ポストプロダクション会社様向け資料 平成 29 年 5 月 9 日 NHK 放送用完プロ (4K) 収録に関する 留意事項について 放送用完プロ (4K) は 下記収録規定に準じて制作してください また メディア連絡票に必要 事項を記入の上添付してください 完プロ収録規定完プロ以外の納品について収録パターンファイルフォーマットとディレクトリ構造 2 頁 5 頁 6 頁 8 頁 付属資料 メディア連絡票 収録表示パターン 11 頁 12 頁 放送用完プロ収録について 不明な点がある場合には 下記までお問い合わせください NHK 放送技術局運行技術部ファイルベースシステムグループ電話 03-5455-4474 完プロ以外の納品について 不明な点がある場合には 下記までお問い合わせください NHK 編成局スーパーハイビジョン事務局電話 03-5455-3953 1 / 12
完プロ収録規定 1. メディアとファイルフォーマット (1) メディア納品記録メディアは NHK 担当者が用意する外付けHDDまたはSSD を使用する 本番 / 予備の2 本を納品する : NHK 担当者が用意する HDDまたはSSD フォーマット :Windows NTFS インターフェイス :USB 3.0 メディア番号を記した専用ラベルが本体に添付してある (60 分以内の番組 ) 本番 SSD / 予備 HDD (60 分以上の番組 ) 本番 HDD / 予備 HDD (2) ディレクトリ構造とファイル名メディアに記録する際のディレクトリ構造は 9 頁の [ ディレクトリ構造 ( 完プロ )] に規定する (3) ファイルフォーマット 8 頁の [ ファイルフォーマット (XAVC)] に準じて記録する 2. 収録パターン 6 頁の [ 収録パターン ( 完プロ )] とする 3. 色域と輝度レンジ特別な指定が無い限り BT.709/SDRまたはBT.2020/HDR(BT.2100,HLG) で制作を行うこと : NHK 送出設備の仕様により 4K 番組は BT.709およびSDR での送出を基本としている ただし 実用放送に向けて これ以外の番組を制作する場合がある この場合にはNHK 担当者と十分確認の上 制作すること 4. メディア連絡票納品記録メディアにはメディア連絡票を添付するとともに 9 頁の [ ディレクトリ構造 ] で指定するフォルダに PDFファイル (Contents-nouhin.pdf) を格納すること なお メディア連絡票には下記項目が記載されていること 素材コード :NHK 担当者が指定する7 桁の番組コード 番組名, 副題 本番 or 予備 色域 映像( 輝度 ) レンジ 音声モード, 音声トラックアサイン, 平均ラウドネス値 2 / 12
光点滅 内容時間 番組の開始点(OA 点 ) 使用した編集ソフト名 Ver. : チェックを行った場合 具体的個所など備考欄に記入 :TC10:00:00 固定 :Adobe PremiereCC ver8.1 など 5. 基準信号など (1) 基準信号 A) [ 映像基準信号 ] 本編映像と同一の解像度および色空間のカラーバーとする ( 例 )SDR/BT.709 制作の場合 ITU-R BT.709 色度点のカラーバー規定のテスト信号が用意できない場合 NHKが支給するCBまたはU/CのCBでも可とする HDR/BT.2020 制作の場合はカラーバーが規定されていないため SDR/BT.2020のカラーバーでも可とする B) [ 音声基準信号 ] サンプリング周波数 48kHz, 量子化ビット数 24bit, リニアPCM, 基準レベル-18dBFS とする (2) タイムコードドロップフレーム (DF) モードの連続するタイムコードとし 本編内容開始位置 (OA 点 ) を 10:00:00;00 とすること 6. 