トラップ29年度整備管理法令編_下版.indd

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発行番号 NO

部品01-05消耗・劣化部品説明資料

認証基準の 案 内 静岡運輸支局 整備担当 静岡市駿河区国吉田 2 丁目 4-25 TEL<054> FAX<054>

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NO.8 発行日 0 年 7 月改定日 0 年度版トレーラの点検整方式 様式 ( 用 ) 及び : 法定項目の 印 : 走行距離 運行時の状態等から判断した適切な時期に行うことで足りる項目を示す 定期点検の 印 : 自動車検査証の交付を受けた日又は当該点検を行った日以降の走行距離が 月当たり 千キロ

私は 2019N-ONE OWNER'S CUP 耐久レース特別規則 本大会特別規則をはじめ 国際モータースポーツ競技規則 国内競技規則など本競技に関わるモータースポーツ競技規則に従って下記の通り参加を申し込みます 本書類提出日 : 裏面 2019 N-ONE OWNER'S CUP 耐久レース参加

伝票番号 受注番号 847 見積日付平成 23 年 10 月 07 日頁 2 Vベルト全数調整 調整 4,800 オルタネータ ( ファン ) ベルト取替 取替 8,400 オルタネータ ( ファン ) ベルト調整 調整 2,400 エアコン ベルト取替 取替 6,000 エアコ

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HV PHV EV 向け推奨点検について 一般社団法人日本自動車整備振興会連合会 近年増加傾向にあるハイブリッド車及び電気自動車等は 法定定期点検項目に設定されていない特殊装置が多く用いられており その性能の維持や安全性を確保するためには他の一般的な装置と同様に定期的な点検 整備が必要不可欠でありま

車載式故障診断装置 (OBD) に関する制度と運用の現状 資料 4

伝票番号 受注番号 840 見積日付平成 23 年 10 月 07 日頁 2 クランクシャフト リヤ オイルシール取替 取替 56,400 含トランスミッション脱着 ( リヤ ステーショナリ ギヤ オイル シールを示す ) クランクシャフト リヤ オイルシール取替 AT 取替 7

伝票番号 受注番号 844 見積日付平成 23 年 10 月 07 日頁 2 作業内容 使用部品名区分技術料数量部品金額 インテーク & エキゾーストエア クリーナ フィルタ取替 取替 4,800 または点検エア クリーナ フィルタ清掃 清掃 4,800 または点検メーン マフラ

はさみページ

伝票番号 受注番号 846 見積日付平成 23 年 10 月 07 日頁 2 または点検エア クリーナ フィルタ清掃 清掃 3,600 または点検メーン マフラ取替 取替 14,400 インテーク マニホールド取替 取替 48,000 インテーク マニホールド ガスケット取替 取

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1506ユーザー点検マニュアル_貨物

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2 級ジーゼル第 2 章 6 エンジン本体 [1] 氏名正解 /16 シリンダ及びシリンダ ブロック (P16 17) 1 シリンダ ライナに関する記述として, 適切なものには を, 不適切なものには を記入しなさい 1. 乾のライナは, 冷却水が直接ライナの外周面に接している方である 2. ライナ

日常点検 か月定期点検 エンジンオイルなどの塗布部位 ホイールボルト ナットのねじ部の潤滑 ホイールボルトとナットのねじ部 ホイールナットと座金 ワッシャー とのす 日1回 運行の前に点検してください 目視での点検 ホイールボルトおよびナットがすべて付いているか点検します ディスクホイールやホイール

は じ め に この 手 帳 は 道 路 運 送 車 両 法 で 義 務 づけられている 自 動 車 の 日 常 点 検 整 備 及 び 貨 物 自 動 車 運 送 事 業 法 で 義 務 づけられている 点 呼 について 要 点 を 取 りまとめた ものです 内 容 は 1 日 常 の 点 検 管

点検項目 4. ミッションオイルエンジンで発生した動力を適切なトルクで伝える装置がトランスミッションです 油漏れの有無は 車庫でトランスミッションの下あたりが油で汚れていなければ [ レ ] と記入します 5. 冷却液冷却水はエンジンの温度を冷やすために使用します 冷却水の量はサブタンクの側面のゲー

Taro-(HP)281025【駆動補助機付自転車】広報資料

- 2 - 改正後改正前別表第3(事業用自動車等の定期点検基準)(第二条第五条関係)別表第3(事業用自動車等の定期点検基準)(第二条関係) 点検時期12 月ごと点検時期12 月ごと3月ごと3月ごとの点検に次3月ごと3月ごとの点検に次点検箇所の点検を加えたもの点検箇所の点検を加えたもの(略)(略)(略

