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目次 1.0 はじめに 2 1.1 戦争の原因 2 1.2 ゲームの内容物 2 1.3 用語解説 2 2.0 ゲームの初期配置 4 2.1 シナリオ 4 2.2 キャンペーンの初期配置 4 2.3 キャンペーン以外のシナリオのプレイ 4 3.0 プレイ進行の概要 4 4.0 プレイの手順 5 4.1 戦略フェイズ 5 4.2 攻撃フェイズ 5 4.3 政治フェイズ 5 4.4 損耗フェイズ 5 4.5 ターンフェイズの終了 5 5.0 戦略カード 6 5.1 作戦値 6 5.2 諜報値 7 5.3 イベント 7 6.0 攻撃 9 6.1 攻撃の概要 9 6.2 攻撃の手順 9 7.0 移動とスタック 12 7.1 基礎移動力 12 7.2 海上ユニットの移動とスタック 12 7.3 航空ユニットの移動とスタック 13 7.4 陸上ユニットの移動とスタック 14 7.5 司令部ユニット 16 8.0 戦闘の解決 17 8.1 戦闘に参加する部隊 17 8.2 航空海上戦闘の手順 17 8.3 航空海上戦闘における勝者の決定 19 8.4 陸上戦闘の手順 20 8.5 退却 21 8.6 戦闘後移動 21 9.0 増援と強襲上陸乗船ポイント 21 9.1 増援の受領 21 9.2 遅延増援 22 9.3 強襲上陸乗船ポイント (ASP) 22 10.0 補充 22 10.1 戦前ユニットの制限 22 10.2 日本軍の補充 23 10.3 連合軍の補充 23 11.0 戦略戦争 23 11.1 日本軍の戦略カード 23 11.2 潜水艦戦争 23 11.3 戦略爆撃 24 11.4 日本軍のパス 24 11.5 連合軍の戦略カード 24 12.0 国家状態 24 12.1 へクスの支配 25 12.2 フィリピン 25 12.3 マレー及びシャム 25 12.4 オランダ領東インド 25 12.5 ビルマ 25 12.6 インド 25 12.7 中国 26 12.8 オーストラリア 27 12.9 日本 27 13.0 補給と損耗 27 13.1 補給線 27 13.2 最終補給源 28 13.3 緊急補給路 28 13.4 損耗 28 14.0 陸海軍の競争 28 14.1 アメリカ陸海軍の競争 28 14.2 日本陸海軍の競争 28 15.0 ヨーロッパの戦争 29 15.1 影響なし 29 15.2 レベル1 29 15.3 レベル2 29 15.4 レベル3 29 15.5 レベル4 29 15.6 ダイス目修正 29 15.7 最大レベル 29 16.0 キャンペーンシナリオの勝利 29 16.1 自動的勝利 29 16.2 連合軍の勝利 29 16.3 日本の勝利 29 16.4 アメリカ政治動向 29 17.0 シナリオ 31 17.1 キャンペーン 31 17.2 1942 年 31 17.3 1943 年 33 17.4 1944 年 35 17.5 1942 年 -1943 年 38 17.6 1943 年 -1944 年 38 17.7 1942 年 -1944 年 38 17.8 短縮キャンペーン 38 17 9 最短キャンペーン 38 18.0 基本シナリオ初期配置表 38 19.0 包括的なプレイの例 38 20.0 デザイナーズノート 41 Q&A 41 日本軍戦略カードイベント 44 連合軍戦略カードイベント 51 1

1.0 はじめに 太陽の帝国 は第 2 次世界大戦の太平洋戦争をテーマとしたゲームである 一方のプレイヤーが日本軍を 他方が連合軍を指揮する 日本軍は連合国に戦争終結の交渉を妥結させることを目指し 対する連合軍は日本軍を壊滅し その軍事工場を B29 と海軍の行動範囲内に入れることを目指す 連合軍の進撃速度が史実より遅い場合 日本列島進攻を強いられることになる 1.1 戦争の原因太平洋戦争の勃発には水面下に様々な理由があったが その最も重要な原因は アジアの支配的勢力になる当然の権利があるという日本の発想にあった 日本は自国を西欧諸国と完全に同等であるとみなしていた 東京は 日本が世界大国となるための障壁は天然資源の欠乏だけであると考えた 手本とした西欧諸国の先例に従い 中国とオランダ領東インドを支配し 植民地帝国を築き上げる野望を抱いた この視点に立って 日本帝国陸軍は 公式には政府の意に反するという建前の下で 1 931 年に満州占領の既成事実を東京に与えた この海外での冒険的行動と アジアの中心部である満州における日本の特別な権益を国際的に認めさせようという日本政府の企ては 日本と西欧諸国との関係に脅威と摩擦を与えることになった より重大だったのは この日本の哲学が アメリカによる中国の門戸開放政策との間に 長期にわたる衝突を引き起こしたことだった アメリカは 経済的な裏付けがまったくなかったにもかかわらず 中国との貿易関係の拡大に幻想的なイメージを抱き続けていた しかし中国では アメリカにおけるローズベルト一家のような極めて重要な一族が貿易の実権を握っており アメリカが中国市場への自由な参入を続けることに反対していた 日本による小規模な攻撃の継続と中国中央の権威失墜は 1 937 年の北部中国への大規模侵攻へと発展した この侵攻は 南京大虐殺に代表されるように 日本の中国民衆への残忍さを完全に表面化させることになった しかし 中国は日本が思っていたより遥かに広大であり 蒋介石らに率いられた中国の民族主義政府は 日本政府の過剰な欲望との戦いを継続することに成功した 1939 年から 41 年にかけたドイツによるヨーロッパでの電撃戦は 多くの西側植民地を弱体化させ 本国から遥かに離れた帝国は 軍事侵攻に対して脆弱な状態に置かれた バルバロッサ作戦によりソ連の崩壊は目前と思われたことが アメリカによる経済制裁と相まって 日本政府を攻撃の好機が到来したという判断に導いた 日本は 今行動を起こさなければ 世界大国になるという最終目標を永遠に諦めるしかないと考えた アメリカの暗号解読専門家は 日本の外交暗号と低レベルの軍事暗号を解読していたが 真珠湾のアメリカ太平洋艦隊を日本帝国海軍が奇襲した 1941 年 12 月 7 日の時点で 十分な警戒態勢は敷かれていなかった この日は日本の 恥辱の日 になると同時に 彼らの最も輝かしい瞬間となり この攻撃の衝撃が アメリカによる恐るべき破壊の復讐を日本帝国にもたらすこととなった 1.2 ゲームの内容物 1.21 ダイスゲームでは すべての不作為判定で 10 面ダイス 1 個を使用する 0 の目は 0 または 1 未満として扱う 一部のゲームのよ うに 10 としては扱わない 1.22 地図 1 枚の地図は 戦争が行われた太平洋とアジアの一部の地域を表している 各へクスは直径 150 マイルに相当する 地図上の地形は ニューギニアのオーウェンスタンレー山脈から太平洋の珊瑚礁まで 様々な変化に富む 地図には 戦闘ユニットが攻撃を行うために必要な補給上の基幹施設である 重要な航空基地や港湾も記載されている 地図上のスペルは 194 3 年 10 月発行の国立地理協会の地図に従った 1.23 カウンターカウンターは プレイヤーが勝利条件を達成するために戦闘させる軍事部隊 ( ユニット ) である 陸上ユニットは 連隊から軍までの様々な規模の部隊を表す 航空ユニットは大規模な方面航空部隊を表す 海軍ユニットは複数の主要艦と数隻の巡洋艦 軽巡洋艦 駆逐艦で構成される艦隊を表し そのうち一部の主要艦名が識別のために印刷されている 地図上でプレイに参加しているユニットは 常に両プレイヤーともその内容を確認することができる カウンターの例 : 航空母艦を除く海軍ユニットと陸上ユニットには 攻撃力 ( 左側 ) と防御力 ( 右側 ) の 2 つの数値が記載されている 航空ユニットと空母ユニットには 攻撃力 ( 左側 ) 防御力 ( 中央 ) 航続範囲へクス数 ( 右側 ) の 3 つが記載されている 航続範囲は 通常航続範囲と拡張航続範囲 ( 一部はかっこで括られている ) の 2 つが記載されている場合がある すべての司令部には 指揮範囲へクス数 ( 左側 ) 能力等級 ( 右側 ) の 2 つの数値が記載されている その他の数値は 初期配置へクス (4 桁 ) またはゲームへの登場ターン (1 桁または 2 桁 ) である 表側に白い三角形が印刷されたユニットは 初期配置時または登場ターンに 裏側の減少戦力面でゲームを開始する その他のすべての数値は歴史的興味による識別のためのものであり プレイには影響しない 1.24 戦略カード戦略カードには 連合軍カードと日本軍カードの 2 種類がある 1 枚のカードには カード番号 カードの種類 ( 軍事 政治 資源 リアクション ) 作戦値 諜報値 イベントの 5 種類の情報が記載されている カード番号は参考であり プレイに影響しない カードの作戦値を使用する場合 そのカードを作戦カードと呼び 以後のルールでは OC と呼称する イベントとして使用する場合 イベントカードと呼び 以後 EC と呼称する 多くのイベントはプレイヤーによる攻撃を可能とさせるが 攻撃イベントとして使用した場合 そのカードを OC として使用できないことに注意する必要がある 一部のカードでは プレイした次ターン以降に影響を与える効果が記載されており 記憶補助のためにカウンターを使用する イベントのタイトルには 歴史的な興味を高める以外の意味はない 1.3 用語解説航空母艦 : すべての CV CVL CVE タイプの海軍ユニットを あわせて航空母艦または空母と呼ぶ ルール上 空母 と表記する場合 この 3 種別すべてを指す ルール上これらの区別が必要な場合は 各種別の頭文字を使用している 航続範囲 : 航空ユニット ( 陸上に基地を持つ空軍部隊 ) の航続範囲には 2 つの種類 ( 通常と拡張 ) がある ある航空ユニットの拡張航続範囲がかっこで括られている場合 その拡張航続範囲を攻撃時に使用して移動したユニットは 戦闘に参加できない リアクション移動したすべてのユニットは戦闘に参加し 2

なければならないことから 航空ユニットはそのリアクション移動の際 かっこで括られた数値を使用できないことを意味する 航空ユニットの航続範囲は 移動可能な航空基地から航空基地までのヘクス数 または参加可能な戦闘へクスまでのヘクス数を表す 航空ユニットが拡張航続範囲を戦闘参加のために ( 移動のためではなく ) 使用した場合 その航空ユニットの攻撃力は 戦闘目的では半減する デザインノート : 通常航続範囲は 航空ユニットのうち戦闘機の作戦行動範囲であり 拡張航続範囲は双発爆撃機による単独飛行距離を表す 連合軍のみが保有する四発爆撃機は 独立した長距離爆撃機であり 航続範囲を 1 つしか持たない 空母の航続範囲 : 空母ユニットにも 1 つの航続距範囲が記載されており 通常の航空ユニットと同様の方法で用いる 空母が戦闘に参加するためには その空母がいるヘクスから戦闘へクスまでの距離が 航続範囲以下でなければならない デザインノート : 日本軍は 空母搭載機の航続距離が優越していたことにより 空母戦における命中 ( ヒット ) を割り当てる際 連合軍よりわずかに有利となっている 航空機の影響ゾーン (ZOI):(7.35 参照 ) 補給下のすべての航空機及び空母ユニットは 2 へクスの影響ゾーン (ZO I) を及ぼす 自軍 ZOI は 同じへクスに及ぶ敵の補給下の非 LRB 航空機ユニットまたは空母が及ぼす ZOI を 中立化することができる 中立化されていない ZOI は ユニットを活性化させるための または補給判定のための連絡線に関する司令部の指揮範囲の妨害など ゲーム上の一部の機能で影響する 航空機の ZOI は 特別リアクション (6.27) または諜報ダイス判定の目的では 中立化されることはない 一部のイベントカードは 航空機の ZOI を一時的に取り消す プレイノート : このゲームでは 航空機の ZOI の位置について熟考することが非常に重要となる 連合軍 : この用語は連合軍プレイヤーが所有するユニットを表し イギリス オーストラリア ニュージーランド インド オランダ 中国 アメリカ軍ユニットを含む 連合軍の支配 : 日本帝国の境界の外側 及び朝鮮と中国沿岸へクスの外側 ( 連合が支配する香港は除く ) のすべてのヘクスは 1941 年に始まるキャンペーンシナリオで 連合軍支配下でゲームを開始する その他の各シナリオでは 開始時の支配へクスがそれぞれ決まっている 強襲上陸可能なユニット : 一部の陸上ユニットのみが 強襲上陸を行える これは すべての日本軍 アメリカ陸軍 アメリカ軍海兵隊 イギリス連邦軍 ( 第 7 機甲旅団を除く ) である オーストラリア軍とニュージーランド軍の陸上ユニットも強襲上陸が可能である オランダ軍 インド軍 中国軍の陸上ユニットは 強襲上陸を行えない 中国軍ユニット :3 つの中国軍陸上ユニットを表す イギリス連邦軍 : アメリカ軍 オランダ軍 中国軍以外の連合軍ユニットを表す イギリス連邦軍ユニットの背景はいずれも同じ黄土色だが ユニットの種別の色がそれぞれの国籍で異なる イギリス軍 ( 赤 空軍と海軍は赤の線入り ) オーストラリア軍 ( 黄色 空軍と海軍は黄色の線入り ) ニュージーランド軍 ( 紫 ) インド軍 ( 茶色 ) である ルール上 イギリス連邦軍 と表記する場合 これらすべての国籍のユニットを指す ルールで特定の国籍を指定している場合 たとえば インド軍 と記載されていれば 背景がイギリス連邦色でユニット種別の色がインド軍を示す茶色のユニットのみを指す 支配 : すべてのへクスはゲーム開始時 日本軍か連合軍の支配下にある 日本帝国の境界内 朝鮮の全へクス 中国の沿岸へクス ( 香港を除く ) は 日本軍の支配下でキャンペーンゲームシナリオを開始する 地図上のその他の全へクスは 連合軍支配下で開始する ヘクスの支配は 陸上ユニットの行動によってのみ変更できる 航空または海上ユニットだけでは 自軍支配に変更することはできない あるヘクスに最後に進入または通過した陸上ユニットを所有する陣営が そのヘクスを支配する へクスの所有者が変更した場合は 日本の支配を表示するためには日本の国旗を 連合軍の支配を表示するためにアメリカまたはイギリス国旗をそのヘクスに置いて示す ( 満州侵攻の特別イベントカードのために 2 つのソ連国旗も用意されている ) 支配を表示するための国旗の使用は 記憶を補助する目的であり あるへクスを支配する陣営を記憶する必要が生じた時に プレイヤーが自由に配置したり取り除いたりして構わない 支配陣営を表す目的では アメリカとイギリスの国旗に違いはなく 趣味的に使い分ければよい 捨て札 : 既に使用されたが シャッフルイベントの発生後に再度使用できるカードを指す 日本帝国の境界 : 地図上には境界線が存在する シナリオで連合軍支配下として開始する特別なヘクスが指定されていない限り 香港を除くすべての境界線の内側のへクスは 日本が支配している 詳しくは上記の 支配 を参照のこと 島 : アジア大陸 ( 中国 インドなどを含む ) またはオーストラリアとつながっていない地図上の陸地を含むヘクスは 島とみなす 島には珊瑚礁へクスも含む 島がヘクスサイドをまたいでおらず 6 つのへクスサイドがすべて水上へクスサイドである場合 そうしたヘクスを特別に 1 へクスの島 と呼ぶ 珊瑚礁も 1 へクスの島である ルール 16.47 の対象となるのは その他の条件に適合する 1 へクスの島のみである 日本支配下の中国 : 香港を除く中国のすべての沿岸へクスは 日本軍の支配下で 1941 年キャンペーンシナリオを開始する 香港については連合軍支配下であり そのことを示すために連合軍の国旗を置いておくべきである 日本陸軍 : 日本陸軍は すべての日本の軍規模 (XXXX) 陸上ユニット 及び日本軍航空師団 ( 識別番号が 20 以下で 単発機のシンボルがユニットに印刷されている 台南航空部隊 T も含む ) で構成される SN 及び SS 旅団 (X) ユニットは日本陸軍ユニットではなく 海軍陸戦隊ユニットである 日本海軍 : 日本海軍は すべての日本の海上ユニットと すべての航空艦隊ユニット ( 識別番号が 21 以上で 双発機のシンボルが印刷されている ) SN 及び SS の陸上ユニットで構成される これら 5 つの日本軍の旅団規模 (X) 陸上ユニットはルール上 日本海軍ユニット (SS 旅団を含む ) とみなす 長距離爆撃機 (LRB): 連合軍プレイヤーのみが LRB ユニットを保有する すべての LRB ユニットは 6 以上の航続範囲を持つ LRB ユニットはゲーム上 明確な使用法がルールで規定されている LRB ユニットには その他の通常の航空ユニットと同じく史実と同じ識別番号が記載されているが 特別な記載がない限り ゲーム上のすべての目的で独立したユニットとみなす 戦前ユニット : 地図上でゲームを開始する ( ユニットに初期配置へクスが記載されている ) 大半のユニットと一部のその他のユニットは ユニット上に点 ( ドット ) が記されている これらのユニットは 戦前ユニット である 戦前ユニットは補充 3

