3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

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地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

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平成18年度地方税制改正(案)について

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

確定版 平成 31 年度 エコカー減税等概要 平成 31 年 3 月 28 日

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

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平成 31 年度の軽自動車税の税率について 平成 31 年度の軽自動車税は下記のとおりとなりますのでご確認ください 原動機付自転車 小型特殊自動車 二輪の小型自動車 軽二輪 区分 税率 原動機付自転車 小型特殊自動車 50cc 以下 90cc 以下 125cc 以下三輪以上のもの ( ミニカー )

Microsoft Word - 【H27】改正概要  doc

18 市税の税率等の推移 区分 年度 昭和 25 年度 昭和 26 年度 均等割 750 円 600 円 個 市 民 人 所得割 18.0% 税 法人 均等割 1,800 円 法人税割 15%( 標準税率 12.5%) 固定資産税 軽自動車税 昭和 25 年 ~ 昭和 28 年自転車税荷車税昭和 2

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

HPのトップページ更新原稿

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

2 一般会計予算案の構成の概要 ⑴ 一般会計予算案のうち主な歳入の説明 Ⅰ 県 区 税 分 平成 31 年度予算案 平成 30 年度予算額 比 ( 単位百万円 ) 較 増減額増減率 % 県 民 税 57,320 59,877 2, 法人県民税 3,670 3, 個人

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

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平成 27 年度税制改正 ( 消費税率 10% への引上げ時 ) における 車体課税に関する残された課題 平成 26 年度与党税制改正大綱 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時に廃止 ~ 平成 26.3 平成 26.4~ 消費税率 10% 引上げ時 1 自動車取得税の廃止等及び自動車税にお

税制抜本改革に伴う車体課税及び地方法人課税の見直し

自動車税 納税義務者 ( 法 123) 1 自動車の所有者に課税します ( 所有者課税 ) なお 割賦販売などで売主が自動車の所有権を留保している場合は 買主を自動車の所有者とみなして課税します 2 国または地方公共団体等が所有する自動車の貸与を受けてその自動車を使用する場合は その使用者が納税義務

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自動車税 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引上げ時に 自動車取得税が廃止となり 自動車取得時に新たに自動車税環境性能割が課税されます また 現行の自動車税は 自動車税種別割に名称変更されます 1 自動車税 ( 平成 31 年 10 月 1 日以降は 自動車税種別割 ) この税金は 自

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 1 平成 26 年度与党税制改正大綱を踏まえ 以下の見直しを行う 自動車取得税のエコカー減税について対象車の基準を 2020 年度燃費基準へ切替え 自動車取得税について消費税率 10% への引上げ時点 ( 平成 27 年 10 月予定 ) で廃止

エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

第6回税制調査会 総6-3

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

平成19年度税制改正.xls

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

税調第21回総会 資料2

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

平成 29 年 12 月 22 日林野庁 平成 30 年度林野庁税制改正事項 新規 拡充事項 森林吸収源対策に係る地方財源を確保するため 次期通常国会における森林関連法令の見直しを踏まえ 森林環境税 ( 仮称 ) 及び森林環境譲与税 ( 仮称 ) を創設する 木質バイオマス発電設備等の再生可能エネル

車体課税の見直しの考え方 ( 地方税 ) < 当面の対応 > 環境への配慮 我が国自動車産業の技術的優位性の確保 向上等の観点から 一律の負担軽減ではなく 環境性能等に優れた戦略的商品の普及を重点的に促進していくという視点が重要 自動車取得税 一律の負担軽減は 環境性能が劣る自動車が相対的に有利とな

第2回税制調査会 総2-2

平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省製造産業局自動車課 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税

平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し 税 目 ( 経済産業省製造産業局自動車課 ) 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 12 自動車重量譲

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

Microsoft PowerPoint - 表紙.pptx

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

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軽自動車税 軽自動車税は 毎年 4 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在 市内に主たる定置場のある軽自動車等を所有している人に課税されます 平成 28 年度から地方税法などの一部改正により 軽自動車税が変更になっています 三輪及び四輪車以上の軽自動車については 平成 27 年 4 月 1 日以降に新車

平成 22 年度税制改正大綱 ( 抄 ) 第 3 章 各主要課題の改革の方向性 7. 個別間接税 (3) 暫定税率 地球温暖化対策のための税等 4 地方環境税の検討 喫緊の課題である地球温暖化対策を推進するためには 地域において主体的な取組を進め 地球環境に貢献することが求められています CO2の排

