第2章第2節 第4~6

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第6 建築物の床面積及び階の取扱い

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

基準総則

新千里西町B団地地区地区計画

第 3 倉庫に係る防火安全対策 1 目的この基準は 近年 倉庫が大規模化し また 作業所的要素が出てくるなど特殊化する傾向が見られることから 倉庫に係る出火防止 延焼拡大防止 避難の安全確保等に係る具体的基準を定めたものである 2 指導対象この基準に基づき指導する防火対象物の範囲は次に掲げるものとす

大阪市再開発地区計画にかかる

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

東京都建築安全条例の見直しの考え方

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

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保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

日影許可諮問(熊野小学校)

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

新旧対照表 (1/15)

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

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地区整備計画書地区整備計画建築物等に関する事項地区の区分 地区の名称地区の面積 建築物等の用途の制限 建築物の敷地面積の最低限度 建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合の最高限度建築物の建築面積の敷地面積に対する割合の最高限度 壁面の位置の制限 独立住宅地区 A 約 21.9 ha (1) 長屋

国土技術政策総合研究所 研究資料

(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

許可及び認定申請等

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

建築基準法施行規則第10条の2第1号

Microsoft Word - 法第43条第2項第2号許可基準

住宅地区 A 約 41.1 ha (1) 長屋 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) (2) 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 建基法 という ) 別表第 2( い ) 項第 3 号に掲げる共同住宅 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) 寄宿舎又は下宿 (3) 建基法別表第

資料2 保育所における屋外階段設置要件について

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

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線路敷 河川道路敷地道路久留米市建築確認申請の手引き (2016 年版 ) 制限の緩和等 ( 公園 水面 線路敷 道路 等 )(2/4) 関係条文法第 2 条第 1 項第六号 令第 20 条第 2 項 法第 42 条第 2 項 法第 53 条第 3 項第二号 市細則 17 条 令第 134 条 令第

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

鉄道建築ニュース用原稿 「シャッター」 070928   (社)日本シヤッター・ドア協会

金沢都市計画地区計画の変更

第 28 条 居室の採光及び換気 屋外廊下に面した開口部の採光について 屋外階段前の開口部の採光について 採光補正係数 (1) 106 変更 81 採光補正係数 (2) 採光補正係数 (3) 線路敷の取扱い 109 削除 - 換気に有効な部分

消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

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2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

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基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用

第 21 換気設備等製造所等の換気設備及び排出設備の基準については 次による 1 換気設備 (1) 換気設備は 室内の空気を有効に置換するとともに 室温を上昇させないためのものであり 下記のものがある ア自然換気設備 ( 給気口と排気口により構成されるもの ) イ強制換気設備 ( 給気口と回転式又は

2 著しく消火困難な製造所等の消火設備 ( 危省令第 33 条 ) 消火活動上有効な床面からの高さ の高さの算定の起点となっている消火活動上有効な床面とは, 必ずしも建築物の床面に限られるものではなく, 火災時において第 4 種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないこと (

札幌市ワンルーム形式集合住宅に関する建築指導要綱 平成元年 6 月 15 日助役決裁 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は ワンルーム形式集合住宅の建築計画 管理等について必要な事項を定め 建築主等に協力を要請することにより その建築に伴う紛争の未然防止と良好な居住環境の確保を図ることを

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

第2章 事務処理に関する審査指針

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

目 次 1. 床面積不算入における開放条件に関する取扱い バルコニー 屋外廊下 1-2 屋外階段 1-3 屋外階段に取り付ける防犯用の格子 ( たて格子 ) について 2. グレーチング状バルコニーの取扱い 4 3. 小規模車庫に関する取扱い 開口部について 3-2 敷地内通

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の基準 ( 包括同意基準 ) 平成 30 年 9 月 28 日 加古川市都市計画部建築指導課

建築物及びその敷地に関する事項 ( 第二面 ) 1. 地名地番 2. 住居表示 3. 防火地域 防火地域 準防火地域 指定なし 4. その他の区域 地域 地区 街区 5. 道路 イ. 幅員 m ロ. 敷地と接している部分の長さ m 6. 敷地面積 イ. 敷地面積 ( m2 )(1)( ) (2)(

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公津西地区地区計画運用基準

阪神間都市計画新住宅市街地開発事業の変更(兵庫県決定)

