NO.506 抜粋 2016 年 3 月 5 日号 アクセス教育情報センター 目次 学校情報学校情報教育情報教育情報その他 共立女子 学校別入試結果 高校生の政治活 大学入試改革 名言 迷言 冥言 普連土学園 抜粋 動 ウイッツ青山学園 立教女学院 共学校 漢字とめ はね エルタネット 合同相談会 2 国立校 公立一 変わる大学受験 貫校 東大推薦入試 学校情報 共立女子中学入試説明会 (2016 年 3 月 4 日 ) C 日程入試実施報告 今年からC 日程の入試内容が変更に 1) 校長児島先生 1. 教育を取りまく状況の変化 2019 年 高等学校基礎学力テストの試行実施 2022 年本格実施 2020 年 大学入学希望者学力評価テスト知識量や暗記力だけでなく 知識 技能を活用する力が必要 思考力 判断力 表現力が求められる 2.C 日程入試変更のねらい大学入試改革への対応を含め 日本の教育の変化を見すえた共立女子からのメッセージ 共立女子の募集人数は320 名 (40 名 8クラス ) そのうち C 日程の募集人数は30 名 約 1 割 多少知識は不足していても思考力 判断力 表現力に優れた あるいはそうした伸びしろを持つ受験生にチャンスを与える 出口だけの対応ではなく 入り口の段階でも対応していく 1
これまで C 日程は5 倍以上の倍率があっても 行き詰まり感があり 内容の変更を検討していた 3. 内容変更の方向性思考力 表現力などの知識 技能の活用能力を 教科の枠を超えた論述の試験ではかり かつ面接も導入して多面的に選考する 合科による作問は 共立で10 年来続いている複数教科の教員が一緒に取り組む特別教養講座の実績を最大限活用する 公立中高一貫校の適性試験とは一線を画す 特別な準備は必要とせず 学校や塾で身につけた学力で十分対応できる内容とする 論述や面接は受験生に嫌われるので 受験生の現象は覚悟する 4.C 日程入試の内容 2 月 4 日 定員 40 名 合科型論述テスト (60 分 100 点満点 ) 理科や社会に関連する文や資料などを読み取って答える問題 20 字 ~40 字での解答が6 問 指定の課題について自分の意見をまとめる小論文的な問題 300 字程度の解答が1 問 算数 (60 分 100 点満点 ) 基本問題のほか 途中式やグラフなどの試行の過程を記述する問題も出題 問題を作る問題も出題 面接 ( 個別面接 1 人 5 分程度 ) 質問に対する理解力や回答の論理性 表現力を見る 5.C 日程入試実施上の留意点発表は当日中にネットで 問題作成に関してC 日程の作問委員はC 日程のみを担当する サンプル問題を公表して 内容 形式の周知を図る サンプル問題を中 1の生徒 20 名ほどに解いてもらい 解答の検証と調整を行う どのような解答が出るか どのように採点するか 質問の仕方 時間数に問題はないか 面接は受験生 1: 面接官 2 名 16 室用意 面接官は共通の観点と基準で評価 質問項目を決め 質問項目毎に評価ポイントを決める 質問項目 評価ポイントは非公表 中 1の生徒模擬面接を行い そのビデオを見て 教員間で基準を共有する 実際に面接を行って 2 人の評価 ( 点数化ではなく段階評価 ) はほとんど変わらなかった 6.C 日程の入試結果受験生は前年の177 名に対して176 名 当初の受験生が減るであろうという予想が外れる 論述形式や面接の抵抗のある人は最初から出願しなかったのではないか 合格者 41 名 ( 定員 30 名 ) のうち 39 名が入学手続 手続率が良く C 日程での繰り上げは出せなかった 2
合格者平均受験者平均合科型 63.2 49.9 算数 76.3 62.0 合計 139.5 111.9 合格最低点は129 点 事前に65% くらいと説明していたとおりになった 算数が強い受験生が有利と考えていたが 論述 ( 合科型 ) とのバランスの良い受験生が合格している 算数 93 点 (2 番目の得点 ) でも論述で点数が取れずに不合格になった受験生もいる 論述が良くても算数の点数で落ちた受験生もいる 論述では素晴らしい解答が多く 潜在的な力を感じた 7.C 日程入試の期待と課題 A B 日程入試 C 日程入試 帰国性入試とそれぞれに特徴を持った入学生がお互いに刺激しあって 新しい共立を創っていって欲しい 受験生の多いA B 日程ではC 日程のような入試は無理 こんな入試を受けてみたいという受験生に期待したい C 日程入試で入学した生徒がどのような成長を見せてくれるか 追跡調査を行っていく 8.29 年度入試変更点 C 日程入試を4 日から3 日 都立中高一貫校と日程がぶつかるが もともと都立中高一貫校とは一線を画している 私立を志望する受験生を対象にしている C 日程入試の定員を10 名程度増やす予定 A B 日程でも記述を増やし できる限り思考過程や表現力を見る出題に WEB 出願を導入する予定 9. 大学入試結果 2015 年卒業生の進路早慶上理 ICU 国公立に約 1/3が進学 GMARCHを含めると1/2 以上が進学 共立女子大への進学は約 10% 立教女学院高 3 卒論発表会日時 3 月 12 日 ( 土 )14:00~15:30( 受付開始 13:20) 会場立教女学院講堂対象小学校 5 年生以下の本校受験希望者および保護者申込ホームページから事前に予約を発表 なぜ YouTube は音楽流通手段として普及したのか なぜ漫画の二次創作は合法的かつ合理的で安定した活動とならないのか 立教女学院では 中学校 3 年間で培った課題設定力 調査研究力 発表力を基礎に 高 1 高 2の準備段階を経 高 3で卒業論文の作成を行っています 今年も 多くのユニークな卒業論文が提出されまし 3
