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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

する・みる・ささえるの スポーツ文化

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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平成 25 年度学校体育施設開放事業 2 契約の相手方各校体育施設開放事業運営委員会 ( 八阪中学校 下福島中学校 野田中学校 福島小学校 玉川島小学校 鷺洲島小学校 大開島小学校 野田島小学校 海老江西島小学校 海老江東島小学校 上福島島小学校 ) 3 随意契約理由当事業は 区内の小 中学校の体育


2.国のスポーツ政策の概要

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八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

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岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

OB140418大森法人ニュースVol 月_PDF納品用

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佐野市スポーツ振興基本計画体系(案)

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大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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包括規定 案

計画の基本的な考え方 〇 〇本計画でのスポーツ〇 〇 スポーツをより身近なものとし スポーツの果たす多様な役割を踏まえて 本計画におけるスポーツを位置づけます 競技スポーツやレクリエーション活動だけでなく 健康づくりのためのウォーキング ハイキング 気分転換の散歩や軽い運動 サイクリング キャンプ活

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

新旧対照表

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新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

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道州制基本法案(骨子)

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

学校体育と幼児期運動指針の概要について

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

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2016年度 事業計画書(第一次補正)

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序文 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 ( 以下 協議会 という ) は キャリアコンサルタントの養成等に関わる団体を会員とし キャリアコンサルティング技能検定の実施 キャリアコンサルタントの能力の維持 向上 キャリアコンサルティングの普及啓発等の事業に取り組んでいます この度 勤労

第1表 概算要求額総表

計画策定の基本的な考え方 スポーツ振興法が50 年ぶりに全面改正され 平成 23 年 6 月に新たにスポーツ基本法が制定されました スポーツ基本法においては スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは全ての人々の権利であるとともに スポーツは青少年の健全育成等 国民生活において多面にわたる役割を担

東京都江戸東京博物館

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参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

ANNUAL REPORT

第2節 茨木市の現況

大学スポーツが及ぼす好循環

第 2 章計画の背景 1 ぎふスポーツ振興計画の総括 1 ぎふスポーツ振興計画について本県では 平成 17 年 3 月に ぎふスポーツ振興計画 を策定し スポーツ王国 ぎふ の実現を目指して (1) 生涯スポーツの振興 (2) 競技スポーツの振興 (3) 学校における体育 スポーツ の3つの分野を主

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

●アレルギー疾患対策基本法案


施策1

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

人間科学部専攻科目 スポーツ行政学 の一部において オリンピックに関する講義を行った 我が国の体育 スポーツ行政の仕組みとスポーツ振興施策について スポーツ基本法 や スポーツ基本計画 等をもとに理解を深めるとともに 国民のスポーツ実施状況やスポーツ施設の現状等についてスポーツ行政の在り方について理

資料9

政策評価書3-3(4)

PowerPoint プレゼンテーション

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改正前後の教育基本法の比較

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

第3章 指導・監査等の実施

プレゼンテーションタイトル

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地域子育て支援拠点事業について

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個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

歯科中間報告(案)概要

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

第 1 部 施策編 4

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

第3節 重点的な取り組み

I. 2 II III IV

平成22年2月●日

2 前文 市原市においては2018 年に世界女子ソフトボール選手権大会の会場となり 今後国内においては2019 年のラグビーワールドカップ 年の東京オリンピック パラリンピックが開催され 市原市におけるスポーツ振興に関する施策を展開していく最高のチャンスが訪れている の部分が 2020

制度見直しに関する主な方向性については 次の通り考えるものとする 1. ビッグデータ時代におけるパーソナルデータ利活用に向けた見直し 個人情報及びプライバシーの保護に配慮したパーソナルデータの利用 流通を促進するため 個人データを加工して個人が特定される可能性を低減したデータに関し 個人情報及びプラ

社会教育法について


平成23年9月29日WG後修正

H28秋_24地方税財源

基本理念 1 市民参加及び協働は 市民の豊かな知識及び社会経験並びに創造的な活動を尊重して推進されなければならない まちづくりの基本理念 変更 まちづくりは 市民一人一人が市民参加を行い 協働を行うとともに できるところから自立的に活動して地域の実情に合わせて取り組むことを基本とし 次のことを考慮し

