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米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

チャート編 1 日経平均株価 ( 日経 225) TOPIX( 東証株価指数 ) 2,0 NY ダウ工業株 30 種平均株価 ( 米ドル ) ダウセレクト配当込み指数 3,000 28,000 26,000 24, ,000 26,000 2,0 20,000 1,0 24,000 1

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

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一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

○ユーロ

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

Invesco Premia Plus Fund

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FOMC 2018年のドットはわずかに上方修正

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

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グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

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株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

平成30年度第1四半期における運用状況等

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株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

1. 各国の GDP 経済見通し 1.1 名目 GDP( 国内総生産 ) 及び一人当たり GNI( 国民総所得 ) (17 年 ) 国 地域 名目 GDP GDP 構成比 1 人当たり ( 億ドル ) ( 名目 ) 名目 GNI( ドル ) アジア,9.% - うち日本 8,71.% 8,8 うち中

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

投資環境ウィークリー

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Focus W 投資環境ウィークリー 情報提供資料 2019 年 8 月 13 日号 経済調査室 米長期金利を巡る異変 一過性か それとも新たな局面入りへの警鐘か 米債券市場の異変 (%) 米 10 年国債リスクとタームプレミアム (%) お得感高 ( 右軸 ) 米

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

為替相場展望2018年12月号

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金融市場2018年12月号

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為替相場展望2018年9月号

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

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株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

金融政策決定会合における主な意見

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日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

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変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

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(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

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投資環境ウィークリー 218 年 11 月 19 日号 金融市場の動向 主要金融市場の動き ( 直近 1 週間 ) 株式 注 ) MSCI WORLD MSCI EM は現地通貨ベース 騰落幅 騰落率ともに 218 年 11 月 9 日対比 騰落幅および騰落率は直近値の 1 週間前比 11 月 16

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平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

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マネーマーケットマンスリー 2018年3月

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目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

2018 年は激動の年 年初来 トルコ株式指数はトルコリラベースで最大で約 24% 下落し トルコリラは日本円に対して最大で約 45% 下落しました トルコ株式 * の推移 ( トルコリラベース ) /12 18/03 18/06 18

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定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

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Focus W 投資環境ウィークリー 情報提供資料 2018 年 9 月 25 日号 経済調査室 原油価格の上昇もあり米 10 年債利回りは 9% へ上昇 今週は FOMC で利上げ 原油価格が上昇 期待インフレの押し上げへ 85 80 75 70 65 60 55 50 45 ( ドル ) ブレント原油と WTI 原油 ブレント原油 81.39ドル WTI 原油 78ドル 40 ( 年 / 月 ) 2017/1 2017/7 2018/1 2018/7 出所 ) Bloomberg より当社経済調査室作成 貿易摩擦でも株高 消費者信頼感に注目 米中貿易摩擦が続くなかでも 市場は堅調さを維持 し 21 日には NY ダウ S&P500 は最高値を更新していま す 貿易協議を行う姿勢を示していた中国ですが 22 日 ( 土 ) に協議の取り止めを発表 24 日に発動された対中 制裁関税の第 3 弾 (2,000 億ドル ) も株価の重石となり 上値は抑えられる展開となっています 貿易摩擦への不 透明感はあるものの 実体経済への影響がまだ限定的で ある点が株価を支えているとみています 第 3 弾となる制 裁関税は消費財も対象となるため 25 日の米消費者信頼 感指数で堅調さを維持できるか 注目されます 原油高により米 10 年債利回りも 3% 台へ 米 10 年債利回りも 9% と年初来の高値 (3.11% 5 月 17 日 ) に迫っています 米国株高に加え 原油価格が上 昇 (WTI 原油が 70 ドル超 ブレント原油が 80 ドル超 上 図 ) していること等が背景です 米国から制裁を受ける イランやベネズエラの産油国で供給懸念が高まっていま す トランプ米大統領は 原油高を抑制するために OPEC( 石油輸出国機構 ) に増産を要請していますが 9 月 23 日の会合で増産は見送られました 11 月 4 日にはイラ ン制裁の発動 11 月後半には OPEC 総会が控えており 再び原油市況に注目が集まるとみています 今週は FOMC の政策金利見通しに注目 今週は 各国の通商交渉 英国の EU 離脱関連 米連邦 公開市場委員会 (FOMC) などに注目です ( 永峯 ) 今週の主要経済指標と政治スケジュール は特に注目度の高いイベント 9/24 月 ( 米 ) 対中制裁関税第 3 弾発動 ( 欧 ) ドラギECB 総裁講演 9/25 火 ( 米 ) FOMC( 連邦公開市場委員会 ~26 日 ) FF 目標金利 :1.75-% ( 予 )-2.25% ( 米 ) 9 月消費者信頼感指数 ( コンファレンスホ ート ) 8 月 :133.4 9 月 :( 予 )13 ( 他 ) 国連総会 ( ニューヨーク ~10 月 4 日 ) ( 他 ) 第 2 回日米 FFR ( 自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議 ニューヨーク ) ( 他 ) 日米欧貿易担当相会合 ( ニューヨーク ) 9/26 水 ( 米 ) パウエルFRB 議長記者会見 ( 他 ) 日米首脳会談 ( ニューヨーク ) ( 他 ) インドネシア金融政策決定会合 (~27 日 ) 7 日物リハ ース レホ 金利 :5.5% ( 予 )5.75% 9/27 木 ( 米 ) パウエルFRB 議長講演 ( 米 ) 4-6 月期実質 GDP( 確報 前期比年率 ) 1-3 月期 :+2.2% 4-6 月期 :+4.3%( 改定値 :+4.2%) ( 米 ) 8 月非国防資本財受注 ( 除く航空 前月比 ) 7 月 :+1.6% 8 月 :( 予 )+0.4% ( 伊 ) 経済財政計画の議会提出期限 ( 英 ) カーニー英中銀総裁パネル討論会出席 9/28 金 ( 日 ) 8 月鉱工業生産 ( 速報 前月比 ) 7 月 : 0.1% 8 月 :( 予 )+% ( 米 ) ウィリアムズ ニューヨーク連銀総裁講演 ( 米 ) 8 月個人所得 消費 ( 消費 前月比 ) 7 月 :+0.4% 8 月 :( 予 )+0.3% ( 米 ) 8 月 PCE( 個人消費支出 ) デフレータ ( 前年比 ) 総合 7 月 :+2.3% 8 月 :( 予 )+2.2% 食品 エネルギー除くコア 7 月 :+% 8 月 :( 予 )+% ( 欧 ) 9 月消費者物価 ( 速報 前年比 ) 8 月 :+% 9 月 :( 予 )+2.1% 9/30 日 ( 英 ) 保守党大会 (~10 月 3 日 ) ( 中 ) 9 月製造業 PMI( 政府 ) 8 月 :51.3 9 月 :( 予 )51.2 ( 中 ) 9 月非製造業 PMI( 政府 ) 8 月 :54.2 9 月 :( 予 )54.0 注 )( 日 ) 日本 ( 米 ) 米国 ( 欧 ) ユーロ圏 ( 独 ) ドイツ ( 英 ) 英国 ( 仏 ) フランス ( 伊 ) イタリア ( 加 ) カナダ ( 豪 ) オーストラリア ( 中 ) 中国 ( 伯 ) ブラジル ( 印 ) インド ( 露 ) ロシア を指します NA はデータなし 日程および内容は変更される可能性があります 出所 ) 各種情報 Bloomberg より当社経済調査室作成 1

