは別に 一時預かり専用の定員を設けて頂くものであり 例えば 通常保育が定員 50 人であれば その50

Microsoft Word - ㆤㆥ㆓.doc

教育 保育の量の見込み及びその提供体制 1 号認定及び 2 号認定 (3~5 歳児 ) について 利用児童数は 1 号及び 2 号認定の利用児童数と私学助成を受ける私立幼稚園の園児数より算出 1 号認定の利用児童数は 施設型給付費等の基礎資料に関する調査 による ( 時点は各年 4 月 1 日 )

居宅介護支援費Ⅰの算定上限(40件)の範囲

資料 1 子ども 子育て支援新制度における利用者負担について 1 設定が必要な利用者負担額 1 号認定 認定区分対象該当施設 事業 3 歳以上保育が必要ない 2 号認定 ( 標準時間 ) 3 歳以上 2 号認定 ( 短時間 ) 保育が必要 3 号認定 ( 標準時間 ) 0~2 歳 3 号認定 ( 短

Ⅰ. 子ども 子育て支援新制度について 1 子ども 子育て支援新制度の概要 子ども 子育てを取り巻く課題 急速な少子化の進行 結婚 出産 子育ての希望がかなわない現状 ( 独身男女の約 9 割が 結婚し 子ども 2 人以上 を希望 ) 親の働く状況の違いによる幼児期の教育や保育の提供体制の違い 子育

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

市町村子ども・子育て支援事業計画における「量の見込み」(平成26年4月時点)に関する調査結果について

各委員提出資料

意見聴取の目的 教育 保育施設 地域型保育事業 の運営開始の申請がなされた場合 佐賀市は 佐賀市子ども 子育て会議 で意見を聴取し を設定しなければなりません 新規設定のみ意見聴取 定員の変更については 会議の意見聴取は不要 事業開始までの流れ 1 都道府県 市町村による施設の認可 2 市町村による

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子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その3

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一時預かり事業実施要綱新旧対照表 改正後 改正前 別紙 一時預かり事業実施要綱 別紙 一時預かり事業実施要綱 1 事業の目的 2 実施主体 3 事業の内容 4 実施方法 (1) 一般型 1 実施場所 2 対象児童 1 事業の目的保育所等を利用していない家庭においても 日常生活上の突発的な事情や社会参

事者を保育士 1 人とすることができる 5 研修保育士又は幼稚園教諭普通免許状所有者以外の教育 保育従事者の配置は 次に掲げる者とする ア厚生労働省が定める子育て支援員研修における基本研修及び 一時預かり事業 又は 地域型保育 の専門研修を修了した者 イ厚生労働省が定める家庭的保育事業ガイドラインの

加須市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例をここに公布する

地域子育て支援拠点事業について

第 3 対象事業 1 都単独型一時預かり事業児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下 法 という ) 第 6 条の3 第 7 項の規定に準じ 家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳児又は幼児 ( 以下 乳幼児 という ) を 児童福祉法施行規則 ( 昭和 23 年厚生省令

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07体制届留意事項(就労継続支援A型)

幼児教育の効果に関する代表的な研究成果 ~ ペリー就学前計画 ~ ペリー就学前計画は 1960 年代のアメリカ ミシガン州において 質の高い幼児教育プログラムに参加したグループ と 参加しなかったグループ を対象に その後長期にわたり追跡調査を実施しているもの 質の高い幼児教育プログラムへの参加は

 

改正要点マニュアル

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2 市町村別 保育所等利用待機児童数の推移 市町村名 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 (A) 30 年度 (B) ( 各年 4 月 1 日現在 単位 : 人 ) 対前年比 (B-A) 保留児童数 横浜市 1,

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

「運営規程」

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保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

平成29年度「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」報告書

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領 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 25 条の規定に基づき幼稚園に関して文部科学大臣が定める事項をいう 第 7 条第 1 項において同じ ) に従って編成された教育課程に基づく教育を行うほか 当該教育のための時間の終了後 当該幼稚園に在籍している子どものうち保育を必要とす

1. 認可の概要 認可の必要性 子ども 子育て支援新制度において 小規模保育事業をはじめ家庭的保育事業等を行う場合は児童福祉法の規定に基づき市町村長の認可を受けなければならない 認可申請後の手順 1 市条例で定める基準 2 児童福祉法第 34 条の 15 第 3 項の基準 3 審議会の意見を聴くこと

