平成 28 年熊本県熊本地方を震源とする 地震における危険物施設の被害及び危険物 の仮貯蔵 仮取扱いの状況 平成 28 年 11 月 消防庁危険物保安室

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( 平成 6 年自治省令第 30 号 ) 平成 6 年省令危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令 ( 平成 17 年総務省令第 3 号 ) 平成 17 年省令危険物の規制に関する技術上の基準の細目を定める告示 ( 昭和 49 年自治省告示第 99 号 ) 告示 記 第 1 危険物施設の地震対策

仮取扱いを行う場合は その形態に応じた安全対策や必要な資機材等の準備方法の具体的な実施計画 事務手続きについて事前に消防本部予防課危険物係と協議 ( 以下 事前協議 という ) したうえで震災時等の危険物仮貯蔵又は仮取扱い実施計画書 ( 様式第 1 号 以下 実施計画書 という ) を作成し 消防本

準処理期間 経由機関での協議機関での処分機関での処理期間処理期間処理期間内訳設置許可 14 日 - - 変更許可 10 日設定年月日平成 26 年 4 月 1 日最終変更日年月日 備考

平成28年4月 地震・火山月報(防災編)

様式第1号

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( 給油取扱所関係 ) 問危険物の規制に関する政令 ( 昭和 34 年政令第 306 号 以下 政令 という ) 第 17 条第 3 項第 6 号に規定する自家用の給油取扱所 ( 以下 自家用給油取扱所 という ) にあっては 危険物の規制に関する規則 ( 昭和 34 年総理府令第 55 号 ) 第

別添 平成 23 年 3 月 17 日 消防庁 東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 東北地方太平洋沖地震の被害は甚大であり 被災地におけるガソリン 軽油及び灯油等の燃料が不足しています 政府においてもガソリン等の燃料の迅速な運搬及び移送に努めており 被

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第 1 節承認基準等 第 1 危険物仮貯蔵 仮取扱承認申請に関する承認基準 ( 法第 10 条第 1 項ただし書 ) 1 仮貯蔵等の承認基準 ( タンクコンテナを除く ) (1) 危険物の仮貯蔵等を承認できる場所の位置は 危険物令第 9 条第 1 項第 1 号に掲げる製造所の位置の例によること (2

【集約版】国土地理院の最近の取組

危険物関係検査等手数料一覧表 ( 姫路市消防事務手数料徴収条例別表 ( 第 2 条関係 )) 項区分手数料の額 (1) 法第 10 条第 1 項ただし書の規定に基づく指定数量以上の危険物を仮に貯 5,400 円 蔵し 又は取り扱う場合の承認の申請に係る審査 (2) ア法第 11 条第 1 項前 段の

(2) 異常現象と認識しているにもかかわらず 情報収集を行った後に通報することとなっている場合には 異常現象と認識した時点で通報する体制とすること (3) 従業員 ( 協力会社等の従業員を含む ) が異常現象の判断に迷うことにより通報が遅れるおそれのある場合には 異常現象の通報に関する教育 訓練の内

長崎県 : 諫早市 島原市 雲仙市熊本県 : 荒尾市 南関町 人吉市 あさぎり町 山江村 水俣市 津奈木町大分県 : 大分市 臼杵市 津久見市 佐伯市 玖珠町宮崎県 : 延岡市鹿児島県 : 長島町 (3) 津波津波注意報平成 28 年 4 月 16 日 1 時 27 分気象庁発表有明 八代海 16

事務連絡平成 30 年 10 月 26 日 各都道府県消防防災主管課東京消防庁 各指定都市消防本部 } 殿 消防庁予防課 外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン のリーフレットの配布について 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会が開

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また 震災時等においては 避難所の非常用電源 暖房設備等への円滑な燃料供給を図ることが 防災対策として重要と考えられることや 地方公共団体の防災部局が危険物の仮貯蔵 仮取扱いの申請者となる場合もあることから 本通知に留意し 必要に応じて実施計画を策定していただきますようお願いいたします また 都道府

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別添 別添 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 本指針は 危険物の規制に関する政令 ( 以下 政令 という ) 第 13 条に掲げる地下タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準のうち 当該二重殻タンクが堅固な基礎の上に固定され

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既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

ことを想定しているが これは既に違反対象物の公表制度を実施している消防本部の運用実態等を参考に 当該制度の実施に伴う事務負担やその効果等について検討を行った結果 特に都市部における建物の利用者数等による火災危険性が高いことを考慮したものである なお その他の消防本部においても政令指定都市の消防本部の

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この資料は速報値であり 後日の調査で変更されることがあります 時間帯 最大震度別回数 震度 1 以上を観測した回数 弱 5 強 6 弱 6 強 7 回数 累計 4/14 21 時 -24 時 /15 00 時 -24 時 30

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(案)

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熊本地震での「お知らせ」活用から見えた課題

2 著しく消火困難な製造所等の消火設備 ( 危省令第 33 条 ) 消火活動上有効な床面からの高さ の高さの算定の起点となっている消火活動上有効な床面とは, 必ずしも建築物の床面に限られるものではなく, 火災時において第 4 種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないこと (

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長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

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平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

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概要 気象の状況 6 月 10 日に九州の南海上にあった梅雨前線が 11 日には九州北部までゆっくり北上し 前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み 前線活動が活発化した 熊本県では 九州の西海上から発達した雨雲が次々に流れ込んで 大雨が降りやすい気象状況となった 大雨の状況 熊本県では 11 日朝

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すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

(3) 標識等の設置 見やすい箇所に標識 掲示板を立て関係者に注意喚起を行うこと (4) 流出防止対策 流出した危険物が拡散しない形状の場所を選定すること 危険物が流出する危険性がある場合は 吸着マットや簡易の防油堤等必要な流出防止対策を講ずること (5) 火気使用の制限 保有空地を含め 危険物の貯

ごと又は施行規則第 1 3 条第 1 項第 2 号に規定する小規模特定用途複合防火対象物における特定の用途部分ごとに設置義務が生じるときも同様とする ( 報告及び公表の決定 ) 第 4 条査察員は 立入検査において 公表の対象となる違反を認めた場合は 立入検査結果通知書により署長に報告するものとする

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

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消防危第 2 0 8 号 平成 28 年 11 月 9 日 各都道府県消防防災主管部長 東京消防庁 各指定都市消防長 殿 消防庁危険物保安室長 ( 公印省略 ) 平成 28 年熊本県熊本地方を震源とする地震における危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況について 危険物行政の推進につきましては 平素よりご尽力を賜り感謝申し上げます この度 平成 28 年熊本県熊本地方を震源とする地震における危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況について 別添のとおり取りまとめました 貴職におかれましては 本調査結果を十分に考慮され 危険物施設の所有者等に対し 危険物施設の地震対策の充実強化が図られるよう引き続き適切なご指導をお願いいたします なお 貴都道府県内の市町村に対しても この旨周知くださいますようお願いいたします 連絡先 消防庁危険物保安室 鈴木 山本 神山 電話 03-5253-7524( 直通 ) F A X 03-5253-7534

