MR通信H22年1月号

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チェックを受けるときは 正直に回答することが重要であること 四本人が面接指導を申し出た場合や ストレスチェックの結果の会社への提供に同意した場合に 会社が入手した結果は 本人の健康管理の目的のために使用し それ以外の目的に利用することはないこと 第 2 章ストレスチェック制度の実施体制 ( ストレス

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

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導やメンタルヘルス相談を利用すること イ管理監督者管理監督者は 職場の管理監督者として ストレスチェックの集団分析結果等に基づく職場環境等の改善を通したストレスの軽減 部下からの相談への対応を行う また 管理監督者自身も必要に応じて ストレスチェック及びその結果に基づく面接指導 メンタルヘルス相談を

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2 調査の実施 回収ア調査の実施方法受託者はセキュリティを確保し ストレスチェックの結果は実施者以外閲覧不可にして インターネットを活用して実施することとする 機構は 受託者に対し職員番号 氏名 所属部署 性別 生年月日 個人メールアドレス等のストレスチェックの実施に必要な情報を提供する 受託者はこ

2. ストレスチェック及び面接指導の実施 常時使用する労働者に対して 医師 保健師等による心理的な負担の程度を把握するための検査 ( ストレスチェック ) の実施を事業者に義務付け ( 労働者 50 人未満の事業場については当分の間努力義務 ) 検査の結果 一定の要件に該当する労働者から申出があった

2) 社内外相談窓口についてまた ストレスチェック制度に基づく医師の面接指導以外にも 社内外に以下のような相談窓口が用意されています 今回のストレスチェックの結果に関わらず どなたでも利用できますので 体調面で何か気になることがあればご相談ください [ 社内相談窓口 ] 会社 部健康管理室保健師 連

者が負う民事上の安全配慮義務の履行であり そのために必要な心身の状態の情報を適正に収集し 活用する必要がある 一方 労働者の個人情報を保護する観点から 現行制度においては 事業者が心身の状態の情報を取り扱えるのは 労働安全衛生法令及びその他の法令に基づく場合や本人が同意している場合のほか 労働者の生

本プログラムは ストレスチェックの結果を事業者へ通知するために 労働者の同意の有無を確認する機能はありません 本プログラムは 面接指導に関する機能はありません 本プログラムは スマートフォン画面には対応していません 本プログラムの動作には ハードディスク容量 1GB 以上が必要です また OS は

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

マイナンバー制度 実務対応 チェックリスト

された産業医はストレスチェック制度にどこまで関与すれば 職務を果たしたことに なるのでしょうか 2 衛生委員会等における調査審議 ( 注 ) 衛生委員会又は安全衛生委員会をこのQ&Aでは 衛生委員会等 といいます Q2-1 ストレスチェックを健診機関などの外部機関に委託し 産業医は共同実施者となる場

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Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

-法人向け無料ストレスチェック- ストレスチェッカーご利用ガイド

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PowerPoint プレゼンテーション

平29・6・13(火) 平成29年度 神奈川県医師会 産業医部会 総会・研修会

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個人情報保護規定

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

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きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料            

特定個人情報の取扱いの対応について

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

66 条の 6 改正のねらい 果通知 第 第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 第 5 節 すべての健康診断結果の労働者への通知 特殊健康診断結果の追加 ( 第 66 条の 6 関係 ) 労働安全衛生法において 一般健康診断については 健康診断の実施後にその結果を本人へ通知する義務が規定されている

事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

14個人情報の取扱いに関する規程

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 23 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかね

個人情報管理規程

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( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

個人情報保護方針の例

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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特定個人情報の取扱いの対応について

目 次 はじめに 1 定義 3 1 ストレスチェック制度の趣旨 目的 4 2 ストレスチェック制度の基本的な考え方 5 3 ストレスチェック制度の実施に当たっての留意事項 6 4 ストレスチェック制度に基づく取組の手順 8 5 衛生委員会等における調査審議 11 6 ストレスチェックの実施方法等 2

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社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

