使える シンクライアント の選び方 (12) 認証を組み合わせて クライアント仮想化環境のセキュリティをレベルアップする Ver.1.0 Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 0
目次 本書の取り扱いについて... 2 0. ユースケースとベネフィット... 3 1. はじめに... 3 2. 対応製品... 4 3. SecureSuiteV について... 4 Case 1.t520(WES) + SecureSuiteV( 静脈認証 )... 7 Case 2.VMware Horizon View + t520(thinpro) + SecureSuiteV( 静脈認証 )... 10 Case 3.Citrix XenApp +t520(thinpro) + SecureSuiteV(IC カード認証 )... 12 Case 4.Citrix XenApp +t520(wes) + SecureSuiteV( 指紋認証 )... 15 日本ヒューレット パッカード株式会社 7/29/2015 Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 1
本書の取り扱いについて 本書は 日本ヒューレット パッカード株式会社が販売する製品を検討されているお客様が実際のご利用方法に合わせた設定を行う際に役立つ手順の一例を示すものです いかなる場合においても本書の通りになる事を保証するものではありません 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製品およびサービスに対する保証については 該当製品およびサービス保証規定書に記載されています 本書のいかなる内容も 新たな保証を追加するものではありません 本書の内容につきましては万全を期しておりますが 本書中の技術的あるいは校正上の誤り 省略に対して責任を負いかねますのでご了承ください この文書の著作権は日本ヒューレット パッカード株式会社に帰属します 日本ヒューレット パッカードの許可なく一部または全体の複製 転載 編集等を行うことや 許可されていない第三者への開示等の行為全てを禁止します 本文中使用される企業名 製品名 商標などはそれを保持する企業 団体に帰属します Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 2
0. ユースケースとベネフィット 背景昨今のセキュリティインシデントの多くは ID/ パスワードを盗み取り 不正にログオンを行うことで大量の機密情報を取得し 金銭化することを目的としています パスワードを盗み出す手段は日々進化しており 盗難防止への十分な対策が求められています 一方でパスワードは 社内に限らずプライベートでも増加の一途をたどり 同じパスワードを使い回しせざるを得ない状況です 情報漏えい対策としてシンクライアントや操作ログ取得ツールを導入しても ユーザーの本人認証を破られた場合 機密情報へのアクセスが可能となり 犯人を特定することは困難です パスワードだけではなく生体情報や持ち物による認証も加えることで 認証を確実にすることが求められています 本書では多要素認証のソリューションであるユニアデックス社の SecureSuiteV を利用し HP シンクライアントと組み合わせた使い方を紹介します Why HP シンクライアント? HP シンクライアントには 専用 OS の他 汎用性の高い Windows Embedded OS が用意されており 生体情報や IC カードなどの多要素認証が可能な SecureSuiteV と組み合わせることで幅広い用途で安全に利用できます 1. はじめに ユニアデックス株式会社が開発する多要素認証ソリューションの SecureSuiteV と HP シンク ライアントとの組み合わせが Citrix や VMware の環境で動作する仕組みをご紹介します Ⅰ 静脈 Ⅱ 指紋 Ⅲ IC カード 5 つの要素で認証強化 Ⅳ ワンタイムパスワード Ⅴ パスワード ***** 様々な VDI 環境に対応 安全性と利便性を両立 Citrix VMware RDS シングルサインオン Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 3
2. 対応製品 本書では 以下の 4 つのケースを扱います 認証方法シンクライアント OS 構成 Case 1 静脈認証 Windows Embedded OS ローカル Case 2 静脈認証 HP ThinPro VMware Horizon View Case 3 IC カード認証 HP ThinPro Citrix XenApp Case 4 指紋認証 Windows Embedded Citrix XenApp 3. SecureSuiteV について SecureSuiteV( セキュアスイートファイブ ) は 静脈 指紋 IC カード ワンタイムパスワードを利用した多要素認証で PC ログオンのなりすましを防止します また アプリケーションのログオンを自動化するシングルサインオン機能も備えているためユーザーの利便性も向上します 1. 主な特徴 1) Windows ドメインのログオン認証に多要素認証静脈 指紋 IC カード ワンタイムパスワードの認証に対応しています OU やユーザー単位で様々な組み合わせの設定が可能です 2) Active Directory との一体管理 SecureSuiteV の管理画面は Active Directory の管理コンソールに統合されており 使い慣れたインターフェースでユーザーのメンテナンスが可能です 3) シングルサインオンアプリケーションの認証画面に自動的に ID/ パスワードを入力することができます Windows ログオンの認証を強化した後は 他のアプリケーションのパスワードを覚える必要がありません Web アプリケーションだけでなくクライアント / サーバーアプリケーションにも対応しています Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 4
