オオイタデジタルブック「大分の石橋探訪」

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Transcription:

岡崎文雄著 Vol.38 豊後大野市 (3) 大野町一部 初版 :2007 年 12 月 21 日発行

次&収録石橋目録(表中をクリックすると各橋のページが開きます 大分の石橋探訪 オオイタデジタルブック について/ 奥付け目大分の石橋探訪 (38) p. 2 新市郡 合併前の市町村名 番号 橋名 きょうめい 所在郡市町村名 種類 架替時期 豊後大大野町 大野町 413 澤田橋 さわだばし 豊後大野市大野町澤田 アーチ橋 野市 大野町 414 三鶴橋 みつるばし 豊後大野市大野野町三木 アーチ橋 大野町 415 木原橋 こわらばし 豊後大野市大野町藤北木原 アーチ橋 大野町 416 田沈堕橋 だちんだばし 豊後大野市大野町矢田沈堕 アーチ橋 大野町 417 大野橋 おおのばし 豊後大野市大野町矢田沈堕 アーチ橋 H2 年架替 大野町 418 矢田橋 やだばし 豊後大野市大野町矢田 アーチ橋 大野町 419 尾平橋 おびらばし 豊後大野市大野町田中 アーチ橋 大野町 420 津留橋 つるばし 豊後大野市大野町両家 アーチ橋 大野町 421 宮ノ前橋 みやのまえばし 豊後大野市大野町北園 アーチ橋 H 14 年架替 大野町 422 古殿 2 号橋 ふるとのにごうきょう 豊後大野市大野町北園 アーチ橋 大野町 423 古殿橋 ふるとのばし 豊後大野市大野町北園 アーチ橋 1 各橋に便宜上 001 ~ 618 の通し番号を付加した 2 加勢橋 などカッコ付きは撤去された橋 3 市町村名は合併後の新市町村名称とし 合併で旧町村名が消えた町村は ( 旧佐賀関町 ) ( 旧野津原町 )( 旧香々地町 )( 旧真玉町 ) を付記し 三光村 三光 大田村 大田 宇目町 宇目 直川村 直川 など 旧町村名が分かるところは ( 旧町村名 ) は付記しなかった 4 区分けは新市単位とし 各市の中は合併前の町村単位に区分けした 5 桁橋の橋名は植野橋のようにゴチックの強調文字とした 6 年号には (1815) のように洋年号を付記した 7 旧町村指定有形文化財は合併後 市の指定になったかを確認し 最新の指定を記した 合併前の旧挟間 庄内 湯布院が文化財指定していたものは 由布市に合併後 指定が解除された よって 旧町指定を表記した

大分の石橋探訪 (38) p. 3 < 413> 田橋(さわだばし)ている 澤師田原ダムの上手から沢田地区に通じる市道の橋で 道路が直角に曲がる地点に架設されているため橋の両側をコンクリートで拡幅し 澤田橋 豊後大野市大野町澤田 / 架設年 : 大正 12 年 (1923)5 月 橋長 :7.0 m/ 橋幅 :2.7 m/ 拱矢 :1.8 m/ 径間 :3.6 m/ 環厚 :35 cm / 単一アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 4 < 414> らない 三鶴橋(みつるばし)緩やかに流れる茜川に架かった石橋で 童謡の 春の小川 を思わせる趣がある アーチ石を組むときは 土のうを積んだ上に石を載せたそうである 残念ながら詳しいことは判 三鶴橋 豊後大野市大野野町三木 / 架設年 : 大正 14 年 (1925)4 月 橋長 :9.5 m/ 橋幅 :2.3 m/ 拱矢 :2.9 m/ 径間 :9.3 m/ 環厚 :50 cm / 単一アーチ

