北海道の食料品輸出の現状と 27 年度の重点支援プロジェクト 我がの農林水産物 食品の輸出額は 2014 年に 6,117 億円となり 過去最高を記録 うち 道内の食料品輸出額は 663 億円となっており 輸出額の 92% を 魚介類及び同調整品 が占めている 農産物 :1 兆円を超える道内農業産出

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農商 連携等によるグローバルバリューチェーン構築事業 に道内 4 件採択 経済産業省では 農林 産物 品の新たな海外市場の開拓を促進するために 平成 27 年度補正予算 農商 連携等によるグローバルバリューチェーン構築事業 の募集を い 全国で 8 件 そのうち道内から 4 件の事業が採択になりまし

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

平成 27 年 2 月 24 日 ドバイビジネスミッション報告 ~ 食関連企業等の中東市場への本格進出に向けて ~ ( 本件お問い合わせ先 ) 北海道経済産業局産業部農商工連携課 ( 担当名 : 渡辺 小島 ) 電話 : ( 内線 2593) FAX:

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主な国 地域別内訳 ( 単位 : 億円 ) 国 地域名 平成 27 年 平成 28 年 増減額 増減率 世界 7,451 7, % 香港 1,794 1

中小企業海外展開支援大綱の改正について

Microsoft Word - 自治体企業誘致現状(26.3概要)HP原稿

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平成 27 年 1 月 20 日 中東ドバイへのビジネスミッションを派遣 ~ 食関連企業等の中東市場への継続的な進出基盤構築に向けて ~ ( 本件お問い合わせ先 ) 北海道経済産業局産業部農商工連携課 ( 担当名 : 渡辺 小島 佐藤 ) 電話 : ( 内線 2593) FAX

農商 連携等によるグローバルバリューチェーン構築事業 2 次募集に道内から 2 件採択 経済産業省では 農林 産物 品の新たな海外市場の開拓を促進するために 平成 27 年度補正予算 農商 連携等によるグローバルバリューチェーン構築事業 の 2 次募集を い 全国で 6 件 そのうち道内から 2 件

調査出張報告書〔文化厚生委員会〕

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資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

管内中堅 中小企業のアジア地域等への進出ニーズ 地域特性及び特徴的な取組み並びに地域金融機関の支援体制 対応状況 1. 進出ニーズ等 当局管内 ( 沖縄県 ) においては 製造業が少ない産業構造であることや企業規模も中小 零細企業が太宗を占めていること等から 海外進出ニーズの形態については 輸出や販

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

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平成 27 年 7 月 31 日第 1 回 HOP 推進協議会資料 1-1 平成 27 年度 HOP 構築事業の取組状況と課題について 北海道国際輸送プラットホーム推進協議会事務局

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関経連_事業報告書CS4.indd

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中堅 中小企業等の海外展開支援 海外展開戦略等支援事業 59.9 億円 - 専門家による実務相談 海外戦略策定 販路開拓等の総合的支援を実施 中小企業 小規模事業者海外展開戦略支援事業 20.0 億円 - 国内外展示会 商談会等への出展等を支援 ふるさと名物応援事業 30.0 億円 - 農産品等を含

中小企業等経営強化法の概要

平成 31 年度 事業計画書

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135

北海道の農畜産物の 輸出を巡る情勢

なお, 食材等提供事業者は, ベトナムに輸出する宮城県産食材等について, 最終加工施設等の登録など, 事前に必要な手続を完了しているか, 又は当該手続の履行に誠実に協力する事業者とする ただし, 委託業務において受注者が行うべき手続は除くものとする (2) Miyagi Week において使用する宮

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数

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北海道MICE戦略(仮称)

資料 オリ パラ東京大会を契機とした GAP の推進と県産農畜水産物のプロモーション 平成 30 年 9 月 18 日 持続可能性に配慮した日本の食の魅力発信のための研修会 岐阜県農政部

平成○○年○○月○○日

6 学校給食での地場産物活用に当たっての課題 学校給食における市町村産食材等の利用に関する調査 において 市町村に対し 学校給食で地場産物の活用を促進する上での課題について 市町村産食材と道産食材について それぞれ伺ったところ 次のような結果となりました 学校給食への地場産食材利用促進上の課題 関係

