地震発生後の九州地方整備局の活動 4 月 16 日の夜明け 本震の後に再度調査を実施しておりま す その際は 道路崩壊の調査 土砂崩壊の箇所の調査 被 災地に入るための安全ルートの確認等を実施しております 次に九州地方整備局の活動について紹介させていただき ます まず最初に地震発生後の初動体制につい

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国土技術政策総合研究所 研究資料

特集大規模自然災害からの復旧 復興 参考 警察が検視により確認している死者数 50 名 災害による負傷の悪化または避難生活等における身体的負担による死者数 106 名 6 月 日に発生した豪雨による被害のうち熊本地震と関連が認められた死者数 5 名建物被害全壊 8,360 棟, 半壊 3

熊本地震の緊急調査報告

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大規模災害時における被災自治体の支援

熊本地震に対する四国地方整備局の対応状況 ( 平成 28 年 5 月 9 日現在 ) 被災地への支援 1) 四国地方整備局支援対策本部の設置四国地方整備局では 4 月 14 日 ( 木 ) に支援対策本部 ( 本部長 : 四国地方整備局長石橋良啓 ) を設置し 被災地域への支援を行っています 2)

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~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

平成 31 年度宮崎河川国道事務所災害時協力会社募集要項 1. 目的宮崎河川国道事務所では 管理する大淀川 小丸川 宮崎海岸 国道 10 号 国道 220 号 東九州自動車道 霧島砂防を主に 災害が発生し または発生のおそれがある場合に迅速な状況把握 ならびに的確な災害対応を図るため 下記の部門にお

TEC-FORCE 制度の概要 TEC-FORCE( 緊急災害対策派遣隊 ) とは大規模自然災害が発生し 又は発生するおそれがある場合において被災地方公共団体等が行う 被災状況の迅速な把握 被害の発生及び拡大防止 被災地の早期復旧その他災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施することを目

【集約版】国土地理院の最近の取組

4:10 防災科学技術研究所第 2 回災害対策本部会議を開催 各班による状況報告による情報共有等を実施 9:34 防災科学技術研究所第 3 回災害対策本部会議を開催 各班による状況報告による情報共有等を実施 11:50 防災科学技術研究所職員が熊本県庁 ( 熊本県災害対策本部 ) に到着 16:00

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4 月 28 日 16 時 00 分時点 平成 28 年熊本地震についての国土交通省の対応状況 国土交通省の主な対応状況 (1) 住環境 二次的避難所の確保 全旅連等に九州全域の旅館 ホテルへの被災者の受入れを要請し 保健師 が各避難所で聴取した利用希望をもとに 4 月 27 日現在 熊本県 福岡

平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

第 1 章熊本地震の概要 執筆 : 阿部直樹 ( 国立研究開発法人防災科学技術研究所 ) 1-1 熊本地震動の概要 2016 年 4 月 14 日 21 時 26 分頃 熊本県熊本地方の深さ約 11km を震源とする M6.5 の地震が発生し 熊本県上益城郡益城町において震度 7を観測した また約

平成17年7月11日(月)

1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

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平成28年4月 地震・火山月報(防災編)

溶結凝灰岩を含む火砕流堆積物からなっている 特にカルデラ内壁の西側では 地震による強い震動により 大規模な斜面崩壊 ( 阿蘇大橋地区 ) や中 ~ 小規模の斜面崩壊 ( 南阿蘇村立野地区 阿蘇市三久保地区など ) が多数発生している これらの崩壊土砂は崩壊地内および下部に堆積しており 一部は地震時に

テンプレートのご提案

30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

れました また, 当フォーラムに将来の建設技術者を目指す若い学生が多数参加することを紹介し, 今後想定される大規模災害への備えとして, 災害に強い国作り, インフラの老朽化対策などの国土強靱化を促進する上でも, これらの方々の活躍なくしては成立しない これら若い技術者の方を含めて産学官の連携を深め,