を受け取ることができない デザインノート : 戦前ユニットは 正規の軍隊と 国内警備のために訓練された植民地警備隊の 2 種類に分類される 日本の航空部隊は 最高度の正規軍隊戦前ユニットの代表例である こうした戦前のベテランユニットの大部分は 一度除去されると再編成できない 範囲 : 範囲は 2 つのへクスの間の距離である 範囲を数える場合 司令部または戦闘ユニットがいる最初のへクスは数えないが 目標へクスは計算に含める 除去カード : 既に使用され ゲームで再度使用されないカードを指す 端数の切り上げ : ゲーム上 数値の小数点以下は切り捨てず 常に切り上げて処理する 戦略カード : ゲームは戦略カードをプレイすることで進められる 戦略カードは 上部に大きく記載された数値 (1 から 3 まで ) を使い作戦カード (OC) として使用するか 記載されたイベントに従ったイベントカード (EC) として使用することができる カードの記述がルールと矛盾する場合 カードがルールに優先する 両プレイヤーにはそれぞれ自軍用のカードセットが用意されている (1 つは日本軍用 1 つは連合軍用である ) 日本軍プレイヤーのみが日本軍戦略カードを使用でき 連合軍プレイヤーのみが連合軍戦略カードを使用できる 進入禁止海上へクスサイド : すべての海軍ユニットは 進入禁止海上へクスサイドを越えて 強襲上陸を含む移動を行えず 補給線も引けない これが進入禁止海上へクスサイドの唯一の機能である アメリカ軍 : 連合軍ユニットの一部を構成するアメリカ軍を表す アメリカ陸軍 : アメリカ陸軍は すべての陸上軍団 (XXX) ユニット P 旅団 第 11 空挺師団に加え すべての航空ユニットで構成される これらのユニットの背景は青色である アメリカ海軍 : アメリカ海軍は すべての海上ユニット 海兵隊航空ユニット (VMF211 は海兵隊所属である ) SF 旅団 海兵隊師団及び旅団で構成される 陸軍より規模の大きいユニットと シルエットが記載された艦船ユニットに限って アメリカ海軍ユニットも青色である すべての海兵隊ユニットの色はオリーブグリーンである 2.0 ゲームの初期配置 太陽の帝国 では 追体験を望む期間に対応した 広範囲のシナリオが用意されている 各シナリオの初期配置は 開始時の歴史的状況を反映して変化する カウンターはキャンペーンシナリオのプレイを前提に作成されており その他のシナリオはあくまでもキャンペーンの代用に用意したものである そのため シナリオの初期配置を完了した後は ユニットはプレイするシナリオの時期に該当するキャンペーンシナリオの一部に従ってゲームに登場する プレイノート : このため ユニットを進入ターン別に分けておくべきである プレイテストの結果 これが最も効率的なユニットの分類法である 2.1 シナリオキャンペーンシナリオの長さは 12 ターンである このうち第 1 ターン (1941 年 12 月 ) は 特別なショートターンである ( 詳細は 17.11 参照 ) 42 年 1 月における日本軍の位置を表す代替初期配置を用いることで 第 2 ターンからゲームを 開始することもできる この他 42 年 1 月の代替初期配置を使用する 3 年間シナリオ (42 43 44 年 ) や ある 1 年シナリオの代替初期配置でゲームを開始し それより後年の 1 年シナリオの勝利条件を適用した複数年シナリオのプレイも可能である 1 年シナリオはトーナメントやソロプレイに最適である 2.2 キャンペーンの初期配置キャンペーンシナリオの第 1 ターン (41 年 12 月 ) に初期配置されるすべてのユニットは ユニット上に初期配置へクスが印刷されている ユニットの表側の右上に白い三角形が印刷されている場合 そのユニットは減少戦力面で初期配置へクスに配置する 初期配置へクスの代わりにターン数が記載されたユニットは 増援ユニットである 増援ユニットは 遅延したりプレイから除去されることがあり得るが その場合にも記載されたゲームターンに登場する ターン数の代わりに星印が印刷されている場合 そのユニットは特定の戦略カードイベントのプレイによって登場する 両陣営とも複数のマーカーを使用する 一部はゲーム開始時に地図上の記録表上に置き その他は支配陣営の変化や 特定のイベントの実行を示すために用いる その他の各シナリオでは マーカーとユニット及びその戦力の初期配置先が独自に規定されている (17.1 に詳細を記載 ) 2.3 キャンペーン以外のシナリオのプレイキャンペーンシナリオ以外の各シナリオでは すべてのユニットの初期配置先が一覧表で指定されている 減少戦力面で初期配置される場合は そのように記載されている あるシナリオの開始後にゲームに登場するユニットの登場ゲームターンは すべてのシナリオで共通である 例えば 1943 年シナリオは第 5 ターンに開始する ユニット上に第 6 ターンと第 7 ターンと記載された両軍の増援は 1943 年シナリオとキャンペーンシナリオで いずれも同じターンに登場する プレイノート : ユニット上の情報はキャンペーンシナリオのプレイを前提に記載されている その他のシナリオをプレイする場合 史実上のある特定の時点から戦争に参加し シナリオが示す長さだけ 史実上のできごとに従ってそのシナリオを継続してプレイする 3.0 プレイ進行の概要 各ターンは増援ユニットの配置と補充によるユニットの修復で始まる その後連合軍プレイヤーが 潜水艦戦争と戦略爆撃を含む戦略戦争を実施する 戦略戦争に成功した場合 日本軍プレイヤーが受け取る戦略カード数が減少する 連合軍加盟国が降伏した後のターンには 連合軍プレイヤーが受け取る戦略カード数が減少する これに基づき プレイヤーに配られるカード数は増減する ゲームの中核を成すのは攻撃フェイズである 両軍は攻撃フェイズに 相互に自軍の戦略カードをプレイして 攻撃を行うかイベントを発生させる プレイヤーが手持ちのカードを使い果たしたら ゲームターンは政治フェイズに進む プレイヤーは政治フェイズに 参加国が降伏したかどうかを確認する 地図上のユニットの補給状態を調べ 損耗の影響の有無を確認した上で そのゲームターンは終了する 終了したゲームターンがそのシナリオの最終ターンである場合 勝者を決定する プレイノート : このルールを読むのが初めての場合 まずプレイを始めるターンの初期配置先にユニットを配置してみることを薦める その場合 初期配置ユニットを選び出し ユニット 4

上に記載のへクスに置く その上で 理解補助のための 包括的なプレイの例 に従って ユニットをその通りに動かしてみる この方法は ゲームシステムを理解するための練習として最適である 4.0 プレイの手順 以下に示すのは 1 ゲームターンの完全な手順である ゲーム終了まで 各ゲームターンでこの手順を 同じ順序で繰り返す 4.1 戦略フェイズ 4.11 増援セグメント各プレイヤーはこのターンに登場予定の増援を受け取る 最初に連合軍プレイヤーが ヨーロッパの戦争 (WIE 9. 21 参照 ) の影響によって登場が遅延した以前のターンの増援を受け取り その後にそのターンの ( 遅延でない ) 増援を受領し それらを地図上に あるいは WIE またはイベントの影響に従って遅延ボックスに配置する WIE がレベル 1 以上の場合 連合軍プレイヤーはダイスを振り ユニットがヨーロッパに派遣されることで永遠に失われるかどうかを レベルに応じて判定する 日本軍の増援が遅延したり派遣されたりすることはない 増援の配置先については 9.0 増援を参照のこと 4.12 補充セグメント両プレイヤーは補充を受け取ることができる 補充は 補給下の減少戦力面ユニットを表面の完全戦力状態に戻すか または戦闘によって除去されたユニットを再建するために使用する 補充使用の条件については 10.0 補充を参照のこと 4.13 戦略セグメント連合軍プレイヤーは潜水艦戦争及び戦略爆撃を行う 11.0 戦略戦争を参照のこと 戦略戦争には そのターンに日本軍プレイヤーが受け取る戦略カード数を減少させる効果がある 4.14 戦略カード配布セグメント日本軍プレイヤーは戦略戦争の結果に応じて 4 枚から 7 枚のカードを日本軍カードデッキから受け取る 連合軍プレイヤーは ゲームターン及び降伏した連合国の数に応じて 4 枚から 7 枚のカードを連合軍カードデッキから受け取る キャンペーンシナリオの第 1 ターンは これに対する唯一の例外である 第 1 ターンには 連合軍プレイヤーはカードを受け取れず 日本軍プレイヤーは 日本軍カード 1 と 2(17.11 参照 ) のみを受け取る ゲームを通じて 相手プレイヤーの手持ちのカード数 ( カードの内容は確認できない ) 捨て札 ( 既に使用されたが シャッフルイベントの発生後に再使用できるカード ) 及び除去カード ( ゲーム中に再使用されないカード ) の内容を確認することができる これらの情報はゲーム期間を通して開示される 4.2 攻撃フェイズ 4.21 主導権セグメントプレイヤーが指定している 将来攻撃カード を EC として最初にプレイする場合を除いて 手持ちのカード枚数が多い側のプレイヤーが先攻となる カードが同数の場合 1941 年と 42 年のゲームターンには日本軍プレイヤーが先攻となり 43 年から 45 年にかけては連合軍プレイヤーが先攻となる 4.22 攻撃セグメント両プレイヤーは交互に攻撃プレイヤーとなり OC または E C として戦略カードをプレイすることで 攻撃 ( 地図上でのユニットの移動と戦闘の解決 ) を実施するか イベントによるその他のゲーム上のできごとを実行する 攻撃プレイヤーは O C または EC をプレイするごとにユニットを活性化し 必要なら移動させて その後戦闘を宣言する これに対するプレイヤーをリアクションプレイヤーと呼び 攻撃プレイヤーのカードプレイとユニット活性化に対応したリアクションを行う その攻撃における戦闘が宣言された後 解決する戦闘の諜報条件を決定する リアクションプレイヤーがリアクションカードを使用するか OC または EC 諜報値に対する諜報ダイス判定に成功した場合を除いて すべての攻撃は奇襲となる リアクションプレイヤーが特定の諜報条件が指定されたリアクションカードを使用した場合 この条件 ( 傍受または迎撃 ) がその攻撃に適用される リアクション側が諜報ダイス判定に成功した場合は 諜報条件は常に傍受となる その攻撃の諜報条件を決定した後 リアクション側は宣言された戦闘に参加させる目的に限って ユニットを移動させることができる ( 諜報条件が傍受か迎撃の場合に限る 奇襲の場合は不可 ) リアクション側が望むなら さらに 1 枚または 2 枚以上の追加リアクションカードをプレイできる その後 その攻撃のすべての戦闘を 攻撃側が望む順序で 各戦闘へクスで解決する その攻撃のすべての戦闘と戦闘後移動が完全に終了した後 両プレイヤーは役割を交替し 新たな攻撃プレイヤーが OC または EC として戦略カードのプレイを開始するか パスするかを選択する 両プレイヤーがそのターンの手持ちの戦略カードをすべてプレイし終わったら このセグメントは終了する 4.3 政治フェイズ 4.31 国家状態セグメント自軍ユニットが占めているか または最後に進入したヘクスは そのプレイヤーの支配下となる 日本軍プレイヤーがヘクスを支配した場合 そのヘクスに日本の国旗を置き 連合軍プレイヤーがヘクスを支配した場合 連合国国旗を置く ( イギリスとアメリカの国旗の違いは審美的な目的のためだけであり 重要ではない ) 日本の国旗が置かれていないヘクスは連合軍プレイヤーの支配下であるとみなすことによって 地図上の混雑を緩和でき 初期配置も容易となる 日本のへクス支配により 1 つまたは複数の国の降伏条件が満たされた場合 これらの国家の降伏はこの時点で発生する 4.32 アメリカ政治動向決定セグメントアメリカ政治動向記録表上のマーカーを へクス支配の変更及び 16.4 に記載されたその他の条件に従って 適切な位置に修正する 4.4 損耗フェイズすべての陸上ユニットと航空ユニットの補給状態 (13.0) を判定する 非補給下のユニットを 完全戦力面から減少戦力面に裏返す 既に減少面になっている陸上 航空ユニットは除去される 海軍ユニットは損耗の影響を受けない 4.5 ターンフェイズの終了アメリカ政治動向マーカーが 0( 交渉 ) の位置にある場合 日本軍プレイヤーはゲームに勝利する 連合軍自動的勝利の条件が満たされた場合 連合軍プレイヤーがゲームに勝利する このターンがゲームの最終ターンである場合 プレイしているシナリオまたはキャンペーンゲームの勝利条件に応じて 勝者を決める 上記の条件が完全に満たされていない場合 ゲームターンマーカーを 1 つ先に進めて 新たなターンを開始する 各種ゲームマーカーをルールの指示に従って 裏返すか除去する ( 例えば 中国攻撃実施 を裏面にする または 東京急行 5