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日整連第  -   号

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配慮事項 1 鉛の使用量 ( バッテリーに使用されているものを除く ) が可能な限り削減されていること 2 資源有効利用促進法の判断の基準を踏まえ 製品の長寿命化及び省資源化又は部品の再使用若しくは材料の再生利用のための設計上の工夫がなされていること 特に 希少金属類の減量化や再生利用のための設計上

Pre-shipment Inspection Criteria for Jamaica ジャマイカ向け輸出前検査基準 Ver 年 3 月 25 日 Autoterminal Japan 株式会社 1

- 1 - 国土交通省令第五十一号道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)第四十八条第一項 第五十四条第四項(同法第七十一条の二第二項において準用する場合を含む ) 第九十一条の三及び第九十四条の十 道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)第二十七条第三項(同法第四十三条第五項において準用す

ならない研修について 従前 地方運輸局長から研修を行う旨の通知を受けたときに受講させることとされていたところ 当該通知を廃止し 各運輸支局等が定めるところにより 2 年に1 度受講させることとなりましたので 管轄の運輸支局等からの案内 (HPにおける案内等) をご確認下さい

. 事故 火災情報の報告 国土交通省で公表された 自動車の事故 火車種別事故 火災情報の上位は 乗用車災情報 ( 平成 年に自動車メーカーから報告さ 件 (.%) 貨物車 件 (.%) など れたもの ) の総数, 件のうち 事故 件 (.%) 火災 9 件 (.%) 平成 年車種別事故 火災情報割

日鋼プレシジォン

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それ以外は全て指定外部品となります 自動車部品を装着した場合の構造変更等検査時における取扱いについて( 依命通達 ) の細部取り扱いについて国自技第 6 号平成 15 年 4 月 8 日 Ⅰ アクセサリー等の自動車部品 1. 車体まわり関係 (1) 空気流を調整等するための自動車部品エア スポイラ

平成 28 年 7 月 1 日 少数台数のリコール届出の公表について ( 平成 28 年 6 月分 ) リコール対象が少数である 100 台未満の届出について 平成 28 年 6 月は 9 件の届出がありました ので 公表します 1. 届出者 :UDトラックス株式会社 届出日 届出番号 車名 型式

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国土交通省自動車交通局プレスリリース

志摩広域消防組合消防機械器具取扱規程

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Microsoft Word - 05技適項目( 最終版)

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本書の構成 1 定期交換部品について定期交換部品は 主要 ( 弊社にて選択 ) な摩耗 劣化する部位についての 整備基準数値 に集約しました 点検項目に該当する部位を始め 油脂 クーラント 電装パーツ 足回り 等に特化して収録しました 整備基準値は その車両の生産期間のデータ ( マイナーチェンジや

入札書 貴隊の入札条件および契約条項等承諾の上提出します 平成 30 年 4 月 25 日 契約担当官 航空自衛隊第 3 航空団 会計隊長久根崎友也 殿 ( 住所 ) ( 氏名 ) 印 P 品名 ( 件名 ) 規 格 単位 予定数量 市販型小型車両現地外注整備日産共通仕様書のとおり点 34.6 市販

2 貨物自動車運送事業輸送安全規則 ( 国土交通省 ) 輸送の安全に関する省令として 貨物自動車運送事業輸送安全規則 が定められて いることを周知しましょう この中で 運転者が遵守すべき事項の主なものとしては 挙げられている以下の事項 を 運転者と共に確認しましょう 酒気帯びで乗務しないこと 過積載

第 7 章新規検査及び予備検査 (2)( 1)1 の表中 車両の後部に原動機を有するもの とあるのは 原動機本体の前端を通り 車両中心線に垂直な平面と車両中心線との交点が 最も前方の車軸中心又は最も後方の車軸中心を含み 車両中心線に垂直な二つの平面と車両中心線とのそれぞれの交点の中心より後方にある自

( 第二面 ) 建築設備の状況等 1. 建築物の概要 イ. 階 数 地上 階 地下 階 ロ. 建築面積 m2 ハ. 延べ面積 m2 ニ. 検査対象建築設備 換気設備 排煙設備 非常用の照明装置 給水設備及び排水設備 2. 確認済証交付年月日等 イ. 確認済証交付年月日 昭和 平成 年 月 日 第 号


A: 中心光度の 98% の光度となるレンズ 部分 B: 直接光が図面上入射するレンズ部分 照明部の大きさとは 別に定めるもののほか 自動車の前方又は後方に向けて照射又は表示する灯火器又は指示装置にあっては車両中心面に直角な鉛直面への投影面積とし 自動車の側方に向けて照射又は表示する灯火又は指示装置

