成果品作成方法基準類電子納品資料 2 河川工事完成図等作成要領 樋門等追加版 の概要 平成 23 年 1 月 財団法人河川情報センター 1 河川工事完成図等作成要領とは 河川管理のための情報をデータベースとして蓄積 更新していくために必要な 河川工事完成図書の電子成果品の作成方法と納品方法を規定 完成図書 各種施工記録 工事写真 完成図 工事施設帳票 土木工事共通仕様書 特記仕様書 施工管理基準 出来形管理基準及び規格値 品質管理基準及び規格値 河川工事完成図等作成要領 完成図の定義を明確化図面作成方法を規定電子納品方法を規定 工事完成図書の電子納品要領 ( 案 ) デジタル写真管理情報基準 CAD 製図基準 ( 案 ) 2
現行の電子納品に対し 工事施設帳票 と 立体形状生成に必要な情報を付加した 完成平面図 横断図 構造図 を追加 電子納品データ 現行の電子納品の範囲 ( 破線内 ) 工事管理ファイル XML 発注年度 工事番号, 工事名称 工期終了日 対象河川コード 発注者コード, 発注者名称 DRAWINGS ( 発注図フォルダ ) SPEC ( 特記仕様書オリシ ナルファイルフォルタ ) 工事数量総括表オリシ ナルファイル 工事対象物の種別, 規格 DRAWINGF ( 完成図フォルダ ) 完成平面図 (CADデータ) P21,SAF 完成横断図 (CADデータ) P21,SAF 完成構造図 (CADデータ) P21,SAF OTHRS ( その他フォルダ ) ツールで自動抽出 新規データとして追加する CSV 立体形状生成に必要な情報を付加 工事施設帳票 発注年度 工事番号, 工事名称 工事完了日 河川コード (, 河川名称 ) 河川管理者コード, 管理者名称 工事対象物の種別, 規格 平面直角座標系番号 工事対象物の ID 地形線 現況堤防の ID 将来 検索等の利用に必要な情報 CAD データとの対応付けに必要な情報 3 従来の電子成果品に新たなルールを追加 完成平面図 横断図 構造図 工事施設帳票のそれぞれのデータを関連付けるための情報を追加 完成平面図 完成横断図に記載される各横断面の位置情報を定義 鉛直方向に押出して立体にする工事対象施設を作成 CAD データ No5 平面図 No4 No3 No2 No1 11 各横断面と属性情報で対応付け 工事施設帳票 工事対象物の諸元等を記述 CSV データ 河川 : 川 (81001001) 管理者 : 河川事務所 樋門データ ID : SW1 名称 : 右岸 施設区分 : : 堤防盛土データ ID : L1 法覆護岸データ 左右岸区分 : 右岸 ID : P1 土質区分: 左右岸区分 : 右岸 種別:, 規格 :, 各図形と ID で対応付け 新たに成果品として追加 完成構造図 樋門 樋管の作成断面図 構造図 11 SW1 L1 完成横断図 横断図 (2) No3 P1 堤防 護岸の作成 横断図 (1) No1 L1 P1 横断面 CAD データ L1 No4 P1 L1 No2 P1 CAD データ
作成するデータの概要工事施設帳票 工事施設帳票には 請負工事に関する情報と河川施設の諸元 ( 属性情報 ) を入力する データ作成支援ツールのイメージ CSV ファイルのイメージ 5 作成するデータの概要完成平面図 ( 樋門 樋管部分 ) 完成構造図と合わせて立体形状を生成するための位置を表すデータと 鉛直方向に押出して立体形状を生成する工事対象物のハッチングを作成する 構造物断面方向線 属性項目基準線名断面名断面名 ( 断面変化 ) 断面順序 構造物の断面の順番 樋門等の断面形状が変化する位置に作成 構造物平面基準線 属性項目基準線名 基準線の識別名. 構造物の中心線を利用 遮水矢板 矢板頂部高矢板長 地盤改良 ( 樋門 ) : 断面図を配置するための基準線 : 河川施設の領域をハッチングで作成 改良体上面高改良厚
作成するデータの概要完成平面図 ( 堤防 護岸部分 ) 完成横断図と合わせて堤防 護岸の立体形状を生成するための位置を表すデータを作成する 平面図 1:1000 堤防平面基準線 属性項目基準線名 平面基準線の識別名 No.8 No.7 No.6 No.5 No.4 No.3 No.2 No.1 堤防断面方向線 属性項目基準線名測点名測点名 ( 断面変化 ) 断面順序 下流側から数えた横断面の順番 : 横断図を配置するための基準線 7 完成平面図のイメージ 堤防断面方向線 構造物平面基準線 構造物断面方向線 堤防平面基準線 8
完成横断図には 完成平面図と合わせて堤防の立体形状を生成するためのデータを作成する 標高線 属性項目鉛直方向作図尺度標高値 断面接合点 接合点番号 作成するデータの概要完成横断図 堤防断面基準線 横断図 V=1:100 H=1:200 No.3 属性項目基準線名 ( 対応する平面図基準線 ) 測点名水平方向作図尺度 法覆護岸 YP +10.0 地形線 堤防盛土 : 横断図を配置するための基準線 : 河川施設の領域をハッチングで作成 ( 地形線は折線で作成 ) : 断面同士がつながる点を作成 9 完成横断図のイメージ 堤防断面基準線 標高線 地形線 堤防盛土 10
