病院事業 ー患者様の立場に立った医療を目指してー 病院は 最善の治療を求められる方だけでなく 精神的な癒しを求めて来院される方も多くおられます 蓮田一心会病院は 患者様一人一人の求められるものに合った きめの細かい医療の提供を心がけています 日進月歩 進歩をとげている医療を 優れた医療機器と最先端の医療技術をもって提供するとともに 急性期から慢性期に至るまで 求められる医療に対応できるようにしていきます そして 私たちはすべての患者様に医療を提供できる様に いかなる時においても どなたに対しても平等に医療を提供していきます 地域の皆様の健康に貢献できる事が 職員一同にとって最大の喜びであり それを誇りとし また生きがいとして働ける病院を目指したいと思います 皆様と共に 愛ある医療 それが蓮田一心会病院の心です 10 月下旬に全ての透析機器を 東レ社製の透析監視装置 (TR-3000MA) に入れ替えます キーワードはクリーンな透析とエコです 従来の透析装置は 生理食塩水を補液として使用していたため 大量の空容器が発生しました 今回の透析装置は 厳重な管理のもとに清浄化された透析液を全ての工程で使用しますので クリーンで環境にやさしい装置と言えます またこれによりオンライン HDF が行えるようになります 透析患者さまにとって辛い関節痛 いらいら感 丌眠 食欲丌振 腎性貧血などの改善が期待されます 去る 6 月 17 日 18 19 日パシフィコ横浜で行われた 第 56 回 ( 社 ) 日本透析医学会学術集会に出席しました この会は 日本の透析医療の向上と関連学問の進歩を目的として 毎年開催されています 今回のテーマは 変革する透析医学 です 杏林大学大浦紀彦准教授 下肢創傷管理 の講演を聞き 下肢に創 ( 傷 ) のある患者さんへの治療の仕方や 創 ( 傷 ) をつくらないように指導していくことの大切さを学ぶことができました また他の講演で 認知症患者様の透析中の抜針防止の方法や 日常の関わり方なども学ぶことができました これからも 透析患者様のお役に立てるよう 努力してまいります 透析室中川記世子
整形外科前田哲朗近年 医療技術ならびに材料の発展はめざましく 特に人工関節分野は 以前とは比較にならない程進歩しています 当院では人工股関節 人工膝関節手術において 最新の技術を取り入れ 患者さまに良い医療を提供したいと考えています 慢性的な痛みが続き 階段昇降がつらいなど 日常生活に大きな障害をきたしている場合や 歩行が困難な場合に人工関節置換術が必要になります 人工関節置換術は 変形性膝関節症 変形性股関節症 関節リウマチ 大腿骨頭壊死などが原因で 変形し破壊された関節を 金属 ( コバルトクロム チタンなど ) やアルミナセラミック 高分子ポリエチレンなどでできたインプラントに入れ換え 新しい関節を造りあげる手術です 耐用年数も最近は大幅に延び 30 年程度です 人工関節の手術をすれば 痛みがなくなり日常生活だけでなく旅行や軽いスポーツができ 快適な生活をおくれます 筋肉や周囲の組織が人工物に慣れるまで 尐しの間違和感が残りますが 手術前の痛みはほとんどとれます 人工股関節置換術 人工膝関節置換術 術前 術後 術前 術後 手術に影響を不える可能性があるため 処方薬や市販薬など服用中のお薬を医師や看護師にお伝え下さい 他人の血液を輸血することによる副作用を避けるため 手術前に患者さんの血液 ( 自己血 ) を貯めておき 手術中や手術後に輸血する場合があります 人工関節に負担がかからないように 体重管理を心がけて下さい つまずく危険性のあるものは片づけておく 廊下や階段に手すりをつける 布団をベッドにかえるなど 退院後の準備をしておくことが大切です 整形カンファレンス 当院では週 1 回 整形カンファレンスを実施しています 医師 看護師 理学療法士が参加し 術前後の患者様の観察ポイントや注意点について 意見交換や情報共有を行います また スタッフの知識を深めるための勉強会も適宜開催しています 右の写真は人工股関節置換術で使用される人工物です
ここでは人工関節置換術 その中でも特に多い股 膝関節の変形性関節症 ( 以下 OA) の術後に対するリハビリについてご紹介します 術前リハビリ手術に先立ち 患者様の関節可動域や筋力を測定し 立ち上がり動作 歩行動作などをチェックします その上で目標を定め プランをたてます 手術まで期間があるようでしたら 筋力トレーニングや 姿勢 動作の矯正などを行い 術後のリハビリがより円滑に進むようにしていきます 手術直後のリハビリ術後は 関節が侵襲による炎症症状で腫れるため そのままでいると動かなくなってきます そのため 術後翌日からベッド上で運動を行います また 並行して筋トレも行います 術側の筋肉だけでなく反対側も歩行練習で体重を支持するため 両側ともトレーニングします 術前術後早期離床後退院前 術前評価 筋力トレーニング 姿勢 歩行動作の矯正など 