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【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

財務省貿易統計

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【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

データバンク 2006 年上半期の日本の対 CIS 主要国貿易統計 1. ロシア /96 2. ウクライナ /98 3. カザフスタン /99 4. ウズベキスタン / アゼルバイジャン /101 表 年 1~6 月の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 輸出入合計

特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が

ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出 2011 年は 数量 価額ともに過去最高 平成 24 年 11 月 21 日 門司税関 はじめに ぶり は 刺身 寿司 照り焼きなど日本の食卓には欠かせない食材の一つですが 近年 その ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出が増加しています 2011 年全国税関別

2016 年の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 ( 確定値 ) ドル表示 輸出入前年輸出前年輸入合計前年 =100 =100 =100 バランス ロシア 16,410, ,125, ,285, ,159,423 ウクライナ 883,

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

ビール系飲料の輸入

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

統計特集 :2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 主要国貿易統計 第 1 表 2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 中東欧諸国 モンゴル輸出入通関実績 ロシア 第 2 表 2005 年 1~9 月の日本の対ロシア輸出品構成 第 3 表 2005 年 1~

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

トマトの輸入 2011 年門司税関は数量 価額とも全国シェア第 1 位 平成 24 年 6 月 20 日 門司税関 はじめに FAO( 国連食糧農業機関 ) の統計データによると 世界のトマト生産量 (2010 年 ) は 約 146 百万トンで 野菜の生産量の中では常にトップクラスを維持しています

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

指定統計Ⅱ 年報用XLSファイル

特集 安定成長を模索する NIS 経済 2017 年の日本の対 NIS 諸国貿易統計 Data Bank はじめに恒例により 日本財務省発表の貿易統計にもとづいて 2017 年の日本とNIS 諸国との貿易に関し データをとりまとめて紹介する 日本とロシアの貿易については すでに5 月号に掲載済みであ

データバンク 2006 年 1~9 月の日本の対 CIS 主要国貿易統計 1. ロシア /92 2. ウクライナ /94 3. カザフスタン /95 4. ウズベキスタン /96 5. アゼルバイジャン /97 表 年 1~9 月の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 ( 単位

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

日本 中国間コンテナ荷動きの動向について 掲載誌 掲載年月 : 日刊 CARGO1206 日本海事センター企画研究部研究員松田琢磨 はじめに ( 公財 ) 日本海事センターでは 日本 中国間コンテナ荷動き ( 以下日中航路 ) のトンベース荷動き量を算出し 11 年 5 月から毎月発表している 今回

が 3 億 2,100 万ドルと前年比 33.8% 減となった影響もあり 2016 年は 13 億 9,400 万ドル と 前年比 9.0% の増加にと どまった ミャンマーにとって 貴重な外貨獲得源であるヒ スイについては 前年比 35.5% 減の 3 億 8,800 万ドル と大幅に減少した 国

地域 ( 国 ) 別輸出入 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 総額 40,131, ,530, ,785 4 アジア 21,850, ,862, ,987, 中華人民共和国 7,655,

特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 (

第 24 章地域別の概要 地域別の概要 ミャンマーの地域分類ミャンマーの地域区分としては カチン カヤー カレン チン モン ラカイン シャンの 7 州と ザガイン タニンタリー バゴー マグウェー マンダレー ヤンゴン エヤワディの 7 管区に加え 連邦直轄区域であるネーピードーがあり 統計もこれ

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に

< 図表 1> 米国の仕出し国 地域別自動車部品輸入実績 ( 単位 :100 万ドル ) 輸出国 シェア 1 メキシコ 11,740 13,692 16,045 17,056 19, % 2 カナダ 7,638 8,253 8,932

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ビール系飲料の輸入

PowerPoint Presentation

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

-

平成28年 成田空港貿易概況(速報)

化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸

平成 26 年度海外市場探求奨学金報告書 機械創造工学課程 4 年高桑勇太 探求テーマ スペインにおける自動車市場の探求 実務訓練期間 2014 年 9 月 1 日 2015 年 2 月 7 日 実務訓練先 スペイン ( バルセロナ ): カタルーニャ工科大学 概要近年, 日本の自動車企業の海外進出