国土交通省自動車交通局プレスリリース

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この説明書は MG-1000 の取扱上の必要な事項について記載してあります モノレールは 急傾斜地での人員や荷物の輸送に適した大変便利な設備ですが 取扱いや保守が正しく行われませんと 思わぬ故障や事故の原因になります 運行前には 必ずこの取扱説明書を最後までお読みください < 目次 > 1. 運行に

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Microsoft Word - ☆【審査了】(新)指針

自動車環境基準の審査

平成 30 年 7 月 2 日 少数台数のリコール届出の公表について ( 平成 30 年 6 月分 ) リコール対象が少数である 100 台未満の届出について 平成 30 年 6 月は 14 件の届出がありまし たので 公表します 1. 届出者 : マツダ株式会社 届出日 届出番号 車名 型式 通称

自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令に規定する国土交通大臣が告示で定める方法 ( 平成十八年三月十七日国土交通省告示第三百五十号 ) (10 15モード燃費値及びJC08モード燃費値の算定方法) 第一条自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令 ( 昭和 54 年通商産業省 運輸省令第

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職員の私有車の公務使用に関する要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は, 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 3 条第 2 項に規定する一般職の職員 ( 期限付教員以外の臨時的任用職員を除く ) および同条第 3 項第 3 号に規定する特別職 ( 以下 職員 という ) が私

Lubricated Compressor

QTY Engineering Customer Satisfaction Questionnaire

車両の規制値 ) に示す協定規則第 51 号と同様の規制値とします なお 規制値は フェーズ 1 フェーズ 2 と 2 段階で強化されます ロ. 追加騒音規定 (ASEP) 要件 新たな加速走行騒音試験法の試験条件から外れたエンジン回転数で走行する場合に不適当な騒音の上昇を抑えることを目的として 乗

- 2 - 号標及びこれ を 国土交通省令で定める位置は 自動車の前面及び後面であつて 自動車登録番号標 に 表示は 自動車の運行中自動車登録番号が判読できるように 自動車登録番号標を自動車の前面及び後面の見やすい位置に確実に取り付けることによつて行うもの を 識別に支障が生じないものとして告示で定

第 9 屋外貯蔵タンク冷却用散水設備の基準 ( 昭和 57 年 7 月 1 日消防危第 80 号 ) タンクの冷却用散水設備 ( 以下 散水設備 という ) は 次によること 1 散水設備の設置範囲は 危険物規則第 15 条第 1 号に定める技術上の基準に適合しないタンク ( 一部適合しないものにあ

ctiikikyouzai

第 3 点検の期間点検の期間は 次の表の上欄 ( 左欄 ) に掲げる用設備等の等並びに同表中欄に掲げる点検の内容及び方法に応じ 同表下欄 ( 右欄 ) に掲げるとおりとする ただし 特殊用設備等にあっては 法第 17 条第 3 項に規定する設備等設置維持計画に定める期間によるものとする 用設備等の等

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JA トラブルシューティングガイド BF75D, BF80A, BF90D, BF100A 目次 * ご覧になりたい項目をタップ / クリックしてください - 警告灯が点灯 / 消灯した - エンジンが始動しない - エンジンが始動してもすぐ止まる / 航走中時々エンジンが止まる - 船外機が落水し

1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

本書の構成 1 定期交換部品について定期交換部品は 主要 ( 弊社にて選択 ) な摩耗 劣化する部位についての 整備基準数値 に集約しました 点検項目に該当する部位を始め 油脂 クーラント 電装パーツ 足回り 等に特化して収録しました 整備基準値は その車両の生産期間のデータ ( マイナーチェンジや

Microsoft Word - 927・電動アシスト自転車貸出要綱.doc

PPTVIEW

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

資料 5 自動車検査場における OBD 検査に関する実証実験について 平成 30 年 4 月 ( 独 ) 自動車技術総合機構軽自動車検査協会 Copyright National Agency for Automobile and Land Transport Technology 1

新納入仕様書.xls

目 次 仕様 2 取り扱い制限 2 安全にご使用頂く為に 2 据付 3 必要道具 3 エア接続 3 部品 3 レールへの取り付け 4 すきまの確認 5 摩擦板すきま調整 5 摩擦板交換 6 樹脂カバーの取付け ( オプション ) 6 保持力低下時及び緊急停止をした際の注意点 7 保証 7 旭精工の製

SCX1200- バリエーション アタッチメントバリエーション クレーン仕様ブーム最長クレーン仕様補助シーブ付きブーム最長ロープ速度*ブーム起伏 44 フロント / リヤ ( 定格 12 t 負荷時 ) 110(45) 第 ウインチ ( 定格 12 t 負荷時 ) 5(0) m/min タワージブ起

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第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