金融市場の動向 主要金融市場の動き ( 直近 1 週間 ) 株式 騰落幅および騰落率は直近値の 1 週間前比 9 月 24 日騰落幅騰落率 % 日本日経平均株価 ( 円 ) 23,869.93 775.26 3.36 TOPIX 1,804.02 75.41 4.36 米国 NY ダウ ( 米ドル ) 26,565 407.38 6 S&P500 2,919.37 14.39 0 ナスタ ック総合指数 7,993.24-16.80 0.21 欧州ストックス ヨーロッハ 600 382.14 4.29 1.14 ドイツ DAX 指数 12,350.82 226.49 1.87 英国 FTSE100 指数 7,458.41 154.37 2.11 中国上海総合指数 2,797.48 115.84 4.32 先進国 MSCI WORLD 1,666.40 16.29 0.99 新興国 MSCI EM 57,797.51 379.65 0.66 10 年国債利回り 9 月 24 日騰落幅 日本 0.130 20 米国 90 93 ドイツ 10 60 フランス 0.830 63 イタリア 2.949-33 スペイン 24 38 英国 1.613 83 カナダ 2.449 0.104 オーストラリア 2.704 0.102 為替 ( 対円 ) 9 月 24 日騰落幅騰落率 % 米ドル 112.80 0.74 0.66 ユーロ 132 2.23 1.71 英ポンド 147.99 6 6 カナダドル 87.06 1.10 1.27 オーストラリアドル 81.81 1.66 7 ニュージーランドドル 74.95 1.29 1.75 中国人民元 16.423 94 8 インドルピー 529-066 0.42 インドネシアルピア (100 ルヒ ア ) 0.7573 005 7 韓国ウォン 170 80 0.80 ブラジルレアル 27.572 0.723 2.69 メキシコペソ 5.946 15 0.26 南アフリカランド 7.845 0.340 4.53 トルコリラ 18.324 0.215 1.19 ロシアルーブル 1.7108 650 3.95 商品 ( 単位 : ポイント ) ( 単位 :%) ( 単位 : 円 ) ( 単位 : 米ドル ) 9 月 24 日騰落幅騰落率 % 原油 WTI 先物 ( 期近物 ) 78 9 4.48 金 COMEX 先物 ( 期近物 ) 1,199.60 3.40 0.28 注 ) MSCI WORLD MSCI EM は現地通貨ベース 騰落幅 騰落率ともに 2018 年 9 月 14 日対比 ただし日本の株式 10 年国債利回りの直近値は同年 9 月 21 日時点 出所 ) MSCI Bloomberg より当社経済調査室作成 株式市場の動き 28,000 26,000 NYダウ 24,000 日経平均株価 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 DAX 6,000 4,000 2012 2014 2016 2018 長期金利 (10 年国債利回り ) の動き ( 日経平均株価 : 円 NY ダウ : 米ドル DAX : ポイント ) 日本 - 2012 2014 2016 2018 為替相場の動き ( 円 / 米ドル ユーロ ) 米国 ドイツ 150 140 ユーロ円 ( 左軸 ) 130 120 110 100 90 米ドル円 ( 左軸 ) 80 ユーロドル ( 右軸 ) 70 60 50 2012 2014 2016 2018 26,562 23,869 12,350 90 10 0.130 注 ) 上記 3 図の直近値は 2018 年 9 月 24 日時点 ただし日本の株式 10 年国債利回りの直近値は同年 9 月 21 日時点 ( 米ドル / ユーロ ) 132 112.80 1.1748 1.9 1.8 1.7 1.6 1.4 1.3 1.2 1.1 出所 ) Bloomberg より当社経済調査室作成 2

