戸 仙台市の空き家の現状 資料 2 1. 住宅 土地統計調査による仙台市の空き家の現状 1 仙台市の空き家の推移 空き家数 は平成 5 年から平成 2 年までは増加傾向だったが 平成 25 年は減少 その他の空き家数 その他のは平成 15 年から一貫して増加傾向 住宅総数は 平成 5 年から平成 25 年まで一貫して増加 住宅総数 空き家住数 その他の空き家数 6, 5, 4, 3, 2, 1, 396,26 11.3 495,88 457,6413.8 13.7 図 : 仙台市の空き家の推移 53,66 15.3 562,3 1. 6. 3.2 3.4 44,65 63,8 2.3 68,12 81,13 3. 56,3 11,36 17,22 19,32. 平成 5 年 平成 1 年 平成 15 年 平成 2 年 平成 25 年 住宅総数空き家数その他の空き家数 その他の 18. 15. 12. 9. その他の 出典 : 住宅 土地統計調査結果 総務省統計局 補足事項 1 この調査は 抽出調査である 2 この調査の 住宅 とは 一戸建の住宅のほかアパートのように完全に区画された建物の一部で 一つの世帯が独立して家庭生活を営むことができるよう建築又は改造されたものをいう アパートなど集合住宅は一棟単位ではなく一戸単位で集計 3 この調査の その他の空き家 とは 人が住んでいない住宅で 二次的住宅 別荘など 賃貸用の住宅 売却用の住宅 を除くもの 例えば 転勤 入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅などをいう 住宅居住世帯のある住宅居住世帯のない住宅一時現在者のみの住宅空き家二次的住宅 別荘など 賃貸用の住宅売却用の住宅その他の空き家建築中の住宅 空家等対策の推進に関する法律の 空家等 は 次の差異がある 1 建築物全てが対象 住宅以外も対象 2 建物 1 棟が全て空いている状況で 空家等 と判断される アパートは全戸が空室となったときに 空家等 と判断される 1
2 区別の空き家の現状 は青葉区 若林区 太白区が市平均より高く 宮城野区 泉区が市平均より低い その他のは 若林区 太白区が市平均より高く 青葉区 宮城野区 泉区が市平均より低い 空き家数 その他の空き家数 住戸 25, 22,5 2, 17,5 15, 12,5 1, 7,5 5, 2,5 21,14 11.3% 1.8% 13,24 9.% 8,59 7,3 6.% 4.8% 4.6% 5,76 3.3% 2.8% 1.9% 6,19 2,69 3,23 5,38 1,82 図 : 仙台市内各区の空き家の現状 空き家数その他の空き家数その他の 11.4% 青葉区宮城野区若林区太白区泉区 市平均 市平均 3.4% 2.% 18.% 16.% 14.% 12.% 8.% 6.% 4.% 2.%.% 出典 : 平成 25 年度住宅 土地統計調査結果 総務省統計局 その他の 2
3 他政令指定都市との比較 については 2 政令指定都市中 19 位と低い その他のについては 2 政令指定都市中 12 位と中位である 4, 17% 16% 空き家数 2.% 3, 14% 14%14%14%14% 14% 14%13%13% 13% 15.% 空き家数 住戸 12.9% 政令指定都市平均 2, 12% 12% 12% 11% 1%1% 1%1% 1, 5.% 大阪市 岡山市 北九州市 広島市 札幌市 熊本市 京都市 浜松市 静岡市 図 : 空き家に係る政令指定都市間比較 順 堺市 名古屋市 神戸市 福岡市 新潟市 千葉市 相模原市 川崎市 横浜市 仙台市 さいたま市.% 1, その他の空き家数 その他の その他の空き家数 住戸 75, 5, 6% 6% 6% 3.8% 政令指定都市平均 5% 5% 5% 5% 5% 4% 4% 4% 7.5% 5.% その他の 25, 3% 3% 3% 3% 3% 3% 3% 2% 2% 2.5% 岡山市 北九州市 京都市 新潟市 熊本市 広島市 静岡市 堺市 大阪市 神戸市 浜松市 仙台市 千葉市 名古屋市 相模原市 横浜市 札幌市 さいたま市 福岡市 川崎市.% 図 : その他の空き家に係る政令指定都市間比較 その他の順 出典 : 平成 25 年度住宅 土地統計調査結果 総務省統計局 3
2. 仙台市におけるこれまでの空家等対策とその実績 1 空家特措法及び仙台市空家条例による適切に管理されていない空家等への対応の流れ 市民からの相談があった場合には 現況 現地 調査を行う 現況調査において管理が適切でないと判断された場合は 登記簿や戸籍等により所有者等の調査を行い 判明した所有者等に助言 指導を実施する 助言 指導を行っても改善されないときは 勧告 命令 代執行の手続きに進む 助言 指導対象の案件は 空家等の状態の程度により 1 助言のみ行う軽度のもの 2 助言 勧告まで行うもの 3 指導 勧告 命令まで行うものに分けられる 命令を行っても改善されない場合には 条例に基づき氏名等を公表する場合がある 現況調査において重大な危険が切迫していることが判明した場合には 条例に基づき応急措置を行う場合がある 市民からの相談 区役所 総合支所 現況調査 訪問 管理が適切でない場合 所有者等調査 登記簿 戸籍等 助言 指導 文書 訪問 改善されないとき 勧 告 改善されないとき 命 令 改善されないとき 生命 身体又は財産に対する重大な危険が切迫 公 表 代執行 応急措置 図 : 空家特措法及び仙台市空家条例による適切な管理がされていない空家等への対応の流れ 市民からの情報提供等 窓口 : 区役所区民生活課等 特定空家等の調査 敷地外からの外観調査 空家等の判定 水道利用状況調査 周辺住民等からの聴き取り 所有者等の調査 不動産登記簿調査 固定資産税課税情報調査住民票 戸籍調査 得られた情報を元に助言 指導の必要性を判断 図 : 市民からの情報提供を受けてから助言 指導の必要性を判断するまでの流れ 4