条例解説6~11条

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建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 50 条及び第 52 条第 5 項の規定により, 周辺環境との調和のとれた斜面地建築物の敷地の利用を図り, もってその周辺における良好な居住環境の確保に資するため, 斜面地建築物の階数に

動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

基準2 消防用設備等の設置単位の取扱いに関する基準

目次 ( )

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

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(案)

(4) 区域は 境界が明確であること (5) 区域は 道路に 4m 以上接していること ただし 次に掲げる場合は この限りでない ア路地状区域の場合は 道路に 2.7m 以上接すること イ小規模路地状区域の場合は 道路に 2m 以上接すること (6) 区域は 区域内の敷地を細分化する建築行為を含まな

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

1-14 法第 63 条建築物の屋根に用いる FRP 防水の取扱い FRP 防水材の使用が可能な建築物の屋根又は屋根の部分は次に掲げるものとする (1) 法第 63 条に規定する区域内の建築物の屋根 準防火地域内の準耐火建築物 ( 準耐火建築物ロ -1 の延焼の恐れのある部分以外の部分及び準耐火建築

建築基準法第85条第4項の仮設建築物の許可基準

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平方・中野久木物流施設地区

(案)

建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項の規定に基づく一団地の総合的設計制度及び連担建築物設計制度等の運用について 建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項及び法第 86 条の2 第 1 項の規定に基づく認定の運用は 平成 11 年 4 月 28 日付け建設省住街発第 48 号局長通達による

(2) 建築物の敷地面積の最低限度地区整備計画商業 業務地区 -1 商業 業務地区-2 敷地面積は150m2以上とする ただし 土地区画整理事業での換地面積 150m2未満の場合は 換地面積とする 住宅地区敷地面積は200m2以上とする ただし 土地区画整理事業での換地面積 200m2未満の場合は

上野原市規則第××号

物の建ぺい率の最高限度の項に定めるとおりとする ( 建築物の敷地面積の最低限度 ) 第 8 条適用区域内における建築物の敷地面積の最低限度は 適用区域ごとの別表第 2の建築物の敷地面積の最低限度の項に定めるとおりとする 2 前項の規定の施行又は適用の際 現に建築物の敷地として使用されている土地で同項

( 参考 ) 業務報酬基準の概要について ( 告示 15 号の構成 ) 建築士事務所の開設者が業務に関して請求することのできる報酬の基準を示しており 第一 ~ 第三の実費加算方法に関する項と第四の略算方法に関する項で構成されている 実費加算方法 ( 第一 第二 第三 ) 実費加算方法 : 各経費等に

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印西都市計画地区計画の変更 ( 印西市決定 ) 都市計画滝野地区地区計画を次のように変更する 名称滝野地区地区計画 位 置 印西市滝字新野及び字大割 滝野一丁目 滝野二丁目 滝野四丁目 滝野五丁目 滝野六丁目及び滝野七丁目の全部の区域並びに滝字大門及び滝野三丁目の各一部の区域 面積約 56.3 ha

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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第2章

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( 注意 ) 1. 各面共通関係数字は算用数字を 単位はメートル法を用いてください 2. 第一面関係 1 申請者又は設計者の氏名の記載を自署で行う場合においては 押印を省略することができます 2 印のある欄は記入しないでください 3. 第二面関係 1 建築主が 2 以上のときは 1 欄は代表となる建

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

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便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

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第 4 床面積 階の取扱い 1 床面積の算定消防用設備等の設置にあたっての床面積の算定は 次によること (1) 建築物の床面積は 建築物の各階又はその一部で壁 扉 シャッター 手摺 柱等の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積によるが ピロティ ポーチ等で壁 扉 柱等を有しない場合には 床面積に算入するかどうかは 当該部分が居住 執務 作業 集会 娯楽 物品の保管又は格納その他の屋内的用途に供する部分であるかどうかにより判断すること 例えば 次の各項に掲げる建築物の部分の床面積の算定は それぞれ当該各項に定めるところによるものとする アピロティ十分に外気に開放され かつ 屋内的用途に供しない部分は 床面積に算入しないこと 立面平面床面積に算入しない床面積に算入する十分に外気に開放され 左記以外の部分で 例えかつ 屋内的用途に供しば自動車車庫 自転車置ない部分場等に供する部分など イポーチ 第 4-1 図 原則として床面積に算入しないこと ただし 屋内的用途に供する部分については 床面積に算入する 庇 型 右記を除き 原則と 屋内的用途に供する して床面積に算入し 部分 ない 寄り付き型 第 4-2 図 34

