粒子画像流速測定法を用いた室内流速測定法に関する研究

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~.15) Nylon12 樹脂 ( 比誘電率 2.1 等組成により異なる 誘電正接.3 等 ) ポリプロピレン樹脂 ( 比誘電率 2.2~2.6 誘電正接.5~.18) ポリカーボネート樹脂 ( 比誘電率 3.1 誘電正接.1) などがある これらのうち 高周波特性に影響する誘電正接が比較的低い材

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黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 日数 8~ 年度において長崎 松江 富山で観測された気象台黄砂日は合計で延べ 53 日である これらの日におけるの頻度分布を図 6- に示している が.4 以下は全体の約 5% であり.6 以上の

Transcription:

住宅用電化厨房を対象とした高効率換気 空調方式に関する実験的研究レンジ周辺の気流性状に関する PIV 解析とレンジフード捕集率の測定 T13K700G 永田貴一 指導教員 赤林伸一教授

研究目的 近年 住宅用厨房において電磁調理器 (IH レンジ ) が普及している IH レンジはガスレンジに比較してレンジ上に生じる上昇気流速度が遅く 人の動きや空調に伴う室内気流の擾乱を受けやすいと考えられる 又 燃焼に伴う廃ガスが生じない ガスレンジとは異なり調理時に生じる水蒸気 油煙 臭気を対象とした IH レンジ特有の換気 空調方式を検討することが必要である

研究目的 本研究では室内で生じる擾乱が IH レンジ周辺の気流性状に与える影響を実験で明らかにすることを目的とし 気流の可視化及び PIV 解析 1 レンジフード捕集率の測定を行う 更に 捕集率を向上させるための手法を検討し 捕集性状の定量的評価を行う 1 PIV 解析 (Particle Image Velocimetry) 流れの可視化技術にデジタル画像処理技術を融合した粒子画像流速測定法

800 1,900 2,400 測定対象の概要 超音波流量計ダクト 排気用シロッコファン フード排気 キッチン オーバーカット幅 900 高さ 20 ドア 補助気流 ダイニング レンジフード幅 600 奥行 750 キッチンスクリーン 天井給気 150 150 エアコン循環気流 720[m 3 /h] 常時換気口 150 150 0.5[ 回 /h] + 配分給気 Z アンダーカット幅 900 高さ 20 鍋直径 220 アンダーカット給気 調理台吸気 X 4,500 図 1 測定対象の概要 ( 鉛直断面 ) 排気風量制御用インバータ ( 単位 [mm]) 床面積 12.15[m 2 ] のダイニングキッチンを模擬した実験室を対象に測定を行う

測定対象の概要 レンジフード エアコン 鍋 椅子 テーブル 調理台 図実験室の外観 床面積 12.15[m 2 ] のダイニングキッチンを模擬した実験室を対象に測定を行う

測定対象の概要 レンジフード排気量レンジフード排気 鍋 エアコン循環気流 720[m 3 /h] 常時換気 0.5[ 回 /h] Z Y X 図測定対象の概要 調理時の排気はレンジフードから一定の風量に制御する 常時換気は換気回数 0.5[ 回 /h] の第一種機械換気とする IH ヒーター 1 口で鍋を加熱し 鍋の水が沸騰した状態を保つ

測定対象の概要 レンジフード排気量 レンジフード排気 2 天井給気 3 アンダーカット給気 + 常時換気口からの配分給気 Z 1 アンダーカット給気 1 アンダーカット Y X 図測定対象の概要調理時の給気手法は 1 ドアのアンダーカット 2 天井給気 3 給気をアンダーカットに加えて常時換気口に配分し レンジフード排気量と同風量に制御する

測定対象の概要 レンジフード排気量 レンジフード排気 2 天井給気 3 アンダーカット給気 + 常時換気口からの配分給気 Z Y X 図測定対象の概要 2 3 はアンダーカットからの流入気流による擾乱の影響を低減させることを目的とする

測定対象の概要 キッチンスクリーン キッチンスクリーン Z Y X 図測定対象の概要 又 調理台とレンジフードの間にキッチンスクリーンを設置する 更に IH レンジ上からレンジフードに向けて補助気流を吹出す