日本リスク選好姿勢が強まり日経平均株価は年初来高値に迫る 貿易収支は 2 ヵ月連続の赤字 8 月貿易統計では輸出が前年同月比 +6.6% と前月の同 +3.9% からプラス幅が拡大 一方輸入も同 +15.4% と前月の同 +14.6% から拡大し 高い伸びが継続しています 原油価格の上昇が輸入価格を押し上げ 貿易収支は 4,446 億円 ( 原数 ) と2ヵ月連続の赤字となりました ( 図 1) 地域別で見ると 米国向け輸出が前月の同 5.2% から同 +5.3% と回復 中国向け EU 向けも前月に続き堅調に推移 特に米国向け EU 向けの乗用車輸出が拡大しました 8 月の輸出が乗用車輸出の反発により増加した一方 9 月は台風 21 号や北海道胆振東部地震など自然災害の影響が大きく 9 月期は輸出の減少が見込まれます 7-9 月期輸出は前期比マイナスが予想され 7-9 月期実質 GDP 成長率もマイナス転換する可能性が考えられます 宿泊料の上昇が寄与 8 月の全国消費者物価は生鮮食品除く総合が前年同月比 +0.9% と20ヵ月連続のプラス 生鮮食品とエネルギー除く総合も同 +0.4% と どちらも7 月から +0.1% 上昇しました ( 図 2) 主に宿泊料や通信料が押し上げに寄与しましたが 宿泊料は振れが大きく一時的な要因となり 9 月以降反動減も懸念されます 一方 10 月にはたばこの値上げが予定され物価の押し上げ要因となりそうです しかし依然 物価上昇ペースは力強さに欠けます 政府は8 月公表の月例経済報告において消費者物価の基調判断を引き下げ デフレ脱却宣言 から一歩後退させました 日銀が目標とする2% には距離があり 消費者物価の伸びは横ばいでの推移が続きそうです 自民党総裁選を通過し株価は一段高 先週の日経平均株価は週間で +3.4% と2 週連続で上昇 今年高値の24,124.15 円に迫りました 20 日の自民党総裁選では 事前の予想通り安倍首相が再選されました 安倍首相は投票総数 810の内 553 票を獲得 ( 国会議員票 329+ 党員票 224) 対抗馬の石破元幹事長は予想以上に善戦しましたが 安倍政権の安定性を脅かすほどの結果ではありませんでした 米中貿易戦争への過度な懸念の後退によりリスク選好姿勢が回復するなか 政治的安定の確認は支援材料になりました 予想 EPS( 一株当たり利益 ) の上方修正により株価の割安感が強まっているうえ ( 図 3) 海外投資家の日本株買い余力は依然として大きいため 当面は海外投資家の買い戻しが想定されます 今後の注目材料は今年度補正予算による経済対策の規模 内容 2019 年 10 月予定の消費増税の行方 社会保障改革 憲法改正の議論があげられます ( 中城 向吉 ) - - - - 図 1 輸出 輸入ともに拡大 日本輸出入と貿易収支 - 0 2000 2005 2010 2015 ( 円 ) 1,800 1,600 1,400 1,200 注 ) 直近値は 2018 年 8 月 季節調整値 図 2 消費者物価は上昇もインフレ基調は弱い 3 2 1 0-1 -2 ( 兆円 ) ( 兆円 ) 日本消費者物価 ( 全国 前年比 ) 除く生鮮食品 輸出 ( 右軸 ) 輸入 ( 右軸 ) 総合 貿易収支 ( 左軸 ) -3 2000 2005 2010 2015 注 ) 直近値は2018 年 8 月 図 3 株価は依然として割安圏 出所 ) 財務省より当社経済調査室作成 除く生鮮食品とエネルギー 出所 ) 総務省より当社経済調査室作成 日本日経平均 PER と EPS 予想 EPS( 左軸 ) 1,000 800 予想 PER( 右軸 ) 16.0 600 上限 14.9 400 平均 13.7 200 下限 0 13.78 2014 2015 2016 2017 2018 2019 注 ) 直近値は 2018 年 9 月 21 日 予想 EPS は日経平均株価を予想 PER で除して算出 予想 PER の平均は 2014 年以降で算出 上下限は 1 倍の標準偏差 出所 )Bloomberg 日本経済新聞より当社経済調査室作成 1.3 0.9 0.4 9 8 7 6 5 4 3 2 1 1,732 2018 年 9 月 21 日 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 ( 倍 ) 3