湯河原町訓令第  号

目 次 ごあいさつ はじめに注意 危険警告記号の説明 使用目的 3 長期保存の方法 3 安全のための服装について注意 3 各部の名称 3 警告ラベルの貼付位置警告 特長 仕様. 使用前の点検注意 5 -. 締め付けトルク重要 5 -. 各部の注油 6-3. タイヤの点検 6. 作業時の注意 注意 6

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ドライブレコーダーにより記録すべき情報及びドライブレコーダーの性能要件を定める告示 ( 平成 28 年 11 月 17 日国土交通省告示 1346 号 ) ( 総則 ) 第一条一般貸切旅客自動車運送事業者が 旅客自動車運送事業運輸規則 ( 昭和 31 年運輸省令第 44 号 ) 第 38 条第 1

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安全に作業するために 本パワークローラトラクタは, タイヤ仕様と違いますので, 必ずこの取扱説明書をよく読み理解した上で安全作業をしてください 運転時に * クローラ部が凸部を乗り越えるときは, 急に姿勢が変わりますのでじゅうぶん注意してください ほ場への出入り時の注意 * アユミ板は左右の先端をそ

術基準 に規定する市街地加速走行騒音有効防止後付消音器の基準に適合する消音器に交換した自動車のうち 二輪自動車及び使用の過程にある二輪自動車を改造した側車付二輪自動車にあってはイに定める基準 二輪自動車以外のものにあってはウに定める基準を適用するものとする 騒音の自動車の種別大きさ 乗車定員 11

〔工種別編〕

な時施工説明書兼取扱説明書 保証書付 この度は ハンスグローエ製品をお求めいただきまして 誠にありがとうございます この説明書は保証書付きですので お読みになりました後もすぐ取り出せる場所に大切に保管してください 安全上の注意...2 使用上の注意...4 製品別の特徴...5 施工方法...10

本章では 衝突被害軽減ブレーキ 車線逸脱警報 装置 等の自動車に備えられている運転支援装置の特性 Ⅻ. 運転支援装置を 備えるトラックの 適切な運転方法 と使い方を理解した運転の重要性について整理しています 指導においては 装置を過信し 事故に至るケースがあることを理解させましょう また 運転支援装

スロットルチェック弁 RJ 27536/ /8 形式 Z2FS サイズ 25 シリーズ 3X 定格圧力 35 MPa 定格流量 360 l/min tb0222 目次 内容 ページ 特長 1 形式表示 2 シンボル 2 機能 断面図 3 仕様 4 性能線図 5 外形寸法 6 入手可能なス

目 次 仕様 2 取り扱い制限 2 安全にご使用頂く為に 2 据付 3 必要道具 3 エア接続 3 部品 3 レールへの取り付け 4 すきまの確認 5 摩擦板すきま調整 5 摩擦板交換 6 樹脂カバーの取付け ( オプション ) 6 緊急停止をした際 ( 制動での使用 ) の注意点 7 保証 7 旭

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別紙 十分な知見を有する者について 1. 定期点検について専門点検 ( 簡易点検により 漏えい又は故障等を確認した場合に 可能な限り速やかに実施することとされている ) 及び定期点検については フロン類の性状及び取扱いの方法並びにエアコンディショナー 冷蔵機器及び冷凍機器の構造並びに運転方法について

独立行政法人の組織の見直しについて

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エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

Transcription:

Ⅴ. 自動車の点検整備 ( 日常点検 定期点検 ) の内容 1. 点検 整備の義務 目的及び体系等自動車の使用者は 道路運送車両法第 47 条の 2 の日常点検整備及び第 48 条の定期点検整備 とあわせ 自動車製作者等の提供する点検及び整備に関する情報等も参考として 自動車の点検をし 及び必要に応じて整備を行うことにより 自動車を保安基準に適合するように維持する義務があります (1) 点検 整備の体系 (2) 整備管理の体系 348

(3) 使用管理の体系 2. 日常点検整備と定期点検整備日常点検整備及び定期点検整備の内容及び項目は自動車点検基準で定められています (1) 日常点検整備事業用自動車等の自動車の使用者又は自動車を運行する者は 日々の自動車の安全を確保する ため 1 日 1 回 その運行の開始前において 目視等により日常点検を実施しなければなりません 整備管理者は 運転者に対し 日常点検表等をもとに 点検箇所 点検方法 点検結果の判定について十分な教育を行う必要があります また 整備管理者は 運転者に運行の開始前に点検を実施させ その結果を報告させる等により自動車の状態を確認し 運行が可能かどうか決定しなければなりません なお 不具合箇所が報告されたときは その状態を修復させるための整備を行った後に運行させますが その際 運行の中止等が生じますので 運行管理者 ( 配車係等 ) との連携が必要です 点検項目は 自動車点検基準別表第 1に定められています 349