財団法人日本体育協会個人情報保護規程

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個人情報の取り扱いに関する規程

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

3 参照基準次に掲げる基準は この基準に引用される限りにおいて この基準の一部となる - プライバシーマーク付与適格性審査実施規程 - プライバシーマーク制度における欠格事項及び判断基準 (JIPDEC) 4 一般要求事項 4.1 組織 審査業務の独立性審査機関は 役員の構成又は審査業務

文書管理番号

管理区分 非管理版 文書番号 PMS-007 制定年月日 改訂年月日 改訂番号 1 購入希望の場合は P マークの取得及び更新に必須となる文書のサンプルです ページ最後の購入方法をご確認ください 修正可能なワードファイルで提供して

個人データの安全管理に係る基本方針

(I12) 土木学会特定個人情報取扱規程 平成 28 年 1 月 22 日制定 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 公益社団法人土木学会 ( 以下 学会 という ) における 行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) 個人情報の保護に関する法律

個人情報保護規程

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調査票

privacypolicy

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

Microsoft Word - TechStarsプライバシーポリシー.docx

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

東レ福祉会規程・規則要領集

本サイトにおける個人情報の利用目的は以下のとおりです 当社は 本人の同意なく目的の範囲を超えて利用しません (1) 本サイト会員登録者の個人認証及び会員向け各種サービスの提供 (2) インターネットまたは電話を通じて提供する 宿予約サービス 及びそれに付帯関連する業務の遂行 (3) 上記 (2) に

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

agenewsプライバシーポリシー_0628_テキスト形式

ストレスチェック制度実施規程 第 1 章総則 ( 規程の目的 変更手続き 周知 ) 第 1 条この規程は 労働安全衛生法第 66 条の10の規定に基づくストレスチェック制度をケー エム テクノロジー株式会社において実施するに当たり その実施方法等を定めるものである 2 ストレスチェック制度の実施方法

岩手医科大学医学部及び附属病院における人を対象とする医学系研究に係るモニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日

はじめに 厚生労働省では 国 事業者 労働者をはじめとする関係者が一体となって総合的かつ計画的に労働者の安全と健康を守り 労働災害防止対策に取り組むことができるよう労働安全衛生法の規定に基づいて 第 12 次労働災害防止計画 を策定しています 本計画では 平成 25 年度から平成 29 年度までの

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内部統制ガイドラインについて 資料

マイナンバーとは? どんな法律? 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 社会保障 税番号制度 = マイナンバー制度 個人番号 = マイナンバー 個人情報 + マイナンバー = 特定個人情報 2

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財団法人杉並区スポーツ振興財団個人情報保護規程

1

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て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

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03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

個人情報分析表 類型 K1: 履歴書 職務経歴書 社員基礎情報 各種申請書 誓約書 同意書 入退室記録 教育受講者名簿 理解度確認テスト 本人から直接取得 社員管理に利用する 保管庫に保管する 廃棄する 残存 1. 同意を得ないで取得する 1. 目的外利用する 1. 紛失する 1. 廃棄物から情報漏

個人情報の保護に関する規程(案)

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

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個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

プライバシーマーク付与適格性審査業務 基本規程

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 株式会社スマートバリュー ( 以下 当社 という ) が個人情報保護方針に基づく個人情報の取扱いの基本事項を定めたもので 個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによ

平成 26 年 3 月 6 日千葉医療センター 地域医療連携ネットワーク運用管理規定 (Ver.8) 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク運用管理規定 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この運用管理規定は 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク ( 以下 千葉医療ネットワーク ) に参加

産業保健の目的 働く人々すべての身体的 精神的および社会的健康を最高度に維持増進させる 労働条件に起因する健康障害を防止し 健康に不利な諸条件から雇用中の労働者を保護する 労働者の生理学的および心理学的特徴に適合する職業環境に労働者を配置し 健康を維持する 仕事と人との適合を図る ( 国際連合の W

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社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

個人情報の取り扱いについて 公益財団法人岩手県予防医学協会 個人情報保護管理責任者常務理事 公益財団法人岩手県予防医学協会 ( 以下 協会 という ) は 健康診断等で取得した個人情報 を協会の個人情報保護基本規程に従って適正に管理し 以下のとおりお取り扱いさせていただき ますので 個人情報の提供

