道州制基本法案(骨子)

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一防災 減災等に資する国土強靱化基本法案目次第一章総則 第一条 第七条 第二章基本方針等 第八条 第九条 第三章国土強靱化基本計画等 第十条 第十四条 第四章国土強靱化推進本部 第十五条 第二十五条 第五章雑則 第二十六条 第二十八条 附則第一章総則 目的 第一条この法律は 国民生活及び国民経済に甚

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第2章

次のテーマは道州制?大改革の契機の可能性

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

日本学術会議法

一公文書等の管理の適正化の推進に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第五条 ) 第二章基本方針 ( 第六条 第九条 ) 第三章公文書等管理審議会 ( 第十条 第二十条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 公文書等 ( 公文書等の管理に関する法律 ( 平成二十一年法律第六十六号 以

PowerPoint プレゼンテーション

一国土強靱化基本法案目次第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章国土強靱化基本計画等 ( 第七条 第十条 ) 第三章基本的施策 ( 第十一条 第二十三条 ) 第四章国土強靱化戦略本部 ( 第二十四条 第三十三条 ) 第五章国土強靱化国民運動本部等 ( 第三十四条 第三十九条 ) 第六章雑則 ( 第

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- 2 - 項五その他本会の目的を達成するために必要な事項(役員)第五条本会に次の役員を置く 会長一名副会長七名以内理事七名監事三名(役員の任期)第六条役員の任期は 二年とする ただし 任期満了後も 新役員が選任されるまでの間は 引き続きその職務を行うものとする 2補欠により選任された役員の任期は

スライド 1

日本学術会議会則

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

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資料 1

横浜市市民活動推進条例の全部改正

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( 常任本部会議の設置等 ) 第 9 条本部に常任本部会議を設置する 2 常任本部会議は 委員長 副委員長及び委員で組織する 3 委員長は 第 11 条第 1 項に規定する最高情報統括責任者をもって充てる 4 委員長は 常任本部会議の事務を総理する 5 副委員長は ICTに関する事務を分掌するプロジ

サイバーセキュリティ基本法の一部を改正する法律案参照条文(参照法令一覧) サイバーセキュリティ基本法(平成二十六年法律第百四号)1 情報処理の促進に関する法律(昭和四十五年法律第九十号)(抄)10 高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(平成十二年法律第百四十四号)(抄)10

笠縫東学区まちづくり協議会会則 ( 名称 ) 第 1 条本会は 笠縫東学区まちづくり協議会 ( 以下 協議会 という ) と称する ( 事務所 ) 第 2 条協議会の事務所は 滋賀県草津市集町 58 番地の8に置く ( 目的 ) 第 3 条協議会は 地域住民が主体となって地域共通の願いの実現ならびに

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

市町村合併の推進状況について

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

(H 改正 ) 北海道社会保険労務士政治連盟規約 (S 改正 ) 第 1 章総 ( 名称 ) 第 1 条本連盟は 北海道社会保険労務士政治連盟 ( 以下 道政連 ) と称する (S 改正 /H 改正 ) ( 事務所 ) 第 2 条本連盟は 事務所を札幌

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則な食事 肥満や生活習慣病の増加 過度の痩身志向などの問題に加え 新たな 食 の安全上の問題や 食 の海外への依存の問題が生じており 食 に関する情報が社会に氾濫する中で 人々は 食生活の改善の面からも 食 の安全の確保の面からも 自ら 食 のあり方を学ぶことが求められている また 豊かな緑と水に恵

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農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

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3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

参考資料1 委員会規約

税源配分及び財政調整 < 税源配分 > 特別区と大阪府の事務分担に応じて財源を配分するとともに 特別区間の税源偏在の解消を図るために必要な税財源を大阪府の税源として配分 特別区税 大阪府が賦課徴収する税を除く市町村税( 個人市町村民税 市町村たばこ税 軽自動車税等 ) 大阪府税 市町村税のうち法人市

●アレルギー疾患対策基本法案

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2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