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

改正法律一覧 (15 法律 ) 2 法律重複 A 地方公共団体への事務 権限の移譲 (3 法律 ) 毒物及び劇物取締法 1 毒物又は劇物の原体の事業者の登録等に係る事務 権限を国から都道府県へ移譲 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律 子ども 子育て支援法 2 幼保連携

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

広域利用の実態が異なる場合の考え方 保育整備計画との関係項目内容 6) 広域利用の実態が異なる場地域型保育事業の認可の際に行われる需給調整の判合の考え方断基準となること等から 学校就学前子どもの区分 ( 認定区分 ) ごと 地域子ども 子育て支援事業の事業ごとに教育 保育施設等及び地域子ども 子育て

重点番号 1: 保育所等の児童福祉施設に係る 従うべき基準 等の見直し ( 神奈川県 ) 児童発達支援センターにおける食事提供方法について ( 施設内調理以外による提供方法への緩和 ) 1 提案の概要児童福祉施設のうち 保育所における児童への食事の提供については 一定の条件が整えば 満 3 歳以上の

目次 第 1 章再編計画策定の趣旨 2 第 2 章就学前の子育てを取り巻く状況の変化 3 第 3 章再編計画の基本的な考え方 7 第 4 章公立幼稚園再編 ( 認定こども園整備 ) 計画 9 2

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公定価格における職員配置

平成30年度 子ども家庭局 保育課 予算概算要求の概要

子ども・子育て支援法に基づく特定教育・保育施設等の指導監査について

(頭紙)公布通知

稚園型 ) は 利用者数に応じた事業担当職員の配置 (4 5 歳児は30:1 3 歳児は20:1) や職員資格 ( 幼稚園教諭 保育士 市町村の研修を受けた者 ) などの基準を守ることが必要です なお 一時預かり事業では 園児以外の地域の子ども (2 歳以下の子どもも含まれます ) の預かりについて

子ども・子育て支援新制度における施設・事業所について

スライド 1

審査結果 認可基準チェックシート参照 意見を求める事項 本件申請について審査した結果 児童福祉法に基づく認可基準に適合していること 設置者の基準に適合していると判断できることから 児童福祉法第 34 条の 15 第 5 項の規定に基づき 平成 29 年 4 月 1 日付で認可することについて意見を伺

仙台市基礎データ

記 1. 学級編制について ( 基準省令第 4 条関係 ) 幼保連携型認定こども園においては 基準省令第 4 条の規定に基づき 教育課程に基づく教育を行うため 学級編制を行うことが求められるが 学級を編制するにあたっては 子ども 子育て支援法 ( 平成 24 年法律第 65 号 ) 第 19 条第

一人につき 1 枚提出する必要があります 幼稚園教諭免許状を有しない者を学級担任とすることの理由書 本認定こども園においてすべての学級担任を幼稚園教諭免許状を有する者とすることが困難である ため 神奈川県認定こども園の認定の基準に関する取扱基準第 3 条第 1 項の規定に基づき 次の者を 学級担任と

事業所内保育Q&A

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

1 需給計画策定に関する基本方針等 教育 保育提供区域の設定 教育 保育提供区域 とは 地域の実情に応じて 保護者や子どもが居宅より容易に移動することが可能な区域として市町村が定める区域のことですが 札幌市においては原則として 行政区単位の設定 とし 一部の事業についてのみ 札幌市全域 とします 量

3. 量の見込み 算出の手順 (1) 量の見込みの算出方法量の見込みの算出にあたっては 利用希望把握調査の結果を基礎データとして用います 算出方法は 国が平成 26 年 1 月に提示した 市町村子ども 子育て支援事業計画における 量の見込み の算出等のための手引き を基本としつつ 子育て安心プラン

厚生労働省令第61号家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準

はじめに子ども 子育て支援法第 61 条において 市町村は 国が示す基本指針 ( 教育 保育及び地域子ども 子育て支援事業の提供体制の整備並びに子ども 子育て支援給付並びに地域子ども 子育て支援事業及び仕事 子育て両立支援事業の円滑な実施を確保するための基本的な指針 ( 平成 26 年内閣府告示第