2. 機能 1) 認証手段の種類 生体認証 mofiria 指静脈認証 PalmSecure 手のひら静脈認証 UareU4500 指紋認証 ICカード認証 FeliCa(IDm) ACS ACR122U ACR1251 RC-S330/S FeliCa(SSFS/FCF) RC-S330/S Mifare(UID) ACS ACR122U ACR1251 NTTCOM SCR331CL-NTTCom ワンタイムパスワード Yubico Yubikey OATH 規格製品 SafeNet etokenpass 等 これらの認証手段とパスワードを組み合わせで設定できます 2) パスワード管理認証時の組み合わせによりパスワードを入力することができます その際のパスワードと Active Directory で照合するパスワードを別々に管理しています パスワードは Active Directory と同じにするかランダムにするかの設定が可能です パスワードを別管理せずに入力されたパスワードを直接 Active Directory で照合する方式も設定できます 3) ICA RDP 中継シンクライアントで利用されるリモート接続の画面転送のプロトコルである ICA や RDP 通信を利用しクライアントとサーバ間で SecureSuiteV の認証を中継する機能があります 4) ポリシー継承一部の組織の認証方法を変更したり 共用端末でカードを外すと強制ログオフさせたりする設定ポリシーを個別に設定できます 全体のポリシーはドメイン全体に設定し 以降順に OU 単位 ユーザー単位 コンピュータ単位で個別のポリシーが設定できます 個別に設定しない場合はポリシーが継承されます 5) シングルサインオンアプリケーションの ID/ パスワード入力欄に自動で ID/ パスワードを投入することができます あらかじめアプリケーション画面を登録し ユーザーにアプリケーションの ID/ パスワードを関連付けたデータを SecureSuiteV のサーバに登録しておけば ユーザーはアプリケーションに自動でログオンすることが可能になります パスワード管理のストレスからユーザーを解放します 6) 冗長化ロードバランサーやクラスタリングは不要です ユーザー情報は サーバ同士が同期を取ります クライアント側にサーバアドレスを複数登録することで不通時には自動で次のサーバに切り替わります すべてが不通の場合 キャッシュによるログオンも可能です ただし シンクライアントではキャッシュが保存されないためキャッシュ機能は利用できません Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 5
7) ログ認証に関するログはログサーバで一元管理します ユーザーの認証成功 失敗はもちろんのこと PC の休止やスタンバイ ON/OFF などのログも取得しますので PC の稼働時間の確認などのデータとして利用できます CSV によるエクスポート機能も備えています Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 6
Case 1.t520(WES) + SecureSuiteV( 静脈認証 ) Windows Embedded シンクライアントをドメインに参加させ ローカル OS にログオンする 際に静脈認証する方法です その後はパススルー機能などにより Citrix もしくは View にロ グオンすることもできます 1. 動作環境 シンクライアント HP t520 WES 14WWZDCE301 認証ソフトウェア SecureSuiteV Ver.2.0.3 認証デバイス 静脈認証センサー mofiria FVA-U3SX 2. 動作原理 t520(wes) をドメインに参加させ SecureSuiteV Workstation 及び 静脈センサーのドライバーをインストールします t520のローカルwindowsにドメインユーザで静脈認証によるログオンを行います CitrixやVMware 環境ではパススルー機能によりコネクションサーバに自動ログオンできます SecureSuiteV サーバ Active Directory 静脈照合 ログオン 自動ログイン Citrix StoreFront または t520 View 接続サーバ Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 7
3. ユーザー認証プロセス 1t520 電源 ON Windows の認証画面が起動します ユーザー名を入力し をクリックします 静脈認証画面に切り替わります 静脈センサーに指を置きます 認証が成功するとデスクトップが表示されます Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 8
1 VMware Horizon View の場合 VMware Horizon View Client のオプション設定で 現在のユーザーとしてログイン をチェ ックすると View 接続サーバの接続時に認証は表示されず ログインが完了します 2 Citrix XenApp/XenDesktop の場合 Citrix は StoreFront サーバでパススルーの設定をしておきます t520 にログオン後 ブラウザ を起動し StoreFront サーバに接続すると ログオン ボタンが表示されるのでクリックし てログオンを完了します Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 9
Case 2.VMware Horizon View + t520(thinpro) + SecureSuiteV( 静脈認証 ) USB リダイレクト機能を使って 仮想環境においても通常の PC と同じ要領で USB 静脈認証 センサーによる認証をする方法です 1. 動作環境 シンクライアント HP t520 ThinPro T6X51007 認証ソフトウェア SecureSuiteV Ver.2.0.3 認証デバイス 静脈認証センサー mofiria FVA-U3SX 仮想環境 VMware Horizon View Ver 6.0 仮想デスクトップ Windows 7 32bit SP1 2. 動作原理仮想デスクトップに SecureSuite Workstation モジュールと静脈認証のドライバーをインスト ールします VMware Horizon View の通信プロトコルである PCoIP の USB リダイレクト機能を利 用して t520 ThinPro に接続した静脈認証センサーを仮想デスクトップにリダイレクトして 認証します View 接続サーバ Active Directory SecureSuiteV サーバ 照合 ID/ パスワード ログオン 静脈照合 PCoIP 接続 仮想デスクトップ View Agent t520 Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 10
