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第5章第二種製造届本文

大阪市立大学における 液体ヘリウムの汲み出し状況

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Ⅰ 第二種貯蔵所設置届 第二種貯蔵所を設置しようとする者が 法第 17 条の2 第 1 項に基づいて知事に届出を行う ときに必要な手続きは 次のとおりであります 1 届出単位 貯蔵施設 ごとに行うこと 2 提出時期 原則として工事に着手しようとする日の10 日前までに行うこと 3 提 出 先 施設の

<4D F736F F F696E74202D C4816A81798E9197BF A8B4B90A791CE8FDB82CC8DC490AE979D E >

資料  

高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温 30 日 30 日容器以外 )(500リットルを超えるもの) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温容器以外 )(500 リットル以下のもの ) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく指定容器検査機関の

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

< F2D A7926E8AEE8F8095D2967B95B C52E6A74>

Ⅰ 高圧ガス製造届 1 日の冷凍能力が3トン以上 20トン未満 ( 冷媒ガスが不活性のフルオロカーボンにあっては 20トン以上 50トン未満 不活性以外のフルオロカーボン及びアンモニアにあっては5トン以上 50トン未満 ) の冷凍設備を設置しようとする者 ( 以下 第二種製造者 という ) が 法第

使用上の注意 この手引は 一般高圧ガス販売に関する規定の概要 申請書類一覧及び申請様式を簡潔に示したものです 申請書類作成の際は 高圧ガス保安法関係法規集で詳細をご確認のうえ手続きを お願いします 高圧ガスの販売 における届出について 1 申請等の種類と必要書類一覧表 高圧ガス販売事業届 承継届 高

( 別添 2) ( 別添 2) 平成 14 年 9 月 27 日保発第 号の別添 2 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 ( 準則 ) 第 1 健康保険法 ( 以下 法 という ) 第 34 条第 1 項の規定による厚生労働大臣の承認 ( 以下 一括適

条例解説6~11条

中央区建築物の解体工事の事前周知に関する指導要綱

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

Microsoft Word - 細則本文(H25.6.1~)

準処理期間 経由機関での協議機関での処分機関での処理期間処理期間処理期間内訳設置許可 14 日 - - 変更許可 10 日設定年月日平成 26 年 4 月 1 日最終変更日年月日 備考

○大阪府建設業法施行細則

消防法 ( 抄 ) ( 昭和 23 年 7 月 24 日法律第 186 号 ) 最終改正 : 平成 27 年 9 月 11 日法律第 66 号 第 17 条 ( 消防用設備等の設置 維持と特殊消防用設備等の適用除外 ) 学校 病院 工場 事業場 興行場 百貨店 旅館 飲食店 地下街 複合用途防火対象

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

01-05_高圧ガス保安行政の動向について

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○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

法律第三十三号(平二一・五・一)

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藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

許可及び認定申請等

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エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

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市街化調整区域における都市計画法第 34 条第 12 号の規定による開発許可等の基準に関する条例 の審査基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は 市街化調整区域における都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 以下 法 という ) 第 34 条第 12 号の規定による開発許可の基準及び都市計

によっては認識することができない方式で作られる記録であって 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 二及び三において同じ )をいうものとすること 二この法律において 電子契約 とは 事業者が一方の当事者となる契約であって 電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法に

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個人情報の保護に関する規程(案)

" 13/16".830" 13/16"

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

○H30条例19-1

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

建築基準法施行規則第10条の2第1号

0 平方メートルまでの部分について別表 ( ウ ) 欄により算定した自転車駐車場の規模に 店舗面積が5,000 平方メートルを超える部分について同表 ( ウ ) 欄により算定した自転車駐車場の規模に2 分の1を乗じて得た規模を加えて算定するものとする 2 前条第 1 項第 2 号に掲げる施設で 各用

ボイラー構造規格第 62 条 問 1. 最高使用圧力の異なるボイラーを主蒸気管で継ぐ場合, 低圧側ラインには, 安全弁が必要か 容量は, 高圧蒸気量の容量が必要か ( 下図参照 ) 答 1. 設問の場合は, 低圧側ラインに安全弁は必要である その吹出し設定圧力は, 低圧側ラインの最高使用圧力を超えな

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

< F2D30362D30318E7B8D7397DF82C98AEE82C382AD8D908EA62E6A74>

- 2 - 状の信頼性が確保されることが電子契約における課題となっていることに鑑み 電子委任状の普及を促進するための基本的な指針について定めるとともに 電子委任状取扱業務の認定の制度を設けること等により 電子契約の推進を通じて電子商取引その他の高度情報通信ネットワークを利用した経済活動の促進を図るこ

Microsoft Word - 法第43条第2項第2号許可基準

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

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Microsoft Word - 増改築の取扱い

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

Microsoft Word - 【施行②】第50条解釈適用指針Rev4.doc

< 解説 > 医療用ガスボンベ誤認防止のため ガス種の確認は医薬品ラベルによる確認を最重要と捉えその励行を推奨し 特に誤認の多い医療用小型ガスボンベに焦点を当て 識別性の高い医薬品ラベルの指針を制定する また医療ガス安全管理委員会の役割を強化し 医療ガスを安全に取扱うための医療ガス教育を更に充実させ

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Microsoft Word - 02_第1章.docx

8 号様式 ) を市長に提出しなければならない 2 前項の協議書には 法第 30 条第 2 項及び第 1 条に規定する図書のうち市長が必要と認めるものを添付しなければならない ( 開発行為の変更の許可等 ) 第 4 条法第 35 条の2 第 1 項の規定による変更の許可を受けようとする者は 開発行為

( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

地域生活支援事業サービス提供事業者登録要綱

中央教育審議会(第119回)配付資料

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

害者等のために情報を提供する事業を行う者 ( 非営利目的の法人に限る ) を一般的に定める 上記のほか 聴覚障害者等のために情報を提供する事業を行う法人 ( 法人格を有しない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものを含む ) のうち 聴覚障害者等のための複製又は自動公衆送信を的確かつ円滑に行う

通行制限品目 積載することができる車両は 普通自動車及び四輪以上の小型自動車に限られます 1. 火薬類及びがん具煙火 表示 要件 項目 品名 積載数量 その他 黒色火薬 火薬類取締法その他 火薬 無煙火薬関係法令に定める事 10キログラム以下その他火薬類取締法に規定する火項を遵守すること 爆薬 薬カ

高圧ガス(第577号),P44-49

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措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

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Microsoft Word - 宅地造成・区画形質変更の手引

四興行場の名称及び所在地 2 法第二条の二第二項の規定により営業者の地位の合併による承継の届出をしようとする者は 次の各号に掲げる事項を記載した届出書に規則で定める書類を添付して 知事に提出しなければならない 一届出者の名称 主たる事務所の所在地及び代表者の氏名二合併により消滅した法人の名称 主たる

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別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ


鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

新座市税条例の一部を改正する条例

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ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

る暴力団及び暴力団員等 ( 以下 暴力団等 という ) の支配を受けてはならない 5 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) による評価の結果を公表するよう努めなければならない 6 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) に規定する研修

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町田市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

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( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

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- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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高圧ガス保安法関係 許可申請等手続の手引 一般高圧ガス保安規則関係 液化石油ガス保安規則関係 コンビナート等保安規則関係 兵庫県企画県民部災害対策局産業保安課