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

平塚市スポーツ推進計画

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

Transcription:

平成 23 年 11 月 30 日 ( 水 ) 資料 1 スポーツツーリズム推進連携組織 (JSTA) 第 1 回勉強会 スポーツ基本法について 文部科学省スポーツ 青少年局スポーツ 青少年企画課課長補佐村尾崇

スポーツ振興法の成果と課題 スポーツ振興法は 戦後の生活水準の向上と産業の近代化による余暇の増大などによるスポーツに対する国民の関心の高まりや欲求の拡大を背景に 昭和 39(1964) 年の東京オリンピック開催を契機として 我が国のスポーツ振興の基本を定める法律として昭和 36(1961) 年に制定 スポーツ振興法の下 我が国のスポーツは国民の身近なものとして発展 国民の心身の健全な発達や明るく豊かな国民生活の形成に大きく寄不 スポーツを取り巻く社会状況の変化スポーツ活動の発展 スポーツ人口の増加 アマチュアとプロの関係の変化 国際化の進展 ドーピングやスポーツ紛争など新たな課題への対応など 国際競技大会に参加する国や地域が多様化しているのに スポーツ振興法は 営利のためのスポーツ を対象としていないなど振興の対象が限定的 地域のスポーツクラブの育成 ドーピング防止活動の支援 競技者の育成など 現在取り組んでいる施策に関する規定がない スポーツを行う者の権利利益の保護の考え方やスポーツに関する仲裁について触れていない 2011/11/30 制定から半世紀が経過し スポーツ振興法を見直す必要 -1-25

スポーツ立国戦略 ( 平成 22 年 8 月 26 日文部科学省策定 ) 新たなスポーツ文化の確立 ~ すべての人々にスポーツを! スポーツの楽しみ 感動を分かち 支え合う社会へ ~ 1. 人 ( する人 観る人 支える ( 育てる ) 人 ) の重視 2. 連携 協働の推進 1 ライフステージに応じたスポーツ機会の創造 3 スポーツ界の連携 協働による 好循環 の創出 2 世界で競い合うトップアスリートの育成 強化 4 スポーツ界における透明性や公平 公正性の向上 5 社会全体でスポーツを支える基盤の整備 -2-

スポーツ基本法について ~ 制定の主な経緯 ~ 年月動向昭和 36(1961) 年 6 月 スポーツ振興法 の制定平成 10(1998) 年 5 月 スポーツ振興投票の実施等に関する法律 等の制定平成 19(2007) 年 11 月スポーツ議員連盟 ( 超党派 ) 新スポーツ振興法制定 PT の発足平成 21(2009) 年 7 月第 171 国会に スポーツ基本法案 ( 自公案 ) の提出 ( 衆議院解散により審議未了 廃案 ) 平成 22(2010) 年 5 月民主党スポーツ議員連盟の発足 6 月第 174 国会に スポーツ基本法案 ( 自公案 ) の提出 ( 継続審議 ) 8 月 スポーツ立国戦略 ( 文部科学大臣決定 ) の策定 平成 23(2011) 年 3 月民主党スポーツ議員連盟 文部科学部門会議スポーツ政策 W.T. の合同総会で スポーツ基本法 の制定に向けた基本的な考え方 を了承 平成 23(2011) 年 5 月スポーツ議員連盟 ( 超党派 ) スポーツ基本法制定 PT の発足 第 177 国会に スポーツ基本法案 ( 超党派案 ) の提出 平成 23(2011) 年 6 月 スポーツ基本法 ( 衆第 11 号 ) の成立 -3-

