標準塗装仕様 テクトバリヤー SP は きびしい腐食環境にある鋼構造 物に対するエポキシ樹脂被覆材料です テクトバリヤー SP は エアレス塗装機を使用し 1mm ~2mm 程度の厚さに施工出来る被覆材料です 厚塗 りによって出来た被膜は高度な環境遮断機能を有す ることから 腐食因子である海塩粒子の

Similar documents

亜鉛メ素材鋼ッキ鋼アルミニウム化成処理鋼短期バクロ形 長期バクロ形種類と使用区分 分類は ビニルブチラール樹脂を主なビヒクルとし ジンククロメートを防錆顔料に リン酸を付着性目的に配合した塗料で その用途によって短期バクロ形と長期バクロ形の 2 種類に分類されます また 荷姿は一液形と二液形がありま

JIS K 5659:2018 鋼構造物用耐候性塗料 汚れ防止形高耐候性塗料 セラテクト F(K) セラテクト U 汚れから景観をまもる

DNT

速乾 1 液弱溶剤変性エポキシさび止め塗料 JASS 18 M-109 相当 防食性能は JIS K 5551 同等以上

1 液で 2 液の防食性を実現する それが 1 液エスコマイルド です 特長 使いやすい1 液タイプで 防さび力を大幅に向上 (JIS 規格の2 倍 ) 幅広い下地 ( 素材 / 旧塗膜 ) 適性と適性 速乾性なので 作業効率が高い (1day/2 コートが可能 ) 鉛 クロムフ

超耐候性超低汚染ハルスハイリッチ 無機有機ハイブリッド塗料

ダイアボンド DE1108

鋼道路橋防食便覧 目次 A5 判 592 頁本体価格 7,500 円 平成 26 年 3 月 31 日初版第 1 刷発行平成 29 年 5 月 30 日第 3 刷発行 第 Ⅰ 編共通編 第 1 章総則 Ⅰ 総論 Ⅰ 適用の範囲 Ⅰ 用語 Ⅰ-4 第 2 章鋼

           御中

塗装仕様書 No 塗装系 : 弱溶剤形エポキシ ~ 弱溶剤形ポリウレタン 被塗物の名称 : タンク プラント 鋼構造物などの一般外面 ( 塗替え ) 株式会社トウペ 施工場所 工程塗料名 ( 一般名称 ) 色相 塗回数 標準塗付量 g/ m2 / 回 ( 塗装方法 ) 標準膜厚 μm/

カーボマスチック 15 製品データシート SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗料のタイプ 一般特性 特長 エポキシマスチック アルミニウム顔料を含有した収縮応力の小さいハイソリッドマスチック塗料で 現場で実証された歴史を持つ 数々の市場においてマスチック塗料の草分けであり

安全データシート LOCTITE SI 5920 RTV SILICONE COPPER known as LOCTITE CO RTV SIL 70ML EN Page 1 of 6 SDS No. : V001.3 改訂 : 発行日 :

国土技術政策総合研究所研究資料

高塗着スプレーシステムの適用 加藤雅宏 1) 伊藤秀嗣 2) 大柴雅紀 3) 後藤宏明 3) 新谷憲正 3) 二股誠 3) 1. はじめに鋼橋の塗装に於いてエアレス塗装方式は刷毛やローラー塗りに比べて施工能率が高く塗装仕上がり品質も良い反面 スプレーミストの飛散が多いため現場で使われることが少なかっ

SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗装方法 乾燥膜厚 ( ミクロン / 回 ) 理論塗付量 (g/m 2 ) 標準使用量 (g/m 2 ) * スプレー ハケ ローラー *: 標準使用量は 被塗物の形状や塗装する部位 被塗面の


Description_

安全データシート Page 1 of 7 LOCTITE 601 SDS No. : V001.5 改訂 : 発行日 : 製品コード : 製品名 : LOCTITE 化学物質等及び会社情報 会社名 : ヘンケルジャ

