JIS能力 2-MIB

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2016 年度分 水 道 名美唄市水道課 浄水場名 浄水方法急速ろ過検査機関名 原水水質 桂沢水道企業団 美唄浄水場 水源名石狩川水系美唄ダム水源種別表流水 ( ダム直接 ) 番 号 項目名基準値最高値最小値平均値測定回数 [ 基準項目 ] 1 一般細菌 100/ml 以下

検査項目 病原生物 重金属 無機物質 一般有機化学物質 消毒副生成物 重金属 ( 着色 ) 平成 24 年度水質検査結果表 ( 浄水 ) 上水道恩志水源系統採水地点 : 大谷地内給水栓 検査機関 :( 財 ) 鳥取県保健事業団 項目 基準値 単位 4 月 5 日 5 月 10 日 5 月 28 日

平成 26 年 5 月水質試験成績表 (1/5) 採水日 : 2014/05/13 当日天候 : 晴前日天候 : 曇 水質基準値 単位 原水 ( 多布施川 ) 神野浄水場 神野第二浄水場 渕受水点 採水時刻 10 時 00 分 10 時 00 分 10 時 00 分 11 時 45 分 気温 19.


Microsoft Word - 30水質検査計画.docx

秩父広域市町村圏組合 浄水課 浄水

秩父広域市町村圏組合 浄水課 浄水

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施設名施設住所項目一般埋め立てた廃棄物廃棄物 (ton) 擁壁の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 遮水工の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 周縁地下水の水質検査結果 斜里町清掃センター最終処分場斜里町以久科北 破砕ごみ 内容 生ごみ残差 合計 点検を行った年月日

4. 加熱食肉製品 ( 乾燥食肉製品 非加熱食肉製品及び特定加熱食肉製品以外の食肉製品をいう 以下同じ ) のうち 容器包装に入れた後加熱殺菌したものは 次の規格に適合するものでなければならない a 大腸菌群陰性でなければならない b クロストリジウム属菌が 検体 1gにつき 1,000 以下でなけ

参考資料

平成 29 年度 一般廃棄物最終処分場の維持管理記録 施設の名称 : 弘前市埋立処分場第 2 次 ( 第 1 区画 第 2 区画 ) 施設の位置 : 弘前市大字十腰内字猿沢 埋立廃棄物の種類及び数量 ( 単位 :kg) 区分 種類 平成 29 年平成 30 年 4 月 5 月 6 月

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[ 廃棄物の最終処分場 ( 管理型 )] 平成 29(2017) 年度 1 施設名称 1 号管理型処分場 (1) 埋立てた廃棄物の各月ごとの種類及び数量 規則第 12 条の 7 の 2 第 8 項イ 種類汚泥燃え殻紙くずばいじん 合計 単位 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

大栄環境 ( 株 ) 和泉リサイクルセンター平井 5 工区管理型最終処分場 / 処理実績平成 26 年度契約処理 : 管理型埋立区分品目 平成 26 年 平成 27 年 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 燃え殻

平成 31 年度 西佐賀水道企業団 -1-

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

平成 24 年度維持管理記録 ( 更新日平成 25 年 4 月 26 日 ) 1. ごみ焼却処理施設 (1) 可燃ごみ焼却量項目単位年度合計 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 A B 炉合計焼却量 t 33, ,972

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様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 船見処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 放流水槽 試料採取年月日 H H H H H 測定結果の得られた年月日 H H H30.6.6

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資料2発酵乳

別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 守山南部処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 調整槽放流水試料採取口 試料採取年月日 H H H H H H 測定結果の得られた年月日 H30.5.7

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

第 2 編 地下水の水質測定結果

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

(6)小河内貯水池

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

世田谷清掃工場 平成 27 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) スラグ ( ガス化溶融 )( 含

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練馬清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

中央清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

環境モニタリング結果について 資料 1 環境モニタリング調査地点図 ( 浸出水 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 発生ガス 悪臭 ) ( 放流先河川 周辺地下水 ) Ⅰ Ⅱ 浸出水 放流水 1 浸出水 2 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 1 観測井 1 号 2 観測井 2 号 3 観測