児童福祉施設最低基準の一部を改正する省令及び家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令(厚生労働省令第六十三号) 次に掲げる省令の規定中「又は看護師」を「、看護師又は准看護師」に改める。 一児童福祉施設最低基準の一部を改正する省令(平成十年厚生省令第五十一号)附則第二項 二家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準(平成二十六年厚生労働省令第六十一号)第二 十九条第三項、第三十一条第三項、第四十四条第三項及び第四十七条第三項 附則 この省令は、平成二十七年四月一日から施行する。

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

平成27年度税制改正要望結果について

子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

関係通知等交付年月日 正式名称 省略表記 平成 26 年 9 月 10 日 府政共生第 859 号 26 文科初第 651 号 雇児発 0910 第 2 号 子ども 子育て支援法に基づく支給認定等並びに特定教育 保育施設及び特定地域型保育事業者の確認に係る留意事項等について 平成 27 年 2 月

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

( 別紙 ) 保育士修学資金貸付制度実施要綱 第 1 目的この制度は 指定保育士養成施設に在学し 保育士資格の取得を目指す学生に対し修学資金を貸し付け もってこれらの者の修学を容易にすることにより 質の高い保育士の養成確保に資することを目的とする 第 2 貸付事業の実施主体保育士修学資金 ( 以下

ウ 3 歳児配置改善加算当該認証保育所の年齢別保育従事職員のうち 3 歳児に係る保育従事職員を 0 人につき 人から 5 人につき 人に改善した場合に 当該月の初日在籍 3 歳児童数に 3,8 0 円を乗じて得た金額を加算する 配置改善した月が月の途中の場合は 翌月から加算の対象とする 要件に適合し

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について

目 次 1. 募集の趣旨 3 2. 募集にあたっての注意事項 3 3. 昨年度に続き平成 31 年度 (2019 年度 ) も実施する応募の取り組み 4 4. 募集区 ( 地域 ) 応募条件 事業類型 定員等 4 (1) 応募にかかる条件 (2) 募集地域 (3) 選定における併用選択制の継続 (4

 

茨木市待機児童解消保育所等整備計画 ( 平成 30~32(2020) 年度 ) 平成 30 年 12 月 茨木市

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静岡県規則第○号

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資料 5-4 一時預かり事業について 平成 26 年 1 月 24 日

1. 一時預かり事業の検討に当たって 1 検討の趣旨 一時預かり事業は 地域子ども 子育て支援事業として位置づけられ 子ども 子育て家庭を対象とする事業として 市町村が地域の実情に応じて実施することとされている 現行の一時預かり事業を基本とし より子ども 子育て家庭のニーズに応える事業を実施できるよう実施要件を見直すことにより さらなる事業の充実を図ることとする 特に幼稚園における預かり保育については 私学助成等から一時預かり事業への移行が予定されており 円滑な事業実施が可能となるよう 丁寧な検討が必要

保育所型 新制度施行に向けた一時預かり事業の各類型の方向性 2. 事業構成について 事業構成として 地域の実情に応じて活用できるよう 以下のとおりとする H26 保育緊急確保事業 現状 地域密着型 ( 法定事業 ) 地域密着 Ⅱ 型 ( 予算事業 ) 基幹型加算 休日等の開所 及び 1 日 9 時間以上の開所を行う 一般型 現行 保育士 2 人以上配置とされているが 保育所等や子育て支援事業実施施設と一体的に事業を実施し 本体施設の職員の支援を受けられる場合に担当保育士を 1 人とできることとする等の見直しを行う 現行の地域密着 Ⅱ 型は 経過措置として当分の間は既に市町村が実施した研修を受講した者によっても事業実施を可能とする 余裕活用型 認定こども園等において 利用児童数が定員に達していない場合に 定員まで一時預かり事業として受け入れることができるよう事業類型を創設する 継続実施 H27 新制度施行 幼稚園における預かり保育 ( 私立は私学助成 公立は一般財源 ) 平成 26 年度以降の各類型の名称については仮称 幼稚園型 幼稚園の預かり保育については 一時預かり事業として取り扱われることとなるため 園児の預かり保育を主対象とした事業類型を創設する 訪問型地域型保育給付 ( 居宅訪問型保育 ) に準じ保育の必要性の認定を受けない児童についての事業類型を創設する 2

