ヒアルロン酸Na点眼液 インタビューフォーム

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IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報を

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

2003年9月改訂(新様式第1版)       

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I F 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療 現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文 書に記

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

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記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

2 有効成分名 添付文書及び審査報告書に基づき記載する 3 品目名 ( 後発医薬品 ) 添付文書及び審査報告書のほか薬価基準収載品目リストにより記載する 複数の品目がある場合は 個別医薬品コード (YJ コード ) 順に番号を振り 記載する ( 複数規格があっても 全規格まとめて YJ コード順とす

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ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

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ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

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Transcription:

2016 年 9 月改訂 ( 第 3 版 ) 日本標準商品分類番号 871319 医薬品インタビューフォーム日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2008 に準拠して作成 剤 形点眼液 製剤の規制区分 規 格 含 量 一 般 名 製造販売承認年月日 薬価基準収載 発売年月日 開発 製造販売 ( 輸入 ) 提携 販売会社名 ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 1mL 中日局精製ヒアルロン酸ナトリウム 1mg ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 1mL 中日局精製ヒアルロン酸ナトリウム 3mg 和名 : 精製ヒアルロン酸ナトリウム (JAN) 洋名 :Purified Sodium Hyaluronate(JAN) 製造販売承認年月日 :2011 年 7 月 15 日薬価基準記載年月日 :2011 年 11 月 28 日発売年月日 :2011 年 12 月 6 日 製造販売 : ファイザー株式会社提携 : マイラン製薬株式会社 医薬情報担当者の連絡先 問い合わせ窓口 ファイザー株式会社製品情報センター 学術情報ダイヤル 0120-664-467 FAX 03-3379-3053 医療用製品情報 http://pfizerpro.jp/cs/sv/druginfo 本 IF は 2016 年 9 月改訂の添付文書の記載に基づき改訂した 最新の添付文書情報は PMDA ホームページ 医薬品に関する情報 http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html にてご確認ください

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合がある 医療現場では 当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者等に情報の追加請求や質疑をして情報を補完して対処してきている この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リストとしてインタビューフォームが誕生した 昭和 63 年に日本病院薬剤師会 ( 以下 日病薬と略す ) 学術第 2 小委員会が 医薬品インタビューフォーム ( 以下 IF と略す ) の位置付け並びに IF 記載様式を策定した その後 医療従事者向け並びに患者向け医薬品情報ニーズの変化を受けて 平成 10 年 9 月に日病薬学術第 3 小委員会において IF 記載要領の改訂が行われた 更に 10 年が経過した現在 医薬品情報の創り手である製薬企業 使い手である医療現場の薬剤師 双方にとって薬事 医療環境は大きく変化したことを受けて 平成 20 年 9 月に日病薬医薬情報委員会において新たな IF 記載要領が策定された 2. IF とは IF は 添付文書等の情報を補完し 薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な 医薬品の品質管理のための情報 処方設計のための情報 調剤のための情報 医薬品の適正使用のための情報 薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として 日病薬が記載要領を策定し 薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術資料 と位置付けられる ただし 薬事法 製薬企業機密等に関わるもの 製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師自らが評価 判断 提供すべき事項等は IF の記載事項とはならない 言い換えると 製薬企業から提供された IF は 薬剤師自らが評価 判断 臨床適応するとともに 必要な補完をするものという認識を持つことを前提としている [IF の様式 ] 1 規格は A4 判 横書きとし 原則として 9 ポイント以上の字体 ( 図表は除く ) で記載し 一色刷りとする ただし 添付文書で赤枠 赤字を用いた場合には 電子媒体ではこれに従うものとする 2IF 記載要領に基づき作成し 各項目名はゴシック体で記載する 3 表紙の記載は統一し 表紙に続けて日病薬作成の IF 利用の手引きの概要 の全文を記載するものとし 2 頁にまとめる [IF の作成 ] 1IF は原則として製剤の投与経路別 ( 内用剤 注射剤 外用剤 ) に作成される 2IF に記載する項目及び配列は日病薬が策定した IF 記載要領に準拠する 3 添付文書の内容を補完するとの IF の主旨に沿って必要な情報が記載される 4 製薬企業の機密等に関するもの 製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師をはじめ医療従事者自らが評価 判断 提供すべき事項については記載されない