県と市町村の役割分担の基準

2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

役職員が権利者又は発明者である知的財産権の保有をいう 第 2 章利益相反マネージメントの体制第 1 節利益相反マネージメント委員会 ( 設置 ) 第 3 条研究所に 利益相反マネージメント委員会 ( 以下 利益相反委員会 という ) を置く ( 任務 ) 第 4 条利益相反委員会は 次に掲げる事項に

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

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農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

一性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案要綱第一総則一目的この法律は 全ての国民が その性的指向又は性自認にかかわらず 等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり 性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する基本的な事

( 道民等の役割 ) 第 6 条道民 事業者及び関係団体 ( 以下 道民等 という ) は 基本理念に基づき 障がい及び障がい者に対する理解を深めるとともに 暮らしやすい地域づくりを推進するための施策に協力するよう努めるものとする ( 情報の提供 ) 第 7 条道及び障がい者に係る情報を有するものは

基本理念 1 市民参加及び協働は 市民の豊かな知識及び社会経験並びに創造的な活動を尊重して推進されなければならない まちづくりの基本理念 変更 まちづくりは 市民一人一人が市民参加を行い 協働を行うとともに できるところから自立的に活動して地域の実情に合わせて取り組むことを基本とし 次のことを考慮し

東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章障害を理由とする差別に関する相談及び紛争の防止又は解決のための体制等第一節障害を理由とする差別の禁止 ( 第七条 ) 第二節障害を理由とする差別に関する相談体制 ( 第八条 ) 第三節障害を理由

14個人情報の取扱いに関する規程

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

かにするとともに 県の施策の基本となる事項を定めることにより 食の安全 安心の確保に関する施策を総合的かつ計画的に推進し もって県民の健康の保護並びに消費者に信頼される安全 安心な食品の生産及び供給の拡大に寄与することを目的とする ( 定義 ) 第 2 条この条例において 食品 とは 全ての飲食物

(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干


Microsoft Word - 04設置規約改正案.docx

い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

市町村合併の推進状況について

〇用語 個人情報保護法 個人情報の保護に関する法律のこと 現行保護法 現行の個人情報の保護に関する法律のこと 改正法 保護法 法 個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 27 年 9 月 9 日法律第 65 号

新旧対照表

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

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座間市自治会総連合会規約 第一章総則 ( 名称 ) 第 1 条本会は 座間市自治会総連合会 ( 以下 市自連 という ) と称する ( 事務所 ) 第 2 条市自連本部は 座間市役所ふれあい会館内に置く 第二章事業と目的 ( 目的 ) 第 3 条市自連は 地区自治会連合会 ( 以下 地区自連 という

1. 国内主要観光都市の入込観光客数の比較 鎌倉市 ( 資料 ) 日本観光協会 全国観光動向 平成 15 年度 同 平成 4 年度 ( 資料 ) 鎌倉市観光基本計画 ( 平成 8 年度策定 ) 2. 主要観光施設の時間帯別入込み比率 34

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

外務省訓令第 19 号外交記録公開に関する規則の全部を改正する訓令を次のように定める 平成 24 年 8 月 10 日外務大臣玄葉光一郎外交記録公開に関する規則 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 外交記録が 国民共有の知的資源として 主権者である国民が主体的に利用し得るものであることに鑑み 作成又

することができない場合で 会長が必要と認めるときは その代理者を出席させることができる 7 市長会議は 規約の制定 改廃 会長の選任 指定都市として大局的な方針決定 本会の運営にかかる重要な事項 部会の設置等に関し必要な事項について審議する と認める場合は 代理者を出席させることができる 7 市長会

Microsoft Word 規約

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

( 昭六〇法九〇 平一一法八七 平一一法一六〇 ( 平一二法一一一 ) 平一二法一一一 一部 改正 ) 第六条民生委員推薦会が 民生委員を推薦するに当つては 当該市町村の議会 ( 特別区の議会を含む 以下同じ ) の議員の選挙権を有する者のうち 人格識見高く 広く社会の実情に通じ 且つ 社会福祉の増