安全データシート LOCTITE 262 HIGH STRENGTH THREADLOCKER known as 262 Threadlocker 50ML EN/CH/JP Page 1 of 6 SDS No. : V001.4 改訂 : 発行日 : 26.0

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22

安全データシート LOCTITE 242 MEDIUM STRENGTH THREADLOCKER known as 242 Threadlocker 250ML EN/CH/JP Page 1 of 7 SDS No. : V001.3 改訂 : 発行日 : 2

製品安全データーシート 1. 製造者情報および製品名製品名称 : アルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜 会社住所 (JIS H4100 アルミニウム合金押出形材に JIS H8602 陽極酸化塗装複合皮膜を施した形材品 ) : 本多金属工業株式会社 : 愛知県名古屋市栄 3 丁目 32 番 22

安全データシート Page 1 of 8 LOCTITE 263 THREADLOCKER SDS No. : V001.3 改訂 : 発行日 : 化学物質等及び会社情報 製品コード : 製品名 : LOCTITE 26

A ニッペパワーバインド α 標準塗装条件 標準塗装間隔および膜厚 : 塗装方法スプレー重塗り時間 ( 上塗り ) 指触乾燥 (5~20 分 ) 後 ~ 膜厚 25 ~ 50μm 理論塗布量 96 ~ 190 (g/m 2 ) 理論塗布量は 塗着効率 100% とした値であり塗装時のロス

Microsoft PowerPoint - 01_内田 先生.pptx

安全データシート LOCTITE 222 LOW STRENGTH THREADLOCKER known as LOCTITE ML EN/CH/JP Page 1 of 6 SDS No. : V001.3 改訂 : 発行日 :

8 章橋梁補修工 8.1 橋梁地覆補修工 ( 撤去 復旧 ) 8.2 支承取替工 8.3 沓座拡幅工 8.4 桁連結工 8.5 現場溶接鋼桁補強工 8.6 ひび割れ補修工 ( 充てん工法 ) 8.7 ひび割れ補修工 ( 低圧注入工法 ) 8.8 断面修復工 ( 左官工法 ) 8.9 表面被覆工 (

作成日 2004年7月22日(第一版)

テクトマイルド工 法 と は 環 境 保 全をしっかりと見 据えた 新しい 概 念 の 弱 溶 剤 可 溶 装システムです 環境対応はこれからの料を語る上で も大切な機能と して注目されてきています 関西ペイントでは この環境への取り組みとして 近年話題 になることの多いVOCやPRTR法定化学物質

Description_

Cromax_Centar6000_MAZDA 46G_160808

    新技術・新素材の活用等に対応した安全対策の確保に係る

エポキシ樹脂塗装鉄筋・ステンレス鉄筋

コンクリート用塗料 ( 表面保護工法 ) の目的 1 コンクリート構造物の保護 2 コンクリート構造物の美観付与 3 コンクリート構造物の機能性付与

製品安全データ シート 現像剤-1/2


安全データシート LOCTITE 243 MEDIUM STRENGTH THREADLOCKER known as 243 Thrdlock 250ML EN/CH/JP A/P Page 1 of 7 SDS No. : V001.4 改訂 : 発行日 : 2

8p表

第3類危険物の物質別詳細 練習問題

ㅌㅬ㇢�ㅳ3000㇫ㇿ�ㇰ.xlsx

製品安全データシート  更新日 平成21年3月11日

目次ページ 1 適用範囲 1 2 引用規格 1 3 用語及び定義 2 4 種類及び等級 2 5 品質 3 6 見本品 3 7 試験方法 サンプリング 試験用試料の検分及び調製 試験の一般条件 容器の中の状態 低温安定性 4 7.