平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

Transcription:

<H8 年 月 3 日発行 > 今月のテーマ ストレスチェック実施対策は万全ですか? ~ 事業者が押さえる実務ポイント解説 ~ 社会保険労務士法人マツザワサポートライフサポートまつざわ 90- 新潟市南区戸石 38-9 TEL 0(37) FAX 0(37)8 E メール info@matsuzawa-support.com URL http://matsuzawa-support.com Ⅰ. ストレスチェック制度に基づく取組の手順 ~ 事業者が行うこととは?~ 基本方針の表明 事業者は 法 規則及び指針に基づき ストレスチェック制度に関する基本方針を表明します ストレスチェックの実施 衛生委員会等において ストレスチェック制度の実施方法等について調査審議を行い その結果を踏まえて 事業者がその事業場におけるストレスチェック制度の実施方法等を規程として定めます 事業者は 労働者に対して 医師 保健師又は厚生労働大臣が定める研修を修了した看護師もしくは精神保健福祉士 ( 以下 医師等 という ) によるストレスチェックを行います 事業者は ストレスチェックを受けた労働者に対して 当該ストレスチェックを実施した医師等 ( 実施者 ) から その結果を直接本人に通知させます 面接指導の実施 ストレスチェック結果の通知を受けた労働者のうち 高ストレス者として選定され 面接指導を受ける必要があると実施者が認めた労働者から申出があった場合は 事業者は 当該労働者に対して 医師による面接指導を実施します 事業者は 面接指導を実施した医師から 就業上の措置に関する意見を聴取します 事業者は 医師の意見を勘案し 必要に応じて 適切な措置を講じます 集団ごとの集計 分析 ( 努力義務 ) 事業者は 実施者に ストレスチェック結果を一定規模の集団ごとに集計 分析させます 事業者は 集団ごとの集計 分析の結果を勘案し 必要に応じて 適切な措置を講じます

Ⅱ. 衛生委員会等において調査審議すべき事項 ) ストレスチェック制度の目的にかかる周知方法 ストレスチェック制度は 労働者自身のストレスへの気付き及びその対処の支援並びに職場環境の改善を通じて メンタルヘルス不調となることを未然に防止する一次予防を目的としており メンタルヘルス不調者の発見を一義的な目的とはしないという趣旨を事業場内で周知する方法 ) ストレスチェック制度の実施体制 ストレスチェックの実施者及びその他の実施事務従事者の選任等ストレスチェック制度の実施体制 実施者が複数いる場合は 共同実施者及び実施代表者を明示すること この場合において 当該事業場の産業医等が実施者に含まれるときは 当該産業医等を実施代表者とすることが望ましい 外部機関にストレスチェックの実施の全部を委託する場合は 当該委託契約の中で委託先の実施者 共同実施者及び実施代表者並びにその他の実施事務従事者を明示させること ( 結果の集計業務等の補助的な業務のみを外部機関に委託する場合にあっては 当該委託契約の中で委託先の実施事務従事者を明示させること ) 3) ストレスチェック制度の実施方法 ストレスチェックに使用する調査票及びその媒体 調査票に基づくストレスチェックの程度の評価方法及び面接指導の対象とする高ストレス者を選定する基準 ストレスチェックの実施頻度 実施時期及び対象者 面接指導の申出の方法 面接指導の実施場所の実施方法 ) ストレスチェック結果に基づく集団ごとの集計 分析の方法 集団ごとの集計 分析の手法 集団ごとの集計 分析の対象とする集団の規模 ) ストレスチェックの受検の有無の情報の取扱い 事業者による労働者のストレスチェックの受検の有無の把握方法 ストレスチェックの受検の勧奨の方法 6) ストレスチェック結果の記録の保存方法 ストレスチェック結果の記録を保存する実施事務従事者の選任 ストレスチェック結果の記録の保存場所及び保存期間 実施者及びその他の実施事務従事者以外の者によりストレスチェック結果が閲覧されないためのセキュリティの確保等の情報管理の方法 7) ストレスチェック 面接指導及び集団ごとの集計 分析の結果の利用目的及び利用方法 ストレスチェック結果の本人への通知方法 ストレスチェックの実施者による面接指導の申出の勧奨方法 ストレスチェックの結果 集団ごとの集計 分析結果及び面接指導結果の共有方法及び共有範囲 ストレスチェック結果を事業者へ提供するにあたっての本人の同意の取得方法 本人の同意を取得した上で実施者から事業者に提供するストレスチェック結果に関する情報の範囲 集団ごとの集計 分析結果の活用方法 8) ストレスチェック 面接指導及び集団ごとの集計 分析に関する情報の開示 訂正 追加及び削除の方法 情報の開示等の手続き 情報の開示等の業務に従事する者による秘密の保持の方法

