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る この為に PoCL にはカメラリンク機器との誤接続防止機能の規定がある Lite 規格と PoCL-Base の間ではファミリーといいながら残念にも互換性はない しかし Lite-26P と Base の間ではカメラと FG ボードのハードウエア ( 回路 ) を共通に設計できる しかも FPGA 上のソフトを変更するだけで相互に機種変更が可能だ 本稿ではこうした Base と Lite-26P の関係を仮にハード互換と呼んでいる ( 詳細は4 節参照 ) 第 2 図 カメラリンクファミリー PoCL-Lite の特徴 日本と欧州のボランティアグループの協力で開発された PoCL-Lite PoCL-Lite 規格はケーブルが太めという難点を解決した そのために PoCL 規格の RGB 伝送機能を省き 白黒と単板カラ の Raw Data 伝送に特化にした おかげでケーブルは 26 芯から 14 芯に削減できた 小型 14 芯コネクタ規格でカメラ自体の小型化も可能となった なお Lite 規格ではて 14 芯と 26 芯のふたつのコネクタをともに採用している ( 第 2 図 Lite-14P Lite-26P) この規格は JIIA が開発し 目下主管の AIA ( 注 1) の規格化作業で終盤にある 互換性 PoCL 規格はカメラリンクに対し上位互換性を有す Lite 規格は アナログからデジタルへの近道 だから 以下主にアナログ 12P と比較する ( 第 1 表 ) 同表の最上段の分類からお分かりのとおり Lite 規格の主たるメリットは伝送特性の向上 ケーブル芯数削減の効果そしてコネクタの小型化の効果にある 伝送特性の向上 ( 広帯域 カラー伝送 ) Lite 規格の帯域はアナログ比なら3 倍 デジタルでもカメラリンク系を除けば既存規格中実質一番 (0.85Gbps) の広帯域である もちろん公称 1Gbps( 実質 0.8Gbps) の Gig-E Vision に対しても実力では劣らない 広帯域のおかげで VGA なら4 倍速の 240fps 2M 画素の UXGA なら 30fps 伝送ができる アナログで 第 1 表 カメラインターフェースの性能比較 信号伝送 コネクタ関連 バーケーブル関連 伝送帯域 (Gbps) 伝送距離 (m) 黒 単板カラー白 R G B カラ 信号用 トリガ用 電源用 カメラサイズ グフラレーム アナログ 12P (0.3)* 複合 29mm 4 入力 PoCL-Lite 0.85 85Mpix/s 10(5.8)*** 10bit 10bit / pix. 複合 (5 対 ) 22mm 4 入力 PoCL(Base) 2.0 10(5.8)*** 8x3bit 複合 (11 対 ) 29mm 2 入力 カメラリンク 2.0 10(5.8)*** 複合 (11 対 ) 必要 29mm 2 入力 Gig-E Vision 1.0(0.8)** 100 複合 必要 >29mm IEEE1394 0.8(0.6)** 4.5 複合 必要 >29mm 注 :*: ( ) はデジタル伝送相当値 ***: ( ) 内は85MPix/sec 伝送時の伝送距離 **: (X0.8) は実効帯域 ( 注 1)AIA:Automated Imaging Association 2

PoCL-Lite ら2 入力が一般的であったから このおかげでカメラ1 台当たりの FG ボードコスト負担が 1/4 と軽くなってシステムコスト削減に貢献できた 第 3 図 PoCL-Lite カメラ ケーブルは不可能のカラ 伝送も単板撮像の Raw Data 伝送が可能だから2M 画素の HDTV カラ 出力を扱える 語長が 10bit/ 画素だからホワイトバランス処理前の Raw Data でも MV 用途なら十分であろう ケーブル芯数の削減第 3 図をご覧頂きたい 上部に 14 芯の Lite-14P のカメラを 下部に 26 芯の Base のカメラを示している 14 芯ケーブルは細径化されかつ柔軟になった カメラリンク系の複合ケーブルは対線間の伝送時間差 ( スキュー ) を厳格に取る必要があるが 対線数の削減でその手間が減る 材料費も助かるから 二重の意味で製造コスト低減に寄与するだろう コネクタの小型化 Lite-14p カメラは小型の 14Pin SDR コネクタのお陰で 22mm Cube( 立方体 ) が実現できた ( 第 3 図 ) 体積は既存の PoCL-Base カメラ (29mm Cube 下部) の約半分である なお 22mm Cube カメラの小型化には JIIA によって新しく標準化された NF レンズマウントが決定的な寄与をしている (5 節参照 ) フレームグラバ (FG) ボードの場合 14Pin コネクタのおかげでアナログと同じ4 入力が可能になった ( 第 4 図 ) Base の 