書き方 ( 例 ) 別記第 17 号様式 農業生産法人報告書 自 至 平成 年 月 日平成 年 月 日 伊達市農業委員会会長様 平成年月日 主たる事務所の所在地伊達市 町 番地 法人の名称株式会社 代表者氏名 印電話番号 次のとおり農地法第 6 条第 1

3 富士市産業支援センター 起業 経営相談 セミナー 講演 相談者と一緒の目線に立ち 戦略構築 f-biz( 静岡県富士市 ) 会 地域産業支援機関へのコーデ を共に行い 結果が出るまで徹底支援 ィネート 図書館連携 情報発信 販路開拓 新商品 新サービス開発 など 新分野進出 に重点を置いたきめ細

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

1 我が国の農産物輸入等の動向 (1) 概観 ( 海外依存を高めた我が国の食料供給 ) 我が国の農産物輸入は 2000 年を100として 1960 年の15.7から2015 年には165.3まで 金額ベースで10.5 倍と大幅に増加している 多様な食生活が実現される中 需要が拡大した畜産物や油脂類の

HACCP 導入率 ( 参考 ) 平成 27 年度 29% ( コーデックス原則のみ ) 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 33 年度 30% 40% 50% 60% 80% 推進に当たっては 以下を 中間アウトカム目標 として取り組んでいく 1 平成 31 年度までに業界団体による手

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1. 政府の取組と女性起業家のニーズ ~ 政府の取組 ~ 女性活躍加速のための重点方針 2017( 平成 29 年 6 月 6 日 すべての女性が輝く社会づくり本部 決定 ) において 平成 28 年度に経済産業省が全国 10 箇所に形成した 女性起業家等支援ネットワーク について 下記の取組が掲げ

【事例】平成○年度○○カテゴリーに係る全体方針の策定

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

2 アニメ ファッション 食 地域産品 伝統文化 匠の技術など海外で人気の高いクール ジャパンの魅力と底力を産業化し 海外市場開拓及び海外顧客の訪日を促進するため ターゲット国と分野を決め 業種を超えたチームづくり 市場開拓 成果の検証 他事業への応用 実際の事業展開 という企業や若手人材の一貫した

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

ビール系飲料の輸入

背景 課題 地方創生 北海道経済の好循環を実現するためには インバウンド観光客の誘客 海外における商品 サービスの販売等 海外需要を獲得していくことが一つの鍵であり 海外消費者に対する魅力発信をいかに効果的に行うかが重要なポイント 北海道では多くのメディア関連企業が 海外に向けた北海道の魅力発信に取

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第 2 部 2015 White Paper on Small and Medium Enterprises in Japan 中小企業 小規模事業者のさらなる飛躍

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

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6次産業化戦略推進ビジョン.indd

平成 29 年度経済産業省クールジャパン関連予算要求状況 コンテンツグローバル需要創出基盤整備事業 ( 平成 28 年度補正 60.0 億円 ) コンテンツの海外展開を通じた日本の魅力発信のため コンテンツの字幕 吹き替え等の現地化や国際見本市への出展等のプロモーション費用の補助の総合的支援を実施

流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている

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農林水産物等輸出促進メールマガジン 第 256 号 農林水産業の輸出力強化戦略について 平成 28 年 5 月 19 日に農林水産業

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平成 30 年 9 月 10 日修正 海外ベンチャー企業連携 案件組成イベント Global Connection 2018 募集要領 平成 30 年 7 月 10 日 IoT 推進ラボ 経済産業省 (IoT 推進ラボ事務局 : 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 ) 0

(概要版)東京都卸売市場整備計画(第10次)

米 秋田県 JA 秋田おばこ コメ ( あきたこまち ) をロシアへ 主な品目 コメ ( あきたこまち ) ロシア ( ウラジオストク ) ロシアバイヤーとの契約締結を機に 直接輸出に取り組む バイヤーを招聘し 産地視察を実施したほか 生産者を現地に派遣し 現地の食材を利用した調理実演 試食等の P

平成 24 年 11 月 21 日財務省沖縄地区税関 管内貿易統計 ( 速報 ) 平成 24 年 10 月分 ( 単位 : 百万円 %) 24 年 10 月分 23 年 10 月分前年同月比全国比 24 年 1~10 月累計 23 年 1~10 月累計前年同期比全国比 輸出 2,978 3,392

