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機械 設備システム特集会社紹介 16 製鉄の上流から下流まで最適なフルラインの製品をお客様に提供する Primetals Technologies Limited Primetals Technologies Limited Offers Producers an Unmatched Level of Excellence across the Metals Value Chain Primetals Technologies Japan Limited CSR グローバル戦略推進室 ( 注 2015 年 1 月 7 日, 三菱日立製鉄機械 1) とシーメンス VAI の製鉄プラント事業を統合し, 世界規模の企業 Primetals Technologies Limited が新たにスタートした 新会社は, 前身の会社より受け継いだ技術力を結集し, お客様の強力で経験豊かなパートナーとして, バリューチェーンを通して最高の価値を創造していく 1. 新会社の概要 2014 年 5 月, 三菱日立製鉄機械の親会社である三菱重工とシーメンスにより製鉄機械事業の統合が発表された 出資比率は三菱日立製鉄機械 51% ( 注 2), シーメンス 49% である 三菱日立製鉄機械とシーメンス VAI との統合は製品, 製造ノウハウ, 地理的な面からも完璧な補完となった 旧シーメンス VAI は特に製鉄工程の上流設備である製銑 ( せいせん ), 製鋼, 連続鋳造, 電気オートメーション, プロセスノウハウ, 環境技術, ライフサイクルサービスに強みを持つ 一方, 旧三菱日立製鉄機械は下流設備である熱間圧延, 冷間圧延, プロセス設備と製造ノウハウに卓越した能力を持つ 両社の製品ラインアップの結集により,Primetals Technologies Limited は鉄鋼製品の原材料から完成品に至るまで, 総合的なバリューチェーンを通じて, 製鉄の上流から下流まで最適なフルラインの製品をお客様に提供することが可能となった ( 注 1) 三菱日立製鉄機械, シーメンス VAI, 三菱重工, シーメンス, 日立製作所,IHI の正式名称は, それぞれ, 三菱日立製鉄機械株式会社,Siemens VAI Metals Technologies GmbH, 三菱重工業株式会社,Siemens AG, 株式会社日立製作所, 株式会社 IHI である ( 注 2) 三菱日立製鉄機械には三菱重工及び日立製作所と IHI が出資している 2. グローバルネットワーク 事業統合によりグローバル市場でのプレゼンス確立を目指しており, 英国に本社, 日本, オーストリア, ドイツ, 米国, 中国及びインドに主要拠点を配置し, アジア, 欧州, ロシア, アメリカ, アフリカへと, 世界規模での事業拡大を促進する ロンドンで新規に立ち上げた本社において, 各地域の管理, セールス, マーケティング, 調達, 製造と研究開発のサポートを全世界横断的に実施する 現在,40 を超えるオフィス, エンジニアリング事務所, 工場, サービスセンターなどの拠点から, 8000 人の従業員がお客様への迅速なサポートを行っている 加えて, 三菱重工とシーメンス両親会社の国際支援ネットワークは 190 ヶ国,300 以上のグループ拠点に及ぶ

17 3. 新会社が受け継ぐ技術資産 以下にシーメンス VAI と三菱日立製鉄機械の発展の沿革を示す 新会社は, これら受け継いだ技術力を結集し, バリューチェーンを通して最高の価値を創造していく (1) シーメンス VAI 旧シーメンス VAI は 60 年以上に渡る製鉄 冶金技術及びエンジニアリング, プラント建設の経験を持ち, 強力に研究開発を進め, 今日の製銑製鋼の支柱となる多くの革新的技術 製品を産みだしてきた ( 表 1) 会社の起源は 1952 年, 世界初の画期的な酸素上吹き転炉を開発したオーストリア, リンツの VOEST 製鋼所に遡る その新技術はリンツ (Linz) とドナビツ (Donawitz) の製鋼工場で適用され, 両工場の頭文字から LD 転炉と呼ばれるようになった 今日, 純酸素上吹き転炉として知られており, 世界の転炉の主流となっている 表 1 シーメンス VAI の沿革 1952 年, 会社の起源は, 世界初の画期的な酸素上吹き転炉を開発したオーストリア, リンツの VOEST 製鋼所に遡る 1956 年,Voest Alpine industrieanlagenbau(vai) が設立され, この製鋼技術を世界的に展開, 初号機をインドの鉄鋼メーカの Rourkera 製鋼所に納入 