植田製油株式会社本社工場ージェネ導入事例Cogeneration Case Study Case1 ANA クラウンプラザホテル熊本ニュースカイ Case2 生活協同組合コープこうべ六甲アイランド食品工場 Case3
Case1 ANA クラウンプラザホテル熊本ニュースカイ ANA CROWNE PLAZA KUMAMOTO NEW SKY 大幅な電力ピークカットと省エネ コスト削減をコージェネ導入と熱の有効活用で実現 路面電車がのんびりと走る情緒ある街並みの熊本市中心部に 高くそびえ立つ熊本のシンボル それが今回紹介するANA クラウンプラザホテル熊本ニュースカイだ 25 階建て 高さ 81.4mのシティホテルで IHG ANA ホテルズのフランチャイズホテルであり 株式会社ニュースカイホテルが運営している 2014 年 4 月 16 日より 熊本全日空ホテルニュースカイ から現在の名称に変更した ホテルの歴史は古く 1968 年にニュースカイホテルとして創業 以降 71 年に11 階建ての西館を増設 83 年に25 階建ての東館を増設し 2005 年の一部解体と改装を経て ほぼ現在の姿となった 長い歴史にわたって 熊本市の観光とビジネスを支える場を変わらずに提供し続けている 今回は 熊本エリアの経済に密着して発展を支えてきた ANA クラウンプラザホテル熊本ニュースカイに導入されたコージェネレーション ( 熱電併給 ) システム ( 以下 コージェネ ) を紹介する 施設概要 所在地 熊本県熊本市中央区東阿弥陀寺町 2 番地 構 造 鉄筋コンクリート +( 鉄骨構造 ) 面 積 敷地面積 6103.20m2 延床面積 29375.01m2 規 模 地上 25 階建て 開 業 1968 年 客室数 186 室 コージェネ導入のポイント 電力ピークカットによるコスト軽減 分散型電源導入促進事業費補助金 の活用 ホテル用途に多い温熱向け予熱 Co-GENET Vol.14 22
ガスコージェネ導入などでエネルギーもコストも12 %削減[導入の経緯] 2 エネルギーシステム概要補助金対象都市ガスマイクロコージェネ 2 台排熱回収ポンプ還水タンク (HWT) 排熱排熱蒸気小型貫流ボイラ補給水還水運転時間年間約 2,300 時間夏期 6 時間 / 日冬期 8~9 時間 / 日中間期 4~5 時間 / 日ホテル設備熱交換器 ガスエンジン仕様概略メーカーヤンマーエネルギーシステムモデル名 CP25VB3-TNB 定格出力 25kW 台数 2 台設置場所地下機械室定格ガス消費量 74.6kW 運転電主運転効率発電効率 33.5%/ 排熱効率 51.5% ❶ガスコージェネの導入❷電動ターボチラーのナチュラルチラーへの機種変更❸炉筒煙管ボイラの還流ボイラ化 [導入システム概要] マイクロコージェネ 23 コージェネ導入事例
謝辞 ( 取材 文 : 加藤弘之 ) 熊本地震を乗り越えて コージェネレーション系統概要コージェネ排熱還水槽の予熱ナチュラルチラー 100RT 3 台蒸気ボイラ 2t/h 2 台 蒸気ボイラ
Case2 生活協同組合コープこうべ六甲アイランド食品工場 CONSUMERS CO-OPERATIVE KOBE, Rokko Island Food Factory 地域の食の 安全 安心 を支え徹底した環境配慮にも寄与するコージェネ コープこうべの歴史は古く 社会運動家 賀川豊彦の指導の下 1921 年 ( 大正 10 年 ) にその前身 神戸購買組合 灘購買組合 が誕生している 1991 年 ( 平成 3 年 ) 創立 70 周年を機に名称を 灘神戸生活協同組合 から 生活協同組合コープこうべ に改称 組合員のくらしを支え 豊かにする事業や活動を展開している 事業エリアは兵庫県全域 京都府京丹後市 大阪府北部に及び 162の店舗と 25の協同購入センターを擁する また 1995 年の阪神 淡路大震災後に被災地に必要な支援を迅速に行うための コープこうべ災害緊急支援基金 をスタートさせるな ど 社会活動も数多く行っている 生産事業は1924 年 ( 大正 13 年 ) のみそ 醤油の製造から始まる 六甲アイランド食品工場は 1988 年 ( 昭和 63 年 ) に操業を開始し 店頭や宅配で供給するパンや麺 豆腐 納豆 こんにゃく 和菓子等の加工食品のほとんどを製造している この工場では 食品製造ラインで大量に使用する電気や蒸気をコージェネが供給し エンジンの温水排熱から空調用の冷水を生成 熱が余る場合はボイラ給水の予熱を行うなど コージェネシステムが大活躍している好事例となっている コージェネ導入のポイント 熱需要の変化を考慮したコージェネシステムの更新非発兼用機の採用で 非常用発電機を撤廃食品廃棄物を活用したバイオガスコージェネも併設 施設概要 名 称 生活協同組合コープこうべ六甲アイランド食品工場 所在地神戸市東灘区向洋町西 2 丁目 1 構造 規模 鉄骨鉄筋コンクリート造 7 階建 面積敷地面積 :29,998 m2 / 延床面積 38,218 m2 開設 1988 年 ( 昭和 63 年 )4 月 25 コージェネ導入事例