0.04mg/L 以下であること 9 亜硝酸態窒素 H から追加 検出原因窒素肥料や腐植 家庭排水などに含まれる窒素化合物が化学的 微生物学的に酸化 還元を受けて生成する チアノーゼを起こしたり 体内で発ガン性物質を生成するといわれている また 硝酸態窒素と比べ極めて低い濃度でもがあると

酒造用水の現状と問題点

生食用鮮魚介類等の加工時における殺菌料等の使用について 平成 25 年 3 月食品安全部 1. 経緯食品への添加物の使用については 食品衛生法第 11 条第 1 項に基づく 食品 添加物等の規格基準 ( 昭和 34 年厚生省告示第 370 号 以下 規格基準 という ) の第 2 添加物の部において

県営北那須用水 ( 浄水受水 ) 浄水 採水場所 : 那須塩原クリーンセンター H28 年度 健康に関連する項目 性状に関する項目 採水月日検査項目 4 月 4 日 5 月 9 日 6 月 6 日 7 月 4 日 8 月 1 日 9 月 5 日 10 月 3 日 11 月 7 日 12 月 5 日基

平成 29 年度一般廃棄物処理施設維持管理状況 ( 最終処分場 ) 最終処分量単位 :t 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 不燃物

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[ 法第十五条の二の三 法第十五条の二の四 ] 会社名株式会社倉敷環境 産業廃棄物処理施設維持管理記録簿 ( 管理型埋立区域 2) 平成 26 年度 対象期間 : 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 1. 埋め立てた産業廃棄物の種類及び数量 [ 規十二条の七の二八イ

Microsoft PowerPoint - 補足資料(セット版-2).ppt

(板橋区) 第31~34号様式

第 1 欄 第 2 欄 亜鉛 5 mg /l 以下であること カドミウム mg /l 以下であること 水銀 mg /l 以下であること セレン 0.01 mg /l 以下であること 銅 1 mg /l 以下であること 鉛 0.05 mg /l 以下であること バリウム 1

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No. QCVN 08: 2008/BTNMT 地表水質基準に関する国家技術基準 No. QCVN 08: 2008/BTNMT National Technical Regulation on Surface Water Quality 1. 総則 1.1 規定範囲 本規定は 地表水質

平成 31 年度水質検査計画書 辺野古ダム はじめに 1. 基本方針 2. 水道事業の概要 3. 原水及び水道水の水質状況 4. 水質検査地点 5. 水質検査項目及び検査頻度 ( 臨時の水質検査を除く ) 6. 水質検査方法 7. 臨時の水質検査 8. 水質検査の精度と信頼性保証 9. 水質検査計画

(様式第8号)

~ はじめに ~ 雲仙市では 市民の皆様に安全でおいしい水を利用して頂くために水質検査を実施しています 水道における水質検査は 国が定めた水質基準に適合し安全であることを保証するために必要不可欠なものです 平成 26 年 2 月に水道法施行令の一部改正があり 水質基準が 50 項目から51 項目に変

2,3-ジメチルピラジンの食品添加物の指定に関する部会報告書(案)

3極の器具又は容器包装に係る規制の構成

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地下水の水質及び水位地下水の水質及び水位について 工事の実施による影響 ( 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水位流動方向に対する影響 並びに土地の造成工事による降雨時の濁水の影響及びコンクリート打設工事及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 ) を把握するために調査を実施した また

Microsoft Word - 0_中表紙・目次.doc

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海域.xls

資料2 食品衛生法に基づく魚介類への残留基準の設定に対応した水質汚濁に係る農薬登録保留基準の改定について(農薬小委員会報告)

1. はじめに


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2 浄水場でつくられた水道水は 市内に網のように広がる水道管を通じて お客さまに届けられます また 鍋屋上野浄水場では 水道水を貯めたり 水圧を増したりする 8 か所の配水場 3 か所のポンプ所を集中管理しています 4 か所の管路センターでは 約 8,300km の水道管の管理や 古くなった水道管の

処分した廃棄物 ( 平成 23 年 5 月分 ) 種類焼却灰破砕不燃物合計重量 (t) 塩化物イオン 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 μs/cm 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 アルキル水銀 検出されないこと 0.00