3 (1) 一般型 3. 各事業類型の基準について 平成 24 年度において約 8 割の施設が 1 日平均利用児童数が 3 名未満であり 大部分が小規模な事業実施施設となっている また 各自治体 事業者から保育士 2 名配置が困難との指摘が多いことから 現行の実施基準の見直しを行い 事業の普及を図る (3) の幼稚園型と合わせて行う園児以外の子どもの預かりは 幼稚園型により対応することを想定 人員配置基準 < 論点 > 論点 1: 安全性の観点から保育従事者の数は 2 人を下回ることはできないこととするが 保育所等や子育て支援事業実施施設と一体的に事業を実施し 本体施設の職員 ( 保育従事者とする ) の支援を受けられる場合には 1 人とすることができるようにしてはどうか また その場合において 直接処遇職員は保育士としてはどうか 論点 2: 保育所併設型以外での事業実施の普及も必要であることから 保育従事者の資格要件については 保育士を原則とするが 2 分の 1 以上を保育士とし 保育士以外は子育ての知識と経験及び熱意を有し 一定の研修 ( 家庭的保育者の基礎研修程度 ) を受けた者とすることができるようにしてはどうか その上で 保育士比率によって 補助金上 段階的に対応することとしてはどうか 論点 3: 地域密着 Ⅱ 型は一般型へ移行する形としてはどうか

4 児童 : 保育士 0 歳児 3:1 1 2 歳児 6:1 3 歳児 20:1 4 歳以上児 30:1 現行制度見直し ( 案 ) 児童 : 保育従事者 0 歳児 3:1 1 2 歳児 6:1 3 歳児 20:1 4 歳以上児 30:1 当該保育士の数は 2 人を下回ることはできない 地域密着 Ⅱ 型については 保育について経験豊富な保育士 1 人以上 市町村が実施する研修を受講 修了した者 1 人以上 当該保育従事者の数は 2 人を下回ることはできない ただし 保育所等や子育て支援事業実施施設と一体的に事業を実施し 本体施設の職員 ( 保育従事者とする ) の支援を受けられる場合には 当該事業の担当職員を 1 人とすることができることとする なお その場合において 直接処遇職員は保育士とする 1 保育従事者の資格要件については 保育士を原則とするが 2 分の 1 以上を保育士とし 保育士以外は子育ての知識と経験及び熱意を有し 一定の研修 ( 家庭的保育者の基礎研修程度 ) を受けた者とすることができることとする 2 1 日当たり平均利用児童数 3 人以下の施設においては 家庭的保育者と同等の研修を受けた者を保育士とみなすことができる 地域密着 Ⅱ 型については 保育従事者 ( 保育士又は家庭的保育者の基礎研修程度を受講した者 ) による対応への移行を前提に 経過措置として当分の間は引き続き既に市町村が実施した研修を受講 修了した者によっても事業実施を可能とする 2

実施場所 < 論点 > 設備基準を満たしていれば 実施場所は問わないこととしてはどうか 現行制度見直し ( 案 ) 保育所型保育所 地域密着型 地域密着 Ⅱ 型地域子育て支援拠点や駅周辺等利便性の高い場所など 適切に事業実施ができる施設 設備基準 < 論点 > 設備基準については 現行制度と同様としてはどうか 現行制度見直し ( 案 ) 2 歳未満児乳児室 1.65m2 / 人ほふく室 3.3m2 / 人 2 歳以上児保育室又は遊戯室 1.98m2 / 人等の設置 同左 乳児室等を 2 階以上に設ける建物においては 屋外階段等の設置 5

6 保育の内容 < 論点 > 保育の内容については 現行制度と同様としてはどうか 現行制度見直し ( 案 ) 養護及び教育を一体的に行うことをその特性とし 保育所保育指針に準じて実施 同左

