医療機器プログラムの取扱いに関する Q&A について ( その 2) ( 別紙 ) 用いた略語 改正法 : 薬事法等の一部を改正する法律 ( 平成 25 年法律第 84 号 ) 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行令

Similar documents
Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

Microsoft Word - 【発送版】記載整備通知

Microsoft Word - (発出)マル製通知案

Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

機器承認

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

Microsoft Word - 【発出版2】製造所取扱いに関するQ&A -

< F2D819B955C8EA692CA926D DC58F4994AD8F6F>

都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

Microsoft Word _ネットQA(その2)set

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

通知(一括更新手続き)

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

改正薬事法の施行に伴う製造販売の承認を要しない医薬品等の取扱い等について

ICH Q4B Annex12

薬食審査発 0318 第 1 号薬食監麻発 0318 第 6 号平成 22 年 3 月 18 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課長 改正法施行に伴う経過措置等終了にあたっての対応について 薬事法及び採血及び供血あつせ

3. 実施時期平成 29 年 4 月 3 日より本件改修後のQMS 調査申請書の作成及び機構受付が可能となります 4. その他 本改修により承認申請書とQMS 調査申請書の同時申請が可能となるのは 両申請書をDW APで作成した場合に限ります (FD 申請ソフトによる申請の場合は同時申請できません

はじめて医療機器を製造販売または製造される方へ

本手順書で使用する用語の定義 用語電子的記録書面電子的記録利用システム実務担当者原データ治験関連文書サイボウズサイボウズメッセージ 定義人の知覚では認識できない, 電子式等の方法で記録され, コンピュータで処理される記録紙媒体による資料治験依頼者, 実施医療機関の長, 治験責任医師並びに治験審査委員

(Microsoft Word -

事務連絡 平成 28 年 3 月 29 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 薬務主管課御中 厚生労働省医薬 生活衛生局審査管理課 厚生労働省医薬 生活衛生局監視指導 麻薬対策課 医薬品等の製造業許可 外国製造業者認定等に関する質疑応答集 (Q&A) について 今般 標記 Q&A を別添のとおりとり

00 事務連絡案

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

薬食審査発第 号

別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

Microsoft Word - 分権_課長通知(平成30年10月17日付薬生薬審発1017第2号)_修正

konbi

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

【事務連絡】偽造医薬品省令Q&A

Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

Microsoft Word - (発番:案1)承認申請に関するQ&A

写 薬生発 0131 第 1 号 平成 30 年 1 月 31 日 都道府県知事 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 関係手数料令の一部を改正する政令の公布について この度 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確

Microsoft PowerPoint - ⑨140925,30日薬連講習会(後発RMP)930.ppt [互換モード]

<4D F736F F D C482CC A82A882E082BF82E182CC82DD E838B8E5F E646F63>

別紙 1 販売名 医療機器保険適用希望書 ( 決定区分 A1( 包括 )) 整理番号 : 空欄で提出 薬事法承認又は認証された販売名を記載 製品名 製品コード 製品名 製品コード JAN コードの場合必ず 13 桁 薬事法承認書又は認証書上 薬事法承認書又は認証書上記載 記載された類別を記載 された

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

Microsoft Word (最終) 通知案(基本要件12条2項)

Microsoft PowerPoint - 3. 規格改正時の扱い R1_3

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

老発第    第 号

(案とれ) 通知案1

事務連絡 平成 30 年 1 月 17 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課 厚生労働省医薬 生活衛生局監視指導 麻薬対策課 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施についての Q&A 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施について

Microsoft PowerPoint - 4. 医療機器プログラム R2_3

Microsoft Word - 事務連絡 _7_.doc

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

法改正の目的 1 Ⅰ 医療機器等の特性を踏まえた規制の構築 1. 医療機器等の製造販売業及び製造業の章の新設 2. 体外診断用医薬品の製造販売業の新設 3. 医療機器等の製造業の登録制への移行 4. プログラムの位置付けの明確化 5. QMS 調査の見直し 6. 認証制度に関する見直し 7. 医療機

