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Microsoft Word - Hよよ _景観形成ガイドライン (最終)●●● - コピー

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良好な景観の形成に関する方針 章周辺環境との調和及び建築物等の配置 規模 建築物等の形態 意匠 建築物等の外観の色彩 素材 建築附帯設備 敷地境界部及び敷地内の外構 駐車場 ゴミ置場 その他の外構附帯工作物 屋外照明 屋外広告物 工業 物流系 1 臨海部では 周辺の公園や緑地 水際のオープンスペース

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Microsoft Word - 景観計画 docx

Microsoft Word - 03第3章(p37-45)

II 19 景観資源への見通しに配慮した配置としましょう 公園等 ( ) の配置は 丁字路のアイストップとなる部分や角地の部分など 周囲から見えやすく利用しやすい場所となるようにしましょう ゆとりあるオープンスペースを設けた集合住宅の例 道路に面した部分にオープンスペースを配置した集合住宅の例 公園

位置等 商業系施設 3-1 壁面後退 ( 景観ガイドライン P44) u 壁面を後退させ 緑化を創出させることで より潤いある道路空間が演出できます u イベントが行われる広場のような公開空地を設けることで 地域のにぎわい空間が演出でき 各種イベント等に活用することができます u 公開空地内に植栽等

草 津 市 景 観 形 成 ガイドライン 71

金沢市景観計画

Microsoft Word - 09池町通り.doc

景観チェックシート ( 景観資源シート ) 全類型共通 届出者氏名行為の種類 行為の場所届出対象行為有り 無し < 計画地の周辺の景観資源の把握 > 鈴鹿らしい景観形成を考える際に留意すべき事項は地域によって異なるため, 計画地の周辺に身近な自然的景観資源や歴史的 文化的景観資源等の特徴的なものがあ


平成22年 4月21日

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

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Microsoft Word - 景観計画 docx

Microsoft Word - 景観形成基準

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

2-1-5 屋外広告物の制限

JOB台帳の略件名

地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

( 公開 半公開通路 ) 歩行者の利便性の向上を図るため 屋外に加え屋内をも対象にスカイウェイとの接続を考慮した公開または半公開の通路を確保する ( 防災用通路 ) 高層 複合施設への消防車の寄り付き 消火活動 防災避難のため敷地内通路を確保する ( サービス車両の進入路 ) 公道上での寄り付きを極

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

1. 佐野駅南地区の景観づくりの方向性 佐野駅南地区は 日光例幣使街道 ( 主要地方道桐生岩舟線 ) が通り佐野駅においてJR 両毛線と東武佐野線が接続する交通の要衝である一方 佐野市の中心市街地にあって土地区画整理事業が実施され 佐野市役所新庁舎が整備されるなど 佐野市の 顔 となる地区です こう

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

外観 ( 屋上設備等 ) 屋上に設備などを設ける場合は 道路などの公共空間から見えないように設置する位置に配慮するとともに 建築物本体や周辺景観との調和を図りましょう 周辺のスカイライン に配慮した形態にしましょう 威圧感や圧迫感を感じさせないよう 屋上緑化や壁面緑化などに積極的に取り組みましょう

170413_福岡市ガイドライン.indd

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金沢市景観計画

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

地区の細区分 1 流通 業務地区 2 都市型居住地区 地区 建築物 建築物等の高さの最高限度 建築物等の高さの最高限度は 15mとする ただし 敷地面積が1,000m2以上あり かつ金沢市景観審議会において都市景観上支障がないと認められた場合は 25mとする 整備計画 等に関する事項 建築物等の形態

住宅地区 A 約 41.1 ha (1) 長屋 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) (2) 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 建基法 という ) 別表第 2( い ) 項第 3 号に掲げる共同住宅 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) 寄宿舎又は下宿 (3) 建基法別表第

都市景観における 屋外広告物に関する ガイドプラン 2017 大阪市

景観形成ガイドライン作成

公津西地区地区計画運用基準

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

Microsoft Word - 岡崎駅南リーフレット案【最終】

区全域共通の景観形成誘導基準 2 景観形成誘導基準自己診断シート 2 ゾーン別の景観形成の方針に配慮した施設計画とする 河川に囲まれた新旧調和の景観ゾーン( 千住 新田など 荒川と隅田川に挟まれた地域 ) ア荒川や隅田川の主な眺望点からの見え方に配慮した 配置 とする イ外壁位置やなどは 隣接地等と