7 補助単価 < 論点 > 論点 1: 現行制度と同様 年間延べ利用児童数に応じた補助とし 補助額は公定価格を参考に検討してはどうか また その際に最低ラインの補助額について 非常勤職員 1 人は最低限雇用できるような単価設定としてはどうか 論点 2: 現行 年間延べ利用児童数が 25 人未満の施設については補助対象外としているが 事業の普及のため 撤廃してはどうか 論点 3: 保育従事者の保育士比率によって 段階的に対応することとしてはどうか 現行制度見直し ( 案 ) 年間延べ利用児童数により補助 ( 公費ベース ) 25 人以上 300 人未満 530 千円 300 人以上 900 人未満 1,580 千円 900 人以上 1,500 人未満 2,840 千円 1,500 人以上 2,100 人未満 4,100 千円 2,100 人以上 2,700 人未満 5,360 千円 2,700 人以上 3,300 人未満 6,620 千円 3,300 人以上 3,900 人未満 7,880 千円 3,900 人以上 9,140 千円 現行と同様 年間延べ利用児童数に応じて補助を行うこととし 下記の方向で検討する 年間延べ利用児童数 25 人以上の要件を撤廃し 300 人未満の補助単価について 非常勤職員 1 人を雇用できる単価とする 保育従事者の保育士比率によって 段階的に対応することとする

8 (2) 基幹型加算 平成 24 年度補正予算において 休日等の開所や通常の開所時間を超えて時間延長を行う 基幹型施設 への加算が創設されたところであり 引き続き すべての子育て家庭のニーズに応えられる体制を充実させるため実施する 実施基準土曜日 日曜日 国民の祝日等の開所及び 1 日 9 時間以上の開所を行う 現行の基準により 引き続き実施する

9 (3) 幼稚園型 現在 幼稚園では通常の教育時間の前後や長期休業期間中などに 保護者の要請等に応じて 希望する者を対象に預かり保育が行われている 預かり保育に対しては私学助成等により財政支援が行われているが 幼稚園が認定こども園に移行して保育認定を受けた子どもを受け入れ 施設型給付を受けることとなるものを除き 新制度では一時預かり事業として取り扱われることとなる このため 現行の預かり保育の実態も踏まえ 私学助成等からの円滑な移行ができるよう 幼稚園 認定こども園と一体的に園児 ( 教育標準時間認定の子ども ) を主な対象として事業を実施することを前提とした新たな事業類型を創設する なお 保育に欠ける児童を対象とした長時間預かり保育を実施している場合には 待機児童解消加速化プランにおいて 平成 25 年度より安心こども基金により補助を実施している 共働き家庭等の子どもが認定こども園に移行していない幼稚園を利用する場合の手続 給付等については 17 ページを参照 ( 参考 ) 一時預かり事業として預かり保育を実施する場合の留意事項 位置付け教育課程に係る教育時間外の教育活動 ( 学校教育法第 25 条 幼稚園教育要領 ) かつ 第 2 種社会福祉事業 ( 児童福祉法第 6 条の 3 第 7 項 社会福祉法第 2 条第 3 項 ) 事業実施に係る手続き等厚生労働省令で定める事項を都道府県知事に届出 ( 児童福祉法第 34 条の 12) 学校教育法 社会福祉法上の手続きは無し 消費税法上の取扱い消費税法別表第 1 に規定する教育に係る役務の提供又は第 2 種社会福祉事業によるサービスの提供に該当するため非課税

10 人員配置基準 < 論点 > 論点 1: 保育従事者の資格要件については 保育士又は幼稚園教諭 (3 歳以上児に限る ) としてはどうか 論点 2: 安全性の観点から保育従事者の数は 2 人を下回ることはできないこととするが 幼稚園 認定こども園と一体的に事業を実施するため 施設職員 ( 保育士又は幼稚園教諭 ) からの支援を受けられる場合には 担当職員を保育従事者 1 人とすることができるようにしてはどうか その場合にも 教育活動に支障がないことが前提となるよう留意が必要 論点 3: 配置基準については 一般型と同様としてはどうか 論点 4: 当該幼稚園 認定こども園の園児以外の子どもについては 終日の職員配置を前提に 別単価を設定してはどうか 論点 5: 園児以外の子どもの受け入れについては 各市町村又は施設において選択できることとしてはどうか 現行制度 ( 私学助成 ) 見直し ( 案 ) ( 国から都道府県に対する私学助成の補助要件 ) 特になし 担当者数に応じた加算あり 児童 : 保育従事者 1 0 歳児 3:1 3 1 2 歳児 6:1 3 3 歳児 20:1 3 4 歳以上児 30:1 3 当該保育従事者の数は 2 人を下回ることはできない ただし 幼稚園 認定こども園と一体的に事業を実施するため 施設職員 ( 保育士又は幼稚園教諭 ) からの支援を受けられる場合には 当該事業の担当職員を保育従事者 1 人とすることができることとする 2

