キャッシュフロー計算書 ( 間接法 ) 調整仕訳マニュアル
本マニュアルについて 本マニュアルでは間接法のキャッシュフロー計算書にて マスタ設定だけでは集計できない項目例と 集計金額を調整する場合の操作方法について解説しています 間接法でキャッシュフロー計算書を作成する場合 業務活動によるキャッシュ フロー は 当期純利益から現金支出を伴わない金額を調整して表示します よって 同じ科目で現金支出を伴う仕訳と現金支出を伴わない仕訳がある場合 集計金額を調整する必要があります なお キャッシュフロー計算書構成設定については構成マスタ設定方法マニュアルに記載されていますのでご参照下さい
~ 目次 ~ Ⅰ 調整定数が必要な場合 Ⅰ-1 固定資産除却費の科目を使用して 現金支出を行っている P.1 Ⅰ-2 現金支出を伴わない雑支出 雑収入 過年度損益修正損 益の予算執行があるか P.3 Ⅰ-3 4 条職員分の賞与引当金 退職給付引当金等を予算執行せずに計上している ( 支払時に予算執行している ) P.6 Ⅰ-4 リース資産の取得がある P.9 Ⅰ-5 消費税算出表 15-1) 特定収入に係る按分計算による仕訳 にて 圧縮記帳 を選択している P.10 Ⅰ-6 消費税算出表 15-2) 非課税売上に対する按分計算による仕訳 にて 繰延資産計上する時 を選択している P.12 Ⅰ-7 量水器の取付 撤去における振替経理を予算執行せずに行っている P.14 Ⅰ-8 その他 P.16
Ⅰ キャッシュフロー計算書にて差異が発生した場合に行う処理 Ⅰ-1 固定資産除却費の科目を使用して 現金支出を行っている 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 全ての伝票区分 決裁日 :X 年 4 月 1 日からX 年 3 月 31 日 借方科目 : 固定資産除却費で検索相手科目が現金預金 未払金等になっている伝票がないか確認します 現金支出を伴う伝票がある場合 キャッシュフロー計算書の 固定資産除却費 の行から 伝票の金額分をマイナスして調整します 上記例であれば 固定資産除却費 の行に 143,000 と表示されますので Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて表示されている数値から-20,000 します - 1 -
調整定数の入力方法について 共通 - 帳票構成 - キャッシュフロー計算書構成テーブル保守 / 一覧表 固定資産除却費の行 ( 調整対象の行 ) を選択し 調整定数枠にて調整額を入力します 備考ボタンをクリックし どういった調整定数なのかのメモを残しておくことができます - 2 -
Ⅰ-2 現金支出を伴わない雑支出 雑収入 過年度損益修正損 益の執行がある 雑支出 過年度損益修正損の場合 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 振替 決裁日 :X 年 4 月 1 日からX 年 3 月 31 日 ( 借方 ) 予算科目 : 雑支出 or 過年度損益修正損で検索固定資産科目等を減少させる伝票がないか確認します - 3 -
該当の伝票がある場合 キャッシュフロー計算書の Ⅰ 業務活動によるキャッシュフロー に雑支出等 ( 過年度損益修正損等 ) の行を追加するなどして 金額を調整します 上記例で雑支出等の行を追加して調整する場合は Ⅰ 業務活動によるキャッシュフロー に雑支出等の行を作成し Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されている数値に +123,000 します 注意 上記処理は一例です 今ある項目に調整定数を使用し調整する方法もあります 雑支出等の行を追加し処理する方法は P6 雑支出 雑収益等の行作成について を参照してください 今ある項目に調整定数を使用し調整する方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください 貸方が未収金 引当金 貯蔵品等 Ⅰ 業務活動によるキャッシュフロー に設定されている科目の場合は調整する必要はありません 消費税算出表に出てくる雑収益や雑支出の仕訳は調整する必要はありません - 4 -
雑支出 雑収益等の行作成について 共通 - 帳票構成 - キャッシュフロー計算書構成テーブル保守 / 一覧表 行挿入にて空白行を作成し プラス名称に雑支出 雑収益等の名称を入力します + 科目 - 科目の設定は行わず調整定数にて調整額を入力します - 5 -
Ⅰ-34 条職員分の賞与引当金 退職給付引当金等を予算執行せずに計上している ( 支払時に予算執行している ) 引当金の計上 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 全ての伝票区分 決裁日 :X 年 4 月 1 日から 年 3 月 31 日 貸方科目 : 賞与引当金 退職給付引当金 等で検索 4 条職員分の引当金を予算執行せずに計上している伝票がないか確認します - 6 -
4 条職員分の引当金を予算執行せずに計上している場合 伝票の金額分を調整します 上記例で例えば 賞与引当金の増減額 の行にて調整する場合は Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されて いる数値から -30,000 します 注意 上記処理は一例です 調整定数の入力方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください - 7 -