PowerPoint プレゼンテーション

1 届出について Q1: 地区計画の届出が必要な行為にはどのようなものがありますか 地区整備計画が定められている区域において 下記の行為を行う場合は届出が必要になります 行為の種類内容 土地の区画形質の変更 ( 開発行為の許可申請を行うものは届出不要です ) 建築物の建築又は工作物の建設 建築物等の

金沢都市計画地区計画の変更

種別 名称 幅員等 延長又は面積 摘要 道路 区画道路 1 号区画道路 2 号区画道路 3 号区画道路 4 号区画道路 5 号区画道路 6 号区画道路 7 号 12.0m 12.0m 0.8~5.0m 2.6~8.3m 2.25m 1.65m 1.65m 約 790m 約 220m 約 700m 約

c7b

該当するゾーンを選択してください (最後のページ参照) 区全域共通の景観形成誘導基準 2 ゾーン別の景観形成の方針に配慮した施設計画とする 河川に囲まれた新旧調和の景観ゾーン( 千住 新田など 荒川と隅田川に挟まれた地域 ) ア荒川や隅田川の主な眺望点からの見え方に配慮した 配置 とする イ外壁位置

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絶対高さ制限を定める高度地区についてのQ&A

地区計画パンフレットP.1

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

地区整備計画書地区整備計画建築物等に関する事項地区の区分 地区の名称地区の面積 建築物等の用途の制限 建築物の敷地面積の最低限度 建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合の最高限度建築物の建築面積の敷地面積に対する割合の最高限度 壁面の位置の制限 独立住宅地区 A 約 21.9 ha (1) 長屋

成田市公共施設景観ガイドラインについて

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

多摩都市計画地区計画の決定(多摩市決定)

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

その他当該区域の整備 開発及び保全に関する方針 近隣商業地区では 周辺地域との調和のとれた緑のネットワークの形成を図るため 敷地内の緑化や屋上緑化 壁面緑化を推進し その他の地区においても 緑豊かで潤いのある環境を創出するため 敷地内の緑化を推進する 位置東久留米市南沢五丁目地内 面積約 6.3ha

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(仮称)神戸市中央区元町通6丁目計画

スライド 1

印西都市計画地区計画の変更 ( 印西市決定 ) 都市計画滝野地区地区計画を次のように変更する 名称滝野地区地区計画 位 置 印西市滝字新野及び字大割 滝野一丁目 滝野二丁目 滝野四丁目 滝野五丁目 滝野六丁目及び滝野七丁目の全部の区域並びに滝字大門及び滝野三丁目の各一部の区域 面積約 56.3 ha

Microsoft Word - ◎手引②【太陽光:基準の解説】

西が丘地区の景観づくり 景観形成重点地区西が丘地区 東京都北区

区域の整備 開発及び保全に関する方針地建築区物等整に関備する計事項画地区計画ガイド八日市出町地区 八日市出町地区 地区計画の内容 名称八日市出町地区地区計画 位 置 金沢市八日市出町の一部 面積地区計画の目標土地利用の方針建築物等の整備方針 約 10.7 ha 本地区は 市中心部の南西約 4kmに位

工作物(2) 一般市街地ゾーン 築物 要素形意色 態 匠 建築物等は 周辺の景観及び街並みと調和する形態 意匠とする 屋根や屋上建築設備 広告物は 建築物と統一感のある一体的なデザインとするなど 軽快なスカイラインを持った景観を形成する 大規模な施設では 配置を工夫したり 適度に分節するなど 圧迫感

三郷市景観計画の届出等について ( 概略版 ) 平成 30 年 1 月 4 三郷市都市デザイン課計画景観係 概要 三郷市は 地域で育まれ まちづくりで形成された良好な景観とともに 課題となる景観も有しております さらには 近年 駅及び三郷インター周辺において新

多摩都市計画地区計画の決定(多摩市決定)

第2章

都市地域 (1) 建築物及び工作物の新築 増築 改築 移転又は外観の変更ア配置 ( ア ) 道路後退 a 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 以下 法 という ) 第 8 条第 1 項第 1 号に規定する第 1 種住居地域 ( 以下 第 1 種住居地域 という ) 内 ( 国道 18