米国今週注目の FOMC 利上げ実施は確実か 2 つのポイントに注目 中国報復関税導入も株式市場はほぼ無反応 一方ハイテク株は上値重い 先週来 24 日までのS&P500 株価指数騰落率は +% 上昇し一時最高値更新 中国は18 日に対米関税 $600 億の報復措置を発表も市場はさほど懸念せず 米キャタピラーなど資本財銘柄は堅調でした 一方ハイテク株 特に半導体関連株は軟調 DRAMなどメモリー需要見通しに慎重な声が高まり上値が抑えられました 今週は28 日に4-6 月期実質 GDP3 次改定値 ( 市場予想前期比年率 +4.3%) や個人消費支出 (PCE) デフレーターなどの重要指標発表を控えます また貿易摩擦問題では 米上院財政委員会が自動車関税に関する公聴会を26 日に開催します そして最大の注目は 25-26 日の米 FOMC( 連邦公開市場委員会 ) 今週の米株式市場は後半まで様子見を決め込むことになりそうです FOMCプレビュー政策金利は2.25% へ注目はフォワードガイダンスと労働市場評価 今回のFOMCでは 政策金利を% から2.25%( 共に上限値 ) へ引き上げ 全体的にタカ派色 ( 金融引締めに積極的 ) を強めると予想しています 注目は2つ ひとつはフォワードガイダンス ( 将来の金融政策指針 ) として市場が最も注目するFOMC 参加者の政策金利見通し 所謂ドットチャート ( 図 1) の去就 ( 年内終了を宣言か?) です 2012 年 FOMCは異例の金融緩和策の浸透度を高める目的でドットチャートの公表を開始しました しかし既に金融政策は緩和的から正常化 ないしは予防的引締めを模索する域に達しておりドットチャートも本来の役目を終えています またFOMCは市場参加者がドットチャートを過度に信頼し盲目的になる姿勢を 金融政策運営の阻害要因として警告してきました 来年は年 8 回のFOMC 毎にパウエルFRB( 連邦準備理事会 ) 議長が記者会見を実施します もしFOMCがドットチャートを年内終了とすれば 将来の金融政策見通しはパウエル議長の会見から読み取る必要が生じ 結果 長期金利のボラティリティ ( 変動率 ) は急騰するでしょう 現在 % と異例に低い10 年国債先物のボラティリティが5% に向け水準訂正を図れば その利回りは年末にかけて% を超えてくるとみています ( 図 2) そしてもうひとつの注目が労働市場の過熱に対する評価です 足元の失業率は3.9% に低下 インフレを加速させない中立的な失業率の水準を既に大きく下回り ( 図 3) 賃金もいよいよ上昇傾向を示しています この評価が現在の漸進的利上げ姿勢を変化させるかも知れません ( 徳岡 ) 図 1 フォワードガイダンスはその役目を終えた? 6.0 5.5 5.0 4.5 4.0 図 2 ドットチャート年内廃止なら 10 年国債 % 超も 0.6 0.4 0.2-0.2-0.4-0.6-0.8-12 11 10 9 8 7 6 5 縦軸 : タームプレミアム y = 0.23x - 1.3 R² = 0.67 ( 長 9/21 短 金 利 差 ) 横軸 : 長期国債先物ボラティリティ ( 変動率 ) 2 3 4 5 6 7 米 FOMC ドットチャート (2018 年 6 月 ) 四角内 予想の中心値年間利上げ回数 (3 月時点 ) 1.375 ( 上限値 %) 中立失業率 2.375% 4 回 (3) 3.125% 3 回 (3) 1.875 ( 上限値 %) 9/21 3.375% 1 回 (2) 2017 年末 2018 年末 2019 年末 2020 年末長期 出所 ) 米 FRB( 連邦準備理事会 ) より当社経済調査室作成 米国 2-10 年タームプレミアム 長期国債ボラティリティ 注 ) 赤線は中心が近似線 両端の線は 1 標準偏差 2017 年 1 月 2 日 ~2018 年 9 月 21 日の日次データで計測 長短金利差は 2-10 年タームプレミアム (NY 連銀算出 ) 政策金利と連動する 2 年国債は年末 % との前提 10 年国債利回り =2 年国債利回り + タームプレミアム 出所 )NY 連銀 Bloomberg より当社経済調査室作成 図 3 失業率 <NAIRU で金融引締め加速で景気後退 米国失業率と中立失業率 (NAIRU) 失業率 4 2018 年 8 月 3 網掛けは景気後退期 3.9 2 1955 1965 1975 1985 1995 2005 2015 2025 注 ) 中立失業率はインフレを加速させない失業率 CBO 試算 2.875% (2.875%) 1 名長期見通し示さず 出所 ) 米 CBO(Congressional Budget Office) Bloomberg より当社経済調査室作成 4

