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高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温 30 日 30 日容器以外 )(500リットルを超えるもの) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温容器以外 )(500 リットル以下のもの ) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく指定容器検査機関の

< 解説 > 医療用ガスボンベ誤認防止のため ガス種の確認は医薬品ラベルによる確認を最重要と捉えその励行を推奨し 特に誤認の多い医療用小型ガスボンベに焦点を当て 識別性の高い医薬品ラベルの指針を制定する また医療ガス安全管理委員会の役割を強化し 医療ガスを安全に取扱うための医療ガス教育を更に充実させ

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

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( 権限の委任等 ) 第十五条内閣総理大臣は, この法律の規定による権限 ( 政令で定めるものを除く ) を消費者庁長官に委任する 2 及び3 略 4 この法律に規定する農林水産大臣の権限に属する事務の一部は, 政令で定めるところにより, 都道府県知事又は地方自治法 ( 昭和二十二年法律第六十七号

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

Microsoft Word - 細則本文(H25.6.1~)

当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

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消防法 ( 抄 ) ( 昭和 23 年 7 月 24 日法律第 186 号 ) 最終改正 : 平成 27 年 9 月 11 日法律第 66 号 第 17 条 ( 消防用設備等の設置 維持と特殊消防用設備等の適用除外 ) 学校 病院 工場 事業場 興行場 百貨店 旅館 飲食店 地下街 複合用途防火対象

平成14年8月  日

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Microsoft Word - 土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

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をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

法律第三十三号(平二一・五・一)

実用発電用原子炉の設置 運転等に関する規則 ( 抜粋 ) ( 昭和 53 年 最終改正 : 平成 25 年 )( 通商産業省令 ) ( 工場又は事業所において行われる廃棄 ) 第九十条法第四十三条の三の二十二第一項の規定により 発電用原子炉設置者は 発電用原子炉施設を設置した工場又は事業所において行

02_(案の2①)概要資料(不均一)

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及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

第 4 章中第 34 条の次に次の 1 条を加える ( 行政指導の中止等の求め ) 第 34 条の 2 法令又は条例等に違反する行為の是正を求める行政指導 ( その根拠 となる規定が法律又は条例 ( 地方自治法第 252 条の17の2 第 1 項又は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 55 条

大阪市立大学における 液体ヘリウムの汲み出し状況

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

新旧対照表

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万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

●自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

Taro-議案第13号 行政手続条例の

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議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

1

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

調査規則の改正 別紙案1・2

Taro-フロン排出抑制法施行令

- 1 - 港湾法施行令(昭和二十六年政令第四号)(抄)(第一条関係)(傍線の部分は改正部分)改正案現行(緊急確保航路)(緊急確保航路)第十七条の十法第五十五条の三の五第一項に規定する緊急確保航路の第十七条の十法第五十五条の三の四第一項に規定する緊急確保航路の区域は 別表第五のとおりとする 区域は

例題 1 表は, 分圧 Pa, 温度 0 および 20 において, 水 1.00L に溶解する二酸化炭素と 窒素の物質量を表している 二酸化炭素窒素 mol mol mol mol 温度, 圧力, 体積を変えられる容器を用意し,


中央区建築物の解体工事の事前周知に関する指導要綱

1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

第5章第二種製造届本文

額をいう 以下この項において同じ )が 当該徴収期間の満了の日までに必要となる当該公社管理道路に係る第四項各号に掲げる費用の額の合計額から当該徴収期間の満了の日までに得ることとなる当該公社管理道路に係る第三項に規定する収入の額の合計額に相当する額を控除した額を超えない額とすること 二公社管理道路のう

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財営第   号

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都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

石油製品利用促進対策事業費補助金 ( 石油製品利用促進対策事業のうち 石油ガス災害バル ク等の導入に係るもの ) 業務方法書細則 ( 目的 ) 第 1 条この業務方法書細則 ( 以下 業務細則 という ) は 日本 LPガス団体協議会 ( 以下 日団協 という ) が定める石油製品利用促進対策事業費