スライド 1

南部地区 地区の名称 南部地区建築物の用途の制限 ( ほなみ町 桜新町 ) 敷地面積の最低限度 ( 東原町 苗津町 長者町の各一部 ) 22.5ha 沿道業務地区 17.6ha 合計 40.1ha 建築物等の形態又は意匠の制限 沿道業務地区には 次に掲げる建物は建築してはならない マージャン屋 ぱち

なお, は, 次のとおり遵守事項と協議事項から成り立っています 遵守事項 ( 定量的基準 ) 協議事項 ( 定性的基準 ) 良好な景観形成に大きな影響を及ぼさないよう, 景観形成上遵守すべき基準 質の高い景観を形成するよう, 景観形成上協議調整すべき事項 9

第 4 章 良好な景観の形成のための行為の制限 4-1 景観計画による行為の制限 良好な景観の形成に関する方針を踏まえ これを実現するため 景観計画区域内のA~Gにおける景観に特に大きな影響を及ぼすと考えられる規模の築行為等および景観計画重点区域内の築行為等を対象とし 築物等の意匠 形態 色彩 緑化

景観法 景観条例に基づく届出が必要な行為 我孫子市全域で景観法 景観条例に基づく行為の届出が必要です 届出が必要な行為 計画している行為に応じて 必要なページをごらんください 景観計画区域 ( 市全域 特定地区を除く ) 建築物 新築 増築 改築もしくは移転で ア. 高さが 10mを超えるものイ.

(案)

Microsoft Word - keikaku_6-新浦安周辺_1-22_.docx

地区 の 区分 名称駅南口西街区地区駅南口東街区地区駅北口駅前広場地区 面積約 2.8 ha 約 0.6 ha 約 1.7 ha 用途地域による用途制限の他に 次の各号に掲げる建築物は 建築し てはならない 地区整備計画 建築物等に関する事項 建築物の 用途の制限 1. 指定道路 1 に面する敷地の

Ⅴ.( 仮称 ) 登大路バスターミナル整備計画 3-3. 平面図 (1) 地上部 1 階平面図 33


福知山都市計画地区計画の変更(福知山市決定)

Microsoft Word 今市市街地地区.doc

(案)

目次 目 次 ページ はじめに 1 理念と責務 1 基本方針 2 景観計画の区域 4 届出が必要な行為 5 届出に関する手続きフロー 6 景観形成基準 7 (1) 景観計画区域 ( 市全域 ) 7 (2) 景観形成重点地区 ( 守谷駅周辺商業 A 地区 ) 10 屋外広告物の表示及び設置に関する事項

スライド 1

c表紙


- 2 - 及び規模 地区の 区分 地区施設の配置 道路 3 路線 幅員 ~ m 延長 約 m 公園 1 箇所 面積 約 m2 公共緑地 4 箇所 面積 約 m2 2 箇所 幅員 m 面積 約 m2 ( の幅員 mのうち 以上を高木植栽空間とする ただ し 門柱 門扉等の施設については この限りでは

‘031209

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

地区整備築計画建物等に関する事項地区の 細区分 建築物の 敷地面積の 最低限度 壁面の位置の 制 限 建築物等の高さの最高限度 建築物等の形態又は色彩その他の意匠の制限 垣又は柵の構造の制限 拠点サービス地区沿道サービス地区 A 沿道サービス地区 B 沿道サービス地区 C 一般住宅地区 160 m2

(2) 建築物の敷地面積の最低限度地区整備計画商業 業務地区 -1 商業 業務地区-2 敷地面積は150m2以上とする ただし 土地区画整理事業での換地面積 150m2未満の場合は 換地面積とする 住宅地区敷地面積は200m2以上とする ただし 土地区画整理事業での換地面積 200m2未満の場合は

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都市計画富ヶ谷二丁目地区地区計画

緑ヶ丘地地計画 ( 前項つづき ) 地 計 画 地施設の設置及び規模 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地名称の分建築物の用途の制限 緑地広場歩道状空地行政センター地 ( A) 面積約 2,000 m2 計画図表示のとおり 面積約 150 m2 計画図表示のとおり 幅員 2m 延長約 290m