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平成 31 年度 大台町上水道水質検査計画 大台町生活環境課 1

Microsoft Word - 3_資機材試験新旧140328

食品衛生の窓

1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい


取扱説明書 ba75728d09 07/2015 メソッドデータ V 2.15

Taro 【告示/改め】食品、

(案)

採水場所一覧 No. 水源地名備考水源種別ページ 38 古 河 良 水源地 湧水 白 浜 水源地 地下水 二 俣 第 一 水源地 地下水 二 俣 第 二 水源地 地下水 藤 野 第 一 水源地 地下水 藤 野 第 二 水源地 地下

HACCP-tohu

表 4-18 大気汚染防止法に基づく指定物質

はじめに 水質検査計画は 地域性ヷ効率性を踏まえて 適正化と透明性を確保するために 水質検査項目等を明示するものです 水質検査は 水質基準に適合し安全であることを確認するために丌可欠であり 水道の水質管理の中枢をなすものです 見附市ガス上下水道局では 常に 清浄な水の供給 に努めるとともに 住民の皆

HACCP 自主点検リスト ( 一般食品 ) 別添 1-2 手順番号 1 HACCP チームの編成 項目 評価 ( ) HACCP チームは編成できましたか ( 従業員が少数の場合 チームは必ずしも複数名である必要はありません また 外部の人材を活用することもできます ) HACCP チームには製品

リスクコミュニケーションのための化学物質ファクトシート 2012年版

合成樹脂の器具又は容器包装の規格

第 3 条第 2 項 農薬の登録を保留することができる場合に該当するかどうかの基準 ( 水産動植物被害に係る基準及び水質汚濁に係る基準を除く ) を設定 変更しようとするとき ( 外国製造農薬に係る登録について準用 ) 肥料取締法 ( 食品安全基本法第 24 条第 1 項第 3 号 ) 条 項 食品

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注 ) 材料の種類 名称及び使用量 については 硝酸化成抑制材 効果発現促進材 摂取防止材 組成均一化促進材又は着色材を使用した場合のみ記載が必要になり 他の材料については記載する必要はありません また 配合に当たって原料として使用した肥料に使用された組成均一化促進材又は着色材についても記載を省略す

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site_17(日本語版).xls

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Microsoft Word - HP掲載資料 docx

小規模専用水道のてびき 船橋市保健所衛生指導課 船橋市北本町 電話

社団法人日本果汁協会 認定業務規程

表紙2

有明清掃工場

参考 < これまでの合同会合における検討経緯 > 1 第 1 回合同会合 ( 平成 15 年 1 月 21 日 ) 了承事項 1 平成 14 年末に都道府県及びインターネットを通じて行った調査で情報提供のあった資材のうち 食酢 重曹 及び 天敵 ( 使用される場所の周辺で採取されたもの ) の 3

site_18(日本語版).xls

イ果実果実 ( 濃縮果汁を除く 以下この項において同じ ) の名称を表示する なお 三種類以上の果実を使用した場合は 使用量が上位三位以下の果実の名称を その他果実 と表示することができる ロ濃縮果汁濃縮果汁を希釈したものは 濃縮還元 果汁 と 濃縮果汁を希釈していないものは 濃縮 果汁 と表示する

Transcription:

ISSN 2186-9138 清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 1/8 JFRL ニュース Vol.5 No.9 Jun. 2015 清涼飲料水及び粉末清涼飲料の 規格基準の改正について はじめに清涼飲料水及び粉末清涼飲料は, 食品衛生法の規定により 食品, 添加物等の規格基準 ( 昭和 34 年厚生省告示第 370 号 以下 告示 という ) でその規格基準の詳細が定められています 1) 告示は昭和 34 年の制定以来改正が重ねられていますが, 近年 FAO/ WHO 合同食品規格委員会 ( コーデックス委員会 ) におけるナチュラルミネラルウォーター等の規格設定や水道法の水質基準の見直しなどに伴い, 国際的調和や他法令との整合性をめぐる動きが活発になってきていました 平成 26 年 12 月 22 日, 数年にわたる厚生労働省や内閣府食品安全委員会での審議を経て, 規格基準が全面的に改正されました ( 厚生労働省告示第 482 号による告示改正 2) ) 規格基準には成分規格 ( 製品の品質規定 ), 製造基準 ( 原水や製造方法の規定 ), 保存基準 ( 保存温度や容器包装等の規定 ) 及び調理基準 ( 自動販売機等の衛生管理の規定 ) がありますが, 本ニュースでは成分規格と製造基準の改正を中心にご説明します 主な改正内容改正の要点は 1~8のとおりです 3)~ 4) 詳細につきましては後述の図表をご確認ください なお, 改正告示は平成 26 年 12 月 22 日に施行されましたが, 平成 27 年 12 月 31 日までに製造され, 又は輸入される清涼飲料水及び粉末清涼飲料については, なお従前の例によることができるとされています 1 清涼飲料水 3 区分の設定水のみを原料とする清涼飲料水をミネラルウォーターと称します 製造工程における殺菌 除菌の有無により ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌無 ), ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌有 ) 及び ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水 の区分が設けられました ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水 には冷凍果実飲料, 原料用果汁及びこれら以外の清涼飲料水 ( 果実飲料, 茶飲料, 炭酸飲料など ) が含まれますが, この成分規格も見直されました 2 清涼飲料水の成分規格と製造基準の構成成分規格には清涼飲料水すべてに適用される 一般規格 と, 清涼飲料水の区分ごとに適用される 個別規格 が, 又製造基準には同様に 一般基準 と 個別基準 が設けられました JFRL ニュース編集委員会東京都渋谷区元代々木町 52-1

清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 2/8 3 ミネラルウォーター類規制の成分規格への集約ミネラルウォーター類は, 水のみを原料としていることからその製造において殺菌又は除菌以外の処理を行わないものがほとんどであるため, これまでの原水基準と成分規格の双方による規制は必ずしも必要ではないとの理由により, 成分規格に重点をおいた規制に大幅に改められました 4 ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌無 ) の成分規格 製造基準従来ミネラルウォーター類の製造基準の例外として, 泉源から直接採水したものを自動的に容器包装に充てんする場合は除菌又は殺菌を要しない例外規定を設けていました 本改正により, 法令上の整理を行う目的で, 例外規定をミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌無 ) の成分規格として規定し, また泉源の衛生管理についての製造基準が設けられました 泉源は製造者による日常的な管理が要求されることになりました 5 飲用適の水 の規定の削除従来の ミネラルウォーター類, 冷凍果実飲料及び原料用果汁以外の清涼飲料水 の製造基準における原水 飲用適の水 に係る規定 ( 26 項目 ) は削除され, 原料として用いる水 として, 水道水の他に, ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌無 ) 又は ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌有 ) の成分規格等を満たす水が規定されました ここで, 原料として用いる水 とは水源から採水した時点の水ではなく, 製造において原料として用いる時点での水を指します ろ過や殺菌等の処理が必要な場合は, 処理後の水がこの規定を満たしていることが必要です ミネラルウォーター類の原水基準 ( 18 項目 ) も廃止になりました また, 飲用適の水 に係る規定は内容を一部修正のうえ, 清涼飲料水の規格基準から切り離され 食品製造用水 の名称で 食品一般の製造, 加工及び調理基準 に組み込まれました 6 粉末清涼飲料の成分規格 清涼飲料水の規格基準改正に伴い, 粉末清涼飲料の成分規格も改正されました 7 カドミウムの成分規格削除ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水及び粉末清涼飲料に係るカドミウムの成分規格が削除されました ミネラルウォーター類, 冷凍果実飲料及び原料用果汁以外の清涼飲料水 におけるカドミウム含有量の調査の結果, これらを通じたカドミウム摂取は非常に限られているためとされています 8 スズの成分規格が金属製容器包装入りのものに限定清涼飲料水及び粉末清涼飲料におけるスズの成分規格が金属製容器包装入りのものに限定されました これは, 同食品中のスズは専ら容器包装として用いる金属から溶出するためとされています 金属製容器包装としては主に金属缶が想定されています