GVPの基礎

薬事法等の一部改正に伴う特許法施行令改正に係る事前評価書

平成14年8月  日

発番_登録認証機関の登録申請の取扱いについて

3. 定期接種の接種時期について結核の定期接種の対象者については 1 歳に至るまでの間にある者と予防接種法施行令 ( 昭和 23 年政令第 197 号 ) 第 1 条の3に規定されているが 本件に伴い 2に記載した方法を検討してもなお やむを得ず1 歳を超えて接種を行った者に対して定期接種の対象外と

01 施行通知(都道府県宛)

03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

医政経発第 号 平成 20 年 3 月 28 日 社団法人日本臨床検査薬協会会長 在日米国商工会議所 (ACCJ) 医療機器 IVD 小委員会委員長 殿 欧州ビジネス協会 ( E B C) 医療機器委員会委員長 厚生労働省医政局経済課長 医療機器等へのバーコード表示の実施について 医

資料2旅館業法整理(案)

スライド 1

観観産第 号 平成 29 年 12 月 28 日 一般社団法人全国旅行業協会会長 殿 観光庁参事官 ( 産業政策担当 ) 旅行業法の改正に伴う経過措置について 通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律 ( 平成 29 年法律第 50 号 ) により旅行業法 ( 昭和 27 年法律第

事務連絡

01 鑑文

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

Taro-再製造単回使用医療機器基準

Microsoft Word - 4-2”©„Èfi_„�Ł\.doc

【鑑】都道府県宛て

医療用医薬品の市販直後調査の実施方法等について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課長 ( 薬食安発第号 号 ) 医療用医薬品の市販直後調査に関する Q&A について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課 ( 事務連

<4D F736F F D D87817A8DDD F189FC92E893C197E192CA926D82CC88EA959489FC90B32E646F6378>

Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請書の作成に際し留意すべき事項について

年管発 0331 第 1 号 平成 29 年 3 月 31 日 日本年金機構理事長殿 厚生労働省大臣官房年金管理審議官 ( 公印省略 ) 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件等について 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件 ( 平成 29 年厚生労働省告示第 12

< F2D D89DB92B792CA926D816E906B8DD095DB8CAF>

Microsoft Word (全文)障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく自立支援給付と介護保険制度との適用関係等について

<4D F736F F D2088E396F BB91A28BC EF C8EA695DB8AC78BE695AA816A C826F8AEE8F808F918EE88F878F B2E646F63>

Microsoft Word (発出版)適正使用通知案(冷凍アブレーション)

【別紙】リーフレット①

Microsoft Word - ‡e‡c.doc

(電子メール施行)

<4D F736F F D2089FC92F994ED8CB18ED295E58F5782CC82BD82DF82CC8FEE95F192F18B9F977697CC5F A2E646F63>

Microsoft Word - 局長通知(新旧対照表).docx

ISO13485:2005 と本邦における QMS との違いについて ( いわゆる追加的要求事項と呼ばれる事項について よく質問があります 品質マニュアル ( 品質管 理監督基準書 ) 作成の際に参考になると幸いです 条項ごとに解説を記載しましたので 参考にしてください 追加的要求事項 1: 製造所

Microsoft Word - 【施】H26薬食監麻1114第5号プログラムの医療機器への該当性に関する基本的な考え方について

薬食発 0718 第 15 号平成 24 年 7 月 18 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズについては 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) 第 2 条第 5 項に規定する 高度管

別紙 1 地方厚生 ( 支 ) 局保険年金 ( 企業年金 ) 課長殿 年企発 0422 第 1 号 平成 28 年 4 月 22 日 厚生労働省年金局 企業年金国民年金基金課長 ( 公印省略 ) 平成 28 年熊本地震に係る厚生年金基金及び国民年金基金の事務処理に関する 指導等について 今般 熊本県

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

Microsoft Word - 02-頭紙.doc

3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

【押印あり】日本医学会宛

youkou

15 変更管理

MDSAP の調査結果の 試行的受入れについて ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構 品質管理部 登録認証機関監督課 1

Transcription:

事務連絡平成 27 年 9 月 30 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 薬務主管課御中 厚生労働省医薬食品局医療機器 再生医療等製品担当参事官室 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課 医療機器プログラムの取扱いに関する Q&A について ( その 2) 医療機器プログラムの取扱いについては 医療機器プログラムの取扱いについて ( 平成 26 年 11 月 21 日付け薬食機参発 1121 第 33 号 薬食安発 1121 第 1 号 薬食監麻発 1121 第 29 号厚生労働省大臣官房参事官 ( 医療機器 再生医療等製品審査管理担当 ) 厚生労働省医薬食品局安全対策課長 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課長連名通知 ) 医療機器プログラムの取扱いに関するQ&Aについて ( 平成 26 年 11 月 25 日付け厚生労働省医薬食品局医療機器 再生医療等製品担当参事官室 厚生労働省医薬食品局安全対策課 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課連名事務連絡 ) により示したところです 今般 医療機器プログラムの取扱いに関するQ&Aについて ( その2) を別紙のとおりとりまとめましたので 御了知の上 貴管内関係業者 関係団体等に対して周知いただきますよう御配慮願います なお 本事務連絡の写しを独立行政法人医薬品医療機器総合機構 一般社団法人日本医療機器産業連合会 米国医療機器 IVD 工業会 欧州ビジネス協会医療機器委員会及び各登録認証機関宛てに送付することとしています

医療機器プログラムの取扱いに関する Q&A について ( その 2) ( 別紙 ) 用いた略語 改正法 : 薬事法等の一部を改正する法律 ( 平成 25 年法律第 84 号 ) 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行令 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年政令第 11 号 ) プログラム基本通知 : 医療機器プログラムの取扱いについて ( 平成 26 年 11 月 21 日付け薬食機参発 1121 第 33 号 薬食安発 1121 第 1 号 薬食監麻発 1121 第 29 号厚生労働省大臣官房参事官 ( 医療機器 再生医療等製品審査管理担当 ) 厚生労働省医薬食品局安全対策課長 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課長連名通知 ) 経過措置品 : 薬事法等の一部を改正する法律 ( 平成 25 年法律第 84 号 ) 附則に基づく経過措置対象の医療機器プログラムメディア :CD-ROMやUSBメモリ等の記録媒体 1. ダウンロード販売について Q1 医療機器プログラムをダウンロード販売する場合において 製造販売業者から販売業者にメディアで供給することは可能か 可能な場合 承認 ( 認証 ) 申請書に記載すべき事項があるか A1 販売業者がダウンロード用サーバに医療機器プログラムをアップロードする際に必要なプログラム及びファイル等 ( 医療機器プログラムを含む 以下 アップロード用プログラム等 という ) を製造販売業者がメディアにより供給することは差し支えない この場合において 製造販売業者は 販売業者がダウンロード販売を行うために必要なプログラム及び添付ファイルをもれなくアップロードできるようアップロード用プログラム等を設計の上 その手順等を規定し 販売業者に遵守させること 承認等申請書には 形状 構造及び原理 欄に当該流通形態によることがわかるよう記載すること Q2 Q1の場合において 製造販売業者と顧客の間に複数の販売業者が存在する場合 販売業者間においてはメディアにより流通し 顧客への販売を行う販売業者がダウンロード用サーバにアップロードをすることで差し支えないか 1

A2 アップロード用プログラム等を販売業者間でメディアにより流通するこ とは差し支えない 最終的にダウンロード用サーバにアップロードする販売 業者が適切にその行為を行った上で顧客にダウンロード販売を行うこと Q3 ダウンロード用サーバにアップロードされた医療機器プログラムをメディアにダウンロードし これを販売することは可能か A3 ダウンロード販売を意図したプログラムをメディアにダウンロードして販売する行為は 製造販売後の製品に新たに法定表示を行うなどの製造行為を伴うものであり 販売業者において行うことはできない Q4 ダウンロード用サーバにアップロードされた医療機器プログラムを他の販売業者がダウンロードし 当該販売業者が別のダウンロード用サーバにアップロードすることは可能か A4 できない A1のとおり 製造販売業者から供給されるアップロード用プログラム等を用いて 製造販売業者が規定した手順に従ってアップロードを行うこと 2. 承認 ( 認証 ) 申請書の記載等について Q5 医療機器プログラムの承認 ( 認証 ) 申請において 医療機器に該当しない機能を含めて申請することは可能と考えてよいか 可能な場合 承認 ( 認証 ) 申請書及び添付資料の記載において留意すべき事項があるか A5 貴見のとおり 承認 ( 認証 ) 申請書及び添付資料においては 当該機能が医療機器プログラムに該当しないものであることが明確になるように記載すること Q6 医療機器プログラムの承認 ( 認証 ) 申請において 医療機器に該当しない機能を含めて申請する場合 当該機能について 申請品目の 使用目的又は効果 に記載することは可能か A6 できない なお 施行令別表第 1において 不具合等が生じた場合においても人の生命及び健康に影響を与えるおそれがほとんどないプログラム ( 機械器具等においては一般医療機器として取り扱われるものに相当するもの ) は医療機器の範囲から除外されていることにも留意すること 3. 経過措置品等の取扱い Q7 経過措置品の販売に際し 販売業者及び貸与業者としての記録はどのように対応する必要があるか 2