マーカーを除去するなど ) 5.0 戦略カード 各プレイヤーは独自の戦略カードのデッキを有する プレイヤーは自軍のデッキからカードを引き そのカードをプレイする 一部には 相手プレイヤーに手持ちカードの捨て札を強制させるカードもある プレイヤーは各ターンに 4 枚から 7 枚の戦略カードを引き 攻撃フェイズの攻撃セグメントに 交互にカードをプレイする プレイヤーは戦略カードをプレイするか 制限回数の範囲内でパスするか カードを捨て札するかのいずれかを行わなければならない 両プレイヤーが手持ちの戦略カードをすべて使い切ったら そのターンの攻撃フェイズは終了する デザインノート : 戦略カードは 私が過去にデザインした ウィー ザ ピープル フォー ザ ピープル でも用いた カードドリブンシステムの核を成すものである カードはゲーム中のすべての移動と戦闘 イベントを実施するための仕組みである 戦略カードは 作戦カード (OC) としても イベントカード (EC) としても使用でき 捨て札することもできる OC として使用する場合 プレイヤーは以下の行動の 1 つを行える A.OC 攻撃の実施 (6.0) B. 中国 OC 攻撃の実施 (12.72) C. 航空ユニットの撤退 (7.33) D. 司令部の撤退 (7.54) E. 司令部をゲームターン記録表からプレイに登場させる (7. 56) 多くのイベントは攻撃を可能とさせるが 攻撃は OC のプレイによっても行える点に注意すること こうした戦闘は このルールで後に説明する戦闘とは別のものである プレイまたは捨て札された戦略カードは カードデッキとは別の捨て札置き場に置いておき カードに特別の記載がない限り その後のターンに再使用できる 捨てカード置き場の情報は開示されており 両プレイヤーはその中身を調べることができる 一部のカードは イベントとしてプレイされた場合 完全にプレイから除去されることが指定されている 注意 : 使用されずに捨て札されたカードは 例え一度使用されたら除去されるとカードに指定されていても 再使用が可能な捨て札置き場に置かれる プレイされなかった捨て札は ゲームからの除去の目的においては プレイ済みのカードとはみなさない 5.1 作戦値各カードは 1 から 3 の作戦値を有している カードの作戦値は いくつかのゲーム上の機能で使用されるが 移動力の計算と活性化値の決定に関して最も重要となる このゲームでは 同様のカードドリブンシステムを用いる他のゲームとは異なり 作戦値は カードがイベントとして使用された場合も含めて 様々なゲーム上の機能として使用される 5.11 作戦値と移動現行の攻撃におけるユニットの許容移動力は ユニットの基礎移動力値 ( 海上 =5 陸上 =1 航空 = 航続範囲または拡張航続範囲 ) と カードの作戦値の倍数である 例えば カードの作戦値が 2OC の場合 地上ユニットの移動力は 2 となり 航空機は航続距離の 2 倍まで移動でき 海軍ユニットは 10 へクス移動できる 許容移動力表 OC 値陸上 * 航空航空航空 LRB LRB 海上 MA MA MA MA MA MA MA R=2 ER=4 ER=5 R=6 R=8 1OC 1 2# 4# 5# 6# 8# 5 2OC 2 4# 8# 10# 12# 16# 10 3OC 3 6# 12# 15# 18# 24# 15 MA= 許容移動力 ER= 拡張航続範囲 R= 通常航続範囲 または長距離爆撃機航続範囲 #= 航空ユニットに印刷された航続距離は そのユニットが 1 航続区間 で移動できる最大距離を表す OC による倍増は そのユニットの航続区間を 2 倍または 3 倍にする ただし 1 航続区間 (1OC の場合 ) の開始地点と終了地点 及び連続する 2 または 3 航続区間 (2 3OC の場合 ) の開始地点と終了地点は 戦闘へクス以外の自軍支配下の航空基地 ( 敵海上ユニットがいても構わない ) でなければならない さらに 2 または 3OC の場合には 1OC ごとの移動の中継地点が 自軍航空基地である必要がある つまり 1 航続区間目の終了地点と 2 航続区間目の開始地点が重複するヘクス 及び 2 航続区間目の終了地点と 3 航続区間目の開始地点が重複するヘクスが いずれも自軍航空基地でなければならない 例 : 航続範囲 6 の LRB は 1OC の場合には 6 ヘクスの 1 航続区間のみ使用可能であり 現在いる自軍航空基地または戦闘へクスから別の自軍航空基地までの間を 6 へクスまで移動できる 2OC の場合 現在いる自軍航空基地または戦闘へクスから それぞれ 6 へクスまでの 2 航続区間を移動することができる ただしその場合 2 航続区間目の開始ヘクスは自軍航空基地でなければならず 自軍航空基地で移動を終えなければならない = かっこで括られた拡張航続距離を有するユニットは 拡張航続範囲を使用した場合 戦闘に参加できない *= すべての日本軍 アメリカ軍 イギリス連邦軍 ( 機甲旅団を除く ) オーストラリア軍 ニュージーランド軍の陸上ユニットは 強襲上陸と戦略輸送を行える オランダ軍 インド軍 中国軍ユニットは強襲上陸と戦略輸送を行えない 5.12 作戦値と攻撃プレイヤーのユニット活性化戦略カードを作戦カードとして使用した場合 その作戦値は 活性化可能なユニットの数を決める際に その攻撃を指揮する司令部の能力等級に加えられる イベントカードとして使用した場合 活性化可能な攻撃ユニットの数は そのイベントの兵站値に使用する司令部の能力等級を加えた数か カードの記載で特定された数のいずれかとなる EC または OC のプレイによって活性化されるユニットは 補給下でなければならない 5.13 作戦値とリアクションプレイヤーのユニット活性化特定の兵站値が指定されたリアクションイベントをプレイしない限り リアクションプレイヤーは 攻撃側がプレイした戦略カードの作戦値 (OC EC のいずれでプレイされたとしても ) に リアクションを指揮する司令部の能力等級を加えた数と同数のユニットを活性化させることができる 注意 : これは 攻撃プレイヤーの OC 値が リアクションプレイヤーの活性化に反映されることを意味する リアクションイベントが兵站値を特定している場合 リアクションプレイヤーは活性化ユニット数を決める際に攻撃プレイヤーの OC 値を使用せず リアクションイベントの兵站値にリアクション司令部の能力等級を加えた数値を用いる 6

5.2 諜報値すべての戦略カードには 1 つの OC 諜報値に加え 通常は 1 つの EC 諜報値が記載されている リアクションプレイヤーが諜報条件を傍受または迎撃に変更した場合 その攻撃は奇襲とはならない 諜報または迎撃の諜報条件が指定された諜報リアクションカードを使用することにより その攻撃の諜報条件を変更するリアクションは 常に優先される 攻撃イベント (E C) に奇襲に関する特別な記載がある場合を除き その他のすべての状況で リアクションプレイヤーはカードによる諜報条件の変更と同様に 諜報ダイス判定によって諜報条件の変更を試みることができる 諜報ダイス判定に成功した場合 諜報条件は傍受に変更される EC による攻撃で諜報条件が奇襲と指定されている場合には 諜報リアクションカードの使用によってのみ諜報条件を変更することが可能で 諜報ダイス判定による条件変更はできない 5.21 リアクションカードによる諜報条件の変更リアクションプレイヤーが 諜報条件を傍受または迎撃に変更するリアクションカード ( 諜報または反撃リアクションカード ) を持っている場合 そのカードをリアクションとしてプレイすることができる リアクションプレイヤーがそのカードを使用することは強制されず 完全に任意である 諜報条件の傍受または迎撃への変更が記載されたリアクションカードは その攻撃におけるすべての戦闘について 諜報条件を変更する リアクションカードがプレイされた場合 その諜報条件は常に最優先され カードに記載された条件が攻撃の条件となる 例 : 日本軍が 諜報条件が奇襲と指定されたカード 3 の マレー : 辻大佐の 82 部隊 をプレイする 奇襲と特定されているため連合軍は諜報ダイス判定を行えず 諜報条件を変更したいなら リアクションカードをプレイするしかない 連合軍プレイヤーはカード 26 の アメリカ陸軍の日本陸軍暗号解読 をプレイして 諜報条件を迎撃に変更する 5.22 諜報ダイス判定による諜報条件変更リアクションプレイヤーがカードをプレイせず 攻撃イベント (EC) が奇襲を指定していない場合 リアクションプレイヤーは諜報ダイス判定を選択できる 攻撃のために使われたカードには OC 諜報値または EC 諜報値が記載されている 攻撃がカードの OC 値で行われた場合は OC 諜報値を使い 攻撃がイベント (EC) として行われた場合 EC 諜報値を使って判定する ダイス目が攻撃カードの該当する諜報値以下の場合 ダイス判定は成功し 攻撃の諜報条件は傍受となる ダイス目がそれより大きかった場合 判定は失敗し 攻撃の諜報条件は奇襲となる 諜報ダイス判定が成功した場合 諜報条件はその攻撃全体におけるすべての戦闘を解決する際に傍受となることに注意すること 例 : 日本軍がカード 10 の 第 2 作戦フェイズ を EC としてプレイする カードの EC 諜報値は 7 である 連合軍が諜報ダイス判定で 7 以下を出したら 諜報条件は傍受となり その他の目の場合には奇襲となる 航空偵察 : 航空偵察は 諜報ダイス判定を修正する 1 つの方法である いずれかの攻撃ユニットが移動時に 敵航空 ZOI へ進入または通過し または敵航空 ZOI から退出するような移動をした場合 リアクションプレイヤーは諜報ダイス判定の目から 2 を引く ただし 修正前のダイス目が 9 の場合は 常にダイス判定は失敗したとみなし ダイス目修正にかかわらず奇襲によって攻撃を解決する 5.3 イベント各戦略カードにはイベントが記載されている プレイヤーが戦略カードをイベントカードとして使用する場合 イベントの記載に従う イベントの記載がルールと矛盾する場合 カードの記載がルールに優先する イベントには 軍事イベント リアクションイベント 資源イベント 政治イベントの 4 種類がある 5.31 軍事イベント軍事イベントは カード記載の OC よりも大規模な攻撃を行うことを可能とする 軍事イベントによって攻撃時に活性化されるユニットの数は 司令部の能力等級にイベントの兵站値 ( 作戦値ではなく ) を加えた数となる 多くの軍事イベントカードには 活性化や諜報 またはその他の条件の修正が記載されている プレイヤーがイベント記載のすべての条項に従うことができない場合 そのカードは OC または捨て札としてのみ使用可能で イベントカードとしては使用できない A. 活性化の指定多くの軍事イベントでは攻撃の制限として その軍事イベントを発生させる場合に使用可能な または使用不可能な司令部が指定されている B. 諜報条件軍事イベントでは諜報条件 またはその他の条件がカードに記載されており イベントでプレイする場合 その指示に従わなければならない 諜報条件が奇襲となっている場合 リアクションプレイヤーは諜報条件を変更するための諜報ダイス判定 (OC 値を使用する特別なリアクション ) を行えず 諜報条件を奇襲以外に変更するためには リアクションカードを使う必要がある C. 増援ユニット一部の軍事イベントは特別なユニットを登場させる ( 例 : スリムのビルマ攻勢 はイギリス第 7 機甲旅団をプレイに登場させる ) その場合 新たなユニットをカードの記載に従って配置すること D. 特別条件一部の軍事イベントでは 攻撃プレイヤーに対し攻撃全体にかかる特別な条件を指定しており こうした特別条件を満たさない限り イベントによる拡張攻撃は行えない イベントを実施するために不可欠な条件を指定する場合 そのカードには のみ ( 例えば 南西太平洋司令部のみ など ) と記載されている その他の場合には イベントの効果を有効にするためには できる限り厳密にカードの表記に従う 追加の効果なし というカードの指示とともに 特殊な 2 つの条件が指定されている場合には いずれか一方の条件を満たしている場合 そのカードをプレイできる 例 : 連合軍カード 33 には このイベントは アメリカ陸海軍の競争を終結させる アメリカ陸海軍競争マーカーを戦略合意面に裏返す アメリカ陸海軍競争マーカーが既に戦略合意面になっている場合 追加の効果はない と記載されている この例では イベントの影響は 陸海軍競争の状態が ( 陸海軍の競争または戦略合意の ) いずれであっても適用することができる 一方 日本軍のリアクションカード 34 には 既にアメリカ陸海軍競争が有効である場合 追加の効果はない 戦略カード 1 枚を引く 記載されている このカードでは事実上 アメリカ陸海軍競争の状態にかかわらず カードを 1 枚引くこことができる 7