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

ベトナムの 6 ヶ国のうち少なくとも 1 ヶ国が含まれていること 適切な放送コンテンツの製作 確保要件 日本ブランド全体のイメージ向上に資する内容であり 国内の特定地域を限定的に取り上げる放送コンテンツでないこと ( 単一の都道府県のみを取り上げる事業企画は本事業の対象外とする ) 本事業が平成 2

平成25年度戦略的輸出マーケティング調査 シンガポール現地調査報告

総合的な TPP 等関連政策大綱 新輸出大国国内産業の競争力強化農政新時代 < 輸出促進によるグローバル展開推進 > 1 丁寧な情報提供及び相談体制の整備 TPP 等の普及 啓発 中堅 中小企業等のための相談体制の整備 2 新たな市場開拓 グローバル バリューチェーン構築支援 中堅 中小企業等の新市

27/12/2013 ジェトロ パリ事務所 ホタテ 日本酒商談会 ( パリ ) 運営業務公募要綱 ジェトロでは 日本産冷凍ホタテと日本酒の輸出促進のため 2014 年 2 月 10 日 ( 月 ) 同 2 月 12 日 ( 水 ) にそれぞれパリ ニースに置いて 別添 1 2 のとおり ホタテと日本

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

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1. 政府の取組と女性起業家のニーズ ~ 政府の取組 ~ 女性活躍加速のための重点方針 2017( 平成 29 年 6 月 6 日 すべての女性が輝く社会づくり本部 決定 ) において 平成 28 年度に経済産業省が全国 10 箇所に形成した 女性起業家等支援ネットワーク について 下記の取組が掲げ

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News Release 2014 年 4 月 21 日 関西フードエクスポート & ブランディング協議会の設立及び関西 食 輸出推進委員会との事業連携について 新関西国際空港株式会社 ( 代表取締役社長 : 安藤圭一 ) は 三井住友海上火災保険株式会社 ( 取締役社長 : 柄澤康喜 ) 日本通運

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はじめに は 日本中の中小企業が今よりもっと容易に海外進出を果たす為の仕組みづくりとして 海外進出コンソーシアムを結成します このコンソーシアムは 当社と大手貿易支援企業のパートナー関係を中核とし 貿易に関して得意分野を持つ企業とのコラボレーションにより構成されます Copyright(C) 201

平成20年度

一般会計 1 総括表 平成 28 年 2 月定例会議案説明会 < 商工労働観光部所管の 2 月補正予算の概要 > 商工労働観光部 ( 単位 : 千円 ) 2 歳出予算 平成 27 年度現計予算 2 月補正 2 月補正後 85,595,702 26,022,891 59,572,811 (1) 政府の

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

くことを促進していく中で 海外展開支援の施策についても 地域金融機関に紹介していく ( 中小企業庁 ) 2 日本貿易保険 (NEXI) と提携地域金融機関で構成する 地域企業海外ビジネス支援ネットワーク の拡充などを通じて 地域の中小企業が貿易保険を利用しやすくなるなど 利便性の向上を図る ( 貿易

第 6 節農業の高付加価値化等の推進 表 農業生産関連事業の年間総販売金額の推移 平成 22 年度 (2010) 23 (2011) 年間総販売金額 計 農産物の加工 農業経営体 農協等 計 農産物直売所 農業経営体 農協等 観光農園 ( 単位 : 億円 %) 農家レストラン等 16,5

資料 2 平成 27 年度の政策対話等の実施実績及び予定について ( 未定稿 ) 1. 概要 平成 27 年度は 以下の取組につき 各国の状況に応じ組み合わせて実施 (1) 各国との政策対話の実施 (2) 対話の場を活用した 我が国食関連産業と先方政府 先方民間企業のとの情報共有 マッチングの促進

現状 課題 海外の消費者ニーズを踏まえ 更なる高付加価値化を実現すべく 日本産酒類のブランド力と品質を向上させます 国内外で高い評価を受けた 高付加価値な酒類が輸出される傾向にある 今までの傾向を踏まえ 日本産酒類の高付加価値化を進めるとともに 海外において製造されている酒類との差別化を図ることが課

