ベクトル インピーダンス アナライザ 改訂 1.3.2 ファームウェアバージョン 10.x に対応 製造メーカ Seeed Studio 翻訳 Rev 1.3.2-J June 1st, 2017-1- エレクトロデザイン株式会社
内容 1 2 3 始めに... 4 1.1 概要... 4 1.2 主要な機能... 5 1.3 外観とスイッチ... 6 の使用法...8 2.1 スクリーンレイアウト... 8 2.2 ステータスシンボルの表示... 9 2.3 操作方法...10 2.4 メインメニュー...11 2.5 周波数の設定...13 2.6 スパンの変更 周波数幅...14 2.7 開始 START と停止 STOP の周波数設定...14 2.8 周波数プリセット...16 2.9 マーカーの使用法...16 2.10 縦軸表示項目の変更...19 2.11 計測結果の保存 呼び出し...19 2.12 スクリーンショット...25 2.13 動作モードの変更...26 2.14 SETUP 設定の変更...26 各モードの使い方...40 3.1 SCALAR CHART MODE 3.2 SMITH CHART MODE スミスチャートモード... 42 3.3 SINGLE FREQUENCY MODE 3.4 CABLE TEST MODE (TDR) ケーブルテストモード...49 3.5 FIELD MODE フィールドモード... 53 3.6 MULTI-BAND MODE Rev 1.3.2-J June 1st, 2017. スカラチャートモード... 40 単一周波数モード...45 マルチバンドモード... 54-2-
3.7 SIGNAL GENERATOR MODE 信号発生器モード... 56 3.8 COMPUTER CONTROL MODE コンピュータコントロールモード... 60 3.8.1 3.9 4 SARK Plot の簡単な使い方...61 BAND SCAN MODE バンドスキャン スペアナ モード...66 特別な機能...68 4.1 給電線 4.2 C IRCUIT MODELS 加算/減算機能...68 回路モデル... 71 4.2.1 Loop アンテナ/コイル...71 4.2.2 Capacitor コンデンサ測定...74 4.2.3 Quartz Crystal 4.2.4 Transmission Line 4.3 水晶振動子... 75 伝送線路 給電線... 77 TUNING STUBS スタブの調整...79 5 インピーダンス測定の基礎...81 6 何のために VSWR を測定するのか...85 APPENDIX A: 測定回路の動作... 87 APPENDIX B: 計測できる項目... 89 APPENDIX C: ファームウェアの更新... 91 APPENDIX D: OSL CALIBRATION APPENDIX E: FREQUENCY CALIBRATION APPENDIX F: DETECTOR CALIBRATION APPENDIX G: FREQUENCY PRESETS FILE APPENDIX H: SCALE PRESETS OSL 較正... 92 周波数較正... 97 内部回路の校正... 98 周波数プリセット... 102 スケールのプリセット...103 APPENDIX I: 仕様... 106 APPENDIX J: ACKNOWLEDGMENTS Rev 1.3.2-J June 1st, 2017. 謝辞...109-3-
1 始めに 1.1 概要 アンテナ アナライザはインピーダンスの高度な測定が可能なベクトル インピーダンス アナライザです アンテナの測定は元より 各種のインピーダンス VSWR ベクトル反射係数 リターンロス およびコイルのインダクタンスやコンデンサの容量及び高周波特性を測定できるポケットサイズの測定器です 同軸ケーブルの障害位置と原因を解析できる TDR( タイム ドメイン反射率計 ) モードを持っています は単体でも測定ができますが パーソナル コンピュータに接続し Windows で動く SARK プロット クライアント ソフトウエアを使いパソコン画面で計測を行う事もできます には アンテナの VSWR や共振周波数の計測 インピーダンスマッチング 部品テスト TDR 測定で同軸ケーブルの障害位置測定と短絡 オープンの識別をする機能や 同軸 ケーブル損失測定機能などがあります には SG 信号発生器としての機能があ り 受信機の周波数の校正や感度試験 さらに簡易スペクトラム アナライザの機能まで持っ ています は高周波の測定では伝達特性を除くほとんどの測定をカバーします は 1Hz の周波数分解能で 0.1~230MHz の範囲の信号を発生するデジタル シンセ サイザ (DDS) を信号源に使用しています アナライザは完全なベクトル インピーダンス測 定機能を持っていて 正確に 負荷の抵抗 静電容量 およびコイルのインダクタンスを測定 できます 高い精度で測定するためにユーザー自身で測定基準点に対してオープン / ショート / ロードの 3 点較正を自動的に行う事ができます さらにアナライザはフィーダによるアンテナの特性の誤差を補正する機能も持っています カラーディスプレイを使ったユーザーインターフェイスは 直観的で 使いやすいようにデザインされています ユーザーが選んだ掃引周波数範囲のアンテナやその他のインピーダンス特 性を迅速にグラフ表示します 普通のスカラチャートでは VSWR 以外にも計測可能な様々な 項目の中から 2 つを選んでグラフ表示する事ができます スミスチャートの表示もできます 指定した周波数で測定した数値を読み出すため 2 つのマーカーが使用できます マーカー位 置はユーザーが手動で指定する もしくはある条件でマーカーが自動追尾するトラッキング モードが使えます マルチバンドモードは のユニークな機能で VSWR を1つの画面の中に周波数の違う 4 つバンドの個別のスカラチャートを表示することができます この機能は マルチバンドのアンテナを調整する場合に大変便利です 単一周波数測定モードは指定した周波数で計測したインピーダンスの測定の詳細な結果と等価回路図を表示する事ができます アナライザは内部に 2MB のフラッシュディスクメモリーを持ち 測定結果や画面のスクリー ンショット アナライザの設定の保存 およびファームウェアの更新ができます このファ Rev 1.3.2-J June 1 st, 2017. -4-
イルは USB 経由で Windows のファイルとしてアクセス可能なので測定された結果は簡単に移 動やコピーができます 分析のために PC にダウンロードし ZPLOTS 表計算プログラムまた は SARK プロット クライアント ソフトウエアを使って表示する事ができます http://www.sark110.com の Web サイトではあなたのご意見をお待ちしています Web のコ ミュニティへのリクエストは装置の改良をする上で我々の大変良いモチベーションとなります 1.2 主要な機能 超軽量でポケットサイズ丈夫なアルミニウムケース直観的で 使いやすい動作モード : Scalar Chart スカラチャート, Smith Chart スミスチャート, Single Frequency 単一周波数モード, Cable Test (TDR) ケーブルテスト, Field Mode フィール ドモード, Multi-band マルチバンドモード, Signal Generator 信号発生器, Computer Control コンピュータコントロール Band Scan バンドスキャン ( スペアナ機能 ) 充実した較正機能で広範囲で精度の良いインピーダンス計測 ± の符号付きでインピーダンスを測定マニュアル及び 自動トラッキング可能なマーカー機能測定結果の保存 スクリーンショットの読み込み 設定 およびファームウェアアッ プグレードのファイルを保存するため内部に 2MB の USB ディスクを持っています 測定結果は PC を使った ZPLOTS のために 対応したフォーマットで USB ディスクに エクスポートします SARK プロット クライアント ソフトウエアで PC から測定ができます期限の制限なしのファームウェアアップグレードができます Web のコミュニティ経由で機能追加のリクエストができますユーザーアプリケーションの開発のためのデバイスシミュレータを含むオープンソー ス ソフトウェア開発キット (SDK) を提供しています Rev 1.3.2-J June 1 st, 2017. -5-