平成 28 年熊本県熊本地方を震源とする 地震における危険物施設の被害及び危険物 の仮貯蔵 仮取扱いの状況 平成 28 年 11 月 消防庁危険物保安室

平成 28 年熊本県熊本地方を震源とする地震における危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況 目次 1. 被害状況の調査方法等 (1) 調査目的 1 (2) 調査対象消防本部 1 (3) 調査内容 2 2. 危険物施設の被害状況 (1) 調査結果の概要 3 (2) 震度と被害状況の対応関係 3 (3) 被害原因別 ( 流出 破損 その他 ) の被害状況 8 (4) 危険物施設形態別の被害状況 13 3. 危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況 (1) 仮貯蔵 仮取扱い内容 19 (2) 繰り返し承認の有無 21 (3) 講じた安全対策の内容 21 (4) 震災前の事前協議の有無及び申請手続きの柔軟な運用の有無 22 参考資料 平成 28 年熊本地震における危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況に関する調査について ( 協力依頼 ) ( 平成 28 年 7 月 1 日消防危第 127 号 )

1. 被害状況調査の方法等 (1) 調査目的平成 28 年 4 月 14 日以降に発生した一連の熊本県熊本地方を震源とする地震 ( 以下 平成 28 年熊本地震 という ) における危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況の把握を目的とした (2) 調査対象消防本部震源地を中心に 本震において震度 5 強以上の震度を観測した地域を管轄する消防本部 ( 熊本県 大分県については 全消防本部 ) を調査対象とした ( 表 1 表 2) なお 調査対象消防本部の管轄地域の全域を調査地域とした 表 1 本震において震度 5 強以上の震度を観測した市町村 震度 市区町村 震度 7 熊本県 益城町 西原村 震度 6 強 熊本県 南阿蘇村 菊池市 宇土市 大津町 嘉島町 宇城市 合志市 熊本市中央区 熊本市東区 熊本市西区 震度 6 弱 熊本県 阿蘇市 八代市 玉名市 菊陽町 御船町 美里町 山都町 氷川町 和水町 熊本市南区 熊本市北区 上天草市 天草市 大分県 別府市 由布市 震度 5 強 福岡県 久留米市 柳川市 大川市 みやま市 佐賀県 佐賀市 上峰町 神埼市 長崎県 南島原市 熊本県 南小国町 小国町 産山村 高森町 山鹿市 玉東町 長洲町 甲佐町 芦北町 大分県 豊後大野市 日田市 竹田市 九重町 宮崎県 椎葉村 高千穂町 美郷町 表 2 調査対象消防本部一覧 県熊本県 大分県福岡県佐賀県宮崎県長崎県 調査対象消防本部県内の全消防本部久留米広域消防本部 八女消防本部 大牟田市消防本部 筑後市消防本部 柳川市消防本部 大川市消防本部 みやま市消防本部佐賀広域消防局 鳥栖 三養基地区消防事務組合消防本部延岡市消防本部 西臼杵広域行政事務組合消防本部島原広域消防本部 1

(3) 調査内容 ( 調査の記入様式及び記入要領は参考資料を参照 ) ア調査 1( 危険物施設の被害状況に関する調査 ) 管轄地域内の危険物施設を有する全事業所の被害の有無を確認の上で 今回の地震による揺れ 液状化等により被害を受け 若しくは被害を受けたおそれのある危険物施設を調査対象とし 被害状況を調査した ( 地震により発生した危険物施設の火災 流出及び破損等の事故を含む ) イ調査 2( 危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況に関する調査 ) 今回の震災による仮貯蔵 仮取扱いの申請状況等に関して調査した 2

2. 危険物施設の被害状況 (1) 調査結果の概要ア被害を受けた危険物施設数調査地域内において 平成 28 年熊本地震により被害を受けた危険物施設 ( 以下 被災施設 という ) は 141 施設であった これらの被害は熊本県 大分県 福岡県で発生しており 佐賀県 宮崎県及び長崎県内の調査対象消防本部においては 被災施設はなかった イ被害原因別の被害状況被害別にみると 破損が 127 施設 ( 90%) と最も多く 次いで流出が8 施設 (5.7%) その他が6 施設 (4.3%) となり 破損被害が大多数を占めている ( 図 1) なお 火災は発生していない ウ被災後の稼働状況等被災した 141 施設のうち 消防本部が本調査を実施した時点 ( 調査期間 : 平成 28 年 7 月 1 日 ~8 月 12 日 ) で稼働中の施設が 83 施設 (58.9%) 工事中の施設が 20 施設 (14.2%) 休止 廃止等の施設が 34 施設 (24.1%) となっており 約 6 割の施設が稼働している ( 不明 4 施設 ) 流出 8 件 5.7% その他 6 件 4.3% 全被災施設数 141 施設 破損 127 件 90% 図 1 被災を受けた危険物施設数と被災状況 (2) 震度と被害状況の対応関係ア危険物施設形態別の被害率の違い危険物施設の施設形態別の被害状況を表 3に示す 被害状況を被災施設数で比較すると 給油取扱所が最も多く (79 施設 ) 次いで屋外タンク貯蔵所(23 施設 ) 一般取扱所 (18 施設 ) となっている 調査地域内の被害率で比較すると 移送取扱所が最も高く (3.7%) 次いで給油取扱所(2.4%) 製造所(2.2%) となっている 3

表 3 施設形態別の被害状況 施設形態の別 被災施設数 流出破損その他合計 (a) 調査地域内 の施設数 (b) 調査地域内 の被害率 (%) (a/b 100) 製造所 4 4 184 2.2 屋内貯蔵所 2 2 1,564 0.1 屋外タンク貯蔵所 5 13 5 23 2,774 0.8 屋内タンク貯蔵所 237 - 地下タンク貯蔵所 1 12 13 2,720 0.5 簡易タンク貯蔵所 13 - 移動タンク貯蔵所 2,163 - 屋外貯蔵所 1 1 256 0.4 給油取扱所 1 78 79 3,226 2.4 販売取扱所 68 - 移送取扱所 1 1 27 3.7 一般取扱所 1 16 1 18 2,414 0.7 合計 8 127 6 141 15,646 0.9 調査地域 : 表 2に示す調査対象消防本部の管轄地域の全域 イ最大震度と被害率の関係本震における最大震度と危険物施設の被害状況の対応関係を表 4に示す なお 震度 7を観測した益城町及び西原村以外については 危険物施設の所在する地域の管轄する消防本部において観測された最大震度を用いている また 今回の調査は地震が発生した後に行われていることから 危険物施設に発生した被害が本震によるものか又は余震によるものかを判断することはできない 表 4 本震における最大震度と危険物施設の被害状況の対応関係 震度階級 7 6 強 6 弱 5 強 5 弱 4 以下 被災施設数 (a) 11 90 31 4 5 0 各震度を観測した地域に所在する危険物施設数 ( 平成 27 年 3 月 31 日時点の完成検査済証交付施設 ) (b) 126 2,598 2,215 4,840 4,116 1,751 被害率 (%) ((a/b) 100) 8.7 3.5 1.4 0.1 0.1 0.0 震度 7 を観測した益城町及び西原村以外については 危険物施設の所在する地域を管轄する消防本部の所在地の最 大震度を用いた 4