高圧ガス保安法関係許可申請等手続の手引 目 次 第 1 章高圧ガス保安法関係の法手続 1.1 高圧ガス保安法の目的及び法体系 (1) 目的 (2) 法体系 (3) 用語の定義 1.2 高圧ガス保安法に基づく製造事業所等の形態について (1) 第一種製造者 (2) 第二種製造者 (3) 第一種貯蔵所 (4) 第二種貯蔵所 (5) 特定高圧ガス消費者 1.3 高圧ガスの処理能力の算定について (1) 基本的な考え方 (2) 計算方法 1.4 保安距離について 1.5 高圧ガス保安法に基づく各種手続について (1) 第一種製造者関係 (2) 第二種製造者関係 (3) 第一種貯蔵所関係 (4) 第二種貯蔵所関係 (5) 特定高圧ガス消費者関係 (6) その他 1 1 1 2 4 4 5 5 5 7 7 7 7 11 13 13 14 15 16 16 17 第 2 章高圧ガス製造許可申請 ( 第一種製造者 ) 2.1 必要書類 (1) 内訳 (2) 提出部数等 2.2 製造計画書の作り方 (1) 製造するガスの種類 (2) 製造の目的 (3) 製造の方法 22 22 22 22 22 22 22

(4) 処理設備の処理能力 (5) 最大貯蔵能力 (6) 都市計画法に基づく用途地域の種類 (7) 一般則第 6 条 ~ 第 8 条 液石則第 6 条 ~ 第 7 条 コンビ則第 5 条 ~ 第 5 条の 2 及び第 9 条 に定める技術上の基準に対応する事項 2.3 添付書類 (1) 機器一覧表 (2) 耐震設計に係る設計条件 (3) 警戒標の種類及びその掲示位置 (4) 保安物件に対する設備距離 (5) 事業所付近の状況図 (6) 製造施設の配置図 (7) 高圧ガス製造設備の配管系統図 (8) 高圧ガス製造設備の配置 配管図 (9) 高圧ガス設備及び安全弁等の構造図 (10) ガス設備の構造図 (11) 高圧ガス設備の強度計算書 (12) 安全装置の吹出し量計算書 (13) 耐震設計計算書 (14) その他 22 23 23 24 24 24 24 25 26 27 27 27 27 27 27 27 28 29 31 第 3 章高圧ガス製造施設等変更許可申請 ( 第一種製造者 ) 3.1 必要書類 (1) 内訳 (2) 提出部数等 3.2 製造施設等変更明細書の作り方 (1) 製造するガスの種類 (2) 変更する内容 (3) 製造の方法 (4) 処理設備の処理能力 (5) 最大貯蔵能力 (6) 都市計画法に基づく用途地域の種類 (7) 一般則第 6 条 ~ 第 8 条 液石則第 6 条 ~ 第 7 条 コンビ則第 5 条 ~ 第 5 条の 2 及び第 9 条 に定める技術上の基準に対応する事項 3.3 添付書類 43 43 43 43 43 43 43 43 44 44 44 44

(1) 機器一覧表 (2) 耐震設計に係る設計条件 (3) 警戒標の種類及びその掲示位置 (4) 保安物件に対する設備距離 (5) 事業所付近の状況図 (6) 製造施設の配置図 (7) 高圧ガス製造設備の配管系統図 (8) 高圧ガス製造設備の配置 配管図 (9) 高圧ガス設備及び安全弁等の構造図 (10) ガス設備の構造図 (11) 高圧ガス設備の強度計算書 (12) 安全装置の吹出し量計算書 (13) 耐震設計計算書 (14) その他 44 44 44 44 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 第 4 章製造施設完成検査申請 ( 第一種製造者 ) 4.1 必要書類 (1) 内訳 (2) 提出部数等 4.2 検査時における必要書類 46 46 46 46 第 5 章危害予防規程届及び同変更届 ( 第一種製造者 ) 5.1 届出時における提出書類 48 第 6 章保安教育計画及び同変更 6.1 定めて管理する書類 49 第 7 章高圧ガス保安統括者等届 ( 第一種製造者等 ) 7.1 高圧ガス保安統括者届 7.2 高圧ガス保安統括者代理者届 7.3 高圧ガス保安技術管理者等届 7.4 高圧ガス保安主任者等届 50 50 50 50 第 8 章高圧ガス製造開始届及び同廃止届 8.1 高圧ガス製造開始届時における提出書類 8.2 高圧ガス製造廃止届時における提出書類 51 51

第 9 章高圧ガス製造施設休止届 ( 第一種製造者 ) 9.1 高圧ガス製造施設休止届における提出書類 9.2 休止届に係る注意事項 9.3 再開に対する措置 52 52 53 第 10 章高圧ガス製造事業届及び同施設等変更届 ( 第二種製造者 ) 10.1 必要書類 (1) 内訳 (2) 提出部数等 10.2 製造施設等明細書の作り方 (1) 製造するガスの種類 (2) 製造の目的 (3) 製造の方法 (4) 処理設備の処理能力 (5) 最大貯蔵能力 (6) 都市計画法に基づく用途地域の種類 (7) 一般則第 11 条又は第 12 条 液石則第 12 条又は第 13 条 に定める技術上の基準に対応する事項 10.3 添付書類 (1) 機器一覧表 (2) 耐震設計に係る設計条件 (3) 警戒標の種類及びその掲示位置 (4) 保安物件に対する設備距離 (5) 事業所付近の状況図 (6) 製造施設の配置図 (7) 高圧ガス製造設備の配管系統図 (8) 高圧ガス製造設備の配置 配管図 (9) 高圧ガス設備及び安全弁等の構造図 (10) ガス設備の構造図 (11) 高圧ガス設備の強度計算書 (12) 安全装置の吹出し量計算書 (13) 耐震設計計算書 (14) その他 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 55 55 55 55 55 55 55 55 55 55 55 55 55 55 56 56 第 11 章特定高圧ガス消費届及び同施設等変更届 11.1 必要書類 57

(1) 内訳 (2) 提出部数等 11.2 消費施設等明細書の作り方 (1) 消費するガスの種類 (2) 消費の目的 (3) 消費の方法 (4) 最大貯蔵能力 (5) 都市計画法に基づく用途地域の種類 (6) 一般則第 55 条又は液石則第 53 条に定める 技術上の基準に対する事項 11.3 添付書類 (1) 機器一覧表 (2) 警戒標の種類及びその掲示位置 (3) 保安物件に対する設備距離 (4) 事業所付近の状況図 (5) 消費施設の配置図 (6) 消費設備の配管系統図 (7) 消費設備の配置 配管図 (8) 消費設備及び安全弁等の構造図 (9) ガス設備の構造図 (10) 高圧ガス設備の強度計算書 (11) 安全装置の吹出し量計算書 (12) その他 11.4 特殊高圧ガス消費施設等明細書の作り方 (1) 消費するガスの種類 (2) 消費の目的 (3) 消費の方法 (4) 最大貯蔵能力 (5) 一般則第 55 条に定める技術上の基準に対する事項 11.5 特殊高圧ガス消費施設等明細書添付書類 (1) 事業所付近の状況図 (2) 警戒標の種類及びその掲示位置 (3) 保安物件に対する設備距離 (4) 消費施設の配置図 (5) 消費設備の配管系統図 (6) 消費設備の配管図 (7) 消費設備の外観図 57 57 57 57 57 57 57 57 57 58 58 58 58 58 58 58 58 58 59 59 59 59 59 59 59 59 59 59 60 60 60 60 60 60 60 60

