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仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

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伸びとなり いわゆるメコン諸国の上昇が目立つ カンボジア ( プノンペン ) では2010 年に50ドル ( 約 6,045 円 ) から61ドル ( 約 7,374 円 ) へ引き上げられたが この22% という引き上げ幅は従来にはない大幅な引き上げであった この大幅な引き上げの背景には 2014


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( 平成 3 年 11 月 2 日 ) ユーロ / 円 ワイタ ーハ ント (25 日線 ) 3.% 7/ / ( 円 / ユーロ ) / / /15 7/13 8/1 9/7 1/5 11/

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The Sanwa Bank Limited

第2章_プラントコストインデックス

チャート編 1 日経平均株価 ( 日経 225) TOPIX( 東証株価指数 ) 2,0 NY ダウ工業株 30 種平均株価 ( 米ドル ) ダウセレクト配当込み指数 3,000 28,000 26,000 24, ,000 26,000 2,0 20,000 1,0 24,000 1

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

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2. 景気後退の影響 (2) 2008 年 10 月以降の世界的な景気後退の影響 ( 業種別 ) 大きなマイナス若干のマイナス影響なし 若干のプラス 大きなプラス 製造業 印刷 出版 (n=14) ゴム製品 (n=35) 金属製品 ( メッキ加工を含む

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B 輸出についてお伺いします 輸出を行っている方 ( A-1 で 1 直接輸出 2 間接輸出 のいずれかを回答 ) B-1 現在, 主力の輸出先となっている国 地域と, 今後重視又は検討している国 地域を下記の選択肢から 選び, それぞれ上位から記載してください 該当がない場合は, 直接, 回答欄に

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広報資料 平成 2 8 年における留学生の日本企業等へ の就職状況について


第 1 四半期の売上収益は 1,677 億円となり 前年からプラス 6.5% 102 億円の増収となりました 売上収益における為替の影響は 前年 で約マイナス 9 億円でしたので ほぼ影響はありませんでした 事業セグメント利益は 175 億円となり 前年から 26 億円の減益となりました 在庫未実現

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2018 年第 1 四半期ベトナム経済事情 2018 年 4 月 在ベトナム日本大使館経済班 ( 注 ) 本資料の記載情報は, 信頼できると考えられる情報源等を元に作成しておりますが, その正確性 完全 性を保証するものではありません また, 記載された数値, 意見, 予測等は, 作成時点のものであ

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最低預入額 10 万円 預入額の上限ございません 預入日 2019 年 1 月 22 日 ( 火 ) 満期日 2019 年 2 月 7 日 ( 木 ) 判定日 2018 年 2 月 5 日 ( 火 ) の午後 3 時 ( 日本時間 ) 特約レート ( 幅 ) 0 円 未定 2019 年 1 月 23

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Transcription:

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181 193 158 578 477 561 435 402 406 402 257 232 317 201 348 317 179 162 127 245 313 163 214 143 342 185 100 1,010 1,889 1,608 1,895 2,588 3,608 はじめに アジアの高成長が続く中 近年 日系企業は 生産拠点の海外シフト 再配置を行ってきました その際には 各国の人件費がどの程度か どのような投資インセンティブがあるかといった点が検討のポイントとされるケースが多いようです 特に日系製造業では 一般工等の賃金水準に着目するケースも多くなっています また 最近では円安進行で 一部の生産を日本に戻すケースも見られます そこで アジア オセアニア各国の 製造業の一般工 エンジニア 中間管理層の月額賃金 非製造業のスタッフ マネージャーの月額賃金 店舗スタッフ ( アパレル 飲食 ) の月額賃金 の賃金水準データを 以下の通りまとめました ( いずれも基本給 ) アジア各国の一般工の米ドル建て月額賃金の比較 5,000 ( 米ドル ) 4,000 3,000 2,000 1,000 0 北上広深大青武香京海州セ連島漢港ン ハノイ ホーチミン ダナン ジャカルタ バタム マニラ セブ シンガポール バンコク クアラルンプール ビエンチャン プノンペン ヤンゴン ニューデリー ムンバイ バンガロール チェナイ アーメダバード コロンボ カラチ ダッカ 横浜 ソ台豪ウ北州ル ( 出所 ) アジア主要都市 地域の投資関連コスト比較 ( ジェトロ 2016 年 1 月 ) 在アジア オセアニア日系企業活動実態調査 ( ジェトロ 2015 年度調査 ) より三菱東京 UFJ 銀行国際業務部作成 2015 年 10~11 月調査実施 米ドル換算は2015 年 10 月の平均レート適用 人民元は1 米ドル=6.5169 元 (2016 年 1 月 5 日のインターバンクレート中値 ) 2