ウ公共用歩廊 傘型又は壁を有しない門型の建築物は アのピロティに準じること 公共用歩廊 十分に外気に開放さ 左記以外の部分 れ かつ 屋内的用 途に供しない部分 傘 型 壁を有しない門型 第 4-3 図 エ開放廊下 外気に有効に開放されている部分の高さが 1.1m 以上であり かつ 天井の高さの 2 分の 1 以上である 廊下については 幅 2m までの部分を床面積に算入しないこと 立 面 平 面 床面積に算入しない h 1 : 当該廊下の外気に 有効に開放されてい る部分の高さ h 2 : 当該廊下の天井の 高さ a : 当該廊下の幅 床面積に算入する左記以外の部分 h 1 1.1m かつ h 1 1/2h 2 で aのうち2mまでの部分 ( 考え方 ) 上記のような一定の条件を満たす廊下については 十分な開放性を有し屋外部分とみなし得るものとして 原則として床面積に算入しません ただし 幅 2m( 芯々 ) を超える廊下については その部分を自転車置場 物品の保管等の屋内的用途に用いる場合が想定されるため 十分な開放性を有するものであっても 幅 2mを超える部分は床面積に算入すること 第 4-4 図 35

オバルコニー ベランダ エの開放廊下に準じること 立 面 平 面 床面積に算入しない h 1 : 当該バルコニー ベランダの外気に有 効に開放されている 部分の高さ h 2 : 当該バルコニー ベランダの天井の高 さ a : 当該バルコニー ベ ランダの幅 床面積に 算入する左記以外の部分 h 1 1.1m かつ h 1 1/2h 2 で aのうち2mまでの部分第 4-5 図 カ屋外階段次の各号に該当する外気に有効に開放されている部分を有する階段については 床面積に算入しないこと ( ア ) 外気に有効に開放されている部分の長さが 当該階段の周長の2 分の1 以上であること ( イ ) 外気に有効に開放されている部分の高さが 1.1m 以上 かつ 天井の高さの2 分の1 以上であること 立面平面床面積に算入しない 外気に有効に開放されている部分の長さ 1/2 床面積に算入する左記以外の部分 2(a+b) で h 1 1.1m かつ h 1 1/2h 2 h 1 : 当該階段の外気に有効に開放されている部分の高さ h 2 : 当該階段の天井の高さ第 4-6 図 36

キエレベーターシャフト 原則として 各階において算入すること ただし 着床できない階であることが明らかである階について は算入しない 立 面 平 面 床面積に算入しない 乗降口がない階の部分 高層階専用エレベーター で 乗降口のない低層階 部分の場合など 床面積に 算入する左記以外の部分 第 4-7 図 クパイプシャフト等 各階において床面積に算入すること 煙突 ダクトスペースパイプスペース 第 4-8 図 37

ケ出窓 次の各号に定める構造の出窓については 床面積に算入しないこと ( ア ) 下端の床面からの高さが 30cm 以上であること ( イ ) 周囲の外壁面から水平距離 50cm 以上突き出ていないこと ( ウ ) 見付け面積の2 分の1 以上が窓であること h 30cm d < 50cm かつ 見付け面積の1/2 以上が窓であるもの h: 下端の床面からの高さ d: 周囲の外壁面からの水平距離 左記以外の場合 第 4-9 図 コ体育館等のギャラリー等 原則として 床面積に算入すること ただし 保守点検等一時的な使用を目的としている場合は 算入し ないこと 保守点検等一時的な使用を目的としている場合 左記以外の場合 第 4-10 図 38

