2 訓練想定 施設 ( ア ) 被害建物 ( 木造建物 ) 要救助者の配置状態 2 要救助者状況 倒流木 ( 丸太等 ) の下敷き 下腿と右腕が埋没している状態 倒流木 ( 丸太等 ) 及び多数の柱等の下敷き 隣接棟から流入してきた柱等が複雑に覆いかぶさっ 2 た状態 傷病程度等 ( イ ) 埋没車

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訓練想定 施設 倒壊崩落橋梁 座屈倒壊ビル 3 階 8 9 階 階

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できない場合は 代表消防機関代行の倉敷市消防局又は津山圏域消防組合消防本部の職員をもって充てるものとする 4 岡山県大隊に 消火 救助 救急等の任務単位毎に中隊を設けることとし 各中隊を 消火中隊等 と呼称するものとする なお 中隊長は 岡山県大隊長が指定するものとする 5 各中隊に 各車両又は付加

大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

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緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

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2-1 出場体制等 1 出場体制東京消防庁における出場体制は 火災 救助 救急及び危険排除等の災害区分に応じて 普通出場 特別出場 特命出場により対応しています ⑴ 火災普通出場 市街地の一般火災及び大規模又は特殊な対象物の火災が発生した場合 火災の規模に応じて第 1 出場から第 4 出場に区分して

00 表紙・目次

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

可搬ポンプの取扱い 応急救護等 様々な知識 技能を訓練で身につけることができます お問合せは 東久留米消防署防災安全係 ( 内線 320) まで!

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

第 2 項交通応急対策 災害時には 道路 橋梁等の道路施設が被災するとともに 倒壊建物 がれき等による障害物や 緊急車両 一般車両による交通渋滞が発生し 緊急輸送等に支障をきたすおそれがある 町民等の避難 災害応急対策員の輸送および救助 救護のための資材 物資の輸送を確実に行うため 迅速かつ適切に交

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

H30雑踏事故防止通達(公表用)

平成16年新潟県中越地震 JR西日本福知山線列車事故 16年10月23日に発生した新潟県中越地震は 死者68人 災害関連死を含む という被害を もたらしました この地震を契機に 警察では 極めて高度な 救出救助能力を必要とする災害現場において 迅速かつ的確に被災者の救出救助を行う専門部 隊として 1

第3編 災害応急対策

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00 表紙・目次

本章では 衝突被害軽減ブレーキ 車線逸脱警報 装置 等の自動車に備えられている運転支援装置の特性 Ⅻ. 運転支援装置を 備えるトラックの 適切な運転方法 と使い方を理解した運転の重要性について整理しています 指導においては 装置を過信し 事故に至るケースがあることを理解させましょう また 運転支援装

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

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(6) 八丈町役場 青ヶ島村役場 八丈町災害対策本部 青ヶ島村災害対策本部の設置 7 訓練の様子 (1) 八丈町避難誘導訓練地震時における総合的な避難訓練と火山噴火時における避難訓練を併せて行い 八丈町及び防災関係機関並びに住民がとるべき防災処置を実践し 地震災害 火山噴火災害に対応した防災対策の習

(6) 行方不明者の捜索 (7) 治安の維持 (8) 被災者等への情報伝達 (9) 前各号に掲げるもののほか 派遣先都道府県警察の長が特に指示する活動一部改正 平成 25 年第 15 号 ( 即応部隊の活動 ) 第 4 条即応部隊は 大規模災害発生時に直ちに被災地等へ赴き それぞれ次に掲げる活動を行

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

2. 大規模津波防災総合訓練実行委員会設立準備会 日 場 時 : 平成 29 年 12 月 19 日 ( 火 ) 午後 1 時 30 分 ~ 午後 3 時 所 : 四日市市役所 6F 本部員会議室 準備会参加機関 : 中部管区警察局 陸上自衛隊第 10 師団海上自衛隊横須賀地方総監部 航空自衛隊中部

主な訓練 指揮統制本部開設訓練防災関係機関である自衛隊 警察 海上保安署 消防と市が連携して 災害現場への出動隊の派遣調整などを行いました 人命救助訓練 3 班 ( 自主防災会 防災士会 消防団 市の人命救助隊 ) に分かれ 各倒壊家屋前に設置されている障害物を撤去後 閉じ込められている負傷者の救出

緊急消防援助隊基本計画 の改定について (H26 H30 の第 3 期計画 ) 緊急消防援助隊基本計画について 平成 26 年 3 月消防庁 東日本大震災の教訓を活かし 南海トラフ地震等への対応力を強化するため 緊急消防援助隊の登録目標数 (H30) を 6000 隊に大幅増隊 総務大臣が 緊急消防