欧州ユーロ相場は足元反発基調も 景気減速とイタリア情勢が重石か 国際貿易摩擦で減速続くユーロ圏の製造業 OECD( 経済協力開発機構 ) は20 日の中間経済予測でユーロ圏の見通しを下方修正しました ( 図 1) 外需依存度が相対的に高いため 貿易摩擦に伴う輸出受注鈍化が響いた格好です 実際 製造業 PMIが8 月 :54.6 9 月 :53.3 ( 予想 54.5) へ下振れるなど不安材料も散見されます ECB は物価安定達成に自信を深められるか? 一方 サービス業 PMIは同 54.4 54.7と安定 景気全体で見れば緩やかな拡大が続くとの見方は保たれています 他方 28 日の消費者物価 (9 月速報 ) がインフレ鈍化となれば ( 図 2) ECB( 欧州中銀 ) の金融緩和修正路線への不透明感からユーロ高一服の材料となりそうです 目障りなイタリア動向 ユーロ高も短命か イタリア財政協議もユーロ相場の変動を誘う材料といえます ( 図 3) 27 日の財政計画公表を前に 連立政権を担う五つ星運動が最低所得保障政策の財源をトリア財務相に要求 反発した同氏の辞任観測が浮上するなど波乱含みです ユーロ高定着は目先困難とみます ( 瀧澤 ) 図 1 OECD は欧州景気見通しを慎重化 国際貿易摩擦やイタリア政治不安を反映か 世界 ユーロ圏 注 ) 前回は 2018 年 5 月時点 OECD 実質 GDP 見通し ( 前年比 %) 2017 年 2018 年 2019 年 前回差 前回差 +3.6 +3.7 0.1 +3.7 0.2 + + 0.2 +1.9 0.2 ドイツ + +1.9 0.2 +1.8 0.3 フランス +2.3 +1.6 0.3 +1.8 0.1 イタリア +1.6 +1.2 0.2 +1.1 英国 米国 日本 中国 ロシア トルコ +1.7 +1.3 0.1 +1.2 0.1 +2.2 +2.9 +2.7 0.1 +1.7 +1.2 +1.2 +6.9 +6.7 +6.4 + +1.8 + +7.4 +3.2 1.9 + 4.5 出所 ) OECD Interim Economic Outlook Forecasts(2018 年 9 月 ) より当社経済調査室作成 図 2 基調インフレの低迷続くユーロ圏 総合インフレ下振れなら ECB に逆風か ユーロ圏消費者物価 ( 前年比 ) - コア - ( 食品 エネルギー アルコール タバコ除く ) 2010 2012 2014 2016 2018 注 ) 直近値は 2018 年 8 月時点 総合 ECB 物価安定の定義 +2% を若干下回る水準 +% +% 図 3 イタリア財政の行方に神経質なユーロ相場 議会内および EU との調整はいよいよ本番へ 注 ) 直近値は 2018 年 9 月 24 日時点 ユーロ相場とイタリア金利 イタリア 10 年国債利回り ( 左軸 ) ユーロ高米ドル安 3 月 4 日イタリア総選挙 ( 米ドル / ユーロ ) 2.949% 1.175 1.45 1.40 1.35 1.30 1.25 1.20 1.15 1.10 ユーロ相場ユーロ安米ドル高 ( 対米ドル 右軸 ) 5-0 2017/1 2017/7 2018/1 2018/7 ( 年 / 月 ) 出所 ) 欧州統計局より当社経済調査室作成 出所 ) Bloomberg より当社経済調査室作成 5