11 設備基準 < 論点 > 設備基準については 一般型と同様としてはどうか ただし 幼稚園設置基準においては 屋外階段 避難設備 転落事故防止設備等を必置としていないため検討が必要 現行制度 ( 幼稚園設置基準 ) 見直し ( 案 ) 保育室 遊戯室 ( 兼用可 ) 1 学級 180 m2 2 学級 320 m2職員室 保健室 ( 兼用可 ) 便所飲料水用設備手洗用設備運動場等の設置 保育室等を 2 階に置く場合は 園舎は耐火建築物で 幼児の待避上必要な施設を設置 2 歳未満児乳児室 1.65m2 / 人ほふく室 3.3m2 / 人 2 歳以上児保育室又は遊戯室 1.98m2 / 人等の設置 乳児室 保育室等を 2 階以上に設ける建物においては 屋外階段等の設置 一時預かり事業を実施する居室は 通常の教育時間終了後等の保育室又は遊戯室で可とする

12 保育の内容 < 論点 > 幼稚園教育要領を基本としてはどうか また 0~2 歳児 ( 園児以外の子ども ) を預かる場合には 保育所保育指針又は幼保連携型認定こども園保育要領 ( 仮称 ) に基づくこととしてはどうか 現行制度 ( 幼稚園教育要領における取扱い ) 見直し ( 案 ) 学校教育法第 22 条及び第 23 条並びに幼稚園教育要領第 1 章第 1 に示す幼稚園教育の基本を踏まえ実施 幼稚園教育要領 ( 認定こども園の場合は 幼保連携型認定こども園保育要領 ( 仮称 )) を基本として実施 0~2 歳児を預かる場合には 保育所保育指針又は幼保連携型認定こども園保育要領 ( 仮称 ) を基本として実施

補助単価 < 論点 > 論点 1: 域外利用が一般的である実態を踏まえ 施設型給付と同様 利用児童 1 人 1 日当たり単価としてはどうか ( 補助額の上限 下限について設定する必要があるのではないか また 利用者負担についても現在の水準を踏まえた配慮が必要ではないか ) また 園児以外の子どもについては 終日の職員配置を前提に 別単価を設定してはどうか 論点 2: 長期休業日や土日祝日 長時間の預かり保育を実施している園については 加算等を設定するか なお 加算等の設定に当たっては施設型給付との重複に留意が必要 現行制度 ( 私学助成 ) 見直し ( 案 ) 国から都道府県に対する私学助成の補助単価 ( 国庫補助ベース ) 平日実施 基礎単価 ( 開園日の半分以上の日数 2 時間以上 ) 60 万円 加算単価 (5 時間以上 6 時間未満 ) 10 万円 (6 時間以上 7 時間未満 ) 20 万円 (7 時間以上 ) 30 万円 1 日平均担当者 2 名 (5 時間未満 ) 25 万円 (5 時間以上 6 時間未満 ) 40 万円 (6 時間以上 7 時間未満 ) 55 万円 (7 時間以上 ) 70 万円 1 日平均担当者 3 名以上 (5 時間未満 ) 50 万円 (5 時間以上 6 時間未満 ) 70 万円 (6 時間以上 7 時間未満 ) 90 万円 (7 時間以上 ) 110 万円 等 利用児童 1 日当たり単価を設定し 年間延べ利用児童数に応じて補助を行うこととし 下記の方向で検討する 事業規模に配慮し 補助額の上限 下限を設けることとする 長期休業日等に実施する場合や 長時間の預かりを実施する場合は 追加的な職員配置の必要性を個別に考慮し 加算を行うこととする 園児以外の子どもを受け入れる場合は 終日の職員配置を前提に 別単価を設定することとする 補助単価等については 一時預かり事業の他の類型や公定価格との整合性を踏まえ検討する 13