の設置に加え 崩壊斜面の周辺に伸縮計 地盤傾斜計等を設置し計測データによる監視を行うとともに 定点カメラによる視覚的監視を行っている なお 地震動や雨量 各観測計器に基準値を設け 基準値超過時の作業中止基準を定め運用している 2.2, 崩壊地内の無人化機械による施工崩壊斜面上部に残る不安定土砂の崩壊

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

東日本大震災 (H ) 地震時の情報収集や提供に関する課題 国 地方公共団体などが連携した被災者や物資輸送者への交通関係情報の提供 大震災直後は 各管理者から別々に通行止め情報等が提供されたため 被災地までの輸送ルートの選定が困難な状況 国が集約して提供を始めたのは10 日以上過ぎた3/

多様な入札 契約特集 2. 技術提案 交渉方式について 技術提案 交渉方式は, 品確法 第 18 条の規 定により, 発注者が, 当該工事の性格等により, 仕様を確定することが困難な場合に適用される 今回のケースでは, 北側復旧ルートは 1 日も早い完成が望まれるが, 本トンネルの十分な調査が完了し

1 平成 28 年熊本地震の概要 発生日時 前震 平成 28 年 4 月 14 日 21 時 26 分 本震 平成 28 年 4 月 16 日 1 時 25 分 震央地名熊本県熊本地方同左 マグニチュード 震度 6 弱以上を観測した自治体 震度 7 益城町益城町 西原村 震度 6 強

00 表紙・目次

日本医師会ニュース「平成28年熊本地震」:情報提供第十報

【論文】

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スライド 1

平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

分野毎の検討における体制・検討フロー(案)

14 4 月 27 日 10 時 00 分時点 平成 28 年熊本地震についての国土交通省の対応状況 国土交通省の主な対応状況 (1) 住環境 二次的避難所の確保 全旅連等に九州全域の旅館 ホテルへの被災者の受入れを要請し 保健師が各避難所で聴取した利用希望をもとに 4 月 26 日現在 熊本県 福

死者数 死亡震災関連死 熊本地震による被害 50 人 170 人 6/19 25 大雨による二次災害被害 - 5 人 重軽傷者数 2,679 人 3 人 住宅被害 全壊半壊床上浸水床下浸水一部破損 8,674 棟 33,693 棟 ,554 棟 14 棟 116 棟 147 棟 498

事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

( 熊本県防災情報メールサービスに関すること ) 熊本県危機管理防災課電話

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

南海トラフ巨大地震における TEC-FORCE 活動計画 ( 受援計画 ) の概要 別紙 P1 国土交通省では 南海トラフ巨大地震による広範囲の被害に備え 発災後速やかに全国の TEC-FORCE を被災地に派遣 支援することを規定 中部地方整備局では 迅速かつ的確な派遣と応急対策活動を実現するため

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国土技術政策総合研究所 研究資料

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3 招集通知(事業概要)

Microsoft Word - 熊本地震現地調査速報(福島) rev.docx

行政サービス部門 No.19 庁あてに情報共有のためのメールを発送 広域支援要請に備え 資機材の確認を実施 (5) 2016年4月18日 月 午前中 兵庫県から 国交省からの正式な要請があれ ば 近畿からは第一陣として兵庫県4名 大阪府4名で対 応する との連絡 13時から危機管理センターにおいて

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14 4 月 26 日 12 時 00 分時点 平成 28 年熊本地震についての国土交通省の対応状況 国土交通省の主な対応状況 (1) 住環境 二次的避難所の確保 全旅連等に九州全域の旅館 ホテルへの被災者の受入れを要請 全旅連は 他県の宿泊施設についても 熊本県からの要請があり次第 受入用意あり