(8) 機器一覧表 (9) ガス検知器一覧表 (10) 除害装置一覧表 (11) その他 11.6 特定高圧ガス取扱主任者届 11.7 特定高圧ガス消費廃止届 60 60 60 60 61 61 第 12 章第一種貯蔵所設置許可申請 第二種貯蔵所設置届 及び 同位置等変更許可申請 第二種貯蔵所位置等変更届 12.1 必要書類 (1) 内訳 (2) 提出部数等 12.2 貯蔵計画書の作り方 (1) 貯蔵するガスの種類 (2) 貯蔵の目的 (3) 貯蔵の方法 (4) 最大貯蔵能力 (5) 都市計画法に基づく用途地域の種類 (6) 一般則第 22 条 ~23 条又は第 26 条 液石則第 23 条 ~ 第 24 条又は第 27 条 に定める技術上の基準に対応する事項 12.3 添付書類 (1) 機器一覧表 (2) 耐震設計に係る設計条件 (3) 警戒標の種類及びその掲示位置 (4) 保安物件に対する設備距離又は置場距離 (5) 事業所付近の状況図 (6) 貯蔵設備の配置図 (7) 高圧ガス貯蔵設備の配管系統図 (8) 高圧ガス貯蔵設備の配置 配管図 (9) 高圧ガス貯蔵設備及び安全弁等の構造図 (10) ガス設備の構造図 (11) 高圧ガス設備の強度計算書 (12) 安全装置の吹出し量計算書 (13) 耐震設計計算書 (14) その他 69 69 69 69 69 69 69 70 70 70 70 70 70 70 71 73 73 73 73 73 74 74 74 74 74

12.4 第一種貯蔵所完成検査申請 (1) 必要書類 (2) 検査時における必要書類 12.5 貯蔵所廃止届 74 74 74 74 第 13 章高圧ガス製造施設及び第一種貯蔵所の軽微変更届 13.1 軽微な変更の工事の範囲 (1) 高圧ガス製造施設の場合 (2) 第一種貯蔵所の場合 13.2 必要書類及び提出部数 (1) ガス設備等の取替えの場合 (2) 独立した設備の撤去の場合 76 76 76 76 76 77 第 14 章承継制度 78 参考資料 参考資料 1 申請書等様式集 参考資料 2 技術上の基準に対応するチェック表一般則及びコンビ則関係 参考資料 3 技術上の基準に対応するチェック表液石則関係 参考資料 4 機器一覧表等様式 参考資料 5 CE 移設時の取扱等

第 1 章高圧ガス製造事業者等の法手続 1.1 高圧ガス保安法の目的及び法体系 (1) 目的第 1 条 ( 目的 ) この法律は 高圧ガスによる災害を防止するため 高圧ガスの製造 貯蔵 販売 移動その他の取扱及び消費並びに容器の製造及び取扱を規制するとともに 民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進し もって公共の安全を確保することを目的とする 本条が この法律の目的である 従って 本法令の解釈及び運用についての基本原則を明示するものであり すべての規制 基準ともこの目的を達成するために制定されている 条文をまとめてみると次のようになる 高圧ガスの災害を防止するために次の2 本柱により公共の安全を確保する 1 高圧ガスの製造 貯蔵 販売 移動その他の取扱及び消費並びに容器の製造 取扱いを規制する 2 民間事業者及び高圧ガス保安協会による自主保安活動を推進する (2) 法体系高圧ガス保安法は次のような体系をしている 高圧ガス保安法 ( 法律 : 国会 ) 施行令 ( 政令 : 内閣 ) 経済産業省令例示基準 ( 通達の一部 ) 一般高圧ガス保安規則液化石油ガス保安規則コンビナート等保安規則特定設備検査規則冷凍保安規則容器保安規則国際相互認証に係る容器保安規則試験規則その他の規則告示通達 一般高圧ガス保安規則関係例示基準液化石油ガス保安規則関係例示基準コンビナート等保安規則関係例示基準特定設備検査規則関係例示基準冷凍保安規則関係例示基準容器保安規則関係例示基準 例示基準 : 法律 政令 省令及び告示の運用 解釈を明確にするため 経済産業省が都道府県知事に対して示す通達がある 関係例示基準も通達である - 1 -

(3) 用語の定義本書の略語は次のとおり * 法 : 高圧ガス保安法 * 施行令 : 高圧ガス保安法施行令 * 省令 : 経済産業省令 * 一般側 : 一般高圧ガス保安規則 * 液石則 : 液化石油ガス保安規則 * コンビ則 : コンビナート等保安規則 * 特定則 : 特定設備検査規則 * 容器則 : 容器保安規則上記に定めるものの他は 高圧ガス保安法各規則の用語の定義の例によるものとする 代表的な例を以下に示す 1 製造 : ガスを圧縮 液化その他の方法により高圧ガスの状態にすること イ圧力変化による製造高圧ガスでないガスを高圧ガスにする ( 圧縮等 ) 高圧ガスをさらに昇圧して高圧ガスにする ( 圧縮 液送等 ) 高圧ガスを圧力の低い高圧ガスにする ( 減圧 ) ロ状態変化による製造気体を液化させて高圧ガスにする ( 液化 ) 液化ガスを気化させて高圧ガスにする ( 蒸発 ) ハその他の製造容器への充てん ( 移充てんを含む ) 液面加圧 (CE 等 ) ただし 高圧ガスを蓄圧せず 火薬類を消費することによって高圧ガスを瞬間的に生成することは 高圧ガスの製造には該当しない また 樹脂 ゴム及び金属の内部に高圧ガスを一時的に留めて 成型又は加工に用いる金型等へ当該ガスを充填することは 高圧ガスの製造には該当しない (H28.11.1 通達改正 ) 2 貯蔵 : 一定場所に一定量 (0.15m 3 ) を超えて高圧ガスを滞留させること タンクローリー等を長時間 ( 概ね2 時間以上 ) 停車させておくことは 貯蔵 と見なされている ( 基本通達 ) 貯蔵 には 容器によるもの 貯槽によるもの等のほか冷凍設備内 ( 製造の用に供されていないもの ) のものも含まれる 3 消費 : 高圧ガスを燃焼 反応 溶解等により廃棄以外の目的で高圧ガスから高圧ガスでない状態にすること及び当該ガスを使用すること 4 第一種ガス : ヘリウム ネオン アルゴン クリプトン キセノン ラドン 窒素 二酸化炭素 フルオロカーボン ( 難燃性を有するものとして経済産業省令で定める燃焼性の基準に適合するものに - 2 -

限る ) 又は空気をいう 5 可燃性ガス : アクリロニトリル アクロレイン アセチレン アセトアルデヒド アルシン アンモニア 一酸化炭素 エタン エチルアミン エチルベンゼン エチレン 塩化エチル 塩化ビニル クロルメチル 酸化エチレン 酸化プロピレン シアン化水素 シクロプロパン ジシラン ジボラン ジメチルアミン 水素 セレン化水素 トリメチルアミン 二硫化炭素 ブタジエン ブタン ブチレン プロパン プロピレン ブロムメチル ベンゼン ホスフィン メタン モノゲルマン モノシラン モノメチルアミン メチルエーテル 硫化水素及びその他のガスであつて次のイ又はロに該当するもの ( フルオロオレフィン 1234yf 及びフルオロオレフィン 1234ze を除く ) をいう イ爆発限界の下限が 10 パーセント以下のものロ爆発限界の上限と下限の差が 20 パーセント以上のもの 6 毒性ガス : アクリロニトリル アクロレイン 亜硫酸ガス アルシン アンモニア 一酸化炭素 塩素 クロルメチル クロロプレン 五フッ化ヒ素 五フッ化リン 酸化エチレン 三フッ化窒素 三フッ化ホウ素 三フッ化リン シアン化水素 ジエチルアミン ジシラン 四フッ化硫黄 四フッ化ケイ素 ジボラン セレン化水素 トリメチルアミン 二硫化炭素 ふつ素 ブロムメチル ベンゼン ホスゲン ホスフィン モノゲルマン モノシラン モノメチルアミン 硫化水素及びその他のガスであつて毒物及び劇物取締法第 2 条第 1 項に規定する毒物をいう 7 不活性ガス : ヘリウム ネオン アルゴン クリプトン キセノン ラドン 窒素 二酸化炭素 フルオロカーボン ( 可燃性ガスを除く ) をいう 8 特定不活性ガス : フルオロオレフィン 1234yf フルオロオレフィン 1234ze フルオロカーボン 32 9 特殊高圧ガス : モノシラン ホスフィン アルシン ジボラン セレン化水素 モノゲルマン ジシランをいう 10 上記の他 平成 28 年 11 月 1 日の基本通達改正により 液化ガス の定義が次のとおり見直された 液化ガス とは 現に液体であって 1 大気圧下における沸点 ( 当該液体が純物質か混合物かであるかにかかわらず 当該液体の蒸気圧が大気圧と等しくなる温度をいう 以下 2において同じ ) が 40 度以下のもの又は 2 大気圧下における沸点が 40 度を超える液体が その沸点以上かつ1MPa 以上の状態にある場合のものをいう - 3 -