測定対象の概要 補助気流吹出し 補助気流吹出し Z Y X スクリーン図測定対象の概要 又 調理台とレンジフードの間にキッチンスクリーンを設置する 更に IH レンジ上からレンジフードに向けて補助気流を吹出す

測定対象の概要 表 1 実験 解析スクリーンのアンダーカット常時換気口エアコン排気風量給気の手法天井給気量 有無給気量配分給気量循環気流 1-1 なし 1-2 ありアンダーカット 300[m 3 /h] - 補助気流の詳細 - 1-3 60[m 3 /h],0.5[m/s] 1-4 300[m 3 250[m 3 /h] 50[m 3-720[m 3 /h] /h] /h] アンダーカット 1-5 200[m + 常時換気口 /h] 100[m 3 /h] なし 1-6 150[m 3 /h] 150[m 3 /h] 1-7 天井給気口 - 300[m 3 - /h] - 2-1 2-2 ありアンダーカット 150[m 3 /h] - 2-3 60[m 3 /h],0.5[m/s] 2-4 アンダーカット 100[m 3 /h] 50[m 3 720[m 3 /h] 150[m 3 - /h] /h] 2-5 なし + 常時換気口 50[m 3 /h] 100[m 3 /h] 2-6 常時換気口 150[m 3 - - /h] 2-7 天井給気口 - 150[m 3 /h] - キッチンスクリーンの有無 補助気流を吹出した場合 レンジフード排気量 給気量を変化させた場合の計 14 で行う

可視化及び PIV 解析の概要 表 2 可視化装置の仕様 Camera ハイスピードカメラ Photoron FASTCAM SA3 DPGL-3W 2 LD 励起 Nd:YAG/YVO 4 レーザ ( 連続光 ) 波長 532[nm], 出力 3[W] Laser DPGL-2W DPGL-3Wと同様 ( 但し 出力 2[W]) G1000 DPGL-3Wと同様 ( 但し 出力 1[W]) カメラ制御 Photron FASTCAM Viewer ver.3.4.1.0 Software PIV 解析 FlowExpert Ver1.2.13 表 3 PIV の解析パラメータ 測定対象領域画像サイズキャリブレーション値測定時間測定間隔検査領域探査範囲 1,241[mm] 1,241[mm] 1,024[pixel] 1,024[pixel] 1.21[mm/pixel] 22[sec] 4[ms](250[fps]) 32[pixel] 32[pixel] ±3[pixel] ±3[pixel]

可視化及び PIV 解析の概要 キッチン ダイニング 3[W] レーザ 可視化対象領域 3[W] レーザ Y X 鍋 レーザ照射面 鍋 Z 2[W] レーザ 1[W] レーザ IH 平面 X 図 1 測定対象の概要 ( 鉛直断面 ) 可視化対象領域は鍋中心の鉛直断面とし 4 台のレーザの照射断面を一致させる

捕集率測定の概要 ガス濃度測定点排気用シロッコファン レンジフード排気量 Q[m 3 /h] 風量調整インバータ ガス供給リング C 2 H 4 供給量 M[m 3 /h] C 2 H 4 マスフローコントローラー 図 2 捕集率測定装置の概要 連続炭化水素濃度計 排気風量制御用インバータ H 2 N 2 air 鍋上部に設置したガス供給リングから一定量の C 2 H 4 の供給を行い 調理時に鍋上から発生する汚染質のトレーサとする 排気ダクト内の C 2 H 4 濃度は連続炭化水素濃度計で測定する

捕集率測定の概要 ガス濃度測定点排気用シロッコファン レンジフード排気量 Q[m 3 /h] 風量調整インバータ ガス供給リング C 2 H 4 供給量 M[m 3 /h] C 2 H 4 マスフローコントローラー 連続炭化水素濃度計 図 2 捕集率測定装置の概要排気風量制御用インバータ H 2 N 2 air 捕集率の算出には倉渕らが開発した非定常法 (STOP 法 ) 文 1) を用いる 文 1) 倉渕ら 住宅厨房内の各種擾乱が排気捕集率に及ぼす影響評価に関する研究 日本建築学会環境計論文集 2011 年