発災後 消防庁長官から被災都道府県以外の都道府県の知事等に電話等により連絡し 行うこととなる しかし 大規模地震においては 通信インフラ等に様々な障害が発生する可能性があり その場合には 緊急消防援助隊の出動に支障が生じることが考えられる このため 一定震度以上の大規模地震等が発生した場合に効力が発

対応すべき行動_0921

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

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1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

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PowerPoint プレゼンテーション

目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

レスキューフレーム(簡易起重機)訓練中引揚作業時、救助者、要救助者落下事故

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病院機構災害医療センター ( 以下 災害医療センター という ) に DMAT 事務局を設置する 都道府県は 通常時に DMAT 運用計画の策定 医療機関等との協定の締結等を行い 災害時に 計画に基づき DMAT を運用し 活動に必要な支援 ( 情報収集 連絡 調整 人員又は物資の提供等 ) を行う

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

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平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

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進出先 緊急消防援助隊進出拠点備考 統合機動部隊 県大隊 (2) 統合機動部隊 県大隊 実施状況 安来市を震源とするM7.1 の直下型地震により 安来市及び松江市ともに震度 6 強を観測し 緊急消防援助隊の応援等の要請等に関する要綱 第 27 条に規定する別表 D-1の区分 Ⅱ に基づき 震央管轄都

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

7 制御不能な二次災害を発生させない 7-1) 市街地での大規模火災の発生 7-2) 海上 臨海部の広域複合災害の発生 7-3) 沿線 沿道の建物倒壊による直接的な被害及び交通麻痺 7-4) ため池 ダム 防災施設 天然ダム等の損壊 機能不全による二次災害の発生 7-5) 有害物質の大規模拡散 流出

我が家の家庭内 DIG 地震が発生した時の 我が家 を想像してみましょう 1 家族等の命 ( 最優先 ) 我が家の耐震性は? 家庭内で倒れてくる物はないか? 津波や山がけ崩れの危険性は? 災害イメージ ( 東京経済大学吉井教授の設問資料を変形 ) 自宅建物の倒壊 ( ぺしゃんこ 傾く ) 下敷き 死

時間災害状況等の推移関係機関関係機関の活動内容道府県 ( 防災本部 ) の留意事項 ( 評価の視点 ) 1 日目 3.1 地震に基因する標準災害シナリオ 9:00 (0:00) 地震発生 ( 震度 6 強 ) 特定事業所 施設等の緊急停止措置 災害拡大防止上必要な施設の手動停止操作 地震発生後 速や

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

【3~5】(地震)第1章第1節 組織動員

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00 表紙・目次

3 避難指示等の状況 避難指示 ( 緊急 ) 2 町 69 世帯 123 人 ( 安平町 67 世帯 119 人 むかわ町 2 世帯 4 人 ) 避難勧告 2 町 32 世帯 77 人 ( 安平町 20 世帯 52 人 むかわ町 12 世帯 25 人 ) 4 避難所の状況 (9 月 19 日 14

2 研究開発の実施 研究開発事業については 次の事業を実施した これらの調査研究は 報告書としてまとめ 会員に配布した (1) ヘリコプターベースの運用に関する調査研究ヘリコプターは 通常ヘリポート ( 基地 ) を拠点として運用する したがって 基地を離陸して 災害発生場所に至り 活動が終了すれば

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

2 訓練主眼ブロック 北海道東北 訓練主眼 1 迅速性災害時にすべての活動に求められる迅速性の確認 ( 初動時の動きの確認 ) 2 想像力地域性を考慮し 起こり得る想定とすることにより危機感の醸成を図り また 誰が何をすべきかを想像し 具体化する訓練とする 3 連携 調整力 災害時に必要不可欠となる

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

280 ・11_月.pdf

第6章  特殊災害対策計画

東日本大震災 (H ) 地震時の情報収集や提供に関する課題 国 地方公共団体などが連携した被災者や物資輸送者への交通関係情報の提供 大震災直後は 各管理者から別々に通行止め情報等が提供されたため 被災地までの輸送ルートの選定が困難な状況 国が集約して提供を始めたのは10 日以上過ぎた3/

30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

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大規模災害対策マニュアル

福岡県 < 朝倉市 > 1 名 ( 杷木林田 :60 歳代男性を発見し 死亡を確認 (7 月 6 日 )) 2 名 ( 山田 :80 歳代男性及び 80 歳代女性を発見し 死亡を確認 (7 月 6 日 )) 1 名 ( 宮野 :70 歳代男性を発見し 死亡を確認 (7 月 6 日 )) 1 名 (