5 医薬品インタビューフォーム記載要領 2008 ( 以下 IF 記載要領 2008 と略す ) により 作成された IF は 電子媒体での提供を基本とし 必要に応じて薬剤師が電子媒体 (PDF) から 印刷して使用する 企業での製本は必須ではない [IF の発行 ] 1 IF 記載要領 2008 は 平成 21 年 4 月以降に承認された新医薬品から適用となる 2 上記以外の医薬品については IF 記載要領 2008 による作成 提供は強制されるものではない 3 使用上の注意の改訂 再審査結果又は再評価結果 ( 臨床再評価 ) が公表された時点並びに適応症の拡大等がなされ 記載すべき内容が大きく変わった場合には IF が改訂される 3. IF の利用にあたって IF 記載要領 2008 においては 従来の主に MR による紙媒体での提供に替え PDF ファイルによる電子媒体での提供を基本としている 情報を利用する薬剤師は 電子媒体から印刷して利用することが原則で 医療機関での IT 環境によっては必要に応じて MR に印刷物での提供を依頼してもよいこととした 電子媒体の IF については 医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページに掲載場所が設定されている 製薬企業は 医薬品インタビューフォーム作成の手引き に従って作成 提供するが IF の原点を踏まえ 医療現場に不足している情報や IF 作成時に記載し難い情報等については製薬企業の MR 等へのインタビューにより薬剤師自らが内容を充実させ IF の利用性を高める必要がある また 随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては IF が改訂されるまでの間は 当該医薬品の製薬企業が提供する添付文書やお知らせ文書等 あるいは医薬品医療機器情報配信サービス等により薬剤師自らが整備するとともに IF の使用にあたっては 最新の添付文書を医薬品医療機器情報提供ホームページで確認する なお 適正使用や安全性の確保の点から記載されている 臨床成績 や 主な外国での発売状況 に関する項目等は承認事項に関わることがあり その取扱いには十分留意すべきである 4. 利用に際しての留意点 IF を薬剤師等の日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用して頂きたい しかし 薬事法や医療用医薬品プロモーションコード等による規制により 製薬企業が医薬品情報として提供できる範囲には自ずと限界がある IF は日病薬の記載要領を受けて 当該医薬品の製薬企業が作成 提供するものであることから 記載 表現には制約を受けざるを得ないことを認識しておかなければならない また製薬企業は IF があくまでも添付文書を補完する情報資材であり 今後インターネットでの公開等も踏まえ 薬事法上の広告規制に抵触しないよう留意し作成されていることを理解して情報を活用する必要がある (2008 年 9 月 )

目次 I. 概要に関する項目... 1 1. 開発の経緯... 1 2. 製品の治療学的 製剤学的特性... 1 II. 名称に関する項目... 2 1. 販売名... 2 2. 一般名... 2 3. 構造式又は示性式... 2 4. 分子式及び分子量... 2 5. 化学名 ( 命名法 )... 3 6. 慣用名 別名 略号 記号番号... 3 7.CAS 登録番号... 3 III. 有効成分に関する項目... 4 1. 物理化学的性質... 4 2. 有効成分の各種条件下における安定性... 4 3. 有効成分の確認試験法... 4 4. 有効成分の定量法... 4 IV. 製剤に関する項目... 5 1. 剤形... 5 2. 製剤の組成... 5 3. 用時溶解して使用する製剤の調製法... 5 4. 懸濁剤 乳剤の分散性に対する注意... 6 5. 製剤の各種条件下における安定性... 6 6. 溶解後の安定性... 7 7. 他剤との配合変化 ( 物理化学的変化 )... 7 8. 溶出性... 7 9. 生物学的試験法... 7 10. 製剤中の有効成分の確認試験法... 7 11. 製剤中の有効成分の定量法... 7 12. 力価... 7 13. 混入する可能性のある夾雑物... 7 14. 治療上注意が必要な容器に関する情報... 7 15. 刺激性... 7 16. その他... 7