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

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別紙 十分な知見を有する者について 1. 定期点検について専門点検 ( 簡易点検により 漏えい又は故障等を確認した場合に 可能な限り速やかに実施することとされている ) 及び定期点検については フロン類の性状及び取扱いの方法並びにエアコンディショナー 冷蔵機器及び冷凍機器の構造並びに運転方法について

Xamテスト作成用テンプレート

二頁第三条第三項中 国家公安委員会 を 前項に定めるもののほか 国家公安委員会 に改め 同項を同条第五項とし 同条第二項の次に次の二項を加える 3国家公安委員会は 毎年 犯罪による収益の移転に係る手口その他の犯罪による収益の移転の状況に関する調査及び分析を行った上で 特定事業者その他の事業者が行う取

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大阪市再開発地区計画にかかる

第 3 条条例第 3 条第 2 項第 2 号の所得割の額 ( 以下 所得割の額 という ) の算定は 次の各号に掲げる場合に応じ 当該各号に定める方法により行うものとする (1) 地方税法第 314 条の7 並びに附則第 5 条の4 第 6 項及び第 5 条の4の2 第 6 項の規定による控除をされ

イ果実果実 ( 濃縮果汁を除く 以下この項において同じ ) の名称を表示する なお 三種類以上の果実を使用した場合は 使用量が上位三位以下の果実の名称を その他果実 と表示することができる ロ濃縮果汁濃縮果汁を希釈したものは 濃縮還元 果汁 と 濃縮果汁を希釈していないものは 濃縮 果汁 と表示する

中央教育審議会(第119回)配付資料

資料2-1(国保条例)

前項に規定する事項のうち当該被験薬の治験薬概要書から予測できないもの に改め 同項を同条第三項とし 同条第一項の次に次の一項を加える 2治験依頼者は 被験薬について法第八十条の二第六項に規定する事項を知ったときは その発現症例一覧等を当該被験薬ごとに 当該被験薬について初めて治験の計画を届け出た日等

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

- 2 - 改正後改正前(登録申請書に添付すべき書類)(登録申請書に添付すべき書類)第一条(略)第一条(略)一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる書類書類規則第三条第一号一~五(略)規則第三条第一号一~五(略)の一類倉庫

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

定を法第十九条の二第一項において準用する場合を含む ) 第十九条第一項から第四項まで 第六十一条第一項から第四項まで並びに第八十七条第一項 を 第八条第三項 第九条第三項 第十条第一項から第三項まで 第十一条第二項 第十二条第三項 第十三条第一項から第四項まで 第十四条第三項 第十八条第一項から第四

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

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千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

- 1 - 地域再生法施行令(平成十七年政令第百五十一号)(抄)改正案現行(産業及び人口の過度の集中を防止する必要がある地域及びその周辺の地域)第三条法第五条第四項第四号の政令で定める地域は 平成二十七年八月(新設)一日における次に掲げる区域とする 一首都圏整備法(昭和三十一年法律第八十三号)第二条

個人情報の保護に関する規程(案)

1. 目次 青少年インターネット環境整備法及び関連規定に関する携帯電話インターネット接続役務提供事業者等向け Q&A 目次 関係法令一覧 Q&A... 4 法第 2 条 ( 定義 ) 関係... 4 法第 13 条 ( 青少年確認義務 ) 関係... 4

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項目 コンプレッサに関する下記 4 つの法令についてご紹介します 騒音規制法 振動規制法 第二種圧力容器 フロン排出抑制法 水質汚濁防止法 下水道法 Corporation, Inc. All rights reserved 2

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

2 前項の申請書には 次に掲げる書類を添付しなければならない ただし 当該申請者が 当該書類に記載された事項をインターネットの利用その他適切な方法により公表している場合であって 当該事項を確認するために必要な事項を記載した書類を同項の申請書と併せて提出するときは 当該事項を記載した書類の添付を省略す

ブロック塀撤去補要綱

通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 根拠規定道路標識 道路標示 ( 例 ) 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 同法第 8 条第 1 項 標識 325 の 3 歩行者用道路 同法第 8 条第 1 項 標識 325

