施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

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三沢市行政経営推進プラン

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

第4次日田市行政改革に向けての方針

Microsoft Word - 第4次計画

知創の杜 2016 vol.10

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平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

. 当年度目標取組み事項及びその内容関連施策 ( 総合計画 ) 基本政策行政改革の推進 中期行財政運営方針に基づき 計画的に行財政運営基盤の充実強化を図るため 平成 年度行財政運営方針を 8 月に策定します ( 公民連携セクションの設置 働き方見直しの推 事務事業の見直しについては 見直しに向けた取

PowerPoint プレゼンテーション


長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

新定員管理計画目次 Ⅰ 区を取り巻く状況 1ヘ ーシ 1 職員数 定員管理の推移 1 2 年齢別職員構成 2 3 国 他自治体 豊島区の状況等 3 1) 国の動向 3 2) 都の動向 3 3) 特別区の動向 3 4) 豊島区の状況 3 5) 豊島区の課題 4 Ⅱ 基本的な考え方 5ヘ ーシ 1 方針

各取組は PDCA サイクルを回し効果を評価し 目標が達成できない見通しとなったときは さらなる総量の縮減や取組 体制の強化等 基本方針等を見直します [ 図表 40] [ 図表 40:PDCA サイクル ] 計画修正 Action 計画修正 Action Plan Check 計画等修正 Acti

平成18年度標準調査票

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

2014(平成26)年度 予算編成方針について

浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

地域子育て支援拠点事業について

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

スライド 1

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

4-(1)-ウ①

そのためには 市が 厳しい行財政環境のなかでまちづくりをリードできる総合力を備える べく 行財政運営のあり方を根本から見直し 新しい時代にふさわしい市政の仕組みづくり をめざした自己革新に挑戦していくことが強く求められている 2. 今後の行財政改革の基本的な考え方 2-1. 行財政改革大綱の見直し

総括的事項について 推進プラン全体に関するもの (2 件 ) 1 行政改革の推進プランであるにもかかわらず コスト削減に関する推進項目やプログラムが少ないのではないか 本市では 過去数次にわたる行政改革のプラン実施において 取り組む必要があると考えられる取組については 可能な限り取り組んできたところ

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

NICnet80

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1. 行政運営の改革 町の現況と課題 厳しい財政事情や町民ニーズの複雑 多様化が進むなか 限られた行政経営資源 ( 人材 財源 情報 ) のもとで 町民が満足できるサービスを効率的 効果的に提供していくことが求められています 本町では 第 5 次松伏町行政改革大綱 に基づき協働によるまちづくりや 暮

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

瑞穂市行政改革大綱

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

平成18年度標準調査票

平成18年度標準調査票

設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

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平成 25 年 4 月 30 日 補助金のあり方に関するガイドライン 函館市 平成 25 年 4 月

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< 委託業務説明書 > 1 平成 20 年度事業実施において明らかとなった課題当初企画 予定していたとおり市民に使用しやすく 親しみが持て かつ利用価値が高い食育推進に資するポータルサイトの構築に努めてきた 食育情報の発信については 簡単に行うことができるようブログを活用した情報発信の仕組みの構築を

美里町行政改革大綱(仮称)(中間報告案)

構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

Taro-全員協議会【高エネ研南】

4 合併を選択した理由 合併を選択した理由は 直面する財政危機への対応よりも 将来に向けた行政体制の充実 強化や行政サービスの維持 向上 合併を選択した理由 地方分権時代にふさわしい基礎自治体としての行政体制の充実 強化を図るため 20 市町村 効率的 効果的な行財政運営により 行政サービスを維持

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H28秋_24地方税財源

活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

資料1 第1回会議のポイントについて

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

次期行財政改革プラン ( 仮称 ) の策定に向けて H 第 2 回行財政改革推進委員会 Ⅰ これまでの取組 Ⅱ 地方を取り巻く情勢 Ⅲ 中津市の行財政運営の課題 Ⅳ 基本方針と基本目標

計画の今後の方向性

資料 5 総合計画の推進について 1 総合計画推進の基本的な考え方 ⑴ 第 5 次長期総合計画の体系 ( 本編 P.9) 第 5 次長期総合計画は まちの将来ビジョンとして 基本構想部分で目指すまちの姿やまちづくり戦略 5つの戦略の柱などを定め 戦略計画部分で 重点的な施策展開として 5つの戦略の柱

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2

4 施策別計画 4 施策別計画 施策別計画の見方 施策の方向性を示しています 関連する施策と連携の内容を示して 取組の目標を示しています います なお 市民協働や人権 行政 施策の必要性を示しています の効率化などを内容とする まちづ 取組の現状と課題を示しています くりを進めるための基盤 である施

平成28年度企業主導型保育事業の助成決定について(第1回)

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

包括規定 案

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補助指標 窓口委託化業務の検証と促進 社会保障 税番号制度の導入に向けた取組み 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 31 目標 70.2% 72.2% 75.0% 80.0% 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 31 目標 ーーー 11 分 8 分 23 年度 24 年度 2