引当金からの支払 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 全ての伝票区分 決裁日 :X 年 4 月 1 日から 年 3 月 31 日 借方科目 : 賞与引当金 退職給付引当金 等で検索 4 条職員分の引当金から予算執行して支払している伝票がないか確認します 4 条職員分の引当金から 予算執行して支払を行っている場合 伝票の金額分を調整します 上記例で例えば 賞与引当金の増減額 にて調整する場合は Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されている数値に +20,000 します (4 条職員への支払分については Ⅱ 投資活動によるキャッシュフロー の 固定資産取得のための支出 の行に自動的に計上されます ) 注意 上記処理は一例です 調整定数の入力方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください - 8 -
Ⅰ-4 リース資産の取得がある ( リース資産取得時に計上する仮払消費税は現金支出を伴いません ) 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 全ての伝票区分 決裁日 :X 年 4 月 1 日からX 年 3 月 31 日 貸方科目 : リース債務 ( 固定負債 ) で検索リース資産の消費税計上がないか確認します 資本金資本剰余金 繰延収益繰延収益 リース資産の消費税計上伝票がある場合 伝票の金額分を調整します 上記例で例えば その他流動資産 の行で調整する場合は Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されている数 値に +20,000 します 注意 上記処理は一例です 調整定数の入力方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください - 9 -
Ⅰ-5 消費税算出表 15-1) 特定収入に係る按分計算による仕訳 で 圧縮記帳 を選択している 消費税算出表 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 振替 決裁日 :X 年 3 月 31 日 貸方科目 : 仮払消費税で検索圧縮記帳の伝票がないか確認します 繰延収益繰延収益 減価償却累計額 - 10 -
圧縮記帳の伝票がある場合 伝票の金額分を調整します 上記例で例えば その他流動資産 の行にて調整する場合は Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されている 数値から -440 します 注意 上記処理は一例です 調整定数の入力方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください 貸方が仮払消費税の場合もあります 費用化する場合 を選択している場合 調整する必要はありません - 11 -
Ⅰ-6 消費税算出表 15-2) 非課税売上に対する按分計算による仕訳 にて 繰延資産計上する 時 を選択している 消費税算出表 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 振替 決裁日 :X 年 3 月 31 日 貸方科目 : 仮払消費税で検索繰延資産計上 ( 長期前払消費税計上 ) の伝票がないか確認します - 12 -
繰延資産計上 ( 長期前払消費税計上 ) の伝票がある場合 伝票の金額分を調整します 上記例で例えば その他流動資産 の行にて調整する場合は Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されている 数値から -342,122 します 注意 上記処理は一例です 調整定数の入力方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください 費用化する時 を選択している場合 調整する必要はありません - 13 -
Ⅰ-7 量水器の取付 撤去における振替経理を予算執行せずに行っている 量水器の取付 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 振替 決裁日 :X 年 4 月 1 日から X 年 3 月 31 日 借方科目 : 固定資産- 量水器 で検索量水器の取付における振替経理を予算執行なしで起票していないか確認します 固定資産 量水器取付における仕訳を予算執行せずに計上している場合 伝票の金額分を調整します 上記例で例えば 貯蔵品 の行にて調整する場合は Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されている数値から -2,000,000 します 注意 上記処理は一例です 調整定数の入力方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください - 14 -
量水器の撤去 会計基本- 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 振替 決裁日 :X 年 4 月 1 日から X 年 3 月 31 日 貸方科目 : 固定資産- 量水器 で検索量水器の撤去における振替経理を予算執行なしで起票していないか確認します 固定資産 量水器撤去における仕訳を予算執行せずに計上している場合 伝票の金額分を調整します 上記例で例えば 貯蔵品 の行にて調整する場合は Excel 上 ( もしくは調整定数 ) にて 表示されている数値に +100,000 します 注意 上記処理は一例です 調整定数の入力方法は P2 調整定数の入力方法について を参照してください - 15 -
Ⅰ-8 その他 全てを確認したがそれでもキャッシュフロー計算書の数字が合わない場合は 期中に起票した仕訳を見直して頂 く必要があります 会計基本 - 日次処理 - 日次帳票 - 伝票照会 伝票区分 : 振替 決裁日 :X 年 4 月 1 日から X 年 3 月 31 日 借方 貸方科目 : キャッシュフロー計算書に動きのありそうな科目 で検索 - 16 -
CF 計算書調整仕訳マニュアル 平成 27 年 3 月 1 日 第 1 版 株式会社フューチャーイン名古屋市中区門前町 1 番 51 号シーキューブ 本社ビル 7F TEL 052-332-8070 FAX 052-332-8069 無断複製を禁じます