平成 25 年版救急 救助の現況 ポイント 1. 救急業務実施体制 1) 平成 25 年 4 月現在 消防本部は 770 本部で 全ての消防本部において救急業務が実施されている 全国 1,720 市町村のうち 1,685 市町村 (790 市 735 町 160 村 ) において消防本部による救急業

資料 4 安全 安心の確保 ~ 道路の防災 震災対策 ~ Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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Microsoft Word - 雑踏事故の防止について.docx

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奥村組CSRレポート2015

事例集表紙1

長野県消防防災ヘリコプター運航協議会会則

平成20年度愛知県タクシー協会 知多支部総会 議事録

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各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

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Transcription:

訓練項目別概要票 訓練名称 訓練時間 訓練所要時間 5 分 土石流生き埋め者救出訓練 待機完了 9 時 0 分 出動 9 時 25 分 訓練番号完了 時 40 分 5 訓練場所 訓練想定 部隊運用訓練会場 住宅地にて大規模な土石流が発生し 広範囲に住家及び車両が損壊し多数の生き埋め者が発生した 訓練趣旨 広島豪雨災害等を教訓として 記録的な短時間豪雨により 避難準備のいとまがない状況において刹那に発生した大規模広範囲に及ぶ土石流により 住宅及び走行車両が損壊して多数の生き埋め者が発生した現場想定 活動の長期難航が見込まれる土砂等の除去作業を伴う災害現場における 特殊装備小隊 ( 重機 ) 保有の効率的な技術並びに資機材投入 及び損壊した住宅での救助検索に際して倒壊危険防止の安定化技術を施す等の二次災害防止の安全措置を万全に施し 効果的な救助活動を実施 隊別 岡山県 香川県 島根県 部隊名 隊数 隊数 隊数 統括県大隊長 参 県大隊指揮隊 救助小隊 2 加 消火小隊 2 救急小隊 4 部特殊装備小隊 ( 重機 ) 隊その他の隊 島根県警 救助犬団体 合計 0 5 活動概要 その他隊数 2 合計隊数 6 8 7 2 2 29 統括県大隊長現地合同調整所を設置し 他機関との連携調整及び指揮系統を明確化した活動を実施 2 県大隊指揮隊統括県大隊長を補佐 連携し 救助の活動調整を実施 特殊装備小隊 ( 重機 ) 埋没車両等からの救助活動において 性能特性を発揮 4 救助小隊 及び消火小隊二次災害防止に留意した安全確保の措置について 救助活動着手前に実施特殊装備小隊等の活動支援及び救急活動支援を実施 5 救急小隊要救助者のトリアージ 応急手当 応急救護所及び病院への搬送を実施 6 島根県警県警機動隊及び被災地署員による 徒手による土砂 ガレ等の除去及び屋内検索 救助活動について 緊急消防援助隊との連携を実施 7 救助犬団体要救助者の検索について 救助活動前における場所特定や 活動後の再検索を実施 関係機関島根県警察本部警備部機動隊 安来警察署 災害救助犬出動団体協議会 指揮支援部隊 神戸市消防局指揮支援隊 68

2 訓練想定 施設 ( ア ) 被害建物 ( 木造建物 ) 要救助者の配置状態 2 要救助者状況 倒流木 ( 丸太等 ) の下敷き 下腿と右腕が埋没している状態 倒流木 ( 丸太等 ) 及び多数の柱等の下敷き 隣接棟から流入してきた柱等が複雑に覆いかぶさっ 2 た状態 傷病程度等 ( イ ) 埋没車両 ( 普通乗用車 ) 要救助者の配置状態 要救助者状況 4 シートベルトが脇に引っ掛かっている状態で設定 5 車内にも土砂が流入しており 土砂に埋没しているが右手のみは視認できる状態 傷病程度等 69

( イ ) 被害車両 ( 大型バス ) 実際には 横転させていない状態で訓練実施 要救助者の配置状態 要救助者状況 6 バスの運転手 シートベルトをしておらず 運転席から乗降口に投げ出された状態 7 車両右側最前列に座っていた乗客 事故の衝撃により 左側の席まで投げ出されたもの 8 車両右側の列に座っていた乗客 事故の衝撃により 左側の席まで投げ出されたもの 9 車両右側の列に座っていた乗客 事故の衝撃により 左側の席まで投げ出されたもの 0 車両左側の席に座っていた乗客 事故の衝撃により窓ガラスで頭を強打 出血あるが止血状態 車両左側最後列席に座っていた乗客 事故の衝撃により右腕を負傷 傷病程度等 70