自己点検・評価表

20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

めざしたい将来像 市民ニーズに弾力的に応えられる活力に満ちた松戸市となるために 発展性のある健全な財政運営を実現します そのために 将来を見越して 社会資源の有効活用を図りつつ 柔軟かつ大胆な発想で歳入 歳出とも不断の見直しを行います 指標 21 年度 22 年度 2 年度 27 年度現状値 2 年

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

事務事業調書平成 27 年度 事業 No 647 課 総務課 係 施設係 起案者 石原久仁夫 決裁者早川雅己 事務事業名 小学校施設耐震補強事業 事業種別 施設整備 1 事業概要 総合計画体系 根拠法令 法定受託事務 公約 議会答弁 陳情 市民要望実施方法実施期間 求める成果 ( 目的 ) 4 個性

つに分けて契約した事態について内部牽制が機能していなかった イ 監査の状況 監事 監査室 経理課総務監査係等 公認会計士の各監査機関等において 監査対象の重複 漏れが極力生じないよう 各監査機関等が監査計画を調整するなどして 効率的 効果的な監 査を行うことが必要だが いずれの監査機関等も 本件の契

5 この施策に係る事務事業 ( 重要度 貢献度順 ) 番号 事務事業名 魅力個店づくり整備促進事業 歳出決算額 ( 千円 ) 施策への関連性 目的に対する指標 年度目標値 年度実績値 推移 区内の既存個店や出店希望 22 者が行う 魅力的な店舗づ 809 くりを支援することで 魅 力個店の集積を図る

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

第2節 茨木市の現況

手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

東京都江戸東京博物館

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[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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平成 26 年度第 5 回 留辺蘂まちづくり協議会資料 諮問書 ( 写 )~ 留辺蘂自治区内事業の今後のあり方について 1 諮問から答申までの流れについて 3 北見市総合計画第 7 次実施計画策定方針 4 平成 26 年度臨時まちづくり協議会正副会長連絡会議資料 実践型地域雇用創造事業について 景観

⑴ 練馬区の予算規模はどのくらいですか? どんなことに予算が多く使われているのですか? 平成 27 年度の予算規模は約 2,500 億円で 児童 高齢者 障害者 生活困窮者などを支援するための経費の割合が増えています 平成 27 年度における予算額は約 2,500 億円で前年度より約 55 億円増加

01 【北海道】

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

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組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

普通財産の売却及び利活用の基本方針

三鷹市健康福祉総合計画2022

道州制基本法案(骨子)

目 次 第 1. さらなる改革の必要性 1 1. これまでの取組み 1 (1) 第 1 次行政改革大綱 ( 昭和 60 年 9 月策定 ) 1 (2) 第 2 次行財政改革大綱 ( 平成 10 年 2 月策定 ) 1 (3) 第 3 次行政改革大綱 ( 平成 18 年 3 月策定 ) 2 2. 行政

Transcription:

地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち178 個別目標 3-3 施策 3-3-1 区は 効率的で活力ある区政を実現し 地域との連携 協働を進めます 行政力を最大限に発揮できる体制をつくります 10 年後のめざす姿 区は 中長期的な社会状況の変化に柔軟に対応できる財政力と組織体制を整え 最小の経費で最大の効果を発揮する区政運営を実現しています 区は 地域力を最大限に引き出すための施策を積極的にしています 10 年後のめざす姿にどれだけ近づいたかを測るモノサシ ( 指標 ) と目標値 POINT モノサシ ( 指標 ) 現状 25 年度 30 年度 基本計画で設定したモノサシ ( 指標 ) の目標に到達した割合 (%) 100% 100% 財政健全化法 * の 4 指標の達成率 (%) 100% 100% 100% 現状と課題 区は 平成 7 年度以降 事務事業等適正化計画 * などにより職員定数を見直し 平成 6 年に6,264 名だった職員定数を平成 20 年には4,760 名にまで削減しました 効果的な予算編成や職員数の適正化に対する区民の関心 期待は高く 職員数の減少傾向は今後も続くものと考えられます 一方 情報化社会の進展が進むなか 区民の行政に対するニーズ * はますます複雑化 多様化しています 羽田空港の国際化や跡地利用など国や都などとの交渉が必要な課題もあります このような社会状況に対して 限られた職員数で対応するためには 職員一人ひとりの能力を向上させ 企画力や交渉力といった自治体経営に必須の能力を備える必要があります また 職員個人の資質だけに頼るのではなく より大きな力を発揮できるよう組織の力を強化し さらには 必要に応じて 民間の力を活用した行政サービスを展開することが重要になります そのためには 安定的な行財政運営の確保や築 30 年以上経過している区有施設などの計画的更新のほか 重要性が増している行政情報の活用などが求められます このようなことから 区は 区民に最も身近な自治体として自律的な行財政運営を行うとともに 地方分権の進展により拡大する役割と区民からの期待に対して 基礎自治体としての責任を十分に果たし 10 年先を見据えた総合的な地域経営を行っていくことが必要です