1 建設業法施行令(昭和三十一年政令第二百七十三号)(抄)(技術検定の方法及び基準)第二十七条の四実地試験は その回の技術検定における学科試験に合格した者及び第二十七条の七の規定により学科試験の全部の免除を受けた者について行うものとする ただし 国土交通省令で定める種目及び級に係る技術検定の実地試験

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

準処理期間 経由機関での協議機関での処分機関での処理期間処理期間処理期間内訳設置許可 14 日 - - 変更許可 10 日設定年月日平成 26 年 4 月 1 日最終変更日年月日 備考

審査結果 認可基準チェックシート参照 意見を求める事項 本件申請について審査した結果 児童福祉法に基づく認可基準に適合していること 設置者の基準に適合していると判断できることから 児童福祉法第 34 条の 15 第 5 項の規定に基づき 平成 29 年 4 月 1 日付で認可することについて意見を伺

Microsoft Word - 【本省用】260808プレス発表資料.doc

湯河原町訓令第  号

い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

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959 高圧ガス保安法の基礎シリーズ ( 第 3 回 ) ( 新規 ) シリーズ企画について昨年実施いたしました 高圧ガス誌 の読者アンケートおける今後取り上げて欲しいテーマでは, 高圧ガス保安法の基礎, LP 法の基礎 が上位でありました 加えてアンケートの自由記載欄でも法令に関するテーマの要望が多かったので, 高圧ガス保安法令及びLPガス法令に関する連載を開始いたします 平成 28 年度経済産業省委託高圧ガス保安対策事業 ( 高圧ガス保安技術基準作成 運用検討 ) において作成した高圧ガス保安法及び高圧ガス保安施行令の逐条解説を執筆した委員を中心に, 保安法とLP 法, 保安検査と定期自主検査, 保安統括者, 保安主任者, 保安係員 などのキーワードを設定して, 当該キーワードに関する解説を執筆していただきました 第 3 回目となる本稿では, 高圧ガスの製造について(1) と題して, 元千葉県山本修一氏から紹介していただきます 高圧ガス保安法の基礎シリーズの掲載号 第 1 回高圧ガス保安法と液化石油ガス法高圧ガス保安協会鈴木則夫 Vol.54 No.8 第 2 回高圧ガス~ 圧縮ガス と 液化ガス など元千葉県山本修一 Vol.54 No.9 Vol.54 No.10(2017) 69

960 高圧ガスの製造について (1) 元千葉県 山本修一 高圧ガス保安法には, 高圧ガスに係る 製造, 販売, 貯蔵, 消費 などさまざまな様態についての規定がありますが, このうち 製造 に関しては, 製造の許可をはじめ, 製造施設等の変更の手続き, 完成検査, 保安検査, 保安管理組織, 危険時の措置など関連する記述が多く, また経済産業省令に定める技術上の基準にも 製造 に関する多数の条項が定められています この高圧ガス保安法の中で大きな部分を占める 製造 について, その概要を 2 回に分けて記したいと思います 1 高圧ガスの製造高圧ガス保安法における 製造 という語句は, 工業製品などを 生産 することとは意味が異なり, 高圧ガスの状態 を人為的に生成することを示します 例えば, 空気圧縮機は, 物質としての 空気 を作っているわけではありませんが, 空気に対して機械的圧力を加えて 高圧ガス状態の空気 を生成していることから, 高圧ガスの製造を行う設備となります また, 冷凍設備は, 設備の配管の中を冷媒ガスが循環しているものであり, その冷媒ガスを生産している設備ではありませんが, 冷媒ガスが圧縮され又は凝縮される際に 高圧ガスの状態 を作り出していることから, 高 圧ガスの製造を行っているとなります 高圧ガスの製造と見なされる行為は次のような例があります 1 高圧ガスでないガスを昇圧して高圧ガスにする 2 高圧ガスの圧力を更に上昇させる 3 高圧ガスの圧力を下げて低い圧力の高圧ガスにする 4 気体を高圧ガス状態の液化ガスにする 5 液化ガスを気化させて高圧ガス状態の圧縮ガスにする 6 高圧ガスを容器に高圧ガス状態で充塡する 7 液体の温度を上昇させ高圧ガス状態の液化ガスにするすなわち図 1のように, 事前の圧力の状態に関わらず, 何らかの処理 ( 操作 ) の結果として高圧ガス状態が生成される行為であれば, 製造 となります ちなみに, ガスを処理する設備であって高圧ガスを製造するために使用される圧縮機, ポンプ, 蒸発器, 凝縮器などの設備を 処理設備 といい, 処理することのできるガスの容積を 処理能力 といいます 処理能力は理想気体換算 ( 単位 : 立方メートル / 日 ) で表しますが, コールドエバポレーターについては液量によるとされています また, 冷凍設備の場合は冷凍能力 ( 単位 : トン / 日 ) として表します 70 高圧ガス