地震による被害率(% )10.0 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 8.7 3.5 1.4 0.1 0.1 0.0 7 6 強 6 弱 5 強 5 弱 4 以下 震度 ( 震度階級 ) 図 2 平成 28 年熊本地震による被害率と震度 10.0 9.0 地 8.0 震 7.0 によ 6.0 る 5.0 被 4.0 害率(3.0 2.0 %)1.0 0.0 2.6 2.3 2.9 0.2 0.3 0.1 7 6 強 6 弱 5 強 5 弱 4 震度 ( 震度階級 ) 図 3 ( 参考 ) 平成 23 年東日本大震災の地震による被害の被害率と震度 東日本大震災を踏まえた危険物施設等の地震 津波対策のあり方に係る検討報告書 ( 平成 23 年 12 月消防庁危険物保安室 特殊災害室 ) 表 3 及び図 2から 震度 7の揺れでの被害率が 8.7% と最も高くなっている 震度 6 弱以上の地震の揺れによる被害率の平均は 4.5% で 震度 5 強以下の地震の揺れによる被害率の平均 (0.07%) の約 64 倍となっている この傾向は 東日本大震災での地震による被害率と震度 ( 図 3) でも同様の結果となっている ( 震度 6 弱以上の地震の揺れによる被害率の平均は 2.6% で 震度 5 強以下の地震の揺れによる被害率の平均 (0.2%) の 13 倍となっている ) 5

設)ウ被災施設の稼働状況等消防本部により本調査を実施した時点 ( 調査期間 : 平成 28 年 7 月 1 日 ~8 月 12 日 ) での被災施設の稼働状況等は 被災施設 141 のうち 稼働中の施設が 83 施設 (58.9%) 次いで 停止 休止中の施設 26 施設 (18.4%) 工事中の施設 20 施設 (14.1%) 廃止又は廃止予定の施設が8 施設 (5.7%) であった ( 図 4) 稼働中の 83 施設の稼働までの日数を図 5に示す 48 施設 ( 57.8%) は 被災後 ( 基準日平成 28 年 4 月 16 日 )5 日以内で稼働している それらの破損箇所は 60 件 ( 48 施設 ) であり その内訳は 建築物その他工作物が 34 件 (56.7%) を占めている ( 図 6 ) また 稼働までに 11 日以上の時間を要した施設の被害箇所 ( 被災施設 35 施設 被害箇所 46 件 ) は 建築物その他工作物が 19 件 (41.3%) であり 次いで配管 13 件 (28.3%) 危険物を取り扱う設備 6 件 (13.0%) となっている ( 図 7) 稼働までに費やした日数の 5 日以内と 11 日以上を比べると どちらも建築物その他工作物が最も多くなっている 一方 配管の被害を比較すると 5 日以内では 0 件なのに対し 11 日以上では 13 件となっている 90 80 83 70 施設数(施 60 50 40 30 20 10 20 26 8 4 0 図 4 被災後の危険物施設の稼働状況等 ( 消防本部により本調査を実施した時点 ) 6

被害箇所の件数配管その他 50 48 施設数(施 40 30 設)20 10 0 0 2 2 2 3 7 2 3 8 5 1 稼働までの日数 ( 日 ) 図 5 被災後 稼働にかかった日数 40 35 30 25 34 5 日以内に稼働した被災施設 11 日以上費やして稼働した被災施設 20 19 15 12 13 10 5 0 5 0 危険物を貯蔵し 又は取り扱うタンク 2 6 危険物を取り扱う設備 4 基礎 地盤面等 建築物その他工作物 1 0 消火設備 警報設備 0 6 4 図 6 稼働中の被災施設の被害箇所 7

(3) 被害原因別 ( 流出 破損 その他 ) の被害状況ア流出地震が原因の流出は8 件 (8 施設 ) で発生しており 全被災施設数の 5.7% を占めている 流出の発生件数は 屋外タンク貯蔵所で最も多く (5 件 (5 施設 ) 流出件数の 62.5%) 次いで地下タンク貯蔵所(1 件 (1 施設 ) 同 12.5%) 給油取扱所(1 件 (1 施設 ) 同 12.5%) 及び一般取扱所 (1 件 (1 施設 ) 同 12.5%) となっている 図 2より 震度が5 強以下では被害率が大きく下がる傾向にあるが 震度が5 強以下であっても流出事故が起こっていることに留意する必要がある 事故の詳細については次に示すとおりである 事故 1~5 ( 管轄する消防本部の所在地の震度は5 弱 ) 屋外タンク貯蔵所で発生した被害は 屋根の一部 ( 屋根母材又は溶接線 ) が破損し タンク屋根上部やポンツーン内に油が流出したもの 又は屋根板穿孔部分 ( 今回の地震により破損したかは不明 ) から油が流出したものであった ( 写真 1) 8

1 屋根溶接線 2-1 ポンツーン 2-2 ポンツーン 3 ポンツーン 9

1 屋根母材 2 屋根溶接線 3 ポンツーン 写真 1 屋外タンク貯蔵所における流出状況 10

事故 6 ( 管轄する消防本部の所在地の震度は6 強 ) 地下タンク貯蔵所で発生した被害は 配管の亀裂による流出であった ( 写真なし ) 事故 7 ( 管轄する消防本部の所在地の震度は5 強 ) 給油取扱所で発生した被害は 注入管及び通気管が破損したことにより 周囲の水路へ危険物第四類第 2 石油類が約 36リットル流出したものであった ( 写真なし ) 事故 8 ( 管轄する消防本部の所在地の震度は5 強 ) 一般取扱所で発生した被害は 配管架台から配管が落下し 屈曲した配管フランジ部分より重油が漏れ出たものであった ( 写真 2) 写真 2 一般取扱所での流出現場 イ破損地震の揺れにより発生した破損 171 件 (127 施設 ) について 破損箇所別の件数を図 7に示す 破損箇所別の件数については 調査において複数回答も可としているため 重複した件数となっている ( 以下同じ ) 破損は 建築物等で最も多く (83 件 破損件数の 48.5%) 次いで基礎 地盤面等 (28 件 同 16.4%) 配管(20 件 11.7%) となっている ( 図 7) これらの主な被害内容は 建築物の壁及び地盤面等の亀裂 配管の変形 破損となっている ( 写真 3) 写真 3 破損状況 11