5.32 リアクションイベントリアクションプレイヤーは タイトルにリアクションイベントと記載された戦略カードのみをプレイできる その時点でリアクション側であるプレイヤーのみが リアクションカードをイベントとしてプレイできる ( 攻撃プレイヤーはリアクションカードを OC としてプレイできる ) リアクションイベントは 攻撃プレイヤーがすべての攻撃ユニットを完全に移動させた後に 攻撃への対応としてプレイすることができる イベントは戦闘が宣言された 1 カ所または複数のへクス またはカードで指定された特定の場所に対して適用することができる リアクションプレイヤーは 最大で同時に 3 つのリアクションイベントをプレイできる この制限は 1 回の攻撃に含まれる各戦闘ごとに 3 つではなく 1 回の攻撃全体につき 3 つまでである リアクションイベントには 諜報 攻撃 ( 潜水艦 神風 反跳爆撃 ) 反撃 天候 人物の 5 つの種類がある A. 諜報リアクション攻撃に対するリアクションを行える場合 プレイヤーは諜報ダイス判定を選択できる リアクションプレイヤーが一度諜報ダイス判定に失敗した後には イベントに特別な例外規定がない限りは その攻撃の諜報条件を変更するために 改めてリアクションカードを使用することはできない 諜報条件にかかわらず または諜報ダイス判定を実施したかどうかにかかわらず リアクションプレイヤーは諜報カード以外のリアクションカードを使用できる 1 回の攻撃に対して複数のリアクションイベントをプレイすることも可能であり 傍受または迎撃の両方の諜報条件を適用することが可能な場合 諜報条件は迎撃となる B. 攻撃リアクション攻撃リアクションカードは 潜水艦 神風 反跳爆撃の各攻撃によって 攻撃プレイヤーに追加の損害を与える可能性がある 各カードの記載に従うこと 攻撃リアクションイベントは通常 カードに特別な免除規定がない限り 攻撃のために活性化されたすべてのユニットを対象とする 攻撃イベントは その他のリアクションカードに加えて使用することも ある攻撃に対する単独のリアクションイベントして使用することもが可能である C. 反撃リアクション一部のリアクションイベントは 通常の攻撃とは異なる手段で リアクションプレイヤーに軍事ユニットを活性化させるとともに 攻撃の諜報条件を傍受に変更させることを可能とする 反撃カードには リアクションプレイヤーが活性化させるユニット数を決めるための兵站値が記載されているが リアクションプレイヤーがユニットの移動力を決定するためには 攻撃カードの OC 値を使用する D. 天候リアクションいくつかの天候リアクションイベントは 活性化されたユニット ( 戦闘へクスにいてもいなくても ) の攻撃を中止させることが可能であり 攻撃プレイヤーの移動後にプレイできる 天候によって攻撃が中止させられた場合 攻撃プレイヤーは移動させたユニットを移動開始へクスに戻し その攻撃を終了する 攻撃の中止は 一部の増援ユニットがプレイに登場することも妨害する キャンセルされた攻撃プレイヤーの攻撃カードはプレイされなかったとみなし そのカードが EC としてプレイされたら除去されるカードであっても 除去されることなく捨て札置き場に置かれる リアクションプレイヤーは 天候カードに加えてその他のイベントをプレイすることはできない 攻撃 プレイヤーが中止された攻撃で使おうとしていた強襲上陸乗船ポイントは使用されたとはみなさず そのゲームターンにあらためて使用することができる E. 人物リアクション一部のイベントでは 当時の著名な人物 ( 例えば ガンジー ウィンゲートら ) の影響に焦点を当てている こうしたリアクションイベントの解決は カードの記載内容に従うこと 5.33 資源イベント攻撃プレイヤーのみが資源イベントをプレイできる 資源イベントは プレイヤーに新たなユニット または補充を与える プレイヤーが補充イベントによって増援ユニットを受け取った場合 増援フェイズの増援登場と同じ制限に従って地図上に配置する カードにイベントで得た補充を直ちに使用するよう指示がある場合 プレイヤーはその時点が増援フェイズであるとみなして 増援フェイズと同じ制限に従って補充を配置する 一部のカードでは 補充を直ちに使用するか 将来使用するために蓄積するかを選択できる プレイヤーが補充の蓄積を選択した場合 戦略資源記録表のマーカーを適切な位置に動かして その補充を記録する 攻撃プレイヤーが何らかの理由で 増援ユニットを補給下に置くことができない場合 そのユニットは失われる 攻撃プレイヤーが何らかの理由で補充の一部またはすべてを使用も蓄積もできない場合 補充は使用できず 永久に失われる 5.34 政治イベント政治イベントは ゲーム上のいずれかの記録表上のマーカーを動かすことによって実施する 政治イベントには 中国の攻撃 インドの安定 ヨーロッパの戦争 アメリカ政治動向 陸海軍の競争の 5 種類がある 各イベントは 別々のゲーム記録表に影響を与え それぞれのマーカーを適当な欄に移動させる 5.35 カード引き多くのイベントでは プレイした場合にプレイヤーが戦略カードを引くことが記載されている 戦略カードを OC として使用した場合 プレイヤーがカードを引くことはない 戦略カードがイベントとして使用された場合にのみカード引きが発生する プレイヤーは現在行っている攻撃で 引いてきたカードを使うことはできない この方法で 1 回の攻撃フェイズに 3 枚を超えるカードを引くことはできない プレイヤーが 3 枚のカードを引いた場合 同じ攻撃フェイズにそれ以上のイベントをプレイしたとしても その後のカード引きの指示は無視される プレイノート : プレイヤーは そのターンに何枚のカードを引いたかを記録するため 戦略記録表上で日本の旗とイギリスの円形のマーカーを使用するとよい 5.36 カードの除去ゲームにおけるイベントカードの多くは プレイすることでゲームから除去される こうした規定が記載されたカードがイベントとして使用された場合 最初の使用後にゲームから取り除かれ 残るゲームを通じて すべての目的で再使用できない カードが OC として使用された場合 ゲームから除去されることはない 5.37 特別イベントカード 東条の辞任 と ソビエトの満州侵攻 の 2 枚のカードは特別イベントカードであり これらのイベントの条件を満たしている場合 カードを引いたターンの攻撃フェイズに必ずプレイしなければならない これらのカードを将来攻撃カードに指定することはできない プレイヤーが手元に残すことができる 8

のは そのカードを攻撃フェイズに引いた場合に そのカードを使用するまでの間だけである 特別イベントカードが使用可能となるゲームターンより前 ( 例えば東条の辞任前 ) のターンに引かれた場合 そのカードを OC としてプレイした上で そのターンの終了時に デッキの残りのカードと捨て札置き場のすべてのカード ( 除去されたカードは含まない ) を再シャッフルすることができる 特別イベントカードが 別のイベントの結果によって またはプレイヤーの選択によって捨て札された場合 その特別イベントは カードが捨て札された瞬間に発生する 6.0 攻撃 攻撃はこのゲームの核である プレイヤーは 1 枚の戦略カードを 作戦カードまたは攻撃が指定されているイベントカードとしてプレイすることで 攻撃を実施する 戦略カードは OC または EC のいずれでプレイすることも可能だが 両方としてプレイすることはできない その攻撃が終了するまで 攻撃を実施しているプレイヤーを攻撃プレイヤーと呼び 他方をリアクションプレイヤーと呼ぶ 攻撃プレイヤーは 1 個司令部の指揮範囲内にいるユニットを移動させ 移動終了後に特定のへクスで戦闘を宣言することができる イベントで特別な記載がある場合 複数の司令部を使用できる場合もある デザインノート :OC による攻撃と EC による攻撃には違いがある 両者の区別はルールに記載されているが これが何をシミュレートしているのかを理解することには意味がある OC を使用した攻撃は 付近にいる部隊による小規模な限定的行動を意味する 従って OC による攻撃が宣言できるのは 1 戦闘へクスでのみである 攻撃は低レベルの指揮系統によって実施され 大損害を受ける危険は少ないが 敵の妨害を行える可能性はわずかである EC による攻撃は 広範囲にわたり 優先的な兵站補給を受けたものである EC による攻撃では O C 攻撃が 1 へクスだけなのに対し 複数へクスで戦闘を宣言できる ただし 大規模な攻撃は自軍の安全性を犠牲とし 敵の反抗が止むまでの徹底攻勢を強いられることになる こうした違いを除けば OC の攻撃と EC の攻撃は 同じ手順で行われる 6.1 攻撃の概要攻撃プレイヤーは プレイしたカードに応じて ユニットを活性化して移動させる ユニットの移動力は OC と EC のいずれでプレイしたかにかかわらず そのカードの作戦値によって決まる ユニットの種類に応じた基礎移動力値は カードの作戦値に応じて倍増する (5.11 参照 ) すべてのユニットの移動が終わった後 攻撃プレイヤーは どのヘクスを戦闘へクスにするかを宣言する (6.24 参照 ) EC による攻撃は OC の攻撃とは異なり 何へクスでも戦闘へクスを宣言できる 戦闘が宣言されなかった場合には 例えリアクションカードがプレイされていたとしても リアクション移動を行うことはできない ( 例外 :6.27 参照 ) 戦闘が宣言された場合 リアクションプレイヤーは諜報条件の変更を試みることができ 変更に成功し さらにいずれかの戦闘へクスがリアクションプレイヤーの司令部ユニットの指揮範囲内にある場合 リアクションプレイヤーはリアクション移動を試みることができる リアクションプレイヤーは リアクションカード ( 諜報または反撃 ) のプレイ または諜報ダイス判定の成功によって 諜報条件を 変更できる 諜報条件が傍受または迎撃に変更された場合 リアクションプレイヤーはユニットを活性化し 移動させることができる ユニットが移動できるのは 戦闘へクス内に入るか戦闘へクスから外に出るか または戦闘へクスを航続範囲内 ( 航空 空母ユニットの場合 ) に収めるヘクスに限られる リアクションユニットは そのユニットを活性化させた司令部の指揮範囲外に位置する戦闘に参加することができる ただしリアクションを行うためには 最低でも戦闘へクスのうち 1 カ所が その司令部の指揮範囲内になければならない リアクションプレイヤーの移動終了後 すべての戦闘へクスで戦闘が行われる すべての戦闘の終了後 すべてのユニットが戦闘後移動を行い 戦闘は終了する プレイヤーは交互に攻撃プレイヤーとなり カードをプレイして新たな攻撃を行う プレイはこの方法で 両プレイヤーが手持ちのカードをプレイし終えるまで続く 一方のプレイヤーが 他方のプレイヤーより早く手持ちカードを使いきった場合 カードが残った方のプレイヤーが すべてのカードを使い切るまで攻撃プレイヤーとなる 6.2 攻撃の手順攻撃の実施は 以下の手順に従う A. 攻撃プレイヤーは 6.21 の条件を満たす 1 個司令部ユニットの指揮範囲内のユニットを活性化する B. 活性化されたユニットを移動させ (6.22) 戦闘を宣言する (6.24) 戦闘を宣言しなかった場合 戦闘後移動と戦闘の終了の手順に進む 例外 :6.27 特別リアクション移動を参照 C. 戦闘が宣言された場合 攻撃の諜報条件はそのままでは奇襲となる D. リアクションプレイヤーは リアクションカードの使用または諜報ダイス判定の成功 ( 攻撃戦略カードに諜報条件が指定されていない場合のみ 6.25) によって 諜報条件の変更を試みることができる E. 諜報条件が奇襲のままである場合 リアクションプレイヤーは行動することなくすべての戦闘が解決される 諜報条件が傍受または迎撃の場合 リアクションプレイヤーはユニットを活性化し 戦闘へクスに移動させる (6.26) F. 戦闘を解決する (8.0) G. 戦闘後移動を行い 戦闘は終了する (8.6) 6.21 攻撃プレイヤーのユニット活性化プレイヤーは 攻撃を指揮する司令部の能力等級に OC 値またはイベントの兵站値を加え 算出した数値と同数のユニットを活性化させることができる 活性化されるユニットは その攻撃に用いる司令部の指揮範囲内 (7.52) にいなければならない ユニットを活性化するためには 司令部からそのユニットまでへクス列を引く 活性化のためのヘクス列は 敵航空影響ゾーン (7.35) によって影響を受ける 活性化のへクス列は そのヘクスが宣言された戦闘へクスである場合に限って 敵陸上ユニットがいるヘクスの中に引くことができる イベントカードに特別な記載がない限り 活性化させるユニットは補給下でなければならない 司令部が活性化させることができるのは イベントカードに特別な記載がない限り 特定国籍のユニットに限られる 連合軍司令部の特定国籍とは アメリカ軍司令部 ( 中部 南部 = ゴメリーまたはハルゼー = 南西など ) イギリス連邦軍司令部 ( マレー SEAC など ) または統合軍司令部 (ANZAC ABDA など ) のうちのいずれかである 9