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち180 施策の方向性と主な事業 1 柔軟性と行動力のある職員の確保 育成 多様な任用制度を活用した人材確保策のや 経営感覚向上をめざした職員提案制度 * の推進 適材適所の人員配置を通じた人材育成などを行い 企画力 コーディネート * 力と ともに 行動力 コスト感覚をもった職員体制を実現します また 区政運営で最も重要 な地域力の推進をめざした職員の育成 職員配置をします たくみ ( 仮称 ) マイスター 匠 * 認定制度 特別自己申告制度 能力開発 能力活用型職員配置の推進 職員の異動においては 職員の能力活用の視点をより重視します さらに 職員個々の仕事に対する意欲向上の喚起や能力開発も視野に入れた職員配置を一層推進します また 将来的には職員配置権限のあり方などもしながら 職場の戦力アップを図っていきます 認定制度の 制度を活用した職員配置の 制度の 人材情報の活用 情報集約 検証 2 効果的な政策を立案 できる組織づくり 区の組織改革や事業を進める方法の改善など 今後も継続的に行政改革を推進するとともに基礎自治体として政策を企画立案する機能 部門の強化などを行い 効率的 効果的な組織をつくります 大田行政経営プランの推進 大田行政経営プランに基づき 予算の編成や事業をしていく段階において 様々な行政経営手法をし 効率的 効果的な行政運営を推進します プランに掲げる事業の見直し 改善 プランの検証 後継プランの 後継プランの 継続

調査研究方針の策定 区政課題の調査 研究 地方分権改革に関する調査 分析 大学 民間機関などとの連携 調査研究 企画機能の拡充 基本構想に掲げる将来像や基本計画の目標を実現するため 大学や民間機関などとの連携を図りながら 自治基本条例 * をはじめとする区政を取り巻く課題や行財政運営などに関する調査 研究体制を確立します また 都区のあり方や道州制 * など 地方分権改革 * の動きを集中的に把握し 大田区の自治のあり方について専門的視点から調査 研究します 検証 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち181 3 健全で自律した行財政運営の推進 中長期的に健全財政を推進することを目的に 歳出面においては 今後の財政負担に備えるため 道路や橋梁 * 学校などの社会基盤整備 更新など 将来的に大きな財政負担を伴う事業や各分野における行政需要を的確に把握します 歳入面においては これまでも取り組んできた公債権の公正な収納確保の体制整備のほか 経済状況を踏まえた積立基金の有効活用と安全性を考慮した上での確実かつ効率的な運用をさらに推進します また 平成 20 年度からしている特別区民税 都民税や国民健康保険料の納付における民間の力の活用や命名権 ( ネーミングライツ )* など 新たな歳入確保策に積極的に取り組みます

地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち182 4 行政情報の安全かつ効率的 効果的な活用 行政情報を安全かつ効率的 効果的に活用できるよう計画的に庁内の情報システムを維 持 拡充します また 重要な行政経営資源である情報を最大限に活用できる体制をつくります 外部接続環境 統合型 GIS 基幹系システム * 行政情報基盤 * の整備 区民サービスを総合的に提供できる環境を整備します また インターネット * などの外部接続環境 * の整備 統合型 GIS* 構築など 区内部の情報基盤を整備 拡充して情報の共有 利活用を推進します 基盤構築 利用開始 基盤構築利用開始利用拡大 再構築 拡充 安定稼働 継続 窓口サービス充実支援 構築 運用 5 区有施設の利活用の促進と地域拠点化 耐震性や安全性のほか 環境対策を取り入れた区有施設の計画的な改築 改修のや 行政需要に対応した施設のスクラップ アンド ビルド * を進めます また 特別出張所などを中心に 区有施設を地域の拠点施設として位置づけ 社会インフラ * としての機能の充実を図ります 大田区公共施設整備計画の推進 平成 20 年度に策定した大田区公共施設整備計画に基づく改築 改修などを 各部局の事業計画に対応しつつ 計画的に推進します 基本設計 ( 大規模施設のみ ) 設計計画期間内の改築着工施設数計画期間内の改修着工施設数計画期間内の竣工施設数大田区公共施設整備計画に基づく財政計画の進行管理 3 件 / 5 年度 25 件 / 5 年度 24 件 / 5 年度 2 件 / 5 年度 25 件 / 5 年度 継続 検証

萩中集会所 区民利用施設の改築 大田区公共施設整備計画に基づき 建物の老朽化が進んでいる区民利用施設の安全性を高めるために施設の改築 改修を進めます 設計 工事 竣工 6 民間の力を区政に活かす仕組みづくり 区民サービス低下などのリスク * をコントロールする仕組みを拡充する中で 指定管理者 * 制度や業務委託などの手法を活用し 民間が有するノウハウを区政運営に取り込み コス ト削減とサービス向上の両立をめざします 竣工 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち183 久が原ハーモニー保育園 ( 平成 20 年度完成 ) キッズな大森 ( 平成 20 年開所 )