Part1 アドレス Address アドレス はゴルフの本当の基本部分 アドレス が正しく構えられなければ その先のゴルフスイングというものは必ずと言っていいほど間違ったものになってしまいます これからゴルフを始める方は この アドレス のポイントを押さえる事で これからする動作 すなわち スイング がスムーズに 正しいものになりやすい形をしっかり取れるようにしましょう また 経験者の方はある程度自分の個性を活かしながら基本というものを大きく外れないように しっかりと アドレス というものを見直していって欲しいと思います 具体的に アドレス の注意してほしい絶対的なポイントは トータルで4つあります 以下の4つのポイントについて順を追って説明します アドレスのポイント グリップ前傾姿勢重心の位置ボールの位置 2
グリップの握り方 1 つ目のポイント グリップ について説明します グリップ というのは 実際にクラブを握る事 行為 この握る事を グリップ と言います この グリップ をする時に頭に入れておいて頂きたいのが グリップ というのは クラブと自分との接点であること グリップの握り方 グリップが間違えると これから先の行う動作が間違ったものになってしまいます 具体的には ボールに当たる瞬間 クラブフェースの向きが グリップ を間違えて握ることで 間違った方向に向いてしまう 間違った方向に向いてしまいやすい握り方 という形にならない様に しっかりとここでおさらいして下さい クラブフェースの向き 4 4 4 4 4 4 4 4 私が皆さんにお勧めする グリップ の握り方というのは 属にいう スクエアグリップ という握り方です まず その スクエアグリップ について今から詳しく説明していきます まず クラブを握る時に このグリップ部分を注目してください ゴルフクラブのゴムの部分 グリップ部分には必ずどのグリップも 真ん中です という印が入っています この 真ん中です という印に対して どういう基準で自分の左手親指を置いていくかということが まず1つ目のポイントです グリップの矢印 3
まず 左手を握っていく時に 左手の指の付け根 小指の指の付け根から右手の第二関節にかけて 少し斜めにクラブを握っていきます グリップの POINT1 左手は小指の付け根から 人差し指は第 2 関節にかけて斜めにグリップが接するように握る 左手は小指の付け根から握るように 人差し指は第 2 関節にかけて斜めに握ります その時に 真ん中です という基準に対して 真上ではなく ほんの僅か右側に来るようにして下さい 目安としては それぞれのグリップのロゴマークの右端が親指の真ん中にくるように持つとよいでしょう グリップの POINT 2 左手の親指は グリップの中心よりほんのわずか右側にあわせるように持つ 4
横から見た左手のグリップ 正面から見た時の左手のグリップ 手の中身は指の付け根から斜めに入っています もう一つ左手のポイントとして この時 親指がクラブに対して真っすぐになるようにしましょう グリップの POINT3 左手の親指がクラブに対してまっすぐになるように握る 左手の親指が斜めになってしまうと スクエアグリップ と呼べないグリップになってしまうので 親指の真ん中が右端のかかるところに持っていきます その時 正面から 自分の形が正しく出来ているか鏡に映してチェックしてみましょう 鏡に映した時に 左手の拳が 2 つから 2 つ半く 4 4 4 4 らいまで見える範囲で握れていれば スクエア 4 4 4 4 グリップ と呼べるグリップです 横から見た左手のグリップ 右手の推奨グリップ通常グリップとインターロッキンググリップ右手の小指を左手の人さし指とからめるやり方と 人さし指と中指の間に乗せるやり方と2 種類あります 5