日本軍には 1 種類の司令部しか存在しない A. アメリカ軍司令部は アメリカ軍ユニット ( 青色または緑色のユニット ) と中国軍ユニットを活性化できる B. イギリス連邦軍司令部は イギリス連邦軍 中国軍 及びアメリカ陸軍航空ユニット ( 青色のアメリカ軍航空ユニット ) を活性化できる C. 統合軍司令部は すべての連合軍ユニットを活性化できる 注意 : オランダ軍ユニットを活性化できるのは 統合軍司令部のみである D. 日本軍司令部はすべての日本軍ユニットを活性化できる 6.22 ユニットの移動力移動またはリアクション移動するユニットは ユニットの種類に応じた基礎移動力値 ( 海軍 =5 陸上 =1 航空 = 通常 / 拡張航続範囲 ) を プレイされた攻撃カードの OC 値に応じて倍増させた数値だけ移動することができる (5.11 の表と制限を参照 ) 例外 : カードが EC としてプレイされた場合 そのイベントによる移動力はカードの OC 値による移動力より大きくなることがある この場合 イベントによる移動力が優先される 6.23 攻撃時の移動の手順攻撃時にユニットが移動する場合 各ユニットまたはスタックは 他のユニットが移動する前に移動を完了しなければならない 攻撃時の移動では 中立化されていない敵の航空影響ゾーン (ZOI) の存在が主な障害となる 補給下のすべての航空ユニットと空母ユニットは 周囲 2 へクスに ZOI を及ぼす ZOI はすべての種類のユニットが行う戦略移動による移動と 強襲上陸のための移動を妨害する 航空 ZOI はゲームを通じて常に影響する 移動するプレイヤー ( 攻撃側またはリアクション側 ) は 非 LRB 航空ユニットと空母ユニットを注意深く移動させることで 敵の ZOI を中立化することができる つまり 攻勢時の移動の順序によって 移動の可能性は大きく変化することになる プレイノート : 航空機ユニットと空母ユニットを最初にいた位置から敵 ZOI を中立化する位置に移動させることで その後の陸上ユニットの移動制限をなくすことができる つまり 空母と一緒に敵 ZOI を中立化させる位置に移動させることによって 空母と同行したユニットは自由に移動できることになる これと反対の順序で移動した場合には 敵の非中立化航空 ZO I に入ることになるため 強襲上陸移動または戦略移動は妨害される デザインノート : 攻撃を行うためには 陸海空の連携が必要である 護衛のいない強襲上陸が成功することはほとんどなく 相手側がリアクションを行わないことに賭けるしかない 6.24 戦闘へクスの宣言すべての攻撃ユニットが移動した後に 攻撃プレイヤーはどのヘクスが戦闘へクスとなるかを宣言する 攻撃側とリアクション側の両軍のユニット ( 司令部も含む ) がいるヘクスは 必ず戦闘ヘクスとして宣言しなければならない リアクションプレイヤーのユニットしかいないヘクスであっても 攻撃プレイヤーの活性化した航空または空母ユニットの航続範囲内であれば 戦闘へクスとすることができる OC 攻撃は 1 戦闘へクスのみしか宣言できないが その場合でもユニットは 敵ユニットがいない敵支配下のヘクスへ またはそうしたヘクスを通過して移動することができる リアクション移動によって追加の戦闘へクスが発生する場合 OC のプレイで複数の戦闘が起こ ることもあり得ることに注意すること EC のプレイ時に プレイヤーはその他の戦闘ルールの制限内で 望むだけの数の戦闘へクスを宣言できる 宣言された各戦闘へクスごとに 攻撃プレイヤーはどのユニットがそのヘクスの戦闘に参加するのかを明らかにする必要がある あるユニットは 1 回の攻撃で複数の戦闘に加わることはできないが 同じターンの複数の攻撃で それぞれ 1 つの戦闘に参加することができる 攻撃ユニットが移動した後 戦闘を宣言しなかった場合 攻撃は終了し 相手側プレイヤーが戦略カードをプレイする ( 例外 :6.27 特別リアクション移動 ) 6.25 攻撃の諜報条件の決定ある攻撃の諜報条件は すべての戦闘へクスで同じ条件となる 諜報条件決定の手続きは 各戦闘へクスでそれぞれ行う必要はない リアクションプレイヤーが諜報条件の変更に成功した場合 その攻撃で宣言されたすべての戦闘へクスが 条件変更の影響を受けることになる A. まず プレイされた戦略カードによって 攻撃の諜報条件を決定する カードが OC として使用された場合 またはイベントで諜報条件が指定されていない場合 その攻撃の諜報条件は奇襲となる B. リアクションプレイヤーは 以下の 2 つの方法のいずれかで 諜報条件の変更を試みることができる 第 1 は 傍受か迎撃のいずれかの諜報条件が指定されたリアクションカードの使用である リアクションカードのプレイは 戦略カードで決定した諜報条件に優先される 複数のリアクションカードをプレイした結果 傍受と迎撃の 2 つの条件が指定された場合には 諜報条件は迎撃となる C. 第 2 の方法は リアクションプレイヤーがカードを使用せず奇襲条件が変化していない場合に選択できる諜報ダイス判定である 諜報ダイス判定によって 諜報条件を奇襲から傍受に変更することを試みることができる ( 迎撃に変更することはできない 迎撃への変更はリアクションカードのプレイによってのみ可能である ) リアクションプレイヤーは 諜報ダイス判定を実行した後には そのカードに特別な許可の記載がない限りは 諜報条件変更のためにリアクションカードを使用することはできない リアクションプレイヤーは各攻撃につき諜報ダイス判定を 1 回のみ行える D. 諜報ダイス判定の手順は以下の通りである 最初に攻撃に使用されたカードには OC 諜報値または EC 諜報値が記載されている 攻撃が OC 値を使用して行われた場合 OC 諜報値を使って判定する 攻撃がイベント (EC) として行われたなら EC 諜報値を使用する ダイス目が攻撃カードの該当する諜報値以下の場合 ダイス判定は成功であり その攻撃の諜報条件は傍受となる ダイス目が諜報値より大きい場合 判定は失敗であり 諜報条件は奇襲のままである E. 以下の条件下では 諜報ダイス判定のダイス目は修正される いずれかの攻撃ユニットが移動時に 敵航空 ZOI( 中立化されていてはならない 5.22 参照 ) に進入または通過 あるいは退出するような移動をした場合 リアクションプレイヤーは諜報ダイス判定のダイス目から 2 を引く ただし 修正前のダイス目が 9 の場合は 常に判定は失敗とみなし ダイス目修正にかかわらず諜報条件は奇襲となる 6.26 リアクション移動諜報条件が奇襲の場合 リアクション移動は行えず 攻撃プレイヤーはその攻撃によるすべての戦闘を直ちに解決する 諜 10

報条件が傍受または迎撃の場合 リアクションプレイヤーはリアクションのための司令部 1 つ ( のみ ) を指定することができる 指定する司令部は 少なくとも宣言された戦闘へクスの 1 カ所を指揮範囲内に収めている必要がある ( この指揮範囲はあらゆる意味で妨害されていてはならない ) 指定されるリアクション司令部は すべての戦闘へクスを指揮範囲内に収めている必要はなく この司令部が活性化させたユニットは 移動力の範囲内にあるいずれかの戦闘へクスにリアクション移動できる リアクション司令部は 指揮範囲内にいる補給下のユニットのみを活性化させることができる リアクションプレイヤーは 指令部の能力等級に 攻撃プレイヤーの戦略カードの OC 値 (O C EC のいずれでプレイされていても ) または反撃リアクションカードをプレイしている場合はその兵站値を足した数と同じだけのユニットを活性化させることができる リアクションプレイヤーは 宣言された戦闘に参加するユニットのみを活性化することができる 宣言されたいずれかの戦闘へクスまで移動できないユニットを活性化することはできない 攻撃側に適用される活性化のためのすべての制限は リアクションの活性化にも同様に適用される ただし リアクションで活性化したユニットは戦略移動することはできない リアクションユニットは 特別リアクション移動 (6.27) による場合を除き 宣言された戦闘へクスにしか移動できない 戦闘へクス内にいるリアクションユニットは活性化してそのへクスを離れることが可能だが 必ず別の戦闘へクスの戦闘に参加しなければならず そうでなければ活性化することはできない ( 例外 :7.43 陸上離脱 ) リアクションプレイヤーは 諜報条件が傍受または迎撃であることによって ユニットを移動させることを強制されることはないが 活性化して移動したユニットは 戦闘への参加が強制される 6.27 特別リアクション移動 (SR) 敵陸上ユニットが攻撃移動を終えたヘクスが リアクションプレイヤーが支配するユニットのいない都市 港湾 航空基地へクスであり そのヘクスがリアクション司令部の指揮範囲内で かつリアクション航空機の影響ゾーン内 ( 攻撃側の非 LR B 航空ユニットによって中立化されていても可 ) である場合 リアクションプレイヤーは特別リアクション移動を試みることができる この特別リアクションを行うためには リアクションプレイヤーは そのヘクスに対する諜報ダイス判定に成功しなければならない ( リアクションカードのプレイによって活性化することはできない ) 判定に成功した場合 リアクションプレイヤーはそのヘクス ( 複数へクスでも可 ) での戦闘を宣言し 通常のリアクション移動を行う この戦闘は 例え攻撃プレイヤーが 1 つも戦闘へクスを宣言していなくても発生する リアクションプレイヤーが既に宣言された戦闘ヘクスにリアクション移動をしている場合 この追加戦闘ヘクスへの移動は通常のリアクション移動の範囲に含まれ リアクションによる活性化ユニット数として数える ただし 既にリアクション移動を行っているからといって 特別リアクションに自動的に成功するわけではなく 各へクスごとにダイスを振って諜報条件を判定しなければならない 攻撃側が陸上移動だけで進入したヘクスは 特別リアクションの対象とはならない EC イベントによる奇襲に対して特別リアクションを行う場合 その諜報ダイス判定には OC 諜報値を使用する 戦闘に参加しないが 特別リアクション戦闘へクスでスタックしている攻撃側ユニット または同ヘクスを航続範囲内に収めている攻撃側航空ユニットは その特別リアクション戦闘に参加することができる 特別リアクションでは諜報条件は変更されない 例 : 日本軍の地上ユニットと空母ユニットが敵のいないカウアイへクスに移動する カウアイは中部太平洋司令部の指揮範囲内であり オアフにいるアメリカ第 7AF 航空ユニットの ZO I の範囲内である 日本軍は戦闘へクスを宣言せず 連合軍プレイヤーは通常ではリアクションを行えない しかし 第 7 航空 AF の ZOI により 連合軍プレイヤーはリアクションのためのダイス判定を行うことが可能であり これに成功した場合 カウアイを戦闘へクスとして宣言することができ 通常のリアクション移動を行うことができる この例において 仮に日本軍が 1 カ所または複数カ所を戦闘へクスとして宣言していたとしても リアクションプレイヤーは特別リアクションダイス判定に成功すれば カウアイを戦闘へクスとして宣言することが可能で カウアイまでリアクション移動を行うことができる このルールは 通常の戦闘宣言に含まれない位置にある都市や港湾 基地の占領に対して 制空権を持つリアクションプレイヤーが対応できるようにしたものである 6.28 戦闘及び攻撃の終了各戦闘は 8.0 のルールに従って解決され その後 まずリアクションプレイヤーが 続いて攻撃プレイヤーが すべてのユニットを戦闘後移動させる (8.6 参照 ) この時点で攻撃は終了し 相手プレイヤーが戦略カードをプレイして新たな攻撃を開始する 両プレイヤーがカードを使い切っていたら その戦闘フェイズは終了する 6.29 将来攻撃各ゲームターンに 1 度 各プレイヤーは将来の攻撃 または将来のリアクションのために保持する戦略カード 1 枚を指定することができる 2 枚以上のカードを同時に将来攻撃カードに指定することはできず 既に 1 枚を指定している場合は 新たにもう 1 枚指定することはできない 将来攻撃カードの指定は戦略カードのプレイとして行う 指定するカードを取り出し 裏にして地図の脇に置き その状態を示すためにカード上に将来攻撃マーカーを置く これでそのプレイヤーの行動は終了し 相手プレイヤーと攻撃プレイヤーを交替する 将来攻撃カードは手持ちのカード枚数に含まれず 主導権判定の対象にもならない A. 主導権確保のための将来攻撃カードプレイヤーが相手プレイヤーより少ない手持ちカードしか持っていない場合であっても 将来攻撃カードを最初のカードとしてプレイするなら 自動的に主導権判定に勝利し先攻となる この方法で主導権を得た場合 将来攻撃カードは EC としてのみ使用できる その他の場合には 主導権は 4.21 によって決定する B. 攻撃フェイズ時の将来攻撃カード将来攻撃カードとして指定したのと同じゲームターンに その戦略カードを将来攻撃カードとして使うことはできない また 攻撃カードとしてもリアクションカードとしても ある攻撃フェイズに所有プレイヤーによってプレイされる最後のカードが 将来攻撃カードであってはならない これらの制限を除けば 将来攻撃カードは攻撃フェイズに通常の戦略カードをプレイするのと同様に いかなる時にでも使用できる 将来攻撃カードを戦略カードとして使う代わりに捨て札しても構わず 攻撃カード (OC でも EC でも ) として使うことも リアクションカードとして使うこともできる 同じ将来使用カードを複 11

数ターンに渡って保持しておくこともできる これによる不利益は 現在指定している将来使用カードを未使用のまま保持している間は 別のカードを将来使用カードに指定できないということだけである 注意 : 特別イベントカードである 東条の辞任 と ソビエトの満州侵攻 を除いたすべてのカードを 将来使用カードとしてプレイすることができる 包括的な攻撃の例 :1942 年シナリオ開始時 マレー半島には クアラルンプール (1913) に日本軍第 15 軍が コタバル (2112) に第 25 軍 ( 減少面 ) がいる 仏領インドシナにはこれを支援する航空部隊と海軍部隊 ( 第 22 航空艦隊 = 2112 サイゴン BB 金剛 2 と CA 最上 =2311 カムラン ) がいる 連合軍プレイヤーは クアンタン (2014) に第 3 インド軍団 シンガポール (2015) に第 8 オーストラリア師団とマレー航空隊 マレー司令部がいる 日本軍プレイヤーは カード 3 マレーの辻大佐 :82 部隊のジャングル戦 を EC としてプレイして 1942 年ゲームターンを開始した 日本軍プレイヤーは ユニットの活性化のために いずれかの司令部に兵站値 3 を加えて使用できる 日本軍プレイヤーは攻撃のための司令部を サイゴン (2112) の南方司令部に決定した この司令部は 4 ユニットを活性化できる ( 兵站値 3+ 南方司令部の能力等級 1) 日本軍プレイヤーは 第 15 軍 第 25 軍 第 22 航空艦隊 BB 金剛 2 を活性化する ( 例示の目的でのみ ) 日本軍は第 15 軍 第 25 軍をクアンタンに移動させ ( 第 25 軍は通常 3OC を必要とする ) そのヘクスで戦闘を宣言する 第 22 航空艦隊はサイゴンから シンガポールを 3 ヘクスの範囲内に収めるコタバルまで移動させ BB 金剛 2 をシンガポールに移動させ 別の戦闘ヘクスとして宣言する カード 3 を EC としてプレイしたため 日本軍は 2 ヘクスで戦闘を宣言できる OC としてプレイした場合 1 戦闘ヘクスしか宣言できない 連合軍プレイヤーは もし必要ならリアクションを試みる 日本軍の戦略カードの諜報条件は奇襲であり このため連合軍プレイヤーは 諜報条件を変更するための諜報ダイス判定を行えない 幸いにも連合軍プレイヤーは リアクション反撃カードの連合軍カード 5 マタドール作戦 を持っていた 連合軍はこのカードをプレイし 諜報条件を傍受に変更する このカードは反撃カードであるため 連合軍は日本軍カードの OC 値 2 の代わりに 反撃カードの兵站値 3 を使用できる これにより 連合軍はマレー司令部を使用することで 陸上 航空ユニットに加え Z 部隊ユニットも活性化できることになった 連合軍はインド軍第 3 軍団とオーストラリア軍第 8 師団 マレー航空ユニットを活性化する Z 部隊は既に除去されており 活性化できなかった 連合軍プレイヤーは 4 ユニットを活性化する権利があるが マレー司令部の指揮範囲内にその他のイギリス連邦軍の陸上または航空ユニットがいないため 4 つ目の活性化は失われる 連合軍はオーストラリア軍第 8 師団をクアンタンに移動させる イギリス軍マレー航空ユニットはシンガポールから離れるリアクション移動が可能だが 日本軍航空ユニットの存在によりそのすべての利点は中立化されていることから シンガポールヘクスで航空海軍戦闘に参加しなければならないため シンガポールに残った 日本軍カード 3 の記載により 日本軍には陸上戦闘でプラス 4 のダイス目修正が適用される この例は 包括的なプレイの例として継続するが イギリス軍はこの時点でクアンタンでの敗戦は必至であり シンガ ポールではマレー航空隊は除去されるが 陸上部隊は退却によって生き残ることができそうな情勢である クアンタンが陥落した場合 日本軍が支配することになり 同ヘクスは資源ヘクスであるため 日本軍の資源合計は 1 上昇する 7.0 移動とスタック 7.1 基礎移動力ユニットが 1 回の攻撃またはリアクションで移動できる距離は そのユニットの種類の基礎移動力値に 攻撃カードの OC 値を掛け合わせた数字 または OC 値に優先する EC の記載に基づく 5.11 の作戦値と移動の表を参照のこと すべてのユニットは基礎移動力値を有する 各ユニットの種類別の基礎移動力は 陸上ユニットが 1 移動力 海上ユニットが 5 移動力 航空ユニットはそのユニットの航続範囲と同数である 航空ユニットに 2 種類の航続範囲が記載されている場合 その両方を使い分ける プレイノート : 一部のユニットは拡張航続範囲を有する プレイヤーがかっこで括られた拡張航続範囲を使用する場合 その航空ユニットは戦闘に参加できない かっこ付きの拡張航続範囲を有する航空ユニットを戦闘で使用したい場合 そのユニットは通常航続範囲を用いて移動しなければならない 7.2 海上ユニットの移動とスタック 7.21 海上移動海上ユニットは 1 ヘクスへの進入につき 1 移動力を消費する 移動は 1 ユニットごとに またはスタックした状態で行われ 他のユニットの移動を開始する前に そのユニットまたはスタックの移動を完了しなければならない 海上ユニットは プレイ不可能な海上へクスサイドを除いて 水上へクスサイドでつながったすべてのへクスに進入することができる 海上ユニットは完全陸上へクスサイドを越えて移動できない ゲーム上の一部の陸上へクスは 陸地によって分断された 2 つの海岸へクスサイドを持っている場合がある こうしたケースでは これらの海岸のうち 1 つはグラフィック上 プレイ不可能な海として描かれている 海上ユニットはプレイ不可能な水上へクスサイドを越えてヘクスに進入できない 例 : 海上ユニットはへクス 2220 のスラバヤに へクス 21 19 2120 2221 から進入することはできないが へクス 2219 2319 2320 から進入することはできる 海上ユニットは通常の移動では 中立化されていない敵航空 ZOI に進入 通過することができるが 強襲上陸を行う陸上ユニットと一緒に移動する場合 または海上戦略移動をする場合は 非中立化敵航空 ZOI に進入できない 海上の空母は 戦略移動時には 敵航空 ZOI を中立化しない 海上ユニットは 1 戦闘へクス 2 自軍空母ユニットと非空母ユニットヘクスがスタックしており 戦闘に参加することができるヘクス 3 自軍港湾を含むヘクス 4 敵ユニットが不在で自軍陸上ユニットがいる敵支配下ヘクス 5 敵ユニットが不在で自軍陸上ユニットがいる敵支配下ヘクスを航続範囲内に収めるヘクス - のうち いずれかで移動を終えねばならない 海上ユニットが戦闘後移動 (8.6 参照 ) の後に 何らかの理由で自軍が支配する港湾へクスで攻撃を終えることができなかった場合 その海上ユニットは除去される 7.22 緊急海上移動攻撃終了時または政治フェイズの間に ( ある国の降伏によって ) プレイヤーが活性化されていない敵海上ユニットがいるヘ 12