番組内容 (1) 映像信号 10ビット映像信号にて 0% 黒信号はコードバリュー値 64 100% 白信号はコードバリュー値 940で制作すること セーフティゾーンは 縦 90% 横 90% ARIB TR-B4 とする (2K,4K,8Kの互換性を考慮) (2) 音声信号 ~ 音声レベルについて~ A) ARIB TR-B32に準拠したNHK 技術基準 デジタルテレビ放送における音声レベル管理基準 に準じて制作する 別紙 [ 共通資料 : デジタルテレビ放送における音声レベル管理基準 ( 抜粋 )] を参照 B) 完成番組の平均ラウドネス値を測定し ファイル連絡票に明記する C) 副音声制作のある番組では 副音声についても平均ラウドネス値を測定する D) 5.1ch サラウンド番組では 5.1ch 信号と7/8chのステレオまたは副音声信号 両方の番組の平均ラウドネス値を測定する E) 番組の平均ラウドネス値が-28.0LKFS 未満 1 の場合には その理由をファイル連絡票に記入する NHKでの納品技術試写時において 番組の平均ラウドネス値が以下の場合は 技術試写のラウドネス要件を満さないため 納品を受け付けない 3 / 12
1 番組の平均ラウドネス値がファイル連絡票等に明記されていない場合 2 納品試写時の再測定値が許容範囲の上限 2 を超過 3 している場合 1: -28.0LKFS 未満 :-28.0LKFS を含まない 2: 許容範囲の上限 5.1ch サラウンド番組以外 :-23.0LKFS 5.1ch サラウンド番組 : ダウンミックス ステレオで-21.5LKFS または 5.1ch で-22.0LKFS 5.1ch サラウンド番組の7/8ch( ステレオまたは副音 ):-23.0LKFS 3: 上限を超過 : 上限値を含まない F) NHK 番組としての音声品質を保つこと < 参考 > 過度のコンプレッションや過度な高域周波数の強調を行わない ~その他 ~ A) 音声トラックは最大 8chとし トラックアサインは6 頁の [ 収録パターン ] のとおりとする B) 音声は番組開始 1 秒後以降から始まり 番組終了の2 秒以上前に無音になること 演出上無音が15 秒以上続く場合はその旨をメディア連絡票に記入する C) デジタル音声のプリエンファシスは使用しない また ドルビー方式等 音声装置に付加装置を必要とするものは受け付けない D) 5.1サラウンド+ 副音声 ( 解説ステレオまたは2カ国ステレオ ) の場合は 7ch,8chに副音声を収録する この時サイマルステレオは 5.1サラウンドの自動ダウンミックスになることに留意すること 7. 納入時の注意 (1) 一つの番組につき 本番 / 予備を作成し 別々のメディアに格納して納品すること (2) ハードディスクの表面に番組タイトル フォーマット 完プロ クリーンが分かるようにシールなどで明記すること ( 書式問わず ) (3) メディア連絡票には 納品番組を制作した編集機器およびバージョン情報を記載すること なお NHKの送出設備 (SONY 製 XAVCサーバー PWS-4400 ) との互換性等の問題で不具合が見つかった場合には 再納品を依頼する場合がある (4) コンテンツを納品記録メディアに記録する際にウィルスチェックを実施すること また 納品後にNHK が実施するウィルスチェックでウィルスが検出された場合は 受け付けを行わない (5) 規定からはずれる場合には NHK(1 頁の連絡先 ) に連絡のうえ指示を受けること 4 / 12
完プロ以外の納品について 1.XAVCクリーン (1) 納品記録メディアは NHK 担当者が用意する外付けHDDを使用する (2) メディアに記録する際のディレクトリ構造は 9 頁の [ ディレクトリ構造 ( クリーン )] に規定する (3) その他は完プロ規定に準じる 2.DPX クリーン (1)RAW 収録を実施した場合のみ納品する (2) 納品記録メディアは NHK 担当者が用意する外付けHDDを使用する (3) メディアに記録する際のディレクトリ構造は 10 頁の [ ディレクトリ構造 (DPX)] に規定する (4)7 頁の [ ファイルフォーマット (DPX)] に準じて記録する 3.LTO (1)LTO6を推奨 (2) 納品記録メディアは原則 NHK 担当者が用意する LTOを使用する (3) 完プロ用とクリーン用を別々に納品すること (4)LTOのフォーマットはLTFSとすること 4. プロキシ (1) 納品記録メディアは NHK 担当者が用意する外付けHDDまたはSSDを使用する 完プロ用本番 / 予備 / クリーンの3 本に記録し納品する HDR/BT.2020 制作の場合もSDR/BT.709に変換することなく 原信号のプロキシを記録する (2) メディアに記録する際のディレクトリ構造は 9 頁の [ ディレクトリ構造 ( 完プロ )] に規定する (3)8 頁の [ ファイルフォーマット ( プロキシ )] に準じて記録する 5 / 12