一般男性 力が平均的な方 や腕力に自信のある方は上に乗せてましょう 女性やジュニアゴルファー ちょっと腕力に自信がないなぁ という方は絡めて握って下さい また 指が短い方にもおすすめ 上に乗せるやり方が一般的ですが 力のない人は絡めるという事です この ただ絡めるやり方というのは インターロッキング といいますけれども 慣れるまでは指と指が擦れて ちょっと最初のうちは豆が出来たりしますが 慣れてくれば大丈夫です 絡めるか絡めないかは自分の力 筋力に自信があるか無いか そういった所で決めて頂いて結構です そして 今回は上に乗せるやり方で進めていきますが 上に乗せて そして右手を握り込んでいく時 この右手はいつも左手と同じように指の付け根の部分で持っていきます 右手も指の付け根から握ります そして大事なポイントは右手の生命線で左手の親指を包み込むように持ちます グリップの POINT 4 右手の付け根でグリップをささえて 生命線が 左手の親指に重なるように包み込む 正面から見た時に 親指がはみ出てしまったり 被せすぎたりしないように気をつけて下さい 6
右手の付け根でグリップを支える 生命線が左手の親指に重なるように包み込む グリップの POINT5 右手の親指と人差し指の付け根が開かないようにしっかりと締める 右手のポイントとして もう1つ こういう風に親指と人さし指の付け根部分が パカッ と開いてしまわない様に 親指と人さし指をしっかり締めて持つ事です 人差し指と親指が開いてしまう悪い例 親指と人差し指をしっかり締めます まとめ 左手は小指の付け根から 人差し指は第 2 関節にかけて斜めにグリップが接するように握る 左手の親指は グリップの中心よりほんのわずか右側にあわせるように持つ 左手の親指がクラブに対してまっすぐになるように握る 右手の付け根でグリップをささえて 生命線が 左手の親指に重なるように包み込み 右手の親指と人差し指の付け根が開かないようにしっかりと締める 7
これで正しい スクエアグリップ の完成です また これまで経験者の方は ストロンググリップ といわれるグリップや ウイークグリップ といわれる握り方をされている方もいると思いますけれども ゴルフグリップというのは こうじゃなきゃいけない というグリップの形ははありません ストロンググリップ ウィークグリップ しかしながらあまりにも個性を持ちすぎたゴルフのグリップをしていると スイングもとても個性的なスイングをしなければボールが真っすぐ飛ばない そういったフォームになってしまうので 綺麗なスイングを目指す方は綺麗なグリップを まぁ 少しぐらい個性的なスイングでもとりあえず真っすぐいけばいい そんな方は今まで通りのグリップでも構わないと思います それではみなさん たくさんポイントがありましたけれども 正しいグリップをする事が 正しいフェースの向き ボールを真っすぐ飛ばす為にはかかせないポイントですので しっかりおさらいして下さい 8
前傾姿勢の作り方 2つ目のポイント 前傾姿勢について説明します ゴルフスイングをするとき 実際打つ時は 地面にあるボールを打っていくわけです その時に この様にかがんで打つわけですけれども このかがみ方というのがとっても大事なポイントです どこから屈んでどの様な姿勢をとるか という事を今から説明していきます しっかりポイントを押さえて下さい はじめに 気をつけ の姿勢をします そしたら正面に誰かいるとして その方にお辞儀をするように屈んでください 背中が丸まっている悪い例 背中が丸まって腰がひけている悪い例 この時に背中をこの様に丸めてお辞儀をするのではなくて 気をつけ のままお辞儀をしていきます 9
前傾姿勢の POINT 1 背筋を伸ばした状態でお辞儀をするように脚の付け根から前に倒す 横からの写真 正面からの写真 そして今度ここで膝を少し曲げます 膝を曲げ過ぎてしまうとお尻がぐーっと下がって 体が起き上がってしまいますから ほんの少しだけ曲げて下さい 目安として 鏡を見た時に膝から下の すねのラインが地面に垂直ぐらいを目安に膝を曲げて下さい この様になり過ぎると曲げ過ぎです 膝を曲げすぎている写真 膝を伸ばしすぎている写真 前傾姿勢の POINT 2 膝から下が地面に垂直になるように軽くひざを曲げる 10