( 注 )2 規定中 1MPa 以上の状態 が追加された平成 28 年 11 月 1 日以前に設置された設備 ( 許可の申請をしているものを含む ) については 従前の解釈によるものとする ただし 新たな規定を適用することにより 当該設備を法の適用から除外とするために法第 14 条第 2 項に基づく軽微変更届又は法第 21 条第 1 号若しくは第 2 号に基づく廃止届を行った場合にあっては その限りでない また 法第 14 条第 2 項の届出を行う場合にあっては 法の適用から除外させる設備の範囲を明確に示すものとする 1.2 高圧ガス保安法に基づく製造事業所等の形態について (1) 第一種製造者処理能力が 100Nm 3 / 日 ( 第一種ガスにあっては 300Nm 3 / 日 ) *1 以上の高圧ガス設備を設置して高圧ガスを製造しようとする者は 法第 5 条第 1 項第 1 号の規定により知事の許可を受けなければならない ( 当該許可を受けた者を 第一種製造者 という ) 処理能力とは 圧縮 液化等の方法で1 日に処理することができるガスの容積 (0 0Pa 換算 ) のことであり 第一種製造者 ( 許可対象 ) 又は第二種製造者 ( 届出対象 ) の区分は事業所内のすべての高圧ガス設備の処理能力を合計した値により判断する ただし 事業所内の一つの製造施設について その製造設備の処理能力が 100Nm 3 / 日 ( 第一種ガスにあっては 300Nm 3 / 日 ) *1 未満である製造設備であって 他の製造施設とガス設備で接続されていないもの ( 用役の用に供する窒素及び空気の通る配管で接続され かつ 緊急時に当該ガスの供給を遮断する措置が講じられている場合を含む ) で かつ 他の製造施設の機能に支障を及ぼすおそれのないものにあっては処理能力を合算しなくてよい なお 製造施設の処理能力を合算しない場合 当該製造施設は法第 5 条第 2 項の適用を受ける また 既に法第 5 条第 1 項の許可を受けた施設の一部を 製造施設の処理能力を合算しないことにより法第 5 条第 2 項に係る届出を行う場合 ( 法第 14 条第 2 項に基づく軽微変更届により当該設備を許可施設の範囲から除き 新たに 法第 5 条第 2 項の届出をする ) にあっては 当該届出にあたり 許可の際に添付した図面等を省略することができる ( 注 1) 既設設備を法第 5 条第 2 項に係る届出とした場合であっても 当該設備単独若しくは周辺貯蔵設備との合算による貯蔵量によっては 第一種貯蔵所又は第二種貯蔵所の手続きが必要となる場合があるので注意してください ( 注 2) 経済産業省の 平成 28 年 11 月 1 日改正に関する解説及びQ&A において 事業者の判断により これらの施設を合算しても特段問題ない旨が示されており 該当設備を増設する場合であって 合算しないことにより著しい不利益がある等 特段の事情がある場合には理由を記載して法第 5 条第 1 項の許可申請をしてください - 4 -

(2) 第二種製造者 前述 (1) の処理能力未満 *1 の高圧ガス設備を設置して高圧ガスの製造の事業を行 う者は 法第 5 条第 2 項第 1 号の規定により 事業開始の 20 日前までにその旨を 知事に届け出なければならない ( 当該届出をした者を 第二種製造者 という ) *1: 処理能力による適用の区分 すべてのガスが第一種ガス以外のガスの場合第一種ガスと第一種ガス以外のガスが含まれる場合すべてのガスが第一種ガスの場合 ( 処理能力 :Nm 3 / 日 ) 第一種製造者 ( 許可対象 ) 第二種製造者 ( 届出対象 ) 根拠条文 X: 事業所内の合計処理量 ( 単位 Nm 3 / 日 ) 100 X 0 X < 100 100+ 2 S X 0 X<100+ 2 S 3 3 300 X 0 X < 300 施行令第 3 条一般則第 101 条施行令第 3 条 S: 第一種ガスの処理量を合算した値 ( 但し 0<S<300)( 単位 Nm 3 / 日 ) (3) 第一種貯蔵所 高圧ガスの消費に先立ち 容器又は貯槽により高圧ガスを保管 ( 貯蔵 ) すること が行われる 容積 1,000m 3 ( 第一種ガスにあっては 3,000m 3 ) * 2 以上の高圧ガスを貯蔵すると きは あらかじめ知事の許可を受けて設置する貯蔵所 ( 以下 第一種貯蔵所 とい う ) においてしなければならない (4) 第二種貯蔵所 容積 300m 3 以上の前述の (3) に掲げる数量未満 * 2 の高圧ガスを貯蔵するときは あらかじめ知事に届け出て設置する貯蔵所 ( 以下 第二種貯蔵所 という ) にお いてしなければならない *2 貯蔵量における適用の区分 すべてのガスが第一種ガス以外のガスの場合第一種ガスと第一種ガス以外のガスが含まれる場合すべてのガスが第一種ガスの場合 ( 貯蔵能力 m 3 ) 第一種貯蔵所 ( 許可対象 ) 第二種貯蔵所 ( 届出対象 ) 根拠条文 施行令 1,000 Y 300 Y <1,000 第 5 条 2 2 一般則 1,000+ M Y 300 Y<1,000+ M 3 3 第 102 条施行令 3,000 Y 300 Y <3,000 第 3 条 液化ガスにあっては 液化ガス 10kg を容積 1m 3 に換算する Y: 貯蔵量 ( 原則として 30m 以内にある高圧ガスを合計したもの )( 単位 m 3 ) M: 第一種ガスの貯蔵量を合算した値 ( 但し 0<M<3,000)( 単位 m 3 ) - 5 -