V. 治療に関する項目... 8 1. 効能又は効果... 8 2. 用法及び用量... 8 3. 臨床成績... 8 VI. 薬効薬理に関する項目... 10 1. 薬理学的に関連ある化合物又は化合物群... 10 2. 薬理作用... 10 VII. 薬物動態に関する項目... 12 1. 血中濃度の推移 測定法... 12 2. 薬物速度論的パラメータ... 12 3. 吸収... 13 4. 分布... 13 5. 代謝... 13 6. 排泄... 14 7. 透析等による除去率... 14 VIII. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目... 15 1. 警告内容とその理由... 15 2. 禁忌内容とその理由 ( 原則禁忌を含む )... 15 3. 効能又は効果に関連する使用上の注意とその理由... 15 4. 用法及び用量に関連する使用上の注意とその理由... 15 5. 慎重投与内容とその理由... 15 6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法... 15 7. 相互作用... 15 8. 副作用... 16 9. 高齢者への投与... 16 10. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与... 16 11. 小児等への投与... 16 12. 臨床検査結果に及ぼす影響... 17 13. 過量投与... 17 14. 適用上の注意... 17 15. その他の注意... 17 16. その他... 17

IX. 非臨床試験に関する項目... 18 1. 薬理試験... 18 2. 毒性試験... 18 X. 管理的事項に関する項目... 19 1. 規制区分... 19 2. 有効期間又は使用期限... 19 3. 貯法 保存条件... 19 4. 薬剤取扱い上の注意点... 19 5. 承認条件等... 19 6. 包装... 19 7. 容器の材質... 19 8. 同一成分 同効薬... 19 9. 国際誕生年月日... 20 10. 製造販売承認年月日及び承認番号... 20 11. 薬価基準収載年月日... 20 12. 効能又は効果追加 用法及び用量変更追加等の年月日及びその内容... 20 13. 再審査結果 再評価結果公表年月日及びその内容... 20 14. 再審査期間... 20 15. 投薬期間制限医薬品に関する情報... 20 16. 各種コード... 20 17. 保険給付上の注意... 20 XI. 文献... 21 1. 引用文献... 21 2. その他の参考文献... 21 XII. 参考資料... 22 1. 主な外国での発売状況... 22 2. 海外における臨床支援情報... 22 XIII. 備考... 23 その他の関連資料... 23

I. 概要に関する項目 1. 開発の経緯ヒアルロン酸 Na は 高い保水性を示す角結膜上皮障害治療剤である ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% 0.3% ファイザー は ファイザー株式会社が後発医薬品として開発を企画し 薬食発第 0331015 号 ( 平成 17 年 3 月 31 日 ) に基づく規格及び試験方法を設定 安定性試験 生物学的同等性試験を実施し 2011 年 7 月に承認を得た製剤である 2. 製品の治療学的 製剤学的特性 1. 角結膜上皮障害に対する創傷治癒促進効果と水分保持作用を有する精製ヒアルロン酸ナトリウムは角膜上皮の伸展促進により創傷治癒を促進するとともに 分子内に多くの水分子を保持できるため ドライアイ コンタクトレンズ使用等による角結膜上皮障害に対して優れた効果を示す 2. 誤投与を防止するための認識性向上の取り組み 1) 包装やラベルにユニバーサルデザイン仕様の つたわるフォント * を採用することで 誤認を防ぐための可読性を高めている 1)~3) 2) 規格取り違えを防ぐための試みとして複数規格ある含量表示に上下の記号 ( ) をラベル 小函に表記した 上の規格 ( 高用量 ) がある場合は 記載含量の上に を配置し 下の規格 ( 低用量 ) がある場合は 記載含量の下に を配置した 単一規格のみの場合 記載含量を で囲んだ 1)~3) 3) 携帯袋に新しく つたわるアイコン を採用することで 適用上の注意の指導事項について直感的に理解できるような工夫をしている 3. 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないが 精製ヒアルロン酸ナトリウムの主な副作用として 眼瞼炎 眼瞼皮膚炎 そう痒感 刺激感 結膜炎 結膜充血 びまん性表層角膜炎等の角膜障害 異物感 眼脂 眼痛が報告されている * つたわるフォント は 誤認を防ぐこと 可読性を高めることを目的に 慶應義塾大学 博報堂ユニバーサルデザイン 株式会社タイプバンクにより共同で開発された書体である I. 概要に関する項目 1