まず 最初の正しいグリップをして その後に 気をつけ の姿勢から足の付け根 股関節から背筋を伸ばしたまま前にかがみます そして最後に膝を少し曲げますが この時に膝を曲げるというと曲げ過ぎる人がいるので 曲げ過ぎない様に気をつけます そして 最後にもう1 点だけ手の形について説明していきます グリップを握った時 肩から腕が地面になるべく垂直になる様に鏡でチェックして下さい 前傾姿勢の POINT 3 腕は地面に垂直になるように真直ぐにおろす 腕は地面に垂直になるように真直ぐおろす この時に 手が 体から離れすぎたり 体に近すぎたりしないように鏡でチェックしましょう 自分の股間から拳一つから一つ半くらいのところに グリップエンドがくるようにすると 大体手は真っすぐ地面に垂直な形になっていると思います 鏡をみてチェックした後に 自分はどれくらい離れている場所がそういう手が垂直な場所なのかなというのを覚えておくと 後は鏡無しでも手を垂直にする事が出来ます 体から近すぎる写真 体から遠すぎる写真 11
永久保存版 まとめ 背筋を伸ばした状態でお辞儀をするように脚の付け根から前に倒す 膝から下が地面に垂直になるように軽くひざを曲げる 腕は地面に垂直になるように真直ぐにおろす この点を守って正しい前傾姿勢というのを取って下さい 12
重心の位置 3つ目のポイント 重心の位置について説明します 重心の位置というのは 右足か左足かどちらに体重を多くかけるか 前の方にかけるのか 後ろの方にかけるのか どれくらいのところに体重を感じたらいいのか という事です 左足重心すぎる写真 右足重心すぎる写真 前重心すぎる写真 後ろ重心すぎる写真 まず 最初に左右に関してですが どのクラブにおいても基本的には左右同じ力加減が基本になります 同じ重心 例えば2つの体重計に自分がのっている事を想像して下さい その時に 両方の体重が同じグラム数 キログラム数になる様に体重を設定していきます 13
重心の POINT1 左右均一に重心を置く意識が大切 この時に気をつけなければいけないのは 同じ重心配分にしていても ボールの位置や また使うクラブによって どちらに体重が乗っているのかっていう感覚的な部分は少し変化するものです 例えばショートアイアンほど 重心は真ん中にしていても ちょっと左にかかっている様な感覚が出やすいですし ドライバーなどの長いクラブになると ボールが左にきますので 少し右にかかっている様な感覚になりますが 基本的にはそういったクラブによる錯覚をなるべく起こさない様に左右均等にかける様にして下さい ショートアイアンの為ボールの位置が右よりの場合 ドライバーでのアドレスの為 次に 前にかけるか 後ろにかけるか という問題です 後ろ側にかかり過ぎると 体がぐーっと起き上がってきてしまいます 構えた時にあまり前過ぎてしまうと 踵がビューっとこういう風に浮いてきてしまいます 14
前後の重心のかけ方が ダフりやすい構えだったり トップしやすい構えだったりするので 正しい位置は 指の付け根くらいの所に若干真ん中よりも少し前と理解しましょう かけすぎて踵が浮いてしまったり 指にギューッと力が入り過ぎるようであれば それは前過ぎますので気をつけて下さい 重心の POINT2 前後は足の指の付け根あたりに重心を置く意識 前すぎると体がぐーっと前にいきますので 地面をドーンっとダフったりしやすくなります また 踵の方にかかり過ぎると体が起き上がってしまいますから ゴロを打ちやすくなってしまいます トップボールが出やすくなってしまうということです まとめ 左右均一に重心を置く意識が大切 前後は足の指の付け根あたりに重心を置く意識 この 2 点を注意して正しい重心の位置を作っていきましょう 15