( 注 1) 容器又は容器以外の貯蔵設備が 2 ヶ所以上ある場合の貯蔵量は次による この場合 消火設備内高圧ガスとそれ以外の高圧ガスの両方を貯蔵している場合には 消火設備内高圧ガスとそれ以外の高圧ガスは区分し 両者は合算しない 1 消火設備内高圧ガスについては 設備が配管によって接続されている場合のみ合算する 2 消火設備内高圧ガス以外の高圧ガスについては 次のいずれかの場合に合算する 設備が配管によって接合されている場合 設備が配管によって接合されないときであって次の場合 (ⅰ) 容器以外の貯蔵設備と容器以外の貯蔵設備又は容器と容器以外の貯蔵設備との間が 30m 以下である場合 (ⅱ) 容器と容器との間が 22.5m( 次のイ及びロの場合にあっては それぞれに示す距離 ) 以下である場合イ容器と容器の間に障壁が設置され かつ 両者が有効に遮られている場合であって 容器が破裂した際にその圧力が解放されることを妨げない場所 ( 容器置場の6 面が閉鎖されているのではなく 両者が有効に遮断されていれば側面や上方は開放されていてもよい ロにおいて同じ ) に設置されている場合 ( ロの場合を除く ) 11.25m ロそれぞれの容器置場の面積が 8 m2以下の場合であって 容器と容器の間に障壁が設置され かつ 両者が有効に遮られている場合であって 容器が破裂した際にその圧力が解放されることを妨げない場所に設置されている場合 6.36m ( 注 2) 貯蔵設備間が 30m 以下となる敷地内又は同一構築物内に 複数の貯蔵所が存在することとなる場合には 設置許可等は一括申請してもよい ( 注 3) 平成 28 年 11 月 1 日以前に設置された貯蔵所にあっては 2(ⅱ) の規定により貯蔵量の算出をしてもよい その際 第一種貯蔵所が第二種貯蔵所となる場合は 法第 17 条の 2 第 1 項の規定に基づき届け出る必要があるが 当該届出にあたり 第一種貯蔵所の許可の際に添付した図面等を省略することができる ( 注 4) 高圧ガスを燃料として使用する車両に固定した燃料装置用容器及び一つの容器内のガスの容積が 0.15 m3以下の場合については 当該容器内の高圧ガスの貯蔵量を 貯蔵所の貯蔵量と合算しない また 当該容器については 一般則第 16 条を適用しない ( 注 5) 貯槽等の貯蔵設備を有する第二種製造者 ( 例えばCE 設備等 ) の場合には その貯蔵量によっては貯蔵所 ( 第一種又は第二種 ) としての規制を同時に受けることがある - 6 -

(5) 特定高圧ガス消費者次に掲げるガスを貯蔵し消費しようとする者 ( 以下 特定高圧ガス消費者 という ) は 消費開始の 20 日前までにその旨を知事に届け出なければならない 1) 特殊高圧ガスを消費する者特殊高圧ガスとは次の7 種類のガスをいう モノシラン ホスフィン アルシン ジボラン セレン化水素 モノゲルマン ジシラン ( 注 ) 特殊高圧ガスは その濃度 数量に関係なく 消費する者は特定高圧ガス消費者の規制がかかるので留意すること 2) 次表に掲げるガスをその右欄に掲げる数量以上貯蔵し消費する者 又は他の事業所から導管により供給を受けて消費する者高圧ガスの種類数量高圧ガスの種類数量圧縮水素容積 300 m 3 液化アンモニア質量 3,000 kg 圧縮天然ガス容積 300 m 3 液化石油ガス質量 3,000 kg 液化酸素質量 3,000 kg 液化塩素質量 1,000 kg 1.3 高圧ガスの処理能力の算定について (1) 基本的な考え方事業所に係る高圧ガスの処理量は 事業所内の各々の高圧ガス設備に係る各々の処理設備の処理量を合算するものとする ( 端数処理は 小数点第二位を四捨五入する ) (2) 計算方法処理量は 設備の適用規則に応じ 一般則第 2 条第 18 号 コンビ則第 2 条第 19 号 又は液石則第 2 条第 15 号の規定により算出するものとする 以下 参考に一般則第 2 条第 18 号に規定された算定式を示す 1) ポンプ Q 1=W1 24 ρ 22.4/M Q 1 W1 ρ M ポンプの処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 ポンプの能力の数値 ( ポンプの性能曲線における最大稼働した場合の吐出量の値とする 単位 l/hr ) 液密度の数値 ( 常用の温度の範囲において最大となる値とする ) 単位 kg/l 分子量の数値 2) 圧縮機 Q 2=W2 24-7 -

Q 2 W2 圧縮機の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 圧縮機の能力の数値 ( 圧縮機の性能曲線における最大稼働した場合の吐 出量の値とする ) 単位 Nm 3 /hr 3) 蒸発器 Q 3=W3 24 22.4/M Q 3 W3 M 蒸発器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 蒸発器の公称能力の数値 単位 kg/hr 分子量の数値 4) 凝縮器 Q 4=W4 24 22.4/M Q 4 W4 M 凝縮器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 凝縮器の公称能力の数値 単位 kg/hr 分子量の数値 5) 反応器 1 反応器において高圧ガスが消費される場合 Q 5=q 5 Q 5 q 5 反応器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 当該反応器に係る高圧ガスの流入量の数値 単位 Nm 3 / 日 2 1 に該当する場合を除き 反応器の出口側に処理設備 ( 減圧弁を除く ) が接 続される場合 Q 6=q 6 Q 6 q 6 反応器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 反応器の出口側に接続される処理設備 ( 減圧弁を除く ) の処理能力の数 値 単位 Nm 3 / 日 3 1 に該当する場合を除き 反応器の出口側に減圧設備 ( 処理設備である減圧弁 を含む ) が接続される場合 Q 7=q 7 Q 7 q 7 反応器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 反応器の出口側に接続される減圧設備 ( 処理設備である減圧弁を含む ) に係る高圧ガスの流入量の数値 単位 Nm 3 / 日 6) 精留塔又は分留塔 Q8=Q3+Q4-8 -

Q8 Q3 Q4 精留塔又は分留塔の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 蒸発器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 凝縮器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 7) その他の処理設備 1 アキュムレータ Q9=V9 10P9 Q9 V9 P9 アキュムレータの処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 アキュムレータの内容積の数値 単位 m 3 アキュムレータの最高圧縮圧力の数値 単位 MPa 2 バッチ処理釜 Q10=V10 10P10 n Q10 V10 P10 n バッチ処理釜の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 バッチ処理釜の内容積の数値 単位 m 3 バッチ処理釜の最高圧縮圧力の数値 単位 MPa 最高圧縮圧力による処理で 1 日に可能な最高処理回数 単位回 3 コールド エバポレータ ( 液化アルゴン 液化炭酸ガス 液化窒素又は液化酸素の貯槽 ( 二重殻真空断熱式構造のものに限る ) に接続された蒸発器により当該液化ガスを気化するための高圧ガス設備をいう 以下同じ ) ( イ ) 気化ガスを取り出す場合 送ガス蒸発器の常用の圧力が 1MPa 以上のもの Q11=W11/(22.4/M ρ 1000) (10P11+1) 24+W11 24 送ガス蒸発器の常用の圧力が 1MPa 未満のもの Q11=W11/(22.4/M ρ 1000) (10P11+1) 24 ( ロ ) 液化ガスを取り出す場合 Q11=(10p11+1) 0.9V11 Q11 W11 P11 p11 V11 コールド エバポレータの処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 送ガス用蒸発器の公称能力の数値 単位 Nm 3 /hr 送ガス用蒸発器の常用の圧力の数値 単位 MPa 加圧蒸発器の常用の圧力の数値 単位 MPa 貯槽の内容積の数値 単位 m 3 M 分子量の数値 ρ 液密度の数値 ( 常用の温度の範囲において最大となる値とする ) 単位 kg/l ( 酸素 :1.141 窒素 :0.809 アルゴン :1.398 炭酸ガス :1.030) *(22.4/M ρ 1000) の値 酸素 :799 窒素 :647 アルゴン :784 炭酸ガス :524-9 -