クスを支配した場合 その海上ユニットは緊急海上移動を行える 自軍港湾が 10 へクス以内にある場合 海上ユニットはその港湾に配置 ( 移動ではなく ) される 複数の自軍港湾が 10 へクス以内にある場合 所有プレイヤーが配置する港湾を選択する 緊急海上移動には 敵航空 ZOI は影響を与えない 1 0 へクス以内に自軍港湾がない場合 その海上ユニットは除去される 例 : フィリピンが降伏した際に アメリカ軍 CA アジアユニットがレイテへクスにいた この CA は 例えばヘクス 2220 のスラバヤなど 10 へクス範囲内にあるいずれかの自軍港湾に配置される 7.23 海上戦略移動攻撃側海上ユニットのみが 自軍港湾から別の自軍港湾に移動する場合に限って 攻撃時に 2 倍の移動力で移動できる この海上戦略移動を使用する海上ユニットは戦闘に参加できず 中立化されていない敵航空 ZOI に入ることができない 7.24 海上ユニットのスタック攻撃または戦闘の際には 同じへクスでスタックできる海上ユニットの数に制限はない 攻撃または戦闘以外の時点では 種類 (CV BB CA など ) を問わず 6 個海上ユニットを上限に同じへクスでスタックできる スタック制限を超えた場合 所有プレイヤーは制限を満たすように超過分の海上ユニットをプレイから取り除く 補給下の海上ユニットがスタック制限超過のため除去された場合 次のゲームターンの増援 ( 遅延することはできない ) として再登場するため ゲームターン記録表上の該当ターン欄に置く スタック制限超過で除去された時点で非補給下だった海上ユニットは 完全に除去される 7.3 航空ユニットの移動とスタック参照 7.3 航空ユニットの移動とスタック 7.31 航空移動航空ユニットは 拡張航続範囲 ( 拡張航続範囲を持たない場合は通常航続範囲 ) 以下の 航続区間 を基本として移動を行う 航空ユニットは各航続区間の移動終了時に 自軍が支配する航空基地 ( 敵海上ユニットには影響されない ) に着陸しなければならない ( 詳細は 5.11 参照 ) 航空移動は 1 ユニット ( または 1 スタック ) ごとに移動し あるユニット ( またはスタック ) の移動は 他のユニットが移動を開始する前に完了させなければならない 戦闘へクスで攻撃を開始する場合を除いて 航空ユニットは戦闘へクスに入ることはできない 航空ユニットが戦闘に参加するためには 戦闘へクスを航続範囲内に収める自軍支配下の航空基地ヘクスにいるか または戦闘へクス自体に含まれる航空基地にいる必要がある かっこで括られた拡張航続範囲を移動時に使用した航空ユニットは 戦闘に参加できない このため かっこ付きの拡張航続範囲を有するリアクション航空ユニットは 通常航続範囲でしか移動できない リアクション移動で戦闘へクスから離れた航空ユニットは 例えその戦闘ヘクスから離れたとしても そのヘクスの戦闘に参加しなければならない 7.32 緊急航空移動攻撃プレイヤーが攻撃終了時に 敵航空ユニットがいるヘクスを支配した場合 ( ある国の降伏が原因であっても ) その航空ユニット ( 活性化していてもいなくても ) は緊急航空移動を行える 自軍航空基地が通常または拡張航続範囲内にある場合 緊急航空移動する航空ユニットは その航空基地に配置 ( 移動ではなく ) される 条件を満たす複数の自軍航空基地がある場 合 所有プレイヤーが配置する基地を選択する 航続範囲内に自軍航空基地がない場合 その航空ユニットは除去される かっこ付きの拡張航続範囲を持つ航空ユニットも 例え戦闘に参加していたとしても 緊急航空移動ではその拡張航続範囲を使用できる 例 : 日本軍は攻撃によりウェーキ島を占領し その支配を獲得したが 海軍航空ユニットは除去されず残った ウェーキ島から 4 へクス以内には自軍航空基地がないため 海軍航空ユニットは除去される このユニットが航続範囲 6 へクスのアメリカ軍長航続範囲ユニットであった場合 その航空ユニットをウェーキから 6 へクス以内にあるミッドウェイに ( 連合軍支配下であれば ) 配置できる 7.33 航空戦略輸送攻撃側航空ユニットのみが 攻撃時に 航空基地から別の航空基地まで 2 倍の許容移動力を使用する航空戦略輸送を行える 戦略輸送であっても 航空ユニットは各航続範囲の移動 (1 航続区間 ) ごとに 航空基地を中継しながら移動しなければならない 例 : 拡張航続範囲 4 のアメリカ軍航空ユニットが 2OC の攻撃で活性化される この航空ユニットが航空戦略輸送を行う場合 16 ヘクス (4 航続区間 ) まで移動できるが この距離を移動するためには 4 ヘクスごとに航空基地に着陸しなければならない 航空ユニットは戦略輸送時に 中立化されていない敵航空影響ゾーン (7.35) に入ることはできない 航空戦略輸送を行った攻撃時には 戦闘に参加できない 航空ユニットは別の形態の戦略輸送も行える この形態では OC を 1 回完全にプレイすることによって 航空ユニットを任意で地図から撤退させることが可能で 次のゲームターンの増援として 通常の増援配置ルールに従ってプレイに戻すことができる ( 遅延することはできない ) 7.34 航空ユニットのスタック戦闘終了後 戦闘後移動の前の時点で 自軍航空ユニットと陸上ユニット ( 規模にかかわらず ) は 計 3 ユニットまで同じヘクスでスタックできる スタック制限を超過した場合 所有プレイヤーが 制限を満たすまで超過分のユニットをプレイから除去する その場合 最初に除去するのは航空ユニットでなければならない 除去された時点で補給下だったユニットは 2 ターン後に増援としてプレイに戻ることが可能で ( 遅延することはできない ) そのユニットをターン記録表の該当ターンの位置に配置する スタック超過で除去された時点で非補給下だったユニットは 除去される 一部の同じ名称の対になったアメリカ軍航空ユニットは 同じ部隊を表している ただしこのうち 1 ユニットは常に長距離爆撃機であり もう 1 つは別の種類である 同じ部隊を表す 2 つのアメリカ軍航空ユニットは スタックの目的では 1 ユニットとみなすが 活性化の目的では 1 ユニットはみなさない ( 例 : アメリカ第 7 航空軍ユニットには 2 つのユニットがある ) 7.35 航空影響ゾーンすべての補給下の航空 空母ユニットは 周囲 2 ヘクスに航空影響ゾーン (ZOI) を及ぼす 航空 ZOI は 同じヘクスに ZOI を及ぼしている敵の補給下の非 LRB 航空ユニット または空母ユニットの存在によって中立化される 非補給下の航空または空母ユニットは 航空 ZOI を持たない 航空 ZOI は常にその影響を及ぼす 非中立化 ZOI は ゲ 13

ームに以下の影響を与える A. 戦略移動を行うすべてのユニットは 航空 ZOI に入ったり 航空 ZOI から出ることはできない B. 強襲上陸を行う陸上ユニットは 航空 ZOI に出入りすることはできない C. 司令部の活性化指揮範囲線は 完全水上へクスサイドを越えて航空 ZOI 内に または航空 ZOI から外に引くことができない D. 補給線は 完全水上へクスサイドを越えて航空 ZOI 内に または航空 ZOI から外に引くことができない 航空 ZOI は以下に影響を与えない A. 陸上ヘクスから隣接する陸上ヘクスへの 陸上へクスサイドを越えた陸上移動 B. 海上または航空ユニットの移動 ( 戦略移動を除く ) C. 陸上ヘクスサイドを越えて航空 ZOI 内に または航空 Z OI から外に引く 司令部の活性化指揮範囲線 D. 陸上ヘクスサイドを越えて航空 ZOI 内に または航空 Z OI から外に引く補給線 E. 損耗フェイズに ユニットの減少状態を維持するために引く司令部の指揮範囲線 例 : フィリピンにおいて 南西太平洋司令部が マニラ (28 13) で FEAF 航空ユニット 予備軍団と一緒にいる 隣接ヘクス (2913) には減少状態の SL 軍団がおり サマール / レイテには P 旅団がいる 日本軍は 2911 に 1 個航空ユニットを配置しており その ZOI はルソン島全体に及んでいる FEAF ユニットは南シナ海に及ぶ日本軍航空ユニットの ZO I を中立化しており これにより南西太平洋司令部は地図南端まで補給線を引くことができるため 補給下である 南西太平洋司令部は この例にあるすべての陸上ユニットにヘクス列を引くことができる この例から FEAF ユニットを取り除いた場合 敵の非中立化航空 ZOI の外に補給線を引けないため 南西太平洋司令部は補給切れとなる また この例で日本軍航空ユニットが 2911 からダバオ (2915) に移動し FE AF ユニットを取り除いた場合 マニラは日本軍航空ユニットの ZOI でなくなるため 南西太平洋司令部は補給下となる 活性化のための指揮線は 例え日本軍 ZOI であっても陸上へクスサイドを越えて引けるため 南西太平洋司令部は SL 軍団まで活性化指揮線を引くことができる ただし P 旅団は日本軍航空 ZOI の中におり 活性化のための指揮線は水上ヘクスサイドを越えなければならなくなるため 活性化させることはできない 7.36 ヘクス 5408 の航空中継点ヘクス 5408 の航空基地は 連合軍ユニットに限って 別の場所に移動する際の航続区間の着陸地点としてのみ使用できる 航空または陸上ユニットは このヘクスで移動を終えることはできない 日本軍海上ユニットがこのヘクスに存在する場合 連合軍は中継地点としてこのヘクスを使用することができない それ以外の場合は 常にこの方法で同ヘクスを利用できる 7.4 陸上ユニットの移動とスタック陸上ユニットの移動には 陸上と海上を通る計 3 つの方法がある 陸上ユニットは ある陸上ヘクスから別の陸上ヘクスに陸上へクスサイドを越えて 各ヘクスへの進入に必要な移動力を消費することで移動できる 陸上ユニットが進入すために必 要な移動力を持たない場合 そのヘクスに入れない このため OC 値の低い攻撃では 陸上ユニットは移動力不足のため陸上移動をまったく行えない場合があり得る 陸上移動は 1 ユニット ( または 1 スタック ) ごとに行い 他のユニットの移動を開始する前に そのユニットまたはスタックの移動を完了させなければならない 陸上ユニットは 敵陸上または航空ユニットがいるヘクスに進入した場合 移動を終了しなければならないが 敵海上ユニットの存在によって移動を妨害されることはない これに加えて 陸上ユニットは 2 つの方法で 完全海上へクスサイドを越えて移動できる 第 1 は戦略輸送である 自軍沿岸ヘクス ( 港湾がなくても可 ) から補給下の自軍港湾ヘクスまで 敵の非中立化航空 ZOI(7.35) を通過せずに移動する場合 そのユニットは 戦略輸送によって強襲上陸と同様の移動が可能となる 第 2 は 強襲上陸そのものの実施である 上陸能力を有する陸上ユニットは 自軍沿岸ヘクス ( 港湾がなくても可 ) から敵ユニットがいる ( いなくても可 ) 別の沿岸ヘクスまで移動できる 強襲上陸移動を行う陸上ユニットは その攻撃における海上ユニットの許容移動力を用いて 海上ユニットと同様に移動する 強襲上陸の目的ヘクスに敵陸上ユニットがいる場合 そのヘクスを戦闘ヘクスとして宣言しなければならない (6.24) 7.41 陸上移動陸上ユニットは陸上ヘクスに進入するために 様々な移動力を消費する すべての開放地形ヘクスへの進入には 1 移動力を消費する 山岳を除くその他の種類の地形への進入には 2 移動力を消費する 山岳ヘクスへの進入には 3 移動力を消費する 戦略輸送ルートを経由して敵ユニットのいない陸上ヘクスに進入する場合には 2 分の 1 移動力のみを消費すればよい あるヘクスへ進入するために必要な移動力を持たない陸上ユニットは そのヘクスに進入できない 陸上ユニットは 通常の陸上移動で完全水上へクスサイドを越えることはできない ( 例外 : 日本軍のはしけ移動 ) 陸上ユニットは 敵陸上または航空ユニットがいるヘクスに進入したら 移動を終えなければならない 敵海上ユニットの存在によって移動が妨害されることはない 7.42 移動の制限 A. 日本軍陸上ユニットは 沿岸ヘクス以外の中国ヘクスに進入できない ( 例えば ヘクス 2508 の永寧にいる日本軍陸上ユニットは 通常の陸上移動でヘクス 2408 または 2507 に直接移動することはできない ) 日本軍航空ユニットは 中国で中国軍ユニットを攻撃できない デザインノート : 中国は抽象的に描かれており 固定的な前線にいる部隊は示されていない このゲームでは基本的に 中国 ビルマ - インド方面の中国軍にのみ焦点を当てている B. 日本軍陸上ユニットは北部インドに進入できるが それより先のインドには移動できない 国境線の定義を参照のこと 日本軍航空及び海上ユニットは 地図上のインドのどこにいる連合軍ユニットでも攻撃できる C. 陸上または航空ユニットは いかなる理由であってもソビエト領には進入できない その他の選択肢がない場合 そのユニットはプレイから完全に除去される D. 中国軍陸上ユニットを除く連合軍陸上ユニットは 非沿岸中国ヘクスに進入できない E. 中国軍陸上ユニットは ビルマ 北インド 昆明 及び昆明に隣接するすべてのヘクスで行動できる その他の陸上ヘク 14