ボールの位置 4つ目 ボールの位置について説明します ボールの位置をどうするかという事を考える時に 2つの事を考える事が必要です ボールの位置と言うのは まず1つ目は 常にどのクラブでもボールの位置を変化させない というやり方と クラブによってボールの位置を変えていく というやり方 異なった2つのやり方がありますが 1つ目の ボールの位置を変えていかないやり方 というのは 高い技術が求められます ですから 私は皆さんに 慣れるまでは ボールの位置をクラブごとに変えていくやり方 をお勧めしたいと思います ボール位置を変えない場合 ボール位置を変える場合 ボールの位置を変える事を正しく覚えれば スイング的には難しい事をせずにわりとシンプルにスイングを行う事が出来ますので そのやり方を今から説明していこうと思います まず 最初にショートアイアンとミドルアイアン そしてドライバーという風に3 本のクラブにおいて どの様なボールポジション ボールの位置を取ったらいいかという事を説明していきます ご自分に置き換えて 正しいボールの位置にボールを置く様にしましょう そうすることで 正しい当たりが増え ダフったりやトップが少なくなります また 右や左に曲がりづらいボールの位置というものが作れます ボールの位置の POINT 1 ショートアイアンの場合は 両足の真ん中に置くことを心がける では 説明していきます まず ピッチングウエッジについて ピッチングウエッジは 両足のほぼセンターに置けるようにしましょう 16
ボール半個分ぐらい 左右にそれる分にはそれほど大きな問題はありません できれば つま先の頂点に対してボールは真ん中くらいにくるようにセットアップします これが ピッチングウエッジショートアイアン のセットアップです ショートアイアンは ( サンドウエッジ アプローチウエッジ ピッチングウエッジ 9 番アイアン ) 真ん中にボールを置きましょう 次に 8 番アイアン 7 番アイアン 6 番アイアンこの3 本はミドルアイアンと言いますけれども このミドルアイアインは 真ん中 よりも ボール1 個分くらい左に置く様にしましょう ボールの位置の POINT 2 ミドルアイアンの場合は 中心よりやや左に置くことを心がける 中には ボールをちょっと左に置くと打ちづらいという方もいらっしゃるかもしれません そういった方は ボール1 個ではなく ボール半個くらいでも構いません ショートアイアンからミドルアイアンになるにつれて 少しづつボールを左にずらすていきましょう 17
ボールの位置の POINT 3 ロングアイアンの場合は ミドルアイアンのボールの位置から少しずつ左に動かし 打ちやすい場所を見つける そして ロングアイアン (5 番 4 番 3 番 ) やフェアウェイウッド (3W 5W 7W) は 7 番アイアンのボール位置 このミドルアイアンでの位置を基準に少しずつボールを左に少しずつずらしていいと思います ボールの位置の POINT 4 ドライバーの場合は 左脇の位置から真っ直ぐ下に置く この時によく 左足の踵線上にボールを置きなさい というやり方がありますが スタンスの幅が狭い人 また割と大きく構える人によってスタンスの幅が違いますので 胴体部分の脇を意識することでいつも同じ位置にボールを置けるようになると思います 足 踵の線上を基準に考えるのではなく 脇の下を基準に考えてアドレスをしていきましょう 18
3つを同時に構えるとわかりやすいと思います ボールの位置が少しずつ クラブが長くなるにつれて左へと移動していく このルールを守った中で 自分はどこがこの番手で打ちやすいかなーというところを探していって下さい 決して プログラムを進める上で全ての番手で同じボールの位置に置く事の無い様に クラブが長くなるにつれて一番基準のショートアイアンは真ん中 そこから少しずつ左に動かしていくというルールに沿ってボールの位置を決めていきたい そして 最終的にドライバー 1 番長いクラブは脇の下を基準にセットアップしましょう まとめ ショートアイアンの場合は 両足の真ん中に置くことを心がける ミドルアイアンの場合は 中心よりやや左に置くことを心がける ロングアイアンの場合は ミドルアイアンのボールの位置から少しずつ左に動かし 打ちやすい場所を見つける ドライバーの場合は 左脇の位置から真っ直ぐ下に置く 正しいボールの位置にボールをセットすることで正しいインパクト また ボールが真っすぐ飛びやすい形 そういったアドレスを目指して取り組んでみて下さい 19