区域の整備 開発及び保全に関する方針 江戸川一丁目地区地区計画 計画書 計画決定 H 江戸川区告示第 433 号 計画変更 H 江戸川区告示第 27 号 計画変更 H 江戸川区告示第 482 号 名称江戸川一丁目地区地区計画 位置 江戸川区江戸川一丁目 江戸

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

屋根 軒線は水平ラインを基本とする 街路に面した部分は旧第一勧銀の高さ 12m を基本とする 建物の 12m を超える部分はセットバックする 住戸部分のファサードは歩行者に対するデザインを意識する 大名町エリア修景基準 ベンチなどを効果的に設置し人の過ごす場所をつくる ファサードや軒線で街並みをつく

Transcription:

4 第章 景観計画に定める行為の制限 第 1 節 本章の構成 1. 全ゾーン ( 市全域 ) にかかる行為の制限 かたち 色など 形 意 22 付 設備 27 規模 配置 20 不動産 - - 屋外広告物 34 間景観 33 付 施設 28 外構 30 18 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

2. ゾーンごとの行為の制限 41 39 ゾーン 46 44 37 45 福岡市景観計画デザインガイドライン - 19

第 2 節 行為の制限の基準及び解説 1. 全ゾーン ( 市全域 ) にかかる行為の制限 (1) 規模 配置 1. 周辺の自然環境やまちなみと調和するよう高さ 規模や隣棟間隔に配慮する スカイラインを揃える 周辺のとスカイライン ( の輪郭線 ) を揃えることで 周辺のまちなみとの調和を図ります 建築基準法等による絶対高さの制限だけではなく 周辺との相対的な高さの調和に配慮することが重要です スカイラインがバラバラな場合 スカイラインが揃ったまちなみ ( 大博通り ) 隣棟間隔に配慮する 隣接するとの間隔が極端に広かったり逆に狭かったりするなど 隣棟間隔にばらつきがある場合に まちなみが雑然とした不揃いな印象になってしまう恐れがあります 既存に挟まれた敷地において新たに建築を行う場合には 隣棟間隔を一定にすることで すっきりとしたまちなみ景観を創出することができます 隣棟間隔隣棟間隔 隣棟間隔がバラバラな場合 スカイライン 隣棟間隔を揃えた場合 ファサードの分節化 周辺と比べボリュームが大きすぎる場合には の分棟化 ファサード ( の正面 ) の分節化などデザインの工夫により まちなみに対する圧迫感や威圧感を軽減することができます 壁面が大きく単調なファサードは表情に欠ける上 まちなみに圧迫感を与える 壁面を分節化することで圧迫感の軽減につながり 表情を持ったまちなみがつくられる 20 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

ファサードの向きの統一 周辺のとファサードの向きを統一します やむを得ず統一できず の側面や裏面が前面道路 や河川側に向いてしまう場合は まちなみに調和するようデザインの工夫を行います 道路面にの側面 裏面が向く場合はまちな みに配慮したデザインと なるよう工夫する の側面 裏面が 道路面に向いた例 2. 地域の特性を活かし 市民に開放されたオープンスペースの確保に努める ポイント オープンスペース 前面や敷地内にオープンスペースを確保し 市民に開放された憩いの空間を創出します 地域 の特性は p37 以降の各ゾーンの解説をご覧ください 既存 計画 既存 オープンスペースを確保し 樹木やベンチを設置した例 オープンスペースを確保した事例 3. 前面道路境界からの壁面後退に努め 歩道との一体的利用や緑化により開放的でゆとりある空間の創出に努める ポイント セットバックによる歩行者空間の創出 道路境界線 壁面後退線を揃える 前面道路に対するの壁面をセットバック し 歩道と一体的なすることでオープンスペース を確保します 道路境界線 前面道路に対する壁面後退線を隣接する建築 物と揃えることで 確保されたオープンスペース のつながりが強化され まちなみの連続性が創出 されます 既存 計画 既存 セットバック 車 道 歩 道 セットバック 敷 壁面後退線 地 車 道 歩 道 敷 地 セットバックにより快適な 歩行空間を創出する 福岡市景観計画 デザインガイドライン 21 既存 建築