II. 名称に関する項目 1. 販売名 (1) 和名ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー (2) 洋名 HYALURONATE Na Ophthalmic Solution 0.1% 0.3%[Pfizer] (3) 名称の由来 有効成分であるヒアルロン酸ナトリウムに剤形 含量及び ファイザー を付した 2. 一般名 (1) 和名 ( 命名法 ) 精製ヒアルロン酸ナトリウム (JAN) (2) 洋名 ( 命名法 ) Purified Sodium Hyaluronate(JAN) (3) ステム 不明 3. 構造式又は示性式 4. 分子式及び分子量 分子式 :(C 14 H 20 NNaO 11 ) n 分子量 : 平均分子量 50 万 ~120 万 II. 名称に関する項目 2

5. 化学名 ( 命名法 ) 6. 慣用名 別名 略号 記号番号 7.CAS 登録番号 9067-32-7 II. 名称に関する項目 3

III. 有効成分に関する項目 1. 物理化学的性質 (1) 外観 性状 本品は白色の粉末 粒又は繊維状の塊である (2) 溶解性 本品は水にやや溶けにくく エタノール (99.5) にほとんど溶けない (3) 吸湿性 本品は吸湿性である (4) 融点 ( 分解点 ) 沸点 凝固点 (5) 酸塩基解離定数 (6) 分配係数 (7) その他の主な示性値 2. 有効成分の各種条件下における安定性 3. 有効成分の確認試験法 4) 日局 精製ヒアルロン酸ナトリウム の確認試験法による 4. 有効成分の定量法 4) 日局 精製ヒアルロン酸ナトリウム の定量法による III. 有効成分に関する項目 4

IV. 製剤に関する項目 1. 剤形 (1) 投与経路 点眼 (2) 剤形の区別 規格及び性状 本剤は無色澄明のわずかに粘性のある無菌水性点眼液である (3) 製剤の物性 (4) 識別コード (5)pH 浸透圧比 粘度 比重 安定な ph 域等 ph 6.8~7.8 浸透圧比 0.9~1.1( 生理食塩液対比 ) (6) 無菌の有無 本剤は無菌である 2. 製剤の組成 (1) 有効成分 ( 活性成分 ) の含量ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 1mL 中日局精製ヒアルロン酸ナトリウム 1mg ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 1mL 中日局精製ヒアルロン酸ナトリウム 3mg (2) 添加物 ホウ酸 ホウ砂 塩化ナトリウム 塩化カリウム クロルヘキシジングルコン酸塩液 精製水 (3) 添付溶解液の組成及び容量 3. 用時溶解して使用する製剤の調製法 IV. 製剤に関する項目 5

4. 懸濁剤 乳剤の分散性に対する注意 5. 製剤の各種条件下における安定性 加速試験 5) 6) 試験条件 :40±1 75±5%RH 1ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 包装形態 ( ポリプロピレン製容器 紙箱 ) 項目及び規格 試験開始時 1 ヵ月後 3 ヵ月後 6 ヵ月後 性状 ( 無色澄明のわずかに粘性のある液 ) 適合 適合 適合 適合 確認試験 ( 定性反応 ) 適合 - - 適合 定量試験 (90.0~110.0%) 98.5~102.0 98.2~102.6 98.9~101.7 99.5~102.1 浸透圧比 (0.9~1.1) 1.00~1.01 0.98~1.01 0.99~1.00 0.99~1.01 ph(6.8~7.8) 7.37~7.38 7.29~7.40 7.37~7.40 7.35~7.36 不溶性異物 適合 適合 適合 適合 不溶性微粒子 (300μm 以上 :1 個以下 /1mL) 0~1 0 0~1 0~1 ( 個 /25mL) 無菌試験 適合 - - 適合ロット数 :3 加速試験 (40 相対湿度 75% 6 ヵ月 ) の結果 ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが推測された 2ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 包装形態 ( ポリプロピレン製容器 紙箱 ) 項目及び規格 試験開始時 1 ヵ月後 3 ヵ月後 6 ヵ月後 性状 ( 無色澄明の粘性のある液 ) 適合 適合 適合 適合 確認試験 ( 定性反応 ) 適合 - - 適合 定量試験 (90.0~110.0%) 99.0~100.7 99.5~101.6 98.1~101.2 100.4~102.7 浸透圧比 (0.9~1.1) 1.00~1.01 0.98~1.00 0.98~1.01 1.00~1.01 ph(6.8~7.8) 7.35~7.38 7.46~7.49 7.35~7.36 7.32~7.34 不溶性異物 適合 適合 適合 適合 不溶性微粒子 (300μm 以上 :1 個以下 /1mL) 0 0 0~2 0~1 ( 個 /25mL) 無菌試験 適合 - - 適合ロット数 :3 加速試験 (40 相対湿度 75% 6 ヵ月 ) の結果 ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが推測された IV. 製剤に関する項目 6