新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

第 8 章 税 金 外国人の方であっても, 一定の要件に当てはまる場合には, 税金を納める必要があります 例えば, 日本国内で働いて得た収入があると, 原則として所得税を納めなければなりません また,1 月 1 日現在で日本に住所がある方は, 前年の所得について課税される住民税を納めなければなりませ

②平成29年度環境省関係税制改正について

Microsoft PowerPoint - 00 鑑.pptx

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新設 拡充又は延長を必要とする理由16-2 ⑴ 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡

( 参考 2) 平成 27 年度税制改正 ( 地方税関係 ) による事項別増減収見込額 改正事項 平年度道府県税市町村税計 ( 単位 : 億円 ) 初 年 度 道府県税 市町村税 計 1 個人住民税 ふるさと納税の拡充 法人住民税 均等割の税率

平成19年度分から

エコカー減税の対象範囲を 平成 32 年度燃費基準の下で 政策インセンティブ機能を回復する観点から見直すとともに 基本構造を恒久化する また 平成 25 年度及び平成 26 年度与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担の性格等を踏まえる 軽自動車税については 一定の環境性能を有する四輪車等につ

Taro _Q&A(対外用).jt

(*2) ハイブリッド自動車 ハイブリッドバス トラック ハイブリッド乗用車等車両総重量 3.5t 以下は 車 (*4) かつ燃費基準 +25% 達成車 (*5) 車両総重量 3.5t 超は重量車 車 (*9) かつ重量車燃費基準達成車 (*7) (*3) クリーンディーゼル乗用車平成 21 年排出

p33-36 (自動車税)

Microsoft Word - H31年度意見(決定)

資料8-2 平成29年度文部科学関係税制改正事項

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

(0830時点)PR版

自動車税税額表 ( 証紙徴収分 ) - 平成 31 年 4 月 - 秋田県税務課

エ. 納税義務者数の推移 単位 : 人平成 納税義務者数土地 63,685 納 税 義 務 者 数 の 推 移 単位 : 人 土地 償却資産 6,582 61,53 61,587 62,552 63,69 63,685 償却資産 2,2 1,77 1,786 1,798 1,827 1,894 2,

平成23年度税制改正の主要項目

て具体的な結論を得る その際 累次の与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担としての性格等を踏まえる なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自

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平成 29 年度自動車局税制改正要望事項 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等及び 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 に沿って 以下の方向で所要の見直しを行う 1 自動車取得税については 消費税率 10% への

⑵ 特例の内容 1 控除期間を現行 10 年から13 年に延長する 2 11 年目以後の3 年間については消費税率 2% 引上げ分の負担に着目した控除限度額を設ける 3 補助金等の交付を受ける場合であっても その補助金等の額を控除しない 4 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課

自動車取得税の 税率の特例 ( 法附則第 12 条の 2 の 2 第 12 条の 2 の 3 第 12 条の 2 の 5) 電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然ガス自動車 対象車両新車中古車 平成 30 年排出ガス規制適合又は平成 21 年排出ガス規制 NOx10% 以上低減 プラグインハ

第1回基礎問題小委員会  礎1-6

1. この税額表は 4 月 1 日から翌年 2 月末日までの間に新規登録 ( 中古新規含む ) をする自動の自動税の税額を 自家用 営業用別 登録の月別にまとめたものです 新規登録 ( 中古新規含む ) の際は 登録手続きと同時に証紙代金収納計器 ( 自動会議所に備え付けてあります ) により自動税

4. 特別区税 (1) 特別区税のしくみ 納税義務者課税客体課税標準賦課期日納期限 特別区民税 区内に住所を有する個人 区内に事務所 事業所または家屋敷を有する個人で区内に住所を有しない者 前年の総所得金額 短期譲渡所得の金額 長期譲渡所得の金額 先物取引に係る雑所得等の金額 上場株式等に係る配当所

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2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

平成26年度 文部科学省税制改正事項

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

平成 30 年度与党税制改正大綱の概要 基本的考え方 我が国経済の成長軌道を確かなものとするため 生産性革命 と 人づくり革命 を断行するとともに 人生 100 年時代を見据え 誰もが生きがいを感じられる 一億総活躍社会 を作り上げる必要がある このため 税制面においては 働き方の多様化を踏まえ 様

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

自動車関係税制のあり方に関する検討会報告書骨子 ( 案 ) 目次 はじめに... 3 (1) 本検討会設置の趣旨 審議の経過等... 3 (2) 本検討会における検討事項... 3 (3) 本検討会の報告について 本検討会の検討に当たっての前提... 4 (1) 検討の前提となるべき事