熊本地震での「お知らせ」活用から見えた課題

平成 3 1 年度 記者発表資料 平成 3 1 年 2 月 4 日九州地方整備局武雄河川事務所 災害時協力会社の公募について ~ 災害への迅速かつ的確な対応のため ~ 国土交通省武雄河川事務所では 災害時等における 迅速な被災状況の把握 円滑で的確な対応 を強化するため 事前に建設業等関係者の皆様と


佐賀県の地震活動概況 (2018 年 12 月 ) ( 1 / 10) 平成 31 年 1 月 15 日佐賀地方気象台 12 月の地震活動概況 12 月に佐賀県内で震度 1 以上を観測した地震は1 回でした (11 月はなし ) 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 図 1 震央分布図 (2018 年 1

市町村支援の状況について

(/9) 07 年に発生した地震の概要. 佐賀県の地震活動 07 年に佐賀県で震度 以上を観測した地震は 9 回 (06 年は 85 回 ) でした ( 表 図 3) このうち 震度 3 以上を観測した地震はありませんでした (06 年は 9 回 ) 表 07 年に佐賀県内で震度 以上を観測した地震

(2) 地震発生時の状況地震発生時の運転状況ですが 現在 20 清掃工場で40 炉が稼動していますが 地震発生当日は32 炉が稼動しており 8 炉は定期補修や中間点検のため停止していました 地震後は設備的な故障で停止したのが2 炉ありまして 32 炉稼動していたうち2 炉が停止したというのが地震発生

Microsoft PowerPoint 熊本地震1周年報告会(最終版).pptx

南西方向の概要 木造住宅密集地域は 世田谷区に広く分布し 大規模火災発生のおそれ < 道路 ( 直轄国道 246 号 )> 道路上に車両は 最大で約 3,200 台滞留すると想定 道路上への家屋の倒壊 電柱の倒れ込み等によるガレキの発生は 120m3 (10tダンプ30 台分 ) 程度発生すると想定

資料 4 安全 安心の確保 ~ 道路の防災 震災対策 ~ Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

1 0 4 月 19 日 15 時 00 分時点 平成 28 年熊本地震についての国土交通省の対応状況 国土交通省の主な対応状況 (1) 住環境 二次的避難場所の確保 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会 ( 全旅連 ) 日本旅館協会 全日本シティホテル連盟 の宿泊関係 3 団体に対して 九州全域に

ハザードマップポータルサイト広報用資料

Microsoft PowerPoint - OYOフェア(熊本地震) pptx

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

熊本大学学術リポジトリ Kumamoto University Repositor Title 熊本地震におけるデジタルアーカイブ構築への課題と利 活用の検討 Author(s) 山尾, 敏孝 Citation Issue date Type URL Presentation

☆配布資料_熊本地震検証

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2. 調査手法 Google 3. 調査結果 3. 1 概要.. 表 1 表 1 / / / /

日本医師会ニュース「平成28 年熊本地震」:情報提供第五報

まさしく先人から引き継いだ電力社員のスピリッツそのものであります 未だに余震も発生しておりますが 九州電力においては 引き続き 電力供給に最善を尽くすとともに 電事連といたしましても 必要な支援は速やかに実施してまいりたいと考えております 4 月から小売全面自由化が始まり 電力各社はお互いがライバル

熊本地震の概要 発生日時 :4 月 14 日 ( 木 )21 時 26 分震源地 : 熊本県熊本地方 ( 北緯 東経 ) 震源の深さ :11km地震の規模 : マグニチュード6.5 各地の震度 : 震度 7 益城町震度 6 弱玉名市 西原村 宇城市 熊本市 発生日時 :4 月

その後も 本局各部と 0 事務所から次々と後続班を派遣し 第 陣を派遣した 4 月 8 日から 5 月 4 日のリエゾン班帰還までの約 ヶ月の派遣期間中に 出動した TEC-FORCE とリエゾンは 全 2 班 実人員 82 名で 延べ人員は 52 名にのぼりました 本局企画部 9 名 ( 総合司令