961 高圧ガス保安法の基礎シリーズ 図 1 製造設備の処理能力は, 原則として, 企業の操業状況, 電力事情, 原料事情, その他設備の外的条件による制約とは無関係に, 設備が稼働し得る 1 日 24 時間の能力として算出するもの ( 公称又は設計能力との差が大きなものは除く ) であり, 個々の圧縮機, ポンプ等の処理能力及び冷凍能力の算定方法は経済産業省令に定められています なお,1 高圧ガスを蓄圧せずに, 火薬の消費のように瞬間的に高圧ガス状態を生成すること, 及び2 樹脂, ゴム及び金属の内部に高圧ガスを一時的に留めて, 成型又は加工に用いる金型等へ当該ガスを充塡することは, 高圧ガスの製造に該当しないとの解釈が, 経済産業省内規に示されています 2 製造の手続き 第一種製造者 及び 第二種製造者 高圧ガスの 製造 をしようとする場合の手続きについては, 表 1のとおり, 法第 5 条に記されていますが, 政令で定める, ~ を除く などの語句又は二重の括弧が多用されていて難しい条文です 第 1 項 ~ 第 3 項のうち, 第 1 項と第 2 項は 製造 する能力によって事業所を区分し, 許可を必要とする場合又は届け出を必要とする場合に分けて規定しています (1) 第一種製造者 第 1 項は, 製造しようとする者が, 事業所ごとに都道府県知事の許可を受けなければならない場合を示しており, この許可を受けた者を 第一種製造者 といいます この第 1 項は, 製造の対象により第 1 号 ( 冷凍のための高圧ガス製造及び所定の液化石油ガス充塡のための高圧ガス製造以外の高圧ガスの製造 ) と第 2 号 ( 冷凍のための高圧ガスの製造 ) に分かれています なお, 前文で 所定の液化石油ガス充塡 と記しましたが, 法にならって詳細に記せば 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律 ( 液化石油ガス法 ) 第 2 条第 4 項の供給設備に同条第 1 項の液化石油ガスを充塡しようとする者 です これは液化石油ガス法の一般消費者等の供給設備のみに液化石油ガスを充塡する設備 ( バルク供給のローリー ) により製造する場合を示し, 別途に液化石油ガス法により手続きが規定されているために本条文の対象から除かれています 1 第 1 号では, 冷凍のための高圧ガス製造及び所定の液化石油ガス充塡のための高圧ガス製造以外の ( 一般的な ) 高圧ガスの製造をしようとする者であって,1 日に処理することのできるガスの容積が原則として 100 立方メートル以上の場合は都道府県知事の許可を受けなければならないと定めて Vol.54 No.10(2017) 71