収録パターン ( 完プロ クリーン ) ファイル始め 45 秒 タイムコード 映 像 基準信号 (CB) 音 声 1ch 2ch 3ch 4ch 5ch 6ch 7ch 8ch 基準信号 (1kHz) 10 秒 5 秒 編内容開始位置 1 秒以上 音声開始 2 秒前音声終了 編内容終了位置 15~30 秒 10:00:00;00( 固定 ) 収録表示パターン 映像 無音信号 ( ステレオ ) ステレオ (L) ステレオ (R) (2 モノラル ) 編内容 (2 ステレオ ) 主音声モノ主音声ステ (L) 副音声モノ主音声ステ (R) 無音信号 副音声ステ (L) 副音声ステ (R) (5.1 サラウント + ステレオ / 副音声ステ ) L(Left) R(Rightt) C(Center) LFE(Low Frequency Effect) LS(Left Surround) RS(Right Surround) ステレオ / 副音声ステ (L) ステレオ / 副音声ステ (R) 残し映像 無音信号 1 無音信号とは 入力信号を絞り切った ( 無音の ) 音声信号が記録された状態を言う 2 本編内容開始位置 (OA 点 ) のタイムコードは 10:00:00:00 とすること ( 送出設備では タイムコードで再生制御を行う ) 3 最短 Duration は 5 秒 最長 Duration は 10 時間とする ( 送出設備のサーバ容量による ) 4 クリップの総尺 ( 基準信号 収録表示パターン 本編含む ) は偶数フレームとすること 5 音声トラック数は偶数 CH とすること 6 / 12
収録パターン (DPX) 本編内容開始位置 ファイル始め 音声開始 45 秒 10 秒 5 秒 1 秒以上 タイムコード 本編内容 映像 収録表示パターン 2 秒前音声終了 基準信号 (CB) 本編内容終了位置 映 像 15~30 秒 ファイル終り ****1801 ****0001 ****1651 ****0001 ****1351 ****0001 残し映像 (019801) (019800) ****0001 (020250) フレームレート 29.97P の場合 ****1800 ****1650 ****1350 ****3601 ****0001 (039601) (019801) ****3301 ****0001 ****2701 ****0001 (039600) ****0001 (040500) ( ) 内は 10 分番組の場合の連番ファイル名の例 フレームレート 59.94P の場合 ****3600 ****3300 連番ファイル名 1 から始まる連番 7 ケタ以内 ****0001.Dpx ****2700 Windows で使用できる任意の半角英数文字 0 32 文字 7 / 12
ファイルフォーマット XAVC VIDEO ファイルフォーマット XAVC (AVC/H.264 Intra OP-1a) Class Class 300 カラーサンプリング / ビット深度 4:2:2/10bit 解像度 3840 2160 フレームレート 59.94P ビットレート 600Mbps AUDIO 音声フォーマットリニアPCM チャンネル数最大 8ch 量子化ビット数 24bit サンプリング周波数 48kHz DPX VIDEO ファイルフォーマット DPX 連番ファイル解像度 3840 2160 フレームレート 29.97P or 59.94P 問わず AUDIO ファイルフォーマット BWF(Broadcast Wave Format) 音声フォーマットリニアPCM チャンネル数最大 8ch 量子化ビット数 24bit サンプリング周波数 48kHz プロキシ VIDEO ファイルフォーマット P2 形式 (AVC-I100) 解像度 1920 1080 フレームレート 59.94i カラーサンプリング / ビット深度 4:2:2/10bit AUDIO 音声フォーマットリニアPCM チャンネル数最大 8ch 量子化ビット数 16bit サンプリング周波数 48kHz 8 / 12