事前申込制 白川の復旧 復興対策の現地見学会を開催 平成 29 年 7 月 29 日 ( 土 ) スタート 資料 1 白川流域にお住まいの方を対象とした現地見学会 を 7 月を皮切りに 12 月まで合計 5 回開催します 平成 24 年九州北部豪雨時の状況平成 28 年熊本地震時の状況 緑の区間被災

算回数活動開始からの経過日数積平成 28 年熊本地震の概要 ( 震度及び地震の頻度 ) 4 月 14 日 21 時 26 分に熊本地方で M6.5 の地震が発生 また 16 日 01 時 25 分にも M7.3 の地震が発生 これらの地震により熊本県で最大震度 7 を観測 このほか 4 月 14 日

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9. 道の駅 鹿北 3. 道の駅 水辺プラザかもと 5. 道の駅 小国 6. 道の駅 阿蘇 2. 道の駅 旭志 7. 道の駅 波野 本震 (4/16 1:25 M7.3) 前震 (4/14 21:26 M6.5) 1. 道の駅 大津 8. 道の駅 あそ望の郷くぎの 4. 道の駅 竜北 図 -1 調査

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日本医師会ニュース「平成28年熊本地震」:情報提供第八報

2016年(平成28年) 熊本地震

重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

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別添フロー 地すべり 事業着手の前年度まで 全体計画と構造協議の流れ 事業着手年度以降 ( 整備計画や事業実施計画に位置付け ) 時間の経過 事前協議に必要な地質調査等の実施 詳細設計を実施するための 地すべりブロックの特定 対策工の概略設計 追加調査の実施 事前協議 事業の必要性 費用対効果 交付

161019_発表資料_後日訂正版_HP用

累積火災件数 本震震最大震度 6 強の揺れを伴う地震の発生日時前累積火災件数 最大震度 7 の揺れを伴う地震の発生日時 0 4/14 4/15 4/16 4/17 4/18 4/19 4/20 4/21 図 地震の発生日時と火災の出火推定日時の関係

Transcription:

事例紹介 2 平成 28 年熊本地震に関する 九州地方整備局の取り組みについて 湊 康彦 氏 国土交通省九州地方整備局 宮崎河川国道事務所 日南国道維持出張所係長 ただいま紹介にあずかりました国土交通省宮崎河川国道 まして 過去の内陸沿岸で発生した地震回数を比較すると 事務所日南国道維持出張所の湊と申します 今日は 平成 過去最多ということになっております 28 年熊本地震に関する九州地方整備局の取り組みについて 被災状況の写真です 左上の写真が 斜面崩壊 国道 57 ということで紹介をさせていただきます どうぞよろしく 号阿蘇大橋があった場所が大きく崩れている箇所 九州自 お願いします 動車道 大分自動車道 新幹線 宇土市役所 最後に熊本 本日は熊本地震の概要 九州地方整備局の活動 今後の のシンボルである熊本城の被災状況です 復旧に向けてということで 阿蘇大橋を紹介しながらお話 ししたいと思います 熊本地震概要 初めに熊本地震の概要です 今回の熊本地震には前震と 本震がありました 前震の発生が 4 月 14 日 21 時 26 分 一夜明けてその夜中 4 月 16 日 1 時 25 分に本震が発生して おります 一連の地震活動で震度 7 の地震が発生するのは 観測史上初めてということです 九州内でも震度 7 の地震 が発生したのは初めての事例と聞いております 今回の前震以降 熊本地方 阿蘇地方 大分の中部 宮 熊本県から大分県にかけての地震活動状況 崎の一部にかけての広い範囲で地震活動が活発化しており 前震 本震 1 被災状況