962 表 1 ( 製造の許可等 ) 第 5 条次の各号の一に該当する者は 事業所ごとに 都道府県知事の許可を受けなければならない 一 圧縮 液化その他の方法で処理することができるガスの容積 ( 温度 0 度 圧力 0 パスカルの状態に換算した容積をいう 以下同じ ) が 1 日 100 立方メートル ( 当該ガスが政令で定めるガスの種類に該当するものである場合にあつては 当該政令で定めるガスの種類ごとに 100 立方メートルを超える政令で定める値 ) 以上である設備 ( 第 56 条の 7 第 2 項の認定を受けた設備を除く ) を使用して高圧ガスの製造 ( 容器に充てんすることを含む 以下同じ ) をしようとする者 ( 冷凍 ( 冷凍設備を使用してする暖房を含む 以下同じ ) のため高圧ガスの製造をしようとする者及び液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律 ( 昭和 42 年法律第 149 号 以下 液化石油ガス法 という ) 第 2 条第 4 項の供給設備に同条第 1 項の液化石油ガスを充てんしようとする者を除く ) 二 冷凍のためガスを圧縮し 又は液化して高圧ガスの製造をする設備でその 1 日の冷凍能力が 20 トン ( 当該ガスが政令で定めるガスの種類に該当するものである場合にあつては 当該政令で定めるガスの種類ごとに20トンを超える政令で定める値 ) 以上のもの ( 第 56 条の7 第 2 項の認定を受けた設備を除く ) を使用して高圧ガスの製造をしようとする者 2 次の各号の一に該当する者は 事業所ごとに 当該各号に定める日の 20 日前までに 製造をする高圧ガスの種類 製造のための施設の位置 構造及び設備並びに製造の方法を記載した書面を添えて その旨を都道府県知事に届け出なければならない 一 高圧ガスの製造の事業を行う者 ( 前項第 1 号に掲げる者及び冷凍のため高圧ガスの製造をする者並びに液化石油ガス法第 2 条第 4 項の供給設備に同条第 1 項の液化石油ガスを充てんする者を除く ) 事業開始の日二 冷凍のためガスを圧縮し 又は液化して高圧ガスの製造をする設備でその 1 日の冷凍能力が 3 トン ( 当該ガスが前項第 2 号の政令で定めるガスの種類に該当するものである場合にあつては 当該政令で定めるガスの種類ごとに 3 トンを超える政令で定める値 ) 以上のものを使用して高圧ガスの製造をする者 ( 同号に掲げる者を除く ) 製造開始の日 3 第 1 項第 2 号及び前項第 2 号の冷凍能力は 経済産業省令で定める基準に従つて算定するものとする います ただし, 100 立方メートル の数値については, 別に政令の規定があり, イ. 第一種ガスを製造する場合は,300 立方メートル以上の場合 ロ. 第一種ガス及びそれ以外のガスとの両方の高圧ガスを製造する場合は, 経済産業省令で定める算定方法よって得られる数値以上の場合 が許可の対象になると定めています すなわち, 第一種ガスは他のガスに比べ比較的に安全と判断されることから, 許可を必要とする範囲が絞られています * 第一種ガス は, 政令及び内規により 次のように規定しています 第一種ガスとは, ヘリウム, ネオン, アルゴン, クリプトン, キセノン, ラドン, 窒素, 二酸化炭素, フルオロカーボン ( 難燃性を有するものとして経済産業省令で定める難燃性の基準に適合するものに限る ) 又は空気 ( 政令第 3 条 ) 第一種ガスのみの混合ガスは第一種ガスであるが, 第一種ガスと第一種ガス以外のガスの混合ガスについては第一種ガス以外のガスと解する ( 経済産業省内規 ) 2 第 2 号は, 前記 1の第 1 号で除かれている 冷凍のための高圧ガスの製造をする者 を対象とする規定で,1 日の冷凍能力が 20 72 高圧ガス

963 高圧ガス保安法の基礎シリーズ トン以上の場合は都道府県知事の許可を受けなければならないと定めています ただし, 20 トン以上 の数値については, 別に政令の規定があり, 二酸化炭素, フルオロカーボン又はアンモニアを冷媒とする場合は 50 トン以上 が許可の対象になると定めています (2) 第二種製造者 第 2 項は, 製造をしようとする者が, 事業所ごとに都道府県知事へ届け出るべき場合を規定しており, これを 第二種製造者 といいます この第 2 項も, 第 1 項と同様に, 高圧ガスの製造の対象により第 1 号と第 2 号に分かれていますが, いずれも第 1 項に定める許可を必要とする事業所より能力の小さな事業所を対象としています 1 第 1 号は,(1) の第 1 項第 1 号の許可対象の高圧ガス製造及び冷凍のための高圧ガス製造並びに所定の液化石油ガス充塡のため の高圧ガス製造以外の高圧ガスの製造の事業をしようとする者は, 事業開始の日の 20 日前までに都道府県知事に届け出ることと定めています 2 第 2 号は, 前記 1の第 1 号で除かれている 冷凍のための高圧ガスの製造をする者 についての規定で,1 日の冷凍能力が 3 トン以上のものを使用して高圧ガスの製造をしようとする者は, 事業開始の日の 20 日前までに都道府県知事に届け出ることと定めています ただし, 3 トン以上 の数値については, 別に政令の規定があり, イ. 二酸化炭素及び不活性のフルオロカーボンを冷媒とする場合は 20 トン以上 50 トン未満 ロ. 不活性でないフルオロカーボン又はアンモニアを冷媒とする場合は5トン以上 50 トン未満 が届け出の対象になると定めています 以上の 第一種製造者 及び 第二種製造 図 2 : Vol.54 No.10(2017) 73