2 空家特措法施行後の仙台市の空家等対策の実績と未改善理由 H27.5.26~H28.6.3 の間に現況調査を行った件数は 81 件 現況調査を行った 81 件のうち 適切に管理がされていない空家等が 488 件 うち特定空家等 38 件 あり そのうち所有者等が判明した 282 件 うち特定空家等 22 件 に対し助言 指導を行った 助言指導を行った 282 件のうち 17 件 うち特定空家等 4 件 が改善された 仙台市に相談のあった適切に管理されていない空き家は 市中心部よりも郊外の団地に多い傾向がある 現況調査実施件数 81 件 助言 指導対象件数 488 件 うち特定空家等 38 件 倒壊 119 件 衛生 6 件 景観 5 件 その他 358 件 助言 指導実施件数 282 件 うち特定空家等 22 件 倒壊 67 件 衛生 5 件 景観 件 その他 21 件 改善件数 17 件 うち特定空家等 4 件 倒壊 11 件 衛生 4 件 景観 件 その他 92 件 図 : 空家特措法施行後の仙台市の空家等対策の実績 H27.5.26~H28.6.3 所有者居所不明利活用困難 1% 2% 所有者の改善約束不履行 4% 相続問題未整理 4% 解体費等捻出困難 1% その他 15% 未改善件数 175 件 所有者から反応なし 64% 図 : 仙台市の空家等の未改善理由 5
特定空家等 とは そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となる恐れのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態に認められる空家等をいう 空家特措法第 2 条第 2 項 仙台市空家等の適切な管理に関する条例等の施行に関する規則実施要領第 3 条 法第 2 条第 2 項に規定する特定空家等は 次の各号に定める基準のうちいずれかに該当する状態のものとする 1 そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態 基準 1 表 1 空家等の建築物管理状態判定票 の判定結果が特定空家等に該当する状態であること 基準 2 表 2 空家等の擁壁判定票 の判定結果が特定空家等に該当する状態であること 2 そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態 基準 1 建築物又は設備等の破損等が原因で 地域住民の日常生活に支障を及ぼしている状態であること 基準 2 ごみ等の放置 不法投棄が原因で 地域住民の日常生活に支障を及ぼしている状態であること 3 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態 基準 適切な管理が行われていない結果 周囲の景観と著しく不調和な状態であること 4 その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態 基準 1 立木が原因で 地域住民の日常生活に支障を及ぼしている状態であること 基準 2 空家等に住みついた動物等が原因で 地域住民の日常生活に支障を及ぼしている状態であること 基準 3 建築物等の不適切な管理等が原因で 地域住民の日常生活に支障を及ぼしている状態であること 基準 4 雑草の繁茂が原因で 地域住民の日常生活に支障を及ぼしている状態であること 基準 5 基準 1から4のほか 地域住民の日常生活に支障を及ぼしている状態であること 6
3 現在の仙台市の空家等対策一覧 表 : 仙台市の空家等対策一覧 項目既に実施している内容 対 策 空家等の適切な管理の促進に関する事項 空家等及び跡地の活用の促進に関する事項 特定空家等に対する措置に関する事項 住民等からの相談への対応に関する事項 1 空家等に関する出前講座 セミナーの実施 2リーフレットによる広報 3 市のホームページや広報紙の活用 4 空家の売買 賃貸 解体工事などに関する外部相談窓口の案内 5 一社 移住 住みかえ支援機構の マイホーム借り上げ制度 の普及促進 6 戸建木造住宅の耐震化促進 7 住宅リフォーム工事に関する情報提供 8 地域主体の活動に関する助言 情報提供 9 地区集会所補助金 建設 借上 の活用による町内会活動拠点整備の支援 1 特定空家等の判断の考え方 11 助言 指導 勧告等法に基づく特定空家等への対応 12 応急措置等条例に基づく特定空家等への対応 13 市の相談窓口の周知 14 空家の売買 賃貸 解体工事などに関する外部相談窓口の案内 再掲 15 不動産取引 税に関する内部相談窓口の案内 16 庁内関係部局による情報共有 7