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目次 1 権限の移譲について 問 1 放送法改正に伴う権限移譲とは何か 問 2 小規模施設特定有線一般放送とは何か 2 届出について 問 3 なぜ届出が必要なのか 問 4 基幹放送とは何か 問 5 引込端子の数とは何か 問 6 有料放送とは何か 問 7 同時再放送とは何か 問 8 区域外再放送とは何


当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

練馬区空き家等対策に関する基本的な方針

規約

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内閣府令本文

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市税収入率の推移 参考資料 1 % 98 リーマンショック ( 世界同時不況 ) の影響 バブル期 (H 元年度 ) と同水準に設定 過去最低の市税収入率 福岡市

平成 26 年地方分権改革に関する提案募集要項 内閣府地方分権改革推進室 1 趣旨内閣府地方分権改革推進室では 地方分権改革に関する提案募集の実施方針 ( 平成 26 年 4 月 30 日地方分権改革推進本部決定 ) に基づき 地方分権改革に関する全国的な制度改正に係る提案を募集します 2 提案の主

3 国 道州 基礎自治体の役割と権限 役割分担については 次のような意見があった 中間報告に国の役割として挙げられている16 項目については限定列挙とする意見と16 項目は例示であり さらに役割分担を考えていくべきとの意見があった 例えば 国土政策 農林政策 教育等は国 地方が協力して対処する問題が

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内部統制ガイドラインについて 資料

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

新旧対照表

(5) 賦課徴収業務に関する構成団体からの相談及び支援に係る事務 (6) 地方税法に基づき構成団体が賦課すべき地方税の税額を共同で算定するために必要な 電算システムの整備に関する事務 ( 広域連合の作成する広域計画の項目 ) 第 5 条広域連合が作成する広域計画 ( 地方自治法 ( 昭和 22 年法

第八条理事は 理事長の定めるところにより 理事長を補佐して機構の業務を掌理する 2 通則法第十九条第二項の個別法で定める役員は 理事とする ただし 理事が置かれていないときは 監事とする 3 前項ただし書の場合において 通則法第十九条第二項の規定により理事長の職務を代理し又はその職務を行う監事は そ

平成 21 年 7 月 道州制への慎重な対応について 兵庫県知事井戸敏三 各政党においては 究極の分権改革とも言われる 道州制 について マニフェストへの盛り込みが検討されています しかし 道州制は本来国の形のあり方の問題であるにもかかわらず もっぱら地方制度の問題として議論されている最近の状況を鑑

つに分けて契約した事態について内部牽制が機能していなかった イ 監査の状況 監事 監査室 経理課総務監査係等 公認会計士の各監査機関等において 監査対象の重複 漏れが極力生じないよう 各監査機関等が監査計画を調整するなどして 効率的 効果的な監 査を行うことが必要だが いずれの監査機関等も 本件の契

事務 権限名事務 権限の概要 事務量 ( アウトプット ) No.2 土地家屋調査士試験の実施 目的 土地家屋調査士となる資格を有する者は, 主に土地家屋調査士試験に合格した者であるため, 法務大臣は, 毎年 1 回, 土地家屋調査士試験を実施している 根拠法令 土地家屋調査士法, 土地家屋調査士法

獨協医科大学病院医療安全対策規程(案)

Transcription:

道州制基本法案 ( 骨子案 ) 自由民主党 道州制推進本部 平成 24 年 9 月 6 日 前文 第 1 総則 1 目的この法律は 道州制の導入の在り方について具体的な検討に着手するため 当該検討の基本的方向及び手続を定めるとともに 必要な法制の整備について定めることを目的とする 2 定義 1 道州 道州 は 道又は州をその名称の一部とし 都道府県の区域より広い区域において設置され 広域事務 ( 国から移譲された事務をいう ) 及び都道府県から承継した事務を処理する広域的な地方公共団体である 2 基礎自治体 基礎自治体 は 市町村の区域を基礎として設置され 従来の市町村の事務及び都道府県から承継した事務を処理する基礎的な地方公共団体である 3 道州制 道州制 は 道州及び基礎自治体で構成される地方自治制度である 3 基本理念道州制は 次に掲げる事項を基本理念として導入されなければならない 1 国の役割及び機能の改革の方向性を明らかにすること 2 中央集権体制を見直し 国と地方の役割分担を踏まえ 道州及び基礎自治体を中心とする地方分権体制を構築すること 3 国の事務を国家の存立の根幹に関わるもの 国家的危機管理その他国民の生命 身体及び財産の保護に国の関与が必要なもの 国民経済の基盤整備に関するもの並びに真に全国的な視点に立って行わなければならないものに極力限定し 国家機能の集約 強化を図ること 4 3 に規定する事務以外の国の事務については 国から道州へ広く権限を移譲し 道州は 従来の国家機能の一部を担い 国際競争力を持つ地域経営の主体として構築すること 5 基礎自治体は 住民に身近な地方公共団体として 従来の都道府県及び市町村の権限をおおむね併せ持ち 住民に直接関わる事務について自ら考え 自ら実践できる地域完結性を有する主体として構築すること 1

6 国及び地方の組織を簡素化し 国 地方を通じた徹底した行政改革を行うこと 7 東京一極集中を是正し 多様で活力ある地方経済圏を創出し得るようにすること 4 道州制の基本的な方向道州制は 次に掲げる基本的な方向に沿って制度化されなければならない 1 都道府県を廃止し 全国の区域を分けて道州を設置する 都の在り方については 道州制国民会議において その首都としての機能の観点から総合的に検討するものとする 2 道州は 広域的な地方公共団体とし 33 に規定する事務を除き 国から道州へ大幅に事務を移譲させて 広域事務を処理するとともに 一部都道府県から承継した事務を処理する 3 基礎自治体は 市町村の区域を基礎として編成し 従来の市町村の事務を処理するとともに 住民に身近な事務は都道府県から基礎自治体へ大幅に承継させて 当該事務を処理する 基礎自治体においては 従来の市町村の区域において 地域コミュニティが維持 発展できるよう 制度的配慮を行う 4 道州及び基礎自治体の長及び議会の議員は 住民が直接選挙する 5 道州の事務に関する国の立法は必要最小限のものに限定するとともに 道州の自主性及び自立性が十分に発揮されるよう道州の立法権限の拡大 強化を図る 6 国の行政機関は整理合理化するとともに 道州及び基礎自治体の事務に関する国の関与は極力縮小する 7 道州及び基礎自治体の事務を適切に処理するため 道州及び基礎自治体に必要な税源を付与するとともに 税源の偏在を是正するため必要な財政調整制度を設ける 第 2 道州制推進本部 1 設置内閣に 道州制推進本部 ( 以下 本部 という ) を置く 2 所掌事務本部は 次に掲げる事務をつかさどる 1 道州制に関する企画及び立案並びに総合調整に関する事務 2 道州制に関する施策の実施の推進に関する事務 3 1 及び 2 に掲げるもののほか 法令の規定により本部に属する事務 3 組織本部は 道州制推進本部長 道州制推進副本部長及び道州制推進本部員をもって組織する 4 道州制推進本部長 1 本部の長は 道州制推進本部長 ( 以下 本部長 という ) とし 内閣総理大臣を 2