90 80 83 70 破損件数(件)60 50 40 30 20 10 9 11 28 4 20 16 0 危険物を貯蔵し 又は取り扱うタンク 危険物を取り扱う設備 基礎 地盤面等 建築物その他工作物 消火設備 警報設備 配管 その他 破損箇所 図 7 地震の揺れにより発生した破損箇所と件数 ウその他の被害地震によるその他の被害は 7 件 (6 施設 ) であった 被害状況は 主に地盤沈下や地震による液状化であった その他 ボルトの緩み 法面の崩落による被害が発生した 12

外タンク貯蔵造内貯蔵油取扱送取扱般取扱所(4) 危険物施設形態別の被害状況危険物施設形態別の被害状況を表 5 及び図 8に示す なお 調査対象消防本部の管轄する地域の危険物施設のうち 屋内タンク貯蔵所 簡易タンク貯蔵所 移動タンク貯蔵所及び販売取扱所では 被害がなかった 表 5 被災施設の被害箇所 施設形態 製造所 屋内貯蔵所 屋外タンク貯蔵所 地下タンク貯蔵所 屋外貯蔵所給油取扱所移送取扱所一般取扱所 被災施設数 危険物を貯蔵し 又は取り扱うタンク 危険物を取り扱う設備 4 2 23 13 1 79 1 18 7 2 2 3 1 5 3 基礎 地盤面等 11 3 1 16 被害箇所 建築物その他工作物 消火設備 警報設備 1 2 2 68 1 11 1 3 配管 1 1 10 8 5 その他 6 1 5 6 合計 6 2 27 17 1 107 1 25 100 80 60 40 20 120 製その他 配管 消火設備 警報設備 建築物その他工作物 基礎 地盤面等 危険物を取り扱う設備 危険物を貯蔵し 又は取り扱うタンク 0 所屋所屋所地下外タ貯ン蔵ク貯蔵所屋所給所移所一図 8 被災施設と被害箇所数 13

ア製造所調査地域の製造所の数は 184 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 4 施設 ( 被害箇所 6 件 ) であった 被害率は 2.2% であり 移送取扱所 給油取扱所について3 番目となっている また 4 施設での被害箇所は危険物を取り扱う設備が3 件と最も多く ポンプ架台 基礎の破損 塔の倒れによるものである ( 写真 4) 写真 4 製造所における被害状況 イ屋内貯蔵所調査地域の屋内貯蔵所の数は 1,564 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 2 施設 ( 被害箇所 2 件 ) である 被害率は 0.1% で 被害のあった施設の中で一番低くなっている また 2 施設での被害箇所は すべて建築物その他工作物となっている 主な被害内容は屋根 外壁の亀裂となっている ( 写真 5) 写真 5 屋内貯蔵所の被害状況 14

ウ屋外タンク貯蔵所調査地域の屋外タンク貯蔵所の数は 2,774 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 23 施設である 被害率は 0.8% であった また 23 施設 ( 被害箇所 27 件 ) での被害箇所は 基礎 地盤面等が 11 件 (47.8%) で 次いで 危険物を貯蔵し 又は取り扱うタンク (7 件 30.4%) となっている 被害内容の多くが 基礎 地盤面の亀裂 破損によるものである ( 写真 6) 写真 6 屋外タンク貯蔵所における被害状況 エ地下タンク貯蔵所調査地域の地下タンク貯蔵所の数は 2,720 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 13 施設である 被害率は 0.5% であった また 13 施設 ( 被害箇所 17 件 ) での被害箇所は配管 (10 件 58.8%) が最も多くなっている 配管の被害内容は 亀裂 破損が多く これらは 漏えい検査を行った事で確認されている ( 写真 7) 写真 7 地下タンク貯蔵所における被害状況 15

オ屋外貯蔵所調査地域の屋外貯蔵所の数は 256 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 1 施設 ( 被害箇所 1 件 ) である 被害率は 0.4% である また 1 施設 ( 被害箇所 1 件 ) での被害箇所は 基礎 地盤面であった ( 写真 8) 写真 8 屋外貯蔵所における被害状況 カ給油取扱所調査地域の給油取扱所の数は 3,226 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 79 施設 ( 被害箇所 107 件 ) で他の危険物施設と比べ最も多い 被害率は 2.4% であり 移送取扱所に次いで2 番目となっている また 79 施設 ( 被害箇所 107 件 ) での被害箇所は 建築物その他工作物が 68 件 (63.6%) で 次いで 基礎 地盤面 (16 件 15.0%) となっており この2つで 全被害箇所の約 8 割を占めている また 建築物その他工作物 の被害の中でも 防火塀の亀裂 破損が 78.0%(53 件 ) を占めている ( 図 9 写真 9) 16

60 50 53 被害件数(件)40 30 20 10 0 6 6 3 防火塀事務所建屋キャノピー附随設備 ( 洗車機等 ) 被害箇所 図 9 給油取扱所の 建築物その他工作物 の被害状況 写真 9 給油取扱所での被害状況 キ移送取扱所調査地域の移送取扱所の数は 27 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 1 施設 ( 被害箇所 1 件 ) である 被害率は 3.7% であり 被害率はすべての被災施設の中で最も高くなっている また 1 施設での被害箇所は 建築物その他工作物であり 具体的には 桟橋等設備の破損である ク一般取扱所調査地域の一般取扱所の数は 2,414 施設であり そのうち 地震による被害が発生した施設は 18 施設 ( 被災箇所 25 件 ) であり 被害率は 0.7% であった また 18 施設での被害箇所は 建築物その他工作物 (11 件 44.0%) が最も多くなっている 建築物その他工作物の被害の内容は 建築物の亀裂 破損が多くを占めている ( 写真 10) 17

写真 10 一般取扱所での被害状況 18

3. 危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況 (1) 仮貯蔵 仮取扱い内容各消防本部が承認した今回の震災による仮貯蔵 仮取扱い事例計 9 事例について分析を行った なお これらのすべての事例で火災等の事故の発生は報告されていない ア仮貯蔵 仮取扱いの内容仮貯蔵 仮取扱いの内容について図 10 に示す 1ドラム缶による貯蔵 (4 事例 ) 2 変圧器内絶縁油の貯蔵 取扱い (3 事例 ) 3 航空機への給油 (3 事例 ) 4 屋外タンク貯蔵所から移動タンク貯蔵所への充填 (2 事例 ) となっている ( 事例の合計数が全体の事例件数 (9 件 ) と異なるのは 仮貯蔵 仮取扱いの内容が複数ある事例があるため ) 事例数 図 10 仮貯蔵 仮取扱いの内容 写真 11 ドラム缶による貯蔵の例 19