地震発生後の九州地方整備局の活動 4 月 16 日の夜明け 本震の後に再度調査を実施しておりま す その際は 道路崩壊の調査 土砂崩壊の箇所の調査 被 災地に入るための安全ルートの確認等を実施しております 次に九州地方整備局の活動について紹介させていただき ます まず最初に地震発生後の初動体制について 4 月 14 日 21 時 26 分地震発生後に非常体制を発令し 災害対策本部 を立ち上げております 同日の 23 時に石井国土交通大臣を はじめとした国土交通省とのテレビ会議を実施して 情報 共有をしました 下がその時の状況の写真になります 地震発生後の初動体制 自治体支援 地震発生後の初動体制 災害対策本部立ち上げ 災害対策本部の立ち上げと同時に熊本県 熊本市 益城 町等にリエゾンを派遣しております 平成 28 年 4 月 15 日金曜日 1 時 25 分に TEC FORCE 緊急災害対策派遣隊ということで技術支援をする者 14 名が 益城町に派遣されております 下がその時の写真になります 地震発生後の初動体制 防災ヘリ による調査 前震の翌朝 4/15 地震発生後の初動体制 自治体支援 地震発生後の初動体制 防災ヘリ による調査 本震の翌朝 4/16 4 月 15 日の停電の中 益城町役場避難所に照明車を 18 台派遣し 迅速な災害復旧に向けて現地に災害対策本部車 リエゾンの活動内容ということで 14 日の前震の発生直 情報収集車を配備して支援活動を開始いたしました 後に 熊本県 熊本市 益城町等にリエゾンを派遣してお 前震の翌朝 4 月 15 日の夜明けと共に被災調査を開始して ります 最大で2県 21 市町村にて 情報収集 連絡調整を おります 下がその時の九州地方整備局所有のヘリコプターはるか 行い被災地を支援させていただきました これがその時の ぜ号で撮影された写真になります その際に路面の陥没 西原村 益城町 南阿蘇村 甲佐町の状況写真 次ページ 山腹の崩壊 家屋の倒壊などいろいろと被災調査をいたし です ました 2

現地における災害支援活動 次は災害支援活動報告 国道 57 号大分側ということで 私も 4 月 22 日から 3 日間熊本の阿蘇に行ってまいりました ちょうどこちら側の阿蘇大橋があったところですね こ ちらは国道 57 号の大分側で熊本市側となるんですが 私が 行ったのは ③のあたりです 熊本の立野地区と呼ばれて おります 災害復旧は 熊本側と大分側と両側から実施し ており 私は大分側の進入路の確保と消防の方々の活動の 支援に携わりました その時の活動期間は 当日は 私を含めて宮崎河川国 自治体支援 リエゾンの活動内容 道 事 務 所 の 者 が 2 名 現 場 に 行 っ て 四 国 地 方 の TEC FORCE の者が 4 名 佐賀の広域消防隊が 15 名 熊本の地 次は TEC-FORCE の活動内容です TEC-FORCE は 北 場の業者さん森工業さんと四国の業者さん 2 社が現場に入 は北海道 南は九州 沖縄まで 全国の整備局等の者が約 りました 440 名集結して被災地の支援活動を展開しました 4 月 22 こちらが 4 月 23 日の私が現場に入った当日の写真です 日時点の数字です 河川 砂防 道路等さまざまな分野に ①番道路啓開着手 土砂を撤去するための運搬路を確保 携わっている者が それぞれの分野において被災状況 技 するということで 国道 57 号は 豊肥線が並行して走って 術的な調査や支援を実施しているところになります おり その軌道敷を撤去している写真になります 下を見ると河川 砂防だったりとか道路 宇土市役所と それを撤去した後に現場の電柱などを九州電力さん N か被災地の建築物の危険度判定だったり ドローンで調査 TTさんと話をしながら撤去しまして 進入路を確保しま を実施したりしております した こちらは 道路啓開ということで TEC-FORCE の活動内 次の日に消防隊が捜索を着手するということで それか 容の紹介です 熊本地震で被災した県道や国道の被災状況を ら消防隊の人たちと捜索の協議をしまして 消防隊が中に 調査するために TEC-FORCE が派遣されております 調査を 入っていきました して啓開作業を実施するというようなことをしております 災害支援活動報告 国道 57 号大分側 被災状況調査 テックフォースの活動内容 被災状況調査 テックフォースの活動内容 平成 28 年 4 月 23 日 災害支援活動報告 国道 57 号大分側 平成 28 年 4 月 23 日 道路啓開促進 無人化 BH 進入路確保 道路啓開班 3