研究成果報告書

作成日 2004年7月22日(第一版)

京都大学博士 ( 工学 ) 氏名宮口克一 論文題目 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用した断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は, 塩害を受けたコンクリート構造物の対策として一般的な対策のひとつである, 断面修復工法を検討の対象とし, その耐久性をより

Microsoft PowerPoint - 遮蔽コーティングの必要性 [互換モード]

<4D F736F F D20835E B90F482A28FEA E7B8D CC8F E5F A2E646F63>

Microsoft PowerPoint プレゼン資料(港湾)Rev.1.ppt [互換モード]

SDS プライマー P 1 安全データシート 作成日 改定日 2018 年 1 月 25 日 1. 化学品及び会社情報 化学品の名称 プライマー P 会社名 東邦化成工業株式会社 担当部門 技術部 住所 東京都豊島区高田 電話番号 FAX 番

Microsoft PowerPoint - トリック1000新カタログ(Rev.21).pptx

Microsoft PowerPoint プレゼン資料(基礎)Rev.1.ppt [互換モード]

NITOFLON® No. 903UL

Microsoft Word - 143A277,143A279,0BA00001_ふっ化物イオン測定用全イオン強度調整剤 TISAB-01_ doc

藻やカビを防ぐ 塗装前 は 水をコントロールして藻やカビの発生を抑制します 塗装前 塗装4年後 塗装 4年後 テスト施工 テスト施工 4年後 3年経っても キレイな外観! 全面施工 塗装 3年後

電気工事用オートブレーカ・漏電遮断器 D,DGシリーズ

HC09-033(ADP-HKPII).xls

1 施設設備の衛生管理 1-1 食品取扱室の清掃及び保守点検 < 認証基準 > 床 内壁 天井 窓 照明器具 換気扇 手洗い設備及び排水溝の清掃手順 保守点検方法が定められていること 床及び排水溝の清掃は1 日に1 回以上 その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること 保守点検頻度の記載があるこ


ゴム固定用両面接着テープ VR-5311/VR-5321 概要 ポリエステルフィルムを支持体とし 片面にゴム系粘着剤 片面にアクリル系粘着剤を組み合わせた両面接着テープです ゴムと金属 プラスチックとの接着に適しています テープ構成 VR-5311/VR-5321 テープ厚:0.15 mm ( はく

公共建築改修工事標準仕様書対応 日本ペイント製品塗装仕様書 平成22年度版

S28-1C1000Technical Information

国土技術政策総合研究所資料

グラスト Si 石材調の外観により高級感があり 落ち着きのある外観を兼ね備えた仕上げ材となります 色の種類 : 標準色 53 色他調色可 ( 注意 : 標準色以外の場合は限界色となる場合がございます ) 上塗材の特徴 : 高い耐候性を有し 防藻 防カビ剤を配合しており 長期にわたり美観を保ちます グ

Transcription:

超厚膜形エポキシ樹脂被覆材料

標準塗装仕様 テクトバリヤー SP は きびしい腐食環境にある鋼構造 物に対するエポキシ樹脂被覆材料です テクトバリヤー SP は エアレス塗装機を使用し 1mm ~2mm 程度の厚さに施工出来る被覆材料です 厚塗 りによって出来た被膜は高度な環境遮断機能を有す ることから 腐食因子である海塩粒子の影響を受ける 港湾施設や海洋施設に適した被覆材料と言えます 現在はメンテナンスフリーの時代と言われておりま す 当社のおすすめするテクトバリヤー SP を半永久的 腐食防止対策にご利用ください 特 長 1. エアレススプレー塗装が可能である 2. 1mm~2mm/ 回の厚膜塗装が出来る 3. 半永久的防食性能を有す 4. 補修が簡単に出来る 5. 現場でも作業が出来る 1. 没水部 30 年耐用塗装仕様例 工程塗料名及処置標準膜厚 (μm) 標準塗付量 (g/m 2 ) 塗装方法乾燥時間 (20 ) 素地調整ブラスト処理 I S O Sa 2 1 /2 一層目 S D ジンク 5 0 0 20 200 スプレー 16 時間以上 6 ケ月以内 二層目テクトバリヤー S P 1,500 3,750 スプレー 24 時間以上 7 日以内 三層目テクトバリヤー S P 1,500 3,750 スプレー 24 時間以上 2. 大気部長期防食着色仕上げ ( 防食性 40 年耐用 美粧性 15 年耐用 ) 塗装仕様例 工程塗料名及処置標準膜厚 (μm) 標準塗付量 (g/m 2 ) 塗装方法乾燥時間 (20 ) 素地調整ブラスト処理 I S O Sa 2 1 /2 一層目 S D ジンク 5 0 0 20 200 スプレー 16 時間以上 6 ケ月以内 二層目テクトバリヤー S P 1,150 2,875 スプレー 24 時間以上 7 日以内 三層目テクトバリヤー S P 1,150 2,875 スプレー 24 時間以上 7 日以内 四層目セラテクト F 中塗 30 170 スプレー 16 時間以上 10 日以内 五層目セラテクト F 上塗 25 140 スプレー 24 時間以上 テクトバリヤー SP には 標準形と低温形があります 大気温 15 を目処に使い分けてください 膜厚 (μ/ m) 標準塗付量 (g/m 2 ) は 部材形状等によって異なります テクトバリヤー SP の塗装条件 スプレー塗装 エアレス塗装機 / スピーフロー社製 ホッパー式エアレス塗装機圧縮比 45:1 吐出能力 20l/ 分塗料ホース MAX.25m 4 分 (4/8") 10m 2+3 分 (3/8") 5m ハケ塗り ローラー及びハケ 塗装機器組立図 エアーミックスエアレスガン / アロイ工器 ( 株 ) ニューエアコンビガンノズルチップ 3160 3660 エアーホース 3 分 (3/8") 25~30m コンプレッサー /30HP 以上 3m 3 / 分以上 エアレス エアーミックス エアレスガン ッ ー エアー ース 3 分 (3/8) 5m 4 分 (4/8) 0m 塗 ース ( 表紙写真本州四国連絡橋公団来島大橋 5P ケーソン ) - - - -