4 内部冷却器付貯槽 Q12=V12 10P12 Q12 V12 P12 内部冷却器付貯槽の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 内部冷却器付貯槽の内容積の数値 単位 m 3 内部冷却器付貯槽の最高圧縮圧力の数値 単位 MPa 5 加圧蒸発器付低温貯槽 ( イ ) 気化ガスを取り出す場合 Q13=W13/(22.4/M ρ 1000) (10P13+1) 24 ( ロ ) 液化ガスを取り出す場合 Q13=q13 (10P13+1) 24 Q13 W13 P13 q13 M ρ 加圧蒸発器付低温貯槽の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 高圧ガスの取り出し部に接続される送ガス用蒸発器公称能力の数値 単位 m 3 /hr 加圧蒸発器付低温貯槽の最高圧縮圧力の数値 単位 MPa 高圧ガスの最大充てん量の数値 単位 Nm 3 /hr 分子量の数値液密度の数値 ( 常用の温度の範囲において最大となる値とする ) 単位 kg/l 6 加圧蒸発器付容器 Q14=(10P14+1) 0.9V14 Q14 P14 V14 加圧蒸発器付容器の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 加圧蒸発器付容器の常用の圧力の数値 単位 MPa 容器の内容積の数値 単位 m 3 7 処理設備である減圧弁 Q15=0 Q15 処理設備である減圧弁の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 8 減圧設備 Q16=q16 Q16 q16 減圧設備の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 当該減圧設備に係る高圧ガスの流入量の数値 単位 Nm 3 / 日 9 水電解水素発生昇圧装置 ( 水の電気分解により水素及び酸素を発生し かつ 発生 した水素のみの圧力を上昇する装置をいう 以下同じ ) Q17=W17 24-10 -

Q17 W17 水電解水素発生昇圧装置の処理能力の数値 単位 Nm 3 / 日 水電解水素発生昇圧装置の能力の数値 ( 水電解水素発生昇圧装置の能力は 水電解水素発生昇圧装置の性能曲線における最大稼働した場合の水素製造量の値とする ) 単位 Nm 3 /hr Q&A Q-1: 1 日の操業が 8 時間の場合 処理能力の算定は? A-1: 処理能力の算定は 設備の稼働時間等に関わらず 高圧ガス製造設備の時間当たりの能力を算定し 24 時間 (1 日単位 ) に換算することとしている (anm 3 /H 24hr=bNm 3 / 日 ) Q-2: 次の設備における処理能力は? P ポンプ A P ポンプ B VP 蒸発器 ポンプ A とポンプ B は同じ処理能力 (Am 3 / 日 ) 蒸発器も同じ処理能力 (Am 3 / 日 ) で設置されている ( 即ち ポンプ 1 台は予備の扱い ) A-2: 処理能力は ポンプ Am 3 / 日 + 蒸発器 Am 3 / 日 = 2A m 3 / 日である 理由 : 当設備は機器の処理能力から判断して 高圧ガスを A m 3 / 日処理するための設備である 1.4 保安距離について製造施設は その貯蔵設備及び処理設備の外面から第一種保安物件に対し第一種設備距離以上 第二種保安物件に対し第二種設備距離以上の距離を有することとされている ( 一般則第 6 条第 1 項第 2 号 但し 液化石油ガスについては液石則第 6 条第 1 項第 2 号に別途規定 ) 保安距離とは ある一定規模以上の高圧ガス設備を設置する場合に その高圧ガス設備に事故が発生した場合に 周囲にある保安物件 ( 重要施設や民家等 ) に対する危害を防止するために確保すべき距離のことをいう その距離は 高圧ガス設備の種類 ガスの種類 高圧ガス設備の処理能力 貯蔵する高圧ガスの量及び対象となる保安物件の種類 ( 一種又は二種 ) により各規則に計算式が定められている その距離を確保出来ない場合には 障壁を設ける等により短縮できる場合もある 一般則及び液石則には 第一種保安物件 と 第二種保安物件 が規定されており コンビ則には 第一種保安物件 と 第二種保安物件 に加え 保安物件 ( 第一種保安物件及び第二種保安物件から保安のための宿直施設を除いたもの ) の規定もある - 11 -

第一種保安物件に該当するものは イ学校教育法第 1 条に定める学校のうち 小学校 中学校 中等教育学校 高等学校 高等専門学校 特別支援学校及び幼稚園ロ医療法第 1 条の 5 第 1 項に定める病院ハ劇場 映画館 演芸場 公会堂その他これに類する施設であって 収容定員 300 人以上のものニ児童福祉法第 7 条の児童福祉施設 身体障害者福祉法第 5 条第 1 項の身体障害者社会参加支援施設 生活保護法第 38 条第 1 項の保護施設 ( 授産施設及び宿所提供施設を除く ) 老人福祉法第 5 条の 3 の老人福祉施設若しくは同法第 29 条第 1 項の有料老人ホーム 母子及び父子並びに寡婦福祉法第 39 条第 1 項の母子 父子福祉施設 職業能力開発促進法第 15 条の 7 第 1 項第 5 号の障害者職業能力開発校 地域における公的介護施設等の計画的な整備等の促進に関する法律第 2 条第 4 項 ( 第 4 号を除く ) の特定民間施設 介護保険法第 8 条第 27 項の介護老人保健施設又は障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第 5 条第 1 項の障害福祉サービス事業 ( 同条第 7 項の生活介護 同条第 12 項の自立訓練 同条第 13 項の就労移行支援又は同条第 14 項の就労継続支援に限る ) を行う施設 同条第 11 項の障害者支援施設 同条第 25 項の地域活動支援センター若しくは同条第 26 項の福祉ホームであって 収容定員 20 人以上のものホ文化財保護法の規定によって重要文化財 重要有形民族文化財 史跡名勝天然記念物若しくは重要な文化財として指定され 又は旧重要美術品等の保存に関する法律の規定によって重要美術品として認定された建築物ヘ博物館法第 2 条に定める博物館及び同法第 29 条により博物館に相当する施設として指定された施設ト 1 日に平均 2 万人以上の人が乗降する駅の母屋及びプラットホームチ百貨店 マーケット 公衆浴場 ホテル 旅館その他不特定多数の者を収容することを目的とする建築物であって その用途に供する部分の床面積の合計が 1,000 平方メートル以上のもの第二種保安物件に該当するものは 第一種保安物件以外の建築物で 住居の用に供するもの ( 事業所又は販売所の存する敷地と同一敷地内にあるものを除く ) 例えば 民家やアパート - 12 -

1.5 高圧ガス保安法に基づく各種手続について (1) 第一種製造者関係 1) 高圧ガス製造許可申請 ( 法第 5 条第 1 項第 1 号 ) 処理能力が 100Nm 3 / 日 ( 第一種ガスにあっては 300Nm 3 / 日 ) 以上の高圧ガス設備を設置して高圧ガスを製造しようとする者は 知事の許可を受けなければならない 2) 第一種製造事業承継届 ( 法第 10 条第 1 項及び第 2 項 ) 第一種製造者について相続 合併又は分割 ( その許可に係る事業所を承継させるものに限る ) があったときは 相続人 合併後存続する法人若しくは合併により設立した法人又は分割によりその事業を承継した法人は 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 3) 高圧ガス製造施設等変更許可申請 ( 法第 14 条第 1 項 ) 第一種製造者は 製造のための施設の位置 構造若しくは設備の変更の工事をしようとするとき ( 次の 4) の場合を除く ) 又は製造をする高圧ガスの種類若しくは製造の方法を変更しようとするときは 知事の許可を受けなければならない 4) 高圧ガス製造施設軽微変更届 ( 法第 14 条第 2 項 ) 第一種製造者は 製造のための設備の位置 構造若しくは設備について軽微な変更の工事をしたときは その完成後遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 5) 製造施設完成検査申請 ( 法第 20 条第 1 項又は第 3 項 ) 第一種製造者は 高圧ガスの製造のための施設の工事 ( 設置又は変更許可に係るもので 軽微変更を除く ) を完成したときは 知事の完成検査を受け 合格しなければこれを使用してはならない ( 完成検査申請書は 工事完了後直ちに 提出して下さい ) 6) 高圧ガス製造開始届 ( 法第 21 条第 1 項 ) 第一種製造者は 高圧ガスの製造を開始したときは 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 7) 高圧ガス製造廃止届 ( 法第 21 条第 1 項 ) 第一製造者は 高圧ガスの製造を廃止したときは 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 8) 危害予防規程 ( 法第 26 条第 1 項 ) 第一種製造者は 危害予防規程を定め 知事に届け出なければならない これを変更したときも同様である 9) 高圧ガス保安統括者選任 ( 解任 ) 届 ( 法第 27 条の 2 第 5 項 ) 第一種製造者は 事業所の規模 形態に応じて 保安統括者を選任し 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない これを解任したときも同様とする - 13 -