スへの進入を強いられた中国軍ユニットは除去される 7.43 陸上離脱自軍陸上ユニットがいるヘクスに攻撃側の敵陸上ユニットが進入してきた場合 自軍陸上ユニットはそのヘクスから移動することができる こうした離脱は 敵陸上ユニットが進入して来た ( 進入元の ) ヘクスの他に移動可能なヘクスが存在し 加えてその自軍陸上ユニットの攻撃力が敵陸上ユニットより大きい ( 同数では不可 ) 場合に限って行える これ以外の場合には 陸上ユニットはそのへクスから離脱できない 陸上離脱に成功した場合 そのユニットは残る移動力を使って移動を継続することができる 7.44 陸上戦略輸送陸上ユニットはある沿岸へクス ( 港湾の有無に関係なく ) から自軍港湾まで その攻撃時に自軍海上ユニットが移動できるのと同じ距離だけ移動できる 海上ユニットが自軍港湾から自軍港湾まで 2 倍の許容移動力で移動できる ( 海上戦略移動 ) のと同様に 自軍港湾から戦略輸送される陸上ユニットも 2 倍の海上移動力で移動できる 戦略輸送の移動中には 敵航空 Z OI(7.35) に進入できず 戦闘へクスにも入れない 戦略輸送される陸上ユニットは自軍港湾で移動を終えなければならず それができない場合は戦略輸送を行えない 陸上ユニットは同じ攻撃で戦略輸送とその他の移動を組み合わせて行うことはできない 陸上戦略移動の実施には 強襲上陸乗船ポイント (ASP) を消費する必要はない デザインノート : この移動は 組織的な管理の下で 時間をかけて行う海上の輸送を表しているため 海上ユニットと同様に移動することが可能で ASP も必要としない 7.45 強襲上陸 ( 攻撃及びリアクション ) すべての日本軍 アメリカ軍 イギリス連邦軍 ( 機甲旅団を除く ) オーストラリア軍 ニュージーランド軍の陸上ユニットは 強襲上陸能力を持つ オランダ軍 インド軍 中国軍ユニットは強襲上陸を行えない この方法で移動する陸上ユニットは いずれかの沿岸へクス ( 港湾の有無にかかわらず ) から 別の沿岸へクス ( 港湾の有無にかかわらず ) まで その攻撃で海上ユニットが移動できるのと同じ距離を移動できる 例え自軍港湾で移動を終えたとしても 強襲上陸で移動できる距離が倍増することはない 強襲上陸では 敵ユニットがいてもいなくても すべての沿岸へクスに進入できる イベントカードで海上ユニットの活性化が制限されている場合でも 陸上ユニットは強襲上陸を行うことが可能で 陸海軍競争が有効である場合でも ( アメリカまたは日本の ) 陸軍ユニットによる強襲上陸が制限されることはない 例外 : ポートモレスビー ( ヘクス 3823) は山岳へクスであるが 強襲上陸を行うことができる A. 強襲上陸による ASP の消費 ( 攻撃及びリアクション ) 強襲上陸を行う師団 (XX) 規模以下の各陸上ユニットにつき 強襲上陸乗船ポイント (ASP) を 1 ポイント消費する必要がある 強襲上陸を行う軍団または軍規模 (XXX または XXXX) のユニットは 各ステップにつき 1ASP を必要とする ( 例えば 減少状態の軍団または軍規模ユニットは 1ASP が必要であり 完全戦力の軍団または軍規模ユニットは 2ASP が必要である ) 各強襲上陸乗船ポイントは 1 ゲームターンに 1 回のみ使用できる 強襲上陸移動のための ASP 消費は 戦略記録表上でマーカーを使って記録する 必要なだけの ASP がない場合 強襲上陸は行えない B. 強襲上陸の制限 ( 攻撃及びリアクション ) 陸上ユニットは 進入可能なヘクスの経路を通って強襲上陸移動を行う その際 強襲上陸ユニットは 最初から最後まで完全に自軍海上ユニットと一緒に移動しない限り 敵海上ユニット ( 活性化または非活性化状態のいずれであっても ) が存在するヘクスへに入ったり またはそうしたヘクスから出ることはできない 強襲上陸を行うユニットは 例え海上ユニットと一緒に移動しても 敵の非中立化航空 ZOI ヘクスに入ったり出たりすることはできない ただし 空母と一緒に移動していれば そうしたヘクスに出入りすることができる 何らかの理由で強襲上陸する陸上ユニットが敵の非中立化航空 ZOI に入ってしまった場合 その移動は終了し 元いたヘクスに戻らなければならない 重要 : 強襲上陸を行う陸上ユニットに自軍海上ユニットが同行しておらず いずれかの種類の敵海上ユニットがリアクション移動によりその陸上ユニットのいるヘクスで移動を終了した場合 その強襲上陸はキャンセルされ その戦闘に敗戦したとみなされる 各陸上ユニットは 1 ステップを失い その損失で除去されない場合 各ユニットはそのヘクスから戦闘後移動を行う プレイノート : 強襲上陸部隊が空母ユニットと一緒に移動する場合 移動を通じて常に敵航空 ZOI は中立化される また 強襲上陸移動に先立って CV ユニットが敵航空 ZOI を中立化する位置に移動すれば 強襲上陸ユニットはその地域を通過して移動できる デザインノート : 強襲上陸移動は 太平洋戦争で極めて重要な役割を果たした上陸侵攻を再現するための 海軍ユニットの特殊な使用法である 強襲上陸時の移動において 敵部隊を通過することは非常に難しく 活動中の敵の海上 航空部隊がいる場所を迂回して侵攻することは不可能である これらの敵部隊は 貴重な戦闘部隊が移動中に損害を蒙る前に まず中立化する必要がある 上陸部隊が戦闘へクスに入れたとしても それは一時的なものにすぎない 現実には そのヘクスで航空 海上部隊が勝利することに失敗した場合 日本軍が珊瑚海会戦の際にそうしたように 輸送部隊は戦闘の範囲外の海上に引き返すことになる 練度の低い防衛隊のみが防御にあたっており 完全な奇襲に成功したアドミラル諸島の占領のように 軽微な護衛のみを伴なって行われた上陸作戦は極めて稀であった C. 強襲上陸の終了 ( 攻撃のみ ) 強襲上陸ユニットが参加した戦闘が終了した時点で 攻撃側の強襲上陸陸上ユニットが自軍支配へクスにいない場合 ( 例えば 航空海上戦闘 陸上戦闘で敗戦した場合 ) 攻撃側の強襲上陸ユニットのみが 海上ユニットと同様に戦闘後移動を行うことができる その場合 自軍支配下の港湾または沿岸ヘクスで戦闘後移動を終えなければならない それが不可能な場合 強襲上陸ユニットは除去される D. アメリカ陸軍による強襲上陸の特別制限アメリカ陸軍の陸上ユニット ( 青色のアメリカ陸軍ユニット ) には 強襲上陸の際に特別な制限が課せられる これらのユニットが日本軍支配下で日本軍ユニットがいる 1 へクス島で強襲上陸移動を終えるためには その 1 へクス島に強襲上陸移動を終えたばかりのアメリカ軍海兵隊がいなければならない その他の状況では アメリカ陸軍ユニットが強襲上陸を行う際に アメリカ海兵隊ユニットの存在が必要とされることはない アメリカ陸軍陸上ユニットによる複数ヘクス島への強襲上陸や 15

リアクション時の強襲上陸には 何の制限もない デザインノート : 強襲上陸で海兵隊を必要とする理由は 連合軍の陸軍部隊の多くが 実戦を通じてこの作戦技術を体得したという事実による ニューギニアやフィリピン戦役など一部では単独の上陸作戦を行ったものの 陸軍の上陸は 戦争終盤においても海兵隊の存在を必要とした 7.46 日本軍 ( のみ ) の組織的海上ユニット輸送能力日本軍は 5 つの旅団規模の陸上ユニット ( 第 1 第 2 第 3 第 4SN SS) を保有している これらのユニットは ユニットごとに 1 強襲上陸乗船ポイントを消費する以外に 移動開始時にスタックしている CA CL APD タイプの海上ユニットと完全に一緒に移動することで 強襲上陸乗船ポイントを消費せずに強襲上陸を行うことができる これらの種類の各海上ユニットは 減少面 完全面のいずれであっても 上記の 5 個旅団ユニットのうち 1 つを輸送することができる 攻撃時にこうした海上ユニットが除去された場合 輸送されている地上ユニットも除去される 海上ユニットがステップを失った場合には 輸送されているユニットは何の影響も被らない 例 :41 年 12 月ターンに 日本軍 CA 青葉は トラックからラバウルまたはニューブリテンまでスタックした状態で 南方海域分遣隊 (SS 旅団 ) に強襲上陸を行わせることができる 輸送するユニットとされるユニットは 同じ場所で移動を開始しなければならない プレイノート : 海上ユニットと陸上ユニットが連携してこのタイプの移動を行えることは稀であるが ポイントを消費せずに敵ユニットがいない敵基地を占領するために 特に戦争の初期において有効な方法である 7.47 日本軍のはしけ移動日本軍のはしけイベントを日本軍プレイヤーがプレイした場合 日本軍 ASP マーカーをはしけ面に裏返し はしけマーカーを日本軍プレイヤーの手元に置く 3OC 値のカード ( イベントプレイも含む ) による攻撃 ( リアクションは不可 ) の際に 日本軍はいずれかの規模の 1 個陸上ユニットを 完全水上へクスサイド 1 つを越えて ASP を消費することなく強襲上陸と同様に移動させることができる この移動によって戦闘を行うことも可能であり その戦闘は他の強襲上陸と同様に行われる 退却を強いられた場合 はしけ移動を行った攻撃ユニットは 元いたヘクスへと戻る 日本軍は 連合軍による PT ボートカードのプレイにより 残るゲームの期間 はしけ移動能力を失う 7.48 陸上ユニットのスタック戦闘終了後 戦闘後移動の前の時点で 自軍の航空 陸上計 3 ユニットが ( 規模にかかわらず )1 へクスにスタックできる ユニットがスタック制限を超過している場合 所有プレイヤーがスタック制限を満たすように超過ユニットを取り除く その際 最初に除去するのは航空ユニットでなければならない スタック制限超過で取り除かれた時点で補給下だったユニットは 2 ターン後に増援としてゲームに復帰する ( 遅延することはできない ) ゲームターン記録表上の該当欄に配置すること 取り除かれた時点で非補給下だった場合 そのユニットは完全に除去される 7.49 イギリス軍機甲旅団連合軍プレイヤーは イベントカードのプレイによって第 7 機甲旅団を受け取ることができる 第 7 機甲旅団が開放地形へクスに進入する場合 または戦略輸送ルート沿いに開放地形以 外のへクスに移動する場合 その他の陸上ユニットと同様に通常通り移動を行う 第 7 機甲旅団ユニットが輸送ルートの効果を用いずに非開放地形へクスに進入する場合 移動力が残っていたとしても 直ちにその移動を終了しなければならない これは 第 7 機甲旅団は 輸送ルートの効果を用いずに非開放地形へクスに進入するための移動力があれば 1 攻撃につき非開放地形へクスに 1 へクスは進入できることを意味する 第 7 機甲旅団を強襲上陸に用いることはできない 陸上戦略輸送することはできる 7.5 司令部ユニット司令部は指揮命令系統の基幹組織を表現している 両軍ともにゲーム開始時に決まった数の司令部を保有しており さらに増援として またはカードイベントによって新たな司令部を受け取る 司令部は偏在する指揮命令組織を表しているのであって 除去されることはない 司令部は移動することはないが (OC のプレイによって ) 任意で再配置することは可能で 敵の行動によって再配置を強制されることもある ただし 点 ( ドット ) が記載された一部の連合軍司令部 ( 連合軍 ABDA 及びマレー司令部 ) は 任意または強制的に取り除かれた場合 プレイに戻ることはできない 7.51 司令部の能力司令部には 指揮範囲と能力等級の 2 つの数字が記載されている 司令部の指揮範囲は 司令部が攻撃またはリアクション移動のための活性化線を引ける範囲を決めるために用いる 司令部の指揮範囲は 増援と補充の配置先を決めるためにも使用する また 補給下ユニットの判定でも使用し 司令部自身が非補給下であっても 地図上に留まることができる 司令部の能力等級は 攻撃またはリアクションで その司令部が活性化させることができるユニットの数を決める際に OC 値または兵站値に加えて用いる 司令部はスタック制限の対象外であるが 1 へクスに同時に ( 自軍または敵の ) 複数の司令部がいることはできない 何らかの理由でこの条件を満たせない場合 そのヘクスに最初にいた司令部を除くすべての司令部は 強制的に再配置される 7.52 司令部の活性化指揮範囲ユニットが移動するためには 補給下の司令部の活性化指揮範囲内にいなければならない この活性化範囲のヘクス列は 司令部から活性化されるユニットまで引く その際 司令部がいるヘクスは数えず ユニットがいるヘクスは数える このヘクス列は 敵支配下のへクスを通過して引くことが可能であり また敵ユニットがいるヘクスの中に または敵ユニットがいるヘクスから外に引くことができる また 非中立化敵航空 ZO I 内にあるヘクスであっても 陸上ヘクスサイドを越えてそのヘクス内に または陸上ヘクスサイドを越えてそのヘクスから外に引くことは可能である ただし 海上ヘクスサイドを越えて非中立化敵航空 ZOI ヘクス内に または海上ヘクスサイドを越えて非中立化敵航空 ZOI ヘクスから外に引くことはできない 注意 : 諜報及び損耗による減少ユニット除去の判定のために司令部の指揮範囲を計測する際には 敵ユニットまたは敵航空 Z OI によって妨害されることはない 補給に関して指揮範囲を計測する場合はこれとは異なる 13.1 を参照のこと 7.53 司令部の国籍制限すべての司令部は 攻撃の際に活性化させることができるユニットの国籍が制限されている 日本軍司令部は日本軍のみを 16