1. 月額賃金の比較 : 製造業 非製造業 ジェトロ発表の アジア主要都市 地域の投資関連コスト比較 (2016 年 1 月 ) 等から 製造業の一般工 エンジニア マネージャー 非製造業のスタッフ マネージャー 店舗スタッフ ( アパレル 飲食 ) の賃金水準を比較したものが下表です 各国の賃金は米ドル建で比較しています 従って相対的な賃金水準は (1) 現地通貨建の賃金の上昇 (2) 現地通貨の対ドルレートの推移 の 2 つの要因に左右されます また 企業サイドの支払人件費としては この他に社会保障費の負担率なども考慮する必要があります 表 1. 製造業 : 一般工の月額賃金の比較 中国ベトナムインドネシアフィリピンシンガポールタイ 北京上海広州深セン大連青島武漢香港ハノイホーチミンダナンジャカルタバタムマニラセブシンガポールバンコク 月額賃金 ( 米ドル ) 578 477 561 435 402 406 402 1,889 181 193 158 257 232 317 201 1,608 348 日本 (100) との比較 22.3 18.4 21.7 16.8 15.5 15.7 15.5 73.0 7.0 7.5 6.1 9.9 9.0 12.2 7.8 62.1 13.4 表 2. 製造業 : エンジニア ( 中堅技術者 ) の月額賃金の比較 中国 ベトナム インドネシア フィリピン シンガポール タイ 北京 上海 広州 深セン 大連 青島 武漢 香港 ハノイ ホーチミン ダナン ジャカルタ バタム マニラ セブ シンガポール バンコク 月額賃金 ( 米ドル ) 954 865 862 693 649 621 708 3,045 346 349 226 417 404 485 341 2,641 659 日本 (100) との比較 29.4 26.6 26.5 21.3 20.0 19.1 21.8 93.8 10.7 10.7 7.0 12.8 12.4 14.9 10.5 81.3 20.3 表 3. 製造業 : マネージャー ( 営業担当課長クラス ) の月額賃金の比較 中国 ベトナム インドネシア フィリピン シンガポール タイ 北京上海広州深セン大連青島武漢香港ハノイホーチミンダナンジャカルタバタムマニラセブシンガポールバンコク 月額賃金 ( 米ドル ) 1,702 1,554 1,581 1,289 1,129 1,076 1,290 3,878 871 736 481 912 725 1,023 1,057 5,337 1,401 日本 (100) との比較 39.3 35.8 36.5 29.7 26.0 24.8 29.8 89.4 20.1 17.0 11.1 21.0 16.7 23.6 24.4 123.1 32.3 表 4. 非製造業 : スタッフ ( 一般職 ) の月額賃金の比較 中国 ベトナム インドネシア フィリピン シンガポール タイ 北京上海広州深セン大連青島武漢香港ハノイホーチミンダナンジャカルタバタムマニラセブシンガポールバンコク 月額賃金 ( 米ドル ) 995 997 787 916 728 641 797 2,139 390 469 277 411 n.a. 517 496 2,286 610 日本 (100) との比較 39.7 39.8 31.4 36.5 29.0 25.6 31.8 85.3 15.6 18.7 11.0 16.4-20.6 19.8 91.2 24.3 表 5. 非製造業 : マネージャー ( 営業担当課長クラス ) の月額賃金の比較 中国 ベトナム インドネシア フィリピン シンガポール タイ 北京上海広州深セン大連青島武漢香港ハノイホーチミンダナンジャカルタバタムマニラセブシンガポールバンコク 月額賃金 ( 米ドル ) 2,262 2,139 2,083 1,977 1,648 1,429 1,471 4,132 971 1,018 503 1,127 n.a. 1,425 1,726 4,237 1,471 3 日本 (100) との比較 51.9 49.1 47.8 45.4 37.8 32.8 33.8 94.9 22.3 23.4 11.5 25.9-32.7 39.6 97.3 33.8 ( 出所 ) アジア主要都市 地域の投資関連コスト比較 ( ジェトロ 2016 年 1 月 ) 在アジア オセアニア日系企業活動実態調査 ( ジェトロ 2015 年度調査 ) より三菱東京 UFJ 銀行国際業務部作成 (2015 年 10~11 月ジェトロ実施 米ドルへの換算は 2015 年 10 月の平均レート 人民元への換算は 2016 年 1 月 5 日のインターバンクレート中値 ) 日本 (=100) との比較 は日本 ( 横浜 ) の賃金を 100 としたときの各国の賃金水準を指数化したもの 月間賃金には会社負担の社会保障費負担を含んでいない 賃金の幅がある場合 その中間値を掲載