1968 年, 初の垂直鋳型を導入した連続鋳造機が稼働 1989 年, 溶融還元法技術に関してドイツの Korf Engineering technology 買収, 南アフリカで直接還元鉄を製造する Corex ( 注 3) プラントの初の商業運転を開始 1996 年, ドイツのFuchsを買収, 電気炉ビジネスを著しく拡大 1999 年, 英国の Kvarner の鉄鋼部門 ( 元 Davy Mckee) とフランスの Clecim の買収により, 高炉から圧延まで製品群を拡大 2001 年, イタリアの棒鋼製造メーカの Pomini を買収 2005 年, ドイツ シーメンスが VAIを含む VA Tech Group を承継 2007 年, 韓国 POSCO の Corex プラントの改造により, 初の Finex ( 注 4) プラントが操業を開始 2008 年, 米国の棒鋼圧延機メーカの Morgan を買収 2009 年, イタリア Arvedi と共同で, クレモナに初のエンドレスストリップライン ( 連鋳機と圧延機を直結 ) の操業開始 2011 年, リンツにメカトロニクス コンピテンス センターを設立 2012 年, 米国の炉会社である FCE Drever を買収 2013 年, 米国の Service Guide を買収 ( 注 3)Corex : 高炉を使用しない溶銑製造法 ( 注 4)Finex : 還元の前工程であるコークス炉, 焼結炉を不要とする溶銑製造法

(2) 三菱日立製鉄機械表 2に示すとおり, 旧三菱日立製鉄機械は製鉄プラントに携わって長い歴史を持つ 製鉄下流設備において, 特にアジア諸国に強い販売ネットワークを持ち, 実証された信頼性のある技術, 自社製造能力でゆるぎない地位を築いている 18 表 2 三菱日立製鉄機械の沿革 1953 年, 日亜製鋼 ( 現 日新製鋼 ) 呉工場向けにフープミル ( 連続熱間圧延設備 ) を納入 1984 年, 当時の新日鐵と共同開発したペアクロス式圧延機を新日鐵広畑製鉄所で稼働開始 ( 熱間圧延機市場に確たる地位を築いていく ) 1990 年,POSCO Gwangyang Works ( 韓国 ) に熱間圧延設備 3 基を供給 ( 第 1 期 ) 2000 年, 冷間圧延機部門に強い日立製作所の製鉄機械部門と MHI-HITACHI 製鉄機械株式会社を設立 2001 年, 国内営業の統合, 本社の移転 2002 年, 社名を三菱日立製鉄機械に変更 設計, 調達業務の統合 2003 年, 拠点の集約, 統合システムの稼働 2004 年, 米国三菱日立製鉄機械株式会社を設立 ( 北米地区のお客様へのアフターサービス体制の強化 ) 2005 年, 米国 New Genecoat, Inc. を買収 ( 下流事業の強化 ) 2006 年, 中国最大のお客様である宝鋼集団との連携で合弁会社 常州宝菱重工機械有限公司を設立 ( 広島事業所に次ぐ, 第 2の製造拠点 ) 2007 年, 三菱日立製鉄機械 ( 上海 ) 有限公司を設立 ( 重点市場である中国でお客様の情報網やアフターサービス体制を強化 ) 2010 年, バー接合装置 (POSCO と日立との共同開発 ) の稼働を開始 2010 年, 三菱日立製鉄機械南アジア ( 株 )( インド ) をデリーに設立 ( 重点市場であるインドでお客様の情報網やアフターサービス体制を強化 ) 2012 年,Usiminas Cubataõ ( ブラジル ) で第ニ熱間圧延設備の稼働を開始 2013 年,IHIの製鉄機械部門であるIHI Metaltech の圧延機事業を統合 ( アルミ圧延設備や厚板設備の技術強化や銅箔用圧延機のラインアップ拡充を図った ) 2013 年, インドの Concast India を買収 ( 条鋼生産設備分野への進出の足掛かりを築き, 地域的補完やサプライチェーン等でのビジネス拡大強化を図った ) 2013 年, 株式会社ハセックギアの株式を 100% 取得 ( 冷間圧延機用減速機や一般産業向け減速機へ業容拡大を図った )

