食器 トレイ洗浄機システム 仕様書 平成 27 年 12 月 国立大学法人愛媛大学
Ⅰ. 仕様書概要説明 1. 調達の背景及び目的病院患者給食の提供に際し 厚生労働省 大量調理施設衛生管理マニュアル に準拠し食器及び器具類は洗浄を行っている 平成 18 年 12 月に購入した自動食器洗浄機は 長期使用のため劣化による不具合及び故障が度重なり生じてきている 食器洗浄機長期使用不能時には 病院患者給食の提供に際し 多大な影響を及ぼすため この度食器洗浄機の更新を行う 2. 調達物品名及び構成内訳食器 トレイ洗浄機システム 1 台 ( 搬入 据付 配線 配管 調整及び撤去を含む ) 3. 技術的要件の概要 (1) 本件調達物品に係る性能 機能及び技術等 ( 以下 性能等 という ) の要求要件 ( 以下 技術的要件 という ) は 別紙に示すとおりである (2) 技術的要件は全て必須の要求要件である (3) 必須の要求要件は本学が必要とする最低限の要求要件を示しており 入札機器の性能等がこれを満たしていないとの判断がなされた場合には不合格となり 落札決定の対象から除外する (4) 入札機器の性能等が技術的要件を満たしているか否かの判定は 本院の技術審査職員において 入札機器に係る技術仕様書その他の入札説明書で求める提出資料の内容を審査して行う 4. その他 (1) 仕様に関する留意事項ア入札機器のうち医療用具に関しては 入札時点で医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律に定められている製造の承認を得ている物品であること イ医療用具以外に関しては 入札時点で製品化されていることを原則とする ただし 入札時点に製品化されていない物品で応札する場合は 技術的要件を満たすことが可能な旨の説明書 開発計画書 納期に間に合うことの根拠を十分に説明できる資料及び確約書等を提出すること
(2) 提案に関する留意事項ア提案に関しては 提案システムが本仕様書の要求要件をどのように満たすか あるいはどのように実現するかを要求要件ごとに具体的かつわかりやすく 資料等を添付する等して説明すること 従って 審査するに当たっての提案の根拠が不明確 説明が不十分で技術審査に重大な支障があると本院技術審査職員が判断した場合は 要求要件を満たしていないものとみなす イ提出された内容等について 問い合わせやヒヤリングを行うことがある ウ提出資料等に関する照会先を明記すること
別紙 Ⅱ. 調達物品に備えるべき技術的要件 ( 性能 機能に関する要件 ) 1. 食器トレイ洗浄システムは 以下の要件を満たすこと 1-1 食器とトレイを同時に洗浄することができ それぞれ独立したコンベヤ速度を有すること 1-2 外形寸法は 機長 5000mm 機幅 1300mm 高さ 1400mm 以下 ( 操作盤 トレイシュート部 駆動モーター部除く ) の範囲内であること 1-3 第 1 槽目及び第 2 槽目の洗浄温度は 40 ~80 の範囲をカバーした設定に対応とし 洗浄タンク内の温度を容易に設定でき 自動に調節する機能を有すること 1-4 洗浄タンクは 1 箇所につき 160L 以上貯水できる機能を有すること 1-5 洗浄タンクの排水はオーバーフロー兼排水栓とし 排水栓は清掃時に排水が容易な位置にあるものとする また タンク内に手が入れやすく 清掃が容易な構造とすること 1-6 仕上げ水はコンベヤの運転と連動させる節水構造とすること 1-7 外装面については 以下の要件を満たすこと 1-7-1 本体フレームの材質は SUS304 以上のものであること 1-7-2 槽 天蓋 タンクは SUS430 以上 t=1.2 以上のものであること 1-7-3 配管は SUS304 以上のものであること ( バルブ 電磁弁 ストレイナー 逆止弁類除く ) 1-7-4 コンベヤシャフトは SUS304 以上のものであること 1-7-5 搬入経路の関係から 搬入寸法を幅 1500 mm 奥行 1240 mm 高さ 1710 mm以下に分割できること 1-8 使用電力については 3 相 200V 9.64kw 以下であること 1-9 使用蒸気量については 120kg/h 以下 ( 蒸気圧 0.2MPa) であること 1-10 使用水量については 4200L/h 以下 ( 水圧 0.07MPa) であること 1-11 モートルポンプは 5 馬力以上であること 1-12 食器洗浄部は 以下の要件を満たすこと 1-12-1 食器洗浄能力 ( 直径 150mm 使用時 ) は 5500 枚 /h 以上洗浄できる機能を有すること 1-12-2 洗浄物を投入できる有効寸法は幅 510mm 奥行 630mm 高さ 210mm 以上であること 1-12-3 ノズルパイプはワンタッチで脱着できる機能を有すること 1-12-4 食器洗浄のノズルパイプは 各タンク上下各 5 本以上とし 洗浄死角のないように配置すること 1-12-5 食器洗浄の仕上げノズルパイプは上下各 2 本以上であること 1-12-6 食器投入面の高さは 880mm 以上 900 mm以内であること