イ申請者の業態及び申請理由これらの事例の申請者業態内訳を図 11 に示す 業態としては電気業 航空運輸業 製造業となった 電気業は変圧器の修繕や停電箇所への送電作業 航空運輸業はヘリコプターへの給油作業等 製造業は屋外タンクから移動タンク貯蔵所への積込み等を行うことが申請理由であった 図 11 申請者業態内訳 ウ危険物の品目及び量危険物の品目及び量について図 12 13 に示す 危険物の品目をみると 絶縁油とジェット燃料 (JETA-1) がそれぞれ3 事例で取り扱れていた また 貯蔵 取扱量をみると 指定数量の 20 倍以下が計 8 事例 (9 事例中 ) あり 残りの1 事例は指定数量の 150 倍の取扱いであった 事例数 4 2 2 1 図 12 危険物種別 図 13 貯蔵 取扱量 20

(2) 繰り返し承認の有無仮貯蔵 仮取扱いの繰り返し承認は2 事例 (9 事例中 ) 行われた この2 事例について詳細を示す 1 事例目は停電箇所への送電に使用する発電機車に給油を行うために 空地でのドラム缶による貯蔵を行った事例である 繰り返し承認は1 回行われ 期間は4 月 21 日 ~4 月 30 日 5 月 1 日 ~5 月 10 日であった 繰り返し承認を認めた理由は 10 日間で発電機車の利用が終了しなかったためである 2 事例目は製造工場の工程で発生した粗溶剤 ( 溶剤と水の混合物で第 4 類第 1 石油類 ( 水溶性液体 ) にあたる ) を処理する設備が使用できないため 屋外タンク内に残留した粗溶剤をローリーに積込みを行った事例である 繰り返し承認は4 回行われ 期間は6 月 16 日 ~6 月 25 日 6 月 26 日 ~7 月 5 日 7 月 6 日 ~7 月 15 日 7 月 16 日 ~7 月 25 日 7 月 26 日 ~8 月 4 日であった 繰り返し承認を認めた理由は施設 設備の安全確保及び早期復旧を行うためであった (3) 講じた安全対策の内容各事例で講じられた安全対策内容をまとめたものを図 14 に示す 消火器設置 のほか 延焼防止及び消防活動に使用するための 保有空地 の確保や 危険物が漏れた場合にその流出を防止するための 仮設防油堤 の設置等の安全対策が講じられた 事例数 図 14 安全対策内容 21

(4) 震災前の事前協議の有無及び申請手続きの柔軟な運用の有無ア仮貯蔵 仮取扱いの実施計画 震災時等における危険物の仮貯蔵 仮取扱い等の安全対策及び手続きに係るガイドライン ( 平成 25 年 10 月 3 日付け消防危第 171 号 以下 ガイドライン という ) において 震災時等に危険物の仮貯蔵 仮取扱いの承認を迅速に行うために 事業者 官公庁等の危険物の仮貯蔵 仮取扱いの申請者と消防機関との間で 事前に想定される危険物の仮貯蔵 仮取扱いに応じた安全対策や必要な資機材等の準備方法等の具体的な実施計画 事務手続きについて事前に協議し合意しておくことが重要であるとされたが 今回の震災において震災前の事前協議が行われていたものはなかった イ申請手続きの柔軟な運用ガイドラインにおいて 震災時等において被災地では 交通手段や通信手段が十分に確保できないことに加え 消防機関側の人員の確保が困難となる等により 危険物の仮貯蔵 仮取扱いの承認手続きが遅れる可能性があるため 消防機関等が電話による承認など 仮貯蔵 仮取扱いの申請手続きを円滑に実施するために柔軟な運用をすることとされている 今回の震災においては2 事例 (9 事例中 ) で行われ 電話等により消防機関へ相談した後 仮貯蔵 仮取扱いの開始前又は開始後に消防機関による防火指導等を受けた上で 事後に承認を受けたものであった 22

参考資料 消防危第 127 号 平成 28 年 7 月 1 日 関係県消防防災主管部長殿 消防庁危険物保安室長 平成 28 年熊本地震における危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況 に関する調査について ( 協力依頼 ) 平成 28 年 4 月 14 日以降に発生した一連の熊本県熊本地方を震源とする地震 ( 以下 平成 28 年熊本地震 という ) においては 熊本県益城町で最大震度 7を2 回観測するなど 各地で強い揺れによる被害が発生しました 消防庁では 危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況を調査 分析するとともに 当該分析結果を踏まえ 危険物施設等における地震対策のあり方について必要な検討をすることとしています つきましては 下記のとおり 今回の地震による危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況を調査することとしましたので 貴職におかれましては貴県の関係市町村 ( 消防本部等 ) に周知するとともに 調査結果をとりまとめた上で御回答くださいますようお願いいたします 記 1 調査目的平成 28 年熊本地震における危険物施設の被害及び危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況の把握を目的とします 2 調査対象消防本部震源地を中心に 原則として震度 5 強以上の震度を観測した地域を管轄する消防本部 ( 熊本県 大分県については 全消防本部 ) を調査対象とします ( 下表 ) 調査対象の消防本部については 全管轄地域について調査してください 県熊本県 大分県福岡県佐賀県 表調査対象消防本部等一覧調査対象消防本部等県内の全消防本部等久留米広域消防本部 八女消防本部 大牟田市消防本部 筑後市消防本部 柳川市消防本部 大川市消防本部 みやま市消防本部佐賀広域消防局 鳥栖 三養基地区消防事務組合消防本部

宮崎県 長崎県 延岡市消防本部 西臼杵広域行政事務組合消防本部 島原広域消防本部 3 調査内容 (1) 調査 1( 危険物施設の被害状況に関する調査 ) 管轄地域内の全事業所の 被害の有無を確認の上で 今回の地震による揺れ 液状化等により被害を受けた 若しくは被害を受けたおそれのある危険物施設を調査対象とします ( 地震により発生した危険物施設の火災 流出及び破損等の事故を含む ) 別紙 1の記入要領にしたがい 調査対象の事業所ごとに様式 1を作成してください (2) 調査 2( 危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況に関する調査 ) 今回の震災による仮貯蔵 仮取扱いの申請状況等に関する調査となります 別紙 2の記入要領にしたがい 申請ごとに様式 2を作成してください 4 回答方法各消防本部等において様式 1 及び様式 2の調査票に必要事項を記入したものを 各県でとりまとめた上で 電子メールで消防庁危険物保安室担当者 (y.kamiyama@soumu.go.jp ) あてに回答願います 5 回答期限平成 28 年 8 月 12 日 ( 金 ) ( 問い合わせ先 ) 消防庁危険物保安室担当 : 鈴木 山本 神山 TEL 03-5253-7524 / FAX 03-5253-7534 E-mail y.kamiyama@soumu.go.jp