スポーツ基本法について ~ 全体の構成 ~ 前文スポーツの持つ意義や効果等を明示するとともに スポーツ立国を目指し 国家戦略としてスポーツ施策を推進基本理念 ( 第 2 条 ) 1 生涯にわたる自主的 自律的なスポーツの機会の確保 2 学校 スポーツ団体 家庭 地域の相互の連携による青少年スポーツの推進 3 身近に親しむ地域スポーツの推進 4 心身の健康の保持増進 安全の確保 5 障害者のスポーツ活動のための配慮 6 競技水準の向上 7 国際相互理解の増進 国際平和への寄不 8 スポーツに対する国民の幅広い理解 支援 国 地方公共団体の責務 スポーツ団体の努力 ( 第 3 条 ~ 第 5 条 ) 国 地方公共団体スポーツ団体 スポーツ基本計画等 ( 第 9 条 第 10 条 ) スポーツに関する施策の策定 実施の責務スポーツの推進に主体的に取り組むよう努める 国の スポーツ基本計画 地方公共団体の 地方スポーツ推進計画 について規定 基本的施策 ( 第 11 条 ~ 第 29 条 ) スポーツ推進のための基礎的条件の整備等 ( 指導者養成 施設の整備 事故の防止等 ) 多様なスポーツの機会の確保のための環境整備 ( 地域スポーツ振興事業への支援等 ) 競技水準の向上 ( 優秀なスポーツ選手の育成 国際競技大会の招致 開催の支援等 ) スポーツ推進の体制整備 ( 第 30 条 ~ 第 32 条 ) スポーツ推進会議 ( 文科省 厚労省 経産省 国交省等 ) スポーツ推進委員等を規定 国の補助等 ( 第 33 条 ~ 第 35 条 ) -4-

スポーツ基本法について ~ 主なポイント ( 全体 )~ 平成 23 年 6 月 17 日 第 177 回国会においてスポーツ基本法が全会一致で成立スポーツ振興法 ( 昭和 36 年 6 月 ) の制定から 50 年ぶりの全面改正 主なポイント スポーツは 世界共通の人類の文化 と位置付け スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは 全ての人々の権利である 旨を規定 スポーツを行う者の権利利益の保護の観点から 安全の確保や健康の保持増進 スポーツに関する紛争解決等に関する規定を充実 地域スポーツと競技スポーツの関係について 我が国のスポーツの発展を支える好循環をもたらす ことの重要性を規定 スポーツ団体も含め広くスポーツを推進していく観点から スポーツ に関する基本理念を明記 プロスポーツや障害者スポーツも法律の対象と明記 地域スポーツの意義 理念 地域スポーツクラブの行う事業支援等を規定 スポーツ団体に関し 運営の透明性の確保 等のガバナンスの充実やスポーツに関する紛争の 迅速かつ適正な解決 に努めることを規定 今後のドーピング防止の国際的な動向に対応するため ドーピングの防止活動の実施に係る体制の整備 を規定 国際競技大会の招致 開催の支援に特別の措置を規定 スポーツ施策の総合的 一体的 効果的推進を図るため 政府に スポーツ推進会議 を設置 体育指導委員 の名称は スポーツ推進委員 に変更 スポーツ庁の設置 スポーツに関する審議会等の行政組織の在り方については 行政改革の基本方針 2011/11/30 との整合性に配慮して検討を加え 必要な措置を講ずる -5-25

スポーツ基本法について ~ 前文 ~ スポーツは 世界共通の人類の文化 個人又は集団で行われる身体活動であり 心身ともに健康で文化的な生活を営む上で丌可欠 スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは 全ての人々の権利 次代を担う青少年の体力の向上や人格の形成に大きな影響 地域の一体感や活力の醸成 地域社会の再生に寄不 健康長寿社会の実現 日本人選手の活躍は 国民に誇りと喜び 夢と感動を不え スポーツへの関心を高める 我が国社会の活力を生み出し 国民経済の発展に寄不 国際相互理解の促進 国際平和への貢献など 我が国の国際的地位の向上 スポーツに係る多様な主体の連携と協働による我が国のスポーツの発展を支える好循環 スポーツ立国の実現を目指し 国家戦略として スポーツに関する施策を総合的 計画的に推進 2011/11/30-6- 25