26Pin の場合 形状の制限か アナログからデジタルへの近道 これが Lite 規格のキーワードである 現在でも MV の主流はアナログ 12P カメラだがその性能は既に限界に達しているし 一部アナログ主要部品に供給不安が見え隠れするという 従って将来への継続と進歩にはデジタル化が不可欠だ PoCL-Lite 規格がその役割を担う アナログ 12P と Lite は同じ細径の1 本ケーブル接続だし PC との接続に FG ボードを使用するシステム構成も同じである おかげで画像処理ソフトも蓄積された技術資産も全てをそのまま活用しながらデジタルへと容易に移行できる 4 入力のFGボードもある それにアナログに上回る点として3 倍の広帯域やカラー伝送というデジタルメリットが享受できるうえ カメラの超小型化も可能である PoCL-Lite 規格の技術情報 Lite 規格開発は決着しており 目下規格書の清書の段階である そのケーブル規格は Appendix D 上に追加修正され カメラとフレームグラバの規格は Appendix F にまとめられる予定だ 信号規格と多重化 (1) 信号規格 Lite と Base の伝送機能の違いを第 2 表に網掛けして示した 撮像信号は 24bit を 10bit に削減 カメラ制御信号 (CC) は4 対を1 対に削減した 第 3 表は信号線数の違いである 直列多重化信号線は4 対を2 対に カメラ制御信号 (CC) は4 対を1 第 4 図 PoCL-Lite フレームグラバーボード 3

第 2 表 伝送機能の比較 Base Lite 撮像信号 語長 8bit X3 10bit x1 帯域 85Mpix/sec Valid FVAL, LVAL, DVAL カメラ制御信号 (CC) 4 対 1 対 シリアル通信 往復 クロック 1 電源 12V 4W (PoCL) 第 3 表 信号線数の比較 対線 Base Lite 直列多重化信号 4 2 カメラ制御信号 (CC) 4 1 シリアル通信 2(TC,TFG) 1(TC*) クロック 1 1 線数小計 11X2 5x2 V+ 2 2 電源線 V- 2 2 線数合計 26 14 注 *:LiteのSerTFG 信号は直列多重化信号中に重畳して伝送する対に削減 さらにシリアル通信の復路 (SerTFG) は単独の対線から直列多重化信号線路への重畳に変更した この結果 26 線が 14 線に削減された 第 5 図に多重化信号の削減 (X1 X3) と内容の変更 (X2) の様子を示す 第 5 図 PoCL-Lite 直列多重化信号 (2) コネクタピン配列第 4 表に Lite-14P と Lite-26P のコネクタピン配列を PoCL-Base と対比して示す 網掛けの NC 部分が Lite-26P で削除した配線である なお X2 ( 注 3) の場合 信号名は同じだが 第 5 図のとおり伝送される多重化信号の内容は異なっている なおこの相違点が PoCL-Lite と PoCL との上位互換性を維持できない原因である 第 4 表 コネクタピン配列 Camera FG Base Lite-26P Camera FG Lite-14P 1 1 Power <= 1 1 Power 14 14 Inner Shield <= 8 8 Inner Shield 2 25 X0- <= 2 9 SerTC+ 15 12 X0+ <= 9 2 SerTC- 3 24 X1- NC 3 12 X0-16 11 X1+ NC 10 5 X0+ 4 23 X2- <=( 注 ) 4 11 X2-17 10 X2+ <=( 注 ) 11 14 X2+ 5 22 Xclk- <= 5 10 Xclk- 18 9 Xclk+ <= 12 3 Xclk+ 6 21 X3- NC 6 13 CC- 19 8 X3+ NC 13 6 CC+ 7 20 SerTC+ <= 7 7 Inner Shield 20 7 SerTC- <= 14 14 Power 8 19 SerTFG- NC 21 6 SerTFG+ NC 9 18 CC1- <= 22 5 CC1+ <= 10 17 CC2+ NC 23 4 CC2- NC 11 16 CC3- NC 24 3 CC3+ NC 12 15 CC4+ NC 25 2 CC4- NC 13 13 Inner Shield <= 26 26 Power <= ( 注 3) ハード的な配線は不変だが多重化信号の内容は異なる 4