1. 月額賃金の比較 ( 続き ): 製造業 非製造業 表 1. 製造業 : 一般工の月額賃金の比較 マレーシア ラオス カンボジア ミャンマー インド スリランカ パキスタン バングラデシュ 日本 韓国 台湾 豪州 クアラルンプール ビエンチャン プノンペン ヤンゴン ニューデリー ムンバイ バンガロール チェナイ アーメダバード コロンボ カラチ ダッカ 横浜 ソウル 台北 - 月額賃金 ( 米ドル ) 317 179 162 127 245 313 163 214 342 143 185 100 2,588 1,895 1,010 3,608 日本 (100) との比較 12.2 6.9 6.3 4.9 9.5 12.1 6.3 8.3 13.2 5.5 7.1 3.9 100.0 73.2 39.0 139.4 表 2. 製造業 : エンジニア ( 中堅技術者 ) の月額賃金の比較 マレーシア ラオス カンボジア ミャンマー インド スリランカ パキスタン バングラデシュ 日本 韓国 台湾 豪州 クアラルンプール ビエンチャン プノンペン ヤンゴンニューデリームンバイバンガロールチェナイアーメダバード コロンボ カラチ ダッカ 横浜 ソウル 台北 - 月額賃金 ( 米ドル ) 738 424 323 388 627 536 464 463 1,218 391 543 288 3,248 2,328 1,281 5,099 日本 (100) との比較 22.7 13.1 9.9 11.9 19.3 16.5 14.3 14.3 37.5 12.0 16.7 8.9 100.0 71.7 39.4 157.0 表 3. 製造業 : マネージャー ( 営業担当課長クラス ) の月額賃金の比較 マレーシア ラオス カンボジア ミャンマー インド スリランカ パキスタン バングラデシュ 日本 韓国 台湾 豪州 クアラルンプール ビエンチャン プノンペン ヤンゴンニューデリームンバイバンガロールチェナイアーメダバード コロンボ カラチ ダッカ 横浜 ソウル 台北 - 月額賃金 ( 米ドル ) 1,445 1,005 664 951 1,659 1,462 1,070 1,080 1,766 759 1,145 658 4,336 3,311 1,972 6,850 日本 (100) との比較 33.3 23.2 15.3 21.9 38.3 33.7 24.7 24.9 40.7 17.5 26.4 15.2 100.0 76.4 45.5 158.0 表 4. 非製造業 : スタッフ ( 一般職 ) の月額賃金の比較 マレーシア ラオス カンボジア ミャンマー インド スリランカ パキスタン バングラデシュ 日本 韓国 台湾 豪州 クアラルンプール ビエンチャン プノンペン ヤンゴン ニューデリー ムンバイ バンガロール チェナイ アーメダバード コロンボ カラチ ダッカ 横浜 ソウル 台北 - 月額賃金 ( 米ドル ) 785 390 390 336 571 531 508 450 581 333 275 215 2,507 2,300 1,270 3,560 日本 (100) との比較 31.3 15.6 15.6 13.4 22.8 21.2 20.3 17.9 23.2 13.3 11.0 8.6 100.0 91.7 50.7 142.0 表 5. 非製造業 : マネージャー ( 営業担当課長クラス ) の月額賃金の比較 マレーシアラオスカンボジアミャンマーインドスリランカパキスタンバングラデシュ日本韓国台湾豪州 4 クアラルンプールビエンチャンプノンペンヤンゴンニューデリームンバイバンガロールチェナイアーメダバードコロンボカラチダッカ横浜ソウル台北 - 月額賃金 ( 米ドル ) 1,620 1,536 1,061 801 1,749 1,430 1,143 1,189 2,367 866 962 700 4,355 3,836 2,180 7,125 日本 (100) との比較 37.2 35.3 24.4 18.4 40.2 32.8 26.2 27.3 54.4 19.9 22.1 16.1 100.0 88.1 50.1 163.6 ( 出所 ) アジア主要都市 地域の投資関連コスト比較 ( ジェトロ 2016 年 1 月 ) 在アジア オセアニア日系企業活動実態調査 ( ジェトロ 2015 年度調査 ) より三菱東京 UFJ 銀行国際業務部作成 (2015 年 10~11 月ジェトロ実施 米ドルへの換算は 2015 年 10 月の平均レート 人民元への換算は 2016 年 1 月 5 日のインターバンクレート中値 ) 日本 (=100) との比較 は日本 ( 横浜 ) の賃金を 100 としたときの各国の賃金水準を指数化したもの 月間賃金には会社負担の社会保障費負担を含んでいない 賃金の幅がある場合 その中間値を掲載