清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 3/8 清涼飲料水 粉末清涼飲料の体系図 粉末清涼飲料 清涼飲料水 ミネラルウォーター類 ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌無 ) 二酸化炭素圧力が 20 で 98 kpa 未満 二酸化炭素圧力が 20 で 98 kpa 以上 ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌有 ) ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水 冷凍果実飲料 原料用果汁以外 冷凍果実飲料 原料用果汁 清涼飲料水の成分規格 (1) 一般規格 ( ミネラルウォーター類を含む全ての清涼飲料水に適用される ) 1 混濁 2 沈殿物又は固形の異物 混濁したものであってはならない 沈殿物又は固形の異物のあるものであってはならない 原材料として用いられる植物若しくは動物の組織成分 着香若しくは着色の目的に使用される添加物又は一般に人の健康を損なうおそれがないと認められる死滅した微生物 ( 製品の原材料に混入することがやむを得ないものに限る ) に起因する混濁を除く 原材料として用いられる植物若しくは動物の組織成分 着香若しくは着色の目的に使用される添加物又は一般に人の健康を損なうおそれがないと認められる死滅した微生物 ( 製品の原材料に混入することがやむを得ないものに限る ) に起因する沈殿物を除く 原材料として用いられる植物たる固形物でその容量百分率が 30% 以下であるものは除く 3 スズ 150.0 ppm 以下金属製容器包装入りのものに限る 4 大腸菌群陰性 -

清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 4/8 (2) 個別規格 1 ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌無 ) の個別規格 1 亜鉛 5 mg/l 以下 - 2 カドミウム 0.003 mg/l 以下 - 3 水銀 0.0005 mg/l 以下 - 4 セレン 0.01 mg/l 以下 - 5 銅 1 mg/l 以下 - 6 鉛 0.05 mg/l 以下 - 7 バリウム 1 mg/l 以下 - 8 ヒ素 0.05 mg/l 以下 - 9 マンガン 2 mg/l 以下 - 10 六価クロム 0.05 mg/l 以下 - 11 12 シアン ( シアンイオン及び塩化シアン ) 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 0.01 mg/l 以下 - 10 mg/l 以下 - 13 フッ素 2 mg/l 以下 - 14 ホウ素 30 mg/l 以下ホウ酸として 15 腸球菌陰性 16 緑膿菌陰性 容器包装内の二酸化炭素圧力が未満のものに限る 容器包装内の二酸化炭素圧力が未満のものに限る 20 で 98 kpa 20 で 98 kpa 2 ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌有 ) の個別規格 1 亜鉛 5 mg/l 以下 - 2 カドミウム 0.003 mg/l 以下 - 3 水銀 0.0005 mg/l 以下 - 4 セレン 0.01 mg/l 以下 - 5 銅 1 mg/l 以下 - 6 鉛 0.05 mg/l 以下 - 7 バリウム 1 mg/l 以下 - 8 ヒ素 0.05 mg/l 以下 - 9 マンガン 2 mg/l 以下 - 10 六価クロム 0.05 mg/l 以下 - 11 亜塩素酸 0.6 mg/l 以下 - 12 塩素酸 0.6 mg/l 以下 - 13 クロロホルム 0.06 mg/l 以下 - 14 残留塩素 3 mg/l 以下 - 15 シアン ( シアンイオン及び塩化シアン ) 0.01 mg/l 以下 - 16 四塩化炭素 0.002 mg/l 以下 - 17 1,4- ジオキサン 0.04 mg/l 以下 - 18 ジクロロアセトニトリル 0.01 mg/l 以下 -