(2) 形態 意匠 1. 主要な交差点や通りの軸線上等 特に視線の集まる場所に立地する場合 まちのシンボル ランドマークとなるように配慮する 主要な交差点 大通りの交差点は 特に多くの歩行者が行き交うことで視線が集まるポイントです そのため 交差点からの見え方に配慮したデザインとします 主要な通り 主要幹線道路に面するについては 道路側を前面と捉え デザインの工夫などによる見え方に配慮します 2. 等の上部は 本体やまちなみと調和のとれた形態となるように努める 塔屋等の高さ設定 塔屋等が無秩序に設置されると の軒の高さが揃っていても スカイラインがちぐはぐになってしまう恐れがあります 塔屋等を設置する場合は できる限り高さを低く抑えることで スカイラインが揃いまちなみの調和性が高まります 塔屋等の高さが高くスカイラインがちぐはぐな場合 塔屋等の高さに配慮しスカイラインを揃えた場合 上部の色彩 等の上部は空や山の色との対比により 外壁の色彩が過度に目立つ場合があります 色彩ガイドラインを参照するとともに 上部については 空や山を背景とすることを前提に明度設定を行い アクセントカラーの使用は控えることで 背景と調和のとれた景観を形成します 22 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

3. 外壁は洗浄 補修等の維持管理が容易となるように素材や形態を工夫する 景観阻害の配慮 外壁が劣化 汚濁すると 自体の見た目が悪化し まちなみに雑然とした印象を与えます そのため 外壁材は耐久性に優れ 汚れにくく変色しにくい材料を使用することが重要です 汚れが目立つ外壁 4. 歴史的等が多い場合には まちなみとの調和を図る 歴史的と調和する工夫 周辺に歴史的等が多い場合には 外壁や屋根の素材 色彩 植裁等に配慮し まちなみとの調和を図ることが重要です 5. 地域の重要な景観資源となっている等については 可能な限り保存や活用に努める 注意深く建て替え改修を行う 地域の景観特性を形づくる良好な景観資源は 地域にお住いの方にとってのアイデンティティを形成し 多くの来訪者を呼び込むきっかけになるなど まちそのものの価値を高める上で重要な役割を果たしています こうした景観資源として位置づけられる等について 建て替えや改修をご検討の場合 その価値を十分に勘案し 可能な限り保存 活用に努ることが重要です 楽水園 福岡市景観計画デザインガイドライン - 23

6. 屋外階段は 前面道路から見えにくいよう 位置や等との一体的なデザインに配慮する 一体的なデザイン 避難用に設置された屋外階段については前面道路から見えない位置に設置します やむを得ず 全面道路から見える位置に設置する場合は 等と同じ構造 色彩にする他 ルーバー等の目隠しを設置するなど等と一体的に見えるようデザインに配慮します 平面的に突出した階段は目隠しやと一体的に見える構造や色とする 屋外階段をに組み込んで計画することで目立たなくなる から突出した鉄骨むき出しの階段は外観上目立ってしまう ルーバーによる目隠し 避難用階段がむき出しになった場合 避難用階段の見え方に配慮された場合 24 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

7. 共同住宅等のバルコニーは 等のデザインとしてその形態を工夫する バルコニーデザイン 共同住宅のバルコニーは 均一のデザインが連続するため 景観上大きな影響を与えるケースが少なくありません 特に複数の素材が混在するケースでは 過度な不調和を生み出すこともあるため 透明ガラス 色ガラス コンクリートなどの素材を各戸ごとに変えるといったデザインの混合は控えることが望ましいです また 歩行者からバルコニーに干した洗濯物等が視認される低層部においては コンクリートの腰壁や視線が透過しいにくい素材を用いるとともに 中層部 高層部においても乳白色ガラスを用いるなどの配慮が必要です 中層部から高層部においては前面道路等からの視線が透過しにくい素材を用いるなどする 歩行者等の視線が行き届く範囲ではコンクリートの腰壁などで視線が透過しない配慮を行う 例 ) アウトフレーム工法を採用している場合 柱面により 手摺が分断されて見えるため の単調さや威圧感等を軽減する効果がある 巨大におけるバルコニーデザイン のボリュームが過度に大きな場合 まちなみの中で突出した圧迫感 威圧感を与える恐れがあります そのためバルコニーを分節することで こうした圧迫感を軽減する効果が期待できます 福岡市景観計画デザインガイドライン - 25