タイバーツ高を警戒し金利を据置くも 年内には利上げを実施か タカ派的な声明を受けてバーツ相場が上昇 先週 19 日 タイ銀行 (BoT) は政策会合で政策金利を % に維持すると決定 金利据置きは2015 年 6 月より27 回連続です ( 図 1) Bloomberg 集計で24 社中 21 社が予想した通りの決定であったものの 通貨バーツは同日に前日比 +0.4% 上昇 声明の内容が予想以上にタカ派的であり 近い将来の利上げを連想させたためとみられます 今回は1.75% への利上げを支持する委員が従来の7 人中 1 人から2 人に増加 声明の末尾には 現在の緩和的な政策の必要性は緩やかに低下するだろう との一文も加わりました 利上げ支持派の委員は 景気拡大は十分に力強いと指摘 金融リスクを抑え 政策余地 ( 将来の景気悪化時の利下げ余地 ) を確保するために利上げに投票しました 低金利長期化の副作用を懸念する中央銀行 BoTの声明は 低金利の長期化が利回り追求を促し リスクの過小評価を招く恐れを指摘 前回と同様に (a) 住宅融資の貸出競争 (b) 一部地域での高級マンションの過剰供給 (c) 家計債務の増加に言及しつつ 今回は (a) について貸出基準の緩和への懸念も表明しました 政策金利は3 年以上に渡って過去最低水準に近い% に維持されています ( 図 1) BoTは 低金利が企業や家計による過剰な借入などを促し金融システムを不安定化させることを従来より警戒 堅調な景気の拡大が続き ( 図 2) 物価も緩やかに上昇を始める中で 緩和的な政策を修正する時期を探り始めた模様です 議事録によれば BoTの金融政策委員会は今年 6 月 20 日の会合より金融政策の正常化の条件について議論を始めました 今後 年内には利上げを実施か 市場予想を上回る4-6 月期のGDPが公表された8 月 20 日 BoT 総裁は 極端に緩和的な金融政策の必要性は低下した と発言 利上げに向けた地ならしとの憶測も呼びました しかし 今回の会合でBoTは金利を据置き 声明は 前回会合以降バーツが近隣諸国通貨に対して上昇しており ( 図 3) 今後も相場動向と経済への影響を注視するとしました BoTの総裁補は 政策決定後の会見で 資本流入がバーツ相場を大きく動かすことを好まない と発言 バーツ高が利上げをためらわせたとみられます しかし 低金利長期化の弊害を懸念するBoTが利上げを行う日は遠くないでしょう BoTは11 月または12 月の会合で政策金利を1.75% に引上げ その後は追加利上げの要否を慎重に見極めると予想されます ( 入村 ) 図 1 金利先物市場は半年以内の利上げを織込む 4.5 4.0 2008 2010 2012 2014 2016 2018 出所 ) タイ銀行 (BoT) Bloomberg より当社経済調査室作成 図 2 内外需にけん引され堅調に拡大する景気 20 15 10 5 0-5 政策金利と先物金利 ( 日次 ) 政策金利 注 ) 直近値は 2018 年 9 月 24 日 1 年先 1 ヵ月金利 実質 GDP 前年比と寄与度 ( 四半期 ) 実質 GDP 6 ヵ月先 1 ヵ月金利 在庫投資固定資本投資政府消費民間消費純輸出 -10 注 ) 直近値は 2018 年 4-6 月期 -15 2008 2010 2012 2014 2016 2018 出所 ) タイ国家経済社会開発庁 (NESDB) CEIC より当社経済調査室作成 図 3 バーツは他の新興国通貨より堅調に推移 主要新興国通貨の対米ドル相場騰落率 (2018 年 7 月 31 日 ~9 月 24 日 ) アジア NIEs 東南アジア南アジア 中南米 欧州中東アフリカ 韓国台湾シンカ ホ ールマレーシアタイフィリヒ ンイント ネシアイント フ ラシ ルメキシココロンヒ アヘ ルーホ ーラント ハンカ リートルコ南アフリカ トルコ 20.1% -10-8 -6-4 -2 0 2 4 出所 )Bloomberg より当社経済調査室作成 注 ) 本稿は 9 月 25 日付アジア投資環境レポートの要約です 6