<ホームページ掲載文>

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Ⅱ. 重点項目 各政策に付された記号が示す内容は以下のとおり : 予算関連 : 財政投融資関連以下 金額は平成 23 年度予算案 () 内は平成 22 年度当初予算額 1. 生産性の向上 厚生労働省等関係省庁の施策とも連携しつつ 技術 人材 経営力の強化等の観点から中小企業の生産性向上を総合的に支援

科目3 6次産業化実践論

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沖縄をハブとしたヤマト運輸の東アジア物流戦略

EXPORT PROMOTION STRATEGIES

(1) 道内中堅 中小企業のアジア地域等への進出ニーズ 1 道内企業の海外進出の現状 道内企業の海外進出は 国内市場での競争激化から新たな市場を求めて増加傾向で推移したが 世界的な金融危機の影響等もあって このところ伸び悩んでいる 海外進出企業の事業展開は 北海道と近い位置関係にある北東アジア (

ふくしま・地域産業6次化戦略

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中小企業支援ツール 中小企業支援ツール は 金融機関における中小企業支援の一助となることを目的に 自社製品開発などにより下請脱却に取り組んだものづくり中小企業の知財活用を調査 分析し 経営 事業上の課題を事業ライフステージごとに整理するとともに その課題解決に向け 知財活用の観点から考えられるアクシ

外部支援機関と連携した支援として 政府系金融機関との連携融資 信用保証協会の経営サポート会議 中小企業再生支援協議会の再生計画の策定事業 及びひょうご産業活性化センターとの専門家派遣事業 割賦制度等を活用した支援を行い 最適なソリューションの提案を行いました 中小企業の経営支援のための関係省庁の施策

平成 29 年度 事業計画書

平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

清涼飲料水の規制

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平成 27 年 6 月 23 日北海道経済産業局 北海道経済産業局における 食 の輸出力強化に向けた取組 ( 本発表資料のお問い合わせ先 ) 経済産業省北海道経済産業局産業部農商工連携課電話 :011-709-2311( 内線 2593) 011-736-9706( 直通 ) FAX:011-709-2566 E-mail:hokkaido-noshoko@meti.go.jp

北海道の食料品輸出の現状と 27 年度の重点支援プロジェクト 我がの農林水産物 食品の輸出額は 2014 年に 6,117 億円となり 過去最高を記録 うち 道内の食料品輸出額は 663 億円となっており 輸出額の 92% を 魚介類及び同調整品 が占めている 農産物 :1 兆円を超える道内農業産出額に対し 輸出額は 30 億円前後 水産物のように冷凍技術を活用できないため 長距離輸送への対応が課題 水産物 :2014 年の道内港からの輸出額は 613 億円 近年 海外での和食ブームもあり 活魚 鮮魚の輸出ニーズが急増 活魚輸出の拡大に向けた高鮮度輸出の仕組み作りが課題 また 輸出を拡大していくためには 農水産物 加工品等の海外需要に幅広く応えられる体制をつくることや 小売や外食など新たな取引先を開拓していくことが必要 2014 年の道内食料品輸出額 ( 品目別 ) 今年度の重点支援プロジェクト 水産物輸出額 613 億円 ( 道内港からの輸出額 ) 61,266 92% 魚介類及び同調製品 コーヒー 茶 ココア 香辛料類 酪農品及び鳥卵 糖類及び同調製品 はちみつ 肉類及び同調製品 果実及び野菜 2,053 820 661 561 501 181 154 61 その他の調製食料品 穀物及び同調製品 飲料 単位 百万円 1. 農畜産物の輸出力強化 ( 伊藤忠商事 ( 株 ) ホクレン農業協同組合連合会ほか ) 2. 水産物輸出の高付加価値化 ( 北海道漁業協同組合連合会 ) 3. 日系企業海外店舗の活用 ( イオン北海道 ( 株 ) ほか ) 4. 市場 卸売機能の活用 (( 株 ) 北海道二十一世紀総合研究所 ( 株 ) キョクイチほか ) 5. 中東バイヤー等への個別アプローチ ( ( 株 ) 北海道二十一世紀総合研究所 フード特区機構 ) 6. 道内最大級の輸出向け商談会 ( 札幌商工会議所 ) 出展 : 財務省 貿易統計 から作成 1