8. 高架道路 高架鉄道等については 橋桁と橋台 橋脚 高欄等を総合的にデザインする等の配慮を行う 巨大工作物のデザイン 高架道路や高架鉄道等の巨大な構造物は 景観に与える影響が非常に大きく その存在そのものがエリアの景観特性を位置付けるといっても過言ではありません そのため 良好な景観形成を図っていく上では 周辺環境に与える影響を十分に勘案しながら 規模 形態 色彩といった多岐にわたる項目についての検討を行う必要があります 室見川にかかる都市高速道路 9. 外観の色彩については 別に定める 色彩に関する景観形成基準 に適合する範囲とし 周辺の自然環境やまちなみと調和するよう配慮する 色彩ガイドライン 周辺のまちなみとの関係性等を考慮した色彩を選定することで まとまりのある景観を形成することができます 景観計画に定める色彩基準に適合することはもちろんのこと 詳細は別に定める色彩選定に係るプロセス等を解説した 福岡市色彩ガイドライン を参照して下さい まちなみとの調和が図られていない場合 まちなみとの調和に配慮した場合 10. 歴史 伝統ゾーンの周辺では 歴史 伝統ゾーンからの見え方に配慮した建築の形態 意匠や外観の色彩等とする 歴史資源への配慮 歴史資源を眺めるときに 背景に目立つ色彩や形態の等があると 風格ある景観が阻害されるおそれがあります 筥崎宮地区 住吉神社地区 御供所地区では寺社の境内や参道に 舞鶴公園 大濠公園地区では公園の外周に 姪浜地区では旧唐津街道に 視点場を設定し 視点場からの見え方について検討を行いましょう 東長寺 ( 歴史 伝統ゾーン ) 26 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

(3) 付属設備 1. 室外の空調機や物干し金物等をバルコニーに設置する場合は 前面道路から見えにくいよう配慮する ポイント空調機の設置位置バルコニーに設置された室外機は 前面道路から見えないように床置きにするなど工夫します 室内 床置き 室内 室外機等が外部から見える場所に設置されている 室外機等 壁面設備は目立たない工夫をする 物干し金物の設置位置 洗濯物等も室外機と同様に 低い位置に設置するなど工夫します 特に低層部においては歩行者から見えやすいため 注意が必要です 室内 室内 道路面から見えやすい高さに設置された洗濯物等は景観を損なうおそれがある 物干し金物等を低く設置し 手摺から隠すようにすることで洗濯物等が見えないように配慮する 手摺の素材による見え方の違い バルコニーに透明ガラスやアルミ格子等 透過性の高い素材を使用した場合は 洗濯物等が周囲から見えやすくなるため 素材等の選定に配慮します アルミ手摺 ( 格子 ) 透明ガラス 色ガラス 間が大きく 物等が見えやすい 性が高く 物等が見える 性があるが 物等が見えにくい 2. 配管やダクト等は 露出しないように配慮するほか 色彩を外壁に合わせる等目立たない工夫に努める 配管やダクトのデザイン 等に付属する配管やダクト等が目立つ場合は 目隠しとなるカバーの設置や 色彩を外壁に合わせる等 と一体化したデザインとなるよう配慮します 福岡市景観計画デザインガイドライン - 27

3. 建築設備の屋上へ ( の設置は避ける やむを得ず ) 設置する場合は ルーバー等で隠蔽する等目立たない工夫に努める 屋上設備の修景 建築設備等の屋上への設置は避けます やむを得ず設置する場合は 前面道路から見えないよう設置位置や修景などによる工夫が必要です 塔屋や屋上設備は奥に設置しても離れると見えることがあるため 注意が必要 パラペットを高く設定することで塔屋や屋上設備を見えにくくすることができる ルーバー等による目隠しにより塔屋や屋上設備を見えにくくすることができる (4) 付属施設 1. 車庫や倉庫等はできる限り前面道路から見えない場所に設ける やむを得ず見える場所に設ける場合は 等と調和するよう形態や色彩を工夫し 緑化等による修景に努める 車庫 倉庫 車庫や倉庫等は の内部または裏側に設けることで 前面道路から視界に入らないといった配置上の工夫により 景観への影響を軽減することが可能となります しかし 敷地面積やの配置等の諸条件により やむを得ず前面に設ける場合には 道路境界線から後退させる 素材や色を本体と合わせる 植栽による修景を行い遮蔽するといったデザインの工夫により 周辺景観との調和に努めます また タワー型駐車場については 等の色彩と統一を図るなどして 等と一体に見える工夫を行います 壁面をルーバーで修景し 前面を緑化した立体駐車場の事例 28 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