< 415> 木原橋大分の石橋探訪 (38) p. 5 豊後大野市大野町田中から大分市野津原地区に通じる県道 26 号の旧道の橋である 下流側はコンクリー (トアーチで拡幅している こわらばし)木原橋 豊後大野市大野町藤北木原 / 架設年 : 大正 12 ~ 13 年 (1923 ~ 1924) と推定 橋長 :8.0 m/ 橋幅 :3.0 m/ 拱矢 :1.5 m/ 径間 :3.0 m/ 環厚 :30 cm/ 単一アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 6 < 416> 工は工藤益巳ら 3 名である 田沈堕橋(だちんだばし)沈堕の滝の下流 左岸側から大野川に流入する佐渕川に架かっている 昭和 19 年 (1944) 以前は 現在の大野橋の下流にあった吊り橋からこの橋が幹線道路であった 工費の総額は 900 円で 町の補助と九州水力電気 の寄付金も受けているが 地元が負担し施工している 石 田沈堕橋 豊後大野市大野町矢田沈堕 / 架設年 : 昭和 7 年 (1932)12 月 橋長 :11.4 m/ 橋幅 :3.2 m/ 拱矢 :5.0 m/ 径間 :8.4 m/ 環厚 :45 cm / 単一アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 7 < 417> (おおのばし)だったが ( 勾配が急なため ) 橋長 :64.8 m/ 橋幅 :5.5 m/ 拱矢 : m/ 径間 : m/ 環厚 :50cm/ 2 連アーチ 平成 2 年 (1990) 7 月集中豪雨によ る増水で左岸側の取付部分の岸壁が 洗われ 右岸側のアーチが残ったが 新橋に架け替えることになって撤去 された 昭和 40 年 (1965) 代にコン 難しかっ クリート巻き立てがされていた ス パンも左右で異なっており 左岸側 は尖頭アーチ アーチ石は清川村の 出合橋と同じ交互二段積みであった 雪舟も描いたという沈堕の滝の下 流 県道の橋で 下流に架かってい てバスも通っていた大きな吊り橋が 崩落したため県が発注 犬飼町の清 水組 ( 社長は清水正夫氏 ) が請け負い 石工は地元の多田平人と工藤直記の 両名 下地橋は多田の兄一 ( はじめ ) た 途中で下地橋が流されたが巻き は三重町の神田某が施工していた があたったという 立てが終わっていたこととキョウハ そうである また 清水氏夫人の記 工藤直記氏 ( 明治 41 年 (1908) 生 ラ ( 拱腹 ) をある程度積んでいたので 憶では 当初の契約高は 12 万円 そ まれ ) によると 大きい方 ( 左岸側 ) アーチは流れなかった ピーア ( 橋脚 ) の後増額になった そうである アーチの巻き立てには 55 日かかっ た 小さい方はいくらか少ない日数 大野橋 豊後大野市大野町矢田沈堕 / 架設年 : 昭和 19 年 (1944) 大野橋

< 418> 矢田橋(やだばし大分の石橋探訪 (38) p. 8 県道 28 号から分岐した町道に架かっているが上流側に新橋が架設されて拡幅されている 昭和 10 年 (1935) 代後半に洪水で左岸下流側の壁石が流失し積み直し ( 谷積み ) ている )矢田橋 豊後大野市大野町矢田 / 架設年 : 明治 45 年 (1912)3 月 / 橋長 :18.5 m 橋幅 :3.1 m/ 拱矢 :5.6 m/ 径間 :15.3 m/ 環厚 :60 cm / 単一アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 9 < 419> ものであろう 石工も不明である 尾平橋(おびらばし)豊後大野市大野町田中から藤浪地区への市道から外れた場所にある 普段は水も流れていないような小さな川に架かっているが橋面は意外に高い 要石に 佐伯市太郎架 と刻まれているが個人で費用を負担した 尾平橋 豊後大野市大野町田中 / 架設年 : 昭和 6 年 (1931) / 橋長 :8.0 m 橋幅 :2.7 m/ 拱矢 :1.8 m/ 径間 :3.6 m/ 環厚 :34cm/ 単一アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 10 < 420> 留橋(つるばし)がされている 津豊後大野市大野町田中から豊後大野市緒方町に通じる県道 210 号の橋で 橋面は拡幅されている 平井川のゆったりした流れに架かっており 旧大野町で最も長い石橋である 石工は川登村 ( 現臼杵市野津町 ) 吉良房五郎であるが 竣工を前にして 石橋の一部落下で死亡するという悲劇があった 記念碑にはその名前も刻まれている 先年 橋脚の根固め 津留橋 豊後大野市大野町両家 / 架設年 : 大正 12 年 (1923)2 月 / 橋長 :46.6 m 橋幅 :4.2 m/ 拱矢 :3.6 m/ 径間 :7.2 m/ 環厚 :46c m/ 5 連アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 11 < 421> 宮ノ前道路改築で架け替えられた 橋 (みやのまえばし)北園地区の稲荷神社の東側にあったが両側をコンクリートで拡幅していた 町道が県道 657 号となり 宮ノ前橋 豊後大野市大野町北園 / 架設年 : 大正 12 年 (1923)4 月 橋長 :6.0 m/ 橋幅 :3.7 m/ 拱矢 :3.0 m/ 径間 :5.4 m/ 環厚 :30 cm / 単一アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 12 < 422> 殿2号記念碑があるが詳細は判らない 古橋(ふるとのにごうきょう)古殿橋に平行して下流側に増設している スパンは古殿橋と同じであるが拱矢が 40cmほど大きい 架橋 古殿 2 号橋 豊後大野市大野町北園 / 架設年 : 大正 9 年 (1920)12 月 橋長 :9.0 m/ 橋幅 :2.8 m/ 拱矢 :3.0 m/ 径間 :5.6 m/ 環厚 :43 cm / 単一アーチ