ディレクトリ構造 完プロ (60 分以内の番組 ) 本番 SSD / 予備 HDD (60 分以上の番組 ) 本番 HDD / 予備 HDD ルート Program.mxf ( 下記 ) Kanpro Program Contents Video NHK 担当者が指定するコード (7 桁の番組コード ) をフォルダ名とすること ( 例 )1234-567 4 桁 + ハイフン +3 桁 ダミーフォルダ Audio Contents-nouhin.pdf ( メディア連絡票 ) Proxy Program.mxf AVC-Intra100 に変換 i-100 のファイル名も Program にする ( 注 ) 1: 番組ファイル (mxf) は Video フォルダに置き ファイル名を Program.mxf とする 2: PDF で格納するメディア連絡票はファイル名を Contents-nouhin.pdf とする クリーン HDD ルート Program_Clean.mxf ( 下記 ) Clean Program Contents Video NHK 担当者が指定するコード (7 桁の番組コード )_Clean をフォルダ名とすること ( 例 )1234 567_Clean Audio Sozai ダミーフォルダ 二次展開用の音声 (WAV) MIX Na のみ SE のみなどの音素材を格納 Contents-nouhin.pdf ( メディア連絡票 ) Proxy Program_Clean.mxf AVC-Intra100 に変換 i-100 のファイル名も Program_Clean にする ( 注 ) 1: 番組ファイル (mxf) は Video フォルダに置き ファイル名を Program_Clean.mxf とする 2: PDF で格納するメディア連絡票はファイル名を Contents-nouhin.pdf とする 9 / 12
DPX クリーン HDD ルート ( 下記 ) Video NHK 担当者が指定するコード (7 桁の番組コード )_Clean をフォルダ名とすること ( 例 )123 4567_Clean Audio Kanpro Sozai 完プロ用音声 (WAV) A1.wav A8.wav 二次展開用の音声 (WAV) MIX Na のみ SE のみなどの音素材を格納 Contents-nouhin.pdf ( メディア連絡票 ) Proxy Program_Clean.mxf AVC-Intra100 に変換 i-100 のファイル名も Program_Clean にする <DPX ファイルを複数の記録媒体に分割する場合 > 記録媒体 1 ルート ( 下記 ) Video_R1 NHK 担当者が指定するコード (7 桁の番組コード )_Clean_R1 をフォルダ名とすること ( 例 )123 4567_Clean_R1 Audio Kanpro Sozai 完プロ用音声 (WAV) A1.wav A8.wav 二次展開用の音声 (WAV) MIX Na のみ SE のみなどの音素材を格納 Contents-nouhin.pdf ( メディア連絡票 ) 記録媒体 2 Proxy Program_Clean.mxf AVC-Intra100 に変換 i-100 のファイル名も Program_Clean にする ルート ( 下記 ) NHK 担当者が指定するコード (7 桁の番組コード )_Clean_R2 をフォルダ名とすること ( 例 )123 4567_Clean_R2 Video_R2 Contents-nouhin.pdf ( メディア連絡票 ) フォルダに R-1 R-2 を明記しクレジットにも記載する メディア連絡票に連番範囲を記載する 10 / 12
メディア連絡票 ( サンプル ) NHK 記入欄 11 / 12
収録表示パターン ( サンプル ) ( 注 ) 1: それぞれ該当する方にチェックを入れる 2: 解説などの情報は その他 に記載する ( 入らない場合は備考欄に記述 ) 3: 完プロ クリーン も備考に記載する 12 / 12