19 4. 社名とロゴ 新たな社名とロゴは, 新会社の目指す会社理念と統合シナジーを表現するものとし, 新たな歴史のスタートであることを強調した (1) 社名 Primetals Technologies Limited この社名は, 最高の品質を表す PRIME, 新会社の金属に対する情熱を表す METALS, 新会社の技術力の強みを示す Technologies という言葉を組み合わせたもので, 製鉄プラント事業における卓越したグローバルリーダーとして, 最高品質との製品を提供するという新会社のコミットメントを表し, 同時にこれまでの技術資産も強調している (2) ロゴロゴのリングは, リーディングカンパニーとして歩んできた三菱日立製鉄機械とシーメンス VAI が, 固有の価値, 文化, 特性を尊重しながら, 強固なパートナーとして一つに融合し, 一体化された事を象徴する 一方, リングの斜めの角度は将来への前進を示唆する オレンジ色は, 製鉄原料が融合して溶鋼になる過程で光放たれる色であり, シーメンス VAI の製鉄工程上流の技術と三菱日立製鉄機械が持つ下流工程の圧延 プロセス技術が固く結ばれた事を象徴する ( 図 1) 図 1 新会社のロゴ 5. 新会社の統合ポートフォリオと事業分野 新会社では, これまでの豊富なプロジェクト遂行経験を基に, 一貫製鉄所, 新設 既設を問わず, また付帯設備も対象に, 最新かつ最適のソリューションとして, 機械設備及びメカトロニクス, すなわち駆動装置, モーター, オートメーション, 電機, エレクトロニクスに加え, ユーティリティー供給, エネルギ 技術も含めた製品ポートフォリオを提供する また, ワークマンシップ, 信頼性, 耐久性に関して, お客様に提供する機械及びシステムが最高水準を満たすよう, コアとなる機器は自社最新鋭工場において製造している (1) 上流工程の設備旧シーメンス VAI はこの分野で高い技術と競争力を持っており,VAI の LD(BOF) 製鋼及び連続鋳造プロセス, ドイツ Korf Engineering 及び韓国 Posco とそれぞれ共同開発の Corex, Finex 製鉄プロセス, ドイツ Fuchs Technologies の電気アーク炉 EAF, 英国 Kvaerner の金属部門統合による高炉技術が, それぞれ受け継がれている ( 表 3 左 ) (2) 下流工程の設備この分野では, 旧三菱日立製鉄機械が, 特にフラット ( 平板 ) 形状の圧延技術に圧倒的な技術と競争力を持っており, 三菱重工, 日立製作所,IHIの圧延及びプロセス技術に加え, 統合された米国 GFG-Peabody, イタリア Pomini, 米国 Morgan による条鋼, 線材加工技術が一段と強化された ( 表 3 右 ) (3) 主な事業分野 Primetals Technologies Limited は, 製鉄上流工程から下流工程に至るまで, それぞれの分野で卓越した技術力と強力なサービスネットワークをもって, お客様の信頼に足るライフサイクルパートナーとして活動している ( 表 4)

20 表 3 Primetals Technologies Limited の製品 上流設備の製品 一貫製鉄プラント ミニミルプラント 選鉱プラント コークスプラント シンター( 焼結 ) プラント, ペレットプラント 高炉 Corex, Finex 製銑プラント 直接還元プラント 転炉プラント 電気炉プラント ステンレス製鋼プラント 二次精錬設備 連続鋳造機プラント Arvedi ESP( エンドレスストリップ製造設備 ) ストリップ鋳造プラント 下流設備の製品 プレート, ステッケルミル 熱間圧延機 酸洗プラント 冷間圧延機 非鉄圧延機 条鋼, 線材圧延機, チューブミル及びパイプミル プロセス設備( 圧延の各種加工プロセス用 ) 環境プラント 電機 オートメーション 冶金技術, エンジニアリング 近代化パッケージ 表 4 Primetals Technologies Limited の事業分野 製銑分野 製鋼分野 連続鋳造機及びエン ドレスストリップ分野 ストリップ鋳造分野 熱間圧延分野 冷間圧延分野 プロセス, チューブ及びパイプミル分野 環境ソリューション分野 電機 オートメーション分野 冶金及びアフターサービス分野 6. 今後の展開 設備の近代化に関して,Primetals Technologies Limited は他の追随を許さぬ豊富な経験を有しており, 設備のライフサイクルタイムを通じて, 提供する機械と設備システムが最高のパフォーマンスとコスト効率を確実に達成することを目標とする Primetals Technologies Limited は, 革新に挑戦する風土を社内で育成し, 製品とプロセスの改善を日々進めて行く事で, 益々厳しくなる環境基準の要件を満たし, 更に, お客様のエネルギー消費とコスト低減を可能にする, 画期的かつ先駆的な製品開発とソリューションを提供していく すなわち, 革新的技術パッケージとプロセスの最大効率化により, お客様の長期的な価値を創出し, 生産性, 製品品質, プラントの柔軟性と安全性の著しい改善を実現する 今後も, お客様の利益に繋がる技術, 製品, サービスを提供し, 革新技術の伝承に努め, 金属鉄鋼産業の確かな未来を築いていく