調査 1 別紙 1 危険物施設の被害状況に関する調査票記入要領 本調査票を記入していただくにあたり 留意事項を以下に示します 様式 1 記入要領 1. 記入要領危険物施設の被害状況 ( 今回の地震による揺れ 液状化等により被害を受けた 若しくは被害を受けたおそれのあるもの ) について 分かる範囲で調査票に記入してください ( ただし 不明な項目については事業所等に 追加で確認をしてください ) また 当該施設の被害状況が分かる写真 映像 スケッチ又は図面等があれば 可能な範囲で当該調査票に添付して回答してください 被害調査票の様式 1は事業所単位で記入してください 当該事業所に複数の危険物施設がある場合は 施設区分に応じた調査票に当該施設の被害状況をそれぞれ記入してください 同一の施設区分に該当する施設が二以上ある場合は 施設区分に係る調査票の記入欄を必要に応じて増やし 施設毎に被害状況を記入してください 2. 記入項目について調査票に記入していただく項目の留意点を以下に示します (1) 共通項目 特定事業所 欄石油コンビナート等災害防止法に基づく特定事業所に該当する場合は を記入してください 事業所担当者 連絡先 欄被害を受けた施設に係る事業所の方で 調査票の記載に関わった担当者若しくは保安管理担当部局の担当者等 施設の被害状況を把握されている方の氏名 連絡先を可能な限り 記入してください 消防本部担当者 連絡先 欄調査票を記載した担当者若しくは調査を行った担当者等 施設の被害状況を把握されている方の氏名 連絡先を記入してください 施設名称 欄今回の震災で被害を受けた危険物施設の名称又は施設番号を記入してください 特に 同一の施設区分に該当する施設が複数ある場合は 施設を判別できるよう必ず記入してください 被災して発生した事故の種別 欄施設で発生した事故の種別について 該当する番号を記載してください 4 破損は 施設において火災 爆発若しくは漏えい事故は発生せず 当該施設の建築物又は設備等が損傷した場合に選択してください ( 注 : 損傷とは 外部からの力の作用により影響を受け 1

たものをいい 配管の屈曲や変形を含む )5その他について 1から4に該当しない場合に選択してください 被害の概要 欄調査で明らかとなった範囲における被害箇所すべてに を記入し 当該箇所の被害内容及び被害の程度について 簡潔に記載してください また 液状化等が原因で被災したものについても その旨を記入願います 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 欄地震発生時の当該施設の稼働状況について 1から5のうち該当する番号を記入し 地震発生時の施設の稼働状況について特記すべき事項があれば 明らかとなった範囲で簡潔に記入してください 1 稼働中 : 地震発生時に当該施設において危険物の貯蔵又は取扱いが行われていた場合に選択してください 貯蔵所において地震発生時に危険物が貯蔵されていた場合は 稼働中 に該当します また 夜間で稼働していなかった製造所 取扱所は 5 その他 にしてください 2 休止中 : 地震発生時に危険物の貯蔵又は取扱いが休止されていた状態の施設である場合に選択してください 3 工事中 : 地震発生時に施設の位置 構造又は設備に係る変更工事が行われていた場合に選択してください 4 点検中 : 地震発生時に施設の定期点検又は法定点検が行われていた場合に選択してください 5 その他 :1から4のいずれにも該当しない場合に選択してください この場合 調査により判明した当該施設の稼働状況を記載してください 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 欄危険物施設等の被害調査を行った 月 日時点 ( 日にちを記入してください ) の被災した施設の稼働状況について 1から5のうち該当する項目を記入し 施設の稼働状況等について特記すべき事項があれば 明らかとなった範囲で簡潔に記入してください 1 改修終了使用中 : 施設の改修工事を終了し 又は施設に損傷等の被害はなく 施設を再稼働させるために点検を終了し 調査時点で危険物の貯蔵又は取扱いを再開している場合に選択してください また 使用を開始した日にちも記入してください 2 工事中 : 施設の位置 構造又は設備の変更工事を現に行っている場合に選択してください なお 調査時点までに 市町村長等へ施設の変更の許可申請が行われていた場合にも当該番号を選択してください 3 停止中 : 当該施設の稼働が停止している場合で 2 工事中に該当しない場合に選択してください 4 廃止届出済み : 調査時点までに当該施設の廃止届出が行われた場合に選択してください 5 廃止予定 : 当該施設を廃止する予定であることが 調査において判明した場合に選 2

択してください なお 事業所が当該施設を廃止するかどうかを検討している場合は含みません (2) 個別項目 1 製造所 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 欄の 施設の概要 欄当該製造所の施設形態 何を製造しているか等について 簡潔に記入してください 3 屋外タンク貯蔵所 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 欄の アンカーボルト 欄タンク本体に 転倒 滑動防止等のために設置されたアンカーボルトの有無について 該当する番号を記入してください アンカーボルトが設置されてある場合は そのサイズ及び本数も記入してください 地震時残量(kl) の欄漏えい等により貯蔵危険物が流出した場合は 流出後の数値ではなく 地震発生時の貯蔵危険物の残量を記入してください 被害箇所 欄の 防油堤 欄該当する場合は 被害を受けた防油堤の構造 被害箇所 液状化の有無及び津波被害の有無について わかる範囲で 被害箇所の区分に応じた被害の内容 欄に記入してください 事業所内で観測した地震動記録等 欄の 最大震度 欄及び 最大加速度 欄事業所内に地震計を設置しており 最大震度又は最大加速度が得られた場合は 記入してください 事業所内で観測した地震動記録等 欄の 時刻歴波形記録の有無 欄観測した地震動記録について 時刻歴波形記録の有無及び記録がある場合は記録データの種類について 該当番号を記入してください 6 一般取扱所 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 欄の 施設の概要 欄当該一般取扱所の施設形態について 該当する項目を記入し 何を取り扱っているか等について 簡潔に記載してください 9 その他 ( 簡易タンク貯蔵所 移動タンク貯蔵所 屋外貯蔵所 販売取扱所 ) 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 欄の 施設の概要 欄当該施設の施設形態 何を製造しているか等について 簡潔に記入してください 3

危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 1 製造所 市町村名 ( ) 調査 1 事業所名 ( 住所 ) 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 被災して発生した事故の種別 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 施設名称 消防本部名 1 火災 2 爆発施設の概要被害内容 2 休止中 2 工事中被害箇所 ( 漏えいの場合 漏えい量についても 3 漏えい許可数量品名 ( 何を製造しているか等 ) ( 該当箇所に ) 分かる範囲で記載してください ) 3 工事中 3 停止中 1 稼働中 1 改修終了使用中 ( 使用開始日 月 日 ) 4 破損 4 点検中 4 廃止届出済み 5 その他 5 その他 5 廃止予定 保安距離 保有空地 建築物 ( 建築物に付属する設備を含む ) 危険物を取り扱う設備 ( 器具を含む ) 20 号タンク 配管 ( 配管支持物等を含む ) 消火設備 警報設備 その他 ( 電気設備を含む ) 1 の場合使用開始日 月 日