PoCL-Lite ーブルが使うことができ 細径 柔軟 低価格というメリットを享受できる カメラの小型化に寄与する技術 Lite-14P でコネクタが小型化されたから レンズマウントや回路が小型になればカメラ本体の小型化が可能になる MV カメラは所詮単なるセンサーだから その小型化は必然の流れであって 以下に紹介する2 件の JIIA による開発行為はこうした技術の流れを支援するものである 第 6 図 電源系の規格 PoCL-Lite ケーブルとコネクタ Lite の電源系の規格は Base 規格と全く同じであ り カメラ受端への電力供給は 10Vmin 4Wmin である カメラリンク機器との誤接続による破壊防止回路の ( 注 2) 設置義務も同様で Lite 規格でもカメラと FG ボードそれぞれにその設置規定が課せられている ケーブルとコネクタの規格ケーブルは信号線 Twinax 5 対 電源往路 = 被覆 2 線 電源復路 (GND)= 裸線 2 線で構成される ( 第 6 図 ) コネクタは 2 種類を規定する ひとつは新しい 14Pin SDR コネクタ ( 第 6 図下 ) ひとつは Lite- 26P 用の 26Pin SDR コネクタで PoCL-Base と同じ規格である ( 第 6 図上 ) ハードウエア互換性 PoCL-Base と Lite-26P の機器間では互換性はない その理由は直列多重信号 X2 の内容が異なるからである ( 第 5 図 第 6 図 ) ところで Lite-26 と Base 機器のハード設計は FPGA を利用すれば共通にできる 一方 X2 の違いはこれに多重化する入力信号の配線を変更することで対応できる 即ち Base から Lite-26P への機種変更は FPGA ソフトの変更だけで実現できる こうした可能性を本稿では勝手にハード互換と呼ぶ こうして Base 機器から Lite へ機種変更すれば 26 芯のケーブルに代わって 14 線ケ NF マウント規格の標準化 NF マウントの規格を第 7 図 第 5 表に示す これは 22mm Cube Camera を実現した一方の主役である ( 第 3 図 ) 急速に進む CCD や CMOS 撮像素子のサイズの小型化に既存の C マウントが適応しきれないのに対し NF マウントの小型サイズは撮像素子の技術の進歩に適合したものといえる NF マウントはもともとソニー が発案 製品化したレンズマウント規格だが 同社の了承を得て JIIA の標準化委員会レンズ分科会が 2008 年 12 月その標準化作業を完了させた 次いで JIIA のこの作業に米国の AIA 欧州の EMVA ( 注 4) が同調して世界規格としての標準規格が成立した CL on FPGA 技術開発 CL 規格には課題がある 例えばケーブル規格のように 特定の商品 を基準にしていることだ 入出力デバイス (SerDes) も同様に NS 社の商品の Channel Link を基準としており カメラの更なる小第 7 図 NFレンズとマウント ( 注 2) 破壊防止回路の設置 :FG ボード上には過電流保護回路 ( 義務 ) と SafePower 回路 ( 推奨 ) の規定 カメラでは SafePower 検出用の電源入力端子インピーダンスの規定 ( 義務 ) ( 注 4)EMVA:European Machine Vision Association 5

第 5 表 NF マウン卜の寸法 単位 :mm 外径の基準寸法 * フランジバック フランジ径 サイズXピッチ A B C D M17x0.75 17.000 4.1 以下 12.000 20.0 以下 *: 底面からねじ部端面までの長さ 型化に適しているとは言い難い JIIA は FPGA3 社 (Xilinx, Altera, Lattice) の国内販売会社のご協力を得てこの課題に挑戦した FPGA 上に相当する SerDes 回路を作って ( これを CL on FPGA と呼ぶ ) その技術評価を行い良好な結果を得た その特性改善で伝送距離の制限緩和も十分に見込めることも判った この CL on FPGA を使えば消費電力の低減も見込めるし CMOS 撮像素子と FPGA と電源だけのカメラだって夢ではなさそうだ この成果は主管協会である AIA へ報告され その 良好な結果が認識され 実質的に CL on FPGA がカメラリンクの SerDes として認知された PoCL-Lite 規格の商品化動向 JIIA が開発した PoCL-Lite 規格に主管の AIA はその技術開発完了を承認した これを受けて国内各社はその商品化が始まった PoCL などカメラリンク系規格は国内をはじめアジア圏で支持を受けているし アナログからデジタルへの移行という技術動向 第 6 表 PoCL-Lite カメラの商品化状況 ( アイウエオ順 ) メーカー名 撮像出力信号 カメラサイズ コネクタ規格 レンズ規格 撮像エリア 画素数 フレーム周波数 商品化状況 シーアイエス 日立国際電気 B&W/RAWカラ 22mm 14P NF 1/3 型 300K 60fps 販売中 B&W/RAWカラ 29mm 26P C 1/3 型 300K 120fps 販売中 B&W/RAWカラ 29mm 26P C 1/2 型 1.45M 25fps 販売中 B&W/RAWカラ 29mm 26P C 1/1.8 型 2M 20fps 販売中 B&W 29mm 