ライニング構造気防食土中部 0.03 膜の状長期防食仕様の考え方 テクトバリヤー SP の防食性能 海上構造物はきびしい腐食環境にあり 鋼材の腐食スピードは飛沫帯が最も早く 0.3mm/ 年と言われております ( 表 -1) そのため海上永久構造物である桟橋 橋脚 鋼製護岸壁などは 様々な防食法が検討されております 最近の永久構造物の基本設計では 100 年耐用を検討されており防食被覆材での耐用年数として 30 年前後の防食機能材料が求められています これらの機能を有する防食被覆材料は 有機ライニング材として ポリエチレン樹脂 ポリウレタン樹脂 エポキシ樹脂などが有ります これらの有機ライニング材の期待耐用年数は同じですが 施工性や補修の難易度などに大きな違いがあります テクトバリヤー SPは総合評価で秀れたエポキシ被覆材料です 表 1 環境区分腐食速度 mm / 年 一般的防食法 図 2 干満部の劣化状態の推定 コンクリート (00mm) 防食 (8mm) 厚膜塗装 内 内部 0 0 年数 防食塗 の状態 ( 推定 ) 0 塗膜が劣化し防食 に 部的な腐食が始まる 30 塗膜が 全にし防食 の腐食が全面にがる 塗膜性能 塗膜物性 試験項目 ( 試験条件 ) テクトバリヤー S P 1 塩水噴霧試験 2800 時間 (JIS K 5400 9.1) 異常なし 2 40 人工海水浸漬試験 3ケ月 (JIS K 5631) 異常なし 3 陰極剥離試験 3ケ月 (-1500mV 3%NaCl) 5.0mm 4 差耐水試験 30 日 (40/20 ) 二次付着力 異常なし 33kg/cm( 2 ジンク凝集破壊 ) 5 耐衝撃性 (500g 50cm.1/2インチ) 異常なし 6 初期付着力 ( アドヒージョンテスター ) 60kg/cm 2 以上 7 ショアー D 硬度 (25 14 日後 ) 65 8 テーバー磨耗試験 (CS-17 1kg 1000 回 ) 190mg 9 吸水率 20 24h(JIS K 6911 6.26) 0.05wt% 10 引っ張り強度 ( フリーフィルム ASTM D2370) 160kg/cm 2 11 引っ張り延び率 ( フリーフィルム ASTM D2370) 1.9% A B C 海上大気部塗装飛沫帯ラ鋼イH.W.L ニ干満帯 0.1~0.3 ランイグニL.W.L ンラ物グイ1m ニ電0.1~0.2 食ン海中部 電気防グ+ 40 防食 の 食が進 し腐食 がし始 る 50 テクトバリヤー SP の海中浸漬 10 ヶ年の塗膜状態 下地の条件 膜圧 (mm) 1.0 1.0 1.0 1.1 塗素地調整 ホールディングプライマー サンドブラスト処理 (ISO Sa 2 1 /2) なし有機ジンクプライマーなし有機ジンクプライマー 日本の国家プロジェクトであった関西新空港連結橋建設におい ては 下記の基本設計が行われシステム全体で 100 年の耐用年数 とされています 防食 の厚 がし腐 60 食 が全 にがるコンクリート中 の塩分の浸透が部分的に始まる 図 1 干満部の防食工 M.S.L,000 5,000 70 80 500 塗装 90 防食 がするコンクリート中 の塩分浸透が 化する ( 最大 t=8mm) コンクリート D6~D9 (mm) の腐食によりコンクリートの劣化が進 する 00 内 の表面が腐食し始 る 態付着性 (kgf/cm2) 42 接着面 42 接着面 30 接着面 42 接着面 電気防食なしあり - 3 - - 4 -