清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 5/8 19 1,2- ジクロロエタン 0.004 mg/l 以下 - 20 ジクロロメタン 0.02 mg/l 以下 - 21 シス - 1,2 - ジクロロエチレン及びトランス - 1, 2- ジクロロエチレン 0.04 mg/l 以下シス体とトランス体の和として 22 ジブロモクロロメタン 0.1 mg/l 以下 - 23 臭素酸 0.01 mg/l 以下 - 24 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10 mg/l 以下 - 25 総トリハロメタン 0.1 mg/l 以下 - 26 テトラクロロエチレン 0.01 mg/l 以下 - 27 トリクロロエチレン 0.004 mg/l 以下 - 28 トルエン 0.4 mg/l 以下 - 29 フッ素 2 mg/l 以下 - 30 ブロモジクロロメタン 0.03 mg/l 以下 - 31 ブロモホルム 0.09 mg/l 以下 - 32 ベンゼン 0.01 mg/l 以下 - 33 ホウ素 30 mg/l 以下ホウ酸として 34 ホルムアルデヒド 0.08 mg/l 以下 - 35 有機物等 ( 全有機炭素 ) 3 mg/l 以下 - 36 味異常でないこと - 37 臭気異常でないこと - 38 色度 5 度以下 - 39 濁度 2 度以下 - 3 ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水の個別規格 1 ヒ素検出しないこと限度値 0.2 ppm 以下 2 鉛検出しないこと限度値 0.4 ppm 以下 3 パツリン 0.050 ppm 以下 りんごの搾汁及び搾汁された果汁のみを原料とするものに限る 粉末清涼飲料の成分規格 1 混濁 ( *) 2 沈殿物又は固形の異物 ( *) 混濁したものであってはならない 沈殿物又は固形の異物のあるものであってはならない 原材料として用いられる植物若しくは動物の組織成分 着香若しくは着色の目的に使用される添加物又は一般に人の健康を損なうおそれがないと認められる死滅した微生物 ( 製品の原材料に混入することがやむを得ないものに限る ) に起因する混濁を除く 原材料として用いられる植物若しくは動物の組織成分 着香若しくは着色の目的に使用される添加物又は一般に人の健康を損なうおそれがないと認められる死滅した微生物 ( 製品の原材料に混入することがやむを得ないものに限る ) に起因する沈殿物を除く 原材料として用いられる植物たる固形物でその容量百分率が 30% 以下であるものは除く

清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 6/8 3 ヒ素 検出しないこと 限度値 0.2 ppm 以下 4 鉛 検出しないこと 限度値 0.4 ppm 以下 5 スズ 150.0 ppm 以下 金属製容器包装入りのものに限る 6 大腸菌群 陰性 - 7 細菌数 ( 生菌数 ) 3000 以下 /g 乳酸菌を加えた製品は乳酸菌を除いた値 (*) 飲用に際して使用される倍数の水で溶解した液についての規格 清涼飲料水の製造基準 (1) 一般基準 ( ミネラルウォーター類を含む全ての清涼飲料水に適用される ) 製造に使用する器具及び容器包装は, 適当な方法で洗浄し, かつ, 殺菌したものでなければならない ただし, 未使用の容器包装であり, かつ, 殺菌され, 又は殺菌効果を有する製造方法で製造され, 使用するまでに汚染されるおそれのないように取り扱われたものにあっては, この限りでない (2) 個別基準 1 ミネラルウォーター類の個別基準 1-1 殺菌 除菌無でかつ容器包装内の二酸化炭素圧力が 20 で 98 kpa 未満 a 原水は, 自然に, 又は掘削によって地下の帯水層から直接得られる鉱水のみとし, 泉源及び採水地点の環境保全を含め, その衛生確保に十分配慮しなければならない b 原水は, その構成成分, 湧出量及び温度が安定したものでなければならない c 原水は, 人為的な環境汚染物質を含むものであってはならない ただし, 別途成分規格が設定されている場合にあっては, この限りではない d 原水は, 病原微生物に汚染されたもの又は当該原水が病原微生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を含むものであってはならない e 原水は, 次ページの表の基準に適合しなければならない f 原水は, 泉源から直接採水したものを自動的に容器包装に充填した後, 密栓又は密封しなければならない g 原水には, 沈殿, ろ過, 曝気又は二酸化炭素の注入若しくは脱気以外の操作を施してはならない h 採水から容器包装詰めまでを行う施設及び設備は, 原水を汚染するおそれのないよう清潔かつ衛生的に保持されたものでなければならない i 採水から容器包装詰めまでの作業は, 清潔かつ衛生的に行わなければならない j 容器包装詰め直後の製品の細菌数は, 次ページの表の基準に適合しなければならない k e 及び j に係る記録は, 6 月間保存しなければならない