大分の石橋探訪 (38) p. 13 < 423> 殿橋(ふるとのばし)どうか判らない 古市道の橋で 下流側に古殿 2 号橋を架けて拡幅している 県内では 3 番目に古い石橋である アーチ石の下面に この石橋の架設年 寄進者 石工の名前を刻んであるのが珍しい 寄進者は地元の小野清右衛門 石工は現由布市挾間町の阿部清右エ門らである 側面から見るとアーチの上部がやや押し潰された形になっているが 架設後に変形したものか 古殿橋 豊後大野市大野町北園 / 架設年 : 文化 14 年 (1817)9 月 / 橋長 :9.0 m 橋幅 :1.8 m/ 拱矢 :2.6 m/ 径間 :5.6 m/ 環厚 :35 cm / 単一アーチ / 市指定有形文化財

大分の石橋探訪 (38) p. 14 大分の石橋探訪 ( おおいたのいしばしたんぼう ) 石橋の魅力に取り付かれた一人の石橋研究家 元大分の石橋を研究する会会長の岡崎文雄氏が昭和 61 年から大分県に散在する大小の石橋を探し求めて 20 年 流失 撤去を含めた 618 橋の所在を確認 その歴史と諸元を記録し約 1000 枚の写真とともに電子ブックにまとめた 筆者 岡崎文雄 ( おかざきふみお ) 氏 大正 13 年大分郡挾間町生まれ ( 現由布市 ) 昭和 57 年宮崎県を退職昭和 62 年大分の石橋を研究する会 日本の石橋を守る会会員平成 5 年 魅せられて 里の石橋たち 共著平成 6 年 大分の石橋記念碑 自費出版平成 8 年 伝えたい ふるさとの石橋 共著平成 13 年 宮崎県の石造アーチ橋 自費出版平成 14 年大分の石橋を研究する会会長 ( 現住所 : 大分市緑ケ丘 4-12-10) オオイタデジタルブックとは オオイタデジタルブックは 大分合同新聞社と学校法人別府大学が 大分の文化振興の一助となることを願って立ち上げたインターネット活用プロジェクト NAN-NAN( なんなん ) の一環です NAN-NAN では 大分の文化と歴史を伝承していくうえで重要な さまざまな文書や資料をデジタル化して公開します そして 読者からの指摘 追加情報を受けながら逐次 改訂して充実発展を図っていきたいと願っています 情報があれば ぜひ NAN-NAN 事務局にお寄せください NAN-NAN では この 大分の石橋探訪 以外にもデジタルブック等をホームページで公開しています インターネットに接続のうえ下のボタンをクリックすると ホームページが立ち上がります まずは クリック!!! 大分の石橋探訪 Vol.38: 豊後大野市 (3) c 岡崎文雄 2007 年 12 月 21 日初版発行筆者岡崎文雄編集大分合同新聞社制作別府大学メディア教育 研究センター地域連携部発行 NAN-NAN 事務局 870-8605 大分市府内町 3-9-15 大分合同新聞社総合企画部内