テクトバリヤー SP の耐久性予測 テクトバリヤー SPの期待耐用年数の予測を試みるため ⑴ 塗 X 線マイクロアナライザーで分析して求めた 促進試験方法膜中への腐食性物質の透過速度 ⑵ 促進試験による劣化と長としては 水中での塗膜のふくれを促進するのに有効な期ばくろ試験結果 を調べた 腐食性物質の透過速度は テク差耐水試験を採用し 実際の浸海ばくろ試験結果との関係をトバリヤー SP 塗膜を海中に浸漬し 塗膜中への塩素の浸透を調査した 塗膜中への塩素の透過 (1) 浸海ばくろ試験条件 1 試験片 :100 300 3.2mm(SS41) の大きさのサンドブラスト鋼板 (SIS Sa 2 /2) 1 にテクトバリヤーを平均 2000μm の厚さに塗装し試験片とした 2 試験場所 : 静岡県清水市臨海試験場 (2)X 線マイクロアナライザー分析条件 1 分析装置 :JEO733 形 Electron Probe Micro-analyzer 2 加速電圧 :20KV 3 試験電流 :0.5 10-7 A 4 分析項目 : 特性 X 線 Cl-Kα の線分析 3 試験開始 : 昭和 53 年 11 月 (1978 年 ) 4 調査 分析 :2 年目 4.5 年目 8 年目 (3) テクトバリヤー SP 塗膜中への塩素透過分析結果 項目 塩素透過層の厚さ (μm) 平均 (μm) Cl 透過速度 (μm/yr.) 浸海ばくろ期間 試験板 1 試験板 2 2 年 42 60 51 25.5 4. 5 年 120 116 118 26.2 8 年 150 200 175 22 差耐水試験結果と浸海ばくろ試験結果の関係 各種塗装系で長期浸海ばくろ試験を行い はじめて欠陥 ( ふくじめてふくれが認められた日数との関係を調べた れ ) が認められた時期と 同一塗装系の差耐水試験で は (2) 差耐水試験方法および条件 図 1 1 試験の原理 : 水中において塗膜を界面とし その両側で ( 低温 )To (3) 試験結果 差が発生した場合下式で示される温 度差浸透圧が生じる T Π=K To Π: 浸透圧 T: 高温側の To= 低温側の T:T-To( 差 ) K: 定数 ( 塗膜の種類に固有 ) 差浸透圧現象を模式的に示すと下図のようになる 2 試験装置 : 下図に示した 図 2 3 試験条件 :T/323 K(50 ) To/283(10 ) 試験液 / 水 4 試験片 :70 150 2mm(SS41) ショトブラスト処理鋼板 (SIS 5 調査項目 : ふくれ Sa 2 1 /2) に 2-2(1)1 の塗装系を適用した 長期浸海ばくろ試験および差耐水試験で はじめてふくれが観察された時期を表 1 に示した 表 1 浸海ばくろ試験結果と差耐水試験結果 塗装系 () ( 塗膜 ) 項 目 温水 T( 高温 ) 浸透 浸海ばくろ試験 差耐水試験 ふくれ発生までの年数ばくろ 10 年後の状態ふくれ発生までの日数 A タールエポキシ 200μm 1 全面ふくれ 4 B タールエポキシ 500μm 6 部分的ふくれ 18 C タールエポキシ 1000μm 10 僅かふくれ 25 D テクトバリヤー 1000μm 10 以上良好 100 以上 E テクトバリヤー 2500μm 10 以上良好 100 以上 浸海ばくろ試験は 10 年で終了した 差耐水試験は 100 日で終了した TK ーターヒーター 試験塗 ッキン クールライン ーター ToK 考 察 (1) 塩素透過速度からの耐用年数の予測 塩素透 過速度 ( 塩素浸透層の厚さ / ばくろ期間 ) は塩素透過分 析結果に示したように約 26μm/y である 塩素イオンが 塗膜中を透過し素地に達しても それをもつ耐久性の限 界とは言い難いが 耐用年数の限度に近づいていること は確かであろう そこで塩素が素地に到達するであろう 時点を予想耐用年数と仮定すると 2000μm の塗膜では 2000μm 26μm/y=76.9y すなわち約 77 年の耐用年 数が期待できる 標準膜厚 2500μmの場合テクトバリヤー SPを平均 2500μmの膜厚で管理しますと実績では1500~4000μmの範囲でばらつきます したがって最低の膜厚 1500μmでは (1500μm 26μm/ y=57.7y) 期待耐用年数は約 58 年となる (2) 促進試験からの耐用年数の予測塗膜は一度欠陥が生じると その後の劣化は急速に進む 従って長期耐久性を有する材料では 初期欠陥が発生した時点を耐用年数の限界と考えても それほど大きな誤差は生じないであろう そこで 浸海ばくろ試験結果と差耐水試験における初期欠陥 ( ふくれ ) 発生日数 ( 年 ) との関係から テクトバリヤー SPの耐用年数を予測する まとめ 図 3 浸海ばくろ試験結果と差耐水試験結果の関係 00 浸海 D50 年以上ば 50 くろ試験での C 初 0 塗装系期 A. タールエポキシ (00μm) 5. タールエポキシ (500μm) C. タールエポキシ (000μm) D. テクトバリヤー (000μm) まで. テクトバリヤー (500μm) の年数 () 5 0 50 00 差耐水試験での初期 までの日数 () 表 1の結果を両対数グラフ用紙にプロットすると図 3のようになり それぞれの試験における初期欠陥発生時間の間には直線関係が認められる 図 3からテクトバリヤー SPでは50 年以上の耐用年数が期待される 腐食性物質の透過速度および促進試験から推定されるテクトバリヤー SP の推定耐用年数は下表のようになります (1) 浸海ばくろ試験条件 1 試験に用いた塗装系 A. タールエポキシ (200μm) B. タールエポキシ (500μm) C. タールエポキシ (1000μm) D. テクトバリヤー SP(1000μm) E. テクトバリヤー SP(2500μm) 2 試験材 :200 300 10mm(SS41) ショトブラスト処理鋼板 (SIS Sa 2 /2) 1 3 試験場所 : 千葉県安房郡千倉町関西ペイント ( 株 ) 千倉試験場 4 試験期間 : 昭和 44 年 4 月 ~ 昭和 54 年 5 月 5 調査項目 : ふくれ 推定耐用年数 項目 腐食性物質の透過速度 促進差耐水 膜厚 試験による推定 試験による推定 テクトバリヤー ( 平均 2000μm 最低 1000μm) 39 年 50 年以上 テクトバリヤー ( 平均 2500μm 最低 1500μm) 58 年 50 年以上 テクトバリヤー SPはエポキシ系の被覆材であり 物質透過による劣化以外に化学的な劣化も考えられ ここで推定した耐 用年数がそのまま期待できるとは思えないが 少なくとも十分に管理された条件で塗装するならば 30 年以上は期待できる - 5 - - 6 - - 7 -