A7 承認 ( 認証 ) 申請中であり未定の事項 ( 一般的名称等 ) を除いて 通常 の医療機器と同様に販売等の記録を行うこと Q8 オプション機能を有する経過措置品について 承認 ( 認証 ) 前に当該オプション機能を追加で販売することは可能か A8 オプション機能を含めて経過措置に係る承認 ( 認証 ) 申請を行っている場合 当該オプション機能を追加で販売することは可能である 当該経過措置は 改正法の施行時に販売していたものを承認 ( 認証 ) 申請することにより 承認 ( 認証 ) に係る処分が行われるまでの間 従前どおりの販売に限り その継続を認めているものであり 当該経過措置に係る承認 ( 認証 ) 申請書において オプション機能の内容が明らかにされている場合において 当該オプション機能を追加する行為に限っては 承認 ( 認証 ) が得られていない間においても 経過措置品としての流通の範囲とみなすものである Q9 経過措置品として承認 ( 認証 ) を受ける前に提供した医療機器プログラムに対し バグフィックス 機能追加等のために 承認 ( 認証 ) を受けた医療機器プログラムを最新バージョンとして提供することとして良いか A9 差し支えない なお バグフィックス等の対応を行う場合は その内容により 回収に該当する場合もあるため 注意すること Q10 改正法の施行前に販売していた医療機器プログラムに該当するプログラムであって 経過措置に係る承認 ( 認証 ) 申請を行わず 改正法の施行に伴って販売を終了したもの ( 以下 経過措置対象外品 という ) について バージョンアップしたプログラムを提供することは可能か A10 経過措置対象外品に対して医療上有用な機能の追加を行うことや 新たな医療機関に販売等することはできない ただし 経過措置対象外品であっても 既存の製品に対するサイバーセキュリティ対応や医療上の安全性確保を目的としたバグフィックス等は可能である Q11 経過措置対象外品において 販売先との契約等により使用期間を決めていた 期限が終了したので 使用期間の更新を行いたいが可能か A11 新たな提供であり 未承認 ( 未認証 ) 品の販売又は貸与となるため 更新することはできない 3

4. 販売及びインストール行為等 Q12 医療機関からの求めに応じて 医療機器プログラムを推奨する動作環境である汎用コンピュータにインストールして販売することは可能か A12 医療機器プログラム又はこれを記録した記録媒体として承認 ( 認証 ) を得ている品目については 汎用コンピュータ等のハードウェアにインストールして販売することはできない なお 医療機関等への販売後 販売先の依頼に基づき作業を代行する行為は販売業にはあたらない Q13 医療機器プログラムの販売に際し 当該プログラムをインストールして使用する汎用コンピュータ等がインターネット接続を禁止されている場合がある この場合 医療機器プログラムをダウンロード販売とし 販売先にあるインターネットに接続された別の汎用コンピュータ等を用いてメディアにダウンロードし 当該プログラムを目的の汎用コンピュータ等にインストールすることで対応できると考えてよいか A13 製造販売業者が当該行為を許諾し そのための手順等をダウンロードファイルに含めている場合は 顧客自身が行う限りにおいて差し支えない Q14 承認 ( 認証 ) を得ている医療機器に含まれる解析機能等を新たに医療機器プログラムとして提供する場合 当該医療機器の一部変更承認 ( 認証 ) 申請を行い プログラム基本通知に従って 提供形態等の必要事項及び医療機器プログラムとしての一般的名称を当該医療機器の承認 ( 認証 ) 書に記載することで 別途医療機器プログラムとして新規申請する必要はないと考えてよいか A14 貴見のとおり なお プログラムとして提供しようとする解析機能等の医療機器への該当性については個別に判断されるものであること 5. 通関手続き等 Q15 海外で設計された医療機器プログラムであっても 有体物としての輸入通関手続きが発生しない場合には 輸入届の提出は不要と考えて良いか A15 貴見のとおり Q16 メディア販売する医療機器プログラムの輸入に際し 承認 ( 認証 ) 書に記載された設計製造所の国とメディアを作成する国が異なる場合 輸入通関はどのように行えばよいか A16 輸入届には 承認 ( 認証 ) 書に記載された設計製造所を記載し インボイス等の通関書類上の原産国 (Country of Origin) に設計製造所の国名が記 4