サ給水タンク又は貯水タンクを設置する地下ピットタンクの周囲に保守点検用の専用の空間のみを有するも のについては 床面積に算入しないこと タンクの周囲に保守点検用の専用の空間のみを有するもの 左記以外の場合 第 4-11 図 (2) 倉庫内に設けられた積荷用の作業床は 棚とみなされる構造 ( 積荷を行う者が棚状部分の外部にいて直接積荷できるもの又はフォークリフト クレーン等の機械だけの使用により積荷できるもの ) を除き 床面積に算入するものであること (3) ラック式倉庫の延べ床面積の算定については 次によること アラック式倉庫の延べ床面積は 原則として各階の床面積の合計により算定すること この場合において ラック等を設けた部分 ( ラック等の間の搬送通路の部分を含む 以下この (3) において同じ ) については 当該部分の水平投影面積により算定すること イラック式倉庫のうち 1ラック等を設けた部分とその他の部分が準耐火構造の床又は壁で区画されており 当該区画の開口部には防火戸 ( 随時開くことができる自動閉鎖装置付きのもの又は火災の発生と連動して自動的に閉鎖するものに限る ) が設けられているもの又は2ラック等を設けた部分の周囲に幅 5mの空地が保有されているものにあっては 次により算定することができること (a) ラック等を設けた部分の面積により算定すること (b) 当該算定方法により令第 12 条第 1 項第 5 号に掲げる規模に達するラック式倉庫にあっては ラック等を設けた部分に対してスプリンクラー設備を設置すれば足りること この場合において 令第 12 条第 4 項の適用については 当該倉庫の構造によることとしてよいこと ウラック等を設けた部分の面積が 延べ面積の10% 未満であり かつ 300m2未満である倉庫にあっては 当該倉庫全体の規模の如何によらず 令第 12 条第 1 項第 5 項に掲げるラック式倉庫に該当しないこと エ自動式ラックのものは 階数を1として床面積を算定し 積層式ラック ( 広がりをもった床板 ( グレーチング エキスパンドメタル等を含む ) を有し 階層が明確なもの ) については 階層ごとに床があるものとして算定する (4) 駐車の用に供する部分の床面積は 次によること ア車路は床面積に算入するものであること ただし 防火対象物の屋上以外で上部が開放された部分 ( 庇又はバルコニー等の下で 十分な開放性を有する部分を含む ) は 算入しないものとする イ第 4-12 図のように区画された駐車の用に供しない部分を介して 2 箇所以上の駐車の用に供する部分が存する場合は それぞれの駐車の用に供する部分ごとに床面積を算定すること 39

第 4-12 図ウ外気に開放された高架工作物 ( 鉄道又は道路等に使用しているもの ) 下に設けられた駐車場 さく へい等で囲まれた部分は当該工作物の水平投影面積に算入するものであること エ立体自動車車庫等 ( 建築物の一部に機械式駐車装置を設置した場合を含む ) は機械式駐車装置の構造 仕様等にかかわらず当該装置の設置されている建築物又はその部分の水平投影面積を床面積とすること オ令第 13 条に規定する昇降機等の機械装置により車両を駐車させる防火対象物の収容台数の算定については 機械式駐車装置を複数近接して設置した場合 設置される駐車装置相互間が6m 以下となるものにあっては 耐火構造の壁等により延焼防止措置が有効に施されている場合を除き それぞれの機械式駐車装置の収容台数を合算すること (5) 令第 13 条第 1 項第 6 欄で定める 発電機 変圧器 その他これらに類する電気設備 ( 以下この号において 電気設備 という ) が設置されている部分 及び同項第 7 欄で定める 鍛造場 ボイラー室 乾燥室その他多量の火気を使用する部分 ( 以下この号において 鍛造場等 という ) の床面積の算定は 当該電気設備又は鍛造場等における火気使用設備が据付けられた部分にその周囲からの水平距離が 次のア又はイに掲げるうち短い距離で囲まれた部分を加算して算定すること この場合 同一の室内に電気設備又は鍛造場等の火気使用設備が複数設置されている場所にあっては それぞれの合計床面積とするが 近接するためにア又はイによる部分が重複する場合にあっては 重複加算しないものとする ( 規則第 6 条第 4 項及び第 5 項の適用についても同様とする ) ア 5m イ不燃材料の壁 天井 床又は防火戸 ( 随時開くことができる自動閉鎖装置付のもの又は随時閉鎖することができ かつ 煙感知器の作動と連動して閉鎖することができるものに限る ) で区画されている部分までの距離 (6) 駅舎で次のいずれかに該当する部分は 床面積に算入しないこととする ア延長方向の1 面以上が直接外気に開放されたプラットホーム ただし 次のいずれかに該当するものを除く ( ア ) 上屋の屋根が2 以上のプラットホームにわたって連続し続けるもの ( イ ) プラットホームの上部に改札 コンコース等が存することにより上方が閉鎖される部分が生じるもののうち 当該閉鎖される部分の延長方向の長さの合計が上屋の同方向の長さの3 分の1を超えるもの イ外気に開放されたピロティ ポーチ状の部分又は延長方向の面が外気に開放されている通路状部分等で屋外部分とみなされるコンコース (7) 地下駅舎の床面積は 次により算定すること ア改札口内にあっては 軌道部分を除き すべてを算入する イ改札口外のコンコース等にあっては 改札口及び駅務室等の施設から歩行距離 20m 以内の部分を算入すること ただし 20m 以内に随時開くことのできる自動閉鎖装置付の特定防火設備である防火戸又は煙感知器の作動と連動して閉鎖する方式の特定防火設備である防火戸が設置されている場合は当該防火戸の部分までとする 40