作成するデータの概要完成構造図 完成構造図には 完成平面図と合わせて樋門 樋管の立体形状を生成するための断面データを作成する 標高線 構造物断面基準線 属性項目基準線名 ( 対応する構造物基準線 ) 断面識別名断面方向水平方向作図尺度 属性項目鉛直方向作図尺度標高値 YP=2.00 1 1 : 断面図を配置するための基準線 : 河川施設の領域をハッチングで作成 : 断面同士がつながる点を作成 樋門 樋管 内空形状 断面接合点 接合点番号 断面接合点は 内空形状および 外形形状に 最低 1 か所作成 完成構造図のイメージ 構造物断面基準線 樋門 樋管 標高線 内空形状 12
電子成果品の作成手順工事業者に対して データチェック等の入力支援ツールを提供 完成平面図 横断図 構造図 (CAD データ ) の作成 工事施設帳票 (CSV データ ) の作成 市販 CAD ソフト (SXF Ver3 対応 ) 作成支援ツール 図形データの作成 属性情報 ( データ ID 等 ) の入力 完成平面図 (P21,SAF) 完成横断図 (P21,SAF) 完成構造図 (P21,SAF) データIDの設定 諸元情報等の入力 データのチェック チェック 工事施設帳票 (CSV) NG OK 立体形状の確認 NG OK 電子成果品 (CD) の作成 3 次元データ作成 作成支援ツール CommonMPGIS, GoogleEarth 市販電子納品支援ソフト CAD,CSVデータの論理チェック 立体形状データの生成 KMLデータ 立体形の位置 形状の確認 フォルダ構成 ファイル名の設定 管理ファイル (XML) の作成 電子成果品 (CDR) 電子成果品形式でのデータチェック 作成支援ツール 対象ファイルの格納位置のチェック CAD,CSV データの論理チェック 従来の電子成果品チェック NG OK 納品 電子納品チェックシステム 従来より実施している電子成果品のチェック : 河川工事完成図等作成要領情報提供サイトにて提供 : 作成データ 13 河川工事完成図等作成要領を適用する工事 河川工事のうち 築堤 護岸 工事および 樋門 樋管 工事に適用する その他の工事については 当面 従来通りの成果品作成を行う 事業区分 ( レベル 0) 工事区分 ( レベル 1) 適用 河川改修 築堤 護岸 浚渫 ( 河川 ) 樋門 樋管 水門 堰 排水機場 床止め 床固め 河川維持 修繕 河川維持 河川修繕 ( 凡例 ) : 本要領に基づく電子納品を行う : 従来通りの方法で電子納品を行う 14
工事区分 ( レベル 1) 河川工事の工種 種別とデータ作成対象施設 ( 樋門 樋管工事 ) 工種 ( レベル 2) 種別 ( レベル 3) データ作成対象施設 樋門 樋管 河川土工 盛土工 堤防盛土 堤防天端工 堤防天端 軽量盛土工 軽量盛土工 堤防盛土 地盤改良工 固結工 地盤改良( 樋門 ) 樋門 樋管本 既製杭工 杭 体工 場所打ち杭工 杭 矢板工 遮水矢板 函渠工 樋門 樋管 内空形状 翼壁工 翼壁 水叩工 翼壁 護床工 根固めブロック工 根固めブロック 沈床工 沈床 捨石工かご工 捨石 かご 工事区分 工種 種別は土木工事積算体系に基づく 15 河川工事の工種 種別とデータ作成対象施設 ( 築堤護岸工事 ) 工事区分 ( レベル 1) 工種 ( レベル 2) 種別 ( レベル 3) データ作成対象施設 築堤護岸 河川土工 盛土工 堤防盛土 堤防天端工 堤防天端 軽量盛土工 軽量盛土工 堤防盛土 地盤改良工 バーチカルドレーン工 地盤改良 締固め改良工 地盤改良 固結工 地盤改良 護岸基礎工 基礎工 ( 法覆護岸 ) 護岸基礎 矢板工 ( 法覆護岸 ) 矢板 矢板護岸工 笠コンクリート工 矢板護岸 矢板工 矢板護岸 法覆護岸工 コンクリートブロック工 緑化ブロック工 環境護岸ブロック工 石積 ( 張 ) 工 法枠工 他自然型護岸工 覆土工 堤防盛土 擁壁護岸工 場所打擁壁工 擁壁護岸 プレキャスト擁壁工 擁壁護岸 工事区分 工種 種別は土木工事積算体系に基づく 16
( 参考 ) SXF Ver.3 形式の CAD データについて CAD データは 電子納品における標準交換フォーマットである SXF 形式 ( 拡張子 :.P21) で 図形に属性データを付加できる SXF Ver.3 形式で作成 提出 SXFVer.3 形式の CAD データは 2 つのファイルで構成される 図形 SXFデータ :P21 形式 ( 拡張子.p21) 属性 XMLデータ :SAF 形式 ( 拡張子.saf) 設置日属性データ設置日属性データ測点名 GIS_ID: : 属性データ GIS_ID: 断面順序材質材質 : : No.8 No.7 No.6 No.5 No.4 No.3 No.2 No.1 ******.p21 図形 SXF データ 作成される 2 ファイルは同一フォルダ内に格納する + ******.saf 属性 XML データ SXFVer.3 に準拠した CAD ソフトについては以下の Web サイトを参照されたい OCF 検定認証ソフトウエア一覧 : http://www.ocf.or.jp/kentei/soft_ichiran.shtml 17