点検箇所 自動車点検基準別表第 1 ( 事業用自動車 自家用貨物自動車等の日常点検基準 ) 点検内容 1 ブレーキ ペダルの踏みしろが適当で ブレーキの効きが十分であ ること 2 ブレーキの液量が適当であること 1 ブレーキ 3 空気圧力の上がり具合が不良でないこと 4 ブレーキ ぺダルを踏み込んで放した場合にブレーキ バルブからの排気音が正常であること 5 駐車ブレーキ レバーの引きしろが適当であること 1 タイヤの空気圧が適当であること 2 亀裂及び損傷がないこと 2 タイヤ 3 異状な摩耗がないこと 4 溝の深さが十分であること ( 1) 5 ディスク ホイールの取付状態が不良でないこと ( 2) 3 バッテリ 液量が適当であること ( 1) 1 冷却水の量が適当であること ( 1) 2 ファン ベルトの張り具合が適当であり かつ ファン ベルトに 4 原動機 3 損傷がないこと ( 1) エンジン オイルの量が適当であること ( 1) 4 原動機のかかり具合が不良でなく かつ 異音がないこと ( 1) 5 低速及び加速の状態が適当であること ( 1) 5 灯火装置及び方向指示器 点灯又は点滅具合が不良でなく かつ 汚れ及び損傷がないこと 6 ウインド ウォッシャ及びワイパー 1 ウインド ウォッシャの液量が適当であり かつ 噴射状態が不良でないこと ( 1) 2 ワイパーの払拭状態が不良でないこと ( 1) 7 エア タンクエア タンクに凝水がないこと 8 運行において異状が認め当該箇所に異状がないこと られた箇所 ( 注 )1 ( 1) 印の点検は 当該自動車の走行距離 運行時の状態等から判断した適切な時期に行うことで足りる 2 ( 2) 印の点検は 車両総重量 8トン以上又は乗車定員 30 人以上の自動車に限る (2) 定期点検整備自動車は 運行することによって各部品 装置に衝撃を受け 材質の疲労による損傷 締め付 け部の緩み 取り付け部の脱落等が生じ また 経年変化による部材の劣化等により その状態が変化します そのまま放置すると 路上故障の発生が危惧され 車両故障の内容によっては 事故となるおそれもあります 特に 高速道路における高速走行時の車両故障は 大きな事故となる危険性を秘めており また 道路上での立ち往生は 他の交通の障害となるばかりか 二次災害的事故を誘発する原因ともなります このようなことを防ぐため 事業用自動車等の使用者は自動車の走行距離等の使用条件を考慮して点検基準を作成し これ基づき整備管理者が定期点検整備の実施計画を定め確実に実施しなければなりません また 定期点検整備を実施したときは 点検整備を実施した年月日 点検の結果等を点検整備記録簿に記載し 営業所又は事務所において点検整備記録簿の写し又は電子的記録等のこれと同等と認められるものを営業所又は事務所において 1 年間保存しなければなりません 350

事業用自動車等については 3ヶ月毎に定期点検を確実に実施しなければなりません 点検項目は トレーラ以外については自動車点検基準別表第 3に トレーラについては自動車点検基準別表第 4に定められています 自動車点検基準別表第三 ( 事業用自動車等の定期点検基準 )( 第二条関係 ) 点検箇所点検時期 3 月ごと 12 月ごと (3 月ごとの点検に次の点検を加えたもの ) かじ取り装置 ハンドル 操作具合 ギヤ ボックス 1 油漏れ 2 取付けの緩み ロッド及びアーム類 緩み がた及び損傷 (*2) ボール ジョイントのダスト ブーツの亀裂及び損傷 ナックル 連結部のがた ( *2) かじ取り車輪 ホイール アライメント パワー ステアリング装置 1 ベルトの緩み及び損傷 2 油漏れ及び油量 (*2) 取付けの緩み 制動装置 ブレーキ ペダル 1 遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間 2 ブレーキの効き具合 駐車ブレーキ機構 1 引きしろ 2 ブレーキの効き具合 ホース及びパイプ 漏れ 損傷及び取付状態 リザーバ タンク 液量 マスタ シリンダ ホイール 機能 摩耗及び損傷 シリンダ及びディスク キャリパ ブレーキ チャンバ ロッドのストローク 機能 ブレーキ バルブ クイック 機能 レリーズ バルブ及びリレー バルブ 倍力装置 1 エア クリーナの詰まり 2 機能 ブレーキ カム 摩耗 ブレーキ ドラム及びブレーキ シュー 1 ドラムとライニングとのすき間 ドラムの摩耗及び損傷 2 シューの摺動部分及びライニングの摩耗 ( *2) バック プレート バック プレートの状態 ブレーキ ディスク及びパッド 1 ディスクとパッドとのすき間 ( *2) ディスクの摩耗及び損傷 2 パッドの摩耗 (*2) センタ ブレーキ ドラム及びライニング 1 ドラムの取付けの緩み 2 ドラムとライニングとのすき間 二重安全ブレーキ機構機能 1 ライニングの摩耗 2 ドラムの摩耗及び損傷 351