1

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

PowerPoint プレゼンテーション

平成21年度 環境省重点施策

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

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(1) 税率等一覧 ( 平成 30 年度 ) 市民税 税目課税客体及び納税義務者課税標準及び税率 個 人 法 人 市内に住所を有する個人 ( 均等割 所得割 ) 市内に事務所 事業所又は家屋敷を有する個人で市内に住所を有しないもの ( 均等割 ) 市内に事務所又は事業所を有する法人 ( 均等割 法人

資料 1 平成 27 年度税制改正の大綱 ( 抜粋 ) 平成 27 年 1 月 14 日閣議決定 四消費課税 5 車体課税の見直し ( 国税 ) (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に係る自動車重量税の等の特例措置 ( いわゆる 自動車重量税のエコカー減税 ) について 次

私たちの市税

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

地方法人課税、車体課税、ふるさと納税制度等の見直し

て 1.6 兆円程度の減税措置を講じることになります なお このうち 昨年 10 月に消費税率引上 げに伴う対応として決定した税制措置による減収額は 国 地方合わせて 1 兆円程度になります ( 参考 ) 平成 26 年度の税制改正 ( 内国税関係 ) による増減収見込額 ( 単位 : 億円 ) 改

地方法人課税 1

2020 年度税制改正に関するアンケート 公益財団法人全国法人会総連合 平成 31 年度税制改正では 消費税率の引上げに際し 需要変動の平準化等の観点から 住宅に対する税制上の支援策が講じられるとともに 車体課税について 地方の安定的な財源を確保しつつ大幅な見直しが行われました さらに デフレ脱却と

平成26年 自動車関係税制のあり方に関する検討会

森林環境税 ( 仮称 ) は国税とし 都市 地方を通じて 国民一人一人が等しく負担を分かち合って 国民皆で 温室効果ガス吸収源等としての重要な役割を担う森林を支える仕組みとして 個人住民税均等割の枠組みを活用し 市町村が個人住民税均等割と併せて賦課徴収を行う 森林環境税 ( 仮称 ) は 地方の固有

Transcription:

平成 26 年度地方税制改正 ( 案 ) について 総務省 1 個人住民税 給与所得控除の見直し 給与所得控除の上限について 次のとおり引下げ ( 平成 26~28 年度分 ) 平成 29 年度分の個人住民税 1 平成 30 年度分以後の個人住民税 2 上限額が適用される給与収入 1,500 万円 1,200 万円 1,000 万円 給与所得控除の上限額 245 万円 230 万円 220 万円 1 所得税については 平成 28 年分について適用 2 所得税については 平成 29 年分から適用 非課税限度額 平成 26 年度分の個人住民税に係る非課税限度額 ( 均等割 所得割 ) については どおりとする 2 地方法人課税 地方法人課税の偏在是正のための措置 地域間の税源の偏在性を是正し 財政力格差の縮小を図るため 消費税率 ( 国 地方 )8% 段階において 法人住民税法人税割の一部を国税化し 地方交付税原資化 ( 交付税特会に直接繰り入れ ) (1) 法人住民税法人税割の税率の改正 [ ]: 制限税率 道府県民税 : 5.0%[ 6.0%] 3.2%( 1.8% )[ 4.2%] 市町村民税 : 12.3%[14.7%] 9.7%( 2.6% )[ 12.1%] (2) 地方法人税 ( 仮称 ) の創設法人税額を課税標準とし 税率は 4.4%( 法人住民税の税率引下げ分相当 ) 偏在是正により生じる財源 ( 不交付団体の減少分 ) を活用して地方財政計画に歳出を計上 地方法人特別税の規模を 1/3 縮小し 法人事業税に復元 これらの改正は 平成 26 年 10 月 1 日以後に開始する事業年度から適用 消費税率 ( 国 地方 )10% 段階においては 法人住民税法人税割の交付税原資化をさらに進める また 地方法人特別税 譲与税を廃止するとともに制度の意義や効果を踏まえて他の偏在是正措置を講ずるなど 関係する制度について幅広く検討 1