2. ごみ置き場は 外部から直接ごみ袋等が見えないよう 位置や囲いの形態等に配慮する ごみ置き場 ごみ置き場のごみが露見すると 地域の景観を阻害するため 扉や囲い等を設置し ごみが外部から見えない工夫が必要です 扉や囲い等のごみ置き場本体については 素材や色彩の統一により敷地内のと一体化させたり 道路側を緑化することでまちなみとの調和を図ります ゴミ置場 ゴミ置場 ゴミ置場 ごみ置場が単体で前面に配置されると景観を損ねるおそれがある ごみ置場をと一体化する 壁面を揃える等により周辺景観に配慮する ごみ置場に緑化を行うことで周辺景観に配慮する と一体となったごみ置き場の事例 福岡市景観計画デザインガイドライン - 29

(5) 外構 1. 敷地内のオープンスペースや等の前面等は可能な限り緑化に努める また 等の屋上 壁面等の緑化に配慮する 2. 生垣やシンボルツリー等によりまちなみの連続性やシンボル性を高めるように配慮する 3. 塀や柵等は 生垣や緑化等による修景に努める 4. 駐車場はまちなみの連続性 雰囲気をこわさないよう その位置や形態 舗装仕上げ等に配慮するとともに 緑化等による修景に努める 5. 前面道路境界の壁面後退部分は 歩道や隣地との連続性に配慮する ポイント 1 2 3 4 5 6 事例 A B D E F G H C ポイント 2 屋上緑化 壁面緑化 屋上や壁面の緑化は 十分なセットバックができない敷地においても 憩いの場所や快適な歩行空間を創出できます ポイント 4 塀 柵 高さやボリューム感のある塀や柵は まちなみに圧迫感や威圧感を与えるおそれがあります 前面道路沿いに塀や柵を設置する場合は コンクリートブロック等の無機質な素材の使用は控え 木や石等の自然素材を使用し できるだけ高さを抑えることで 塀や柵の存在感を軽減できます また 生垣を設置したり 全面に植裁を配する緑化による修景も有効です ポイント 3 シンボルツリー 敷地内の交差点や道路に面する部分等 視線の集まる部分にシンボルツリーを配することで 街角を特徴づけ まちなみに緑のリズムを創出できます 大きく育ったシンボルツリーは 歴史ある都市の風格をかたちづくります 道路境界線 緑化によるオープンスペースと道路の連続性 塀のまわりに植栽を設けて塀の圧迫感を軽減 30 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

ポイント 1 敷地内緑化 緑はまちなみに潤いや安らぎ 季節感与える景観上有効な要素であるとともに 環境の改善に資する都市形成における重要な要素です 特に敷地の道路に面する部分を重点的に緑化することで 等の圧迫感を減らし 緑豊かな通り外観を演出することができます 緑の配置計画では 前面道路から見た緑視率 ( 下図 ) を高めることが重要なため 緑地帯の面積を確保するだけでなく 高さや密度の高い樹木や植裁を用いることが有効です 敷地内緑化スペース 立面緑被率の考え方緑化スペースが平面的に十分確保された場合でも 植裁の高さが低かったり ボリュームが小さい場合 通りから見たときに 緑が少ない印象となることがあります 正面から見たときの 立面の緑の面積が大きくなるように緑化することが重要です ポイント 5 駐車場 駐車場はできる限りの背面等 全面道路から見えない位置に設置します やむを得ず前面道路沿いに設置する場合は 境界部分を緑化することで 駐車場の隠蔽を図りつつ まちなみとの一体化を図ることができます 緑化ブロックも緑地率を高める観点で有効です ポイント 6 歩道との連続性 前面道路沿いで壁面後退をした部分は開放し歩道と連続性を持たせることで 快適な歩行空間行空間を創出することができます 道路境界線 フェンスを緑化した例 生け垣等による隠ぺい効果 生け垣 ルーバー等でまちなみとの一体化を図る 福岡市景観計画デザインガイドライン - 31