載されていればよい なお 法定届出事項以外に輸入通関を行うために必要と考えられる情報 ( 例えば 送り主が 設計製造所ではなくメディア作成者である旨など ) がある場合は 輸入届の備考欄に記載すること 6. 市販後対応 ( 回収等 ) Q17 プログラム基本通知 12 修理業について において 医療機器プログラムのバージョンアップ等を行う行為は 修理業に当たらないとされるが 以下の行為を行う場合はどのように扱うか (1) 承認 ( 認証 ) の範囲内のオプション機能を 後売りする場合 (2) バグフィックス版を提供する場合 ( 法に係る回収扱い ) (3) 同上 ( 法に係る回収外扱い ) A17 (1) (2) 及び (3) のいずれの場合においても他の医療機器と同様に扱い 製造販売業者の管理の下 販売業者及び貸与業者 ( 以下 販売業者等 という ) が提供すること (1) については販売として取り扱い (2) 及び (3) については製造販売業者が作業を指示し 適切に作業が行われたか結果を確認すること Q18 経過措置品について 医療機器として承認 ( 認証 ) を取得した後 不具合対応として回収を行うこととなった 医療機器 ( 法定表示等を行った製品 ) として出荷した製品と 経過措置品として ( 法定表示等がない状態で ) 出荷した製品について 共通の対策として バグフィックス済みの医療機器プログラムを新たに配付することとしたいが このような対応は可能か A18 可能である ただし 代替品の配付を行う場合 製造販売業者は 当該代替品について 医療機器プログラムとして出荷し 販売業者等は 製造販売業者の指示の下に代替品が適切にインストールされたことを確認し その結果を製造販売業者に報告すること Q19 医療機器プログラムのバグフィックスのために提供するメディアに法定表示は必要か A19 既に医療機器プログラムがインストールされた汎用コンピュータ等に対して適正にバグフィックスを行うための機能のみを有するもの ( 通常の医療機器プログラムがインストールできないものに限る ) については そのもの自体は医療機器に該当しないため 法定表示は不要であり 必要な作業手順 検証方法等を添付することで差し支えない 5

Q20 医療機器プログラムの提供形態 ( ダウンロード販売 メディア販売等 ) を承認 ( 認証 ) 申請書に記載する際 バグフィックスを行うために必要なプログラム及びファイル等の提供形態を記載する必要はあるか A20 バグフィックスを行うために必要なプログラムやファイル等の提供形態をあらかじめ承認等申請書に記載する必要はない なお 製造販売業者は 回収の実施又は附帯サービスの提供に当たり その提供形態 作業手順 検証方法等についてその妥当性も含めて検討し 記録しておくとともに その検討結果に従って作業等が行われるようにすること Q21 ダウンロード販売された医療機器プログラムの回収に際し アップデートを行うためのプログラム及びファイル等をダウンロードにて提供し 電子メール等でアップデートの完了確認を行うことが可能と考えてよいか A21 貴見のとおり ダウンロード販売され 顧客が自らインストールを行ったプログラムについては 顧客自身が確実にアップデートを行うことができるプログラム及びファイル等をダウンロードにて提供し 顧客自身にダウンロード及びアップデートを行わせることとして差し支えない この場合においては 確実に作業が完了したことが確認できる事項をあらかじめ定め 適切な期間内に顧客から製造販売業者に当該事項を報告させること 当該報告は電子メール等により行わせることとして差し支えない 例えば アップデートを行うためのプログラム及びファイル等に自動的に作業の内容及び完了の報告をオンラインで行う機能を付加しておくことなどが考えられる なお 当該報告がない場合の顧客への対応方策については あらかじめ検討しておくこと 以上 6