スポーツ基本法について ~ スポーツに関する基本理念 Vol.1~ 1. 生涯にわたるスポーツ 国民が自主的 自律的に適性 健康状態に応じてスポーツを実施 2. 青少年のスポーツ 学校 スポーツ団体 家庭 地域の活動の相互連携 3. 地域スポーツ 施策 ではなく スポーツ の基本理念 行政だけでなく スポーツ団体や関係者にも共通する理念 住民が主体的に協働することによりスポーツに身近に親しむ 人々の交流の促進 地域間の交流の基盤の形成 4. 2011/11/30 心身の健康の保持増進 安全の確保 -7-25

スポーツ基本法について ~ スポーツに関する基本理念 Vol.2~ 5. 障害者スポーツ 自主的 積極的にスポーツを行うことが出来るよう必要な配慮 6. 競技水準の向上 施策相互の有機的な連携と効率的な推進 7. 国際的な交流 貢献 国際相互理解の増進と国際平和に寄不 8. 公正 適切なスポーツの実施と国民の理解 支援 2011/11/30-8- 25

スポーツ基本法について ~ スポーツにおける 権利 ガバナンス ~ スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことが人々の 権利 ( 前文 第 2 条第 1 項 ) スポーツを行う者に対する差別的取扱いの禁止 スポーツに関する活動の公正かつ適切な実施 国民の理解及び支援 ( 第 2 条第 8 項 ) スポーツ団体のガバナンスの充実 ( 第 5 条 ) スポーツを行う者の権利利益の保護 心身の健康の保持増進 安全の確保に配慮しつつ スポーツの推進に主体的に取り組む 運営の透明性の確保 事業活動に関し自ら遵守すべき基準の作成 スポーツに関する紛争の迅速かつ適正な解決への努力 スポーツに関する紛争の迅速 適正な解決に資するために 必要な施策の実施 ( 第 15 条 ) 2011/11/30-9- 25

スポーツ基本法について ~ 地域スポーツの推進と 好循環 ~ 地域スポーツの意義 理念を明記 ( 前文 第 2 条 ) 地域の一体感や活力の醸成 地域社会の再生に寄不 健康で活力に 満ちた長寿社会の実現に丌可欠 主体的に協働することにより身近に親しむ 地域の人々の交流の促 進 地域間の交流の基盤の形成 住民が主体的に運営するスポーツ団体 ( 地域スポーツクラブ ) が行う 事業の支援 スポーツに係る多様な主体の連携と協働による我が国のスポーツの発展を支える好循環をもたらす ( 前文 ) 国 独立行政法人 地方公共団体 学校 スポーツ団体 民間事業者等は 相互に連携を図りながら協働 ( 第 7 条 ) 2011/11/30-10- 25

スポーツ基本法について ~ 障害者スポーツ ~ 障害者が自主的 積極的にスポーツを行うことができるよう 障害者の種類 程度に応じ必要な配慮 ( 第 2 条第 5 項 ) スポーツ施設の整備に当たり 障害者等の利便性の向上を図るよう努力 ( 第 12 条 ) 全国障害者スポーツ大会を明記 ( 第 26 条 ) 2011/11/30-11- 25

スポーツ基本法について ~ そのほかのポイント ~ プロスポーツ 学校体育 スポーツの競技水準の向上 国際競技大会の招致 開催の支援 ドーピング防止の国際的な動向に対応するための規定の整備 スポーツ推進体制の整備 スポーツ推進会議 の設置 体育指導委員 から スポーツ推進委員 に変更 スポーツ庁 スポーツに関する審議会等の行政組織の在り方 2011/11/30-12- 25

スポーツ基本法 制定後の進め方 スポーツ基本法 の制定を踏まえ スポーツ基本計画 の策定に取り組み 具体的な実施計画を示す予定 また 平成 24 年度の概算要求 税制改正要望にその理念を反映させるとともに 必要な制度改正等についても検討 基本法制定後の対応 ( 平成 22 年 8 月 26 日 ) スポーツ 立国戦 略策定 ( 平成 23 年 6 月 17 日 ) スポー ツ基本法成立 概算要求 税制改正要望 基本法に基づく新たな基本計画の検討 ( 中央教育審議会スポーツ 青少年分科会 / スポーツ推進特別委員会において審議 ) 基本計画の策定 実施 新たな基本計画を受けた対応 基本計画に示す具体的な施策の着実な実施 スポーツ振興財源 ( スポーツ振興くじ スポーツ振興基金 ) の充実 効果的 効率的な活用 国の総合的なスポーツ行政推進のための組織の在り方 27-13-