た 生徒による卒業論文発表だけでなく 卒論作成の経験が大学生活や就職活動 社会人としての活動に どのように役立ったかという卒業生からのメッセージもあります 是非ご来校ください http://hs.rikkyojogakuin.ac.jp/ 合同相談会2 キリスト教学校合同フェア 日時 3月21日 祝 10 00 15 00 場所 青山学院高等部校舎 JR 渋谷駅 徒歩12分 地下鉄 表 参道駅 徒歩10分 内容 講演 各校5分間スピーチ 個別相談 申込 不要 参加校 中学募集実施校 男子校 函館ラ サール 暁星 聖学院 立教池袋 女子校 恵泉女学園 光塩女子学院 晃華学園 頌栄女子学 院 女子聖学院 白百合学園 聖ドミニコ学園 聖ヨゼフ学園 玉川 聖学院 東洋英和女学院 普連土学園 目黒星美学園 立教女学 院 カリタス女子 横浜共立学園 横浜女学院 横浜雙葉 浦和明 の星女子 不二聖心女子学院 共学校 青山学院 桜美林 啓明学園 東星学園 明治学 院 夢限大 日時 4月24日 日 10 30 16 00 場所 アクセス渋谷フォーラム 渋谷クロスタワー24F 渋谷駅 徒歩約3分 内容 個別相談 参加校 男子校 京華 佼成学園 芝 聖学院 成城 世田谷学園 高 輪 獨協 本郷 女子校 小野学園 京華女子 麹町学園 玉川聖学院 千代 田女学園 東京女子学園 トキワ松学園 富士見 普連土学園 八 雲学園 共学校 かえつ有明 順天 青稜 鶴見大附属 東京成徳大 中 桐光学園 文教大付属 立正大学付属立正 4
その他 エルタネット第 3 回研修会 気づき教育実践ネットワーク - 私学だからこそできること- 日時 3 月 25 日 ( 金 ) 18:00~20:00 受付 17:50 会場中央大学駿河台記念館 5 階 510 教室 ( 東京都千代田区神田駿河台 3-11-5) 申込 2 月 29 日 ( 月 )~3 月 22 日 ( 火 ) 参加を希望される方は お名前と所属先を明記の上 下記アドレスまでメールをお送りください また 何かご不明な点などある場合も下記アドレスまでお問い合わせください adachi_masakatsu@work.odn.ne.jp 定員 40 名会費 1 名 3000 円 ( 学生 :1000 円 ) 参加費は当日受付にてお支払いください 当日 名刺をお持ちください 時程 ( 予定 ) 司会藤野英雄 18:00~18:10 私学の魅力づくり 安達征勝 (NPO 法人エルタネット 気づき教育実践ネットワーク 代表 ) 18:10~18:50 自分を深める学習実践報告(1) 野中修也 ( 東京成徳大学高等学校副校長 ) 19:00~19:30 揺れる私学 浅見均 ( アクセス教育情報センター所長 ) 19:30~20:00 研修会を振り返って ( 質疑応答 ) ご挨拶 NPO 法人エルタネット 気づき教育実践ネットワーク 代表安達征勝私たち NPO 法人エルタネット 気づき教育実践ネットワーク は約 20 年かけて 私学だから出来ること を開発してきました コアになる考え方は 我が国 古来の教え 心 技 体 です よって 学び の場において 心 の開発に軸足を置いてきました 先生と生徒のいきいきとした やり取り が双方に 学ぶ 喜びを創出することは 多くの実践報告が証明してくれました 今回の研修会は人気の東京成徳大学高校の 自分を深める学習 の中心メンバーである副校長の野中修也先生からの実践報告です この実践の積み重ねにより 募集定員の確保 生徒同士のコミュニケーション 教師の統一感 着実に実を結んでいます 私学の魅力創りとして これらの地点を皆様とともに研鑽 深めていきたく第 3 回研修会 ( 実践報告会 ) のご案内を申し上げます 5
アクセス教育情報センター浅見均昨年の学校説明会では多くの学校で アクティブラーニング ICT 教育 グローバル化への取り組みが その学校の教育内容を劇的に進化させるかのように説明されていました また 2020 年の大学入試改革に対応するために入試問題やカリキュラムを変えることを声高に説明している学校もありました しかし そうした学校の多くの取り組みが 世間の流れに乗ろうとする安易な取り組みにしか思えないのはなぜなのでしょうか これまで 多くの私学が私学志望減少の中で生徒を集めるために行ってきた 入試回数の増加や午後入試の増加 特待生入試の設定などの入試の在り方の変更や 大学入試結果を伸ばすための取り組みと同じような小手先の対応にしか感じられません 本来私学が世間にその存在を問うべき内容とかけ離れたものになっているように思えてなりません 私学は生徒を集めるのではなく 生徒が集まる場であってほしいと思います そのためには建学の精神に立ち 私学として 教員として子どもたちに何を伝えるか 子どもたちとどう向き合っていくのかを真剣に議論し 地に足の着いた実践をしていくことではないでしょうか 気づき教育実践ネットワークの取り組みは 各私学の取り組みをあらためて見直すきっかけになるのではないかと思います 6