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平成 18 年 5 月 26 日 報道機関各位 住基ネットの活用で国民 行政に 年間 183 億円 のベネフィット ~ 住民基本台帳ネットワークの更なる活用を目指して ~ 財団法人社会経済生産性本部 ( 財 ) 社会経済生産性本部情報化推進国民会議 ( 委員長児玉幸治 ( 財 ) 日本情報処理開発協会会長 ) では 2001 年から e-japan とe- デモクラシー を実現する電子政府 電子自治体のあるべき姿に関して提言を行ってきた e-japan 戦略 最終年度の 2005 年度も 2004 年度に引き続き 住民基本台帳ネットワーク ( 以下 住基ネット ) の活用効果 ( コストベネフィット ) をテーマに専門委員会を設置し調査を重ね 本日 調査結果を 住基ネットの活用で国民 行政に 年間 183 億円 のベネフィット としてとりまとめ 中島洋専門委員会委員長 前川徹専門委員会主査が高部総務省自治行政局長を訪問し 提言を手交するとともにその実現に向けての施策の実施を求めてきた 調査結果と提言骨子 住基ネットを活用することにより 従来 住民票の添付が必要とされていた手続や年金の現況届け 恩給の申立書といった様々な行政手続が簡素化され 住民 行政双方にとり大きなベネフィット ( 削減効果 ) がもたらされており その金額の試算結果は現在でもすでに 183 億円 / 年 数年後には 917 億円 / 年 ( 内 国民への還元は 643 億円 / 年 ) が見込まれる 住基ネットの年間運用費用は 140~180 億円であり 現在でも運用費用はほぼ賄えており 構築費用 391 億円を加えても 数年後にはこれらを上回るベネフィットが得られる調査結果となった 今後 より一層の行政サービスの利便性向上と行政事務の効率化をはかるため 住基ネットを有効活用する施策として 以下の 4つの具体的な施策を提言する 住民基本台帳ネットワークを更に有効活用するための具体的な施策への提言 1. 住所 氏名変更などはワンストップで行えるようにすること 2. 国税 地方税の徴収事務や国民年金保険料の徴収に活用すること 3. 住基ネットには四情報に加えて世帯に関する情報を記載すること 4. 一定年齢以上の国民には 住基カード を無料で配布すること お問合せ先 財団法人社会経済生産性本部情報化推進国民会議事務局 担当 : 藤村 阿部 TEL.03-3409-0931 FAX.03-34-6-9733 1

Ⅰ. 住基ネット活用のベネフィット試算結果 : 現状 183 億円 / 年 数年後には 917 億円 / 年 ( 内 国民への還元は 643 億円 / 年 ) Ⅰ 1 フェーズ Ⅰ( 既に実施済みの行政手続 ) の活用実態とベネフィット住基ネットを活用することにより 従来, 住民票の添付が必要とされていた手続や共済年金 (352 万人 ) の現況届けの簡略化 過誤払いの減少等国民 行政双方にとり大きなベネフィットがもたらされている 住基ネットの 2 次稼動 (2003 年 8 月 ) 以降の実績をもとに 既に実施済の行政手続をフェーズ Ⅰ として 国民や行政職員の節減時間や郵送料金など数値可能なものだけを一定の仮定のもとに試算したベネフィット結果は 183 億円 / 年となる < 活用されている手続と削減件数 / 行政職員の節減時間 : 年間 > 活用されている手続削減件数節減時間ベネフィット 1. 住民票の写しの省略 335 万件 84 万時間 81.1 億円 2. 転入通知のオンライン化 417 万件 70 万時間 26.2 億円 3. 住民票の広域交付 6 万 8 千件 5 千時間 1 億円 4. 共済年金の現況届けの簡素化 352 万人 27 万時間 39.3 億円 5. 恩給受給者の申立書簡素化 134 万人 23 万時間 32.3 億円 6. 年金 20 歳到達者への通知 130 万人 6 万時間 3 億円 7. 県条例による本人確認簡素化兵庫県他 8 県 6 千時間 0.2 億円 < 図 1> 恩給受給者 32.3 共済年金 39.3 計 年金 20 歳到達者 3 広域交付 1 フェーズ Ⅰ のベネフィット ( 億円 ) 転入通知 26.2 県条例 0.2 合計 183 億円 / 年合計 183 億円 / 年 2 住民票写 81.1 211 万時間 183.1 億円 住民票写しの省略 転入通知のオンライン化 住民票の広域交付 共済年金の現況届け簡素化など 恩給受給者の申立書提出の簡素化 年金 20 歳到達者の通知 県条例による本人確認の効率化