関節可動域運動 筋力トレーニング リハビリの流れ 温熱療法 荷重練習 歩行練習 立位バランス練習 応用歩行練習 日常生活動作練習 離床後のリハビリ離床後は リハビリ室でリハビリを行います 可動域運動 筋トレに加え主治医から許可された範囲内で 段階的に術側に体重をかけていきます 最初は全体重の 1/3 程度からスタートし 平行棒内歩行を行います 荷重が増えるに伴い車椅子押し歩行や松葉杖歩行にかえていき 最終的には全体重をかけ 一本杖歩行を行います 抜糸後にホットパックを使った温熱療法を行います 血液循環を良くして老廃物の排出を促し 慢性化した炎症を抑える事ができます また筋肉や軟部組織の緊張を緩めることで 関節が動きやすくなります 最後に立位でバランスを取る練習を行います OA の患者様は 長年の生活で痛みをかばっているので 術後も異常な動作が癖として残っていることがあります これを行うことで実用的な関節可動域や筋力の獲徔が見込まれます 退院前のリハビリ一本杖歩行が安定してきたら 屋外歩行や階段昇降など 丌整地での杖歩行練習を行います また筋力がしっかりしてきた患者様に対しては 杖なし歩行の練習も行ないます 退院日が決まったら 生活様式に合わせ 必要な動作の練習を行います 例えば和式の生活をする患者様でしたら布団からの立ち上がり動作 自転車に乗る患者様でしたらエアロバイクを使ったペダルこぎなどの練習などを取り入れます 退院後は 退院後も週 2 回程度通院して頂き 問題なく日常生活を過ごせるようプログラムを継続します
7 月 27 日 高校生を対象に看護体験を実施しました 当日は 男性 1 名 女性 5 名計 6 名の参加があり 病院内の各施設の見学 車椅子 ストレッチャー体験 足浴 血圧測定など様々な体験をしてもらいました 高校生の皆さんにとって 初めて経験することばかりでしたが 緊張しながらも一生懸命取り組んでいました 体験中は 1 日勤務をして疲れませんか? 平日が休みでは困りませんか? といった学生らしい質問や たくさんの患者様が治療を受けている透析室では 地震の時は どのように対応するのですか? といった 3 月に起こった東北大震災を意識した質問もありました また 終了後は 普段は出来ない体験ができて良かった 医療への興味が湧いてきた といった頼もしい言葉も聞かれました こうした体験をされた方の中から 1 人でも多くの方が看護の素晴らしさを感じ 医療の道へと進んでくれれば嬉しいと感じた一日でした < 看護ケア体験 > 6 月 20 日 社会体験チャレンジを実施しました 毎年恒例のこの事業は 将来なりたい職業のひとつとして 医療に関心を持ってくれた中学生を対象に実施しています 今年は蓮田南中学校より 2 年生男性 2 名 女性 3 名 計 5 名の生徒さん達が参加してくれました 院内の各部署を見学し 気になる職種については 積極的に質問をしてくれました 普段見ることのできない病院内部の見学や 治療食の試食や足浴などの体験をして とても楽しかったとの感想もいただきました ー 10 月 17 日よりインフルエンザ予防接種の受付をスタートしました ー 昨年に引き続き 従来の季節性に新型インフルエンザ (A/H1N1) を混合したワクチンとなっております Q) 昨年のインフルエンザワクチンとの違いは? 1)1 回の接種量が増えました ( 生後 6 カ月から 13 歳未満のお子さんが対象 ) 2)2 回目の接種間隔が変更になりました ( およそ 1~4 週 およそ 2~4 週へ変更 ) 本格的な寒さを迎えると混み合いますのでお早めにどうぞ! 変更後 2011-12 年シーズン 変更前 2010-11 年シーズン 接種年齢 1 回接種量 (ml) 接種回数 2 回目接種の間隔 生後 6 カ月未満適応なし - 6 カ月 1 歳未満 1-3 歳未満 3-6 歳未満 0.25 2 回およそ 2-4 週 1 回接種量 (ml) 6-13 歳未満 0.5 0.3 0.1 接種回数 13 歳以上 1 回又は 2 回およそ 1-4 週 0.5 1 回又は 2 回 0.2 2 回 2 回目接種の間隔 およそ 1-4 週
外来診療担当表 循環器科外来診療日は水曜日午前のみ 木曜日となっております 2011 年 10 月現在 午前の受付時間 8:00~12:00 午前の診療 9:00~12:30 午後の受付時間 1:00~ 5:30 午後の診療 2:00~ 6:00 ( 水曜日午後の外来は休診となります ) 乳腺外来 小児科の法定予防接種 乳児健診 内視鏡検査は予約制となっております 禁煙外来は 毎週月曜日 15 時からで予約制となります 医事課までお申し出ください 新任循環器科医のご紹介 当院へのアクセス 非常勤医師佐野剛一先生 診療日 水曜日午前 9:00~12:30 JR 宇都宮線蓮田駅西口駅前 349-0123 埼玉県蓮田市本町 3-17 TEL 048-764-6411 FAX 048-764-1717