(8) 観覧場で 観覧席の一面が外気に開放され 開放された面の長さが奥行きの2 倍以上となる観覧席の部分は 床面積に算入しないこと ただし 収容人員の算定にあたっては 当該観覧席の部分を含むものとする (9) 地下街及び準地下街の地下道は 店舗 事務所等の各部分から歩行距離が地下街にあっては20m 準地下街にあっては10m( 各数値未満の場合は当該距離 ) 以内の部分を床面積に算入する ただし 随時開くことのできる自動閉鎖装置付の特定防火設備である防火戸又は煙感知器の作動と連動して閉鎖する方式の特定防火設備である防火戸が設置されている場合は 当該防火戸の部分までとする (10) 防火対象物の一部に危険物施設が存する場合 法第 17 条第 1 項で定める消防用設備等の設置にあたっての床面積は 当該危険物施設を含めて算定すること (11) 階に対する消防用設備等の設置に係る規定の適用の際 同一階が屋外空間等で隔てられている場合又は開口部のない耐火構造の壁で区画されている場合にあっては 隔てられた部分又は区画された部分ごとに床面積を算定できるものであること ( 注 ) 床面積の算定から除外された部分であっても 消防用設備等の設置については必要な場合があるので注意すること 2 階の取扱い消防用設備等の設置にあたっての階数の取扱いは 建基令第 1 条第 2 号及び第 2 条第 1 項第 8 号によるほか 次によること (1) 倉庫内に設けられた積荷用の作業床は 棚とみなされる構造のもの ( 積荷を行う者が 棚状部分の外部にいて直接積荷できるもの又はフォークリフト クレーン等の機械だけの使用により積荷できるもの ) を除き 階数に算定するものであること ( 注 ) 床と棚の区別は 当該部分に積荷等を行う場合に当該部分以外において作業するものを 棚 とし 当該部分を歩行し 又はその上において作業執務等を行うものを 床 として取り扱う (2) 小屋裏 床下等の部分を利用して設ける物置等 ( 以下 小屋裏物置等 という ) で 次に該当するものについては階とみなさないこととし かつ その部分は床面積に参入しないこと ア一の階に存する小屋裏物置等の部分の水平投影面積の合計は 当該小屋裏物置等が存する階の床面積の2 分の1 未満であり かつ 2 階床下物置 1 階天井裏物置 2 階から利用する1 階小屋裏物置及び1 階ロフトの水平投影面積の合計は 1 階床面積及び2 階床面積のそれぞれの2 分の1 未満とすること なお 当該物置等の最高の内法の高さは1.4メートル以下とすること イ二以上の小屋裏物置等の部分が 上下に接する場合の小屋裏物置等の天井の高さの合計は 1.4メートル以下とすること ウ共同住宅 長屋等は 住戸単位とし かつ 建物全体で前各号の規定を満たすこと 階の中間に設ける床 ( ロフト状に設けるもの ) については 居室の直上に設けないこと ただし 当該部分の直下の天井の高さが2.1メートル以上ある場合については この限りでない (3) 自動式ラック倉庫及び立体自動車車庫 ( 機械式駐車装置の設置された部分を含む ) の可動床は階数に算定しないこと (4) 斜面 段地の敷地に存する建築物のうち 平均地盤面が複数生じることにより 当該建築物の同一階が部分によって階数が異なるものにあっては 当該階における最大の部分を占める階数を当該階数と して扱うこと 41 第 4 13 図