国土技術政策総合研究所 研究資料

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます な

2 万ドル ( 国境貿易に占める割合 65.4%) ミャワディは 9 億 2,900 万ドル ( 同 11.9%) と これら 2 拠点で国境貿易全体のおよそ 8 割近くを占める 一方 インドとの貿易拠点であるタムーとリーの 2016 年度の貿易額は タムー 4,800 万ド ル リー 4,000

輸送量 (kg) 海上分担率 図 1 に 07~14 年の日本発米国向けトランジスタ輸送の海上 航空輸送量と海上分担 率の推移を示す 800, , , , , , , ,

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平成18年8月31日

News Release 2015 年 12 月 16 日 関西国際空港 大阪国際空港 2015 年 ( 平成 27 年 )11 月運営概況 ( 速報値 ) 関西国際空港発着回数 総発着回数 国際線発着回数 11 月として過去最高を記録 1~11 月の総発着回数累計 国際線発着回数累計は暦年過去最高

ミャンマー経済の現状

出力-トンボなし.indd

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

Microsoft Word ミル消費報告2014

みかんの輸出 ( 生鮮及び乾燥したもの ) 門司税関の 2014 年輸出数量及び金額 全国第 1 位 平成 27 年 3 月 18 日 門司税関 はじめに 3 月になり 春の足音が聞こえてきますが まだまだ寒い日が続いています 寒い冬の日に コタツでみかんを食べるという日本人の姿はもはや遠い昔になり

2. 南部経済回廊 (1) 道路状況の改善 a. ネアックルン橋 ( カンボジ ネアックルン橋の建設促進 カンボジア ( 協力 : 日 2011 年 6 月に交換公文に調印後 2015 年 3 月の完工に向け建設を進めている 2015 年 3 月 Ⅰ.2.(4) b. 国道 1 号線 ( カンボジア

第2章_プラントコストインデックス

企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 9 月調査 ) 2008 年 10 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら

入申告までの所要時間が 286 分から 219 分に 67 分 (30% 以上 ) 短縮された 2008 年のモデル事業の成功を踏まえて 2009 年から RFID 基盤航空輸入貨物通関システム拡散事業を展開している 本事業では航空輸入貨物ターミナルへの輸入貨物の搬入 貨物分類 在庫管理 搬出 貨物

Microsoft Word iip(速報).doc

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

79!! 21

阪神港及び各港の構成比 ( 対全国 ) 全国における阪神港の構成比をみると 2014 年は輸出で 12.9% 輸入で 12.7% となり 阪神港が誕生した 2007 年と比べて 輸出は 0.8 ポイント 輸入は 0.7 ポイント拡大しました 阪神港の各港についてみると 輸出は神戸港の構成比が高く 輸

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平成 30 年 12 月 19 日特集東京税関 2012 年から輸出金額 数量ともに増加中! 2017 年の輸出金額は 2012 年の 2 倍以上に増加! 2017 年の輸出金額 数量ともに東京税関管内が全国税関で 1 位 はじめに クリスマスパーティーや年末年始 みなさんお菓子を食べる機会がこれか

特集 平成 2 5 年 5 月 2 2 日東京税関調査部調査統計課 金の輸出入 2012 年の世界の金需要は 4,405 トン 2012 年に合金も含む金を日本は 132 トン輸出し 11 トン輸入しています 日本の 2006 年から 2010 年の平均年間金産出量は 10 トン足らずですが 200

> P12 > P19 > P32 > P36 > P40 > P44 > P48 > P60

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(Microsoft Word - 20\212T\220\340.doc)

はじめに 17の日本経済は 個人消費が力強さを欠いたものの 企業部門を中心に長期の景気回復が続いてお ります 企業収益の好調を背景に輸出や設備投資が景気を下支えしている状況です 一方 世界経済は欧州 米国 中国共に堅調に推移し総じて回復傾向が強まっております IMFの世界経済見通し 1710月 でも

UAEにおけるフリーゾーンの特徴

ビール系飲料の輸入

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

特許庁工業所有権保護適正化対策事業

平成 22 年基準 秋田県鉱工業生産指数月報 平成 30 年 12 月分 鉱工業生産指数の推移 季節調整済指数全国 東北 : 平成 27 年 =100 秋田 : 平成 22 年 =

特集 平成 30 年分成田空港貿易概況 ( 速報 ) 平成 31 年 1 月 23 日 ( 水 ) 東京税関 本資料における 2018 年 の数値は速報値 本資料における 伸率 とは前年との比較によるもの 本資料における対中国の貿易額には対香港及び対マカオの貿易額を含む