Ⅰ 2 フェーズ Ⅱ( 数年以内に実施される行政手続 ) の推定適用数とベネフィット 同様に 今後数年以内に実施されるとの計画が明示されている手続の削減件数 / 行政職員の節減時間 ( 例えば 共済年金に加え厚生年金 国民年金まで現況届けの簡略化の拡大 : 2006 年 10 月 ~) をフェーズ Ⅱ とし 試算した結果は 917 億円 / 年となり 内 国民への還元は 643 億円 / 年となった < 活用されている手続と削減件数 / 行政職員の節約時間 : 年間 > 活用されている手続削減件数節減時間ベネフィット 1. 住民票写し省略の事務数拡大 2500 万件 625 万時間 534.3 億円 2. 転入通知のオンライン化 417 万件 70 万時間 26.2 億円 3. 住民票の広域交付 6 万 8 千件 5 千時間 1 億円 4. 共済年金の現況届けの簡素化 352 万人 27 万時間 39.3 億円 5. 厚生年金 国民年金の簡素化 2980 万人 140 万時間 265.7 億円 6. 恩給受給者の申立書簡素化 114 万人 23 万時間 36.5 億円 7. 年金 20 歳到達者への通知 130 万人 6 万時間 3 億円 8. 県条例の実施県の拡大 47 都道府県と仮定 13 万時間 10.7 億円 計 905 万時間 916.7 億円 < 図 2> 恩給受給者 36.5 厚生年金 国民年金 265.7 共済年金 39.3 広域交付 1 フェーズ Ⅱ のベネフィット ( 億円 ) 転入通知 26.2 年金 20 歳到達者 3 県条例 10.7 住民票写 534.3 合計 917 億円 / 年 住民票写しの省略 ( 事務数の拡大 ) 転入通知のオンライン化 住民票の広域交付 共済年金の現況届け簡素化など厚生年金 国民年金の簡素化恩給受給者の申立書提出の簡素化年金 20 歳到達者の通知 県条例による本人確認の効率化 ( 実施県の拡大 ) 3

Ⅰ 3 住基ネットの構築 / 運用費用とベネフィットとの関係 上記の通り 住基ネットのベネフィットはフェーズ Ⅰ で 183 億円 / 年 フェーズ Ⅱ では 917 億円 / 年となり 住基ネットの運用費用 (176 億円 :2005 年度 139 億円 : 2006 年度 ) はフェーズ Ⅰ でほぼ賄っており フェーズ Ⅱ に到れば構築費用 (391 億円 ) までを含めた費用を大幅に上回るベネフィットが得られることになる 住基ネットの費用とベネフィット 構築費用運用費用ベネフィット 2005 年度 176 億円 フェーズ Ⅰ 183 億円 / 年 391 億円 2006 年度 139 億円 2007 年度 2008 年度 フェーズ Ⅱ 917 億円 / 年 : 現時点では推定できず 4

Ⅱ. 住基ネットをさらに有効活用するための具体的な施策への提言 より一層の行政サービスの利便性向上と行政事務の効率化をはかるため 住基ネットを有効活用する施策として 以下の 4 つの具体的な施策を提案する 1. 住所 氏名変更などはワンストップで行えるようにすること あらゆる行政事務において 個人の特定には基本四情報 ( 氏名 住所 生年月日 性別 ) を用いている この基本四情報の変更が生じた場合は 各システムにおいて変更届けを提出する手続が必ず必要となっている 本来 行政内部であれば個人に負担をかけなくても住基ネット経由で本人情報の確認ができ また生存確認情報を定期的に入手している所では 同時に変更内容も確認できる 従って 行政は基本四情報やその変更情報を得た場合や即時処理で変更を確認した場合には 職権で変更された情報を行政全体に迅速に反映させ 住民のサービス向上にもつなげるべきである 2. 国税 地方税の徴収事務や国民年金保険料の徴収に活用すること 所得税などの国税の事務や自動車関連手続き ( 車庫証明 強制保険 車検 自動車税 ) などのオンライン化における本人確認の基盤として積極的な活用を行うべきである また 未納者が四割にも達しているといわれている国民年金保険料の徴収にも積極的に活用し 国民の間に蔓延しつつある不公平感を拭うべきである 3. 住基ネットには四情報に加えて世帯に関する情報を記載すること 住基ネットは住民基本台帳をベースとして構築されているため 個人の情報に留まっている しかし 行政への各種申請には 住基四情報のみならず 戸籍や世帯に関する情報を必要とするが多い 個人情報の管理の面からは これらは一本化あるいは統合化されることが望ましく 住基ネットと戸籍のネットワークが連携して個人情報の管理を行えば 本人確認の添付書類は大幅に削減されて大きな効率化が期待できる さらに 民間も含めた個人情報の基本インフラとして活用でき 情報化の推進に大きく貢献する可能性もある 4. 一定年齢以上の国民には 住基カード を無料で配布すること全ての国民が 住基カード を保有しその利便性を実感することで 住基ネット の活用は無限に広がる 安全 安心なまちづくりや災害時の生存確認 各種行政申請や電子投票の際の本人確認 公民館や図書館などの各種公共施設の利用 地元商店街の振興 銀行口座開設や各種商品のレンタルの際の身分証明など数限りなく広がる 以上 5