捕集率測定の概要 ガス濃度測定点排気用シロッコファン レンジフード排気量 Q[m 3 /h] 風量調整インバータ C 2 H 4 マスフローコントローラー 連続炭化水素濃度計 図 2 捕集率測定装置の概要排気風量制御用インバータ H 2 N 2 air 厨房内の排気箇所がレンジフードのみ場合 調理によって発生した汚染質は経路に関係なく 最終的にレンジフードにより捕集 排気される 従って この方法は発生量に対し居住域へ拡散すること無くレンジフードにより直接捕集された汚染質の割合から捕集率を算出する方法である

捕集率測定の概要 ガス濃度測定点排気用シロッコファン レンジフード排気量 Q[m 3 /h] 風量調整インバータ 定常排気濃度 C E [m 3 /m 3 ] ガス供給リング C 2 H 4 供給量 M[m 3 /h] C 2 H 4 マスフローコントローラー 連続炭化水素濃度計 図 2 捕集率測定装置の概要排気風量制御用インバータ H 2 N 2 air 以下に概要を示す レンジフード排気濃度が定常状態となるまでトレーサを供給 ( 定常排気濃度 :C E の測定 ) した後 供給を停止しレンジフード排気濃度の減衰過程からトレーサ供給時の室内平均濃度 C B を推定することで式 (1) により捕集率 (μ) を算出する

捕集率測定の概要 ガス濃度測定点排気用シロッコファン レンジフード排気量 Q[m 3 /h] 風量調整インバータ 室内平均濃度 C B [m 3 /m 3 ] ガス供給リング C 2 H 4 供給量 M[m 3 /h] C 2 H 4 マスフローコントローラー 連続炭化水素濃度計 図 2 捕集率測定装置の概要排気風量制御用インバータ H 2 N 2 air 以下に概要を示す レンジフード排気濃度が定常状態となるまでトレーサを供給 ( 定常排気濃度 :C E の測定 ) した後 供給を停止しレンジフード排気濃度の減衰過程からトレーサ供給時の室内平均濃度 C B を推定することで式 (1) により捕集率 (μ) を算出する

捕集率測定の概要 ガス濃度測定点排気用シロッコファン レンジフード排気量 Q[m 3 /h] 風量調整インバータ C E -C μ= B Q M 捕集率 (1) ガス供給リング C 2 H 4 供給量 M[m 3 /h] C 2 H 4 マスフローコントローラー 連続炭化水素濃度計 図 2 捕集率測定装置の概要排気風量制御用インバータ H 2 N 2 air 以下に概要を示す レンジフード排気濃度が定常状態となるまでトレーサを供給 ( 定常排気濃度 :C E の測定 ) した後 供給を停止しレンジフード排気濃度の減衰過程からトレーサ供給時の室内平均濃度 C B を推定することで図中の式 (1) により捕集率 (μ) を算出する

Z[mm] Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 800 800 600 600 400 400 200 200 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 (a)1-1における平均流速分布 ( レンジフード排気量 300[m 3 /h]) 図基準 のPIV 解析結果 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 (b)2-1 における平均流速分布 ( レンジフード排気量 150[m 3 /h]) 各 で鍋上方に生じる上昇気流は 0.4[m/s] 程度となる

Z[mm] Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 800 800 600 600 400 400 200 200 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 (a)1-1における平均流速分布 ( レンジフード排気量 300[m 3 /h]) 図基準 のPIV 解析結果 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 (b)2-1 における平均流速分布 ( レンジフード排気量 150[m 3 /h]) レンジフード排気量が 300[m 3 /h] の場合の基準 を 1-1 150[m 3 /h] の場合の基準 を 2-2 とする