6. 溶解後の安定性 7. 他剤との配合変化 ( 物理化学的変化 ) 8. 溶出性 9. 生物学的試験法 10. 製剤中の有効成分の確認試験法 カルバゾール試液による定性反応塩化セチルピリジニウム溶液による定性反応 11. 製剤中の有効成分の定量法 紫外可視吸光度測定法 12. 力価 13. 混入する可能性のある夾雑物 14. 治療上注意が必要な容器に関する情報 15. 刺激性 16. その他 IV. 製剤に関する項目 7

V. 治療に関する項目 1. 効能又は効果下記疾患に伴う角結膜上皮障害 シェーグレン症候群 スティーブンス ジョンソン症候群 眼球乾燥症候群( ドライアイ ) 等の内因性疾患 術後 薬剤性 外傷 コンタクトレンズ装用等による外因性疾患 2. 用法及び用量 1 回 1 滴 1 日 5~6 回点眼し 症状により適宜増減する なお 通常は 0.1% 製剤を投与し 重症疾患等で効果不十分の場合には 0.3% 製剤を投与する 3. 臨床成績 (1) 臨床データパッケージ (2) 臨床効果 (3) 臨床薬理試験 : 忍容性試験 (4) 探索的試験 : 用量反応探索試験 (5) 検証的試験 1) 無作為化並行用量反応試験 2) 比較試験 3) 安全性試験 4) 患者 病態別試験 V. 治療に関する項目 8

(6) 治療的使用 1) 使用成績調査 特定使用成績調査 ( 特別調査 ) 製造販売後臨床試験 ( 市販後臨床試験 ) 2) 承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 V. 治療に関する項目 9

VI. 薬効薬理に関する項目 1. 薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 グルタチオン コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 2. 薬理作用 (1) 作用部位 作用機序 4) 角膜上皮の伸展促進により創傷治癒を促進すると共に 水分保持作用を示す (2) 薬効を裏付ける試験成績 7) 8) 生物学的同等性試験 1)n-へプタノール角膜創傷に対する治癒作用 n-へプタノールにより角膜創傷を惹起させたウサギのモデルに対し 創傷作製直後 作製後 2 4 及び 6 時間にヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 及びヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー と各々の基剤 標準製剤 又は生理食塩液を 1 回 50μL 投与し 創傷惹起 24 時間後に治癒率を算出した 1 ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 治癒率の対数値の平均値の差の 90% 信頼区間は log(0.80)~log(1.25) の範囲であり 両剤の 生物学的同等性が確認された ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 標準製剤 製剤 24 時間後の治療率 (%) ** 69.4±4.25 ** 67.3±3.42 試験製剤の基剤 53.2±3.67 生理食塩液 55.8±3.55 平均値 ± 標準偏差 (n=6) ** :Dunnett の多重比較検定 p<0.01( 対生理食塩液 ) :Dunnett の多重比較検定 p<0.01( 対試験製剤の基剤 ) 2ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 治癒率の対数値の平均値の差の 90% 信頼区間は log(0.80)~log(1.25) の範囲であり 両剤の生物学的同等性が確認された 製剤 24 時間後の治療率 (%) ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 69.5±4.78 * 標準製剤 70.2±6.63 * 試験製剤の基剤 56.7±4.1 生理食塩液 60.2±6.33 平均値 ± 標準偏差 (n=6) * :Dunnett の多重比較検定 p<0.05( 対生理食塩液 ) :Dunnett の多重比較検定 p<0.01( 対試験製剤の基剤 ) VI. 薬効薬理に関する項目 10