スポーツ基本計画について 9 月 22 日に開催された中央教育審議会において 中川文部科学大臣から スポーツ基本計画の策定について 諮問を行い スポーツ基本計画 について審議 検討を開始 今年度内を目途に 答申を受けて スポーツ基本計画 を策定し 平成 24 年度から実施する予定 スポーツ基本法を踏まえ 今後検討すべき課題 年齢や性別 障害等を問わず 広く人々が 関心 適正等に応じてスポーツに参画することができるスポーツ環境の整備 具体的な課題 学校と地域における子どものスポーツ機会の充実 住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境の整備 ライフステージに応じたスポーツ活動の推進 国際競技力の向上に向けた人材養成 スポーツ環境の整備 オリンピックなど国際競技大会等の招致 開催等を通じた国際交流 貢献の推進 ドーピング防止やスポーツ仲裁等の推進によるスポーツ界の透明性 公平 公正性の向上 スポーツ界における好循環の創出 -14-

スポーツ基本法を踏まえ今後検討すべき課題 スポーツの果たす役割等 ( 基本法前文 ) スポーツを通じて実現する社会 今後検討すべき課題 1 スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは 全ての人 の権利であり 全ての国民がその自発性の下に 各 の関心 適性等に応じて 安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ スポーツを楽しみ 又はスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならない 2 スポーツは 次代を担う青少年の体力を向上させるとともに 他者を尊重しこれと協同する精神 公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い 実践的な思考力や判断力を育む等人格の形成に大きな影響を及ぼす 3 スポーツは 人と人との交流及び地域と地域との交流を促進し 地域の一体感や活力を醸成するものであり 人間関係の希薄化等の問題を抱える地域社会の再生に寄与する 4 スポーツは 心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり 健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠 5 スポーツ選手の不断の努力は 人間の可能性の極限を追求する有意義な営みであり こうした努力に基づく国際競技大会における日本人選手の活躍は 国民に誇りと喜び 夢と感動を与え 国民のスポーツへの関心を高める これらを通じて スポーツは 我が国社会に活力を生み出し 国民経済の発展に広く寄与する 6 スポーツの国際的な交流や貢献が 国際相互理解を促進し 国際平和に大きく貢献するなど スポーツは 我が国の国際的地位の向上にも極めて重要な役割を果たす 7 地域におけるスポーツを推進する中から優れたスポーツ選手が育まれ そのスポーツ選手が地域におけるスポーツの推進に寄与することは スポーツに係る多様な主体の連携と協働による我が国のスポーツの発展を支える好循環をもたらす すべての人々がスポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことができる社会 青少年が健全に育ち 他者との協同や公正さと規律を重んじる社会 地域の人々の主体的な協働により 深い絆で結ばれた一体感や活力がある地域社会 健康で活力に満ちた長寿社会 国民が自国に誇りを持ち 経済的に発展し 活力ある社会 国際的に信頼され 尊敬される国 スポーツに係る多様な主体の連携 協働によりスポーツの発展を支える好循環が創出されている社会 年齢や性別 障害等を問わず 広く人々が 関心 適性等に応じてスポーツに参画することができるスポーツ環境の整備 学校と地域における子どものスポーツ機会の充実 住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境の整備 若者のスポーツ参加機会の拡充や高齢者の体力つくり支援等ライフステージに応じたスポーツ活動の推進 国際競技力の向上に向けた人材養成 スポーツ環境の整備 オリンピックなど国際競技大会等の招致 開催等を通じた国際貢献の推進 ドーピング防止やスポーツ仲裁等の推進によるスポーツ界の透明性 公平 公正性の向上 スポーツ界における好循環の創出 -15-