1. 月額賃金の比較 ( 続き ): 店舗スタッフ ( アパレル 飲食 ) 表 6. 店舗スタッフ ( アパレル ) の月額賃金の比較 中国 ベトナム インドネシア フィリピン シンガポール タイ 北京 上海 広州 深セン 大連 青島 武漢 香港 ハノイ ホーチミン ダナン ジャカルタ バタム マニラ セブ シンガポール バンコク 月額賃金 ( 米ドル ) 779 744 666 718 615 n.a. 626 1,507 n.a. 178 n.a. n.a. n.a. 244 171 888 308 日本 (100) との比較 47.5 45.4 40.6 43.8 37.5-38.2 91.9-10.9 - - - 14.9 10.4 54.1 18.8 マレーシアラオスカンボジアミャンマースリランカパキスタンバングラデシュ日本韓国台湾 クアラルンプール ビエンチャン プノンペン ヤンゴンニューデリームンバイバンガロールチェナイアーメダバード コロンボ カラチ ダッカ 横浜 ソウル 台北 月額賃金 ( 米ドル ) 529 160 145 92 158 731 330 n.a. 549 140 92 128 1,640 2,056 774 日本 (100) との比較 32.3 9.8 8.8 5.6 9.6 44.6 20.1-33.5 8.5 5.6 7.8 100.0 125.4 47.2 インド 表 7. 店舗スタッフ ( 飲食 ) の月額賃金の比較 中国 ベトナム インドネシア フィリピン シンガポール タイ 北京上海広州深セン大連青島武漢香港ハノイホーチミンダナンジャカルタバタムマニラセブシンガポールバンコク 月額賃金 ( 米ドル ) 612 505 493 466 491 418 455 1,531 n.a. 161 n.a. n.a. n.a. 244 171 759 308 日本 (100) との比較 68.1 56.2 54.8 51.8 54.6 46.5 50.6 170.3-17.9 - - - 27.1 19.0 84.4 34.3 インド マレーシアラオスカンボジアミャンマースリランカパキスタンバングラデシュ日本韓国台湾 クアラルンプールビエンチャンプノンペンヤンゴンニューデリームンバイバンガロールチェナイアーメダバードコロンボカラチダッカ横浜ソウル台北 月額賃金 ( 米ドル ) 346 111 155 57 143 643 296 n.a. 522 168 92 204 899 1,502 589 日本 (100) との比較 38.5 12.3 17.2 6.3 15.9 71.5 32.9-58.1 18.7 10.2 22.7 100.0 167.1 65.5 ( 出所 ) アジア主要都市 地域の投資関連コスト比較 ( ジェトロ 2016 年 1 月 ) 在アジア オセアニア日系企業活動実態調査 ( ジェトロ 2015 年度調査 ) より三菱東京 UFJ 銀行国際業務部作成 日本 (=100) との比較 は日本 ( 横浜 ) の賃金を 100 としたときの各国の賃金水準を指数化したもの 月間賃金には会社負担の社会保障費負担を含んでいない 賃金の幅がある場合 その中間値を掲載 5