10) 保安技術管理者等選任 ( 解任 ) 届 ( 法第 27 条の 2 第 6 項 ) 第一種製造者は 事業の規模及び形態に応じて 保安技術管理者 保安係員を 選任し 毎年定期 ( 前年の 8 月 1 日からその年の 7 月 31 日までの選任状況を 当該期間終了後遅滞なく ) に知事に届け出なければならない これを解任した ときも同様とする 11) 高圧ガス保安主任者等選任 ( 解任 ) 届 ( 法第 27 条の 3 第 3 項 ) 第一種製造者は 事業の規模 形態に応じて 保安主任者 保安企画推進員を 選任し 毎年定期 ( 上記の 10) に同じ ) に知事に届け出なければならない これを解任したときも同様とする 12) 高圧ガス保安統括者代理者選任 ( 解任 ) 届 ( 法第 33 条第 3 項 ) 前述の 9) に掲げる第一種製造者は 保安統括者の代理者を選任し その旨を遅 滞なく 知事に届け出なければならない これを解任したときも同様とする なお 保安技術管理者 保安係員 保安主任者又は保安企画推進についても 法第 33 条第 1 項の規定により 各々その代理者を選任しなければならないが 届出は不要である 13) 保安検査申請 ( 法第 35 条第 1 項 ) 第一種製造者は 特定施設について 1 年 ( 告示で定める施設にあっては 告示 で定める期間 ) に 1 回 保安検査を受けなければならない 兵庫県では指定保安 検査機関が保安検査を実施しているため 検査予定日の 1 ヶ月前までに保安検 査申請者を指定保安検査機関に提出しなければならない 14) 指定保安検査機関保安検査受検届 ( 法第 35 条第 1 項第 1 号 ) 第一種製造者は 特定施設について指定保安検査機関が行う保安検査を受検し たときは その旨を知事に届け出なければならない (2) 第二種製造者関係 1) 高圧ガス製造事業届 ( 法第 5 条第 2 項第 1 号 ) 処理能力が 100Nm 3 / 日 ( 第一種ガスにあっては 300Nm 3 / 日 ) 未満の高圧ガ ス設備を設置して高圧ガスの製造の事業を行う者は 事業開始の 20 日前までに その旨を知事に届け出なければならない 2) 第二種製造事業承継届 ( 法第 10 条の 2 第 2 項 ) 第二種製造者がその事業の全部を譲り渡し 又は相続 合併若しくは分割があ ったときは その事業の全部を譲り受けた者又は相続人 合併後存続する法人若 しくは合併により設立した法人若しくは分割によりその事業の全部を承継した法 人は 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 3) 高圧ガス製造施設等変更届 ( 法第 14 条第 4 項 ) 第二種製造者は 製造のための施設の位置 構造若しくは設備の変更の工事を しようとするとき 又は製造をする高圧ガスの種類若しくは製造の方法を変更し ようとするときは あらかじめ その旨を知事に届け出なければならない ただ し 軽微な変更の工事に該当する場合は 届出は不要である - 14 -

4) 高圧ガス製造廃止届 ( 法第 21 条第 2 項及び第 3 項 ) 第二種製造者は 高圧ガスの製造を廃止したときは 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 5) 高圧ガス保安統括者選任 ( 解任 ) 届 ( 法第 27 条の 2 第 5 項 ) 第二種製造者は 次の場合を除き 保安統括者を選任し 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない これを解任したときも同様とする 1 可燃性ガスの液化ガスポンプを設置する者 ( 処理能力 30Nm 3 / 日未満の設備に限る ) 2 上記 1 以外の者であって処理能力 ( 不活性ガスにあってはその処理能力に 1/3 を乗じた値 ) が 100Nm 3 / 日未満の設備を設置する者 3 認定指定設備を設置する者 6) 保安技術管理者等選任 ( 解任 ) 届 ( 法第 27 条の 2 第 6 項 ) 上記 5) に該当する第二種製造者は 保安係員を選任し 毎年定期 ( 前年の 8 月 1 日からその年の 7 月 31 日までの選任状況を当該期間終了後遅滞なく ) に知事に届け出なければならない これを解任したときも同様とする 7) 高圧ガス保安統括者代理者選任 ( 解任 ) 届 ( 法第 33 条第 3 項 ) 前述の 5) に掲げる第二種製造者は 保安統括者の代理者を選任し 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない これを解任したときも同様とする なお 保安係員についても 法第 33 条第 1 項の規定により 各々その代理者を選任しなければならないが 届出は不要である (3) 第一種貯蔵所関係 1) 第一種貯蔵所設置許可申請 ( 法第 16 条第 1 項 ) 1,000m 3 ( 第一種ガスにあっては 3,000m 3 ) 以上の高圧ガスを貯蔵しようとするときは あらかじめ 知事の許可を受けなければならない なお 当該高圧ガスが液化ガスである場合は 10kg をもって 1m 3 として換算する ( 注 ) 独立した貯蔵所ごとに貯蔵能力の計算を行い 一種か二種を判断する 2) 第一種貯蔵所承継届 ( 法第 17 条第 1 項及び第 2 項 ) 第一種貯蔵所の譲渡又は引渡しを受けた者は 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 3) 第一種貯蔵所位置等変更許可申請 ( 法第 19 条第 1 項 ) 第一種貯蔵所の位置 構造又は設備の変更の工事をしようとするときは 知事の許可を受けなければならない 4) 第一種貯蔵所軽微変更届 ( 法第 19 条第 2 項 ) 第一種貯蔵所の位置 構造又は設備について軽微な変更の工事をしたときは その完成後遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない - 15 -

5) 第一種貯蔵所完成検査申請 ( 法第 20 条第 1 項 ) 第一種貯蔵所の施設の工事 ( 設置又は変更許可に係るもので 軽微変更を除く ) の工事を完成したときは 知事の完成検査を受け 合格しなければこれを使用し てはならない ( 完成検査申請書は 工事完了後直ちに 提出して下さい ) 6) 貯蔵所廃止届 ( 法第 21 条第 4 項 ) 第一種貯蔵所の用途を廃止したときは 遅滞なく その旨を知事に届け出なけ ればならない (4) 第二種貯蔵所関係 1) 第二種貯蔵所設置届 ( 法第 17 条の 2 第 1 項 ) 300m 3 以上 1,000m 3 ( 第一種ガスにあっては 3,000m 3 ) 未満の高圧ガスを貯蔵 しようとするときは あらかじめ 知事に届け出て設置する 第二種貯蔵所 に おいてしなければならない なお 当該高圧ガスが液化ガスである場合は 10kg をもって 1m 3 として換算 する 注 : 独立した貯蔵所ごとに貯蔵能力の計算を行い 一種か二種を判断する 2) 第二種貯蔵所位置等変更届 ( 法第 19 条第 4 項 ) 第二種貯蔵所の位置 構造又は設備の変更の工事をしようとするときは あら かじめ 知事に届け出なければならない ただし 軽微な変更の工事に該当する 場合は 届出は不要である 3) 貯蔵所廃止届 ( 法第 21 条第 4 項 ) 第二種貯蔵所の用途を廃止したときは 遅滞なく その旨を知事に届け出なけ ればならない (5) 特定高圧ガス消費者関係 1) 特定高圧ガス消費届 ( 法第 24 条の 2 第 2 項 ) 特定高圧ガスを消費する者は 事業所ごとに 消費開始の 20 日前までに そ の旨を知事に届け出なければならない 2) 特定高圧ガス消費者承継届 ( 法第 24 条の 2 第 2 項 ) 特定高圧ガス消費者がその事業の全部を譲り渡し 又は相続 合併若しくは分 割があったときは その事業の全部を譲り受けた者又は相続人 合併後存続する 法人若しくは合併により設立した法人若しくは分割によりその事業の全部を承継 した法人は 遅滞なく その旨を知事に届け出なければならない 3) 特定高圧ガス消費施設等変更届 ( 法第 24 条の 4 第 1 項 ) 特定高圧ガス消費者は 消費のための施設の位置 構造若しくは設備の変更の 工事をしようとするとき 又は消費をする特定高圧ガスの種類若しくは消費の方 法を変更しようとするときは あらかじめ その旨を知事に届け出なければなら ない ただし 軽微な変更の工事に該当する場合は 届出は不要である - 16 -