1-12-7 食器洗浄コンベヤはキャッチプレートコンベヤとし コンベヤの材質として 機幅に渡るコンベヤバーは直径 8mm の材質 SUS430 以上とし それを PP 樹脂プレートによって覆うものとする 1-12-8 運行コンベヤに使用するプレートは一枚のプレートに対し洗浄物を確実に捕らえるために コンベヤ水平面から高さ 4mm 以上厚み 5mm 以上の台形等の尖りのない引っ掛けがあり 幅一列 11 枚以上均等に使用し かつ進行方向に対しても プレートと隙間を交互にする構成であること 1-12-9 コンベヤプレートは 抗菌性を持っていること 1-12-10 コンベヤバーの間隔は中心から 64mm 以内とし プレートの間隔はその中心から 48mm 以内とする 1-12-11 コンベヤはプレート破損時 応急対応が出来るように ワンタッチで取替可能な脱着式プレートも併用できる機能を有すること 1-12-12 食器洗浄のコンベヤスピードはインバーター可変式で 2.1~7.0m/min 可変できる機能を有すること 1-12-13 コンベヤは食器を上下で挟んで移送する上下駆動コンベヤ方式とすること 1-13 トレイ洗浄部は 以下の要件を満たすこと 1-13-1 トレイの洗浄は 一枚一枚を自動的に供給する機能を有すること 1-13-2 トレイの洗浄は トレイを立てて洗浄し 仕上げすすぎ後 水滴を吹き飛ばすエアーブローを有すること 1-13-3 トレイの洗浄終了後 自動的に集積させる機能を有し トレイディスペンサーを付属させること 1-13-4 ノズルパイプはワンタッチで脱着できる機能を有すること 1-13-5 トレイ洗浄能力は 幅 470mm 奥行 330mm のトレイを 500 枚 /h 以上洗浄できる機能を有すること 1-13-6 トレイ洗浄のノズルパイプは 各タンク左右各 2 本以上とし 洗浄死角のないように配置すること 1-13-7 トレイ洗浄の仕上げノズルパイプは左右各 2 本以上であること 1-13-8 トレイ洗浄コンベヤはキャッチプレートコンベヤとし コンベヤの材質として 機幅に渡るコンベヤバーは直径 8mm の材質 SUS430 以上とし それを PP 樹脂プレート及びシリコンチューブによって覆うものとする 1-13-9 運行コンベヤに使用するプレートは一枚のプレートに対し洗浄物を確実に捕らえるために コンベヤ水平面から高さ 4mm 以上厚み 5mm 以上の台形等の尖りのない引っ掛けがあり 幅一列 2 枚以上均等に使用できる機能を有すること 1-13-10 コンベヤプレートは 抗菌性を持っていること
1-13-11 コンベヤはプレート破損時 応急対応ができるように ワンタッチで取替可能な脱着式プレートも併用できる機能を有すること 2. 操作性 安全性については 以下の要件を満たすこと 2-1 本機の操作は食器投入側から見て 全て右側で行うものとし 操作盤 およびバルブ類はすべて右側に配置されていること ( コンベヤの操作を除く ) 2-2 コンベヤから出口すべり板に乗り移るところで食器等が噛み込んだ場合 コンベヤが停止する機能を有すること 2-3 本機には 安全装置として 食器取出部に非常停止ボタン 2 個を有すること 2-4 スイッチひとつでタンクの給湯から加熱まで洗浄準備を全てに自動的に行える機能を有すること 2-5 操作パネルの運転スイッチに合わせて仕上げ水を自動的に行える機能を有すること 2-6 本機の操作スイッチ類は 本機本体上部の操作しやすい位置に設定し ポンプ 温度調整 スピードコントロールの操作は全て一つの操作盤でできる機能を有すること 但し コンベヤの運転は本機入口にて操作できる機能を有すること 2-7 洗浄温度が デジタル表示機能であること
( 性能 機能以外に関する要件 ) 1. 設置条件等 1-1 調達物品は 栄養部厨房に設置すること 1-2 各調達物品の設置は 本学職員が指示する位置に設置すること 1-3 本院が用意した一次側設備以外に必要な電源設備 給排水設備 空調設備がある場合は 本調達に含むものとする 1-4 機器の搬入 据付 配線 配管及び調整については 本院の診療業務に支障をきたさないよう 本学の職員と協議の上 その指示によること 1-5 撤去となる既存設備については 下記のとおりとし 本院の診療業務に支障をきたさないよう 本院の職員と協議のうえその指示によること 自動食器洗浄機 FUD25FrPuRS 型株式会社フジマック製一式 1-6 設置工事は納入予定日 工事予定期間を事前に本学職員と打ち合わせ そのスケジュールに従い完了すること 1-7 電気配線工事 蒸気配管工事 保温ラッキング工事をすること 2. 保守体制等 2-1 通常の使用で発生した故障の修理及び定期的保守点検を実施できる体制であること 2-2 ISO9001 以上の認定工場で製作された製品であること 2-3 納入検査確認後 1 年間は 通常の使用により故障した場合の無償修理に応じること 2-4 アフターサービス体制は 日曜 祝 祭日を問わず 365 日修理対応可能な体制であること 3. 障害支援体制等 3-1 障害時において復旧のための通報を受けてから 2 時間以内に対応できると判断される体制であること 4. 教育体制 4-1 本学の関係職員に対する導入時の調達物品の機能及び使用上での簡単な保守についての 説明は 本学が指定する日時 場所で行うこと 4-2 本システムの説明書及び操作マニュアルを日本語版で 3 部提供すること 4-3 各機器の外観 構造図及び電気配線図を各 2 部提出すること 4-4 試運転調整後 機器説明等の申出があった場合は 担当者を派遣し指導すること 5. 留意事項 5-1 その他施工上疑義が生じたときは 係員と協議し指示に従い施工するものとする