Z[mm] Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 800 800 600 600 400 400 200 200 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 (a)1-1における平均流速分布 ( レンジフード排気量 300[m 3 /h]) 図基準 のPIV 解析結果 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 (b)2-1 における平均流速分布 ( レンジフード排気量 150[m 3 /h]) 基準 では 上昇気流はアンダーカットからの給気により生じる調理台上をダイニング側からキッチン側へ流れる気流の影響を大きく受ける

Z[mm] Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 800 800 600 600 400 400 200 200 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台スクリーン 動画 2-2 における可視化結果 ( 排気量 150[m 3 /h] スクリーン有 ) 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台スクリーン 動画 2-2 における風速ベクトル分布 ( 排気量 150[m 3 /h] スクリーン有 ) 上昇気流は擾乱の影響を受けることなく垂直に上昇する様子が観察される

Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 800 600 400 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 スクリーンを設置する 2-2 では 上昇気流は室内気流による擾乱の影響を受けることなく鍋上をレンジフードまで垂直に上昇し 速やかに捕集される 200 0 鍋 0 200 400 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台スクリーン 図 3(c) 2-2 における平均流速分布 ( 排気量 150[m 3 /h] スクリーン有 )

Z[mm] Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 800 800 600 600 400 400 200 200 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台補助気流吹出口 動画 2-3 における可視化結果 ( 排気量 150[m 3 /h] 補助気流吹出し風量 60[m 3 /h] 風速 0.5[m/s]) 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台補助気流吹出口 動画 2-3 における風速ベクトル分布 ( 排気量 150[m 3 /h] 補助気流吹出し風量 60[m 3 /h] 風速 0.5[m/s]) 上昇気流は擾乱の影響を殆ど受けることなく垂直に上昇する様子が観察される

Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 800 600 400 200 0 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 鍋 0 200 400 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台補助気流吹出口 補助気流をレンジフードに向けて吹出す 2-3( 吹出し風量 60[m 3 /h] 風速 0.5[m/s]) では 上昇気流は調理台高さ 600[mm] 付近まで垂直に上昇する 600[mm] より上部では流された補助気流と共に上昇気流はキッチン側へ偏流され レンジフードに到達した上昇気流は捕集されるが 一部はキッチン側へ漏出する 図 3(d) 2-3 における平均流速分布排気量 150[m 3 /h] 補助気流吹出し風量 60[m 3 /h 風速 0.5[m/s])

Z[mm] Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 800 800 600 600 400 400 200 200 0 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 X[mm] 調理台 動画 2-4における可視化結果動画 2-4における風速ベクトル分布 ( 排気量 150[m 3 /h] 配分給気量 50[m 3 /h])( 排気量 150[m 3 /h] 配分給気量 50[m 3 /h]) 上昇気流が垂直に上昇し 速やかにレンジフードに捕集される様子が観察される

Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 800 600 400 200 0 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 0 200 鍋 400 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 アンダーカットからの給気に加えて常時換気口に給気を配分する 2-4( 風量 50[m 3 /h]) では 高さ 300 ~ 600[mm] の範囲では上昇気流は 0.2[m/s] 程度の水平方向の気流によりキッチン側へ流されるが 600[mm] より上部で再び垂直に上昇し 速やかに捕集される 図 3(e) 2-4 における平均流速分布 ( 排気量 150[m 3 /h] 常時換気口配分給気口 50[m 3 /h])

Z[mm] Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 キッチン側 1,000 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 800 800 600 600 400 400 200 200 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 動画 2-7 における可視化結果 ( 排気量 150[m 3 /h] 天井給気 ) 0 0 200 400 鍋 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 動画 2-7 における風速ベクトル分布 ( 排気量 150[m 3 /h] 天井給気 ) 上昇気流が垂直に上昇し 速やかにレンジフードに捕集される様子が観察される

Z[mm] PIV 解析結果 キッチン側 1,000 800 600 0.0 0.5 流速 [m/s] 0.25 レンジフード ダイニング側 天井給気口からの給気を行う 2-7 では 上昇気流はレンジフードまで垂直に上昇し 速やかに捕集される 400 200 0 0 200 鍋 400 600 800 1,000 1,200 X[mm] 調理台 図 3(f) 2-7 における平均流速分布 ( 排気量 150[m 3 /h] 天井給気 )

