API 化がもたらすメリット カードにAPI 化がもたらすメリットは3 段階で構成されると考えられる 1. Fintech 1.0 ( 既存プロセスの電子化 ) 明細の電子化 送付コストの低減 1 データの蓄積価値 ロイヤリティ向上 2 2. Fintech 1.5 ( 既存プロセス + 付加価値

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Transcription:

資料 4 クレジットカードにおける API 化がもたらすユーザー利便性 2017 年 3 月 31 日 株式会社マネーフォワード 新経済連盟 FinTech PT 本資料に記載された情報はマネーフォワードが信頼できると判断した情報源を元にマネーフォワードが作成したものですが その内容および情報の正確性 完全性等について 何ら保証を行っておらず また いかなる責任を持つものではありません 本資料に記載された内容は 資料作成時点において作成されたものであり 予告なく変更する場合があります 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はマネーフォワードに帰属し 事前にマネーフォワードの書面による承諾を得ることなく 本資料に修正 加工することは堅く禁じられています 1

API 化がもたらすメリット カードにAPI 化がもたらすメリットは3 段階で構成されると考えられる 1. Fintech 1.0 ( 既存プロセスの電子化 ) 明細の電子化 送付コストの低減 1 データの蓄積価値 ロイヤリティ向上 2 2. Fintech 1.5 ( 既存プロセス + 付加価値 ) 残高不足の事前アラート リボ切替 督促コストの低減 3 3. Fintech 2.0 ( データビジネスの価値 ) 決済プロセス円滑化 決済額の拡大 4 不正検知 管理コストの低減 5 CLO 等 加盟店メリット向上 6 エコシステムによる需要拡大 決済額の拡大 7 2

1 明細の電子化 毎月の明細送付コスト ( 12 か月 ) の削減 公式サイト以上のデータ表示期間 ( 確定申告時等の利便性 ) ( 出所 ) クレディセゾン社ログインサイト内 3

2 データ蓄積がもたらすロイヤリティ向上 PFM ツールにライトユーザーが登録すると利用回数が 1.7 倍に増加する データの見える化 集計化がもたらす 日常的決済 への導線 一般ユーザー 登録前 登録後 マネーフォワードユーザの月間クレジットカード利用回数分布 (*) 月平均利用回数 5.9 回 10 回 月平均利用金額 40,872 円 59,593 円 10 回未満 26% 利用回数 : 約 1.7 倍利用金額 : 約 1.5 倍 マネーフォワード登録による訴求が有効 11 回以上 74% ヘビーユーザー 登録前 登録後 月平均利用回数 30.5 回 30.7 回 * MF 登録前の利用回数の分布 月平均利用金額 139,854 円 136,907 円 利用回数 金額共に横ばい もともとクレジットカードのヘビーユーザは MF 登録に関係なくカードを使用 4

3 引き落とし残高不足の事前アラート カードデータと家計簿データを照合すれば メインカード や 引き落とし口座 といったデータが判定可能 これらを組み合わせることで 事前に 残高不足 となりそうな口座が推測でき 督促件数の削減や リボ払いへの切替誘導へ 1 生活口座データ 2 残高予測 3 引落予定額 5

4 決済円滑化による取引額拡大 カード番号そのものでなくとも デジタルウォレット等を提供することでオンライン上の決済を行うことが可能 シームレスな体験を提供できれば決済額が拡大 ( 出所 )Mastercard Developers ウェブサイトより https://developer.mastercard.com/product/masterpass 6

5 加盟店向け不正検知 加盟店向け機能としての リアルタイムでの不正検知の提供 イシュア企業としても 返金機能を提供することが可能 Billguard ( 旧 ) における不正検知マップ ( 出所 )Billguard ウェブサイト ( 運営時のもの ) より画像引用 7

6CLO によるカードホルダーへの訴求 カード利用と利用履歴を照合することで生まれるリピーター向けマーケティング機会 CLO では原則 カードイシュアーが広告掲載主の規模を確保する必要があったが API を利用したユーザー発のデータ登録が進めば 外部からカード利用者に向けて提案を行うケースも可能となる 電子レシート利用やリアルタイム通知が可能となれば広告効果も増大 カード利用データ 利用情報 外部広告配信 DB 8

7 エコシステムが生む新たな決済需要 カード利用タイミングや利用履歴データから新たなカード決済用途 ( 例えばおつり投資や寄付など ) が創出されるケースも想定される Uber も広く普及した決済 地図 通信インフラ等を活用して利便性の高いサービスを提供 Acorn の仕組み Uber が活用するエコシステム ユーザー カード会社銀行など クレジット / デビットカードでの支出 端数が 5 ドル累積するたびに資金移動を指示 銀行口座 ( 口座振替契約済 ) 投資資金 家計簿アプリ 投資一任運用口座 Acorns ETF インデックス投信 内容金額端数 カフェ $4.10 +$0.90 コンビニ $9.17 +$0.83 スーパー $8.82 +$0.18 ( 出所 ) ドリームインキュベータ社 Uber と Airbnb を支える API エコノミー http://www.dreamincubator.co.jp/bpj/2016/08/18/column_20160818/ 9