危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 2 屋内貯蔵所 施設名称 都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 主として被害を及ぼした災害の種別 1 火災 市町村名 ( ) 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 施設の概要 1 稼働中 調査 1 事業所名 ( 住所 ) 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 被害の概要 1 改修終了使用中 ( 使用開始日 月 日 ) 2 爆発消防本部名 2 休止中 2 工事中 1 一棟独立建屋 3 漏えい許可数量品名被害内容 3 工事中 3 停止中被害箇所 ( 漏えいの場合 漏えい量についても ( 該当箇所に ) 4 破損分かる範囲で記載してください ) 4 点検中 4 廃止届出済み 5その他 2 建築物内部分設置 5その他 5 廃止予定 連絡先 連絡先 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 保安距離 保有空地 建築物 ( 建築物に付属する設備を含む ) 架台等 危険物の容器等 消火設備 警報設備 その他 ( 電気設備を含む ) 1 の場合使用開始日 月 日

調査 1 危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 都道府県名 ( ) 市町村名 ( ) 事業所名 ( 住所 特定事業所 ( ) 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 3 屋外タンク貯蔵所 被災して発生した事故の種別 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 施設名称 1 改修終了使用中 1 火災タンク番号品名許可数量地震時残量形式設置許可アンカーボルト 1 稼働中消防本部名 ( 使用開始日 月 日 ) 2 爆発 (kl) (kl) ( 該当番号等を記載 ) 被害箇所 被害内容 2 休止中 2 工事中 ( 該当箇所に 複数選択可) ( 漏えいの場合 漏えい量についても 3 漏えい 1 固定屋根式 1 有 ( サイズ 本数 ) ( 最も被害の大きいものに ) 分かる範囲で記載してください ) 3 工事中 3 停止中 4 破損 2 浮き屋根式 2 無 4 点検中 4 廃止届出済み 5 その他 3 内部浮き蓋式 5 その他 5 廃止予定 保安距離 保有空地 側板 底板 防油堤 基礎 地盤 固定屋根 浮き屋根及び内部浮き蓋 付属配管 ( 配管支持物を含む ) (1 受入 2 払出 3 消火 4 その他 ) その他 ( ) 事業所内で観測した地震動記録等最大震度 - 最大加速度 ( )gal 時刻歴波形記録の有無 1ペンレコーダーによる記録あり 2デジタル記録あり 3 記録なし ( ) 1 の場合使用開始日 月 日

危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 4 屋内タンク貯蔵所 調査 1 市町村名 ( ) 事業所名 ( 住所 ) 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 施設名称 消防本部名 主として被害を及ぼした災害の種別 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 施設の概要 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 1 火災 2 休止中 2 工事中 1 稼働中 1 改修終了使用中 ( 使用開始日 月 日 ) 2 爆発許可数量品名被害内容 3 工事中 3 停止中被害箇所 1 一棟独立建屋 ( 漏えいの場合 漏えい量についても ( 該当箇所に ) 3 漏えい分かる範囲で記載してください ) 4 点検中 4 廃止届出済み 4 破損 5その他 5 廃止予定 2 建築物内部分設置 5その他 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 保安距離 保有空地 建築物 ( 建築物に付属する設備を含む ) タンク本体 タンクの架台 基礎等 ポンプ設備 ( 付属する設備を含む ) 配管 ( 配管支持物等を含む ) 消火設備 警報設備 その他 ( 電気設備を含む ) 1 の場合使用開始日 月 日

5 地下タンク貯蔵所 施設名称 危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 消防本部名 主として被害を及ぼした災害の種別 1 直接埋設 1 稼働中 調査 1 1 改修終了使用中 ( 使用開始日 月 日 ) 1 火災 2タンク室 2 休止中 2 工事中許可数量品名 2 爆発 3SF 二重殻タンク被害内容 3 工事中 3 停止中被害箇所 ( 漏えいの場合 漏えい量についても ( 該当箇所に ) 3 漏えい 4FF 二重殻タンク分かる範囲で記載してください ) 4 点検中 4 廃止届出済み 4 破損 5SS 二重殻タンク 5 その他 5 廃止予定 5 その他 市町村名 ( ) 事業所名 ( 住所 ) 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 施設の概要 6 漏れ防止構造のタンク 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 タンク本体 ( 点検方法についても記載してください ) ポンプ設備 ( 付属する設備を含む ) 配管 ( 付属する設備を含む ) ( 点検方法についても記載してください ) タンク上部スラブ その他 ( 電気設備を含む ) 1 の場合使用開始日 月 日

危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 6 一般取扱所 市町村名 ( ) 事業所名 ( 住所 ) 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 調査 1 施設名称 消防本部名 主として被害を及ぼした災害の種別 施設の概要 ( 何を製造しているか等 ) 1 政令第 19 条第 1 項適用施設 2 政令第 19 条第 2 項適用施設 ( ア ) 吹付塗装作業等 ( キ ) 油圧装置等 1 火災 1 改修終了使用中 ( イ ) 洗浄作業 ( ク ) 切削装置等 1 稼働中許可数量品名 ( 使用開始日 月 日 ) 2 爆発 ( ゥ ) 焼入れ作業等 ( ケ ) 熱媒体油循環 2 休止中 2 工事中 3 漏えい ( エ ) ボイラー等 ( コ ) 高引火点危険物 被害内容被害箇所 ( 漏えいの場合 漏えい量についても ( 該当箇所に ) 分かる範囲で記載してください ) 3 工事中 3 停止中 4 破損 ( ォ ) 充てん 4 点検中 4 廃止届出済み 5 その他 ( カ ) 詰替え 5 その他 5 廃止予定 3 その他 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 保安距離 保有空地 建築物 ( 建築物に付属する設備を含む ) 危険物を取り扱う設備 ( 器具を含む ) 20 号タンク 配管 ( ローディングアームや配管支持物等を含む ) 消火設備 警報設備 その他 ( 電気設備を含む ) 1 の場合使用開始日 月 日

危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 7 移送取扱所 調査 1 市町村名 ( ) 事業所名 ( 住所 ) 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 被災して発生した事故の種別 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 施設名称 消防本部名 1 火災許可数量品名設置許可 1 稼働中 2 爆発 (kl) 被害内容 2 休止中 2 工事中被害箇所 ( 漏えいの場合 漏えい量についても ( 該当箇所に ) 3 漏えい分かる範囲で記載してください ) 3 工事中 3 停止中 1 改修終了使用中 ( 使用開始日 月 日 ) 4 破損 4 点検中 4 廃止届出済み 5 その他 5 その他 5 廃止予定 保有空地 保安距離 移送配管 ポンプ 桟橋等設備 その他 ( ) 1 の場合使用開始日 月 日