主要経済指標と政治スケジュール 塗りつぶし部分は今週 9/17 月 9/24 月 ( 米 ) 8 月 PCE( 個人消費支出 ) デフレータ ( 前年比 ) ( 米 ) 9 月ニューヨーク連銀製造業景気指数 ( 米 ) 対中制裁関税第 3 弾発動 総合 7 月 :+2.3% 8 月 :( 予 )+2.2% 8 月 :+25.6 9 月 :+19.0 ( 欧 ) ドラギECB 総裁講演 食品 エネルギー除くコア ( 米 ) 対中制裁関税第 3 弾 (2,000 億米ト ル規模 ) 発表 ( 独 ) 9 月 ifo 企業景況感指数 ( 総合 ) 7 月 :+% 8 月 :( 予 )+% ( 伯 ) 大統領選挙立候補者差し替え期限 8 月 :103.9 9 月 :103.7 ( 米 ) 9 月シカゴ購買部協会景気指数 ( 中 ) 対米報復関税第 3 弾 (600 億米ト ル規模 ) 発動 8 月 :63.6 9 月 :( 予 )6 9/18 火 ( 米 ) 9 月消費者信頼感指数 ( ミシガン大学 確報 ) ( 日 ) 日銀金融政策決定会合 (~19 日 ) 9/25 火 8 月 :96.2 9 月 :( 予 )10( 速報 :100.8) 短期金利 : 0.1% 0.1% ( 米 ) FOMC( 連邦公開市場委員会 ~26 日 ) ( 欧 ) 9 月消費者物価 ( 速報 前年比 ) 長期金利 :0% 0% FF 目標金利 :1.75-% ( 予 )-2.25% 8 月 :+% 9 月 :( 予 )+2.1% ( 米 ) 9 月 NAHB 住宅市場指数 ( 米 ) 7 月 S&Pコアロシ ック / ケース シラー住宅価格 ( 中 ) 9 月製造業 PMI( 財新 ) 8 月 :67 9 月 :67 (20 大都市 前年比 ) 8 月 :50.6 9 月 :( 予 )5 ( 欧 ) EU 一般理事会 6 月 :+6.31% 7 月 :( 予 )+6.20% ( 豪 ) 金融政策決定会合議事録 (9 月 4 日分 ) ( 米 ) 9 月消費者信頼感指数 ( コンファレンスホ ート ) 9/30 日 ( 豪 ) 4-6 月期住宅価格指数 ( 前年比 ) 8 月 :133.4 9 月 :( 予 )13 ( 日 ) 沖縄県知事選挙 1-3 月期 :+% 4-6 月期 : 0.6% ( 欧 ) プラート ECB 理事講演 ( 英 ) 保守党大会 (~10 月 3 日 ) ( 伯 ) 金融政策委員会 (COPOM ~19 日 ) ( 他 ) 国連総会 ( ニューヨーク ~10 月 4 日 ) ( 中 ) 9 月製造業 PMI( 政府 ) SELICレート :6.5% 6.5% ( 他 ) 第 2 回日米 FFR 8 月 :51.3 9 月 :( 予 )51.2 ( 他 ) 南アフリカ金融政策委員会 (~20 日 ) ( 自由で公正かつ相互的な ( 中 ) 9 月非製造業 PMI( 政府 ) レポレート :6.5% 6.5% 貿易取引のための協議 ニューヨーク ) 8 月 :54.2 9 月 :( 予 )54.0 ( 他 ) 南北 ( 韓国 北朝鮮 ) 首脳会談 (~19 日 ) ( 他 ) 日米欧貿易担当相会合 ( ニューヨーク ) 10/1 月 9/19 水 9/26 水 ( 日 ) 自民党役員人事 ( 日 ) 黒田日銀総裁記者会見 ( 米 ) パウエルFRB 議長記者会見 ( 日 ) 日銀短観 (10 月調査 ) ( 日 ) 8 月貿易収支 ( 通関ベース 季調値 速報 ) ( 米 ) 8 月新築住宅販売件数 ( 年率 ) ( 日 ) 9 月製造業 PMI( 日経 確報 ) 7 月 : 1,023 億円 8 月 : 1,904 億円 7 月 :62.7 万件 8 月 :( 予 )63.1 万件 ( 米 ) 8 月建設支出 ( 米 ) 4-6 月期経常収支 ( 他 ) 日米首脳会談 ( ニューヨーク ) ( 米 ) 9 月製造業 PMI( マークイット 確報 ) 1-3 月期 : 1,217 億米ト ル ( 他 ) インドネシア金融政策決定会合 (~27 日 ) ( 米 ) 9 月 ISM 製造業景気指数 4-6 月期 : 1,015 億米ト ル 7 日物リハ ース レホ 金利 :5.5% ( 予 )5.75% ( 欧 ) 8 月失業率 ( 米 ) 8 月住宅着工 許可件数 ( 着工 年率 ) ( 欧 ) 9 月製造業 PMI( マークイット 確報 ) 7 月 :117.4 万件 8 月 :128.2 万件 9/27 木 ( 独 ) 9 月製造業 PMI( マークイット 確報 ) ( 欧 ) ドラギECB 総裁講演 ( 米 ) カプラン ダラス連銀総裁講演 ( 英 ) 8 月消費者物価 ( 前年比 ) ( 米 ) パウエルFRB 議長講演 10/2 火 7 月 :+% 8 月 :+2.7% ( 米 ) 4-6 月期実質 GDP( 確報 前期比年率 ) ( 日 ) 安倍内閣改造 ( 他 ) タイ金融政策決定会合 1-3 月期 :+2.2% ( 日 ) 9 月消費者態度指数 翌日物レポレート :% ( 