[導入の経緯] 高発電効率のガスエンジンへリプレース非発兼用機も導入 ガスエンジン仕様概略メーカーヤンマーエネルギーシステム三菱重工エンジン & ターボチャージャモデル名 EP-400G SGP-815 定格出力 400kW 815kW 台数 2 台 1 台効率発電効率 :39.6% 排熱回収効率 :30.7% 発電効率 :41.4% 排熱回収効率 :33.7% ガスエンジン コージェネ コージェネレーション系統概要冷水コージェネシステム 400kW 2 台 815kW 1 台各排熱回収ユニットボイラー給水予熱熱交換器蒸気ヘッダー温水焚冷凍機工場内電力負荷製造ライン空調 製造ライン 0.7MPa 蒸気電力 88 温水 26
Case2 - CONSUMERS CO-OPERATIVE KOBE, Rokko Island Food Factory 謝辞 ( 取材 文 : 深江守 ) 食品廃棄物処理も環境配慮を徹底 [導入システム概要] おから乾燥設備メタン発酵設備生ゴミ砕袋分別設備生ゴミ (4t/ 日 ) 工場排水ビニールゴミ (0.6t/ 日 ) 食用廃油 (0.3t/ 日 ) 熱風砕袋包材飼料用原料槽乾燥機圧縮減容保管設備処理水 ( 下水道放流 ) 蒸気電気 (3t/ 日 ) (1440kWh/ 日 ) 搬出脱流塔乾燥おからタンク工場内 (27 m2 ) (80 m2 ) 可容化槽ボイラー焼却炉排水処理設備メタン発酵槽 (180 m2 ) ガスホルダー槽 (30 m2 ) 排水汚泥(脱水汚泥1t /日相当)発電機生おから (7t/ 日 ) 食品廃棄物処理設備 27 コージェネ導入事例
Case3 植田製油株式会社 UEDA OILS & FATS MFG. CO., LTD 本社工場 熱需要の大きい生産設備の省エネ コスト削減でコージェネ導入の有効性を実証 植田製油は 1916 年 ( 大正 5 年 ) に創業 魚油をかわきりに工業油脂関連分野を手がけ 1955 年 ( 昭和 30 年 ) には食品油脂製造設備を新設し 食品油脂業界に進出した 昨年 5 月に創業 100 年を迎え 日本でも数少ない 加工油脂メーカー として歴史を重ねている 市販されていないことから 一般の方には植田製油の名前はなじみが少ないかもしれないが 即席麺 パン 菓子 冷凍食品等の分野の加工業者の方々には名の通った会社である 主な取扱商品はマーガリン ショートニング フライ油等で 即席麺 パン スナック菓子 粉ミルクなど各種の食品に利用されている このような加工油脂は原料として植物性油脂 動物性油脂を利用して 精製 硬化 脱臭 充填の工程を経て加工業者に届けられる この油脂は非常にデリケートなもので 最も重要な問題が 酸化防止 である このため 植田製油ではタンカー輸送 船を直接接岸できる立地となっており 窒素気流下での保存システムの採用 タンクの温度調節システムなど最新の技術を活用することで酸化防止に努めており 添加剤を使うことなく 最高品質を維持している ここ本社工場では 動植物油脂を原料として年間 80,000t 以上の製品を生産 出荷している 施設概要 所 在 地兵庫県東灘区魚崎浜町 17 番地 面 積敷地面積 :33,125m2/ 延床面積 :12,178m2 設 立 1949 年 ( 昭和 24 年 ) コージェネ導入のポイント 施設の運用に合わせた電力 熱の高効率活用 環境性の向上 ランニングコスト削減 Co-GENET Vol.14 28
大阪ガスエネットコージェネ (400kW 2 台 ) プロセス加熱用蒸気ボイラ電力熱源水蒸気高圧蒸気照明 動力 一般負荷プロセス冷却 ボイラー補給水加熱加熱 殺菌加熱コージェネ導入と都市ガス利用で電力ピークカットも省エネも[導入の経緯] ガスエンジン コージェネ ガスエンジン コージェネレーション仕様概略メーカーヤンマーエネルギーシステム株式会社モデル名 EP-400G 定格出力 400kW 総合効率 71.2% 各効率発電効率 :40.5% 温水回収効率 :15.0%(533.0MJ/h) 蒸気回収効率 :15.7%(558.2MJ/h) 台数 2 台 導入システムのエネルギーフロー 29 コージェネ導入事例
( 取材 文 : 島田謙児 ) [運転実績] 2 本船着岸バース 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 0 10 20 30 40 50 60 70 2016 年の月ごとの受電 発電電力量 2016 年の月ごとの効率 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12( 月 ) (kwh) (%) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12( 月 ) 発電電力量受電電力量熱源水効率蒸気効率発電効率謝辞 30 Co-GENET Vol.14