走行装置ホイール 1 タイヤの状態 (*2) 2 ホイール ナット及びホイール ボルトの緩み 3 フロント ホイール ベアリングのがた ( *2) 1 ホイール ナット及びホイール ボルトの損傷 ( * 3) 2 リム サイド リング及びディスク ホイールの損傷 3 リヤ ホイール ベアリングのがた 緩衝装置 リーフ サスペンション スプリングの損傷 取付部及び連結部の緩み がた及び損傷 コイル サスペンション 1 スプリングの損傷 2 取付部及び連結部の緩 み がた及び損傷 エア サスペンション 1 エア漏れ レベリング バルブの機能 2 ベローズの損傷 (*2) 3 取付部及び連結部の緩 み及び損傷 ( *2) ショック アブソーバ 油漏れ及び損傷 動力伝達装置 クラッチ 1 ぺダルの遊び及び切れたときの床板とのすき間 2 作用 3 液量 トランスミッション及び 油漏れ及び油量 ( *2 ) トランスファ プロペラ シャフト及びドライブ シャフト 連結部の緩み ( *2 ) 1 自在継手部のダスト ブーツの亀裂及び損傷 2 継手部のがた 3 センタ ベアリングのがた デファレンシャル 油漏れ及び油量 ( *2 ) 電気装置 点火装置 1 点火プラグの状態 (*2) ディストリビュータのキャップ (*4) の状態 2 点火時期 バッテリ ターミナル部の接続状態 電気配線 接続部の緩み及び損傷 原動機 本体 1 エア クリーナ エレメントの状態 ( *2) 2 低速及び加速の状態 3 排気の状態 潤滑装置 油漏れ 燃料装置 燃料漏れ 冷却装置 ファン ベルトの緩み及び損 傷 ばい煙 悪臭のあるガス 有害なガス等の発散防止装置 ばい煙 悪臭のあるガス 有害なガス等の発散防止装 シリンダ ヘッド及びマニホールド各部の締付状態 水漏れ ブローバイ ガス還元装置 1 メターリング バルブの状態 2 配管の損傷 燃料蒸発ガス排出抑止装置 1 配管等の損傷 2 チャコール キャニスタ の詰まり及び損傷 3 チェック バルブの機能 一酸化炭素等発散防止装置 1 触媒反応方式等排出ガ ス減少装置の取付けの 緩み及び損傷 2 二次空気供給装置の機能 3 排気ガス再循環装置の 機能 4 減速時排気ガス減少装 置の機能 5 配管の損傷及び取付状態 352

警音器 窓ふき 作用 器 洗浄液噴射 装置 デフロス タ及び施錠装置 作用 エグゾースト パイプ及びマフラ 取付けの緩み及び損傷 ( * 2 ) マフラの機能 エア コンプレッサ エア タンクの凝水 コンプレッサ プレッシャ レギュレータ及びアンローダ バルブの機能 高圧ガスを燃料とする燃料装置等 車枠及び車体 導管及び継手部のガス漏れ及び損傷 1 非常口の扉の機能 2 緩み及び損傷 ガス容器取付部の緩み及び損傷 連結装置 1 カプラの機能及び損傷 2 ピントル フックの摩耗 亀裂及び損傷 座席 座席ベルトの状態 ( *1) 開扉発車防止装置 機能 その他 シャシ各部の給油脂状態 ( 注 ) 1 (*1) 印の点検は 人の運送の用に供する自動車に限る 2 (*2) 印の点検は 自動車検査証の交付を受けた日又は当該点検を行つた日以降の走行距離が 3 月当たり 2 千キロメートル以下の自動車については 前回の当該点検を行うべきこととされる時期に当該点検を行わな かつた場合を除き 行わないことができる 3 (*3)(*3) 印の点検は 車両総重量 8トン以上又は乗車定員 30 人以上の自動車に限る 4 (*4) 印の点検は 点火プラグが白金プラグ又はイリジウム プラグの場合は 行わないことができる 別表第 4( 被牽引自動車の定期点検基準 )( 第二条関係 ) 制動装置 点検時期点検箇所 3 月ごと ブレーキ ペダル ブレーキの効き具合 駐車ブレーキ機構 1 引きしろ 2 ブレーキの効き具合 ホース及びパイプ 漏れ 損傷及び取付状態 12 月ごと (3 月ごとの点検に次の点検を加えたもの ) 走行装置 ブレーキ チャンバ ロッドのストローク 機能 リレー エマージェンシ バルブ 機能 ブレーキ カム 摩耗 ブレーキ ドラム及びブレーキ 1 ドラムとライニングとのすき ドラムの摩耗及び損傷 シュー 間 2 シューの摺動部分及びライニングの摩耗 ( *1) バック プレート バック プレートの状態 ブレーキ ディスク及びパッド 1 ディスクとパッドとのすき間 (*1) ディスクの摩耗及び損傷 2 パッドの摩耗 (*1) ホイール 1 タイヤの状態 (*1) 2 ホイール ナット及びホイール ボルトの緩み 1 ホイール ナット及びホイール ボルトの損傷 ( *2) 2 リム サイド リング及びディスク ホイールの損傷 3 ホイール ベアリングのがた 353