清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 7/8 ( e 及び j 関係の表 ) 1 基準項目基準備考 芽胞形成亜硫酸還元嫌気性菌 陰性 2 腸球菌陰性 - 3 緑膿菌陰性 - 4 大腸菌群陰性 - 5 細菌数 ( 生菌数 ) ( 原水 ) 5 以下 /ml ( 製品 ) 20 以下 /ml - 製品の基準は容器包装詰め直後の値 1-2 殺菌 除菌無でかつ容器包装内の二酸化炭素圧力が 20 で 98 kpa 以上 原水は, 下記の表の基準に適合しなければならない 基準項目 基準 備 考 1 大腸菌群 陰性 - 2 細菌数 ( 生菌数 ) 100 以下 /ml - 1-3 殺菌 除菌有 a 原料として用いる水は, 下記の表の基準に適合しなければならない 注 ) 原料として用いる水は, 水源から採取した時点の水ではなく, 製造において原料として用いる時点の水をいう b 容器包装に充填し, 密栓若しくは密封した後殺菌するか, 又は自記温度計をつけた殺菌器等で殺菌したもの若しくはろ過器等で除菌したものを自動的に容器包装に充填した後, 密栓若しくは密封しなければならない この場合の殺菌又は除菌は, その中心部の温度を 85 で 30 分間加熱する方法その他の原料として用いる水等に由来して当該食品中に存在し, かつ, 発育し得る微生物を死滅させ, 又は除去するのに十分な効力を有する方法で行わなければならない 基準項目基準備考 1 大腸菌群陰性 - 2 細菌数 ( 生菌数 ) 100 以下 /ml - 2 ミネラルウォーター類, 冷凍果実飲料及び原料用果汁以外の清涼飲料水の個別基準 原料として用いる水は以下のいずれかでなければならない 水の種類基準備考 1 水道水水道法水質基準に適合 - 2 3 ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌無 ) ミネラルウォーター類 ( 殺菌 除菌有 ) 成分規格の個別規格及び製造基準の個別基準 1-1 又は1-2 に適合 鉄 0.3 mg/l 以下 硬度 300 mg/l 以下 成分規格の個別規格及び製造基準の個別基準の 1-3 の a に適合 鉄 0.3 mg/l 以下 硬度 300 mg/l 以下 硬度はカルシウム, マク ネシウム等製造基準の個別基準 1-1 は f, h, i, j 及び k を除く 硬度はカルシウム, マク ネシウム等

清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準の改正について 8/8 3 冷凍果実飲料 ( 果実の搾汁又は果実の搾汁を濃縮したものを冷凍したものであって, 原料用果汁以外のもの ) の個別基準原料用果実の状態 洗浄方法 取り扱い 器具類, 搾汁された果汁の殺菌 除菌方法などの基準を設定 ( 本ニュースでは詳細は省略 改正規格基準本文にてご確認ください ) 4 原料用果汁の個別基準 製造に使用する果実の状態, 搾汁 搾汁された果汁の取り扱いなどの基準を設定 ( 本ニュースでは詳細は省略 改正規格基準本文にてご確認ください ) おわりに清涼飲料水及び粉末清涼飲料の規格基準が大きく改正されました 特にミネラルウォーター類は殺菌又は除菌の有無により規格基準が一新され, また殺菌又は除菌を行わないミネラルウォーター類については泉源の衛生管理も求められるようになりました 弊財団では国内の商品の検査をはじめ輸入品の通関検査につきましても, 新しい規格基準に対応した検査の受託をしておりますのでお気軽にお問合せください 参考資料 1) 食品別の規格基準について ( 厚生労働省ホームページ, 改正後の規格基準本文を掲載 ) http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/jigyou sya/shokuhin_kikaku/index.html 2) 食品, 食品添加物等の規格基準の改正 ( 平成 26 年 12 月 22 日厚生労働省告示第 482 号 ) 3) 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令及び食品, 食品添加物等の規格基準の一部改正について ( 平成 26 年 12 月 22 日食安発 1222 第 2 号 ) http://www.mhlw.go.jp/file/06-seisakujouhou-11130500-shokuhinanzenbu/0000069 713.pdf 4) 薬事 食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会資料 ( 平成 25 年 5 月 8 日 ) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000031g3c.html