予 )% 4-6 月期 :+4.3%( 改定値 :+4.2%) ( 米 ) パウエルFRB 議長講演 ( 米 ) 8 月非国防資本財受注 ( 除く航空 前月比 ) ( 米 ) クオールズFRB 副議長議会証言 ( 上院 ) 9/20 木 7 月 :+1.6% 8 月 :( 予 )+0.4% ( 豪 ) 金融政策決定会合 ( 日 ) 自民党総裁選 ( 投開票 ) ( 米 ) 8 月中古住宅販売仮契約指数 ( 前月 ) ( 伯 ) 8 月鉱工業生産 ( 米 ) 8 月景気先行指数 ( 前月比 ) 7 月 : 0.7% 8 月 :( 予 ) 0.2% 7 月 :+0.7% 8 月 :+0.4% ( 欧 ) プラート ECB 理事講演 10/3 水 ( 米 ) 8 月中古住宅販売件数 ( 年率 ) ( 欧 ) 8 月マネーサプライ (M3 前年比) ( 米 ) 9 月 ADP 雇用統計 7 月 :534 万件 8 月 :534 万件 7 月 :+4.0% 8 月 :( 予 )+3.8% ( 米 ) 9 月 ISM 非製造業景気指数 ( 米 ) 9 月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 ( 欧 ) 9 月経済信頼感指数 ( 欧 ) 8 月小売売上高 8 月 :+11.9 9 月 :+22.9 8 月 :111.6 9 月 :( 予 )11 ( 豪 ) 8 月住宅建設許可件数 ( 欧 ) 9 月消費者信頼感指数 ( 速報 ) ( 独 ) 9 月消費者物価 (EU 基準 前年比 ) ( 他 ) 9 月トルコ消費者物価 8 月 : 1.9 9 月 : 2.9 8 月 :+1.9% 9 月 :( 予 )+1.9% ( 欧 ) EU 首脳会議 ( 非公式 ) ( 独 ) 10 月 GfK 消費者信頼感指数 10/4 木 ( 英 ) 8 月小売売上高 ( 前月比 ) 9 月 :+1 10 月 :( 予 )+1 ( 米 ) 8 月製造業受注 7 月 :+0.9% 8 月 :+0.3% ( 伊 ) 経済財政計画の議会提出期限 ( 豪 ) 8 月貿易統計 ( 英 ) カーニー英中銀総裁パネル討論会出席 9/21 金 ( 他 ) ニュージーランド金融政策決定会合 10/5 金 ( 日 ) 8 月消費者物価 ( 前年比 ) キャッシュレート :1.75% ( 予 )1.75% ( 日 ) 8 月家計調査 総合 7 月 :+0.9% 8 月 :+1.3% ( 日 ) 8 月毎月勤労統計 除く生鮮 7 月 :+0.8% 8 月 :+0.9% 9/28 金 ( 日 ) 8 月景気動向指数 ( 日 ) 9 月製造業 PMI( 日経 速報 ) ( 日 ) 8 月失業率 ( 米 ) 8 月貿易統計 8 月 :5 9 月 :52.9 7 月 :% 8 月 :( 予 )% ( 米 ) 8 月消費者信用残高 ( 米 ) 9 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) ( 日 ) 8 月有効求人倍率 ( 米 ) 9 月労働省雇用統計 8 月 :54.7 9 月 :55.6 7 月 :1.63 倍 8 月 :( 予 )1.63 倍 ( 独 ) 8 月製造業受注 ( 米 ) 9 月サービス業 PMI( マークイット 速報 ) ( 日 ) 8 月商業販売額 ( 小売業 前年比 ) ( 豪 ) 8 月小売売上高 8 月 :54.8 9 月 :52.9 7 月 :+% 8 月 :( 予 )+2.1% ( 伯 ) 9 月消費者物価 (IPCA) ( 欧 ) 9 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) ( 日 ) 8 月鉱工業生産 ( 速報 前月比 ) ( 印 ) 金融政策決定会合結果発表 8 月 :54.6 9 月 :53.3 7 月 : 0.1% 8 月 :( 予 )+% ( 独 ) 9 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) ( 米 ) バーキン リッチモンド連銀総裁講演 10/7 日 8 月 :55.9 9 月 :53.7 ( 米 ) ウィリアムズ ニューヨーク連銀総裁講演 ( 伯 ) 大統領選挙 ( 第 1 回投票 ) ( 米 ) 8 月個人所得 消費 ( 消費 前月比 ) 7 月 :+0.4% 8 月 :( 予 )+0.3% 注 )( 日 ) 日本 ( 米 ) 米国 ( 欧 ) ユーロ圏 ( 独 ) ドイツ ( 仏 ) フランス ( 伊 ) イタリア ( 英 ) 英国 ( 豪 ) オーストラリア ( 加 ) カナダ ( 中 ) 中国 ( 印 ) インド ( 伯 ) ブラジル ( 露 ) ロシア ( 墨 ) メキシコ を指します NA はデータなし 日程および内容は変更される可能性があります 出所 ) 各種情報 Bloomberg より当社経済調査室作成 7

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