14P C 1/3 型 300K 60fps 販売中 B&W 29mm 14P C 1/3 型 800K 36fps 販売中 B&W 29mm 14P C 1/1.8 型 2M 15fps 販売中 第 7 表 PoCL-Lite ケーブルの商品化状況 メーカー名 コネクタ規格 商品化状況 沖電線 住友スリーエム ダイトデンソー 日星電気 14P~14P 14P~26P 26P~26P 販売中 第 8 図 Lite ~ Base 変換ケーブル ( 注 5) 第 8 表 PoCL-Lite フレームグラバーボードの商品化状況 ( アイウエオ順 ) メーカー名 仕様 コネクタ規格 特長 商品化状況 アバールデータ PoCL Base/PoCL-Lite 2ch 26P SafePower 対応販売中 PoCL-Lite 4ch 14P ボード間同期機能 2010.06 販売予定 グラフイン PoCL-Lite 4ch 14P PCIeX4 近日発売予定 PoCL-Lite 2ch 26P PCIeX1 販売中 マイクロ テクニカ PoCL-Base/PoCL-Lite 4ch 26P PCIeX4 販売中 ( 注 5) 変換ケーブル :PoCL-Lite 規格カメラを既存の PoCL 規格フレームグラバに接続するために用意された変換機 ( ダイトデンソー ) 6

PoCL-Lite 第 9 表 NF マウントレンズの商品化状況 メーカー名焦点距離 : 商品化状況 興和 2.7mm 6mm* 12mm* 販売中 (* 開発予定 ) CBC 6mm 12mm 25mm 販売中 オプトアート 22mm 25mm 32mm 35mm 40mm 50mm テレセントリックレンズ ( 倍率 :X0.8~X8:6 機種 ) 近日発売 ( 注 : 各々固定絞り ) 近日発売 が背景にあるから いきおい国内各社も Lite 規格の商品化に熱心になる 以下に規格開発完了間もないのに活発化する各社の商品化状況を羅列したので その勢いを感じて頂きたい なおこれらは限れた範囲で手に入れた情報であることをお断りしておく おわりに :PoCL-Lite 規格の展望 本稿を締めくくるにあたり 筆者の独断と偏見をベースにして Lite 規格の将来展望を見てみたい ご承知のとおり マシンビジョン技術には三つの大きな流れがある 一つの流れに規模の大きいシステムでの Network 化があり PC との親和性への要求がある これにはパケット伝送系の IEEE1394 規格や Gig-E Vision が適するように見える 将来的には10Gig-E や USB3.0 も面白いかもしれない 二つめは CMOS 撮像素子の超高速化と PC の画像処理速度の向上の流れがあり 一方でネックとなる伝送系の帯域への要求がある これには CoaXPress や HS-Link 等が対応できる ( 第 1 図の上段の矢印 ) これらはMVカメラ市場のピラミッド頂上部に関する動きである 三つめには先行きに限界が見え始めたアナログカメラの将来に対する要求がある そのソリューションが アナログからデジタルへの近道 すなわち本稿のテーマ PoCL-Lite である ( 第 1 図の下段の矢印 ) PoCL-Lite 一見地味な存在だが デジタルへの近道 への技術要素を確実に備えている まずアナログからの移行は容易であり コスト的にもリズナブルだ 次いで帯域が3 倍に広がって SDTV や VGA がメインだったアナログカメラを HDTV や UXGA へ 白黒からカラ 撮像へとグレードアップすることができる センサーカメラに本質的に要求されるサイズ の更なる小型化では NF マウント規格の支援があるし CL on FPGA なら CMOS 撮像素子と FPGA と電源だけのカメラだって夢ではない 地味だが魅力的な PoCL-Lite 規格はアナログカメラにとって代わって近未来の主力カメラの座を狙うことになるだろう ピラミッドの底辺の しかしその大半を占める主力の座である カメラと共に 35 年 撮像管からスタートし CCD とともに歩み そして今 CMOS に新たな期待を寄せる技術屋の目には新しい時代に向かう PoCL-Lite の将来像がそのように映って見える 謝辞 PoCL-Lite 規格開発 および CL on FPGA の検討 は JIIA カメラリンク分科会の皆さま ( 福井リーダー 川上リーダー ) のご努力による成果です また CL on FPGA の検討 では アルティマ 東京エレクトロンデバイス および マクニカの皆様に多大なご協力を頂きました 同分科会主査 ( 当時 ) として紙面をお借りして深謝いたします 筆者紹介 名雲文男日本インダストリアルイメージング協会相談役名雲技術士事務所 223-0055 横浜市港北区綱島上町 1-1 グリーンサラウンドシティ 3-806 TEL:045-547-6065 FAX:045-547-6065 E-mail:nagumo@kuramae.ne.jp 7