9) ストレスチェック 面接指導及び集団ごとの集計 分析に関する情報の取扱いに関する苦情の処理方法 苦情の処理窓口を外部機関に設ける場合の取扱いなお 苦情の処理窓口を外部機関に設ける場合は 当該外部機関において労働者からの苦情又は相談に対し適切に対応することができるよう 当該窓口のスタッフが 企業内の産業保健スタッフと連携を図ることができる体制を整備しておくことが望ましい 0) 労働者がストレスチェックを受けないことを選択できること 労働者にストレスチェックを受検する義務はないが ストレスチェック制度を効果的なものとするためにも 全ての労働者がストレスチェックを受検することが望ましいという制度の趣旨を事業場内で周知する方法 ) 労働者に対する不利益な取扱いの防止 労働者に対する不利益な取扱いとして禁止される行為を事業場内で周知する方法 Ⅲ. ストレスチェック制度の実施体制 < 実施体制イメージ図 > 事業者 ストレスチェック制度の実施責任 方針の決定 ストレスチェック制度担当者 ( 衛生管理者 事業場内メンタルヘルス推進担当者など ) ストレスチェック制度の実施計画の策定 実施の管理等 実施者 ( 産業医など ) 指示 実施事務従事者 ( 産業保健スタッフ 事務職員など ) ストレスチェックの実施 ( 企画及び結果の評価 ) 面接指導の実施 実施者の補助 ( 調査票の回収 データ入力等 ) 実施の事務 ストレ スチェ ックの ストレスチェック結果が労働者の意に反して人事上の不利益な取扱いに利用されることがないようにするため 人事に関して直接の権限を持つ監督的地位にある者は ストレスチェックの実施事務に従事してはいけません 3

人事権あり 社長 ( 事業者 ) 専務 人事部長など ストレスチェックの 実施の事務 に従事不可 人事権なし 人事課の従業員 その他の部署の従業員 ストレスチェックの 実施の事務 に従事可能 ストレスチェック実施の事務 ( ストレスチェックの実施に直接従事し 労働者の健康情報を取扱う事務をいう ) 人事に関して直接の権限を持つ監督的地位にある者が従事できない事務 その他の事務人事に関して直接の権限を持つ監督的地位にある者が従事できる事務 労働者が記入した調査票の回収 内容の確認 データ入力 評価点数の算出等のストレスチェック結果を出力するまでに労働者の健康情報を取扱う事務 ストレスチェック結果の封入等のストレスチェック結果を出力した後の労働者に結果を通知するまでの労働者の健康情報を取扱う事務 3ストレスチェック結果の労働者への通知 ( ) の事務 面接指導を受ける必要があると実施者が認めた者に対する面接指導の申出勧奨 ストレスチェック結果の集団ごとの集計にかかる労働者の健康情報を取扱う事務 ( ) 封筒に封入されている等 内容を把握できない状態になっているものを回収又は通知する事務を除く 事業場におけるストレスチェック実施計画の策定 ストレスチェックの実施日時や実施場所等に関する実施者との連絡調整 3ストレスチェックの実施を外部機関に委託する場合の外部機関との契約等に関する連絡調整 ストレスチェックの実施計画や実施日時等に関する労働者への通知 調査票の配布 6ストレスチェックを受けていない労働者に対する受検の勧奨 < ストレスチェック結果に関する情報の取扱い > 従業員本人 管 理 監督者直属上司 部門長等 人事労務部門 実施事務従事者 ストレスチェック実施者ストレスチェック実施のみ担当 面接指導実施医師 面接指導のみ担当 産業保健スタッフストレスチェック 面接指導のいずれも担当しない者 ストレスチェック受験の有無 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 結果提供についての同意なしの場合 〇 〇 〇 結果提供についての同意ありの場合 〇 〇 〇 〇 〇 面接指導の申出ありの場合 〇 〇 〇 〇 〇 面接指導の詳細な内容 〇 〇 面接指導に基づく就業意見 〇 〇 〇 〇 集 団 分 析 の 結 果 〇 〇 〇 〇把握 取得可 就業上の措置実施等に必要な範囲 内容に限って把握 取得可 把握 取得不可 各事業場で検討した上で把握 取得可とするかどうか決定