2. 過去 10 年間の賃金変化 過去 10 年間の各国の賃金の変化を見ると 中国やアセアン諸国の上昇率が比較的高く 台湾 韓国 日本の上昇率は比較的低くなっています 中国の深センを 1 としたときに 各国の賃金が何倍かを指数化した数字を比較すると タイは若干上昇 マレーシア インドネシアは 比率が 10 年前とほぼ同程度の水準で推移しているのに対し フィリピン ベトナムは若干低下しています また 台湾 韓国 日本も比率は低下しています 特に 日本は 長く続いた低成長により 2005 年の 9.8 倍から 5.9 倍へと低下しています アジア各国の月額賃金水準推移 (2006 年 2015 年 ): 一般工の賃金 ( 米ドル ) 中国 タイマレーシアインドネシアフィリピンベトナムインド台湾韓国日本 上海深センバンコク クアラルンプールジャカルタマニラハノイホーチミンニューデリー台北ソウル横浜 一般工賃金 2006 年 317 316 164 221 178 283 143 169 246 1,042 1,632 3,090 2015 年 477 435 348 317 257 317 181 193 245 1,010 1,895 2,588 過去 10 年間の上昇率 (%) 50.5 37.7 112.2 43.4 44.4 12.0 26.6 14.2-0.4-3.1 16.1-16.2 深セン (=1) との比較 ( 何倍か ) 2006 年 1.0 1.0 0.5 0.7 0.6 0.9 0.5 0.5 0.8 3.3 5.2 9.8 2015 年 1.1 1.0 0.8 0.7 0.6 0.7 0.4 0.4 0.6 2.3 4.4 5.9 ( 出所 ) ジェトロ資料より三菱東京 UFJ 銀行国際業務部作成 データは 賃金幅の中間値を算出している 深セン (=1) との比較 は中国の深センの賃金を 1 としたときの各国の賃金水準を指数化したもの 6