3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた自動車の軽減割合を拡充 (75% 80% 50% 60%) 自動車取得税は消費税率 10% への引上げ時 ( 平成 27 年 10 月予定 ) に廃止 自動車税の見直し 自動車税におけるグリーン化特例の見直し ( 平成 27 年度分 平成 28 年度分 ) 軽課について対象を重点化した上で強化し 重課について新車新規登録から 13 年 ( ) を経過した自動車の重課割合を標準税率の概ね 15%( 概ね 10%) とする 別紙参照 ディーゼル車については 11 年 自動車取得税のグリーン化機能を維持 強化する環境性能課税を 自動車税の取得時の課税として 消費税率 10% 引上げ時から実施することとし 平成 27 年度税制改正で具体的な結論を得る 課税標準は取得価額を基本とし 控除及び免税点のあり方等についても検討 税率は 省エネ法の燃費基準値の達成度に応じ 0~3% の間で変動する仕組み 税収規模は 他に確保した安定的な財源と合わせて 地方財政への影響を及ぼさない規模を確保 軽自動車税の見直し 軽四輪車等及び小型特殊自動車の標準税率を自家用乗用車は 1.5 倍 その他は約 1.25 倍に引上げ ( 平成 27 年度分から ) 別紙参照 軽四輪車等については 平成 27 年 4 月 1 日以後に最初の新規検査を受けるものから新税率を適用 ( 例 ) 四輪の自家用乗用車 7,200 円 ( ) 10,800 円 ( ) 四輪の自家用貨物車 4,000 円 ( ) 5,000 円 ( ) グリーン化を進める観点から 最初の新規検査から 13 年を経過した軽四輪車等について 標準税率の概ね 20% の重課を導入 ( 平成 28 年度分から ) 別紙参照 原付及び二輪車の標準税率を約 1.5 倍 ( 最低 2,000 円 ) に引上げ ( 平成 27 年度 分から ) 別紙参照 ( 例 ) 原付 (50cc 以下 ) 1,000 円 ( ) 2,000 円 ( ) 軽二輪 (125cc 超 ~250cc 以下 ) 2,400 円 ( ) 3,600 円 ( ) 2

4 復興支援のための税制上の措置 東日本大震災に係る津波により甚大な被害を受けた区域における土地及び家屋に係る固定資産税について 評価替えが行われる平成 27 年度に一般の措置に移行することとし 平成 26 年度はそれまでの暫定的な措置として課税免除措置等を 1 年延長 5 主な税負担軽減措置等 固定資産税等の特例措置 新築住宅に係る固定資産税の税額の減額措置を 2 年延長 耐震改修が行われた既存建築物に係る固定資産税の税額の減額措置を創設 国家戦略特区法に基づく中核事業のうち医療分野における収益性の低い研究開発の用に供する設備等に係る固定資産税の課税標準の特例措置を創設 景観重要建造物のうち世界遺産に登録された一定の固定資産について 固定資産税及び都市計画税の課税標準の特例措置を創設 ( 世界遺産登録された場合に措置 ) 公害防止施設 設備に係る固定資産税の特例措置等にわがまち特例を導入 6 その他 地方消費税に係る徴収取扱費の見直し 消費税率 ( 国 地方 ) の引上げに伴い 都道府県が国に支払う徴収取扱費を見直す 譲渡割 : 既往の1% 相当分 ( 社会保障財源分以外 ) 0.45% 貨物割 : 既往の1% 相当分 ( 社会保障財源分以外 ) 0.50% 航空機燃料譲与税に係る譲与基準の見直し 航空機騒音の評価指標が W 値から Lden に変更されたことに伴い 着陸料割の譲与割合を 2 分の 1( 3 分の1) とし 騒音世帯数割の譲与割合を2 分の1( 3 分の2) とする等の見直し 3

7 検討事項等 消費税の軽減税率制度 消費税の軽減税率制度については 社会保障と税の一体改革 の原点に立って必要な財源を確保しつつ 関係事業者を含む国民の理解を得た上で 税率 10% 時に導入する このため 今後 引き続き 与党税制協議会において これまでの軽減税率をめぐる議論の経緯及び成果を十分に踏まえ 社会保障を含む財政上の課題とあわせ 対象品目の選定 区分経理等のための制度整備 具体的な安定財源の手当 国民の理解を得るためのプロセス等 軽減税率制度の導入に係る詳細な内容について検討し 平成 26 年 12 月までに結論を得て 与党税制改正大綱を決定する 地方の地球温暖化対策に関する財源の確保 税制抜本改革法第 7 条の規定に基づき 森林吸収源対策及び地方の地球温暖化対策に関する財源の確保について 財政面での対応 森林整備等に要する費用を国民全体で負担する措置等 新たな仕組みについて専門の検討チームを設置し早急に総合的な検討を行う 固定資産税の償却資産課税に関する税制措置 設備投資促進を目的とした固定資産税の償却資産課税に関する税制措置については 固定資産税が基礎的自治体である市町村を支える安定した基幹税であることを踏まえ 政策目的とその効果 補助金等他の政策手段との関係 新たな投資による地域経済の活性化の効果 市町村財政への配慮 実務上の問題点など幅広い観点から 引き続き検討する 法人実効税率のあり方 法人実効税率のあり方について 引き続き検討を進める 県費負担教職員制度の見直しに係る財政措置 個人住民税所得割 2% の税源移譲について指定都市所在道府県及び指定都市の間で合意されたことを踏まえ 県費負担教職員の給与負担事務の移譲とあわせて税源移譲を行うこととし 具体的な措置の検討を行う 本資料には 平成 26 年度の与党税制改正 ( 平成 25 年 12 月 12 日自由民主党 公明党 ) の記載事項の概要も含んでいる 4