( ウ ) 被害建物 (2 階建て木造住宅 ) 要救助者の配置状態 2 階 2 2 要救助者の配置状態 4 階 4 要救助者状況 2 倒れてきたタンス及び棚の下敷き 家財等の下敷きになった状態 4 壁が剥がれ 顔面部に倒れてきて受傷 また 下腿が家財等の下敷き 傷病程度等 7

訓練評価 島根県評価員 () 多数の傷病者に対し DMAT の派遣要請を行い連携活動を行っていた (2) 余震 の想定付与に対し 騒音のため全隊への周知が徹底されず 活動継続する隊があった () 統一的な活動表示 ( マーキング ) について 随所に使用されており浸透していると感じた (4) 車両集結 停車場所スペースが狭く 渋滞となり手前の訓練ブースの訓練開始に影響があった (5) 大規模土砂災害では消防力だけでは対応できない状況も考えられ 建設業者の重機の活用について検討が必要と考える (6) 関係機関への訓練趣旨 ( ブラインド訓練 ) が徹底されていなかったためか 訓練開始前に想定ブースの状況評価 ( 事前確認 ) が行われていた 4 活動状況 72

7

訓練項目別概要票 参 加 訓練名称橋梁倒壊孤立者救出訓練訓練番号 6 訓練時間 訓練場所部隊運用訓練会場 訓練想定 部隊名 統括県大隊長 訓練趣旨 平成 20 年岩手 宮城内陸地震での山体崩落による自動車専用道路の橋梁倒壊被害等を踏まえ 地震により高速道路の一部区間で橋梁が倒壊 落下し 残存する橋梁上に多数の孤立者が発生した現場想定 孤立者の救助に際して 防災航空隊はじめ各機関のヘリコプターの現場到着が困難な状況として 地上部隊のロープレスキュー技術を駆使した救助活動とする なお 陸路の進入ルートは途絶されたものとし また はしご車の活用についても 隊員の投入のみとする負荷要素を盛り込む 隊数 県大隊指揮隊 救助小隊 部消火小隊救急小隊隊特殊装備小隊 ( はしご車 ) 海上保安庁合計 活動概要 訓練所要時間 25 分 2 6 隊数 その他 隊数 6 待機完了 9 時 20 分 出動 9 時 5 分 完了 時 40 分 地震により高速道路の一部区間で橋梁が倒壊し 残存する橋梁上に多数の孤立者が発生している 隊別島根県 2 高知県 統括県大隊長現地合同調整所を設置し 他機関との連携調整及び指揮系統を明確化した活動を実施 2 県大隊指揮隊統括県大隊長を補佐 連携し 救助の活動調整を実施 特殊装備小隊 ( はしご車 ) 救助活動場所 ( 橋梁上 ) へのアプローチにおいて 性能特性を活かした活動展開実施 4 救助小隊他機関と連携し 活動方針の転換に際しても迅速 的確なる対応を実施 5 消火小隊救助小隊等の活動支援及び救急活動支援を実施 6 救急小隊要救助者のトリアージ 応急手当 応急救護所及び病院への搬送を実施 7 海上保安庁海上保安庁所属の救難士による 緊急消防援助隊との連携での救助活動を実施 合計 隊数 関係機関第八管区海上保安本部美保航空基地 指揮支援部隊神戸市消防局指揮支援隊 74

2 訓練想定 施設 要救助者状況 車両 乗員数 状況 軽乗用車 2 地震 及び橋梁倒壊の異変に気づき急ブレーキをかけたところ 後続車両 (2 軽トラ ) に追突され 乗車していた 2 名が負傷 2 軽トラ ワンボックス車 前方車両 ( 軽乗用車 ) の減速に伴いブレーキを掛けるも追突 傷者は車体の変形により下腿部が挟まれ状態 両サイドドアともに変形により用手での開放不可 地震 及び橋梁倒壊の異変に気づき停車 乗車していた 名とも車外に出ている 4 大型バス (50 人定員 ) 6 名 ( 車内 名 車外 名 ) 異変に気づいた運転手の急ブレーキで前輪が脱輪した状態で停車 乗員の内 窓から自力で車外に出た者が 名いる 傷病程度等 75

訓練評価 島根県評価員 () 関係機関との連携など情報共有や活動調整において 現場活動隊と指揮隊の情報共有が出来ていた (2) ハイポイントとなる単管が設定されていたが 上下単管のスペースが狭く 要救助者の振り出し時苦慮していた また 危険が憂慮させる場所 ( 現場 ) においては 要救助者へのヘルメット装着等を考慮すること 4 活動状況 76