アジア諸国の月額法定最低賃金 (2016 年 4 月 26 日現在 ) 実額 ( ルピア ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) インドネシア 3. 主要国の法定最低賃金動向 ジャカルタ特別州 2,200,000 2,441,301 2,700,000 3,100,000 10.6 14.8 234 202 220 13.7 9.1 ブカシ県 2,002,000 2,447,445 2,925,000 3,261,375 19.5 11.5 234 218 231 6.8 5.9 スラバヤ市 1,740,000 2,200,000 2,710,000 3,045,000 23.2 12.4 211 202 216 3.9 6.8 一般工の賃金水準を見るとき 法定最低賃金の上昇率も 比較の判断材料になると考えられます 自国通貨が 対米ドルで弱くなっている国の米ドル建賃金の上昇率は 自国通貨建ての賃金上昇率より低くなっています スマラン市 1,209,100 1,423,500 1,685,000 1,909,000 18.4 13.3 136 126 135 7.7 7.7 バタム市 2,040,000 2,422,092 2,685,305 2,994,111 10.9 11.5 232 200 212 13.5 5.9 タイ 実額 ( バーツ ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) バンコク ( ) 9,000 9,000 9,000 9,000 0.0 0.0 293 262 247 10.5 5.8 ベトナム ( ) 実額 ( ドン ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) エリア1 2,350,000 2,700,000 3,100,000 3,500,000 14.8 12.9 128 141 154 10.1 9.2 エリア 2 2,100,000 2,400,000 2,750,000 3,100,000 14.6 12.7 114 125 137 9.9 9.0 エリア 3 1,800,000 2,100,000 2,400,000 2,700,000 14.3 12.5 100 109 119 9.6 8.8 エリア 4 1,650,000 1,900,000 2,150,000 2,400,000 13.2 11.6 90 98 106 8.5 8.0 フィリピン 実額 ( ペソ ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) マニラ首都圏 11,650 11,650 12,025 12,025 3.2 0.0 274 264 257 3.7 2.6 バタンガス ( リマ ) 8,063 8,388 8,388 8,388 0.0 0.0 198 184 180 6.7 2.6 セブ 8,175 8,500 8,825 8,825 0.0 0.0 200 194 189 3.1 2.6 マレーシア 実額 ( リンギット ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) マレー半島 900 900 900 1,000 0.0 11.1 286 230 234 19.4 1.5 サバ サラワク州 800 800 800 920 0.0 15.0 254 205 215 19.4 5.1 中国 実額 ( 人民元 ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) 上海 ( 市内 ) 1,620 1,820 2,020 2,190 11.0 8.4 296 324 340 9.4 5.0 深セン 1,600 1,808 2,030-12.3-294 321-9.3 - カンボジア 実額 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) カンボジア 80 100 128 140 28.0 9.4 100 128 140 28.0 9.4 ミャンマー 実額 ( チャット ) 前年比上昇率 (%) 米ドル換算 ( 米ドル ) 前年比上昇率 (%) ミャンマー - - 108,000 108,000-0.0-83 91-9.2 ( 出所 ) 各種資料より三菱東京 UFJ 銀行国際業務部作成 7

3. 主要国の法定最低賃金動向 ( 前ページの表の備考 ) 為替レートは 1 米ドル当たり 2012 年 9,388 ルピア 31.1 バーツ 20,873 ドン 6.31 元 2013 年 10,449 ルピア 30.7 バーツ 21,030 ドン 42.23 ペソ 3.15 リンギット 6.15 元 2014 年 11,868 ルピア 32.5 バーツ 21,199 ドン 42.45 ペソ 3.27 リンギット 6.20 元 2015 年 13,398 ルピア 34.3 バーツ 21,923 ドン 45.5 ペソ 3.91 リンギット 6.24 元 1,300 チャット 2016 年 14,100 ルピア 36.4 バーツ 22,667 ドン 46.7 ペソ 4.28 リンギット 6.44 元 1,190 チャットで計算 上昇率は年率換算して算出 バンコクは 日額 (300 バーツ ) の 30 倍で月額に換算 米ドル建ての上昇率は 地場通貨建賃金をドル換算し 1 ドル以下の単位まで換算した数字で算出 タイの最低賃金は 2013 年 1 月より全国一律で 日額 300 バーツになっている ベトナムの試行期間終了後 ( 雇用契約後 ) の最低賃金は上記の 7% 増し ベトナムの エリア 1 はハノイ ホーチミン ハイフォンの都市部 エリア 2 はハノイ ホーチミン ハイフォンの郊外と カントーの一部 ダナン エリア 3 はバクニン バクザン ハイズオン ビンフック省など エリア 4 はその他のエリア フィリピンは 首都圏一般企業およびリマ工業団地の数字 月 25 日稼動と考え月額換算 上海の最低賃金は 2013 年 4 月 1,620 元 2014 年 4 月 1,820 元 2015 年 4 月 2,020 元 2016 年 4 月 2,190 元に引き上げられている 深センの最低賃金は 2012 年 2 月 1,500 元 2013 年 3 月 1,600 元 2014 年 2 月 1,808 元 2015 年 3 月 2,030 元に引き上げられている カンボジアの最低賃金は 2014 年 2 月 100 米ドル 2015 年 1 月 128 米ドル 2016 年 1 月 140 米ドルに引上げられている ミャンマーの最低賃金は日額 (3,600 チャット ) の 30 倍で月額に換算 8