緩衝装置 リーフ サスペンション スプリングの損傷 取付部及び連結部の緩み がた及び損傷 エア サスペンション 1 エア漏れ レベリング バルブの機能 2 ベローズの損傷 (*1) 3 取付部及び連結部の緩み並 びに損傷 (*1) ショック アブソーバ 油漏れ及び損傷 電気装置 電気配線 接続部の緩み及び損傷 エア コンプレッサ エア タンクの凝水 車枠及び車体 緩み及び損傷 連結装置 1 カプラの機能及び損傷 2 キング ピン及びルネット アイの摩耗 亀裂及び損傷 その他シャシ各部の給油脂状態 ( 注 ) 1 (*1) 印の点検は 自動車検査証の交付を受けた日又は当該点検を行った日以降の走行距離が 3 月当たり 2 千キロメートル以下の自動車については 前回の当該点検を行うべきこととされる時期に当該点検を行わなかつた場合を除き 行わないことができる 2 (*2) 印の点検は 車両総重量 8トン以上の自動車に限る (3) 日常点検整備の実務 点検時の要点 1 冷却水量 補給しても短時間で再び減少するときは 冷却系統からの水漏れの恐れがある ラジエターキャップから冷却水を補給する時は エンジンが冷えている状態で行う 2エンジン オイル 補給時は オイル レベル ゲージの MAX の位置以上にエンジン オイルを入れないように注意する オイルの色 粘度を見て劣化具合を確認する オイルをこぼさないように注意する 万一こぼした場合には引火の恐れもあるので きれいに清掃する 3タイヤの空気圧 ホイール ホイールナット等の状態 タイヤ ゲージや点検ハンマで空気圧をチェックする 空気圧はドアピラー部の標準空気圧プレートを見て調整する ホイールに損傷がないか? ホイールナット等は適正トルクで締め付けられているか? を確認する 4タイヤの溝の深さ 損傷 異物の有無 タイヤのスリップサイン表示位置 ( 位置 ) の摩耗限度表示を参考にする なお 高速道 354

路等を走行する場合は残り溝の深さの限度が異なる ( 小型トラック用タイヤ :2.4mm トラック及びバス用タイヤ :3. 2 mm ) タイヤ全体を見て損傷がないか? 異物が刺さっていないか? を確認する 5バッテリ液量 補充時は UPPER レベルを超えないように注意する 6ブレーキ液量 ブレーキ液量が著しく減っているときは 配管からの漏れが考えられる ブレーキ液の点検及び補給時にゴミ ホコリ並びに水分等の他の異物が入り込まないように注意する 7パーキング ブレーキ レバーの引きしろ 引きしろのノッチ数 ( カチカチ音 ) は各自動車メーカーの取扱説明書を参照する 8 ウインド ウォッシャの液量 噴射状態 ウォッシャ液があるにもかかわらず噴射しない時は ウォッシャ ノズルの穴を細い針で清掃し 詰まりを取り除く ウォッシャ タンク内が空のまま作動させるとモーターを破損する恐れがある 次頁に日常点検表 ( 大型車の例 ) を掲載しましたので参考にしてください 355

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(4) 定期点検整備の実務予防整備ガイドラインを活用して 車両の故障を未然に防止しましょう 定期点検整備計画 ( 実施 ) 表等を作成し 計画的に定期点検を実施します 実施したときには その旨及び実施者等を記入し 実施状況を把握します ( 電子的に管理することも可能です ) また 自動車の使用者は 定期点検記録簿を自動車に備え置き 定期点検整備を実施したときは 点検の年月日 点検結果等を定期点検記録簿に記載し,1 年間保存しなければなりません なお その写しを営業所又は事務所においても1 年間保存することが必要です 事業用自動車等の定期点検整備計画 ( 実施 ) 表 ( 例 ) 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 備考 品川 1234 予定 8 10 6 11 実績 8 日印 10 日印 品川 5678 予定 10 8 20 3 実績 12 日印 7 日印 品川 9876 予定 13 8 20 15 実績 13 日印 25 日印 品川 5432 予定 17 12 20 19 実績 17 日印 15 日印 18 日印 予定実績 記入要領 :3 月ごとの定期点検 12 月ごとの定期点検 印 : 実施者の印 ( 又はサイン等 ) 自動車の区分によって定期点検の実施時期や自動車検査証の有効期間が異なるので 個々の自動車毎に把握しておきます 定期点検整備の実施に伴い タイヤのローテーション 冷却水の交換 ブレーキ オイルの交換 エンジン オイル及びオイル フィルタの交換 エア クリーナ エレメントの清掃あるいは交換 その他必要な箇所の点検整備等についても計画的に実施することが必要です 357