964 二酸化炭素及び不活性の 図 3 : 者 の区分をまとめると, 冷凍以外の場合は図 2, 冷凍の場合は図 3のようになります 3 事業所について (1) 事業所内の複数の設備 事業所 は, 社会通念的に一つの事業の内容たる活動が行われている場所で, 原則として第三者の道路によって分離されていない等地理的に一体化しているものをいいます 同一事業所内に複数の高圧ガス製造設備がある場合は, 個々の製造設備に係る処理設備の能力を合算して事業所全体の能力とします ( 冷凍のための製造設備と冷凍以外の製造設備とは, それぞれ別に考えます ) ただし, 処理能力が 100 立方メートル未満 ( 第一種ガスの場合は 300 立方メートル未満 ) の製造施設であって, 他の製造施設とガス設備で接続されていないもの ( 用役用の窒素及び空気の通る配管で接続され, かつ, 緊急時に当該ガスの供給を遮断する場合を含む ) で, 他の製造施設に支障を及ぼすおそれないものは合算しなくてよいとされています つまり, 第一種製造者に相当する事業所の敷地の中に, 第二種製造者に相当する小規模の設備を, 他の設備から独立して設置する場合は, その小規模の設備については第一種製造者の許可の内容に合算せずに, 第二種製造者としての届け出をすればよいということになります (2) 業務の請負例えば, 第一種製造者相当の設備について, 設備の所有者ではない企業が, 請負契約等により高圧ガス設備の運転 ( 高圧ガスの製造 ) 業務を請け負った場合には, その請け負った企業が高圧ガス製造の許可を取得しなければなりません (3) 付属冷凍について冷凍設備ではない高圧ガス製造設備において, 製造の一工程として冷凍のための機能が 74 高圧ガス

965 高圧ガス保安法の基礎シリーズ 付属している場合がありますが, その部分の処理量は, 冷凍能力の計算 ( トン / 日 ) ではなく, 圧縮機, 凝縮器, 蒸発器などの処理量計算 ( 立方メートル / 日 ) により合算します (4) その他第 5 条第 1 項第 1 号, 第 2 号の文中に,( 第 56 条の 7 第 2 項の認定を受けた設備を除く ) という括弧書きがありますが, これは公共の安全の維持又は災害の発生の防止に支障を及ぼす恐れがないものとして経済産業大臣等が認定した設備のことで, この条文で事業所の処理能力を計算するときにこの設備を合算しないことを示しています 具体的には, 窒素を製造するためのユニット形の空気液化製造設備などが, 政令に定められています 参考文献 1) 高圧ガス保安法 2) 高圧ガス保安法及び関係政省令の運用及び解釈 ( 経済産業省内規 ) 3) 高圧ガス 液化石油ガス法令用語解説 : 高圧ガス保安協会, 平成 24 年 2 月. 4) 高圧ガス保安法令解説 : セーフティー マネジメント サービス, 平成 21 年 4 月. 5) 高圧ガス保安法令勉強会テキスト : 高圧ガス保安協会, 平成 25 年 6 月. 6) 高圧ガス保安法の各法令に関する逐条解説の作成報告書 : 高圧ガス保安協会, 平成 29 年 3 月. 7) 高圧ガス取締法逐条解説 -その解釈と運用: 高圧ガス保安協会, 昭和 42 年 5 月. 山本修一 ( やまもとしゅういち ) MPC Vol.54 No.10(2017) 75