農畜産物北海道産を中心とした農畜産物の輸出環境の整備 グローバル農商工連携推進事業 道内の農産物流通の大半の商流に関わり 生産現場に訴求力をもつホクレンと外資系流通網を有する伊藤忠商事が協力し 新しい鮮度保持技術 ( 特許 ) を活用した 香港 台湾 シンガポール等をターゲットとした北海道産をはじめとした農産物のサプライチェーンを構築する 事業参画者 海外小売り 顧客への繋ぎ 伊藤忠商事 ( 株 ) ホクレン農業協同組合連合会 伊藤忠ロジスティクス ( 株 ) ダイキン工業 ( 株 ) 伊藤忠メタルズ ( 株 ) 北海運輸 ( 株 ) 生産現場との連携 スーパークーリングシステムや CA コンテナの輸送実証を通じた 農畜産物の低コストでの長期鮮度保持輸送技術の確立 北海道産魚介類の 活魚 鮮魚 輸出を実現するための高鮮度輸送体制の構築 グローバル農商工連携推進事業 全道の漁協と連携し道内漁業を先導する北海道漁業協同組合連合会が 上海 香港をターゲットとし 産地からの出荷のタイミングにフレキシブルに対応可能な集荷 供給体制の整備や鮮度保持輸送資機材の開発を行い 活魚 鮮魚の高鮮度輸送モデルを確立する 事業参画者 北海道漁業協同組合連合会 ( 株 ) ノースコープぎょれん ナラサキスタックス ( 株 ) ( 株 ) 羽根 活魚 鮮魚物流体制の構築 航空貨物取扱施設との連携や活魚水槽設備の活用によるフレキシブルな輸送体制の構築 上海 : 鮮魚取扱スーパー等 集荷体制の確立 航空便輸送コンテナ 輸送資材の開発 高断熱コンテナの開発や輸送中の振動等による魚体への影響を軽減する包装資材の開発香港 : 日本料理店等 2

農水産物加工品イオン海外店舗を活用した北海道産品のアジア諸への輸出拡大モデルの構築 グローバル農商工連携推進事業 イオングループ内地域会社の調達力 物流ネットワーク 海外店舗の販売力と 道内放送局 広告会社が持つ現地メディアへの強い発信力を活かし 北海道の魅力ある農水産物の産地からのストーリー発信と輸出での消費喚起を図る 事業参画者 生産法人などとの連携 イオン北海道 ( 株 ) ( 株 ) アサツーディ ケイ北海道支社 北海道テレビ放送 ( 株 ) 産地映像や料理レシピ等のコンテンツの配信イオングループ物流による鮮度保持実証 HongKong Vietnam China Thailand Cambodia 輸出先にて番組配信中の地元 TV 局との連携 海外グループ店舗の活用 食のハブ機能を活かした海外新市場開拓事業 新分野進出支援事業 道内最大規模の生鮮食品卸業である キョクイチ ( 旭川市 ) が 農産物 水産物 加工品への幅広い調達 供給能力と 市場 加工 物流のワンストップ機能を活かし 香港 台湾 タイ シンガポール等との商流形成を目指す 支援体制 支援機関 ( 株 ) 北海道二十一世紀総合研究所 進出先各にパイプを持つコーディネーターを活用 農産物水産物加工食品 ( 株 ) キョクイチ 商流 物流の結節点 魚菜 卸売市場を運営 地元物産協会の牽引役 海外バイヤーとのパイプ作り 取引組成 現地でのプロモーション マーケティング調査 鮮度保持輸送実証 鮮度保持加工品の試作 3