(5) 定期点検と分解整備定期点検の実施は 点検基準にそって実施しますが 分解整備を行わなければ点検できない箇 所や 点検の結果により分解整備が必要となる場合があります 自動車運送事業者が 有償 無 償に関わらず 繰り返しまたは反復的に自社車両の分解整備を行う場合でも未認証行為に該当します 定期点検整備時や 臨時整備等で分解整備に該当する作業を行う場合は 地方運輸局長の認証を受けなければなりません 参考 道路運送車両法第 78 条 ( 認証 ) 自動車分解整備事業を経営しようとする者は 自動車分解整備事業の種類及び分解整備を行う事業場ごとに 地方運輸局長の認証を受けなければならない 道路運送車両法第 109 条 ( 罰則 ) 次の各号のいずれかに該当する者は 50 万円以下の罰金に処する 1.~ 8.( 略 ) 9. 第 78 条第 1 項の規程による認証を受けないで自動車分解整備事業を経営した者 道路運送車両法施行規則第 3 条 ( 分解整備の定義 ) 分解整備とは 次の各号のいずれかに該当するものをいう 一原動機を取り外して行う自動車整備または改造 二動力伝達装置のクラッチ ( 二輪の小型自動車のクラッチを除く ) トランスミッション プロペラシャフトまたはデファレンシャルを取り外して行う自動車の整備または改造 三走行装置のフロント アクスル 前輪独立懸架装置 ( ストラットを除く ) またはリア アクスル シャフトを取り外して行う自動車 ( 二輪の小型自動車を除く ) の整備または改造 四かじ取り装置のギヤ ボックス リンク装置の連結部またはかじ取りホークを取り外して行う自動車の整備または改造 五制動装置のマスタ シリンダ バルブ類 ホース パイプ 倍力装置 ブレーキ チャンバ ブレーキ ドラム ( 二輪の小型自動車のブレーキ ドラムを除く ) もしくはディスク ブレーキのキャリパを取り外し または二輪の小型自動車のブレーキ ライニングを交換するためにブレーキ シューを取り外して行う自動車の整備または改造 六緩衝装置のシャシばね ( コイルばね及びトーションバー スプリングを除く ) を取り外して行う自動車の整備または改造 七けん引自動車または被けん引自動車の連結装置 ( トレーラ ヒッチ及びボール カプラを除く ) を取り外して行う自動車の整備または改造 358

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(6) 自動車車庫の管理 自動車の車庫は 自動車が運行していない場合 常に収容しておくとともに次の運行の準備 点検 清掃 給油などを行うところです 能率的に作業ができるよう器具並びに施設の配置などに配慮して より良い車両管理の環境を築きあげることが必要です なお 自動車点検基準には次のように定められています ( 自動車車庫の基準 ) 第 6 条法第 56 条の技術上の基準は次のとおりとする 1. 自動車車庫は 自動車車庫以外の施設と明りょうに区画されていること 2. 自動車車庫の面積は 常時保管しようとする自動車について 第一条に定める日常点検並びに当該自動車の清掃及び調整が実施できる充分な広さを有すること 3. 自動車車庫は 次の表に掲げる測定用器具 作業用器具 工具及び手工具 ( 当該自動車車庫に常時保管しようとするすべての自動車に備えられているものを除く ) を有すること 測定用器具作業用器具 工具手工具 イ物さし又は巻尺ロタイヤ ゲージハタイヤ デプス ゲージニ ( 蓄電池の充放電の測定具 ) イジャッキ又はリフトロ注油器ハホイール ナット レンチニ輪止めホ ( タイヤの空気充てん具 ) ヘ ( グリース ガン ) ト ( 点検灯 ) チ ( トルク レンチ ) プラグ レンチについては ジーゼル自動車のみの車庫には適用しない 括弧内のものは 有していることが望ましいものを示す イ両口スパナロソケット レンチハプラグ レンチニモンキー レンチホプライヤヘペンチトねじ回しチ ( ハンド ハンマ ) リ ( 点検用ハンマ ) 360