施工実績写真 製品取扱上の注意事項 ( 安全衛生他 ) 下記の注意事項を守って下さい 詳細な内容については化学物質等安全データシート (MSDS) をご参照下さい 予 防 取り扱い作業中 乾燥中ともに換気のよい場所で使用し 粉じん ヒューム ガス ミスト 蒸気 スプレーを吸入しないこと 必要な保護具 ( 帽子 保護めがね マスク 手袋等 ) を着用し 身体に付着しないようにすること 吸入に関する危険有害性情報の表示がある場合 有機ガス用防毒マスク 又は 送気マスクを着用すること 又 取り扱い作業場所には局所排気装置を設けること 皮膚接触に関する危険有害性情報の表示がある場合 頭巾 えり巻きタオル 長袖の作業着 前掛を着用すること 火気を避けること 静電気放電に対する予防処置を講ずること 火災を発生しない工具 防爆型の電気機器 換気装置 照明機器等を使用すること 裸火又は高温の白熱体に噴霧しないこと 本来の目的以外に使用しないこと 指定材料以外のものとは混合 ( 多液品の混合 希釈等 ) しないこと 缶の取っ手を持って振ったり 取っ手をロープやフックで吊り下げたりしないこと 取り扱い後は 洗顔 手洗い うがい 及び 鼻孔洗浄を十分行うこと 使用済みの容器は 火気 溶接 加熱を避けること 本品の付いた布類や本品のかす等は水に浸して処分すること 対応 目に入った場合 : 直ちに 多量の水で洗うとともに医師の診察を受けること 皮膚に付着した場合 : 直ちに拭き取り 石けん水で洗い落とし 痛みや外傷等がある場合は 医師の診察を受けること 吸入した場合 : 空気の清浄な場所で安静にし 必要に応じて医師の診察を受けること 飲み込んだ場合 : 直ちに医師に連絡すること 無理に吐かせないこと 漏出時や飛散した場合は 砂 布類 ( ウエス ) 等で吸い取り 拭き取ること 火災時には 炭酸ガス 泡 又は 粉末消火器を用いること 保管 指定容器を使用し 完全にふたをして湿気のない場所に保管すること 直射日光 雨ざらしを避け 貯蔵条件に基づき保管すること 子供の手の届かない場所に保管すること 又 関連法規に基づき適正に管理すること廃棄 本品の付いた布類や本品のかす 及び 使用済み容器を廃棄するときは 関連法規を厳守の上 産業廃棄物として処分すること ( 排水路 河川 下水 及び 土壌等の環境を汚染する場所へ廃棄しないこと ) 施工後の安全 本製品は揮発性の化学物質を含んでいますので 塗装直後の引渡しの場合は 施主様に対して安全性に十分に注意を払うように指導してください 例えば 不特定多数の方が利用される施設などの場合は 立看板などでペンキ塗り立てである旨を表示し 化学物質過敏症ならびにアレルギー体質の方が接することのないようにしてください 神戸 震災後旧護岸 クリーク鋼矢板 ボルト防食 シーバース - 8 - (12 年 11 月 12 刷 PPO) カタログ No.371