土砂については 私たちが有人で行いますと崩れてくる可能性もありますので 無人のバックホウで操作を行い そのモニターを消防隊の方々が見ながら人が埋まっていないかとかを調べるような形で実施しておりました 3 日目 こちら国道 57 号の大分側の応急復旧です その応急復旧の完了の状況 無人バックホウ作業中写真 ある程度土砂を撤去したような状況の写真になります 今後の復旧に向けた取り組み今後の復旧に向けて こちらは阿蘇大橋の地区ですが 崩壊長が 700 m 崩壊幅 200 mと かなり大きく崩れておりました その際に阿蘇大橋も落橋していると聞いております この阿蘇大橋地区の復旧技術検討会の開催ということで 早期復旧のために斜面崩壊箇所の斜面安定化と国道 57 号 国道 325 号 JR 豊肥本線の対策について 学識経験者の方々と 阿蘇大橋地区復旧技術検討会 ( 第 1 回 ) を 5 月 10 日に開催し 7 月 8 日に第 2 回を開催しております 現在は 二次災害を防ぐために 斜面の上部に残っている多量の不安定土砂について対策の工事を実施している最中です こちらは 国道 325 号阿蘇大橋の災害復旧について 熊本県より 直轄代行による早期復旧の要望をいただき 国 が代行することとなりました 同様に県道の熊本高森線 南阿蘇村村道の栃の木 ~ 立野線も国が代行で行うということになっています 国道 325 号ですが 技術的な検討を行うということで委員会を開催しております 5 月 12 日に第 1 回 7 月 1 日に第 2 回 7 月 28 日に第 3 回の検討会を開催しているところです 今後の復旧に向け新しい橋について 元々阿蘇大橋があった箇所からだいたい 600 mぐらいを熊本側に架け位置や橋梁形式の内容について整備局から記者発表されてるところです なお 国道 57 号ですが 阿蘇大橋地区は大規模に壊れていますので 災害復旧事業として国道 57 号の北側に位置するところで別のルートを整備するということが 6 月 14 日に記者発表されております 今後の復旧に向けて ( 阿蘇大橋地区 ) 大規模土砂災害発生箇所の状況 災害支援活動報告 ( 国道 57 号大分側平成 28 年 4 月 24 日大分側消防隊創作着手 道路啓開促進 ) 今後の復旧に向けて ( 阿蘇大橋地区 ) 災害支援活動報告 ( 国道 57 号大分側応急復旧工事用道路完了 ) 平成 28 年 4 月 25 日 本日は 私が道路担当ということもありまして 道路を中心に話をさせていただきました より詳しい内容は 九州地方整備局のホームページに載っておりますので もしいろいろ調べたい方は そちらをご参照ください 熊本の復興は まだ始まったばかりです 関係機関の皆さんと協力しながら これからも皆で頑張っていきたいと思っているところです 以上です ご清聴ありがとうございました 4

今後の復旧に向けて 阿蘇大橋地区 阿蘇大橋地区復旧 技術検討会 の開催 今後の復旧に向けて 国道 325 号阿蘇大橋の 災害復旧 橋梁形式 今後の復旧に向けて 阿蘇大橋地区 直轄防災 関連緊急事業の実施 今後の復旧に向けて 今後の復旧に向けて 県道熊本高森線と村道の災害 復旧 今後の復旧に向けて 国道 325 号ルート 構造に関する 技術検討会の開催 5 国道 57 号阿蘇北側ルート