国際ブランドにおける API 検討 VISA/American Express/Mastercard は開発者向けの API 環境を提供 各社の提供する API 開発環境 国際ブランド 決済サービス 不正防止 データ分析等 VISA 高速 セキュアな支払 ECサイトでの即時決済 資金移動機能 モバイル端末位置情報の確認 不正の疑われる取引のアラート トークンサービス 消費者向けにカード利用のオンオフを提供 事前渡航通知 マーチャント分析 ATM 設置個所 産業トレンド分析 特別割引制度 タイムリーなCLO 不正防止機能付き EC ソリューション チャージバック管理ツール ATM 設置個所 Amex ログインによるカード情報等の トークン化によるアカウント管理 American Express オートフィル ポイントでの支払い デジタルウォレットサービス 本人確認のリスクレベル管理ツール 不動産業向けの小売トレンド分析 他ブランドカード含めたオンライン決 行動ベースの不正リスクスコア CLO 済代行 ハイリスクのマーチャントリスト 産業別分析 Mastercard 口座間移動 Android 端末向け決済 SDK 盗難 紛失したアカウントのリスト 利用金額 種別 利用国データ等の アドテク用ターゲティングツール キャッシング / プリペイドの引き出 アラート し カード利用者自らが設定できる使い すぎや利用国の制限 10

日本における少額決済市場の状況 ( 回 / 年 ) 250 200 人口一人当たりの決済回数 小切手デビットカードクレジットカード電子マネー 150 100 50 0 フランス ドイツ 日本 スウェーデン スイス 英国 米国 ( 出所 )BIS 統計より当社作成 日本では例外的に電子マネー市場が広く拡大 ( 性能の高いリーダー技術が交通系 小売に普及 ) 一方でクレジットカードやデビットカードを含めて見た大きな伸びしろ 11

金融では取引自体に価値はない 決済の透明化 小売やレジャーとは異なり 取引そのものに楽しさはない やらなくてすむなら ない方がよい 1 決済の透明化 2 決済手続きの排除 3 取引の省略 ( 出所 )Uber アプリより画像引用 ( 出所 )Youtube 上の説明動画 https://www.youtube.com/watch?v=nrmmk1myrxc より画像引用 ( 出所 )Amazon Dash Button 購入ページ https://www.amazon.co.jp/b?node=4752863051 より画像引用 12

海外での類例をみると エコシステムの形成に向けて 外部におけるアプリケーションプロバイダーが 実際にそのプラットフォームでビジネスを展開できるかを検証 ハッカソンやクローズド環境を通じてコミュニティを形成した後 検証 拡大の後に買収なども 投資サイクル アイデア構築 API 開放 事業拡大 / 買収 金融機関での検証 本格的協業 新ビジネスとしての位置づけ明確化 収益化 顧客理解 フィードバックとブラッシュアップ 13

( ご参考 ) 銀行 API に関する議論のご紹介 14

銀行 API の仕組み 信頼できるパートナーに合鍵を作製 合鍵を利用して 利用者のためにデータ参照 / 取引指示 1 アプリがデータ参照や取引指示を行う権利を認可 2 アプリにしか使えない合鍵を作製 4 サービス提供 3 合鍵を利用して情報取得 / 取引指示 利用者アプリ金融機関 15

銀行とプラットフォームバリュー その他要素 銀行 ATM 預金者 これまで これから 銀行 A P I 外部サービス提携サービス 預金者 自社アプリ ATM 16

従来の金融の世界観 銀行 API の意義 振込取引は店舗 ATM インターネットバンキングで実行 様々なデータは金融機関内に一度取り込んでから 判断に利用 ユーザーは個別の金融機関と付き合い 情報と信頼を蓄積 今後の金融の姿 取引は外部のアプリや機関で実行 ( 金融機関はインフラを提供 ) より便利な情報 金融サービスを提供できる主体にユーザーが用いる金融機関を自由に移動 なぜ API 化が必要なのか API 化は自らを積極的に 部品化 する試み 未来の便利な 金融サービスを金融機関が確実に生むことは困難 様々な外部のアイデアを利用した試行錯誤が必要 現金中心の世界で 銀行にATMが必要であるのと同様に現金のない世界で 銀行にAPIが必要となるのではないか 17

既存のユースケース すでに 6 行が参照系 API を提供 家計簿や会計ソフトが利用 公式な API 開放数としては世界をリードしている状態 愛知銀行 18