Ⅳ. ストレスチェックの流れと事業者 実施者 その他の実施事務従事者の役割. 事業者側 ( 人事権者含む ) で実施すること 人事権者が従事できるその他の事務 ( 事前準備 ~ 調査表記入前まで ) ストレスチェックの実施計画 スケジュールを作成 外部に委託する場合の契約内容等を調整 3 調査票の選定 評価方法を決定等 実施者 ( 医師等 ) が助言. 事業者側 ( 人事権者含む ) と実施者を含む実施事務従事者が連携して実施 ストレスチェックの実施スケジュール 日時等を労働者に通知 調査票の配布等 6 ストレスチェックを受けない労働者への勧奨 最終決定は事業者の役割 7 労働者が受検 ( 調査票を記入 入力 ) 人事権者が従事できな いストレ スチェ ックの 実施の事務 ( 調査表記入後 ) 個人情報を取扱う可能性のある事務 3. 事業者側を含む実施事務従事者が実施すること 8 記入の終わった調査票の回収 ( 注 ) 記入 入力内容の確認 9 記入の終わった調査票のデータ入力作業 ( 紙で実施する場合 ) 0 評価基準に基づくストレスの評価結果の出力 ( 高ストレス者の選定 ) 集団ごとの分析の実施 結果の出力 評価結果の確認 面談指導の要否の判断 実施者の必須義務 3 ストレスチェック結果の本人への通知 ( 注 ) 事業者への集団分析結果の提供 面接指導対象者に対する申出の勧奨 プログ国がラ無ム料で公自開動 実配施布可す能る ( 注 ) 封筒に封入されている等 内容を把握できない状態になっているものの回収又は通知の事務を除く

Ⅴ. 外部機関にストレスチェック及び面接指導の実施を委託する場合のチェックリスト. ストレスチェック制度についての理解チェック ストレスチェックの目的が主に一次予防にあること 実施者やその他の実施事務従事者に対して 労働安全衛生法第 0 条に基づく守秘義務が課されること 本人の同意なくストレスチェック結果を事業者に提供することが禁止されていること等を委託先が理解しているか 実施者やその他の実施事務従事者となる者に対して 研修を受けさせる等により これらの制度の仕組みや個人情報保護の重要性について周知し 理解させているか 3 外部機関と当該事業場の産業医等が密接に連携することが望ましいことを理解しているか. 実施体制チェック 受託業務全体を管理するための体制が整備されているか ( 全体の管理責任者が明確になっているか ) 受託業務を適切に実施できる人数の下記の者が確保され かつ 明示されているかまた 下記の者がストレスチェック制度に関する十分な知識を有しているか〇ストレスチェックの実施者として必要な資格を有する者〇ストレスチェックの結果に基づいて面接指導を行う産業医資格を有する医師〇実施者や医師の指示に基づいてストレスチェックや面接指導の実施の補助業務を行う実施事務従事者 3 実施事務従事者の担当する業務の範囲は 必要な範囲に限定され また明確になっているか ストレスチェックや面接指導に関して 労働者からの問い合わせに適切に対応できる体制が整備されているか 実施者やその他の実施事務従事者が 必要に応じて委託元の産業保健スタッフと綿密に連絡調整を行う体制が取られているか 3. ストレスチェックの調査票 評価方法及び実施方法チェック ストレスチェックに用いる調査票の選定 評価方法及び高ストレス者の選定基準の決定についての提案等を明示された実施者が行うこととなっているか 3 6 調査票 提案されるストレスチェックに用いる調査票は法令の要件 ストレス要因 心身のストレス反応及び周囲のサポートの 3 領域を含むものか等 を満たすか 調査票 国が示す標準的な 7 項目調査票又は 3 項目の簡易版以外の調査票を用いる場合は 科学的な根拠が示されているか 評価方法 提案されるストレスチェック結果の評価方法及び高ストレス者の選定方法 基準は法令の要件を満たすか 評価方法 提案されるストレスチェック結果の評価方法及び高ストレス者の選定方法 基準はわかりやすく労働者に開示されるか 実施方法 調査票の記入 入力 記入 入力の終わった調査票の回収等が 実施者やその他の実施事務従事者及び労働者本人以外の第三者に見られないような状態で行える方法が取られているか ICT を用いて行う場合は 実施者及び労働者本人以外の第三者に見られないようなパスワード管理 不正アクセス等を防止するセキュリティ管理が適切に行われるか 6