4) 特定高圧ガス消費廃止届 ( 法第 24 条の 4 第 2 項 ) 特定高圧ガス消費者は 特定高圧ガスの消費を廃止したときは 遅滞なく そ の旨を知事に届け出なければならない 5) 特定高圧ガス取扱主任者届 ( 法第 28 条第 3 項 ) 特定高圧ガス消費者は 取扱主任者を選任したときは 遅滞なく その旨を知 事に届け出なければならない (6) その他 1) 事故届 ( 法第 63 条第 1 項 ) 第一種製造者 第二種製造者 高圧ガスを貯蔵し又は消費する者は その所有 し 又は占有する高圧ガスについて災害が発生したときは 直ちに 消防 県 警察に事故の通報を行うとともに 遅滞なく 事故届を知事に提出しなければな らない 2) 代表者等変更届書 第一種製造者等は 代表者 事業所名称又は事務所 ( 本社 ) 所在地に変更があ ったときは 遅滞なく その旨を届け出て下さい - 17 -

工事図 1.1 申請手続き等フロー図 ( 設置時 ) ( 危害予防規程 ) 申請 計 画 作 成 者 製造許可申請 危害予防規程届 第一種製造者 ( 保安統括者等 ) 選任保安統括者等届 ( 変更時 ) 計画変更許可申請 ( 設置時 ) 計画製造事業届 第二種製造者 ( 保安統括者等 ) 選任保安統括者等届 知 審査技術上の基準 不適合不適合不適合審査審査審査技術上の基準 不適合 審査技術上の基準 審 査 事 許 可 受 理 受理許可受理 受 理 許可証受領 副本受領副本受領許可証受領 副本受領 副本受領 申 工事開始 工事開始 工事開始 請 者 完成完成再工*1 事*2 完成検査申請完成検査申請 不適合不適合再完 成 使用開始 知 完成検査 不合格 完成検査 不合格 事 完成検査証交付 完成検査証交付 申 完成検査証受領 完成検査証受領 請 者 製造開始 製造開始届 *1: 完成検査申請書は 工事完了後直ちに提出して下さい 使用開始 *2: 特定変更工事以外の工事 にあっては完成検査不要 - 18 -

再工事図 1.1 申請手続き等フロー図 第一種貯蔵所 第二種貯蔵所 特定高圧ガス消費者 ( 設置時及び変更時 ) ( 設置時及び変更時 ) ( 設置時及び変更時 ) ( 取扱主任者 ) 申請 計 画 計 画 計 画 選 任 者 設置許可申請 届 出 届 出 取扱主任者届 知 審査技術上の基準 不適合 審査技術上の基準 不適合 審査技術上の基準 不適合 審 査 不適合 事 許可受理受理 受 理 許可証受領 副本受領 副本受領 副本受領 申 工事開始 工事開始 工事開始 請 者 完 成 完 成 完 成 *3 完成検査申請 使用開始 使用開始 知 完成検査 不合格 事 完成検査証交付 申 完成検査証受領 請 製造開始 者 *3: 完成検査申請者は 工事 完了後直ちに提出して下さい - 19 -

保安技術管理安統括表 1.1 事業所の保安管理組織 タイプ 者保者保安安企画主推任進員保者保安係員保安監督者事業所の形態等 Aタイプ - Bタイプ - Cタイプ - 1. 移動式製造設備の場合で 六フッ化硫黄 空気等第一種ガス を製造する事業所 2. 気化器 減圧弁でヘリウムガス アルゴンガス 窒素ガス 酸素ガス 炭酸ガスを製造する事業所 3. 処理能力 1,000Nm 3 / 日未満のスクーバダイビング用等呼吸器用空気の容器への充填設備 ( 定置式製造設備 ) 4. 処理能力 25 万 N m 3 / 日未満で車両の燃料として使用される天然ガス又は液化石油ガスの車両に固定された容器への充填設備 5. 処理能力 25 万 N m 3 / 日未満又は移動式圧縮水素スタンドで常用の圧力が 82MPa 以下の圧縮水素を車両の燃料として使用する車両に固定された容器への充填設備 6. 移動式液化石油ガス製造設備 ( 液化石油ガス法の充填設備を使用する事業所 ) 7. 容積が 10m 3 以下の空気又は窒素を使用するダイキャスト機 水圧蓄圧機 アキュムレータ 8. 処理能力が 100Nm 3 / 日未満 ( 不活性ガス又は空気については 1/3 を乗じた値 ) で製造する第二種製造者 ( 可燃性ガス ( 液化石油ガスを含む ) にあっては 30Nm 3 / 日以上の加圧ポンプを設置する者を除く ) 9. 認定指定設備を設置する第二種製造者 1. 処理能力 25 万 N m 3 / 日未満で 次の場合 ( 下記の2に掲げるものを除く ) 1 気化器 減圧弁による可燃性ガス 毒性ガスの製造 2 消費 ( 燃焼 ) を目的とする可燃性ガスの製造 3 可燃性ガス 毒性ガス以外のガスの製造 2. 処理能力 50 万 N m 3 / 日未満で次の場合 1 消費 ( 燃焼 ) を目的とする可燃性ガスを製造 2 容器若しくは貯槽への液化石油ガスの充填 3. 移動式製造設備の場合 4. 第二種製造者 ( 可燃性ガス ( 液化石油ガスを含む ) にあっては 30N m 3 / 日以上の加圧ポンプを設置する者 ) 処理能力 100 万 ( 充てんは 200 万 )N m 3 / 日未満の場合ただし 保安用不活性ガス以外の不活性ガス及び空気は その処理能力の 1/4 を算入し 保安用不活性ガスは算入しない D タイプ - 上記以外の事業所 ( 大規模事業所 ) ( 注 ) 保安統括者が免状所持者でかつ所定の経験を有する場合は 保安技術管理者は選任しなくてもよい - 20 -

表 1.2 保安管理組織の区分 A タイプ B タイプ C タイプ D タイプ 事業所ごとに選任 最高保安責任者 保安統括者 保安統括者 保安技術管理者 保安統括者保安技術管理者 保安企画推進員 施設の区分ごとに選任 保安監督者 保安係員 保安係員 保安主任者保安係員 表 1.3 保安統括者等の資格等 製造保安責任者免状 所定の実務経験等 再講習の受講 保安統括者 保安技術管理者 保安企画推進員 保安主任者 保安係員 保安監督者 については 一部免状が必要な場合がある - 21 -