4 中東現地バイヤー シェフ等への個別プロモーション支援 新分野進出支援事業 食関連バイヤー レストランシェフ等へのつながり役となるコーディネーターが 道内食関連事業者の商品提案内容と現地バイヤー等のニーズを考慮し 個別にマッチング フード特区機構が実施する現地交流会と連動して 効果的な売り込みを図る 事業実施者 支援機関 ( 株 ) 北海道二十一世紀総合研究所 フード特区機構が UAE とトルコで開催する現地交流会と連携 コーディネーター : 高澤直之平成 7 年都内ホテルにて洋食調理課勤務平成 24 年第 54 次日本南極地域観測隊 越冬隊隊員に選抜 調理担当隊員として南極昭和基地で勤務 平成 26 年フード特区機構 研究開発部勤務 ( コーディネーター ) 現地バイヤー & インポーターへ商品情報を提案 UAE バーレーン トルコサウジアラビア クウェートカタール 黄色枠内へのプレゼンを強化 現地の反応に応じて サンプル商品出荷など支援 状況により現地で調理提案も 交渉のサポート 内輸出パートナーの紹介 本格輸出へ 道内最大級となる輸出向け商談会の開催支援 ふるさと名物応援事業 ( 地域ネットワーク活用海外展開支援事業 ) ASEAN を中心としたアジア圏及び中東 イスラム圏 欧米などからバイヤーや日本食を扱う商社を招聘し 道内最大級となる輸出向け商談会を札幌で開催 ( 海外バイヤー 50 者 道内参加企業 100 者を目標 ) 商談会場では オープンに試食が可能なエリア等を設置し 海外バイヤーのみならず海外メディアへの北海道の食 観光コンテンツを発信する予定 主催 北海道ブランド 海外展開強化支援事業実行委員会 ( 事務局 : 札幌商工会議所 ) 実行委員会構成団体 経済産業省北海道経済産業局 土交通省北海道開発局 農林水産省北海道農政事務所 北海道 札幌市 ジェトロ北海道貿易情報センター 中小企業基盤整備機構北海道本部 ( 一社 ) 北海道商工会議所連合会 北海道経済連合会 北海道台湾貿易協会 ( 一財 ) さっぽろ産業振興財団 ( 一社 ) 北海道貿易物産振興会 北洋銀行 北海道銀行

グローバル農商工連携推進事業 先端モデル実証事業 図 事業の概要 本事業は 地域の基幹産業である農業 漁業 林業を含む の成長産 業化に向けて 商工業の技術 ノウハウ等を農業に活用する農商工連 携を通じ 農業生産 植物工場含む 加工 流通 販売システムの 構築等の取組を支援するもの 予算 上限額 生産 加工 流通 販売が連携した効率的な輸出システム構築 流通 全採択件数 予算総額 6億円 補助上限額 1億円 補助 1 2 販売 コンソーシアム等 による連携 採択件数 11件 うち 北海道 3件 加工 (貯蔵 スキーム 参考 需要の創出 拡大 生産 民間事業者 新分野進出支援事業 地域イノベーション創出促進事業 事業の概要 図 本事業は 地域の中堅 中小企業に対する産学官金の支援体制を 構築し 新分野 新事業進出に向けたプロジェクトを推進することによ り 地域の牽引役となる新たな中核企業や成長産業群の創出を図る もの 予算 全採択件数 予算総額 12.7億円 採択件数 39件 うち 北海道 2件 スキーム 委託 民間事業者 腕利きのプロジェクトマネージャーを 選定し 経済産業局や自治体等と 連携して 有望な地域の中核企業 候補を発掘するとともに優れた技術 力等をもつ企業を発掘 中核企業候補を中心にプロジェク トを組成し 新事業のコンセプト 作り 開発段階での産学連携 事業パートナー発掘 販路開拓 などを集中的に一貫支援 中小 企業 中堅 企業 プロジェクト マネージャー 中小 企業 中核的 企業候補 プロジェクト マネージャー 共同体 組成 各種支援 研究開発 販路開拓 5

ふるさと名物応援事業 ( 地域ネットワーク活用海外展開支援事業 ) < 参考 > 事業の概要 本事業は 中小企業等のグループが 地域の支援ネットワークによる支援を受けつつ 各地域の資源や産業等の特色を活かしながら海外展開を目指す事業を支援することにより 中小企業の際競争力強化 地域の中小企業 小規模事業者の活性化を図るもの 図 商工会議所 商工会 地域ネットワーク 民間支援機関 上限額補助上限額 :2 千万円スキーム 補助 (2/3) 全採択件数 採択件数 :29 件 ( うち 北海道 :2 件 ) 民間事業者 経済産業局 代表事業者 事業者 補助 (2/3) 事業者 自治体 公的支援機関 海外展開に係る支援 海外展開 地域金融機関 経済産業局は 補助対象企業 地域ネットワーク参加者に対して適切な助言 指導を行う 6