活性化できる 連合軍司令部には アメリカ軍 イギリス連邦軍 統合軍の 3 種類の司令部がある 以下の連合軍司令部指揮統制表に 司令部の種類に応じて 活性化及び補給供給が可能なユニットを記載している 連合軍司令部指揮統制表指令部アメリカ英連邦中国オランダの国籍ユニットユニットユニットユニットアメリカ 英連邦航空ユニットのみ 統合 7.54 司令部の任意の再配置撤退司令部は移動することはできず スタック制限の対象とならない ただし いずれかの OC を 1 回プレイすることで 任意で地図から撤退させることができる 司令部が任意で撤退することを止めることはできない 撤退した司令部は ゲームターン記録表上に置き 次のターンに再度ゲームに登場する ターン記録表上の司令部は 次ターンの増援フェイズに 通常の増援としてプレイに復帰し 遅延して登場することはできない 7.55 司令部の強制的再配置司令部が単独でいるヘクスに敵陸上ユニットが進入した場合 またはそのヘクスが戦闘の結果及びある国の降伏によって敵支配下となった場合 その司令部は強制的にプレイから取り除かれる 点 ( ドット ) が記載されていない司令部は ゲームターン記録表に置かれ 次のゲームターンの増援フェイズに 通常の増援としてプレイに復帰する 点のある司令部は 永久にプレイから除去される ( 連合軍のマレー ABDA 司令部 ) 7.56 司令部の復帰再配置される司令部 ( 任意または強制的に ) は ゲームターン記録表に置く ターン記録表上の司令部は 次ターンの増援フェイズに復帰し 遅延することはできない プレイヤーは ターン記録表上にいる司令部を OC(OC 値にかかわらず ) を 1 回プレイすることで それ以前に地図上に戻すことが可能である 単独のアクションとしてカードをプレイして復帰させる際には 日本軍の場合は日本本土の自軍支配下の港湾 連合軍の場合はオーストラリア オアフ インドのいずれかの自軍支配下の港湾に配置できる 復帰する司令部は補給下のへクスに配置しなければならない 8.0 戦闘の解決 各戦闘は 2 つの段階に分けて実施する 最初に航空海上戦闘を解決し 続いて陸上戦闘を解決する ゲームには 航空 / 海上戦闘結果表 陸上戦闘結果表の 2 種類の戦闘結果表が用意されている 2 種類の戦闘は類似した手順で解決されるが 異なるダイス目修正が適用される 通常 攻撃プレイヤーが活性化した部隊を移動させ 戦闘へクスを宣言する その後リアクションプレイヤーが部隊を活性化し 1 つまたは複数の宣言された戦闘へクスに移動させる 最終的に 両プレイヤーの活性化された部隊の間で ( 宣言された戦闘ヘクスにいたリアクションプレイヤーの非活性化部隊も加えて ) 戦闘を解決する 8.1 戦闘に参加する部隊同じへクスにいるすべてのユニットは 同じ戦闘に参加しなければならない 両軍プレイヤーのすべての部隊は 1 回の攻撃で複数の戦闘に参加することはできない 8.11 航空 空母ユニットの戦闘参加活性化された航空及び空母ユニットは 戦闘へクスが航続範 囲内にある場合 その戦闘に参加できる 戦闘へクスにいる航空ユニットはその戦闘に参加しなければならず 航続範囲内のその他の戦闘に加わることはできない 戦闘へクスで攻撃を開始し リアクションでそのヘクスから離れたリアクションプレイヤーの航空ユニットは 既にその戦闘へクスにいなくても 元いたヘクスの戦闘に参加しなければならない 8.12 海上ユニットの戦闘参加戦闘へクスに進入した空母を除く活性化された海上ユニットは その海上戦闘力を航空海上戦闘力の合計に加える 戦闘へクスにはいないが空母ユニットと同じへクスにいる空母以外の海上ユニットは その戦闘の戦闘力合計に自身の戦闘力を加えることはできない ただし 空母と一緒にいることで 損失手順に加わることが可能となる 航続範囲内に戦闘へクスを含む空母ユニットは 常にその戦闘力を航空海上戦闘力の合計に加えることができる 8.13 陸上ユニットの戦闘参加宣言された戦闘へクスにいるすべての陸上ユニットは その戦闘の陸上戦闘に参加しなければならない 強襲上陸で戦闘へクスに進入した攻撃側の陸上ユニットは 航空海上戦闘に自軍が勝利した場合に限って その戦闘に参加する 攻撃プレイヤーが航空海上戦闘に敗れた場合 その戦闘へクスに陸上移動で入ったユニットと強襲上陸で入ったユニットが混在していたら 陸上移動で入ったユニットのみが戦闘に参加できる ( リアクション陸上ユニットは影響を受けない ) 8.14 戦闘時の補給補給は戦闘解決に影響しない 補給はそのターンの損耗フェイズに影響する デザインノート : このゲームにおける戦闘は 太平洋戦争における陸海空の戦いの相互作用を 作戦的 戦術的に分析することを意図したものではない プレイヤーは 良好な諜報条件の下で各種部隊の均衡を取り 優勢な火力の下で 史実より少ない損害で勝利を収めることを目標とする 表面的に空母ユニットとスタックしている海上ユニットは 物理的に同じへクスにいるのではなく護衛艦であることを反映しており その防御力によって空母を守るものの 直接的には戦闘には加わっていないため その戦闘力を攻撃に加えられない 戦闘へクスにいる艦隊はそのヘクスにいる敵ユニットに打撃を与えられる規定になっているが この場合も実際は完全に同じへクスにいるわけではなく その戦闘へクス周辺での行動を抽象的に表現しているにすぎない 戦闘へクスにいないすべての空母に戦闘で損害を与えるためには 同数の自軍の航空または空母ユニットが参加している必要がある このシステムは 戦略級ゲームとしてこの戦争のキャンペーンをプレイするためのものであり マクロレベルでの視点を除いて ある戦闘が史実の結果に終わった理由を追求するためのものではない 戦闘による損害は大きくなる傾向があり 実際のタイムスケールと比べて このゲームスケールの下では損害は大きすぎると感じられるかもしれないが これは計算されたものである 一部の戦闘は 史実の一連の戦闘を表したものであることにも注意すべきである 例えば ガダルカナルへクスでの 1 回の大規模海戦では 東部ソロモン サンタクルーズ ガダルカナルの戦いによるすべての損害が発生することになる より細部を再現した他のゲームでは 太平洋戦争における戦闘の原因や結果を追求することができる 8.2 航空海上戦闘の手順 17

A. 両陣営は 戦闘へクスにいる自軍の活性化航空 海上ユニットの攻撃力を合計し さらに戦闘へクスを航続範囲に収める活性化された航空 CV CVL CVE ユニットの戦闘力を加える リアクションプレイヤーはさらに 戦闘へクスで攻撃を開始した非活性化海上 航空ユニットの戦闘力を加える 航空海上戦闘で ( 移動時ではなく ) 戦闘時に かっこで括られていない拡張航続範囲を使用した航空ユニットは その戦闘における戦闘力が半減する ( 端数切り上げ ) 通常航続範囲を使用した場合は完全戦力を使用できる この一般的な手順は 以下のルールで修正される場合がある デザインノート : 拡張航続範囲を使用する陸上に基地を置く航空ユニットは 双発機のみである 拡張航続範囲を使用することは 航続範囲の短い戦闘機による護衛を欠くことになり 爆撃機の飛行経路が長くなるほど損害が大きくなるという事実と相まって 潜在的な戦闘力を減少させることになる LRB ユニットの戦闘能力は 海上ユニットに対して用いるには基本的に不適当であり 太平洋戦争では 損害を与えるのが難しい点在する工業インフラへの高高度爆撃を主な任務としていた 日本への戦略爆撃は 別の手順によって実施する 戦闘力計算のためのプレイノート : このゲームのシステムでは プレイヤーを計算の煩雑さから解放することを 戦闘のすべての要素と同じくらい重視した 小さい数値を積算する作業を行うと 何回か 100 を超える数字となるだろう この面倒な計算作業を避けるため 我々は図表による解決法を用いた アメリカ軍用には 戦略記録表で使用するための 2つの星マーカー ( 濃い青色と淡い青色 ) が用意されている 淡い青色は 1の桁 濃い青色を 10の桁として使用する 使用する各戦闘力ごとにマーカーを適切な位置に動かすことで 計算せずに戦闘力を求めることができる 複数戦闘の計算のために 数字のマーカーも用意している これら 2 種類のマーカーを用いることで 時おり発生する大規模戦闘の計算を避けることができるはずである もちろん 暗算することを望むなら それでも構わない B. 各プレイヤーは ( 必要な修正を加えた後 ) ダイスを 1つ振り 有効戦闘値を決める 各プレイヤーが合計した攻撃力に有効戦闘値を掛け合わせ 合計ヒット数を求める プレイヤーは算出したヒット数を敵ユニットに適用するため その戦闘結果を被るユニットを選択する ヒットは一度しか適用できず その戦闘に限って適用される 超過したヒットは蓄積しておくことはできず 失われる 非活性化ユニットにヒットを適用することもできる ダイス目修正 1. 迎撃 : 連合軍 +4 2. 奇襲攻撃 :+3 3. 1943 年ゲームターン : アメリカ軍航空または空母ユニットが存在する場合 連合軍 +1 4. 1944 年及び 1945 年ゲームターン : アメリカ軍航空または空母ユニットが存在する場合 連合軍 +3 5. イベントによる修正 :ECに記載された修正に従う 注意 : 一部のイベントカードには 特別な戦闘修正が記載されている デザインノート : プラス 3または 4の修正は アメリカ軍航空機の技術進化による優越と 戦闘ドクトリンの改良を反映している 航空海上戦闘結果表修正後のダイス目有効戦闘値 0 1 2 4 分の 1=0.25( 端数切り上げ ) 3 4 5 2 分の 1=0.5( 端数切り上げ ) 6 7 8 1 9 1 10 以上 1 = 修正を加える前のダイス目が 9 の場合 その目を出した側は 1 の結果に加え 決定的ヒットを獲得する 航空海上ヒットの適用を参照のこと C. 諜報条件が傍受の場合 両プレイヤーは同時に自軍の有効戦闘値と航空海上戦闘力の合計を掛けた数に等しいヒットを適用する 例 : 連合軍プレイヤーは 攻撃力 12 の CV ユニット 攻撃力 4 の LRB ユニット 通常航続範囲を用いた攻撃力 10 の航空ユニット 拡張航続範囲を用いた攻撃力 10 の航空ユニット 攻撃力 16 の BB ユニットを戦闘へクスに有している 連合軍の攻撃力合計は 47(12+4+10+5+16) である 諜報条件は傍受であり ダイス目修正は適用されない ダイス目が 2 以下の場合 12 ヒットが日本軍に対して適用される ダイス目が 3 から 5 の場合 24 ヒットが適用され 6 以上の場合 47 ヒットが適用される D. 諜報条件が奇襲の場合 攻撃プレイヤーが先にすべてのヒットを適用する その後 生き残った戦闘へクスのリアクションプレイヤーユニットの戦闘力を合計し ダイスを振って求めたヒットを攻撃プレイヤーのユニットに適用する E. 諜報条件が迎撃の場合 ( リアクションカードのプレイによってのみ可能 ) リアクションプレイヤーが先にすべてのヒットを適用する その後 生き残った攻撃プレイヤーのユニットのみで戦闘を解決し 結果をリアクションプレイヤーのユニットに適用する F. ヒットの適用方法ダイスを振ったプレイヤーがすべてのヒットを敵ユニットに対して適用する プレイヤーは制限の範囲内で 望む方法で求めた数値のヒットを適用することができる ヒットの適用方法に関するすべての制限は 常に有効である 制限に矛盾したように思える状況が生じた場合 プレイヤーはダイスを振って結果を決める デザインノート : どれだけ細かく条件を記述しても 矛盾したと思える状況は起こり得る プレイヤーがゲームに熱中する余り 奇妙なルール解釈をすることも起こるだろう この場合 他の方法で解決できないなら その人を黙殺するのが最も良い方法だろう プレイノート : 戦闘解決の方法は限定されているため ヒットの適用方法を理解することが大切である これを理解することで 最適な方法で広範囲な戦闘を実施するが可能となり 戦闘に参加した部隊の損害を可能な限り避けることができるようになる 貴重な空母が除去されることを避けるための部隊を同行させることは特に重要である ヒストリカルノート : 太平洋戦争は空母が主役の戦争だったというのが一般の認識となっている マクロな視点に立てばこれは真実であるが 1942 年後半には 両軍の戦前からの空母戦力は事実上壊滅していた アメリカ造船所がエセックス級空母を続々と送り出す以前のソロモン戦役で 表面的に水上打撃戦力が主役に返り咲いたように見えたのは こうした理由があった プレイヤーは使用可能な空母戦力に関して 史実と同様に汐の満ち引きのような体験をすることになるだろう 18