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 75.0 64.7 64.7 65.9 60% 40% 45.1 31.7 36.9 52.5 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 なしありなしなしありなし なしありなしなしありなし 300 250 200 150-150 100 50 - - 50 100 150 - - 50 100 150-2-6-300 - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 150 2-7 図 4 捕集率測定結果

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 75.0 64.7 64.7 65.9 60% 40% 45.1 31.7 +19.3 ホ イント 36.9 52.5 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 なしありなしなしなし なしなしありなしなし 1-6 なし なし 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 なしなしありなしなしなしなしなし なしなしなしありなしなしなしなし 300 300 300 250 200 150-150 150 150 100 50 - - - - - 50 100 150 - - - - 50 100 150 - - - - - - - 300 - - - - - - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 150 図 4 捕集率測定結果 レンジフード排気量 150[m 3 /h](2-1) の場合 300[m 3 /h](1-1) と比較して捕集率は 19.3 ホ イント向上する

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 75.0 +48.4 ホ イント 64.7 64.7 65.9 60% 40% 45.1 +37.8 ホ イント 31.7 36.9 52.5 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 なしありなしなしなし なしありなしなし 1-6 なし なし 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 なしなしありなしなしなしなしなし なしなしありなしなしなしなし 300 300 250 200 150-150 150 100 50 - - - - 50 100 150 - - - 50 100 150 - - - - - - 300 - - - - - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 150 基準 図 4 捕集率測定結果 基準 基準 と比較して スクリーンを設置することでレンジフード排気量 300[m 3 /h](1-2) では 37.8 ホ イント 150[m 3 /h](2-2) では 48.4 ホ イント向上する

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 60% 40% 45.1 31.7 36.9 52.5 26.6 75.0 64.7 64.7 +38.1 ホ イント 51.0 46.3 65.9 20% 7.3 11.6 7.5 +4.3 ホ イント スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 なしありなしなしなし なしなしありなしなし 1-6 なし なし 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 なしなしありなしなしなしなしなし なしなしなしありなしなしなしなし 300 300 300 250 200 150-150 150 150 100 50 - - - - - 50 100 150 - - - - 50 100 150 - - - - - - - 300 - - - - - - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 300 150 150 基準 図 4 捕集率測定結果 基準 補助気流を吹出す場合 基準 と比較してレンジフード排気量 300[m 3 /h](1-3) では殆ど変化しないが 150[m 3 /h](2-3) では 38.1 ホ イント向上する

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 75.0 64.7 64.7 65.9 60% 40% 45.1 31.7 36.9 52.5 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 1-7 なしありなしなしなしなしありなしなしなしなしなし なしなしありなしなしなしなしありなしなしなしなし 300 300 300 250 200 150-150 150 150 100 50 - - - - - 50 100 150 - - - - 50 100 150 - - - - - 300 - - - - - - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 300 基準 図 4 捕集率測定結果 2-1 2-2 基準 2-3 2-4 150 2-5 2-6 2-7 常時換気口に給気を配分する場合 基準 と比較して 1 では常時換気口からの給気量が多くなるに従い捕集率も向上し 給気量 150[m 3 /h](1-6) の場合で 29.6 ホ イント向上する 2 では常時換気口からの給気量 50[m 3 /h](2-4) の場合が最も向上し 38.1 ホ イント向上する

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 75.0 64.7 64.7 65.9 60% 40% 45.1 31.7 36.9 52.5 +29.6 ホ イント 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 なしありなしなしなし なしなしありなしなし 1-6 なし なし 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 150 2-5 2-6 2-7 なしなしありなしなしなしなしなし なしなしなしありなしなしなしなし 300 300 300 250 200 150-150 150 150 100 50 - - - - - 50 100 150 - - - - 50 100 150 - - - - - - - 300 - - - - - - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 300 基準 図 4 捕集率測定結果 基準 常時換気口に給気を配分する場合 基準 と比較して 1 では常時換気口からの給気量が多くなるに従い捕集率も向上し 給気量 150[m 3 /h](1-6) の場合で 29.6 ホ イント向上する 2 では常時換気口からの給気量 50[m 3 /h](2-4) の場合が最も向上し 38.1 ホ イント向上する