景観に配慮した外構の事例 A エントランス周辺を緑化した例 B 角地のオープンスペースを緑化した例 C 前面道路沿いを緑化した例 D 商業施設の壁面緑化 E 複合ビルの壁面緑化の例 F エントランスのシンボルツリー G 駐車場を生垣で隠蔽した例 H 歩行空間と一体となった緑化スペース 32 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

(6) 夜間景観 夜間景観について 近年 都市化に伴う夜間の生活時間の増大による照明需要の高まり ライトアップ イルミネーションによる賑わいの創出 技術の向上による照明の使われ方の多様化などにより 夜間景観 は良好な景観形成を考えるうえで欠かせない構成要素となっています 良好な夜間景観の形成に取り組むことで 福岡市の夜間の魅力を高め 市民の安全性 快適性を向上させるとともに 来訪者の夜間の外出機会や滞在時間を増やすことができ まちの活性化が期待されます 照明は 安全性 快適性を確保する 機能照明 と 空間の演出性を高める 演出照明 に分けられます 歩行者が安心 安全にまちを歩けるよう十分な灯りを確保するとともに まちの魅力向上のため 照明による演出を図ります ただし 過度な照明計画は周辺の景観や環境を阻害する恐れがあるため 十分配慮しましょう 以下に 具体的な手法と参考事例を紹介します 夜間景観照明の概念図 1. 周辺への光害を抑え 過度な照明を避ける 適度な照明計画 過度な照明は 直接光や反射光により敷地外の生活環境を阻害するおそれがあります 照明を設置する際は 周辺環境を阻害しない位置や方向への配慮が必要です また壁材によっても反射の度合いが変わるため 過度に反射しない素材を用いることも重要です を照らす場合 自立式の照明 光害範囲 光源 光源 1 光の範囲 光源 1 2 光の範囲 光源 2 1 2の範囲内は光害とはならない 照明装置にかさをつけることで 光の範囲を下にむける 福岡市景観計画デザインガイドライン - 33

2. LED 等光源が点滅したり色彩が変化する照明装置は必要最小限とし 夜間景観に配慮する 点滅する照明装置 光源が点滅したり色彩が変化する照明装置は 夜間景観に与える影響が大きいため できるだけ最小限にとどめます また夜間景観はゾーンごとにふさわしい計画を定めているため p35 以降のゾーンごとの行為の制限を参照してください 過度なサイネージ広告 サイネージ広告 フクオカ広告社 照明効果を用いた広告はゾーンの特性に配慮して最小限にとどめる 3. ライトアップやイルミネーション等により夜の景観を演出する場合は地域特性に応じて景観向上に資するように努める ライトアップやイルミネーション 商業地域においては 照明の多色使いなどにより 賑わいの創出を図ることで良好な都市景観を形成できます 一方で 一般住宅地においては 基本的には白色系の照明 ( 単色のみ ) を用いる等 周辺環境への影響に配慮し 住宅地としての景観に配慮します 博多駅前のクリスマスイルミネーション 4. サーチライト等指向性のある照明を 上空に向かって照射しない ただし まちの賑わい形成のため一時的でかつ十分に夜間景観に配慮されたものや 法令等の規定により義務付けられたものはこの限りではない 34 ー福岡市景観計画デザインガイドライン

A B C D E F G H I

(7) 屋外広告物 1. 敷地内のやオープンスペースに設置する広告 看板その他の各種サインを集約し必要最小限にまとめるとともに 景観阻害要因とならないようその位置 形態や色彩に配慮する 分散しないサイン計画 屋外広告物が無秩序に設置されると 見苦しい景観を創出する要因となります 屋外広告物の規格基準等については 福岡市屋外広告物条例 等を遵守するとともに 形態や色についてもまちなみとの調和に配慮する必要があります 彩度が高く大きな屋外彩度を落としサイズを広告物小さくした屋外広告物 デザインがバラバラな袖看板 背景の色とそぐわないビル名サイン階によってデザインの異なる窓面サイン と一体的にデザインした袖看板 の色彩に合わせたビル名サイン デザインを統一した窓面サイン 壁前面に押し出された看板 の各所に無秩序に設置されたサインは統一感に欠け 景観を損なう 分散したサイン計画 ガラス面を利用した路地面サイン サイン設置個所を極力まとめ のデザインと一体化して設置する等の配慮が必要である 人の目線を配慮し見易いサイン計画 36 ー福岡市景観計画デザインガイドライン