14 実施方法 幼稚園型については 特に市町村を越えた利用が想定されることから 事業実施に係る費用等について市町村間において調整が必要となる より効率的な事業とするため 実施形態としては下記が考えられる 案 1: 利用者の居住市町村がそれぞれ 域内 域外の施設に委託等して実施する形案 2: 施設所在市町村と利用者の居住市町村が費用負担を調整して 施設所在市町村が実施する形 市町村事業として住民のニーズに応えて実施するものであり 特に幼稚園については域外利用が多いことから 施設型給付と同様 案 1 を基本とする ただし 施設所在市町村外の住民の利用が実態として少ないなど各利用者の居住市町村が域外の利用施設に対してそれぞれに公費負担を直接行うよりも 施設所在市町村が単独で事業主体となることが簡便で 施設所在市町村外の住民の利用につき関係市町村間で調整がつく場合においては 案 2 とすることも可能としてはどうか 利用者の居住市町村がそれぞれ域内 域外の施設に委託等して実施することを基本としつつ 関係市町村間で調整がつく場合においては 施設所在市町村と利用者の居住市町村が費用負担を調整して 施設所在市町村が実施することも可能とする

15 案 1: 利用者の居住市町村がそれぞれ 域内 域外の施設に委託等して実施する形 補助金 国 都道府県 補助金申請 補助金申請 手続き等の流れ 資金の流れ メリット 利用者の居住市町村が費用を支給する施設型給付と整合的で 1 号認定子どもの教育標準時間の教育 保育と組み合わせての利用形態として合理的 利用者の居住市町村の責任で円滑に実施でき 関係市町村の協議不調により施設所在市町村外の住民が事業の利用を妨げられるリスクが生じない 補助金 補助金申請 補助金 デメリット 委託料 ( 補助金 ) A 市 実施施設 (A 市所在 ) 委託等契約 委託等契約 委託料 ( 補助金 ) B 市 市町村から見れば域外施設 施設から見れば複数市町村と 委託等契約や委託料の申請 交付手続き等が必要 ( ただし 施設型給付の請求 支給関係と同じ ) 他市町村住民を含む施設全体の利用実績に応じた事業費を 各市町村からそれぞれ支払うことができるような事業単価を設計する必要がある (ex.1 人 1 日当たり単価 ) 利用料 利用料 預かり保育 利用者 (A 市在住 ) 利用者 (B 市在住 ) 1 利用者の居住市町村がそれぞれ補助金交付 施設との契約等を行うこととし 費用については 1 人 1 日当たりの単価設定によること等が考えられる 2 実施施設の事務処理の簡素化の観点から 近隣市町村間において一部事務組合等を創設し 一部事務組合が請求を振り分ける等を行うことも考えられる 上図においては 都道府県への事務委任がなされた場合を想定

案 2: 施設所在市町村と利用者の居住市町村が費用負担を調整して 施設所在市町村が実施する形 補助金 国 都道府県 補助金申請 手続き等の流れ 資金の流れ メリット 市町村と実施施設が 1:1 の対応であり 補助金申請 契約等に関する施設側の事務処理が簡素 機関補助的な事業費の調整を行うことが可能であり 概算払いの執行も容易 ( 現行の預かり保育や一時預かり事業と同様の単価設定が可能 ) 補助金 委託料 ( 補助金 ) A 市 実施施設 (A 市所在 ) 補助金申請 委託等契約 費用 ( 分担金 ) 調整 利用料 B 市 デメリット 関係市町村間での費用負担割合等の煩雑な事前調整が必要となり 協議が調わない場合は 施設所在市町村外の住民が事業を利用できないおそれ 各施設について調整すべき関係市町村が利用者の居住市町村の状況に応じて毎年変わる可能性があり 施設所在市町村側の事前の事務処理が複雑 施設所在市町村の住民の利用優先 利用料の優遇など 広域利用を制約する運用が行われるおそれが高い 利用料 預かり保育 利用者 (A 市在住 ) 利用者 (B 市在住 ) 1 施設所在市町村が非居住者分も含めて補助金交付 施設との契約等を行うこととし 非居住者の利用に係る費用については 市町村間で調整を行い分担金等の形で 利用者の居住市町村が負担する ( ただし 周辺市町村との間で非居住者の利用が相互に見られる場合等においては 施設所在市町村で全額を負担することも考えられる ) 2 近隣市町村間において一部事務組合等を創設して 事業実施することも考えられる 上図においては 都道府県への事務委任がなされた場合を想定 16