ミャンマー

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2007年12月10日 初稿

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3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

ミャンマーの物流事情と今後の展望

事例2_自動車用材料


第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

第9章 タイの二輪車産業-好調な国内市場と中国の影響-

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

特集 堀琢磨 indd

報道発表資料 平成 29 年 9 月 20 日東京税関 平成 29 年 8 月分成田空港貿易概況 ( 速報 ) 目 次 1. 輸出入額の推移表 P1 2. 港別輸出入額 P1 3. 輸出入額推移グラフ P1 4. 輸出入地域 ( 国 ) 別表 P2 5. 輸出品別表 P3 6. 輸入品別表 P4 7

GDP OECD GDP 1 3, /3 GNI2 7,45 282/3199 GDP GNI 215 3, 25, 2, 15, 1, 5, ,3 11,63 12,47 13,36 1,75

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Transcription:

( 公 4-22) ミャンマー国および近接国の物流 インフラ 事情調査 報告書 平成 29 年 3 月 31 日一般社団法人日本海事検定協会 NIPPON KAIJI KENTEI(THAILAND) LTD. NIPPON KAIJI KENTEI MYANMAR LIMITED.

目 次 1. 目的 2 2. 調査内容 2 (2-1) ミャンマー国の輸出入貨物の動向 2 (2-2) 空港設備の最新状況 10 (2-3) ミャンマー国の道路の整備状況 ( 衝撃計の記 19 録 ) と周辺国 ( タイ国 ) の道路状況の比較 1

1. 目的 本調査の目的は 同国および周辺国の物流 インフラの問題点の実地調査を行い 最新の情報を提供することである 本年度は調査の2 年目で最終年となる 2. 調査内容本年度はミャンマー国の輸出入貨物の動向 空港設備の最新状況 および昨年度に実施したミャンマー国の道路の整備状況 ( 衝撃計の記録 ) と周辺国 ( タイ国 ) の道路状況を比較し ミャンマー国の道路整備状況の問題点を検証した (2-1) ミャンマー国の輸出入貨物の動向まずミャンマー国の経済状況について 実質 GDP と経済成長率は書きグラフの通りだった 2016 年度のミャンマーの実質 GDP は 60,204.72( 単位は 10 億チャット ) であった また経済成長率は 6.3% と 2013 年をピークに成長幅が縮小傾向にあるものの 依然として高成長が続いている 以下は過去 5 年間の実質 GDP と経済成長率の推移を示した 実質 GDP ( 単位 :10 億チャット ) 45,080.66 48,879.16 52,785.22 56,635.38 60,204.72 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 図 1 実質 GDP の推移 2

経済成 率 7.33% 8.43% 7.99% 7.29% 6.30% 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 図 2 経済成長率の推移 ( 出典 :IMF) 続いて 2014 年度及び 2015 年度の輸出製品金額は以下の通りであった ( 単位 :100 万ドル ) 2014 年 2015 年 品種 金額 構成比 金額 構成比 伸び率 コメ 652 5% 522 5% -20% メイズ 392 3% 305 3% -22% 豆類 1,147 9% 1,158 10% 1% ごま 182 1.6% 131 1% -28% 玉ねぎ 9 0.1% 14 0.1% 68% ゴム 113 1% 105 0.8% -7% 皮類 4 0.1% 4 0.1% 13% 魚 エビ カニ 357 3% 414 4% 16% 木材 木製品 79 1% 191 2% 143% 金属類 鉱石 440 4% 360 3% -18% 天然ガス 5,179 41% 4,343 39% -14% ヒスイ 1,018 8% 570 5% -44% 砂糖 19 0.2% 335 3% 1,699% 縫製品 1,023 8% 859 8% -16% その他 1,910 15% 1,825 16% -4% 合計 12,524 100% 11,136 100% -11% ( 出典 : ミャンマー中央統計局 ) 3