3. ユーザー認証プロセス 1 t520 電源 ON 2 View Client の認証画面が表示されます 3 ユーザー名 パスワード ドメインを入力しログインします 4 接続可能な仮想デスクトップのアイコンが表示されますのでダブルクリックします 5 仮想デスクトップに接続され SecureSuiteV の認証画面が表示されます 6 ユーザー名を入力し をクリックします 7 静脈認証の画面に切り替わります 8 指を静脈センサーに置き 認証します 9 仮想デスクトップが表示されます Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 11
Case 3.Citrix XenApp +t520(thinpro) + SecureSuiteV(IC カード認証 ) Citrix 環境で FeliCa 等の IC カードによる認証をする方法です 1. 動作環境 シンクライアント HP t520 ThinPro T6X51007 認証ソフトウェア SecureSuiteV Ver.2.0.3 認証デバイス FeliCa ACS ACR122U または ACR1251 仮想環境 Citrix XenApp Ver 7.6 仮想デスクトップ Windows Server 2008 R2 SP1 ACR1251 は t520 に別途ドライバのインストールと XenApp サーバにレジストリ設定が必 要 2. 動作原理 Citrix の ICA プロトコルはスマートカードに対応しています 仮想デスクトップ側に SecureSuiteV Workstation モジュールをインストールすることで IC カードによる認証が可能に なります カードリーダーのドライバーは CCID 対応によりサーバーおよびシンクライアン トにインストールする必要がありません StoreFront サーバ Active Directory SecureSuiteV サーバ 照合 ID/ パスワード ログオン IC カード照合 ICA 接続 仮想デスクトップ t520 XenApp サーバ Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 12
3. ユーザー認証プロセス 1 t520 電源 ON 2 Citrix Receiverの認証画面が表示します 3 User Name / Password / Domain を入力します 4 仮想側のWindowsの認証画面が表示されます 5 ユーザー名を入力します 6 パスワード入力画面が表示されます ( 設定による ) パスワードを入力します Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 13
7 カード読み取り画面が表示されます 8 カードをカードリーダーにセットします 9 Windows デスクトップが表示されます カード認証とパスワード認証の順番は変更可能です Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 14
Case 4.Citrix XenApp +t520(wes) + SecureSuiteV( 指紋認証 ) Citrix 環境でシンクライアントに接続された指紋センサーで認証する方法です 1. 動作環境 シンクライアント HP t520 WES 14WWZDCE301 認証ソフトウェア SecureSuiteV Ver.2.0.3 認証デバイス 指紋認証センサー Digital Persona U.are.U4500 仮想環境 Citrix XenApp Ver 7.6 仮想デスクトップ Windows Server 2008 R2 SP1 2. 動作原理 Citrix XenAppサーバとt520(WES) の両方にSecureSuiteV Workstationをインストールします 更に指紋センサーのドライバーをt520にインストールします 認証時は ICAプロトコルを経由してXenApp 側のSecureSuiteVがt520のSecureSuiteVを制御し t520に接続されたusb 指紋センサーを制御します StoreFront サーバ Active Directory SecureSuiteV サーバ 照合 ID/ パスワード ログオン 指紋照合 ICA 接続 仮想デスクトップ t520 XenApp サーバ Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 15
3. ユーザー認証プロセス 1 t520 電源 ON 2 Windows はローカルユーザで自動ログオン 3 ブラウザを起動し StoreFront に接続し ID/ パスワードでログオンします 4 XenApp サーバの公開デスクトップが起動し SecureSuiteV の認証画面が表示されます 5 ユーザー名を入力し をクリックすると指紋認証画面が表示されます 6 指紋センサーに指を置き認証が成功すると仮想デスクトップが表示されます Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 16
SecureSuiteV に関する製品情報 https://www.uniadex.co.jp/service/security/securesuitev.html お問い合わせ窓口ユニアデックス株式会社 https://www.uniadex.co.jp/cgi-bin/form/form-s.cgi HP シンクライアントに関する情報 http://www.hp.com/jp/thinclient Doc#:C0012 Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 17