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 60% 40% 45.1 31.7 36.9 52.5 26.6 75.0 64.7 64.7 +38.1 ホ イント 51.0 46.3 65.9 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 なしありなしなしなし なしなしありなしなし 1-6 なし なし 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 なしなしありなしなしなしなしなし なしなしなしありなしなしなしなし 300 300 300 250 200 150-150 150 150 100 50 - - - - - 50 100 150 - - - - 50 100 150 - - - - - - - 300 - - - - - - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 150 150 基準 図 4 捕集率測定結果 基準 常時換気口に給気を配分する場合 基準 と比較して 1 では常時換気口からの給気量が多くなるに従い捕集率も向上し 給気量 150[m 3 /h](1-6) の場合で 29.6 ホ イント向上する 2 では常時換気口からの給気量 50[m 3 /h](2-4) の場合が最も向上し 38.1 ホ イント向上する

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% レンジフード排気量 300[m 3 /h] 75.0 レンジフード排気量 150[m 3 /h] 64.7 64.7 +39.3 ホ イント 65.9 60% 40% 45.1 +45.2 ホ イント 31.7 36.9 52.5 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 0% 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 なしありなしなしなし なしなしありなしなし 1-6 なし なし 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 なしなしありなしなしなしなしなし なしなしなしありなしなしなしなし 300 300 300 250 200 150-150 150 150 100 50 - - - - - 50 100 150 - - - - 50 100 150 - - - - - - - 300 - - - - - - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 300 150 150 基準 図 4 捕集率測定結果 基準 天井給気口からの給気を行う場合 レンジフード排気量 300[m 3 /h] (1-7) では 45.2 ホ イント 150[m 3 /h](2-7) では 39.3 ホ イント向上する

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 75.0 64.7 64.7 65.9 60% 40% 45.1 31.7 36.9 52.5 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 図 4 捕集率測定結果 レンジフード排気量 150[m 3 /h] とし スクリーンを設置する 2-2 が最も捕集率が高く 次に高い はレンジフード排気量 150[m 3 /h] とし 天井給気口から給気を行う 2-7 となった 1-6 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 なしありなしなしありなし なしありなしなしありなし 300 250 200 150-150 100 50 - - 50 100 150 - - 50 100 150-2-6-300 - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 150 2-7

捕集率 [%] 捕集率 [%] 捕集率測定結果 100% 80% 75.0 64.7 64.7 65.9 60% 40% 45.1 31.7 36.9 52.5 26.6 51.0 46.3 20% 7.3 11.6 7.5 スクリーン 補助気流 0% アンダーカット給気量 [m 3 /h] 配分給気量 [m 3 /h] 天井給気量 [m 3 /h] 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 図 4 捕集率測定結果 レンジフード排気量 150[m 3 /h] とし スクリーンを設置する 2-2 が最も捕集率が高く 次に高い はレンジフード排気量 150[m 3 /h] とし 天井給気口から給気を行う 2-7 となった 1-6 1-7 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 なしありなしなしありなし なしありなしなしありなし 300 250 200 150-150 100 50 - - 50 100 150 - - 50 100 150-2-6-300 - 150 レンジフード排気量 [m 3 /h] 300 150 2-7

まとめ 1 レンジフード排気量が150[m 3 /h] の場合 300[m 3 /h] と比較して 捕集率が大きくなる傾向がある これより レンジフードの排気に伴う流入気流が増加すると 上昇気流に対する擾乱につながると考えられる 2 スクリーンを設置することで上昇気流に対する擾乱の影響が大幅に低減され 捕集率が大きく上昇する 3 IHレンジ周辺の気流による擾乱が小さい場合では補助気流を吹出すことで擾乱の影響は低減され 大きく捕集率が向上する しかし 擾乱が大きい場合では捕集率の改善に大きな効果は得られない 4 給気口位置を適切に配置することでIHレンジ周辺の気流による擾乱の影響が低減され 捕集率が上昇する