もって充てる 2 本部長は 本部の事務を総括し 所部の職員を指揮監督する 5 道州制推進副本部長 1 本部に 道州制推進副本部長 ( 以下 副本部長 という ) を置き 国務大臣をもって充てる 2 副本部長は 本部長の職務を助ける 6 道州制推進本部員 1 本部に 道州制推進本部員 ( 以下 本部員 という ) を置く 2 本部員は 本部長及び副本部長以外の全ての国務大臣をもって充てる 7 事務局 1 本部の事務を処理させるため 本部に事務局を置く 2 事務局に 事務局長のほか 所要の職員を置く 3 事務局長は 本部長の命を受けて 局務を掌理する 8 主任の大臣本部に係る事項については 内閣法にいう主任の大臣は 内閣総理大臣とする 第 3 道州制国民会議 1 設置内閣府に 道州制国民会議を置く 2 所掌事務道州制国民会議は 次に掲げる事務をつかさどる 1 内閣総理大臣の諮問に応じて道州制に関する重要事項を調査審議すること 2 1 に規定する重要事項に関し 内閣総理大臣に意見を述べること 3 1 及び 2 に掲げるもののほか 法令の規定によりその権限に属する事務 3 諮問 1 内閣総理大臣は 次に掲げる事項については 道州制国民会議に諮問しなければならない ア道州の区割り 事務所の所在地その他道州の設置に関すること イ国 道州及び基礎自治体の事務分担に関すること ウ国の機構の再編並びに国の道州及び基礎自治体への関与の在り方に関すること エ国 道州及び基礎自治体の立法権限及びその相互関係に関すること オ道州及び基礎自治体の税制その他の財政制度並びに財政調整制度に関すること カ道州及び基礎自治体の公務員制度並びに道州制の導入に伴う公務員の身分の変 3

更等に関すること キ道州及び基礎自治体の議会の在り方並びに長と議会の関係に関すること ク基礎自治体の名称 規模及び編成の在り方並びに基礎自治体における地域コミュニティに関すること ケ道州及び基礎自治体の組織に関すること コ首都及び大都市の在り方に関すること サ道州制の導入に関する国の法制の整備に関すること シ都道府県の事務の道州及び基礎自治体への承継手続その他の道州制の導入に伴い検討が必要な事項に関すること 2 道州制国民会議は 道州制に関する重要事項について調査審議を行うため必要があると認めるときは 都道府県及び市町村の意見を聴くものとする 4 答申道州制国民会議は 3 の諮問を受けた場合には 3 年以内に答申しなければならない 5 中間報告内閣総理大臣は 3 の諮問事項について必要があるときは 道州制国民会議に対し 中間報告を求めることができる 6 国会への報告内閣総理大臣は 道州制国民会議から 5 の中間報告及び 3 の諮問に対する答申を受けたときは これを国会に報告するものとする 7 組織 1 道州制国民会議は 委員 30 人以内で組織する 2 委員は 国会議員 地方公共団体の長及び議会の議員並びに優れた識見を有する者のうちから 内閣総理大臣が任命する 3 委員 ( 国会議員を除く ) の任命については 両議院の同意を得なければならない 4 委員の任期は 3 年とする ただし 補欠の委員の任期は 前任者の残任期間とする 5 委員は 再任されることができる 6 委員は 非常勤とする 8 会長及び会長代理 1 道州制国民会議に会長及び会長代理 1 人を置き 委員の互選によってこれを定める 2 会長は 会務を総理する 3 会長代理は 会長を補佐し 会長に事故があるとき 又は会長が欠けたときは その職務を代理する 9 専門委員 4

道州制国民会議に 専門の事項を調査審議するため必要があるときは 専門委員を置くことができる 10 部会会長は 必要に応じ 道州制国民会議に部会を置き その所掌事務を分掌させることができる 11 事務局 1 道州制国民会議の事務を処理させるため 道州制国民会議に事務局を置く 2 事務局に 事務局長のほか 所要の職員を置く 3 事務局長は 会長の命を受けて 局務を掌理する 12 設置期限道州制国民会議は 4 の答申をした日から起算して 6 月を経過する日まで置かれるものとする 第 4 法制の整備政府は 道州制国民会議の第 3 4 の答申があったときは 当該答申に基づき 2 年を目途に必要な法制の整備を実施しなければならない 第 5 その他 1 この法律に定めるもののほか 本部及び道州制国民会議に関し必要な事項は 政令で定める 2 道州制国民会議が設置されている間 地方制度調査会の所掌から道州制国民会議の所掌に属するものを除くものとする 5