訓練項目別概要票 訓練名称 訓練時間 橋梁倒壊多重事故対応訓練訓練番号 訓練所要時間待機完了出動完了 20 分 9 時 25 分 9 時 40 分 時 40 分 7 訓練場所部隊運用訓練会場 訓練想定 地震により高速道路の一部区間で橋梁が倒壊崩落し 走行中の多数の車両の墜落事故が発生した 訓練趣旨 阪神淡路大震災を教訓に 高速道路の一部区間で橋梁が倒壊 落下し 走行中の多数の車両の墜落多重事故が発生した現場想定 大破した多数の車両が上下に折り重なり 活動困難な現場状況 併せてガソリンベーパーが発生し 火災危険の排除が必要な環境条件として 多数の救助隊等の徹底した指揮統制が求められる現場における交通救助活動を実施する 参 加 部 隊 部隊名 統括県大隊長県大隊指揮隊救助小隊消火小隊 救急小隊特殊装備小隊 ( 大型水槽車 ) 特殊装備小隊 ( 大型ブロアー搭載車 ) その他の隊 合計 活動概要 隊別広島県愛媛県 隊数 6 2 2 6 隊数 6 統括県大隊長現地合同調整所を設置し 他機関との連携調整及び指揮系統を明確化した活動を実施 2 県大隊指揮隊統括県大隊長を補佐 連携し 救助の活動調整を実施 特殊装備小隊 ( 大型ブロア車 大型水槽車 ) 多重事故現場の火災危険排除について 相互の性能特性を発揮した連携を実施 4 救助小隊現場評価等の後 優先順位の判断の基で救助活動を実施 5 消火小隊救助小隊等の活動支援及び救急活動支援を実施 6 救急小隊要救助者のトリアージ 応急手当 応急救護所及び病院への搬送を実施 合計 隊数 4 8 5 22 関係機関 指揮支援部隊岡山市消防局指揮支援隊 77

2 訓練想定 施設 倒壊崩落橋梁 多重事故車両 6 7 8 要救助者状況 車両 乗員数 状況 車両 4 一方が壁面に接し 活動域の制限がある状態 ドアの開放はバックドアも含めて全て可能 車両 2 2 車両 ( 軽 ) 車両 4 車両 5-2 車両 5-2 2 車両 6-( 軽 ) 2 車両 6-2 2 車両 7-( 軽 ) 車両 7-2 車両 8-2 車両 8-2 2 仰向けの状態 車両後方が車両 に接しているように設定 傾斜面に寄り添った状態であり 不安定状態の訓練想定 三方が他の車両や壁面に接した状態であり活動域に制限がある設定 車両 5-2 に馬乗り状態で重なる 2 台の事故車両 不安定状態の訓練想定 車両 5- に覆いかぶさられた状態 用手によるドアの開放不可 仰向けの状態 で車両 6-2 に覆いかぶさった状態 不安定状態の訓練想定 車両 6- に覆いかぶさられた状態 用手によるドアの開放可能 横倒し状態 車両 7-2 に寄りかかられた状態で不安定 運転席側以外はドアの開放可能 横倒し状態 車両 7- に寄りかかった状態で不安定 運転席側以外はドアの開放可能 車両 8-2 と 8- の上に乗った状態 後部座席のみ用手によるドアの開放可能 車両 8- に覆いかぶされた状態 ドアの開放は不可 車両 8-2 車両 8- に覆いかぶされた状態 ドアの開放は不可 車両 9( 大型バス ) 8 車体の損壊激しく車内の要救は墜落の衝撃により一箇所に要救助者が折り重なった状態 乗車口のドアは閉まったままの状態 78

傷病程度等 79

訓練評価 島根県評価員 () 多数傷病者対応にいて 救助統括と救急搬送統括の間で 傷病者数が合わなくなっていた 複数の部隊が連携する中で トリアージタグの仕様が本部によって 枚複写を使用するところと 4 枚複写のところがあり 搬送時に現場指揮所へ渡すもぎ取った枚数により混乱が生じた可能性がある (2) 余震 の想定付与に対し 退避について良好であったが 活動再開時に安全確認が不十分な面があった () 可燃性ガスの排除に大型ブロアー車は有効であると感じた (4) 訓練中 現場指揮本部が設置したテントが風で飛んでしまい 非常に危険であった 杭等による固定が必要 (5) その他会場設定において 車両動線の数が不十分であり 進入車両を渋滞させた 4 活動状況 80

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