共働き等家庭の子どもが幼稚園を利用する主要ケースと支給認定等の関係 保護者の利用希望等 支給認定の申請 通常の教育時間 預かり保育 幼稚園等 1 のみを希望 1 号 ( 入園内定施設を通じて申請 ) 施設型給付 (1 号 ) の対象 新規に支給認定を受ける場合 幼稚園等と保育所等 2 の両方を希望 ( 併願 ) 1 利用調整の結果 入所待機となったため 併願し内定していた幼稚園に入園 2 利用調整の結果 入所可能な保育所等を示されたが 併願し内定していた幼稚園が最も希望に合致したため 幼稚園に入園 保育所等のみを希望 3 通園可能な域内に保育所等がなかったため 幼稚園の利用を申し込んで入園 4 利用調整の結果 入所待機となったため 幼稚園の利用を申し込んで入園 2 号 特例施設型給付 (2 号 ) の対象 一時預かり事業 保育認定を既に受けている場合 1 小規模保育の卒園者が入園 2 転居により保育所等から転園 既に受けている 2 号認定をそのまま活用 入園後 一定期間内に保育所等への転園の希望の有無を確認 希望がない場合は 1 号認定に変更することが考えられる 1 幼稚園等 : 幼稚園又は認定こども園 ( 教育標準時間認定の利用定員 ) 2 保育所等 : 保育所又は認定こども園 ( 満 3 歳以上 保育認定の利用定員 ) 17

18 (4) 余裕活用型 認定こども園 保育所 小規模保育等において 年度当初など利用児童数が定員に達していない場合に 定員まで一時預かり事業として受け入れることができるよう新たな類型を創設し 柔軟な事業実施を可能とすることにより 事業者の参入促進等を図る 実施基準本体施設の定員の範囲内において実施することとする ( 職員の兼務も可 ) 補助単価職員の兼務を可能とすることから 他事業と補助の重複が生じないよう児童 1 人当たり単価とする

19 (5) 訪問型地域型保育給付の居宅訪問型保育に準じ 保育の必要性の認定を受けない児童についての訪問事業を創設することにより 過疎地域や障害児等に対応できる体制を充実させる < 実施基準 > 地域型保育給付の居宅訪問型保育の実施基準に準じ 当該事業についても検討する < 論点 > 論点 1: 他の類型と比較すると事業費が高額となることから 別類型を利用できるにもかかわらず訪問型を利用する場合には 利用者負担で差を設ける 又は利用回数の制限等をしてはどうか 論点 2: 日々の利用が見込まれる事業ではないため 担当職員の兼務等 柔軟な取扱いができることとしてはどうか 論点 3: 障害児を担当する場合には 職員に一定の研修受講を必須としてはどうか 居宅訪問型保育の実施基準 研修 対象児童等に準じて検討する 職員の兼務等について 柔軟な取扱いができるよう検討する

20 子ども 子育て支援法 ( 平成 24 年法律第 65 号 ) 第 59 条市町村は 内閣府令で定めるところにより 第 61 条第 1 項に規定する市町村子ども 子育て支援事業計画に 従って 地域子ども 子育て支援事業として 次に掲げる事業を行うものとする 九児童福祉法第 6 条の 3 第 7 項に規定する一時預かり事業 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 ) 第 6 条の 3 7 この法律で 一時預かり事業とは 家庭において保育 ( 養護及び教育 ( 第 39 条の 2 第 1 項に規定する満 3 歳以上の幼児に対する教育を除く ) を行うことを言う 以下同じ ) を受けることが一時的に困難となった乳児又は幼児について 厚生労働省令で定めるところにより 主として昼間において 保育所 認定こども園 ( 修学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律 ( 平成 18 年法律第 77 号 以下 認定こども園法 という ) 第 2 条代 6 項に規定する認定こども園をいい 保育所であるものを除く 第 24 条第 2 項を除き 以下同じ ) その他の場所において 一時的に預かり 必要な保護を行う事業をいう 第 34 条の 12 市町村 社会福祉法人その他の者は 厚生労働省令の定めるところにより あらかじめ 厚生労働省令で定める事項を都道府県知事に届け出て 一時預かり事業を行うことができる 社会福祉法 ( 昭和 26 年法律第 45 号 ) 第 74 条第 62 条から第 71 条まで並びに第 72 条第 1 項及び第 3 項の規定は 他の法律によつて その設置又開始につき 行政庁の許可 認可又は行政庁への届出を要するものとされている施設又は事業については 適用しない