自動車税 自家用 乗用車 総排気量 1,000 cc 以下 29,500 円 32,400 円 33,900 円 1,000 cc 超 1,500 cc 以下 34,500 円 37,900 円 39,600 円 1,500 cc 超 2,000 cc 以下 39,500 円 43,400 円 45,400 円 2,000 cc 超 2,500 cc 以下 45,000 円 49,500 円 51,700 円 2,500 cc 超 3,000 cc 以下 51,000 円 56,100 円 58,600 円改正なし 3,000 cc 超 3,500 cc 以下 58,000 円 63,800 円 66,700 円 3,500 cc 超 4,000 cc 以下 66,500 円 73,100 円 76,400 円 4,000 cc 超 4,500 cc 以下 76,500 円 84,100 円 87,900 円 4,500 cc 超 6,000 cc 以下 88,000 円 96,800 円 101,200 円 6,000 cc 超 111,000 円 122,100 円 127,600 円 三輪の小型自動車 6,000 円改正なし 6,600 円 6,900 円 自動車税 営業用 乗用車 区 区 分 分 標準税率 総排気量 1,000 cc 以下 7,500 円 8,200 円 8,600 円 1,000 cc 超 1,500 cc 以下 8,500 円 9,300 円 9,700 円 1,500 cc 超 2,000 cc 以下 9,500 円 10,400 円 10,900 円 2,000 cc 超 2,500 cc 以下 13,800 円 15,100 円 15,800 円 2,500 cc 超 3,000 cc 以下 15,700 円 17,200 円 18,000 円改正なし 3,000 cc 超 3,500 cc 以下 17,900 円 19,600 円 20,500 円 3,500 cc 超 4,000 cc 以下 20,500 円 22,500 円 23,500 円 4,000 cc 超 4,500 cc 以下 23,600 円 25,900 円 27,100 円 4,500 cc 超 6,000 cc 以下 27,200 円 29,900 円 31,200 円 6,000 cc 超 40,700 円 44,700 円 46,800 円 三輪の小型自動車 4,500 円改正なし 4,900 円 5,100 円 軽自動車税 原動機付自転車 二輪の軽自動車等及び二輪の小型自動車 標準税率区分 50cc 以下 1,000 円 2,000 円 標準税率 3,100 円 3,900 円制度なし 4,600 円 1,200 円 2,000 円 1,600 円 2,400 円 2,500 円 3,700 円 2,400 円 3,600 円 4,000 円 6,000 円 重課税率 ( 注 2) 重課税率 ( 注 2) 軽自動車税 三輪以上の軽自動車及び小型特殊自動車 標準税率重課税率 ( 注 2) 区分 ( 注 1) 自家用 7,200 円 10,800 円 12,900 円乗用営業用 5,500 円 6,900 円 8,200 円四輪以上制度なし自家用 4,000 円 5,000 円 6,000 円貨物用営業用 3,000 円 3,800 円 4,500 円 二輪 自動車税におけるグリーン化特例 ( 重課 ) 及び軽自動車税の見直し 三輪 50cc 超 ~90cc 以下原付 90cc 超 ~125cc 以下ミニカー軽二輪 (125cc 超 ~250cc 以下 ) 等小型二輪 (250cc 超 ) 注 1: 軽自動車については 平成 27 年度以後に最初の新規検査を受けるものから新税率を適用 注 2: 電気自動車 天然ガス自動車 メタノール自動車 ガソリンハイブリッド自動車 一般乗合用バス及び被けん引車並びに小型特殊自動車は対象外 制度なし 重課税率 別紙 制度なし 5