2) 角膜上皮障害に対する抑制作用ウサギの両眼を 3 時間強制的に開瞼してドライアイを作製し 強制開瞼直後と開瞼 1 及び 2 時間にヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 及びヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー と各々の基剤 標準製剤 又は生理食塩液を 100μL/ 回点眼した 強制開瞼 3 時間後に角膜損傷部位を染色し その抽出液の色素量をドライアイによる角膜上皮障害状況の指標として比較検討した 1ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 色素量の対数値の平均値の差の 90% 信頼区間は log(0.80)~log(1.25) の範囲であり 両剤の生物学的同等性が確認された 製剤色素量 (μg) ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー 1.60±0.13 * 標準製剤 1.62±0.21 * 試験製剤の基剤 2.48±0.44 生理食塩液 2.48±0.25 平均値 ± 標準偏差 (n=6) * :Dunnett の多重比較検定 p<0.05( 対生理食塩液 ) :Dunnett の多重比較検定 p<0.05( 対試験製剤の基剤 ) 2ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 色素量の対数値の平均値の差の 90% 信頼区間は log(0.80)~log(1.25) の範囲であり 両剤の生物学的同等性が確認された 製剤色素量 (μg) ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 1.24±0.34 * 標準製剤 1.19±0.35 * 試験製剤の基剤 2.50±0.20 生理食塩液 2.49±0.30 平均値 ± 標準偏差 (n=6) * :Dunnett の多重比較検定 p<0.05( 対生理食塩液 ) :Dunnett の多重比較検定 p<0.05( 対試験製剤の基剤 ) (3) 作用発現時間 持続時間 VI. 薬効薬理に関する項目 11

VII. 薬物動態に関する項目 1. 血中濃度の推移 測定法 (1) 治療上有効な血中濃度 (2) 最高血中濃度到達時間 (3) 臨床試験で確認された血中濃度 (4) 中毒域 (5) 食事 併用薬の影響 (6) 母集団 ( ポピュレーション ) 解析により判明した薬物体内動態変動要因 2. 薬物速度論的パラメータ (1) コンパートメントモデル (2) 吸収速度定数 (3) バイオアベイラビリティ (4) 消失速度定数 (5) クリアランス VII. 薬物動態に関する項目 12

(6) 分布容積 (7) 血漿蛋白結合率 3. 吸収 4. 分布 (1) 血液 - 脳関門通過性 (2) 血液 - 胎盤関門通過性 (3) 乳汁への移行性 (4) 髄液への移行性 (5) その他の組織への移行性 5. 代謝 4) (1) 代謝部位及び代謝経路 < 参考 > 肝臓 (2) 代謝に関与する酵素 (CYP450 等 ) の分子種 (3) 初回通過効果の有無及びその割合 VII. 薬物動態に関する項目 13

(4) 代謝物の活性の有無及び比率 (5) 活性代謝物の速度論的パラメータ 6. 排泄 4) (1) 排泄部位及び経路 < 参考 > 呼気中に CO 2 として排出される ふん及び胆汁中へはほとんど排泄されない (2) 排泄率 (3) 排泄速度 7. 透析等による除去率 VII. 薬物動態に関する項目 14

VIII. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 1. 警告内容とその理由 2. 禁忌内容とその理由 ( 原則禁忌を含む ) 3. 効能又は効果に関連する使用上の注意とその理由 4. 用法及び用量に関連する使用上の注意とその理由 5. 慎重投与内容とその理由 6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法 7. 相互作用 (1) 併用禁忌とその理由 (2) 併用注意とその理由 VIII. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 15

8. 副作用 (1) 副作用の概要 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない 次のような副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと 頻度不明過敏症眼瞼炎 眼瞼皮膚炎眼そう痒感 刺激感 結膜炎 結膜充血 びまん性表層角膜炎等の角膜障害 異物感 眼脂 眼痛 (2) 重大な副作用と初期症状 (3) その他の副作用 (4) 項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧 (5) 基礎疾患 合併症 重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 (6) 薬物アレルギーに対する注意及び試験法 9. 高齢者への投与 10. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 11. 小児等への投与 VIII. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 16

12. 臨床検査結果に及ぼす影響 13. 過量投与 14. 適用上の注意 (1) 投与経路 : 点眼用のみ使用すること (2) 投与時 : 1) 薬液汚染防止のため 点眼のとき 容器の先端が直接目に触れないように注意するよう指導すること 2) ソフトコンタクトレンズを装用したまま使用しないよう指導すること 15. その他の注意 16. その他 VIII. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 17

IX. 非臨床試験に関する項目 1. 薬理試験 (1) 薬効薬理試験 ( Ⅵ. 薬効薬理に関する項目 参照 ) (2) 副次的薬理試験 (3) 安全性薬理試験 (4) その他の薬理試験 2. 毒性試験 (1) 単回投与毒性試験 (2) 反復投与毒性試験 (3) 生殖発生毒性試験 (4) その他の特殊毒性 IX. 非臨床試験に関する項目 18