図 3 2014 年度の品名毎の輸出金額比較 図 4 2014 年度の品名毎の輸出金額の割合 4

図 5 2015 年度の品名毎の輸出金額比較 図 6 2015 年度の品名毎の輸出金額の割合 5

品目別にみると天然ガスの輸出額が全体の約 40% を占め 主にタイと中国に輸出されている 豆類が約 10% それに続き縫製品が 8% と続く ヒスイの輸出は採掘量により大きく左右される 砂糖は 全体のシェアは 3% と小さいが 2015 年は約 17 倍の輸出額となっている その他の農産物も重要な輸出品となっている また水産物やその加工品の輸出も増加傾向である 一方 2014 年度及び 2015 年度の輸入製品金額は以下の通りであった ( 単位 :100 万ドル ) 2014 年 2015 年 品種 金額 構成比 金額 構成比 伸び率 乳製品 125 1% 117 1% -7% 食品等 食用油等 620 4% 620 4% 0% 医薬品 300 2% 280 2% -7% セメント 306 2% 332 2% 8% 化学製品 214 1% 242 1% 13% 肥料 259 1% 242 1% -6% 金属類 同製品 1,934 12% 1,901 11% -2% 一般 輸送機器 4,945 30% 5,341 32% 8% 電気機器 1,040 6% 1,417 9% 36% 紙製品 202 1% 210 1% 4% 石油製品等 2,564 15% 1,604 10% -37% 縫製材料等 474 3% 429 3% -10% プラスチック 516 3% 532 3% 3% その他 3,125 19% 3,311 20% 6% 合計 16,624 100% 16,578 100% -0.3% ( 出典 : ミャンマー中央統計局 ) 6

図 7 2014 年度の品名毎の輸入金額比較 図 8 2014 年度の品名毎の輸入金額の割合 7

図 9 2015 年度の品名毎の輸入金額比較 図 10 2015 年度の品名毎の輸入金額の割合 8

品目別では 一般 輸送機器 ( 天然ガス採掘機材 建設機材 鉱山開発機械 トラック 乗用車等 ) が全体の約 30% と占めている 金属類 同製品が約 11% 石油製品等が 10% と続く 全体的に 2014 年と 2015 年で品目の大きな変動はないが 一般 輸送機器と電気機器が若干の増加傾向である 金属類 同製品 電気機器及びセメントは 近年の不動産開発の影響が大きい ミャンマー国への企業進出は依然として増加傾向である 下記はティラワSEZへの進出した企業の傾向である 年月 進出企業数 業種 日系企業 17 社 自動車部品 電子機器 縫製 建材等 2014 年 12 月 海外企業 15 社 ( 台湾 タイ シンガポール ミャンマー等 ) 建材 縫製 製缶 潤滑油 塗料 電子部品 樹脂成型品 製薬 製靴等 日系企業 26 社 同上 2015 年 12 月海外企業 26 社 ( 台湾 タイ シンガポール 中国 韓国等 ) 同上 日系企業 39 社 同上 2016 年 11 月海外企業 15 社 ( タイ 韓国 台湾 シンガポール ミャンマー等 ) 同上 ( 出典 : ジェトロ ) 9

(2-2) 空港設備の最新状況 ヤンゴン国際空港の概要 : 1947 年に開港 ヤンゴンの中心地から北へ約 17km に位置する 現在では第一ターミナル 第 2 ターミナル 国内線ターミナルの 3 つで運用されている 第一ターミナルは 2016 年に竣工した新しいターミナルであり 国際線を中心に多くの航空会社が乗り入れしている 滑走路は 3414m 61mが 1 本 ティラワ SEZ 図 11 ヤンゴン市内 ヤンゴン国際空港とティラワ SEZ の位置関係 ( 出典 :Google map) 10