3. 主要国の法定最低賃金動向についてのコメント (1) インドネシア 2015 年 10 月 30 日 ジャカルタ特別州知事は 2016 年の法定最低賃金を前年比 14.81% 増の 310 万ルピアに決定したことを発表 決定した金額は政労使で構成される賃金審議会の提案に基づいており 労働者に配慮し インドネシア政府が先に発表していた最低賃金算定式で算出した水準である 303 万ルピアより若干高くなっている (2) タイ 2015 年 11 月 タイ政府は 景気に配慮し 2016 年 6 月まで最低賃金の引上げを行わないことを発表している (3) ベトナム 2015 年 11 月 20 日 ベトナム政府は 2016 年 1 月 1 日からの法定最低賃金を発表した エリア 1 が 350 万ドン エリア 2 が 310 万ドン エリア 3 が 270 万ドン エリア 4 が 240 万ドンで 引き上げ幅は 11.6~12.9% (4) マレーシア 2015 年 10 月 23 日 マレーシアの法定最低賃金の改定が発表された 2016 年 7 月からマレー半島で現在の月額 900 リンギから 1,000 リンギ ( 約 235 米ドル ) へ 東マレーシアで 800 リンギから 920 リンギ ( 約 216 米ドル ) へ引き上げる 同日発表された 2016 年度予算案の中でも 生活支援策の一環として最低賃金の引き上げが掲げられている マレーシアの最低賃金制度は 2013 年に導入され 今回は初めての改定となる 次回は 2018 年に見直される見込み (5) カンボジアカンボジア労働省は 2016 年の縫製業労働者の法定最低賃金を月額 140 米ドルに決定したと発表した カンボジアの今年の最低賃金は 昨年の 100 米ドルから 28% 引き上げた 128 米ドルだった 最低賃金の水準について 今年から 2.3%(3 米ドル ) 増の 131 米ドルが妥当とするカンボジア縫製協会 (GMAC) に対し 労働側は 178 米ドルへの大幅引き上げを主張していた 両者の主張が平行線を辿るなか 両者と政府の意見を考慮した労働諮問委員会が提案した 135 米ドルに 政府が 5 米ドル上乗せした月額 140 米ドルに決定した (6) ミャンマーミャンマー政府は 全国一律日額 3,600 チャット ( 約 3 米ドル ) の法定最低賃金を 2015 年 9 月 1 日に導入した 従業員 15 人以下の小規模企業を除き 全国一律で全業種に適用される (7) 中国上海の法定最低賃金は 2016 年 4 月 1 日に これまでの 2,020 元から 2,190 元に引き上げられた 引き上げ率は 8.4% 9

レポート作成 : 国際業務部情報室北村広明 hiroaki_2_kitamura@mufg.jp 本資料は情報提供を唯一の目的としたものであり 金融商品の売買や投資などの勧誘を目的としたものではありません 本資料の中に銀行取引や同取引に関連する記載がある場合 弊行がそれらの取引を応諾したこと またそれらの取引の実行を推奨することを意味するものではなく それらの取引の妥当性や 適法性等について保証するものでもありません 本資料の記述は弊行内で作成したものを含め弊行の統一された考えを表明したものではありません 本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが その正確性 信頼性 完全性を保証するものではありません 最終判断はご自身で行っていただきますようお願いいたします 本資料に基づく投資決定 経営上の判断 その他全ての行為によって如何なる損害を受けた場合にも 弊行ならびに原資料提供者は一切の責任を負いません 実際の適用につきましては 別途 公認会計士 税理士 弁護士にご確認いただきますようお願いいたします 本資料の知的財産権は全て原資料提供者または株式会社三菱東京 UFJ 銀行に帰属します 本資料の本文の一部または全部について 第三者への開示および 複製 販売 その他如何なる方法においても 第三者への提供を禁じます 本資料の内容は予告なく変更される場合があります 10