X. 管理的事項に関する項目 1. 規制区分製剤 : ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー 有効成分 : 日局精製ヒアルロン酸ナトリウム 2. 有効期間又は使用期限 使用期限 : 最終年月を外箱等に記載 ( Ⅳ. 製剤に関する項目 の 5. 製剤の各種条件下における安定性 の項を参照 ) 3. 貯法 保存条件 室温保存 気密容器 4. 薬剤取扱い上の注意点 (1) 薬局での取り扱いについて Ⅷ. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 の 14. 適用上の注意 の項を参照 (2) 薬剤交付時の注意 ( 患者等に留意すべき必須事項等 ) Ⅷ. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 の 14. 適用上の注意 の項を参照 5. 承認条件等 6. 包装 ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー :5mL 10 本 ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー :5mL 10 本 7. 容器の材質本体 :PP キャップ :PP 8. 同一成分 同効薬同一成分薬 : ヒアレイン点眼液 0.1% 0.3% ヒアレインミニ点眼液 0.1% 0.3%( 参天製薬株式会社 ) 等同効薬 : なし X. 管理的事項に関する項目 19

9. 国際誕生年月日 10. 製造販売承認年月日及び承認番号 製造販売承認年月日 :2011 年 7 月 15 日 承 認 番 号 : ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー :22300AMX00891 ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー :22300AMX00892 11. 薬価基準収載年月日 2011 年 11 月 28 日 12. 効能又は効果追加 用法及び用量変更追加等の年月日及びその内容 13. 再審査結果 再評価結果公表年月日及びその内容 14. 再審査期間 15. 投薬期間制限医薬品に関する情報 本剤は 厚生労働省告示第 107 号 ( 平成 18 年 3 月 6 日付 ) による 投薬期間に上限が設けられている 医薬品 には 16. 各種コード販売名ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー HOT(9 桁 ) 番号 厚生労働省薬価基準収載医薬品コード レセプト電算コード 120885601 1319720Q3140 622088501 120886301 1319720Y2039 622088601 17. 保険給付上の注意 本剤は 保険診療上の後発医薬品に該当する X. 管理的事項に関する項目 20

XI. 文献 1. 引用文献 1) 中野泰志ほか : エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォントの開発(1) - 明朝体 ゴシック体 ユニバーサルデザイン書体の可読性の比較 - : 第 35 回感覚代行シンポジウム講演論文集 :25,2009 [L20110124004] 2) 新井哲也ほか : エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォントの開発(2) - 低視力状態での可視性の比較 - : 第 35 回感覚代行シンポジウム講演論文集 :29,2009 [L20110124005] 3) 山本亮ほか : エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォントの開発(3) - 低コントラスト状態での可視性の比較 - : 第 35 回感覚代行シンポジウム講演論文集 :33,2009 [L20110124006] 4) 日本薬局方解説書編委員会編 : 精製ヒアルロン酸ナトリウム 第十六改正日本薬局方解説書廣川書店 :C-3585,2011 [L20110706011] 5) 社内資料 : 安定性試験 ( 加速試験 )( ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー ) [L20110310029] 6) 社内資料 : 安定性試験 ( 加速試験 )( ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー ) [L20110310032] 7) 社内資料 : 生物学的同等性試験 ( ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.1% ファイザー ) [L20110310028] 8) 社内資料 : 生物学的同等性試験 ( ヒアルロン酸 Na 点眼液 0.3% ファイザー ) [L20110310031] 2. その他の参考文献 XI. 文献 21

XII. 参考資料 1. 主な外国での発売状況 2. 海外における臨床支援情報 XII. 参考資料 22

XIII. 備考 その他の関連資料 XIII. 備考 23

文献請求先 製品情報お問い合わせ先ファイザー株式会社製品情報センター 151-8589 東京都渋谷区代々木 3-22-7 学術情報ダイヤル 0120-664-467 FAX 03-3379-3053 製造販売 ファイザー株式会社 151-8589 東京都渋谷区代々木 3-22-7 提携マイラン製薬株式会社 541-0053 大阪市中央区本町 2 丁目 6 番 8 号 MIF13B018E