8 給油取扱所 危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 施設名称 都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 消防本部名 主として被害を及ぼした災害の種別 市町村名 ( ) 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 施設の概要 ( 該当番号等を記載 ) 1 屋外給油取扱所 事業所名 ( 住所 ) 1 火災 2 屋内給油取扱所 2 休止中 2 工事中 1 稼働中 調査 1 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 1 改修終了使用中 ( 使用開始日 月 日 ) 2 爆発許可数量品名 3 自家用給油取扱所 3 工事中 3 停止中被害内容被害箇所 3 漏えい 4 航空機給油取扱所 ( 漏えいの場合 漏えい量についても ( 該当箇所に ) 4 点検中 4 廃止届出済み分かる範囲で記載してください ) 4 破損 5 船舶給油取扱所 5その他 5 廃止予定 5 その他 6 鉄道給油取扱所 7 その他 ( 具体的に記載 ) 建築物その他工作物 ( 窓 防火塀 キャノピー等 ) 給油空地 注油空地 ( 舗装等 ) 固定給油設備等 ( ポンプ設備 アイランド含む ) 専用タンク ( 点検方法についても記載してください ) 配管 ( 付属する設備を含む ) ( 点検方法についても記載してください ) 附随設備 ( 洗車機等 ) 消火設備 警報設備 その他 ( 電気設備を含む ) 1 の場合使用開始日 月 日

都道府県名 ( ) 特定事業所 ( ) 9 その他 ( 簡易タンク貯蔵所 移動タンク貯蔵所 屋外貯蔵所 販売取扱所 ) 施設名称 危険物施設の被害状況に関する調査票 ( 様式 1) 消防本部名 主として被害を及ぼした災害の種別 1 火災 2 休止中 2 工事中 1 稼働中 調査 1 1 改修終了使用中 ( 使用開始日 月 日 ) 2 爆発被害内容 3 工事中 3 停止中被害箇所施設の概要 ( 漏えいの場合 漏えい量についても 3 漏えい 許可数量 品名 施設区分 ( 何を取り扱っている 分かる範囲で記載してください ) 4 点検中 4 廃止届出済み か等 ) 4 破損 5その他 5 廃止予定 5 その他 市町村名 ( ) 事業所名 ( 住所 ) 被災した製造所等の別 許可数量 品名の別 事業者担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 消防本部担当者 連絡先 ( 担当者氏名 連絡先 ) 被害の概要 地震発生時の被災した製造所等の稼働状況 月 日時点の被災した製造所等の稼働状況 1 の場合使用開始日 月 日

写真等添付用シート ( 写真 映像 スケッチ又は図面等があれば可能な範囲で添付してください )

調査 2 別紙 2 危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況に関する調査票記入要領 熊本地震発生後 震災の影響等により行った危険物の仮貯蔵 仮取扱いの申請ごとに調査票 に記入してください 本調査票を記入していただくにあたり 留意事項等を以下に示します 1) 事業者等の名称 欄事業者 ( 行政機関であればその機関の名称 ) 名を記入してください 公表する際は 事業者名等が判断できないように配慮いたします 2) 業態 欄業態を記入してください 例 : ガソリンスタンド 石油精製業 電気工事業 放送 通信業 印刷業等 3) 震災前の事前協議の有無 欄 震災時等における危険物の仮貯蔵 仮扱い等の安全対策及び手続きについて( 平成 25 年 10 月 3 日付け消防危第 171 号 以下 171 号通知 という ) 等を踏まえた 事前協議の有無について該当する番号に をしてください また 有の場合で 事前計画が策定されていれば 添付をお願いします 4) 申請手続きの柔軟な運用の有無 欄 171 号通知等を踏まえ 電話による承認など 申請手続きの柔軟な運用の有無について該当する番号に をしてください 有の場合は その具体的な内容の記入をお願いします 5) 貯蔵 取扱い場所の住所 欄仮貯蔵 仮取扱いの場所を県名から記入してください 6) 貯蔵 取扱い内容 欄仮貯蔵 仮取扱いの具体的な方法 内容について記入してください 例 : ドラム缶から手動ポンプにより 車両にガソリンを給油した 7) 申請理由 欄仮貯蔵 仮取扱いに至った理由について記入してください 例 : 災害支援車両等への燃料補給のため 8) 危険物の品目 欄仮貯蔵 仮取扱いを行った危険物の品目に該当する番号すべてに をしてください 該当しない場合は 6の括弧内に品名を記入してください 9) 危険物の量 欄仮貯蔵 仮取扱いを行った危険物の数量及び指定数量の倍数について記入してください 10) 繰り返し承認の有無 欄繰り返し承認の有無について該当する番号に をしてください 有の場合は認め 1

た理由の記入をお願いします 11) 期間 欄仮貯蔵 仮取扱いの期間について 複数回の申請があった場合はそれぞれの申請の期間について記入してください 12) 現場確認の有無 欄安全対策等の確認のための現場確認の有無について該当する番号に をしてください 13) 講じた安全対策内容 欄事業者が講じた安全対策の内容について記入してください ( 事前計画があり 添付していただく場合は 事前計画の P 参照 で構いません ) また 消防本部からの指導事項等があった場合は 併せて記入してください 例 : 空地を3m 確保空地の周囲に柵でバリケードを設置地盤面に耐油シートを敷設 ( 消防本部指導事項 ) 14) 火災 事故の発生の有無 欄仮貯蔵 仮取扱い時の火災 事故の発生の有無について該当する番号に をしてください 有の場合は その内容について記入してください ( 焼失 流出危険物の量についても記入してください ) 15) その他特筆すべき事項 欄承認する上での問題点 判断に困った点等 仮貯蔵 仮取扱いの対応をされたなかで 特筆すべき事項があれば記入してください 2

調査 2 様式 2 危険物の仮貯蔵 仮取扱いの状況に関する調査票 1) 事業者等の名称 2) 業態 1. 有 2. 無 3) 震災前の事前協議の有無 ( 有の場合で 事前計画が策定されていれば 添付をお願いしま す ) 4) 申請手続きの柔軟な運用 1. 有 2. 無 の有無 ( 有の場合の具体的な内容 : ) 5) 貯蔵 取扱い場所の住所 6) 貯蔵 取扱い内容 7) 申請理由 8) 危険物の品目 ( 当てはまる番号すべてに をしてください ) 1. ガソリン 2. 灯油 3. 軽油 4. 重油 5. 絶縁油 6. その他 ( ) 9) 危険物の量 [kl kg] 指定数量の 倍 10) 繰り返し承認の有無 1. 有 2. 無 ( 有の場合の認めた理由 : ) 1 回目 : 月 日 ~ 月 日 2 回目 : 月 日 ~ 月 日 11) 期間 3 回目 : 月 日 ~ 月 日 4 回目 : 月 日 ~ 月 日 12) 現場確認の有無 1. 有 2. 無 13) 講じた安全対策の内容 14) 火災 事故の発生の有無 1. 有 2. 無 ( 有の場合の具体的な内容 : ) 15) その他特筆すべき事項 仮貯蔵 仮取扱いの状況が分かる写真や図面があれば別で添付してください 頂いた写真 図面等については 原則消防庁内部での検討資料として取り扱わせて頂きます ( 消防庁外へ共有等をする場合は 事前にご相談させていただきます