7 8 9 0 実施方法 実施者が受検者全員のストレスチェック結果を確認し 面接指導の要否を判断する体制が取られるか 実施方法 高ストレス者の選定にあたり 調査票に加えて補足的に面談を行う場合 当該面談を行う者は 医師 保健師等の適切な国家資格保有者であるか 又は臨床心理士 産業カウンセラー等の心理専門職となるか また 当該面談は実施者の指示の下に実施する体制がとられるか 実施方法 労働者の受検の状況を適切に把握し 事業者からの求めに応じて 受検状況に関する情報を提供できる体制が取られるか 実施方法 集団ごとの集計 分析を行い わかりやすく結果を示すことができるかその際 集団ごとの集計 分析の単位は 回答者 0 人以上となるか. ストレスチェック実施後の対応チェック 3 6 ストレスチェック結果の通知は 実施者やその他の実施事務従事者及び労働者本人以外の第三者に知られることのない形で 直接本人にされる方法がとられるか 本人に通知する内容は ストレスの特徴や傾向を数値 図表等で示したもの 高ストレスの該当の有無 3 面接指導の要否など 法令に定められた内容を網羅するものとなるか 面接指導が必要な労働者に対して 実施者やその他の実施事務従事者及び労働者本人以外の第三者に分からないような適切な方法で面接指導の申出を促す体制がとられるか ストレスチェックの結果 緊急に対応が必要な労働者がいる場合に 委託元の産業保健スタッフを通じた事業者との連絡調整を含め 適切に対応できる体制がとられるか ストレスチェックの結果を事業者に通知することについての同意の取得方法について 法令に則った方法になるか ( 事前や実施時に同意を取得するような不適切な方法が取られていないか ) 実施者又はその他の実施事務従事者が結果の記録を 年間保存するための具体的な方法が明示され そのために必要な施設 設備が整備され 実施者及び労働者本人以外の第三者が結果を閲覧できないような十分なセキュリティが確保されているか. 面接指導の実施方法チェック 面接指導の実施場所は プライバシー保護や労働者の利便性の観点から適切か 面接指導を実施するにあたり 事業者から対象となる労働者の労働時間 労働密度 深夜業の回数及び時間数 作業態様 作業負荷の状況等の勤務の状況や職場環境等に関する情報を事業者から入手し 適切に取扱う体制となっているか 6. ストレスチェック実施後の対応チェック 面接指導の結果を事業者に通知するにあたり 就業上の措置を実施するため必要最小限の情報に限定し 診断名 検査値 具体的な愁訴の内容等の生データが提供されることがないような方法がとられるか 面接指導の結果 緊急に対応が必要な労働者がいる場合に 委託元の産業保健スタッフを通じた事業者との連絡調整を含め 適切に対応できる体制がとられるか 7