また空港からヤンゴン市内へは車で約 1 時間から 2 時間を要する 距離は 17 km程度であるが 慢性的な交通渋滞の発生が原因である またティラワ経済特別区へは更に 1.5 時間程度を要する 新たにハンタワディ国際空港が 2022 年開港を目指し ヤンゴンから約 48 マイル (77 キロ ) 離れたバゴー地方に建設される予定である 航空貨物の取り扱いについて : 航空貨物の取り扱いは Mingalardon Cargo Services (MCS) が輸出貨物を Yangon Aerodrome Company Limited (YACL) が輸入貨物を Mingalardon Cargo Terminal にて行っている 貨物のハンドリング ラベリング ストレッチラッピングなどのサービスを提供している 同社の取り扱い貨物は 一般貨物 冷凍冷蔵貨物 生鮮品 危険物 貴金属等の貴重品と殆どの貨物が取り扱える (1) 置場施設 : 保管スペースは 536 平米 / 2,867 立米であり その内訳は以下の通りである 長さ 幅 高さ 面積 容積 一般貨物 8.0m 3.84m 4.68m 33.8m2 158.1m3 特殊貨物 10.12m 5.40m 3.60m 54.6m2 196.7m3 生鮮貨物 23.99m 14.30m 5.40m 343.1m2 1,852.5m3 冷凍冷蔵貨物 5.53m 2.25m 2.20m 12.4m2 27.4m3 貴重品等 10.19m 4.86m 5.38m 49.5m2 266.4m3 危険品 6.74m 6.24m 4.42m 42.1m2 185.9m3 合計 535.5m2 2,687.0m3 (2) 防犯装置 : CCTV 18 台 コントロールルーム (3) その他の設備 : 台秤 4 台 (500 kg 2 台 10,000kg 2 台 ) X 線装置 2 基 フォークリフト 3 台 (4.5 トン 3.0 トン 1.4 トン各 1 台 ) ベルトコンベアー(2,273kg) メインデッキローダー(5,455kg) トラクター 2 台 コンテナドーリー パレットドーリー 11

Mingalardon Cargo Services にインタビューしたところ 下記項目については以下の通りであった (1) 防犯体制について : 前述の通り CCTV が各所に設置されている また外部からの出入り口は施錠されており 係員も配備されている (2) 倉庫内の状態 : 倉庫内は整理整頓されており 掃除も適切に行われている (3) 倉庫内の照明 : 十分な照明装置を備えている (4) 貨物の搬入及び搬出について : 前述のフォークリフトを使用して行っている (5) 倉庫のスペースについて : スペースは現状では余裕あり (6) 小動物に対する対策 : ネズミ 野良犬 野良猫 鳥などの小動物による被害はないとのこと (7) 通関について : 保税倉庫に搬入後 通関関連書類が整った時点で税関審査が行われる 通常の場合で 1 日 ~7 日を要する 12

(2-3) ミャンマー国の道路の整備状況 ( 衝撃計の記録 ) と周辺国 ( タイ国 ) の道路状況の比較 ヤンゴン市内の道路状態の検証 : 2015 年 11 月に計測したヤンゴン市内における乗用車走行中の衝撃値計測結果とバンコク郊外 (Bang Nua 地区 ) とレムチャバン港間 また Eastern Seaboard 工業団地からレムチャバン港間の衝撃値を計測し比較した インフラ整備が遅れているミャンマーと近隣国でインフラ整備が進んでおり 多くの日本企業が進出しているタイとの道路状況の違いを検証した (1) ヤンゴン市内 13

(2) バンコク郊外 (Bang Nua - LCB 港 ) 14

(3) バンコク郊外 (Eastern sea board - LCB 港 ) 15

それぞれの区間の最大加速度値は以下の通りであった 場所 X 軸 Y 軸 Z 軸 ヤンゴン市内 ±0.6G ±0.8G ±0.8G Bang Nua~LCB 港 ±0.3G ±0.4G ±0.9G E. Seaboard~LCB 港 ±0.6G +0.4G/-0.5G ±0.9G ( 注 )X 軸 : 左右方向 Y 軸 : 前後方向 Z 軸 : 上下方向ヤンゴン市内は一般道 Bang Nua~LCB 港は高速道路及び一般道 E. Seaboard~ LCB 港は一般道 16

考察 : ヤンゴン市内は 3 方向とも総じて値が大きい 左右 前後共に大きめの値であることから カーブや車両の混雑 更には運転マナーが影響しているものと考えられる Bang Nua~LCB 港は大半が高速道路であり 一般道の整備状況も悪くない 上下方向の加速度値が大きくなっている要因としては 車両のスピードが速いことが影響しているものと考えられる 最大値の 0.9G は一般道で発生しており 多少の段差がスピードと相まって加速度を大きくしたものと考える E. Seaboard 工業団地 ~LCB 港も一般道であるが 同様に上下方向の加速度が大きくなっており これも前述のスピードと段差の相乗効果によるものと考えられる 左右方向の加速度がやや大きいのは ルート上カーブが点在しており それにより加速度値が大きくなったものと考えられる ヤンゴン市内とバンコク郊外の道路では 数値的に若干の違いであった しかしヤンゴンからティラワ SEZ に至る道路の路面状況は 部分的な補修が行われているものの 決して良いものではないのが現状である 以上 17